JP2008121271A - 施開錠装置及び後付ユニット - Google Patents

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Nobuyuki Nagai
演志 長井
Junji Yugawa
淳司 湯川
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Abstract

【課題】手動ロック装置に対し後付けで電動化を図ることが容易となり、その際に既設の手動ロック装置の付け替え等を不要とし、電動駆動系が不安定となることも、モータ等に不必要な負荷が掛かることも有効に回避した新規有用な施開錠装置を提供する。
【解決手段】手動操作によって施錠位置と開錠位置との間で進退する手動ロック杆22に対して、電動ロック杆51を、施錠位置と開錠位置との間で手動ロック杆22に優先して進退し得るように、かつ施錠位置で停止した際に手動ロック杆22を一時的に操作して電動ロック杆51を開錠位置に復帰させ得るように関連づけて構成することとした。
【選択図】図4

Description

本発明は、引き出し等に付帯する手動ロック装置に後付で電動機能を有効に付与できるようにした施開錠装置に及び後付ユニットに関するものである。
この種の施開錠装置として、例えば特許文献1等に示すものが知られている。このものは、収納庫本体側または収納庫の開口を塞ぐ塞ぎ部材のいずれかに、キー操作により作動板を一定方向に作動させるシリンダ錠を取り付けた収納庫に対して、前記作動板に電動アクチュエータを取り付けるとともに、この電動アクチュエータの駆動出力を変換機構を介して前記作動板と同方向に作動する作動アームの移動に変換し、該作動アームの移動により収納庫が施開錠されるように構成して、既存のマニュアル操作によるシリンダ錠を、機構的な付加によって電動駆動により施開錠が行えるものに改良できるようにしている。
特開2003−97108号公報
しかしながら、かかる構成においては、シリンダ錠の作動板は短く、元々引き出しの端部にあったシリンダ錠を中央に位置変更して電動アクチュエータ等を組みつけ、新たに長尺な作動板を作動させるようにしているので、単に電動アクチュエータ等を既設のシリンダ錠に組み付けただけで構成されるものではない。また、電動アクチュエータの荷重がシリンダ錠の作動板に加わり、電動アクチュエータが駆動する際の足場もシリンダ錠上に設定されるので、電動アクチュエータの施開錠動作も不安定になることが避け難い。
これに対して、シリンダ錠の作動板を電動アクチュエータによって直接駆動するように構成することも考えられるが、それでも電動アクチュエータを係り合わせるために作動板の延長が必要であり、またこのように構成すると電動アクチュエータを作動させる際にシリンダ錠が引きずり抵抗となって好ましくない。
本発明は、これらの不具合を回避しつつ、手動ロック装置を後付けで適切に電動化できるようにした施開錠装置を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の施開錠装置は、手動操作によって施錠位置と開錠位置との間で進退する手動ロック杆に対して、電動ロック杆を、施錠位置と開錠位置との間で手動ロック杆に優先して進退し得るように、かつ施錠位置で停止した際に前記手動ロック杆を一時的に操作することによって当該電動ロック杆を開錠位置に復帰させ得るように関連づけて構成したことを特徴とする。
このようにすると、電動ロック杆を手動ロック杆に優先して作動させるので、既設の手動ロック杆の周辺に電動ロック杆を後付けで取り付ければ本発明の施開錠装置を構成することができる。また、電動ロック杆は平素は手動ロック杆と縁を切って作動させ、給電停止した場合等にのみ手動ロック杆を使って非常開錠することができるので、電動ロック杆を手動ロック杆に安定的に併設して的確に作動させることができ、手動ロック杆が電動ロック杆の引きずり抵抗となることを適切に回避するとともに、電動ロック杆の非常開錠のために別途に非常開錠機構を持ち込むことも不要にすることができる。
給電再開時の適正な作動を確保するためには、電動ロック杆が停止した施錠位置から手動ロック杆によって開錠位置に復帰させられた際に、再び電動ロック杆が手動ロック杆に優先して進退し得るように構成しておくことが望ましい。
具体的な実施の態様としては、電動駆動によって移動する伝達体と、この伝達体に弾性力により係り合った状態で前記手動ロック杆近傍にて伝達体とともに施錠位置と開錠位置との間で進退する電動ロック杆とを具備し、電動ロック杆が施錠位置で停止した際に手動ロック杆を施錠位置に移動させることによって、手動ロック杆の一部を電動ロック杆の一部に接触させて伝達体との係り合いを解除させ、その後に前記弾性力によって電動ロック杆を開錠位置に引き戻すようにしているものが挙げられる。
給電再開時の具体的構成としては、電動ロック杆が停止した施錠位置から開錠位置に復帰させられた際に、再び電動ロック杆が弾性力により伝達体に係り合った状態を取り戻すように構成しておくのがよい。
ロック反力を確実に受け止め、非常開錠も適切に行うためには、電動ロック杆が、ロック杆本体と、このロック杆本体に揺動可能に取り付けた関連体とからなり、関連体は伝達体の一部に設定した関連部に弾性力により係り合った状態で伝達体の移動にロック杆本体を追従させ、施錠位置で停止した際に手動ロック杆が関連体に接触すると、関連体は揺動して伝達体の関連部から離脱し、その後前記弾性力によりロック杆本体ともども開錠位置に復帰するように構成していることが望ましい。
関連体と関連部との係り合いや、その係り合いが解除されたときの電動ロック杆の開錠位置への復帰を的確に行うためには、関連部を舌片状の受け面とし、関連体の中間部をロック杆本体に回転可能に支持されて第1の弾性力で基端部を前記受け面に係り合わせるとともに、ロック杆本体ともども第2の弾性力で関連体がその受け面に押し付けられるようにし、その第2の弾性力は関連体が受け面との係り合いを解除された際にロック杆本体とともに開錠位置に向かう際の復帰力となるように構成しておくことが好適である。
既設の手動ロック杆に対して電動ロック杆を付加するだけで施錠対象物側の加工等を不要にするためには、電動ロック杆のうちロック反力を受けることとなる先端部が、手動ロック杆のうちロック反力を受けることとなる先端部に極近接させて設けてあり、電動ロック杆の進退ストロークも手動ロック杆のストローク近似させていることが望ましい。
この場合、ロック反力をバランス良く受け、嵩張りなく組み込むことを可能にするためには、電動ロック杆の先端部が、手動ロック杆の先端部の隣接位置に両側から抱くように配置された薄板状のものであることが好ましい。
本発明の好ましい適用例としては、手動ロック杆がシリンダ錠によって作動する手動ロック装置が挙げられる。
取扱いを簡便にするためには、施開錠装置を構成するものとして、ケース内に伝達体とともに関連体及びロック杆本体からなる電動ロック杆を収容し、そのケースを手動ロック杆を受容するようにして当該手動ロック杆が取り付けられている面に直接又は手動ロック杆を収容している筐体を介して取り付けるようにした後付ユニットを構成することが望ましい。
この後付ユニットには、さらに伝達体に動力を付与する電動モータ及びこの電動モータの動力を伝達体に伝える伝達機構を備えておくことが好適である。
本発明は、以上の構成を通じて、既設の手動ロック装置に対して、何の加工も加えることなく単に後付けユニットを追加することのみで電動のロック化を図ることが容易となり、その際に既設の手動ロック装置の付け替え等を不要とし、電動駆動系が不安定となることも、モータ等に不必要な負荷が掛かることも有効に回避した新規有用な施開錠装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態は、図1及び図2に示すような引き出し1等に付帯する既設の手動ロック装置2に対し、後付けで図3に示す後付ユニットUを取り付け、これにより非常開錠時の対応を含めて電動駆動機能を有する施開錠装置を簡単に構成できるようにしたものである。
手動ロック装置2は、図示例ではシリンダ錠20を用いたもので、引き出し1の鏡板11の裏面に取り付けた筐体21に上下方向へ進退可能に手動ロック杆22が配置され、手動ロック杆22が没入して開錠位置にある状態で引き出し1を例えば天板Tの下面等に自由に出し入れすることができる。そして、引き出し1の収納位置で、シリンダ錠20にキーを差し込んで操作することにより、作動体22が上方へ移動してその先端部22a1が天板Tの施錠対象部位である内面t1等に係り合い、引き出し1をロックするようにしている。
これに対して、後付ユニットUは、図3及び図4に示すように、ケース3内に伝達体4及び電動ロック杆5を収容し、そのケース3の一部に前記手動ロック杆の筐体21の位置部を受容しつつ当該手動ロック杆22が取り付けられている鏡板11の裏面に取り付けるようにしたもので、その伝達体4に伝達機構6を介して電動モータ7の動力を伝達するようにしている。伝達機構6や電動モータ7はユニットケースUCに一体に収められて上記伝達体4及び電動ロック杆5を収容したケース3とともに後付ユニットUを構成している。前記ケース3がこのユニットケースUCに一体に取り付けられるか別体に扱われるかは自由に設定できる。
ケース3は、図4〜図6に示すように、平面視ハット状のもので、頂壁30に連続する一対の側壁31を手動ロック装置2の筐体21の一部を両側から抱く位置に配置し、取付片32を鏡板11の裏面に筐体21とともに共締めするようにしている。左右の側壁31には縦方向のガイド孔33が開口しており、ガイド孔33の下方にはバネ34の一端が取り付けられる。
伝達体4は、ほぼ板状をなし上半部の側縁に僅かに折曲部を有した面板部40が前記ケース3の頂壁30に沿って上下摺動可能に配置されるもので、手動ロック杆22側に本発明の関連部である舌片状の受け面41を突出させている。この伝達体4の下端部には接続部42が設けられ、この接続部42に前記伝達機構6を構成する駆動アーム61の先端部が接続される。
電動ロック杆5は、ロック杆本体51と、このロック杆本体51に揺動可能に取り付けた関連体52とからなる。ロック杆本体51は、一対の側板51aの間を連結板51bで連結したもので、側板51aの上方に手動ロック杆22側に突出する先端部51cを有し、この先端部51cが施錠対象部位である天板Tの内面t1からロック反力を受ける受圧部に設定されている。左右の側板51a、51a間には手動ロック装置2の筐体21の一部を受容する間隔が確保されており、その筐体21の一部を受容した状態で、薄板状をなす前記先端部51cが手動ロック杆22の先端部22aの隣接位置に両側から抱くように極接近させて配置される。
一方、関連体52は、板体52aの先端部52b及び基端部52cをそれぞれカールさせ、その板体52aの側縁に一対の対向する折曲片52dを形成したもので、全体を前記ロック杆本体51の左右の側板51a、51a間に収容し、その折曲片52dに支軸52eを挿し通してロック杆本体51の側板51aに回転可能に連結している。この支軸52eはさらに、ケース3のガイド孔33に挿し通され、そのガイド孔33に沿って関連体52がロック杆本体52と一体となって上下動可能とされる。その支軸52eには前述したケース3に一端を取り付けたバネ34の他端が取り付けられ(図3参照)、このバネ34によりロック杆本体51及び関連体52に常時下方への押し下げ力が作用している。また、前記支軸52eの中央にもバネ53が取り付けられ、このバネ53はロック杆本体51の側板51a、51a間に架け渡した別異の軸54を足場にして関連体52の先端部52bを手動ロック杆22に向かう方向に押し付け、同時に関連体52の基端部52cを伝達体4に向けて押し付けている。この結果、関連体52は通常状態において図6に示すような傾斜姿勢をとり、先端部52bを手動ロック杆22aの上方にオーバーハングさせた状態をとる。
この実施形態では、図3に示した伝達機構6を構成する駆動アーム61の先端部が電動モータ7に駆動されて上下動を行い、その電動モータ7の制御は図示しないリモコンから無線信号を受信した制御部8が行う。電動モータ7及び制御部8には電池(図示省略)から給電がなされる。電動アーム7は、伝達機構6の一部に構成される電動カム機構等によって上昇位置又は下降位置に自己保持される。
次に、本実施形態の作動を説明する。電動ロック杆5を作動させる際は、図6及び図7に示すように手動ロック杆22が下方に降りた開錠位置にある状態で行い、上述したリモコン操作により起動した電動モータ7の動力が伝達機構6を介して伝達体4に入力される。電動ロック杆5を構成するロック杆本体51が降下した図6に示す開錠位置にあるときには、関連体52はバネ53による第1の弾性力で基端部52cを伝達体4の受け面41に係り合わせ、バネ34による第2の弾性力でその受け面41に押し付けられた状態にある。このため、施錠信号を受けて伝達体4が上昇すると、受け面41を介して関連体52が持ち上げられ、支軸52eがガイド孔33に沿って上昇しながらロック杆本体51を連行して、図7に示す施錠位置まで移動する。この施錠位置は、側面視において図2に示す手動ロック杆22が天板Tの内面t1に係り合う状態とほぼ同じ状態となる。この位置から逆に開錠信号を受けて伝達体4が降下すると、受け面41が下り、関連体52はロック杆本体51とともにバネ34による第2の弾性力で受け面41に追従して再び図6の開錠位置まで降下する。このようにして、外部信号に応じ反復して施錠動作及び開錠動作を行うものとなる。その間、電動ロック杆51と手動ロック杆22との干渉はなく、関連体52は傾斜姿勢を保って常にその先端52bを手動ロック杆22の上方にオーバーハングさせた状態で作動する。
一方、電動ロック杆5を構成するロック杆本体51が図7に示す施錠位置にあるときに電池が消耗する等の理由で停止した場合は、手動ロック装置2のシリンダ錠20にキーを差し込んで手動ロック杆22を図7に示す開錠位置から図8の状態を経て図9の施錠位置まで上昇させる。すると、手動ロック杆22が図8に示す終端近くまで移動した段階でその先端部22aがオーバーハング状態にある関連体52の先端部52bに接触し、関連体52を支軸52e回りにバネ53による第1の弾性力に抗して接触を回避する方向に回転させる。この結果、図8→図9に示すように関連体52は傾斜姿勢から起立姿勢に姿勢変更して、基端部52cが伝達体4の受け面41から離脱する。すると、バネ34による第2の弾性力を受圧するものがなくなって、関連体52はロック杆本体51もろとも支軸52eを介して下方へ引き戻される。この結果、電動ロック杆5のロック杆本体51は図9に示す開錠位置に復帰する。この段階では、関連体52の上端部52bは依然として手動ロック杆22に押し退けられた状態にあるため、関連体52は起立姿勢を保っている。
その後、シリンダ錠20を操作して手動ロック杆22を図9→図6のように開錠位置まで戻すと、手動ロック杆22の先端部22aが関連体52の先端部52bを押し退けようとする接触状態が解消されるので、関連体52は再度バネ53による第1の弾性力によって先端部52bが手動ロック杆22の上方にオーバーハングする位置まで回転し、同時に基端部52cが伝達体4の受け面41上に乗り上げて、関連体52は伝達体4によって持ち上げられる状態、つまり電動駆動可能な状態に復帰する。
以上のように、本実施形態の施開錠装置は、手動操作によって施錠位置と開錠位置との間で進退する手動ロック杆22に対して、電動ロック杆51を、施錠位置と開錠位置との間で手動ロック杆に優先して進退し得るように、つまり通常時は電動ロック杆51を進退させるものの必要に応じて手動ロック杆22も進退させ得るように、かつ施錠位置で停止した際に手動ロック杆22を一時的に開錠位置から施錠位置まで操作して電動ロック杆51を開錠位置に復帰させ得るように関連づけて構成したものである。
このように、電動ロック杆51を手動ロック杆22に優先して作動させるようにしているので、既設の手動ロック杆22の周辺に電動ロック杆51を後付けで取り付ければ本実施形態の施開錠装置を容易に構成することができる。また、電動ロック杆51は平素は手動ロック杆22と縁を切って作動させることができ、給電できずに停止した場合等は手動ロック杆22を使って非常開錠することができるので、電動ロック杆51を手動ロック杆22に安定的に併設して的確に作動させることができ、両ロック杆22,51のうち一方の作動が他方の負担になること等を適切に回避するとともに、電動ロック杆51の非常開錠のために別途に非常開錠機構を持ち込むことも一切不要にすることができる。このように、既設の手動ロック装置2に対して、何の加工も加えることなく単に後付ユニットUを追加することのみで電動のロック化を図ることが容易となり、その際に既設の手動ロック装置2の付け替え等を不要として、電動駆動系が不安定となることも、モータ等に不必要な負荷が掛かることも有効に回避することができる。
また、電動ロック杆51が停止した施錠位置から手動ロック杆22によって開錠位置に復帰させられた際に、再び電動ロック杆51が手動ロック杆22に優先して進退し得るように構成しているので、非常開錠時に手動ロック杆22を一時的に電動ロック杆51に係り合わせても、給電が再開した際に電動ロック杆51を再び手動ロック杆22と縁を切って適正に作動させる状態に戻すことができる。
具体的構成としては、電動駆動によって手動ロック杆22に対しほぼ平行に移動する伝達体4と、この伝達体4に弾性力により係り合った状態で手動ロック杆22近傍にて伝達体4とともに施錠位置と開錠位置との間で進退する電動ロック杆5とを具備し、電動ロック杆5が施錠位置で停止した際に手動ロック杆22を施錠位置に移動させることによって、手動ロック杆22の一部を電動ロック杆5の一部に接触させて伝達体4との係り合いを解除させ、その後に前記弾性力により電動ロック杆5を開錠位置に引き戻すようにしている。このように、平素は伝達体4が電動駆動力を電動ロック杆5に伝え、電動ロック杆5が停止すれば手動ロック杆22を作動させて電動ロック杆5を伝達体4から切り離し、弾性力で開錠位置に引き戻すので、給電時の電動ロック杆5の的確な動作と、非常開錠時の電動ロック杆5の電動駆動系からの切り離しないし開錠位置への引き戻し動作とを適切に実現することができる。
そして、電動ロック杆5が停止した施錠位置から開錠位置に復帰させられた際に、再び電動ロック杆5が弾性力により伝達体4に係り合った状態を取り戻すように構成しているので、上述したリセットを確実に行えるものとなる。
特に、電動ロック杆5が、ロック杆本体51と、このロック杆本体51に揺動可能に取り付けた関連体52とからなり、関連体52は伝達体4の一部に設定した関連部である受け面41に弾性力により係り合った状態で伝達体4の移動にロック杆本体51を追従させ、施錠位置で停止した際に手動ロック杆22が関連体52に接触すると、関連体52は揺動して伝達体4の受け面41から離脱し、その後前述した弾性力によりロック杆本体51ともども開錠位置に復帰するように構成している。つまり、仮に電動ロック杆5を、ロック杆本体51と関連体52とを一体にしたような構造にすると、ロック反力により電動ロック杆5が揺動して施錠対象部位である天板Tの内面t1から逃げ、適正なロック力を発揮しないおそれがあるが、上記のように構成することでロック力はロック杆本体51が受け持ち、伝達体4との係脱は関連体52が受け持つことができ、ロック反力を確実に受け止める強度と、そのロック状態の解除動作とを適切に両立させることができる。
また、上記の如く伝達部4の関連部を舌片状の受け面41として、関連体52は中間部をロック杆本体51に回転可能に支持されてバネ53による第1の弾性力で基端部52cを受け面41に係り合わせるとともに、ロック杆本体51とともにバネ31による第2の弾性力でその受け面41に押し付けられ、その第2の弾性力は受け面41との係り合いを解除された際にロック杆本体51とともに開錠位置に向かう際の復帰力となるようにしている。このように関連部を受け面41として、弾性力を第1の弾性力と第2の弾性力から構成しているので、非常開錠からの復帰も含めて関連体52の受け面41に対する係り合いは第1の弾性力によって適切に行うことができ、また関連体52の受け面41への適切な押し付け及び関連体52が受け面41から解除されたときの開錠位置への復帰を第2の弾性力によって適切に行うことができる。
さらに、電動ロック杆5のうちロック反力を受けることとなるロック杆本体51の先端部51cが、手動ロック杆22のうちロック反力を受けることとなる先端部22aに極近接させて設けてあり、電動ロック杆5の進退ストロークも手動ロック杆22のストローク近似させてあるので、施錠対象部位である天板Tの下面t1に対して、手動ロック杆22の場合とほぼ同じ位置に同じように先端部51cを係り合わせることができ、既設の手動ロック杆22に後付けで電動ロック杆5を付加するだけで天板1側に新たな加工を施すこと等を不要にすることができる。
この場合、電動ロック杆5の先端部51cが、手動ロック杆22の先端部22aの隣接位置に両側から抱くように対をなして配置される薄板状のものであるので、ロック反力をバランス良く受けることができ、嵩張りも殆ど生じることなく組み付けることが可能となる。
特に、本実施形態では汎用性に富むシリンダ錠20の手動ロック杆22を対象にしているので、家具その他の施錠対象に多様に適用でき、また後付けも簡単で適切に電動化を図ることができる。
加えて、この実施形態は、ケース1内に伝達体4とともに関連体52及びロック杆本体51からなる電動ロック杆5を収容し、そのケース1を手動ロック杆22を受容するようにしてこの手動ロック杆22が取り付けられている引き出し1の鏡板11の裏面に手動ロック杆22の筐体21ともども共締めするようにしているので、取扱いが簡単で、取付作業の便を有効に向上させることができる。
さらに、後付ユニットUには、伝達体4に動力を付与する電動モータ7及びこの電動モータ7の動力を伝達体4に伝える伝達機構6を含んでいるので、これら一式を取り扱うようにすれば手動ロック装置の電動化がこれのみにて完了し、後付け作業を手間の掛からないものにすることができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、適用対象は机の引き出しに限らず、ワゴン等の引き出し、収納家具の開き戸や引き戸、窓やシャッターなど、種々のものに適用することができる。また、本発明に言う進退動作は、施錠位置と開錠位置との間を往復するものであれば直線動作に限らない。
本発明の一実施形態に係る施開錠装置が適用される引き出しの手動ロック装置部分の斜視図。 同側断面図。 同実施形態の後付ユニットを示す斜視図。 同後付ユニットの要部分解斜視図。 同部品図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。
符号の説明
3…ケース
4…伝達体
5…電動ロック杆
6…伝達機構
7…電動モータ
41…関連部(受け面)
22…手動ロック杆
22a…手動ロック杆の先端部
51…ロック杆本体
51c…電動ロック杆の先端部
52…関連体

Claims (11)

  1. 手動操作によって施錠位置と開錠位置との間で進退する手動ロック杆に対して、電動ロック杆を、施錠位置と開錠位置との間で手動ロック杆に優先して進退し得るように、かつ施錠位置で停止した際に前記手動ロック杆を一時的に操作することによって当該電動ロック杆を開錠位置に復帰させ得るように関連づけて構成したことを特徴とする施開錠装置。
  2. 電動ロック杆が停止した施錠位置から手動ロック杆によって開錠位置に復帰させられた際に、再び電動ロック杆が手動ロック杆に優先して進退し得るように構成している請求項1記載の施開錠装置。
  3. 電動駆動によって移動する伝達体と、この伝達体に弾性力により係り合った状態で前記手動ロック杆近傍にて伝達体とともに施錠位置と開錠位置との間で進退する電動ロック杆とを具備し、電動ロック杆が施錠位置で停止した際に手動ロック杆を施錠位置に移動させることによって、手動ロック杆の一部を電動ロック杆の一部に接触させて伝達体との係り合いを解除させ、その後に前記弾性力によって電動ロック杆を開錠位置に引き戻すようにしている請求項1記載の施開錠装置。
  4. 電動ロック杆が停止した施錠位置から開錠位置に復帰させられた際に、再び電動ロック杆が弾性力により伝達体に係り合った状態を取り戻すように構成している請求項3記載の施開錠装置。
  5. 電動ロック杆が、ロック杆本体と、このロック杆本体に揺動可能に取り付けた関連体とからなり、関連体は伝達体の一部に設定した関連部に弾性力により係り合った状態で伝達体の移動にロック杆本体を追従させ、施錠位置で停止した際に手動ロック杆が関連体に接触すると、関連体は揺動して伝達体の関連部から離脱し、その後前記弾性力によりロック杆本体ともども開錠位置に復帰するように構成している請求項4記載の施開錠装置。
  6. 関連部が舌片状の受け面であり、関連体は中間部をロック杆本体に回転可能に支持されて第1の弾性力で基端部を前記受け面に係り合わせるとともに、ロック杆本体ともども第2の弾性力でその受け面に押し付けられ、その第2の弾性力は受け面との係り合いを解除された際にロック杆本体とともに開錠位置に向かう際の復帰力となる請求項5記載の施開錠装置。
  7. 電動ロック杆のうちロック反力を受けることとなる先端部が、手動ロック杆のうちロック反力を受けることとなる先端部に極近接させて設けてあり、電動ロック杆の進退ストロークも手動ロック杆のストローク近似させている請求項1〜6記載の施開錠装置。
  8. 電動ロック杆の先端部が、手動ロック杆の先端部の隣接位置に両側から抱くように配置された薄板状のものである請求項7記載の施開錠装置。
  9. 手動ロック杆が、シリンダ錠によって作動するものである請求項1〜8記載の施開錠装置。
  10. 請求項3〜6記載の施開錠装置を構成するものであって、ケース内に伝達体とともに関連体及びロック杆本体からなる電動ロック杆を収容し、そのケースを手動ロック杆を受容するようにして当該手動ロック杆が取り付けられている面に直接又は手動ロック杆を収容している筐体を介して取り付けるようにしていることを特徴とする後付ユニット。
  11. さらに前記伝達体に動力を付与する電動モータ及びこの電動モータの動力を伝達体に伝える伝達機構を備えている請求項10記載の後付ユニット。

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