JP2008120924A - 近赤外線吸収粘着シート及びそれを用いるプラズマディスプレイ用前面フィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】近赤外線領域を幅広く、かつ高い吸収能をもつ、耐湿熱性に優れる近赤外線吸収粘着シートを提供する。
【解決手段】少なくともジイモニウム塩化合物、シアニン、金属錯体のいずれかを含む近赤外線吸収化合物と、アクリル酸エステルを主成分とする樹脂と、メタクリル酸エステルを主成分とする樹脂を含む組成物から構成される近赤外線吸収粘着シート。
【選択図】なし

Description

本発明は、近赤外線を吸収する粘着シートに関するものであり、詳しくは、高い近赤外線の吸収能を示し、高温、高湿下で長期間使用しても、近赤外線吸収能や色調の変化が少ない、耐久性に優れる近赤外線吸収粘着シート及びそれを用いるプラズマディスプレイ用前面フィルターに関するものである。
近年、薄型大画面ディスプレイとして、液晶ディスプレイとともに、プラズマディスプレイの普及が進んでいる。プラズマディスプレイは、原理上、ディスプレイから近赤外線が放出されることが避けられない。この近赤外線により、近赤外線方式のリモコンを使用する電子機器が誤動作を起こすため、プラズマディスプレイの前面には近赤外線を吸収する機能を有する光学フィルターが設けられている。
近赤外線吸収フィルターとしては、(1)燐酸系ガラスに、銅や鉄などの金属イオンを含有するフィルター、(2)屈折率の異なる層を積層し、透過光を干渉させることで特定の波長を透過させる干渉フィルター、(3)共重合体に銅イオンを含有するアクリル系樹脂、(4)樹脂に近赤外線吸収色素を分散又は溶解した近赤外線吸収層を透明基材フィルムに積層してなるフィルター、が提案されている。
これらの中で(4)の近赤外線吸収フィルターは、加工性、生産性が良好で、光学設計の自由度も比較的大きく、各種の方法が提案されている(特許文献1〜9参照)。
特許文献1〜9に開示されている近赤外線吸収フィルターは、透明基材の上に近赤外線吸収色素を含む近赤外線吸収層をコーティング法等により設けたものである。
プラズマディスプレイの前面フィルターの機能としては、近赤外線吸収性以外に、プラズマディスプレイから放射される電磁波を軽減する電磁波遮蔽性、画面の外光の映り込みを軽減する反射防止性、プラズマディスプレイから発せられる光を調節して色調を補正する色補正機能などの機能を有する機能層が設けられる。
プラズマディスプレイの前面フィルターは、フィルターの最外層(視認側)に反射防止層を透明基材フィルムに積層した反射防止フィルム、内部には近赤外線吸収層を透明基材フィルムに積層した近赤外線吸収フィルムや、メッシュタイプの電磁波遮蔽層を透明基材フィルムに設けた電磁波遮蔽フィルムなどを配置し、粘着剤層を介してそれらの機能フィルムを貼り合わせた構成で一般的に用いられる。
しかしながら、これらの機能性フィルムを貼り合わせる際、異物の混入や空気の巻き込みなどにより、ほんのわずかでも欠陥が発生すれば、不良品となる場合がある。さらにプラズマディスプレイのような大面積のディスプレイ用となれば、欠点が発生する確率は増加する。また、プラズマディスプレイ用前面フィルターを作製する際に、各種の機能フィルムで用いられる透明基材フィルムを減らすことは、透明性の向上やコスト低減の点からも好ましい。さらに、各種の機能性フィルムを貼り合わせる回数を減らすこともコスト低減の点から好ましい。
貼り合わせ回数を減らす方法としては、一つの部材あるいは層において、複数の機能を付与することが挙げられる。具体的には、粘着シート(粘着剤層)と近赤外線吸収性を有する機能を一体化することが挙げられる。
ところで、プラズマディスプレイ用前面フィルターなどに用いられる、いわゆる光学用粘着シートには、構成素材の主成分としてアクリル系樹脂が使用されることが多い。
上記、粘着シートに、文献1〜9に記載のある色素等の近赤外線の吸収能を有する化合物を混合すれば、近赤外線吸収粘着シートとしての機能が発揮される。例えば、文献10(特開2001−207142公報)には、アクリル系粘着性樹脂に赤外線吸収剤を含有させる方法が提案されている。
しかしながら、本発明者らが検討したところ、文献10に記載があるような色素などの近赤外線の吸収能を有する化合物とアクリル系粘着性樹脂を主成分として作製される近赤外線吸収粘着シートを、高温、高湿下に放置した場合、近赤外線の吸収能が低下し、色調の変化が大きく変化するという問題が明らかになった。特に、近赤外線を吸収する化合物としてジイモニウム塩系の化合物を用いた場合、ジイモニウム塩化合物が凝集を起こし、さらに、化学的に変化が顕著になり、実用レベルとしては満足できるレベルではないことが明らかになった。
特開2002− 82219号公報 特開2002−138203号公報 特開2002−214427号公報 特開2002−264278号公報 特開2002−303720号公報 特開2002−333517号公報 特開2003− 82302号公報 特開2003− 96040号公報 特開2003−114323号公報 特開2001−207142公報
本発明の目的は、前記の従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、近赤外線領域を幅広く、かつ高い吸収能をもつ、耐湿熱性に優れる近赤外線吸収粘着シートを提供することにある。
前記の課題を解決することができた本発明の近赤外線吸収粘着シートは、以下の構成からなる。
第1の発明は、少なくともジイモニウム塩化合物、シアニン、金属錯体のいずれかを含む近赤外線吸収化合物と、アクリル酸エステルを主成分とする樹脂と、メタクリル酸エステルを主成分とする樹脂を含む組成物から構成されることを特徴とする近赤外線吸収粘着シートである。
第2の発明は、アクリル酸エステルを主成分とする樹脂が、化学式(1)で表される構造単位を含み、メタクリル酸エステルを主成分とする樹脂が、化学式(2)で表される構造単位を含むことを特徴とする近赤外線吸収粘着シートである。
Figure 2008120924
Figure 2008120924
(化学式(1)、(2)において、Aは、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表し、置換基を有してもよい)
第3の発明は、前記近赤外線吸収化合物が、化学式(3)で表されるジイモニウム塩化合物からなることを特徴とする近赤外線吸収粘着シートである。
Figure 2008120924
(式中、R1〜R8は、水素原子、アルキル基、アリ−ル基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていてもよい。R9〜R12は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていてもよい。R1〜R12で置換基を結合できるものは置換基を有しても良い。Xはトリフロオロメタンスルホニルイミド酸イオン((CFSO)を表す。)
第4の発明は、前記ジイモニウム塩化合物の量が、近赤外線吸収層の厚み方向における任意の面で0.01g/m以上1.0g/m以下であることを特徴とする近赤外線吸収粘着シートである。
第5の発明は、前記ジイモニウム塩系化合物の量が、樹脂に対し0.2質量%以上3質量%以下であることを特徴とする近赤外線吸収粘着シートである。
第6の発明は、プラズマディスプレイから発生するネオン光を低減するネオン光カット化合物を含むことを特徴とする近赤外線吸収粘着シートである。
第7の発明は、波長950nm、1000nmにおける透過率がいずれも10%以下であることを特徴とする近赤外線吸収粘着シートである。
第8の発明は、プラズマディスプレイ用前面フィルターとして、上記第1乃至第7の発明に係る近赤外線吸収粘着シートを用いることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面フィルターである。
本発明の近赤外線吸収粘着シートは、近赤外線域において広い吸収域と高い吸収能があり、優れた耐湿熱性を示す。また、近赤外線の吸収能と粘着性の機能を併せ持つため、プラズマディスプレイ用フィルター作製の際、不良の発生を低減し、歩留まり向上、コストダウンが可能である。
以下、本発明を詳細に説明する。
(樹脂)
本発明の近赤外線吸収粘着シートは、アクリル酸エステルを主成分とする樹脂(以下、アクリル酸エステル系樹脂と記す)と、メタクリル酸エステルを主成分とする樹脂(以下、メタクリル酸エステル系樹脂と記す)を含む。
本発明において、アクリル酸エステル系樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂は混合して用いる以外に、それらをブロック共重合させたものを用いてもよい。
本発明におけるアクリル酸エステル系樹脂は、アクリル酸エステルを主成分とする粘着性を発現する樹脂であり、アクリル酸エステルモノマーを重合することにより作製できる。アクリル酸エステルモノマーの具体的な例として、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、iso−オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート等のアルキルアクリレート化合物が挙げられる。上記アクリル酸エステルのアクリル酸エステル系樹脂に占める割合として、50〜100質量%が好ましく、70〜100質量%がさらに好ましく、90〜100質量%が最も好ましい。50質量%未満の場合、粘着性を十分に発現することができない場合がある。
さらに、親水性基を有する単量体を共重合することもできる。親水性基を有する単量体を共重合することで、被付着物との密着性を増加させることができる。具体的には、水酸基、カルボキシル基、アミド基、アミノ基などを有する単量体である。さらに具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、カルボキシル基を含むスチレン、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アクリル酸エステル系樹脂のガラス転移温度は、−80℃以上、5℃以下であることが好ましく、−70℃以上、−20℃以下であればさらに好ましい。分子量としては、重量平均分子量で10,000〜3,000,000が好ましく、50,000〜2,000,000がさらに好ましい。10,000未満の場合、粘着層を形成する際、粘性が低すぎるため流動性が大きくなりすぎ、シートとして均一な層を形成ことが難しくなる。また、3,000,000を超えると粘性が高くなりすぎ、レベリング作用が十分発現しなくなり、同様に均一な層を形成ことが難しくなる。
メタクリル酸エステル系樹脂は、近赤外線吸収化合物の安定性を、室温下ではもちろんのこと、高温、高湿下においても高める働きがある。メタクリル酸エステル系樹脂は、近赤外線吸収化合物との親和性が高いほど好ましい。親和性が高くなると、近赤外線吸収化合物の凝集を防ぎ、さらに、化学的な変化を抑える働きが大きくなり、安定性が向上する。その結果、本発明の近赤外線吸収粘着シートは、高い近赤外線吸収能を維持することができる。
さらに、アクリル酸エステル系樹脂において、化学式(1)の構造単位を主成分とする場合、メタクリル酸エステル系樹脂は、化学式(2)の構造単位を含むことが好ましい。
Figure 2008120924
Figure 2008120924
(式1、2において、Aはアルキル基、アリール基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表し、置換基を有しても良い)
メタクリル酸エステル系樹脂において、前記の化学式(1)と構造的に類似する化学式(2)で表される構造単位を有するものを特定の比率で選択することで、アクリル酸エステル系樹脂との相溶性が良好となり、透明性を高く維持することが可能となる。
メタクリル酸エステル系樹脂において、メタクリル酸エステル系樹脂に対し、化学式(2)で表される構造単位を、20〜100質量%の比率で含有させることが好ましく、30〜100質量%がさらに好ましい。特に好ましくは、40〜100質量%である。化学式(2)で表される構造単位が20質量%より少なくなると、アクリル酸エステル系樹脂との相溶性が悪くなる。その結果、透明性が低下し、ヘイズが大きくなり、ディスプレイ用としての要求を満たさなくなる。
メタクリル酸エステル系樹脂は、メタクリル酸エステルモノマーを重合することにより作製できる。メタクリル酸エステルの具体的な例として、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、iso−オクチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレートが好ましい。他には、メチルメタクリレート、isoーブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルメタクリレートなどのアルキルメタクリレート化合物も用いることができる。
さらに、メタクリル酸エステル系樹脂には、親水性基を有する単量体を共重合することもできる。親水性基を有する単量体を共重合することで、被付着物との密着性を増加させることができる。具体的には、水酸基、カルボキシル基、アミド基、アミノ基などを有する単量体である。さらに具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、カルボキシル基を含むスチレン、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
メタクリル酸エステル系樹脂のガラス転移温度は、30℃以上、160℃以下が好ましく、40℃以上、150℃以下であることがさらに好ましく、50℃以上、130℃以下であることが最も好ましい。ガラス転移温度が30℃未満では、近赤外線吸収化合物の分散性が低下し、凝集を起こし、近赤外線域の吸収が低下してしまう。さらには、近赤外線吸収化合物の化学的な安定性も低下し、色調の変化が大きくなる。160℃を超える場合は、粘着シートとしての粘着性の低下を招く。
メタクリル酸エステル系樹脂の分子量としては、重量平均分子量で5,000〜3,000,000が好ましく、10,000〜2,000,000がさらに好ましい。
アクリル酸エステル系樹脂を(樹脂A)、メタクリル酸エステル系樹脂を(樹脂B)とした場合、樹脂Aと樹脂Bの混合比率は、樹脂A/樹脂B=70/30〜98/2(質量比)であることが好ましく、80/20〜95/5であることがさらに好ましい。
樹脂Aと樹脂Bの混合において、樹脂A/樹脂B=70/30よりも樹脂Aの比率が小さくなると、粘着性能が低下し被付着物との密着性が低下する。一方、樹脂A/樹脂B=98/2よりも樹脂Bの比率が小さくなると、近赤外線吸収化合物、特にジイモニウム塩系化合物の分散性が低下し、特に耐湿熱性試験において、近赤外線吸収化合物の凝集が発生し、近赤外線吸収能が低下する。樹脂A、樹脂Bとも、前記単量体を逐次重合することで得ることができるが、実用上は、溶液重合、乳化重合などで得ることが好ましい。
さらに、本発明の近赤外線吸収粘着シートを構成する成分に、凝集力を高める目的で架橋剤を添加することもできる。例えば、イソシアネート系、エポキシ系、メラミン系、尿素系、金属キレート系などの多官能性化合物が挙げられる。架橋剤は、粘着シート成分で0.01から10質量%含有させることが好ましい。前記架橋剤は、シート形成後、加熱により架橋反応し、必要に応じ、適当な温度にてエージングし、さらに架橋反応を進めることもできる。
(近赤外線吸収化合物)
本発明においては、近赤外線吸収化合物としてジイモニウム塩系化合物、シアニン又は金属錯体を用いることが好ましい。
特に、ジイモニウム塩系化合物は、近赤外線領域において広い吸収域と高い吸収能を示し、可視光線の透過性が良好であるため、プラズマディスプレイ用としては好適である。ジイモニウム塩系化合物の中でも、耐湿熱性の点から、化学式(3)で表されるジイモニウム塩系化合物を近赤外線吸収化合物として用いることが好ましい。
Figure 2008120924
(式中、R1〜R8は、水素原子、アルキル基、アリ−ル基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。R9〜R12は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。R1〜R12で置換基を結合できるものは置換基を有しても良い。Xは、トリフロオロメタンスルホニルイミド酸イオン((CFSO)を表す。)
化学式(3)のR1〜R8において、(a)アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、t−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3ーシアノプロピル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基などが例示され、(b)アリール基としては、フェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、トリル基、ジエチルアミノフェニル、ナフチル基などが例示され、(c)アルケニル基としては、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基などが例示され、(d)アラルキル基としては、ベンジル基、p-フルオロベンジル基、pークロロフェニル基、フェニルプロピル基、ナフチルエチル基などが例示される。
また、R9〜R12は、水素、フッ素、塩素、臭素、ジエチルアミノ基、ジメチルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、プロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などが挙げられる。また、市販品としても入手可能であり、例えば、日本化薬社製Kayasorb IRG−068、日本カーリット社製 CIR−1085、CIR−RLなどが好適である。
本発明において、目的とする近赤外線領域の吸収、可視光領域での透過率を制御するために、ジイモニウム塩系化合物の量を、近赤外線吸収層の厚み方向における任意の面で0.01g/m以上1.0g/m以下と存在するように調整することが好ましい。ジイモニウム塩系化合物が少ない場合には、近赤外線領域での吸収能が不足し、逆に、多い場合には可視光領域での透明性が不足してディスプレイの輝度が低下する問題がある。本発明において、近赤外線吸収粘着シートの両面に、透明なプラスチックフィルムまたはガラス板に積層した状態で、該粘着シートの分光透過率を測定した際に、波長950nm、1000nmの透過率がいずれも10%以下であることが好ましく、7%以下であることがさらに好ましい。該波長域での透過率が10%を超えると近赤外線の漏洩が大きくなり、透過率におうじて赤外線受信機器が誤動作する頻度が増加する。
本発明において、ジイモニウム塩系化合物の量は、樹脂に対し0.2質量%以上3質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上2質量%以下がさらに好ましい。最も好ましくは、0.8質量%以上1.7質量%以下である。樹脂中のジイモニウム塩系化合物の量が少ない場合には、目的とする近赤外線吸収能を達成するため塗工量を増やす必要があるが、塗工量を増加させると溶剤の蒸発量を増え乾燥工程に負荷がかかる。逆に、樹脂中のジイモニウム塩系化合物の量が多い場合には、特に塗工後の乾燥や耐熱テストなどの加熱下でジイモニウム塩系化合物の凝集が起こり、近赤外域の吸収能の低下やヘイズが高くなるなどの悪影響が現れる。
また、本発明では、上記ジイモニウム塩系化合物以外にシアニン又は金属錯体も近赤外線吸収化合物として使用することができる。
具体的には、シアニンとして、旭電化工業(株)社製のTZ−103、TZ―104、TZ―105、TZ―109、TZ−111、TZ−114、日本化薬(株)社製のCY−9、CY−10、CY−20、CY−30、及び山田化学(株)社製のIR−301、等を使用することができる。
また、金属錯体としては、ジチオールニッケル錯体が好ましく、具体的には、三井化学(株)製のSIR−128、SIR−130、SIR−132、SIR−159等を使用することができる。
さらに、本発明においては、近赤外線領域の吸収域の拡大、色目の調整を目的として、化学式(3)で示されるジイモニウム塩系化合物と併用して、他の近赤外線吸収化合物を加えることもできる。ジイモニウム塩系化合物と併用することが可能な近赤外線吸収化合物としては、波長800nmから1200nmの近赤外線領域に極大吸収を有する化合物であれば種類は問わないが、化学式(3)のジイモニウム塩系化合物の吸収を補完する目的で、波長800nmから900nmに吸収極大がある化合物が好ましい。具体的には、フタロシアニン系、金属錯体系、ナフタロシアニン系、アゾ系、ポリメチン系、アントラキノン系、ナフトキノン系、ピリリウム系、チオピリリウム系、スクアリリウム系、クロコニウム系、テトラデヒドオコリン系、トリフェニルメタン系、シアニン系、アゾ系、アミニウム系等の化合物が挙げられる。これらの中で、安定性の高いフタロシアニン系化合物が好ましい。市販品として入手可能であり、例えば、IR−1、IR−10A、IR−12、IR−14(日本触媒社製)などが挙げられる。
(ネオン光カット化合物)
プラズマディスプレイは、電極間で放電が起こることが発光源となるが、放電が起こる空間にはネオン(Ne)ガスが封入されており、Neガスを起因とするオレンジ色のいわゆる Ne光が発光する。ディスプレイとしては、光の三原色と異なるオレンジ色の発光は好ましくなく、Ne光を抑えることが望ましい。Ne光を抑える方法として、ディスプレイの前面において、Ne光だけを吸収する化合物を含む層を設置することが挙げられる。本発明においては、近赤外線吸収粘着材に該Ne光をカットするため化合物を添加しても良い。Ne光をカットする化合物としては、波長570nmから600nmの間に極大吸収があり、他の可視光域の吸収は小さいことが好ましい。さらに吸収ピークの半値巾が60nm以下であることが好ましく、さらに好ましくは50nm以下である。また、極大吸収値が、透過率10〜60(%)であることが好ましい。
Ne光をカットする化合物として、具体的例を挙げると、シアニン系、ポリメチン系、スクアリリウム塩系、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、キノン系、アゾ系、アゾキレート系、アズレニウム系、ピリリウム系、クロコニウム系、インドアニリンキレート系、インドナフトールキレート系、アゾキレート系、ジチオール金属錯体系、ピロメテン系、アゾメチン系、キサンテン系、オキソノール系、テトラアザポルフィリン系化合物などがある。これらは、市販品としても入手可能で、具体的には、TY−102(旭電化工業社製)、TAP−2、TAP−12、TAP−45(山田化学工業社製)、SD−184、SD−883、SD−929(協和発酵ケミカル社製)などが挙げられる。
(近赤外線吸収粘着シートの形成)
本発明において、近赤外線吸収粘着シートは、基材上に薄い層を形成することにより作製される。形成方法としては、層の幅方向及び流れ方向の均一性が得られ易い点から、近赤外線吸収化合物等と樹脂を溶剤に溶解し、基材上に塗布、乾燥して積層する塗布法が好ましい。
本発明において、近赤外線吸収粘着シート中に界面活性剤を含有させることもできる。界面活性剤を含有させることにより、近赤外線吸収粘着シートの塗工外観、特に、微小な泡によるヌケ、異物等の付着より凹み、乾燥工程でのハジキが改善される。
塗布法における溶剤は、樹脂、近赤外線吸収化合物等を均一に溶解または分散できる溶剤であることが必要である。本発明においては、有機溶剤であることが好ましい。
該有機溶媒としては、(1)メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、トリデシルアルコール、シクロヘキシルアルコール、2−メチルシクロヘキシルアルコール等のアルコール類、(2)エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等のグリコール類、(3)ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチレンエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルアセテート、エチレングリコールモノブチルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルアセテート等のグリコールエーテル類、(4)酢酸エチル、酢酸イソプロピレン、酢酸n−ブチル等のエステル類、(5)アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、イソホロン、ジアセトンアルコール等のケトン類、(6)n−ヘキサン、n−ヘプタン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、を例示することができ、これら単独あるいは2種以上を混合して使用することができる。
溶媒の沸点は、40℃以上180℃以下が好ましく、60℃以上150℃以下がさらに好ましい。沸点が低い場合には、塗工中に溶剤の蒸発が進みすぎて、塗布液の固形分濃度が変化し、塗工厚みが不安定性を招く。逆に、沸点が高い場合には、溶剤を蒸発させるのに乾燥工程に負荷かかかる。また、塗膜中に残存する有機溶媒量が増え、経時安定性が不良を招く。
近赤外線吸収化合物および樹脂を有機溶媒中に溶解あるいは分散する方法としては、加温下での攪拌、分散及び粉砕の方法が挙げられる。加温することにより添加物及び樹脂の溶解性を向上することができ、未溶解物等による塗工外観への不良が妨げられる。また、分散及び粉砕して樹脂及び添加物を0.3μm以下の微粒子状態で塗布液中に分散することにより、透明性に優れる層を形成することが可能となる。分散機及び粉砕機としては、公知のものを用いることができ、具体的には、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、ホモミキサー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー、バタフライミキサー、プラネタリーミキサー、ヘンシェルミキサー等が挙げられる。
塗布液中にコンタミや1μm以上の未溶解物が存在した場合、塗布後の外観が不良になるため、塗布する前に、フィルター等で除去する必要がある。フィルターとして、各種のものが好適に使用できるが、1μmの大きさのものを99%以上除去するものを用いることが好ましい。1μm以上のコンタミや未溶解物を含む塗布液を塗布し乾燥した場合には、その周囲に凹み等が発生し、100〜1000μmサイズの欠点になる場合がある。
塗布液中に含まれる樹脂及び添加物等の固形分濃度は、10質量%以上50質量%が好ましい。固形分濃度が低い場合には、塗布液の粘度が低くなりすぎ、乾燥中に塗布ムラが生じやすくなる。逆に、固形分濃度が高い場合には、塗布液の粘度が高くなりレベリング性が不足して塗工外観が不良となりやすい。塗布液の粘度は、10cp以上100p以下が塗工外観の面で好ましく、この範囲になるように固形分濃度、有機溶媒等を調整することが好ましい。
本発明においては、前記近赤外線吸収化合物、樹脂等を含む塗布液を、基材上に塗布、乾燥することで均一な厚みの層を形成し使用されることが好ましいが、塗布の具体的な方法としては、例えば、実験室で作製するようなスケールの小さい場合には、ワイヤーバー、アプリケーターなどを用いて基材上に塗布、乾燥して層を形成する方法などが適用できる。また、スケールが比較的大きく、基材がロール状で連続的に層を形成するような場合には、グラビアコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式、バーコート方式、リップコート方式、ダイコート方式など通常用いられている方法が適用できる。
塗布液を乾燥する方法としては、公知の熱乾燥、熱風乾燥、赤外線ヒーターを用いた乾燥等が挙げられる。乾燥時の好ましい温度は、60℃以上180℃以下である。特に好ましくは、下限値が80℃であり、上限値は160℃である。温度が低い場合には、塗膜中の溶媒が減少しにくくなり、残留溶媒となってジイモニウム塩系化合物の経時的な安定性が不十分となる。逆に、高温の場合には、ジイモニウム塩系化合物が熱により劣化する。また、乾燥時間としては、5秒以上180秒以下であることが好ましい。時間が短い場合には層中の残留する溶媒が多くなり経時安定性が不良となる。一方、乾燥時間が長い場合には、ジイモニウム塩系化合物の劣化が大きくなる。また、生産機で用いられる多段式の乾燥炉の場合、最も乾燥温度が高い乾燥炉の条件を上記条件に設定することが好ましい。
近赤外線吸収粘着シートの塗工外観としては、直径300μm以上、より好ましくは100μmのサイズの欠点を存在しないようにしなければならない。300μm以上の欠点は、プラズマディスプレイの前面に設置すると輝点の様になり、欠点が顕著化される。また、塗工層の薄いスジ、ムラ等もディスプレイ前面では顕著化されて問題となる。
本発明において、前記のように近赤外線吸収粘着シートを形成するために使用する基材は、プラスチックフィルムやガラスが一般的である。プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイロンなどのフィルムが挙げられる。また、プラスチックフィルムの厚みは10〜500μmであることが好ましく、25〜250μmであることがさらに好ましい。
また、前記プラスチックフィルムを除去して、他の物体に付着させる場合は、プラスチックフィルムの粘着材が接する面に、離型層を設けて、剥離性を高めておくことが好ましい。離型層を構成する樹脂としては、例えば、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アルキルポリマー系樹脂などが挙げられる。逆に、前記プラスチックフィルムを除去せず、部材の一部として使用する場合は、特にプラスチックフィルムの表面を処理することなく、プラスチックフィルムにそのまま近赤外線吸収粘着シートを形成できる。
しかしながら、さらに、粘着シートとの密着性を高める必要がある場合、プラスチックフィルムの粘着シートが接する面に、下塗り層を設けることもできる。下塗り層の用いる材料は、特に制限されないが、アクリル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、セルロール誘導体などの樹脂が挙げられる。しかしながら、本発明に用いる近赤外線吸収化合物と反応し悪影響を及ぼす樹脂を、下塗り層中に含有させることは好ましくない。
(耐湿熱性)
本発明の近赤外線吸収粘着シートは、耐湿熱性が良好な性能を示す。特に光学特性の安定性が大変良好である。例えば、近赤外線吸収粘着シートの両面に、透明なプラスチックフィルムまたはガラス板が接した状態のまま、60℃90%RHの雰囲気下500時間放置した場合、波長950nmと1000nmにおける透過率がいずれも10%以下に制御することができ、厳しい環境下においても高い近赤外線吸収能を維持できる。
さらに、前記と同様に、近赤外線吸収粘着シートの両面に透明なプラスチックフィルムまたはガラス板が接した状態で、60℃90%RHの雰囲気下500時間放置前後の色度x、yの、それぞれの差の絶対値が、0.008以下であることが好ましい。さらに好ましくは、0.006以下である。0.008を超えると、ディスプレイから発光される色のバランスがくずれる場合がある。ここで、x、yはY、x、y表色系のx、yを表す。
(他の機能の付与)
本発明において、耐光性の向上を目的として、前記、プラスチックフィルム基材または下塗り層中に紫外線吸収剤を添加することもできる。
本発明において、他の機能を付与しても構わない。具体的には、帯電防止層、反射防止層、電磁波防止層が挙げられる。反射防止層、電磁波防止層を設けることで、光学フィルターの部材をさらに減らすことができ、安価にできるだけでなく、光の干渉する面が減少してプラズマディスプレイの画質が向上することができる。帯電防止層は、近赤外線吸収粘着シート形成時、後工程でのゴミの付着を低減することができ、微小欠点の低減や製造時の歩留まり向上することが可能となる。
帯電防止層に用いる帯電防止剤としては、公知のものを用いることができる。しかしながら、近赤外線吸収粘着シートに帯電防止層を積層した場合、特にジイモニウム塩化合物が劣化することがある為、アニオン系やカチオン系の界面活性剤タイプや、4級アンモニウム塩のカチオン系樹脂の使用することは好ましくなく、π共役系導電性高分子を含有させることが好ましい。
π共役系導電性高分子は、近赤外線吸収化合物、特に、ジイモニウム塩系化合物の劣化を促進することがなく、逆に、経時安定性が良好となる場合がある。π共役系導電性高分子としては、ポリアニリン又はその誘導体、ポリピロール又はその誘導体、ポリイソチアナフテン又はその誘導体、ポリアセチレン又はその誘導体、ポリチオフェン又はその誘導体を構成単位とする等が挙げられる。その中でも着色が少ないポリチオフェン又はその誘導体が好ましい。
本発明において、ディスプレイから放出される、有害な電磁波を遮断する目的で電磁波吸収層を設けてもよい。該導電層は金属メッシュと導電薄膜の何れを用いても良く、金属メッシュを用いた場合、開口率が50%以上の金属メッシュ導電層を有している必要がある。金属メッシュの開口率が低ければ電磁波シ−ルド性は良好となるが光線透過率が低下する。このため、良好な光線透過率を得るには、開口率を50%以上とすることが重要となる。本発明に用いられる金属メッシュとしては、電気電導性の高い金属箔にエッチング処理を施して、メッシュ状にしたものや、金属繊維を使った織物状のメッシュや、高分子繊維の表面に金属をメッキ等の手法を用いて付着させた繊維を用いてもよい。該電磁波吸収層に使われる金属は、電気電導性が高く、安定性が良ければいかなる金属でも良く特に限定されるものではないが、加工性、コストなどの観点より、好ましくは、銅、ニッケル、タングステンなどがよい。
また、導電薄膜を用いた場合、透明導電層はいかなる導電膜でもよいが、好ましくは、金属酸化物であることが好ましい。これによって、より高い可視光線透過率を得ることが出来る。また、本発明において透明導電層の導電率を向上させたい場合は、金属酸化物/金属/金属酸化物の3層以上の繰り返し構造であることが好ましい。金属を多層化することで、高い可視光線透過率を維持しながら、電導性を得ることができる。本発明に用いられる。金属酸化物は、電導性と可視光線透過性が有していれば如何なる金属酸化物でもよい。一例として、酸化錫、インジウム酸化物、インジウム錫酸化物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ビスマスなどがある。以上は一例であり、特に限定されるものではない。また、本発明に用いられる金属層は、導電性の観点より、金、銀及びそれらを含む化合物が好ましい。
更に、導電層を多層化した場合、例えばくり返し層数が3層の場合、銀層の厚さは50〜200Åが好ましく、より好ましくは50〜100Åである。これよりも膜厚が厚い場合は、光線透過率が低下し、薄い場合は抵抗値が上がってしまう。また、金属酸化物層の厚さとしては、好ましくは、100〜1000Å、より好ましくは、100〜500Åである。この厚さより厚い場合には着色して色調が変ってしまい、薄い場合には抵抗値が上がってしまう。さらに、3層以上多層化する場合、例えば、金属酸化物/銀/金属酸化物/銀/金属酸化物のように5層とした場合、中心の金属酸化物の厚さは、それ以外の金属酸化物層の厚さよりも厚いことが好ましい。この様にすることで、多層膜全体の光線透過率が向上する。
反射防止層とは、表面反射を防ぎ、蛍光灯等の映り込みを防止する機能を有する。該反射防止機能を付与する方法は限定させず任意に選択できるが、例えば、基材の表面に屈折率の異なる層を積層し、該層の界面における反射光の干渉を利用して低減する方法、表面に凹凸を付与する方法が挙げられる。該方法の反射防止膜を形成する方法として、大きくは下記の2方法が挙げられる。その一つの方法は、基材の表面に、蒸着法やスパッタリング法により反射防止膜を形成する方法であり、他の一つの方法は、基材の表面に、反射防止用塗布液を塗布し乾燥させることにより反射防止膜を形成する方法である。一般論としては、反射防止特性では前者が、経済性では後者が優れていると言われているが、本発明においては、どちらの方法を用いても構わない。
(光学フィルター)
本発明において光学フィルターとは、プラズマディスプレイの前面に設置されるもので、ディプレイから発生する近赤外線、電磁波をカットすると共に、ディスプレイの視認性向上の為の反射防止、Ne光カット等の色再現性の向上等の機能を有し、更には、ディスプレイの保護の機能を有する。
本発明の近赤外線吸収粘着シートは、上記の反射防止フィルム、電磁波防止フィルム、色再現性向上機能フィルム、透明ガラス基板のいずれかを貼り合わせる際に、中間層として用いられ、プラズマディスプレイ用光学フィルターの部材として好適である。更には、軽量化、高画質化の為に、ガラス基板を用いず、直接プラズマディスプレイのパネルに貼り合わせる直貼りフィルターにも好適に用いることができる。
例えば、1枚の透明基材フィルムの片面に、ハードコート層、反射防止層をこの順に設け、プラズマディスプレイパネルの視認側に配置し、反対側にメッシュタイプの電磁波吸収層を設け、近赤外線吸収粘着シートを介して、直接プラズマディスプレイのパネルに貼り合わせた構成からなる直貼りフィルターでは、透明基材フィルムと粘着層が1つですむ。
次に本発明の実施例及び比較例を示す。また、本発明で使用した特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである。
<透過率>
分光光度計(島津製作所社製 UV−3150型)を用い、波長300〜1200nmの範囲で測定した。
<色調>
色差計(日本電色工業社製、ZE−2000)を用い、C光源、2度の視野角で測定した。
<ヘイズ>
濁度計(日本電色工業社製 NDH2000)を用い、JIS K 7136に従い、測定した。
<耐湿熱性>
温度60℃、湿度90%RHの雰囲気中で500時間保管した後の色調を測定し、処理前後の色調の変化量Δx、Δyを求めた。
<粘着力>
下記のように作製した近赤外線吸収粘着シートを25mm幅にカットし、ステンレス板に貼り合わせ、23℃、50%RHの環境下、30分間放置したのち、島津製作所社製オートグラフAGS−1kNGを用いて、180℃方向に300mm/分の速度でステンレス板より粘着シートを剥がし、その際の粘着力を測定した。
実施例1
アクリル酸エステル系樹脂およびその溶液を次のように作製した。
窒素置換した反応容器に、n−ブチルアクリレート95質量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5質量部、酢酸エチル150質量部、過酸化ベンゾイル0.1質量部を投入し、60℃に昇温、攪拌しながら6時間反応させた。反応後、未反応物を除去し、アクリル酸エステル系樹脂A1を作製した。作製した樹脂を、トルエン/2−ブタノン=50/50の混合溶媒に溶解して、固形分濃度が14質量%のアクリル酸エステル樹脂溶液A1を作製した。
次に、メタクリル酸エステル系樹脂およびその溶液を以下のように作製した。
窒素置換した反応容器に、n−ブチルメタクリレート50質量部、メチルメタクリレート50質量部、酢酸エチル150質量部、過酸化ベンゾイル0.1質量部を投入し、60℃に昇温、攪拌しながら6時間反応させた。反応後、未反応物を除去し、メタクリル酸エステル系樹脂A2を作製した。作製した樹脂を、トルエン/2−ブタノン=1/91(質量比)の混合溶媒に溶解して、固形分濃度が14質量%のメタクリル酸エステル樹脂溶液A2を作製した。
次に、近赤外線吸収粘着シートを以下の方法で作製した。
下記の塗布液Aを、易接着ポリエステルフィルム(東洋紡績社製、銘柄A4100、厚さ100μm、片面に易接着層を積層)の易接着層を設けていない表面に、アプリケーター(テスター産業社製、ギャップ10ミル)を用いて塗工した。塗工後、ドライオーブン(ヤマト科学社製 DS64)で、乾燥温度150℃、乾燥時間1分30秒にて乾燥し、近赤外線吸収粘着シートを作製した。形成したシートの厚みは25μmであった。作製した粘着シートより粘着力測定用サンプルをカットした。さらに、作製した粘着シートを易接着ポリエステルフィルム(東洋紡績社製、銘柄A4100、厚さ100μm、片面に易接着層を積層)でラミネートし、透過率、色調、耐湿熱性を評価するサンプルを作製した。なお、ラミネートに用いたポリエステルフィルムは、易接着層を設けていない表面を粘着シートに接するようにした。
(塗布液A)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・アクリル酸エステル系樹脂溶液A1 90.0 質量部
・メタクリル酸エステル系樹脂溶液A2 10.0 質量部
・ジイモニウム塩系化合物A 0.170質量部
なお、上記のジイモニウム塩系化合物Aとして、ビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド酸を対イオンとする、N,N,N′,N′−テトラキス(p−ジ−iso−ブチルアミノフェニル)−p−フェニレンジイモニウム塩を用いた。
次に、作製した評価用のサンプルを適当な大きさにカットし、分光特性、色調を測定したのち、60℃90%RHの環境下に放置した。500時間経過後、同様に分光特性、色調を測定した。耐湿熱性テスト前後の分光特性、色調を対比しても大きな変化なく、耐湿熱性は良好であった。また、粘着力は、7.0N/25mmであった。各測定値を表1に示す。
Figure 2008120924
実施例2
実施例1において、アクリル酸エステル系樹脂A1におけるn−ブチルアクリレートを2−エチルヘキシルアクリレートに変更した以外は、アクリル酸エステル系樹脂A1と同様の手順でアクリル酸エステル系樹脂B1を作製し、同様に固形分濃度が14質量%の粘着剤樹脂溶液B1を作製した。さらに、実施例1に記載のメタクリル酸エステル系樹脂A2におけるn−ブチルメタクリレートを2−エチルヘキシルメタクリレートに変更した以外は、メタクリル酸エステル系樹脂A2と同様の手順でメタクリル酸エステル系樹脂B2を作製した。さらに、実施例1と同様に固形分濃度が14質量%のメタクリル酸エステル系樹脂溶液B2を作製した。次に、下記の塗布液Bを用いて、実施例1と同様の手順にて近赤外線吸収粘着シートを作製した。得られた近赤外線吸収粘着シートは、耐湿熱性テスト前後の分光特性、色調を対比しても大きな変化なく、良好な耐湿熱性であった。各測定値を表1に示す。
(塗布液B)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・アクリル酸エステル系樹脂溶液B1 90.0 質量部
・メタクリル酸エステル系樹脂溶液B2 10.0 質量部
・ジイモニウム塩系化合物A 0.170質量部
実施例3
実施例1において、塗布液Aのジイモニウム塩系化合物Aをジイモニウム塩系化合物Bに変更した以外は、実施例1と同様に近赤外線吸収粘着シートを作製した。得られた近赤外線吸収粘着シートは、耐湿熱性テスト前後の分光特性、色調を対比しても、大きな変化なく、良好な耐湿熱性であった。各測定値を表1に示す。
なお、ジイモニウム塩系化合物Bとして、ビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド酸を対イオンとする、N,N,N′,N′−テトラキス(p−ジ−n−ブチルアミノフェニル)−p−フェニレンジイモニウム塩を用いた。
実施例4
実施例1の塗布液Aを下記の塗布液Cに変更した以外は、実施例1と同様に近赤外線吸収粘着シートを作製した。得られた近赤外線吸収粘着シートは、850nmから1000nmの近赤外線領域における透過率はいずれも10%以下であった。耐湿熱性テスト前後の分光特性、色調を比較しても大きな変化なく、良好な耐湿熱性であった。各測定値を表1に示す。
(塗布液C)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・アクリル酸エステル系樹脂溶液A1 90.0 質量部
・メタクリル酸エステル系樹脂溶液A2 10.0 質量部
・ジイモニウム塩系化合物A 0.170 質量部
・フタロシアニン系化合物 0.0493質量部
(日本触媒社製、IR−12)
・フタロシアニン系化合物 0.0573質量部
(日本触媒社製 IR−14)
実施例5
実施例4の塗布液Cに、Ne光カット用化合物(山田化学工業社製、TAP−2)を、0.0500質量部添加した以外は。実施例1と同様に近赤外線吸収粘着シートを作製した。得られた近赤外線吸収粘着シートは、850nmから1000nmの近赤外線領域における透過率はいずれも10%以下であった。また、590nmに極大吸収があり、透過率は30.0%であった。また、耐湿熱性テスト前後の分光特性、色調を比較したが、大きな変化なく、良好な耐湿熱性であった。各測定値を表1に示す。
比較例1
実施例1の塗布液Aを下記記載の塗布液Dに変更した以外は、実施例1と同様に近赤外線吸収粘着シートを作製した。得られた近赤外線吸収粘着シートに対し、耐湿熱性テストを実施すると、分光特性が大きく変化し、950nm、1000nmでの透過率が10%を超えた。さらに、耐湿熱性テスト後のサンプルを観察すると、凝集物の発生が見られた。
(塗布液D)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・アクリル酸エステル系樹脂溶液A1 100 質量部
・ジイモニウム塩系化合物A 0.170質量部
比較例2
共重合ポリエステル樹脂(東洋紡績社製、バイロン200)をトルエン/2−ブタノン=50/50(質量比)の混合溶媒に溶解して、固形分濃度が14質量%のポリエステル系樹脂溶液を作製し、実施例1におけるメタクリル酸エステル系樹脂溶液A2の代わりに用いた以外は、実施例1と同様に近赤外線吸収粘着シートを作製した。しかしながら、得られた近赤外線吸収粘着シートは、ヘイズが8.0%であり、透明性が大きく低下した。
比較例3
実施例1の塗布液Aを下記の塗布液Eに変更した以外は、実施例1と同様の手順にて近赤外線吸収粘着シートを作製した。しかしながら、得られたシートは、粘着性がなく、粘着力を測定することができなかった。
(塗布液E)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・ポリメチルメタクリレート 15.5 質量部
・ジイモニウム塩系化合物A 0.170質量部
・2−ブタノン 47.6 質量部
・トルエン 47.6 質量部
本発明の近赤外線吸収粘着シートを近赤外線吸収フィルターの構成部材として用い、プラズマディプレイの前面に設置した場合、ディスプレイから放出される不要な近赤外線を吸収し、精密機器の誤動作を防ぐことができるだけでなく、湿熱による色調の変化を低減することができるため、プラズマディスプレイの高画質化に寄与することができる。

Claims (8)

  1. 少なくともジイモニウム塩化合物、シアニン、金属錯体のいずれかを含む近赤外線吸収化合物と、アクリル酸エステルを主成分とする樹脂と、メタクリル酸エステルを主成分とする樹脂を含む組成物から構成されることを特徴とする近赤外線吸収粘着シート。
  2. アクリル酸エステルを主成分とする樹脂が、化学式(1)で表される構造単位を含み、メタクリル酸エステルを主成分とする樹脂が、化学式(2)で表される構造単位を含むことを特徴とする請求項1記載の近赤外線吸収粘着シート。
    Figure 2008120924
    Figure 2008120924
    (化学式(1)、(2)において、Aは、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表し、置換基を有してもよい)
  3. 前記ジイモニウム塩化合物が、化学式(3)で表されるジイモニウム塩化合物からなることを特徴とする請求項1または2記載の近赤外線吸収粘着シート。
    Figure 2008120924
    (式中、R1〜R8は、水素原子、アルキル基、アリ−ル基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていてもよい。R9〜R12は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていてもよい。R1〜R12で置換基を結合できるものは置換基を有しても良い。Xはトリフロオロメタンスルホニルイミド酸イオン((CFSO)を表す。)
  4. 前記ジイモニウム塩化合物の量が、近赤外線吸収層の厚み方向における任意の面で0.01g/m以上1.0g/m以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の近赤外線吸収粘着シート。
  5. 前記ジイモニウム塩系化合物の量が、樹脂に対し0.2質量%以上3質量%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに1項に記載の近赤外線吸収粘着シート。
  6. プラズマディスプレイから発生するネオン光を低減するネオン光カット化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の近赤外線吸収粘着シート
  7. 波長950nm、1000nmにおける透過率がいずれも10%以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の近赤外線吸収粘着シート。
  8. プラズマディスプレイ用前面フィルターとして請求項1乃至7のいずれか1項に記載の近赤外線吸収粘着シートを用いることを特徴とするプラズマディスプレイ用前面フィルター。
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