JP2008120092A - バリアブルカットオフ印刷機 - Google Patents

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義昭 神田
Katsuichi Furukawa
勝一 古川
Yukikazu Shoji
幸和 小路
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Abstract

【課題】バリアブルカットオフ印刷機に関し、ブランケットや刷版の交換作業を容易に行なえ、ブランケットや刷版を容易に加工できるようにする。
【解決手段】走行するウェブを挟むようにウェブの両面にそれぞれ配設され外周にブランケット5を装備した第1,第2のブランケット胴3,3と、各ブランケット5に接触する刷版4を外周に装備した第1,第2の版胴2,2とを有し、第1のブランケット胴及び該第1の版胴と、該第2のブランケット胴及び該第2の版胴が、支持位置を可変に構成されて、第1,第2のブランケット胴及び第1,第2の版胴のそれぞれを外径の異なるものに交換してカットオフ長さを変更するものであって、ブランケット5及び刷版4がいずれも有端の板状に構成されてそれぞれ対応するブランケット胴3又は版胴2の外周に巻き付けて装着され、テンションバーを周り止めして版胴端部を保持する保持機構を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、走行するウェブの両面にそれぞれ印刷を行なう輪転式の印刷機であって、各ブランケット胴や各版胴をそれぞれ外径の異なるものに交換することによりカットオフ長さを変更しうるバリアブルカットオフ印刷機に関する。
輪転式の印刷機には、ウェブ(連続紙)の両面に印刷を施すために、図10に示すように、ウェブ1の各面(ここでは、上面と下面)にそれぞれ、版胴2a,2bとブランケット胴3a,3bとがそなえられる。また、版胴2a,2bの表面には刷版4a,4bがそなえられ、ブランケット胴3a,3bの表面にはブランケット5a,5bがそなえられる。なお、以下の説明では、版胴,ブランケット胴,刷版,ブランケットについて、上下のものを区別しない場合はそれぞれ符号2,3,4,5で示す。
かかる輪転式印刷機械において、印刷内容を変更する際に、刷版やブランケットの周長の変更、即ち、印刷胴(版胴2及びブランケット胴3)の直径の変更が要求される場合がある。このような要求に対しては、一般に、印刷胴2,3や刷版4やブランケット5をいずれも取り替えるとともに、図10に実線及び一点鎖線で示すように、一部の印刷胴2,3の軸支持位置を変更しなくては対応できない。
しかし、印刷胴は重量の大きな鋼鉄製の軸をそなえているため、これらを取り替えるのは大きな作業負担となり、交換作業に要するコストや時間を膨大に費やしてしまう。
そこで、印刷胴を、重量の大きな軸部と、この軸部に外嵌される円筒状のスリーブとに分割構成して、軸部は取り替えずにスリーブを外径の異なるものに取り替えて、印刷胴の直径を変更できるようにした技術(このような印刷機はカットオフ長を変更できることからバリアブルカットオフ印刷機と呼ぶ)が開発されている(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3参照)。
例えば、特許文献1の技術では、図11に示すように、印刷胴102,103は、鋼鉄製の軸部111と、この軸部111の外周に嵌装される内側円筒(スリーブ)112,外側円筒113とから構成されている。なお、内側円筒112は、内層112aと外層112cと中間層112bとからなっている。内側円筒112は軸部111に対して着脱可能であり、外側円筒113は内側円筒112に対して着脱可能である。また、外側円筒113には、一体又別体に刷版が装備されている。
かかる構成により、印刷を変更するには、外側円筒113を内側円筒112から外して所要の刷版を有する外側円筒113を内側円筒112に取り付ける。また、印刷胴102,103の直径を変更するには、内側円筒112を軸部111から外して所要の外径を有する内側円筒112を軸部111に取り付けるようにする。これにより、重量のある軸部111は取り替えずに、軽量な内側円筒112のみを取り替えるだけで、印刷胴の直径を変更することができる。
なお、この技術では、外側円筒113の交換時には、内側円筒112を軸部111から外して内側円筒112の両端を図示しないプラグで塞いで、内部に圧縮空気を供給することで、貫通孔114から内側円筒112外周と外側円筒113内周との間に圧縮空気を供給して空気層を形成させた状態で内側円筒112から外側円筒113を外し、同様に内側円筒112外周と外側円筒113内周との間に空気層を形成させるようしながら、所要の外側円筒113を内側円筒112外周に嵌装させるようにする。
また、特許文献2の技術では、図12に示すように、版胴202,ブランケット胴203は、軸部211と、この軸部211の外周に嵌装される筒状のスリーブ(サドル)212とから構成され、各スリーブ212の外周には、印刷版204,ブラケット205が装備されている。そして、印刷胴202,203の各軸部211が印刷ユニット201内に装着された状態で、印刷ユニット201の側壁に設けられたドア213を開放して、このドア開口から各スリーブ212を軸方向に着脱できるようになっている。
そして、各スリーブ212として、図13に示すように、内径は同一で外径が異なるスリーブ212a〜212eを複数用意して、印刷胴202,203の直径を変更するには、各スリーブ212を軸部211から外して、所要の刷版を有し所用の外径のスリーブ212を軸部211に取り付ける。これにより、重量のある軸部211は取り替えずに、軽量なスリーブ212のみを取り替えるだけで、印刷胴の直径を変更することができる。
なお、この技術では、スリーブ212の軸部211への着脱を、前述のように圧縮空気を利用して行なっている。
また、特許文献2には、印刷版を装着するスリーブ212の表面に、図13に示すような溝214を設けて、従来の平板状の印刷版を装着するようにしても良い旨も記載されている。
特許第3223788号公報 特開平9−183208号公報 特開2001−322240号公報
しかしながら、上述の従来の技術では、特許文献2に平板状の印刷版を使用する旨の記載はあるものの、いずれの場合も、少なくともブランケットについては円筒状に構成している。このように、ブランケットを円筒状に構成すれば、ギャップがなくなるため継ぎ目のない印刷には適しているものの、ブランケットの交換作業が煩雑になり、ブランケットの内径も高い精度が要求され、ブランケットを用意するのにコスト高を招くという不具合がある。
つまり、円筒状のブランケットや刷版を着脱するには、例えば圧縮空気を利用するなどして、ブランケットや刷版の内径をスリーブ等の外径よりも一時的に大きくして行なう必要があり、しかも軸方向に長さのある版胴を軸方向に着脱する作業は容易ではない。また、装着した円筒状のブランケットや刷版とスリーブ等との間に隙間が生じたりしては印刷に重大な支障をきたすので、円筒状のブランケットや刷版は高い精度で形成されなくてはならず、製造コストの増大を招く。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、ブランケットや刷版の交換作業を容易に行なえ、ブランケットや刷版に加工の容易なものを採用することができるようにした、バリアブルカットオフ印刷機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、走行するウェブを挟むように該ウェブの両面にそれぞれ配設され外周にブランケットを装備した第1,第2のブランケット胴と、該第1のブランケット胴の該ブランケットに接触する刷版を外周に装備した第1の版胴、及び該第2のブランケット胴の該ブランケットに接触する刷版を外周に装備した第2の版胴とを有し、該第1のブランケット胴及び該第1の版胴のうち少なくともいずれか一方と、該第2のブランケット胴及び該第2の版胴のうち少なくともいずれか一方とが、支持位置を可変に構成されて、上記の第1,第2のブランケット胴及び上記の第1,第2の版胴のそれぞれを外径の異なるものに交換することによりカットオフ長さを変更しうるバリアブルカットオフ印刷機であって、該ブランケット及び該刷版が、いずれも有端の板状に構成されて、それぞれ対応する該ブランケット胴又は該版胴の外周に巻き付けて装着されるとともに、該刷版の端部を挟持する側に押圧するテンションバーを周り止めすることによって該端部を保持する保持機構が設けられていることを特徴としている。
上記の第1,第2のブランケット胴及び上記の第1,第2の版胴が、いずれも、軸部と、該軸部の外周に着脱可能に外嵌されるスリーブとをそなえ、該スリーブを外径の異なるものに交換することでカットオフ長さを変更するように構成されるとともに、該ブランケット及び該刷版がいずれも該スリーブの外周に巻き付けて装着されることが好ましい(。
この場合、該ブランケット又は該刷版は、該スリーブの外周に接着により装備されること、或いは、該ブランケット又は該刷版は、該スリーブの外周に磁力吸着により装備されることが好ましい。
さらに、該スリーブに、該ブランケット又は該刷版との位相合わせをするための目印が設けられていることが好ましい。
また、該ブランケット又は該刷版は、該スリーブの外周に形成された係止溝に係止されることにより装着されることが好ましい。
あるいは、上記の第1,第2のブランケット胴及び上記の第1,第2の版胴が、いずれも、軸部と、該軸部の外周に着脱可能に外嵌されるスペーサ部材とをそなえ、該スペーサ部材を厚みの異なるものに交換することでカットオフ長さを変更するように構成されるとともに、該ブランケット及び該刷版がいずれも該スペーサ部材の外周に巻き付けて装着されることが好ましい。
この場合、該スペーサ部材は、該軸部の外周に磁力吸着により装備されること、或いは、該スペーサ部材は、該軸部の外周に接着により装備されることが好ましい。
さらに、該スペーサ部材は、可撓性材料で構成されていることが好ましい。
あるいは、該スペーサ部材は、それぞれ円筒を分割形成された湾曲板状の複数の分割型材により構成されていることが好ましい。
また、該ブランケット及び該刷版の少なくともいずれか一方は、基部の金属層の上に厚み調整層を有する層状可撓性板状体として構成されるとともに、該金属層の周方向の長さは等しいが該厚み調整層の厚みの異なる複数の該層状可撓性板状体がそなえられ、該層状可撓性板状体を交換することにより、上記の第1,第2のブランケット胴及び上記の第1,第2の版胴のいずれかを外径の異なるものに交換してカットオフ長さを変更しうるように構成されていてもよい。
さらに、互いに接触する該刷版と該ブランケットとが、それぞれのギャップを180度だけ位相ずれさせた状態で接触していることも好ましい。
また、上記の刷版又はブランケットが、基部の金属層の上に接着され、該金属層が該スリーブに固定されていることも好ましい。
さらに、該スリーブが圧縮性のない中間層(特に、軽量中間層が好ましい)で構成されていることも好ましい。
本発明のバリアブルカットオフ印刷機によれば、ブランケット及び刷版がいずれも有端の板状に構成されてそれぞれ対応するブランケット胴又は版胴の外周に巻き付けて装着されるので、バリアブルカットオフ印刷機における、ブランケットのブランケット胴への着脱及び刷版の版胴への着脱がいずれも容易になり、また、ブランケットや刷版の製造や刷版への画像の書き込みも容易になって、版交換及び印刷胴(ブランケット胴や版胴)の交換を容易に行なえるようになり、設備コストも軽減することができる。
また、保持機構が、テンションバーを周り止めすることによって刷版の端部を保持するため、版胴が版胴に確実に固定される。
上記の第1,第2のブランケット胴及び上記の第1,第2の版胴が、いずれも、軸部と、該軸部の外周に着脱可能に外嵌されるスリーブとをそなえ、該スリーブを外径の異なるものに交換することでカットオフ長さを変更するように構成され、該ブランケット及び該刷版がいずれも該スリーブの外周に巻き付けて装着されるように構成する場合、該ブランケット又は該刷版を、該スリーブの外周に接着により装備したり、磁力吸着により装備したりすることで、該ブランケット又は該刷版を該スリーブに対して容易に着脱できるようになる。
上記の第1,第2のブランケット胴及び上記の第1,第2の版胴が、いずれも、軸部と、該軸部の外周に着脱可能に外嵌されるスペーサ部材とをそなえ、該スペーサ部材を厚み異なるものに交換することでカットオフ長さを変更するように構成され、該ブランケット及び該刷版がいずれも該スペーサ部材の外周に巻き付けて装着されるように構成する場合、該スペーサ部材は、該軸部の外周に磁力吸着により装備したり、接着により装備したりすることで、該ブランケット又は該刷版を該スリーブに対して容易に着脱できるようになる。
該ブランケット及び該刷版の少なくともいずれか一方は、基部の金属層の上に厚み調整層を有する層状可撓性板状体として構成されるとともに、該金属層の周方向の長さは等しいが該厚み調整層の厚みの異なる複数の該層状可撓性板状体がそなえられ、該層状可撓性板状体を交換することにより、上記の第1,第2のブランケット胴及び上記の第1,第2の版胴のいずれかを外径の異なるものに交換してカットオフ長さを変更しうるように構成されていることにより、極めて容易に、版胴2,ブランケット胴3の外径変更を行なえるようになる。
さらに、互いに接触する該刷版と該ブランケットとが、それぞれのギャップが180度だけ位相をずらすようにして接触させれば、印刷品質を向上させることができる。
また、該スリーブが圧縮性のない中間層で構成されていれば、スリーブに印圧が加わっても、また、版胴やブランケット胴を回転駆動する駆動力を伝達する際にも、スリーブが変形することがなく、版胴やブランケット胴の偏心を防止又は抑制できるとともに、駆動力のロスやずれが生じるおそれもなくなり、これらに起因したダブりや見当不良といって印刷障害を防止又は抑制することができ、また、版胴やブランケット胴に形成されるギャップによる振動も抑制される。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜図5は本発明の第1実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機を示すもので、図1はその模式的な構成図、図2はそのくわえ部を示す断面図、図3はその刷版及びブランケットを示す模式的な斜視図、図4はその刷版及びブランケットの材料を示す模式的な平面図、図5はその刷版及びブランケットを示す模式的な断面図である。
本実施形態のバリアブルカットオフ印刷機は、図10に示すように、ウェブ1の両面(ここでは、上面と下面)にそれぞれ版胴2a,2bとブランケット胴3a,3bとがそなえられ、各版胴2a,2bの表面には刷版4a,4bがそなえられ、各ブランケット胴3a,3bの表面にはブランケット5a,5bがそなえられており、ウェブ1の両面に印刷するようになっている。なお、以下の説明では、版胴,ブランケット胴,刷版,ブランケットについて、上下のものを区別しない場合はそれぞれ符号2,3,4,5で示す。
そして、各版胴2a,2b及び各ブランケット胴3a,3bを、外径の異なるものに変更することで、刷版やブランケットの周長(即ち、カットオフ長さ)を変更することにより、所要長の印刷製品に対応できるようになっている。
本印刷機では、図1に示すように、版胴2,ブランケット胴3ともに、印刷機本体側の軸受け(図示略)に軸支される軸部11と、この軸部11に着脱自在に嵌装されるスリーブ12とをそなえ、スリーブ12の外周に、刷版4又はブランケット5が装着されるようになっている。
スリーブ12には、内径が同一であって所要の外周(外径)を有する複数種類のものが用意されており、軸部11は取り替えることなくスリーブ12のみを所望のカットオフ長さに応じた外径のものに交換するだけで、カットオフ長さを変更できるようになっている。このスリーブ交換時には、スリーブ12を軸部11に対して着脱することが必要になるが、この際の着脱手法は、種々の公知の技術を適用でき、例えば、既述の特許文献1,2,3に記載されているように、軸部11の外周とスリーブ12の内周との間に圧縮空気を供給してスリーブ12を一時的に拡径しながら軸部11に対して着脱させればよい。
また、本印刷機では、刷版4及びブランケット5は、いずれも従来の平板型のもの(即ち、有端の板状のもの)として構成されており、それぞれ対応するスリーブ12の外周に巻き付けて装着されるようになっている。この刷版4及びブランケット5のスリーブ12への固定は、刷版4又はブランケット5の周方向両端部をスリーブ12の外周に形成されたくわえ部(クランプ)13に係止させる従来の固定方法のほか、刷版4やブランケット5が軽量であることから、接着剤を用いた接着や、磁力を用いた吸着など、種々のものが適用できる。
刷版4又はブランケット5をくわえ部13に係止させる場合、くわえ部13の構成としては、特に限定されるものではなく種々の公知の技術を適用することができる。
例えば特開2000−272093号公報の技術を適用すれば、図2に示すように構成することができる。つまり、スリーブ12の外周には母線方向に沿って溝部13Aが形成され、この溝部13A内に、溝13Aの内壁に圧接しうるように弾性支持され刷版4やブランケット5の一端部を挟持するくわえ板13aと、先端で刷版4やブランケット5の他端部を係止する係止用板ばね13bと、くわえ板13aを圧接側に係止用板ばね13bを係止側にそれぞれ押圧するテンションバー13cとが設けられる。
くわえ板13aは係止用板ばね13bとこれに対向設置された板ばね13dとで挟持され、ピン13e,皿ばね13fを介してこれらの板ばね13b,13dの動きがくわえ板13aに作用するようになっている。また、テンションバー13cは、円筒面の一部に切り欠き部13gが設けられており、係止用板ばね13bにテンションバー13cの円筒面が当接する(押圧位置)と、係止用板ばね13bを刷版4やブランケット5の他端部(くわえ尻側端部)を引っ張るように押圧し、同時に、係止用板ばね13b,ピン13e,皿ばね13fを介してくわえ板13aを刷版4やブランケット5の一端部(くわえ側端部)を挟持する側に押圧する。また、係止用板ばね13bにテンションバー13cの切り欠き部13gが当接する(開放位置)と係止用板ばね13bを開放し、係止用板ばね13bにより刷版4やブランケット5の他端部(くわえ尻側端部)の係止が開放され係脱可能になり、同時に、板ばね13dの付勢力が発揮されてピン13e,皿ばね13fを介してくわえ板13aが溝13の内壁から離隔され、刷版4やブランケット5の一端部(くわえ側端部)が着脱可能になる。なお、図示しないが、例えばテンションバー13を周り止めするなどによって上記に示す刷版4の端部を保持する保持機構が設置されている。
ところで、スリーブ12には、外径の異なるものが複数種類用意されているが、刷版4やブランケット5は、スリーブ12の外径差が一定の範囲内にあれば、同一長さのものを共用して用いることができる。
つまり、くわえ部13によって刷版4やブランケット5の両端部をくわえ込んでスリーブ12の外周に固定する構造の場合、刷版4やブランケット5は、図3,図5(a)に示すように、メタルプレート(基部としての金属層)14a,15a上に、シート状の版材14bやゴム材15bを接合した構造として、メタルプレート14a,15aの両端部(くわえ側端部とくわえ尻側端部)を所要の個所(符号L1,L2,L3参照)で折り曲げ加工することが必要になる。
折り目L1とL2との間の距離はスリーブ12の直径に対応して設定し、折り目L2とL3との間の距離はくわえ部13の構造に応じて決められる所定長にすることになるが、折り目L1から先の長さや折り目L3から先の長さ(折り目L2から先の長さともいえる)は、図2に二点鎖線で示すように一定の範囲(くわえ部13で他の構造要素と干渉しない範囲)であれば自由に設定することができる。
そこで、図4に示すように、スリーブ12の外径が互いに小量だけ異なるものの場合は、刷版4やブランケット5の材料プレート(折り曲げ加工前のもの)として共通のものを用いて、折り目L1,L2で曲げ加工したり、折り目L1´,L2´で曲げ加工したりして、刷版4やブランケット5にかかる材料プレートの長さの種類を抑えてコスト低減を図ることができるようになっている。
なお、くわえ部13の構造によっては、図5(b)に示すような曲げ構造のものもあるが、いずれの場合も、スリーブ12の外径が互いに小量だけ異なるものの場合は、刷版4やブランケット5の材料プレート(折り曲げ加工前のもの)として共通のものを用いることができる。
また、刷版4やブランケット5を磁力によってスリーブ12に固定する場合には、例えば、刷版4やブランケット5のメタルプレート14a,15a側を磁化させるとともにスリーブ12側をこのメタルプレート14a,15aに強く磁力反応する磁性体で構成しても良く、これと逆に、スリーブ12側を磁化させるとともに刷版4やブランケット5のメタルプレート14a,15a側をこのスリーブ12側に強く磁力反応する磁性体で構成しても良い。
なお、スリーブ12の軽量化を考慮すると、スリーブ本体はアルミニウム,カーボグラファイト,プラスティック,CFRP(カーボン繊維強化プラスティック)やGFRP(ガラス繊維強化プラスティック)等のFRP(繊維強化プラスティック)等を用い、スリーブ12の表面を磁化させるには、スリーブ12表面に磁石を埋設すればよく、スリーブ12の表面を磁性にさせるには、スリーブ12表面に鉄,ニッケル等の強磁性金属を埋設又は被覆すればよい。スリーブ12表面に磁石を埋設するには、例えば特開昭63−130345号公報に記載された磁性胴に関する技術など公知の技術を適用することができる。
なお、刷版4やブランケット5を接着剤によってスリーブ12に固定する場合には、刷版4やブランケット5のメタルプレート14a,15aを省略してもよい。この場合、刷版4やブランケット5の剛性が低くなりすぎればメタル以外のベースプレートを装備しても良い。また、接着剤によってスリーブ12に固定する場合、刷版4やブランケット5の裏面或いはスリーブ12の表面に接着剤を塗布して、刷版4やブランケット5の裏面を全体に或いは裏面を断続的に接着するなど種々の態様が考えられる。
本発明の第1実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機は、上述のように構成されているので、刷版4やブランケット5を交換する場合には、版胴2やブランケット胴3は移動させることなく、刷版4やブランケット5のみを交換するだけでよく、円筒状の刷版4やブランケット5の場合に比べて、刷版4の版胴2への着脱及びブランケット5のブランケット胴3への着脱がいずれも容易に行なえるようになる。
また、ブランケットや刷版は板状であるため、これらの製造や刷版への画像の書き込みも従来方式を採用でき容易なものになり、刷版4やブランケット5にかかる製造コストも抑制できる。
しかも、ブランケットや刷版を、スリーブ12の外周のくわえ部13にくわえさせて固定する場合には、板状材料(材料プレート)の各端部を折り曲げ加工することになるが、同一な板状材料に対して異なる個所で折り曲げ加工することにより、スリーブ12の外径が互いに小量だけ異なるものに対して板状材料を共用化することができ、コスト削減に寄与しうる。
もちろん、板状材料を共用化できないほどスリーブ12の外径が異なれば、板状材料として長さの異なるものを種々用意することになる。
また、刷版4やブランケット5を磁力によって版胴2やブランケット胴3に固定する場合には、着脱作業をより簡便に行なうことができる。
なお、上記実施形態では、スリーブ12の交換のために、スリーブ12を軸部11に対して着脱する際の着脱手法として、軸部11の外周とスリーブ12の内周との間に圧縮空気を供給してスリーブ12を一時的に拡径しながら軸部11に対して着脱させる構成を説明したが、この場合には、例えば特許文献3に記載されているような圧縮性(圧縮変形が可能又は容易な性質を有する)の中間層が必要になり、この圧縮性の中間層を圧縮変形させることで、スリーブ12を軸部11に対して着脱することができる。
一方、版胴2やブランケット胴3には印刷時に大きな圧力(印圧)が加わるため、スリーブ12に圧縮性の中間層(圧縮層)を設けると、この中間層が圧力によって厚み方向等に変形して偏心が発生するおそれや、このスリーブ12が動力伝達経路の途中に介在することから動力伝達に伴い圧縮層が変形して駆動力のロスやずれが生じるおそれがある。
このような版胴2やブランケット胴3の偏心や、駆動力のロスやずれが生じると、印刷した線画にずれが生じる所謂ダブりや、見当不良といって印刷障害を招くおそれがある。もちろん、中間層の弾性特性が最適であってこの印圧により生じる印刷障害が無視できる程度であれば良いが、例えば、微小な印刷障害についても問題視する高級印刷では、無視できない場合が想定される。
特に、高速印刷を実施すると、インキ粘性等による紙離れ抵抗の増加などによって、版胴2やブランケット胴3にはより大きな回転反力が発生する。このとき、圧縮性の中間層の剛性が足りなくなって版胴2やブランケット胴3に捩れが発生し(即ち、軸中心とシリンダ表面との間に回転ずれが生じて)、見当不良の原因となる。また、版胴2やブランケット胴3に発生する捩れが大きくなると、圧縮性の中間層又はこの近傍でせん断破壊が発生し、中間スリーブ12の破損を招くおそれもある。
また、バリアブルカットオフとして、特に中間スリーブ12を厚くしてシリンダ外径を大きくすると、シリンダ表面の周速が大きくなって、上記と同様に、版胴2やブランケット胴3に捩れが発生し易く、見当不良や中間スリーブ12の破損を招きやすくなる。
このような観点から、スリーブ12には圧縮性の中間層を設けないようにする、即ち、スリーブ12を全体として十分な剛性を有するように圧縮性のない中間層として構成することが好ましい。
これにより、スリーブ12に印圧が加わっても、スリーブ12が厚み方向等に変形しないようにすること、或いは、例え変形が生じてもこれが無視できる程度の微小変形におさまるようにすることができる。この結果、版胴2やブランケット胴3の偏心を防止又は抑制して、これに起因したダブりや、見当不良といった印刷障害について防止又は抑制することができる。
また、スリーブ12がシリンダ駆動ギアから動力伝達経路の途中に介在し版胴2やブランケット胴3を回転駆動する際に、変形することがなく、駆動力のロスやずれが生じるおそれもなくなり、これに起因したダブりや、見当不良といった印刷障害について防止又は抑制することができる。
また、版胴2やブランケット胴3に形成されるギャップによって、版胴2やブランケット胴3に振動が生じ、特に、スリーブ12に圧縮層(圧縮性の中間層)があると、この圧縮層が振動を増幅しやすいが、圧縮層を省くことで、このような振動の増幅を抑えることもできる。
もちろん、スリーブ12全体の剛性は、高速印刷の場合や、中間スリーブ12を厚くしてシリンダ外径を大きくする場合を想定して、設定する。
これによって、高速印刷の場合や、中間スリーブ12を厚くしてシリンダ外径を大きくする場合にも、良好な印刷性能を確保することができる。
また、このように圧縮性の中間層を設けなければ、圧縮性の中間層又はこの近傍でせん断破壊が発生するおそれもなく、中間スリーブ12の耐久性を向上させることができる。
なお、この圧縮性のない中間層としてのスリーブ12には、軽量化を考慮した材料選定が好ましく、具体的には、アルミニウム,カーボグラファイト,プラスティック,CFRPやGFRP等のFRP等を用いればよい。これにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、このように、スリーブ12には圧縮性の中間層を設けない場合、スリーブ12を一時的に拡径しながら軸部11に対して着脱させることはできないため、互いに接合するスリーブ12内周面と軸部11外周面とを、軸方向の一端側から他端側に向けて次第に縮径又は拡径したテーパ状に形成して、スリーブ12と軸部11とをテーパ嵌合させるようにすればよい。つまり、装着時には、スリーブ12の大径側を先端にして、軸部11の小径側からスリーブ12を軸方向に移動させていき、スリーブ12を軸部11に重合させていけばよい。離脱時には、スリーブ12をこれと逆に移動させればよい。
また、スリーブ12の軸部11への固定は、両接合面間に生じる摩擦力で達成しうるものと考えられるが、ボルト等の物理的な固定手段を用いても良い。
このボルト等の物理的な固定手段を用いる場合には、スリーブ12と軸部11との接合面をテーパにせずに円筒面状に構成して、両者間に適当なクリアランスを設けることで、スリーブ12を軸部11に着脱可能にしても良い。この場合、装着後には固定手段によって両者は固定されるので、両者間にクリアランスがあっても支障はない。
[第2実施形態]
図6,図7は本発明の第2実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機を示すもので、図6はその版胴及びブランケット胴の構成を示す模式的な断面図、図7はそのくわえ部を示す断面図である。
本実施形態のバリアブルカットオフ印刷機も、第1実施形態のものと同様に、ウェブ1の両面にそれぞれ版胴2a,2bとブランケット胴3a,3bとがそなえられ、各版胴2a,2bの表面には刷版4a,4bがそなえられ、各ブランケット胴3a,3bの表面にはブランケット5a,5bがそなえられており、ウェブ1の両面に印刷するようになっている(図10参照)。
本印刷機では、図6に示すように、版胴2,ブランケット胴3ともに、印刷機本体側の軸受け(図示略)に軸支される胴本体(軸部を含む)21と、この胴本体21に着脱自在に嵌装される刷版4又はブランケット5と、胴本体21と刷版4又はブランケット5との間に介装されるアンダパッキン(スペーサ部材)22とから構成されており、アンダパッキン22を厚みの異なるものに取り替えることで、版胴2,ブランケット胴3の外径を変更できるようになっている。
アンダパッキン22の胴本体21への固定は、磁力による吸着や接着剤を用いた接着など、種々のものが適当できるが、ここでは、磁力吸着によってアンダパッキン22を胴本体21へ固定している。この磁力吸着については、第1実施形態でも説明したが、アンダパッキン22及び胴本体21のいずれか一方を磁化させ、他方を鉄,ニッケル等の強磁性金属で構成するか強磁性金属を埋設するか又は強磁性金属で被覆すればよい。
また、アンダパッキン22自体は、胴本体21に柔軟に巻きつけられるように可撓性の材料で構成される。
刷版4又はブランケット5の胴本体21への固定は、胴本体21の外周にアンダパッキン22を固定したさらに外周に、刷版4又はブランケット5を巻き付けて、胴本体21の外周に形成されたくわえ部13に刷版4又はブランケット5の両端部を咥えさせることで行なうようになっている。
くわえ部13の構成としては、特に限定されるものではなく種々の公知の技術を適用することができるが、例えば第1実施形態(図2参照)と同様に、図7に示すように構成することができる。図7において、図2と同符号は同様なものを示すのでこれらの詳細な説明は省略するが、本実施形態の場合、胴本体21の外周に溝部13Aが形成され、この溝部13A内に、くわえ板13a,係止用板ばね13b,テンションバー13c,板ばね13d,ピン13e,皿ばね13f等が装備される。
そして、刷版4又はブランケット5の両端部(くわえ側端部及びくわえ尻側端部)は、例えば図3,図5に示すように曲げ加工され、両端部をそれぞれくわえ部13に係止されることで固定される。
アンダパッキン22には、厚みの異なる複数のものが用意されるが、これとともに、刷版4又はブランケット5はアンダパッキン22の厚みに応じた周方向長さの物が用意されている。なお、第1実施形態と同様に、刷版4又はブランケット5は、一定長さの材料プレートの曲げ加工箇所を変えて、厚みの異なるアンダパッキン22に対して共通の材料プレートを用いて刷版4又はブランケット5を形成しても良い。
本発明の第2実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機は、上述のように構成されているので、第1実施形態と同様に、刷版4やブランケット5を交換する場合には、版胴2やブランケット胴3は移動させることなく、刷版4やブランケット5のみを交換するだけでよく、円筒状の刷版4やブランケット5の場合に比べて、刷版4の版胴2への着脱及びブランケット5のブランケット胴3への着脱がいずれも容易に行なえるようになる。
また、ブランケットや刷版は板状であるため、これらの製造や刷版への画像の書き込みも従来方式を採用でき容易なものになり、刷版4やブランケット5にかかる製造コストも抑制できる。
しかも、同一な板状材料に対して異なる個所で折り曲げ加工することにより、スリーブ12の外径が互いに微小量だけ異なるものに対して板状材料を共用化することができ、コスト削減に寄与しうる。
また、アンダパッキン22を磁力によって胴本体21に固定するので、アンダパッキン22の着脱作業をより簡便に行なうことができる。
[第3実施形態]
図8は本発明の第3実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機の版胴及びブランケット胴の構成を示す模式的な断面図である。
本実施形態のバリアブルカットオフ印刷機は、図8に示すように、第2実施形態のものと同様に、版胴2,ブランケット胴3がともに、印刷機本体側の軸受け(図示略)に軸支される胴本体(軸部を含む)21と、この胴本体21に着脱自在に嵌装される刷版4又はブランケット5と、胴本体21と刷版4又はブランケット5との間に介装されるアンダパッキン(スペーサ部材)23とから構成されており、アンダパッキン23を厚みの異なるものに取り替えることで、版胴2,ブランケット胴3の外径を変更できるようになっている。
本実施形態では、アンダパッキン23が、円筒を分割(ここでは2つ割れ)され、それぞれ有端の湾曲板状の分割型材23a,23bにより構成されている。これらの分割型材23a,23bは、第2実施形態と同様の磁力吸着やボルト結合等の機械的結合により、胴本体21に固定することができる。
また、刷版4及びブランケット5の構成とその固定構造は第2実施形態と同様になっている。
本発明の第3実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機は、上述のように構成されているので、第1,2実施形態と同様に、円筒状の刷版4やブランケット5の場合に比べて、刷版4の版胴2への着脱及びブランケット5のブランケット胴3への着脱がいずれも容易に行なえるようになる。
また、ブランケットや刷版は板状であるため、これらの製造や刷版への画像の書き込みも従来方式を採用でき容易なものになり、刷版4やブランケット5にかかる製造コストも抑制できる。
しかも、同一な板状材料に対して異なる個所で折り曲げ加工することにより、スリーブ12の外径が互いに微小量だけ異なるものに対して板状材料を共用化することができ、コスト削減に寄与しうる。
また、アンダパッキン23を磁力によって胴本体21に固定する場合には、アンダパッキン23の着脱作業をより簡便に行なうことができる。
また、くわえ部13を胴本体21に設ければこのくわえ部13を共用して種々の外径の版胴やブラケット胴に対応でき、コスト面でも有利になる。
[第4実施形態]
図9は発明の第4実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機の刷版及びブランケットの構成を示す模式的な断面図である。
本実施形態のバリアブルカットオフ印刷機では、図9(a),(b)に示すように、刷版34及びブランケット35として、厚みの異なるものが複数種類用意され、刷版34及びブランケット35を厚みの異なるものに取り替えることで、版胴2,ブランケット胴3の外径を変更できるようになっている。つまり、刷版34及びブランケット35は、メタルプレート(基部としての金属層)34a,35a上に版材34b又はゴム材35bが固設されるが、版材34b又はゴム材35bの厚みの異なる複数の刷版34又はブランケット35がそなえられ選択的に用いるようになっている。
すなわち、ブランケット35のゴム材35bは、下層から、メタル層(メタルプレート)36,ベース層(ゴム又は基布)37,圧縮層38,基布39,表面ゴム40の各層が積層されて構成され、刷版34の版材34bも、下層から、メタル層(メタルプレート)36,ベース層(ゴム又は基布)37,圧縮層38,基布39,版材41の各層が積層された構造になっている。
圧縮層38,基布39,表面ゴム40,版材41の各層は、厚さを変更すると印刷品質に影響するが、ベース層37は印刷品質に影響しにくいので、ここでは、ベース層37の厚みを調整することで、厚みの異なる複数種類の刷版4及びブランケット5を形成している。
なお、これらの刷版34及びブランケット35は、版胴2,ブランケット胴3の本体(第3実施形態の胴本体21に対応する)外周に固定されるが、この固定は、前述のように、くわえ部(クランプ)13に咥えさせて行なっても良く、磁力や接着を用いても良い。
本発明の第4実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機は、上述のように構成されているので、版胴2,ブランケット胴3の外径変更に極めて簡単に対応できるようにある。
もちろん、円筒状の刷版34やブランケット35の場合に比べて、刷版34の版胴2への着脱及びブランケット35のブランケット胴3への着脱がいずれも容易に行なえ、また、ブランケットや刷版は板状であるため、これらの製造や刷版への画像の書き込みも従来方式を採用でき容易なものになり、刷版34やブランケット35にかかる製造コストも抑制できる。
しかも、同一な板状材料に対して厚みの異なるベース層37を形成するだけでよいので、コスト削減に寄与しうる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、版胴2及びブランケット胴3にギャップが形成されるが、これらのギャップを互いにずらせるようにすれば、ギャップどうしの噛み合いを防止して、印刷品質を確保することができる。
特に、位相180度毎に非印刷部が存在する刷版に対してはギャップ位相を互いに180度だけずらせるよう構成すれば、印刷品質の低下を防止できる。
また、スリーブを軸部に装着する際やブランケット又は刷版をスリーブに装着する際に、或いはアンダパッキンを胴本体に装着する際や、ブランケット又は刷版を胴本体に装着する際に、その位相合わせをするための目印をスリーブ等に設けてもよい。これにより、容易に位相合わせを行なえるようになる。
また、上記実施形態を種々組み合わせて実施しても良いことは言うまでもない。
本発明の第1実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機を示す模式的な構成図であり、(a)はその版胴及びブランケット胴の端面図、(b)はその版胴及びブランケット胴の分解正面図であり、そのスリーブについては断面を示している。 本発明の第1実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機を示す版胴及びブランケット胴のくわえ部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機の刷版及びブランケットを示す模式的な斜視図である。 本発明の第1実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機の刷版及びブランケットの材料を示す模式的な平面図である。 本発明の第1実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機の刷版及びブランケットを示す模式的な断面図であって、(a)はその第1例を、(b)はその第2例を示す。 本発明の第2実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機の版胴及びブランケット胴の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第2実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機を示す版胴及びブランケット胴のくわえ部を示す断面図である。 本発明の第3実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機の版胴及びブランケット胴の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第4実施形態としてのバリアブルカットオフ印刷機の刷版及びブランケットの構成を示す模式的な断面図であって、(a),(b)はその模式的断面図、(c)はその部分拡大断面図である。 バリアブルカットオフ印刷機を説明する印刷機の要部の模式的側面図である。 従来のバリアブルカットオフ印刷機に関する版胴を示す模式的断面図である。 従来のバリアブルカットオフ印刷機に関する技術を示す模式図である。 従来のバリアブルカットオフ印刷機に関するスリーブを示す模式的断面図であり、(a)〜(e)はそれぞれ厚みの異なるスリーブを示す。
符号の説明
1 ウェブ
2,2a,2b 版胴
3,3a,3b ブランケット胴
4,4a,4b,34 刷版
5,5a,5b,35 ブランケット
11 軸部
12 スリーブ
13 くわえ部(クランプ)
13A 溝部
13a くわえ板
13b 係止用板ばね
13c テンションバー
13d 板ばね
13e ピン
13f 皿ばね
13g 切り欠き部
14a,15a,34a,35a メタルプレート(基部としての金属層)
14b,34b 版材
15b,35b ゴム材
21 胴本体
22,23 アンダパッキン(スペーサ部材)
23a,23b 分割型材
36 メタル層(メタルプレート)
37 ベース層(ゴム又は基布)
38 圧縮層
39 基布
40 表面ゴム
41 版材

Claims (1)

  1. 走行するウェブを挟むように該ウェブの両面にそれぞれ配設され外周にブランケットを装備した第1,第2のブランケット胴と、
    該第1のブランケット胴の該ブランケットに接触する刷版を外周に装備した第1の版胴、及び該第2のブランケット胴の該ブランケットに接触する刷版を外周に装備した第2の版胴とを有し、
    該第1のブランケット胴及び該第1の版胴のうち少なくともいずれか一方と、該第2のブランケット胴及び該第2の版胴のうち少なくともいずれか一方とが、支持位置を可変に構成されて、上記の第1,第2のブランケット胴及び上記の第1,第2の版胴のそれぞれを外径の異なるものに交換することによりカットオフ長さを変更しうるバリアブルカットオフ印刷機であって、
    該ブランケット及び該刷版が、いずれも有端の板状に構成されて、それぞれ対応する該ブランケット胴又は該版胴の外周に巻き付けて装着されるとともに、
    該刷版の端部を挟持する側に押圧するテンションバーを周り止めすることによって該端部を保持する保持機構が設けられている
    ことを特徴とする、バリアブルカットオフ印刷機。
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