JP2008122211A - 扁平上皮癌危険群の呼気による簡易判定方法と装置及びそのための13cアセトアルデヒド分別分離用チューブ - Google Patents

扁平上皮癌危険群の呼気による簡易判定方法と装置及びそのための13cアセトアルデヒド分別分離用チューブ Download PDF

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Abstract

【課題】扁平上皮癌の発生危険度を判定し診断するための簡便で精度の高い検査方法とその装置を提供する。
【解決手段】一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度の経時変化を測定し、アセトアルデヒド濃度の急激な上昇が見られた場合や、時間経過によるアセトアルデヒド濃度の減少度が小さい場合に、扁平上皮癌発生の危険度が高いと判定する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、一定量の13Cラベル化アルコール摂取後の呼気中13Cアセトアルデヒド濃度あるいはその経時変化による扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法における、呼気中微量13Cアセトアルデヒドの測定方法及び装置、ならびにその判定方法に関する。
日本人の死亡原因として「がん」「脳卒中」「心臓病」のいわゆる三大生活習慣病が約6割を占め、特にがんは昭和56年から脳血管疾患を抜いて1位となっている。近年、診断技術や治療技術の発達により発症後の生存年数など全体的に治療成績は向上しているが、発症部位によっては予後が悪く、不自由な生活を強いられる場合も少なくない。特に頭頸部がんや食道がんは高頻度に合併することから、「難治がん」のひとつに挙げられる(非特許文献1)。このため治療技術の検討と並行して近年がんの発症メカニズム解明に関する研究が盛んであり、生活習慣の見直しなどの予防医学的な立場に重点が置かれてきている。
本件発明者らは、これまで頭頚部がんと食道がんを併発する多重がん患者を対象に発がん機構を研究し、これらの患者の食道粘膜に多発異型上皮が発生することを発見し(非特許文献2)、さらに多発異型上皮の発生頻度がアルコール代謝能力に関わっていることを見出した。そこで、発明者らはアルコール摂取後の呼気中アセトアルデヒド濃度の経時変化測定による扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法を発明した。この方法は、一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度の経時変化を測定し、アセトアルデヒド濃度の急激な上昇が見られた場合や、30分以内にアセトアルデヒド濃度が10nmOl以下にならないとき、扁平上皮癌発生の危険度が高いと判定するものであり(特許文献1)(特許文献2)、検査方法として濃度6%のアルコールを含むグレープフルーツジュース200mlを摂取し、呼気中アセトアルデヒド濃度の経時変化をガスクロマトグラフにて測定するものである
一方、炭素の安定同位体である13Cでラベル化した微量の尿素を服用し、一定時間後に呼気中に排出されるごく微量の13CO2を赤外吸収法により測定することによって、胃潰瘍等の原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無を診断する13C尿素呼気試験が実用化されており(非特許文献4)、13CO2検出のための専用の診断装置も販売されている。
また、チタニア結晶体を代表とする光触媒材料(特許文献5)は、紫外光や特定の波長の可視光の照射により光触媒特性、いわゆるホンダ・フジシマ効果を有し、結晶体の製造方法や様々な触媒助剤の利用によりより高活性の光触媒材料が開発されており、有害物質の分解除去や防汚など応用範囲が拡大している。一例として、基体上へ配列化して構築されたチタニア系ナノ構造体は、比表面積が増大し、例えば開放表面孔を持つ中空型ナノ構造体が形成されて光触媒活性の高効率化が図られており、従来のチタニア結晶体などに比較して、アセトアルデヒドに対する分解特性が向上した(特許文献3及び非特許文献6)。
しかしながら、以上の技術によれば、呼気中アセトアルデヒド濃度の経時変化測定による扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法では摂取するアルコール量が例えば12gと多く、検査後は長時間の安静を必要とするだけでなく、もともとアルコールを飲めない体質の被験者では、検査自体が苦痛を伴うことから、集団検診などで多数の被験者に同時に検査を実施することは困難であった。
さらに、呼気中のアセトアルデヒド濃度の測定にはガスクロマトグラフ等を使用しているが、摂取するアルコール量を少なくした場合呼気中に排出されるアセトアルデヒド量も微量となり、一般的なガスクロマトグラフでは検出感度が不足となる。そのため、検査のためのアルコール摂取量を少なくするために13Cでラベル化した微量のアルコールを摂取した場合、呼気中に排出されるごく微量の13Cアセトアルデヒドを検出するためには、ガスクロマトグラフ質量分析計が適している。しかし、ガスクロマトグラフ質量分析計は大型で高額な装置であるだけでなく、操作に専門的な知識と技術が必要とされ、1試料あたりの測定時間や測定にかかるコストも大きく、少数の検体で精度の高い結果を得たい場合には適するが、多数の被験者を対象とする集団検診等には適さない。
一方、13Cでラベル化した尿素の服用によるヘリコバクター・ピロリ感染診断の13C尿素呼気試験では、呼気中に排出される13CO2を赤外吸収法により簡便な操作でありながらガスクロマトグラフ質量分析計と同等あるいはそれ以上の高感度で検出することが可能で、市販されている装置も小型で他の分析装置に比較して低価格であるが、微量の呼気中13Cアセトアルデヒドは測定感度が不足するだけでなく、呼気中に共存する水分や13Cアルコールの妨害もあり、直接赤外吸収法で測定することはできない。そのため、呼気中の13Cアセトアルデヒドを効率よく分解して13CO2に変換することができれば、赤外吸収法により簡便な操作で間接的に13Cアセトアルデヒドを測定することが可能と思われるが、これまで実用化された例はない。
チタニア結晶体を主成分とする光触媒は、近年アセトアルデヒドなどの悪臭物質や種々の有害物質の分解除去に応用され、一部は実用化されている。各種有機化合物との気相反応速度定数も研究されており、チタニア結晶体を主成分とする光触媒の特性として、アセトアルデヒドに対する気相反応速度定数がアルコール(エチルアルコール)の100倍以上であり、アセトアルデヒドとアルコールが共存する場合、アセトアルデヒドの分解反応が優先的に進行すると予想されるが、これまで複数の混合成分気体中の特定成分について光触媒により分別分解を行った実用化例はない。
特開2003‐199562号 特開2003‐215123号 特開2004‐130171号 厚生労働省 平成13年人口動態統計 Gut vOl.47 256-261,2000 CarCinOgenesis vOl.23 nO.10 pp1759-1765, 2022 消化管NetwOrk―PhysiCian TOday―,vOl.2,NO.3 p.54-56 「入門光触媒」東京図書(2004年9月25日刊)、ISBN:4489006845 J.Mater.Chem,2003,13,866-870
そこでこの発明は、一定量の微量の13Cアルコールを摂取後の被験者の呼気を紫外光や可視光の照射下で光触媒特性を有する材料に接触させるなどして呼気中に含まれるアセトアルデヒドを13CO2に変換し、赤外吸収法などにより13CO2の変化量を測定して間接的に呼気中の13Cアセトアルデヒドを測定し、扁平上皮癌発生危険度の簡易判定を行う方法と装置及びそのための13Cアセトアルデヒド分別分離用チューブを提供することを課題とする。
以上の課題を解決するために、第一発明は、一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度の経時変化を測定し、アセトアルデヒド濃度の急激な上昇が見られた場合や、時間経過によるアセトアルデヒド濃度の減少度が小さい場合に、扁平上皮癌発生の危険度が高いと判定する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法である。
また、第二発明は、一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度の経時変化を測定し、アセトアルデヒド濃度の急激な上昇が見られた場合や、時間経過によるアセトアルデヒド濃度の減少度が小さい場合に、扁平上皮癌発生の危険度が高いと判定する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化して13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法である。
第三発明は、一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度を測定することによる扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気中の13Cアセトアルデヒドを紫外線または可視光線照射下で光触媒特性を有する材料に接触させて酸化することにより13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法である。
第四発明は、呼気中の13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換するための前記光触媒特性を有する材料がチタニア型結晶体、基体上に形成された多孔質陽極酸化皮膜の規則化配列した細孔中に充填され、該細孔底部のアンカー効果を発現する微細凹凸構造を有する導電層上に直接結合しているチタニア型結晶体からなるナノ構造体、チタニア型結晶体以外の金属酸化物、金属単体、セラミック材のうちのいずれかひとつ、あるいは二つ以上の複合体であり、紫外線または可視光線に照射により光触媒特性を有することを特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法である。
第五発明は、一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度を測定することによる扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気にオゾンガスを添加して呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化することにより13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法である。
第六発明は、一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度を測定することによる扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気中の13Cアセトアルデヒドを沿面放電で酸化することにより13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法である。
第七発明は、13Cでラベル化された一定量のアルコールを摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度または変換された13CO2濃度の変化量を測定する検出器がガスクロマトグラフ質量分析計あるいは赤外吸収分析装置であることを特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法である。
第八発明は、13Cでラベル化された一定量のアルコールを摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する装置であって、被験者の呼気を導入する呼気導入部と、導入された呼気を酸化して13CO2に変換するための変換部と、変換部で13Cアセトアルデヒドが13CO2に変換された被験者の呼気を検出部に導入するために変換部と検出部を接続する接続部、あるいは変換部で13Cアセトアルデヒドが13CO2に変換された被験者の呼気を検出部に導入するための変換部からガスを送るポンプによって検出部に送るための吐出部を有し、それらが13CO2分析装置に外部配管で接続されること、あるいはそれらが13CO2分析装置と一体化した構成であること、以上を特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定装置である。
第九発明は、13Cでラベル化された一定量のアルコールを摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する扁平上皮癌発生危険度を簡易判定するための方法において、13Cでラベル化された一定量のアルコールを摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定装置に装着し、被験者の呼気を通気して目的とする13Cアセトアルデヒドを計測するため、呼気に含まれる13Cアセトアルデヒド以外の計測妨害する成分を捕集することによって呼気中の13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換する変換部へ流入させる機能を有することを特徴とする、扁平上皮癌発生危険度を簡易判定するための呼気中13Cアセトアルデヒド分別分離用チューブである。
第一発明によれば、炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールを例えば50〜300μLの範囲の一定量を含む水とともに摂取し、摂取後の呼気中13Cアセトアルデヒド濃度の経時変化を測定して扁平上皮癌発生危険度を判定する方法であり、診断のためのアルコール摂取量を微量とすることができることから、検査後の安静時間が短くてすみ、もともとアルコールを飲めない体質の被験者でも苦痛の少ない検査となる。さらに、内視鏡検査による咽頭や食道からの正常細胞の採取や抹消血リンパ球からの遺伝子診断などのように検査に数日を要する、遺伝子診断装置が必要なために診断費用が高くなりやすい、検査時に被験者に苦痛を強いる等の問題がないことから、多くの被験者に適用できる方法である。
また、第二発明によれば、炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールを摂取し、摂取後の呼気中13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定するものであり、検出方法として簡便で高感度の赤外吸収法を適用することができることから、検査時間も短く、診断費用を低く抑えることができ、集団検診などで多数の被験者に同時に検査を実施することが可能となる。
第三発明または第四発明によれば、炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコール摂取後の呼気中13Cアセトアルデヒドを、紫外線または可視光線の照射下で光触媒特性を有する材料に接触させるだけで酸化分解反応が進行し、13CO2に変換することができる。とくに光触媒としてチタニア結晶体を主材料に用いた場合は、紫外線照射下でのアセトアルデヒドの分解速度定数はエタノールの100倍以上であり、アルコール摂取後の呼気中にアセトアルデヒドと未代謝のアルコールが共存する場合は優先的にアセトアルデヒドを酸化分解でき、アルコールの共存による検査結果への影響を低く抑えることができる。さらに、光触媒材料に二酸化ルテニウムなどの金属酸化物を助触媒として担時させることにより、分解特性を向上させることができる。
第五発明によれは、炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコール摂取後の呼気にオゾンガスを添加することにより、呼気中13Cアセトアルデヒドを酸化させて効率よく13CO2に変換することができる。
第六発明によれば、炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコール摂取後の呼気を沿面放電で酸化することにより、呼気中13Cアセトアルデヒドを酸化させて効率よく13CO2に変換することができる。
第七発明によれば、炭素の安定同位体である13Cでラベル化された微量のアルコールを摂取し、摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量をガスクロマトグラフ質量分析計で測定した場合は高感度かつ高精度の結果が得られる。検出器を赤外吸収分析装置とした場合は、簡便な操作と小型の装置でガスクロマトグラフ質量分析計と同等あるいはそれ以上の高感度で測定することができる。
第八発明によれば、炭素の安定同位体である13Cでラベル化された微量のアルコールを摂取し、摂取後の呼気を採取し、採取した呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量を検出する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定装置を提供でき、検出部をガスクロマトグラフ質量分析計とした場合は高精度の結果が得られる。また、検出部を赤外吸収法13CO2分析装置とした場合は装置も小型で他の診断装置に比較して低価格であり、操作も簡便であることから、集団検診などで多数の被験者に同時に検査を実施することが容易となる。
第九発明によれば、呼気に含まれる13Cアセトアルデヒド以外の成分として例えば摂取した13Cアルコールが予想され、その13Cアルコールが口中に残留したりあるいは未代謝の状態で呼気に含まれる恐れがあり、そのため予め呼気中の13Cアセトアルデヒド以外の成分を捕集し除去することによって呼気中の13Cアセトアルデヒドを正確に計測するための呼気中13Cアセトアルデヒド分別分離用チューブである。これは、チューブ状以外にスティック状、あるいはチップ状などの形状が考えられる。
この発明の一実施形態を、図1に示す。
炭素の安定同位体である13Cでラベル化された一定量の13Cアルコールを含む検査薬1を被験者2に経口摂取させ、一定時間安静にして、代謝により13Cアセトアルデヒドを生成させる。代謝により生成した13Cアセトアルデヒドを含む呼気を、呼気採取のための専用容器3に採取する。
続いて専用容器3に採取した呼気の一部を、変換部を有する変換装置4に導入し、呼気中の13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換させ、変換前後の呼気中13CO2量を測定して呼気中の13CO2変化量5を求める。図示していないが、13CO2変化量5から、間接的に採取した呼気中の13Cアセトアルデヒド量を算出し、呼気中の13Cアセトアルデヒド量が一定量以上であるとき、扁平上皮癌の高危険群であると判定する。
図2は、扁平上皮癌発生危険度の簡易判定装置の一実施例である。炭素の安定同位体である13Cでラベル化された13Cアルコールを摂取し、一定時間経過後の呼気を呼気採取のための専用容器3a及び3bに採取し、専用容器3b中の呼気を導入部6から13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換する変換部7に導入し、13CO2に変換後の呼気を接続部8を介して検出部9に導入する。あるいは、13CO2に変換後の呼気を専用容器3Cに採取し、専用容器3Cから検出部9に導入する。検出部に導入された呼気中の13CO2変換量を、変換しない専用容器3a中の呼気を参照として検出部9で13CO2変化量として測定し、間接的に専用容器3b中の呼気中13Cアセトアルデヒド量を求める。
図3は、紫外線照射下で光触媒特性を有する材料に接触させて酸化分解することにより呼気中の13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換する変換部の構成の一実施例である。光触媒材料担持基板10は、反射板11の上に重ねられ、厚さが1〜2mmのスペーサー14をはさんで石英ガラス等の紫外線透過材12とともにホルダー13により固定される。紫外光源15より発せられる波長300〜400nmの紫外光は、紫外線透過材12を通過して光触媒材料担持基板10に照射される。この紫外光源としてブラックライト15あるいは高輝度紫外線発光ダイオードなどが使用できる。このとき、光触媒材料の変換効率を向上かつ安定させるため、ヒーター16及び温度コントローラーにより、光触媒材料担持基板10の表面温度は例えば50〜100℃に加熱され、温度を一定に保つ。これらの部材はケース18内部に納められる。図示されていないが、吸引ポンプにより導入部から吸引された13Cアルコール摂取後の呼気試料は、スペーサー14によって隔てられた光触媒材料担持基板10と紫外線透過材12の間を紫外線照射下で通過する間に光触媒材料と接触し、呼気中に含まれる13Cアセトアルデヒドが酸化分解されて13CO2に変換され、接続部から検出部に導入あるいは呼気専用容器へ採取される。
図4は、13Cアルコール摂取後の呼気に含まれる恐れのある13Cアセトアルデヒドの計測を妨害する成分を予め成分捕集部19で捕集することによって呼気中の13Cアセトアルデヒドだけを13CO2に変換する変換部へ注入する構成の一実施例である。呼気3を成分捕集部19が付いた変換部7に導入し、呼気中に含まれる13Cアセトアルデヒド以外の物質を吸着捕集し除去する。成分捕集部19を通過した呼気中の13Cアセトアルデヒドを紫外光源15より発せられる波長300〜400nmの紫外光を、紫外線透過材12を通過して光触媒材料担持基板10に照射する。このとき、光触媒材料の変換効率を向上かつ安定させるため、ヒーター16及び温度コントローラーにより、光触媒材料担持基板10の表面温度は例えば50〜100℃に加熱され、温度を一定に保つ。この操作により、導入部から吸引された13Cアルコール摂取後の呼気試料は、スペーサー14によって隔てられた光触媒材料担持基板10と紫外線透過材12の間を紫外線照射下で通過する間に光触媒材料と接触し、呼気中に含まれる13Cアセトアルデヒドが酸化分解されて13CO2に変換され、接続部から検出部に導入あるいは呼気専用容器へ採取される。なお、成分捕集部19を通過した呼気中の13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換する方法としては、光触媒を用いる方法以外に、オゾンガスを導入する方法、あるいはそのガスを沿面放電処理する方法、または酸化触媒中に通気する方法など、いずれの方法でも可能となる。
被験者が摂取するアルコール(エタノール)は化学式CH3CH2OHで表され、骨格中に炭素を2つ含む。従って、13Cでラベル化されたアルコールは、1つの炭素だけがラベル化された場合の2種類と、2つの炭素が両方ともラベル化された場合の計3種類がある。代謝などによりアルコールの酸化分解が進むと、アセトアルデヒド、酢酸を経て最終的に二酸化炭素と水となり、1分子のアルコールから1分子のアセトアルデヒドまたは酢酸を生成し、最終的に2分子の二酸化炭素が生成する。13Cでラベル化されたアルコールの炭素が1つの場合、生成する13CO2はアルコール1分子に対して1分子であり、アルコールの2つの炭素が13Cでラベル化された場合は生成する13CO2はアルコール1分子に対して2分子となる。本発明では、微量のアルコール摂取後に代謝により生成して呼気中に排出される微量のアセトアルデヒドをCO2に変換し、変換前後の微量の13CO2変化量を測定することから、より高感度を得るためにより多くの13CO2が生成することが望ましい。従って、検査のために摂取する13Cラベル化アルコールは、アルコール骨格中の2つの炭素が両方とも13Cであるアルコールとする。
(実施例1)
13Cでラベル化されたアルコールの摂取量は、扁平上皮癌の高危険群に属する被験者の代謝による13Cアセトアルデヒド生成量、変換部での13Cアセトアルデヒドから13CO2への変換効率及び13CO2検出部の測定感度により決定される。実際に扁平上皮癌の高危険群に属する被験者に13Cでラベル化されたアルコール100μLをミネラルウォーター50〜100mLに混合して経口摂取させ、摂取後の呼気を採取してアセトアルデヒド濃度を測定した結果、摂取前にはアセトアルデヒドは検出されなかったが、摂取後2〜10分の範囲で約2〜5ppmのアセトアルデヒドが検出された。次に、13Cアセトアルデヒドから13CO2への変換部を紫外線照射下でのチタニア系光触媒材料への接触酸化方式とし、検出部を赤外吸収分析装置として、変換部で上記の採取した呼気中の13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換させ、市販の赤外吸収法による呼気中13CO2分析装置で変換前後の13CO2変化量を測定した結果、変化量は約3〜6‰の範囲であった。一方、扁平上皮癌の高危険群に属さない被験者での13CO2変化量は1‰以下となり、赤外吸収分析装置の13CO2検出下限0.3‰から考慮できる当該危険群の判定閾値としては1〜2‰程度と判断された。
(実施例2)
13Cでラベル化されたアルコールの摂取による呼気検査を行うためには、被験者が空腹状態であることが正確な判定を行う上で望ましい。呼気検査する時間帯としては、例えば午前10〜12時、あるいは午後4〜6時が適しており、検査する前の1〜2時間は水分の摂取も控える。呼気検査は、まず13Cアルコールを摂取する前の呼気を採取し、次に例えば13Cアルコールを0.1mL含む水50〜100mLをなるべく短時間で摂取する。飲み終わった2〜5分後の呼気を採取し、それら13Cアルコールの摂取前後の呼気をそれぞれ13Cアセトアルデヒドから13CO2へ変換する機能を有する紫外線照射チタニア系光触媒材料へ通気させて呼気中の13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換させ、それらのガスを赤外吸収分析装置で変換前後の13CO2変化量を測定し、13Cアルコール摂取後の13CO2値(実際には、Δ12CO2値とΔ13CO2値の比)のから13Cアルコール摂取前の13CO2値(Δ12CO2値とΔ13CO2値の比)を差し引き、その値が判定基準である閾値として1〜2‰を越えた場合に危険群として判定する。
(実施例3)
13Cでラベル化されたアルコールの摂取後の被験者の呼気を採取する時間については、3〜10分の間が危険群の判定に適していると判断された。なおこの場合、被験者の呼気中に含まれる未代謝の13Cアルコールあるいは被験者が13Cアルコールを摂取しないにも係らず呼気に排泄する13Cアルコールあるいは13Cアセトアルデヒド以外の13C有機物由来などの物質は、13CO2変換装置で13CO2に変換されてしまう。そのため、13Cでラベル化されたアルコールを摂取する前の呼気も予め採取し、摂取した後の呼気と同様に13CO2変換装置で処理して、13Cアルコール摂取後の13CO2値(実際には、Δ12CO2値とΔ13CO2値の比)から13Cアルコール摂取前の13CO2値(Δ12CO2値とΔ13CO2値の比)を差し引くことにより、判定基準である閾値との差異を判断し危険群の判定が可能となる。
(実施例4)
13Cでラベル化されたアルコールの摂取後の被験者の呼気に含まれる例えば未代謝の13Cアルコールあるいは被験者が13Cアルコールを摂取しないにも係らず呼気に排泄する13Cアルコールあるいは13Cアセトアルデヒド以外の13C有機物由来などの物質を、例えば活性炭、シリカゲル等のシリカ系吸着材、モレキュラーシーブなどの吸着材で捕集することによって、呼気に含まれる13Cアセトアルデヒドのみを13CO2変換装置で13CO2に変換できる。この操作により、13Cアルコールの摂取による扁平上皮癌危険群の簡易判定を正確に行うことが可能となる。
13Cでラベル化されたアルコールを摂取後の呼気中には、代謝により生成した13Cアセトアルデヒド以外に、さらに代謝が進んで生成する13CO2、未代謝の13Cアルコール、通常の代謝及び呼吸により呼気中に排出される自然同位体比の12CO2及び13CO2、水分、その他通常の呼気中に含まれる成分が含まれる。このため、呼気を採取する専用容器はこれらの成分と反応や吸着のないフッ素系樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、その他の合成樹脂またはその他の材質をこれらの合成樹脂でコーティングしたもの、あるいは市販の呼気採取用容器で、容量が300〜1000mlであるものを使用する。
本発明の呼気による扁平上皮癌危険群の簡易判定方法及びその装置、ならびにその判定方法によれば、少量のアルコールを水とともに摂取するだけで扁平上皮癌の危険群を判定できる。そのため、検査に苦痛を伴なわず、しかも短時間で判定することが可能であり、また高価な計測装置も必要としないため、小規模の医院や診療所でも検査が可能となる。以上から、社会的にも受入れられ易く、がん予防の観点からも望ましいと思われる。本発明の扁平上皮癌発生危険度の判定方法及びその装置により、簡便に扁平上皮癌の発生の危険度が測定できるようになるだけでなく、検査と判定方法が簡便でありその検査用装置も小型で廉価であるため、多くの医療現場に普及され易く、その現場で迅速に扁平上皮癌の発生危険度を判定できるようになると期待できる。また、発癌の危険性を被験者自身が認識することにより、具体的で効果的な癌予防が可能となり、本発明の有用性は高い。
本発明の一実施例である扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法を示す概念図である。 本発明の一実施例である扁平上皮癌発生危険度の簡易判定装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施例である扁平上皮癌発生危険度の簡易判定装置に組み込まれる呼気中の13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換する変換部の構成の概略図である。 本発明の一実施例である扁平上皮癌発生危険度の簡易判定装置に組み込まれる呼気中の13Cアセトアルデヒドからその計測を妨害する呼気中に含まれる他の成分を捕集して除去し、13Cアセトアルデヒドのみを13CO2に変換する変換部の構成の概略図である。
符号の説明
1 一定量の13Cアルコールを含む検査薬
2 被験者
3 呼気採取のための専用容器
4 変換装置
13CO2変化量
6 導入部
7 変換部
8 接続部
9 検出部
10 光触媒材料担持基板
11 反射板
12 紫外線透過材
13 ホルダー
14 スペーサー
15 紫外光源
16 ヒーター
17 温度コントローラー
18 ケース
19 成分捕集部

Claims (9)

  1. 一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度の経時変化を測定し、アセトアルデヒド濃度の急激な上昇が見られた場合や、時間経過によるアセトアルデヒド濃度の減少度が小さい場合に、扁平上皮癌発生の危険度が高いと判定する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法。
  2. 一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度の経時変化を測定し、アセトアルデヒド濃度の急激な上昇が見られた場合や、時間経過によるアセトアルデヒド濃度の減少度が小さい場合に、扁平上皮癌発生の危険度が高いと判定する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化して13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法。
  3. 一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度を測定することによる扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気中の13Cアセトアルデヒドを紫外線または可視光線照射下で光触媒特性を有する材料に接触させて酸化することにより13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする請求項1または2に記載の扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法。
  4. 呼気中の13Cアセトアルデヒドを13CO2に変換するための光触媒特性を有する材料が酸化チタン、チタン酸ストロンチウムなどに代表される光触媒材料であり、紫外線または可視光線に照射により光触媒特性を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法。
  5. 一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度を測定することによる扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気にオゾンガスを添加して呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化することにより13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする請求項1または2に記載の扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法。
  6. 一定濃度のアルコールを一定量摂取した後、呼気中のアセトアルデヒド濃度を測定することによる扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、摂取するアルコールが炭素の安定同位体である13Cでラベル化されたアルコールであり、呼気中の13Cアセトアルデヒドを沿面放電で酸化することにより13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定することを特徴とする請求項1または2に記載の扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法。
  7. 13Cでラベル化された一定量のアルコールを摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法であって、呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度または変換された13CO2濃度の変化量を測定する検出器がガスクロマトグラフ質量分析計あるいは赤外吸収分析装置であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の扁平上皮癌発生危険度の簡易判定方法。
  8. 13Cでラベル化された一定量のアルコールを摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する請求項1〜7記載の扁平上皮癌発生危険度を簡易判定するための方法において、13Cでラベル化された一定量のアルコールを摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する装置であって、被験者の呼気を導入する呼気導入部と、導入された呼気を酸化して13CO2に変換するための変換部と、変換部で13Cアセトアルデヒドが13CO2に変換された被験者の呼気を検出部に導入するために変換部と検出部を接続する接続部、あるいは変換部で13Cアセトアルデヒドが13CO2に変換された被験者の呼気を検出部に導入するための変換部からガスを送るポンプによって検出部に送るための吐出部を有し、それらが13CO2分析装置に外部配管で接続されること、あるいはそれらが13CO2分析装置と一体化した構成であること、以上を特徴とする扁平上皮癌発生危険度の簡易判定装置。
  9. 請求項1〜7の何れかに記載の記載の13Cでラベル化された一定量のアルコールを摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する扁平上皮癌発生危険度を簡易判定するための方法において、請求項8記載の13Cでラベル化された一定量のアルコールを摂取後の呼気中の13Cアセトアルデヒドを酸化させて13CO2に変換し、変換後の13CO2濃度の変化量から呼気中の13Cアセトアルデヒド濃度を測定する扁平上皮癌発生危険度の簡易判定装置に装着し、被験者の呼気を通気して目的とする13Cアセトアルデヒドを計測するため、呼気に含まれる13Cアセトアルデヒド以外の計測妨害する成分を捕集することによって呼気中の13Cアセトアルデヒドを請求項8記載の13CO2に変換する変換部へ流入させる機能を有することを特徴とする、扁平上皮癌発生危険度を簡易判定するための呼気中13Cアセトアルデヒド分別分離用チューブ。
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