JP2008119882A - プリンタヘッド及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節可能なプリンタヘッド及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ケース本体21に調節ネジ23を設け、調節ネジ23の突出寸法が調節可能になっていることとしたので、調節ネジ23の突出寸法を調節して光源アレイ4の押圧を調節することで、光源アレイ4の反りやねじれを機械的に矯正することができる。これにより、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節することができる。
【選択図】図4
【解決手段】ケース本体21に調節ネジ23を設け、調節ネジ23の突出寸法が調節可能になっていることとしたので、調節ネジ23の突出寸法を調節して光源アレイ4の押圧を調節することで、光源アレイ4の反りやねじれを機械的に矯正することができる。これにより、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、プリンタヘッド及び画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用したプリンタとして、ラインプリンタ(画像形成装置)が知られている。このラインプリンタは、被露光部となる像担持体(例えば、感光体ドラム)に、帯電器、ライン状のプリンタヘッド、現像器、転写器などの装置を配置したものである。ラインプリンタは、帯電器によって帯電された像担持体に、プリンタヘッドに設けられた発光素子の選択的な発光動作で露光を行うことにより静電潜像(結像)を形成し、この静電潜像を現像器から供給されるトナーで現像して、そのトナー像を転写器で用紙に転写するものである。
ライン状のプリンタヘッドに設けられた発光素子としては、ガラスなどからなる基板上にエレクトロルミネセンス素子(以下、「有機EL素子」という)のアレイが設けられた光源アレイを用いることが多い。光源アレイと像担持体との間には、複数の屈折率分布型レンズを配列したレンズアレイが配置されている。このレンズアレイとしては、例えば、日本板硝子株式会社から入手可能なSLA(セルフォック・レンズ・アレイ)がある(セルフォック;SELFOCは日本板硝子株式会社の登録商標)。このように構成されたプリンタヘッドは、有機EL素子アレイから射出された光が、レンズアレイを透過し、像担持体に正立等倍結像するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
ラインプリンタにあっては、出力画像の解像度を向上するために、像担持体に精度よく直線状に結像する必要があり、プリンタヘッドに設けられた有機EL素子が精度よく直線状に配置されている必要がある。一方で、有機EL素子を光源アレイとして用いる場合、基板の反りやねじれなどが生じることがあり、有機EL素子の位置が直線に対してずれてしまうことがある。このような有機EL素子の位置ずれがあるプリンタヘッドを用いて印刷すると、色ずれが生じてしまう。これに対して、発光画素毎に発光のタイミングを変えるなど回路上で調整を行う技術が知られている。
特開2006−205430号公報
しかしながら、発光画素毎に発光のタイミングを変える場合、別途ドライバや回路を設計する必要があり、設計が複雑化する。加えて、出力するごとにずれの程度を把握して発光のタイミングを調節する必要があるため、出力処理に手間取ることになる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節可能なプリンタヘッド及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るプリンタヘッドは、複数の発光素子が基板上に配列された光源アレイと、前記発光素子からの射出光を像担持体に結像させる結像手段とを備えたプリンタヘッドであって、前記光源アレイを収容する収容部材と、前記収容部材に設けられ、前記光源アレイを押圧可能となるように前記収容部材の内面から前記光源アレイ側に突出する突出部材とを具備し、前記突出部材の突出寸法が調節可能になっていることを特徴とする。
ここで、「突出寸法」については、突出部材のうち収容部材の内面を基準として光源アレイ側に突出した部分の寸法をいうものとする。
本発明によれば、光源アレイを収容する収容部材と、収容部材に設けられ光源アレイを押圧可能となるように収容部材の内面から光源アレイ側に突出する突出部材とを具備し、突出部材の突出寸法が調節可能になっているので、突出部材の突出寸法を調節して光源アレイの押圧量を調節することにより、光源アレイの反りやねじれを機械的に矯正することができる。これにより、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節することができる。
ここで、「突出寸法」については、突出部材のうち収容部材の内面を基準として光源アレイ側に突出した部分の寸法をいうものとする。
本発明によれば、光源アレイを収容する収容部材と、収容部材に設けられ光源アレイを押圧可能となるように収容部材の内面から光源アレイ側に突出する突出部材とを具備し、突出部材の突出寸法が調節可能になっているので、突出部材の突出寸法を調節して光源アレイの押圧量を調節することにより、光源アレイの反りやねじれを機械的に矯正することができる。これにより、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節することができる。
上記のプリンタヘッドは、前記突出部材が複数設けられており、各突出部材の突出寸法が独立して調節可能になっていることを特徴とする。
本発明によれば、突出部材が複数設けられているので、光源アレイを複数の位置で押圧することができる。加えて、各突出部材の突出寸法が独立して調節可能になっているので、光源アレイの反りやねじれを位置に応じて微細に調節することができる。これにより、発光画素の位置の調節精度が一層向上することとなる。
本発明によれば、突出部材が複数設けられているので、光源アレイを複数の位置で押圧することができる。加えて、各突出部材の突出寸法が独立して調節可能になっているので、光源アレイの反りやねじれを位置に応じて微細に調節することができる。これにより、発光画素の位置の調節精度が一層向上することとなる。
上記のプリンタヘッドは、前記光源アレイと前記突出部材との間にスペーサ部材が設けられており、前記突出部材が前記スペーサ部材を介して前記光源アレイを押圧するように設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、光源アレイと突出部材との間にスペーサ部材が設けられており、突出部材がスペーサ部材を介して光源アレイを押圧するように設けられているので、突出部材が光源アレイを傷つけてしまうのを回避することができる。
本発明によれば、光源アレイと突出部材との間にスペーサ部材が設けられており、突出部材がスペーサ部材を介して光源アレイを押圧するように設けられているので、突出部材が光源アレイを傷つけてしまうのを回避することができる。
上記のプリンタヘッドは、前記突出部材が前記光源アレイを直接押圧することを特徴とする。
本発明によれば、突出部材が光源アレイを直接押圧するので、例えばスペーサ部材を介して間接的に押圧する場合に比べて、光源アレイの反りやねじれを微細に調節することができる。
本発明によれば、突出部材が光源アレイを直接押圧するので、例えばスペーサ部材を介して間接的に押圧する場合に比べて、光源アレイの反りやねじれを微細に調節することができる。
本発明に係る画像形成装置は、上記のプリンタヘッドを搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節することができるプリンタヘッドを搭載したので、発光画素の配列位置を高精度に強制することができる。このため、高解像度な画像を出力することが可能な優れた画像形成装置を提供することができる。
本発明によれば、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節することができるプリンタヘッドを搭載したので、発光画素の配列位置を高精度に強制することができる。このため、高解像度な画像を出力することが可能な優れた画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタヘッド2を適用した電子写真方式のプリンタ1(画像形成装置)の部分的な構成を示す斜視図である。
同図に示すように、プリンタ1は、プリンタヘッド2と像担持体である感光体ドラム3とを備えている。感光体ドラム3は、プリンタヘッド2の長手方向に平行に延在する回転軸に支持され、外周面をプリンタヘッド2に対向させた状態で回転する。プリンタヘッド2は、プリンタ1における露光装置として使用されるものである。
図1は、本実施形態に係るプリンタヘッド2を適用した電子写真方式のプリンタ1(画像形成装置)の部分的な構成を示す斜視図である。
同図に示すように、プリンタ1は、プリンタヘッド2と像担持体である感光体ドラム3とを備えている。感光体ドラム3は、プリンタヘッド2の長手方向に平行に延在する回転軸に支持され、外周面をプリンタヘッド2に対向させた状態で回転する。プリンタヘッド2は、プリンタ1における露光装置として使用されるものである。
プリンタヘッド2は、略長方形状の光源アレイ4と、光源アレイ4からの射出光を感光体ドラム3に正立等倍結像させるレンズ素子を整列配置して成るレンズアレイ5と、光源アレイ4及びレンズアレイ5の外周部を支持するヘッドケース20とを備えている。
図2は、光源アレイ4を模式的に示した図である。
光源アレイ4は、略長方形状の素子基板7上に発光素子である複数の有機EL(エレクトロルミネセンス)素子8を配列して成る発光素子列8Aと、有機EL素子8を駆動させる駆動素子9から成る駆動素子群と、これら駆動素子9(駆動素子群)の駆動を制御する制御回路9aとを一体形成したものである。尚、図2では有機EL素子8が1列に配置されているが、千鳥状に2列に配置してもよい。この場合には、光源アレイ4の長手方向における有機EL素子8のピッチを小さくすることが可能になり、プリンタの解像度を向上させることができる。
光源アレイ4は、略長方形状の素子基板7上に発光素子である複数の有機EL(エレクトロルミネセンス)素子8を配列して成る発光素子列8Aと、有機EL素子8を駆動させる駆動素子9から成る駆動素子群と、これら駆動素子9(駆動素子群)の駆動を制御する制御回路9aとを一体形成したものである。尚、図2では有機EL素子8が1列に配置されているが、千鳥状に2列に配置してもよい。この場合には、光源アレイ4の長手方向における有機EL素子8のピッチを小さくすることが可能になり、プリンタの解像度を向上させることができる。
有機EL素子8は、一対の電極間に少なくとも有機発光層を備えたものであり、その一対の電極から発光層に電流を供給することにより発光するようになっている。その有機EL素子8における一方の電極には共通線10が接続され、他方の電極には駆動素子9を介してデータ線11が接続されている。この駆動素子9は、薄膜トランジスタ(TFT)や薄膜ダイオード(TFD)等のスイッチング素子で構成されている。駆動素子9にTFTを採用した場合には、そのソース領域にデータ線11が接続され、ゲート電極に制御回路群9aが接続される。そして、制御回路群9aにより駆動素子9の動作が制御され、駆動素子9によりデータ線11から有機EL素子8への通電が制御されるようになっている。
素子基板7の有機EL素子8が整列配置されている部分には、有機EL素子8を封止するための封止体12が接合されている。この封止体12は、素子基板7と協働して有機EL素子8を封止(外気から遮断)する略長方形の板材であって、その長辺が素子基板7の有機EL素子8が整列配置されている側(図2における下側)の長辺と重なりあうように配置されている。これによって、外気や水分の付着に起因した有機EL素子8の劣化が抑制されるようになっている。尚、この封止体12によって覆われていない素子基板7上に制御回路9aが実装されている。
図3は、レンズアレイ5の斜視図である。このレンズアレイ5は、日本板硝子株式会社製のセルフォック(登録商標)レンズ素子51aを配列したものである。このレンズ素子51aは、直径0.28mm程度のファイバー状に形成されている。また、各レンズ素子51aは千鳥状に配置され、各レンズ素子51aの隙間には黒色のシリコン樹脂52が充填されている。さらに、その周囲にフレーム54が配置されて、レンズアレイ5が形成されている。尚、以下の実施形態の説明において、レンズアレイ5の光軸方向を高さ方向、レンズアレイ5の光軸方向に垂直な厚さ方向を幅方向という。
このレンズ素子51aは、その中心から周辺にかけて放物線上の屈折率分布を有している。そのため、レンズ素子51aに入射した光は、その内部を一定周期で蛇行しながら進むようになっている。このレンズ素子51aの長さを調整すれば、画像を正立等倍結像させることができる。そして、正立等倍結像するレンズによれば、隣接するレンズの作る像を重ね合わせることが可能になり、広範囲の画像を得ることができる。したがって、図3のレンズアレイ5は、光源アレイ全体からの光を精度よく結像させることができるようになっている。
図4は、図1におけるA−A断面に沿った構成を示す図である。
ヘッドケース20は、Al等の剛性材料で形成されたものであって、光源アレイ4を保護するケース本体21と、光源アレイ4を支持するフレーム22と、ケース本体21に取り付けられた調節ネジ23とを有している。
ヘッドケース20は、Al等の剛性材料で形成されたものであって、光源アレイ4を保護するケース本体21と、光源アレイ4を支持するフレーム22と、ケース本体21に取り付けられた調節ネジ23とを有している。
ケース本体21には、開口部21a及び開口部21bが形成されている。このうち開口部21a側には、当該開口部21aに平面視で重なるように、光源アレイ4が配置されている。光源アレイ4はボトムエミッション方式であり、素子基板7を開口部21aに向けて配置されている。
光源アレイ4の素子基板7上にはスペーサ部材6が設けられている。スペーサ部材6は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料からなる板状部材である。スペーサ部材6は、レンズアレイ5から感光ドラム3までの距離が所定の距離となるような厚さを有している。同時に、スペーサ部材6を設けることにより、光源アレイ4からの光がレンズアレイ5に伝達される際の光の損失を抑えることができるようになっている。
一方、ケース本体21の開口部21b側には、光源アレイ4を支持するフレーム22が設けられている。フレーム22のうち光源アレイ4を支持する支持面は平坦になっている。
調節ネジ23は、図4及び図1に示すように、ケース本体21に複数設けられている。図1に示すように、例えば光源アレイ4の長手方向の辺には各1つずつ、短手方向の辺には1つ及び2つ、それぞれ設けられている。各調節ネジ23は、ケース本体21を貫通するように設けられている。各調節ネジ23は、当該ケース本体21の内面から光源アレイ4に向けて突出することが可能になっており、突出時にはスペーサ部材6を押圧することができるようになっている。
各調節ネジ23は、突出寸法、すなわち、ケース本体21の内面から光源アレイ4側に突出する寸法を調節可能に設けられている。突出寸法が大きければ大きいほどスペーサ部材6を強く押圧することになる。例えば、ケース本体21の外側から見て時計回りに調節ネジ23を回転させることで突出寸法を大きくすることができ、反時計回りに回転させることで突出寸法を小さくすることができるようになっている。各調節ネジ23は、それぞれ突出寸法を独立して調節可能に設けられている。
このように調節ネジ23の突出寸法を調節することによってスペーサ部材6が押圧され、スペーサ部材6が光源アレイ4を凹圧するようになっている。調節ネジ23がスペーサ部材6を押圧する押圧量を調節することで、光源アレイ4の反りやねじれの矯正量を調節することが可能になっている。
調節ネジ23を用いた光源アレイ4の矯正方法を説明する。まず、上記のプリンタ1を用いて印刷し、印刷された画像について色ずれ有無を確認することで、光源アレイ4の反りやねじれを確認する。光源アレイ4に反りやねじれが認められる場合には、調節ネジ23を調節し、光源アレイの反りやねじれを矯正して再度印刷する。このステップを繰り返すことにより、光源アレイ4の反りやねじれを簡単に矯正することができる。この他、例えば顕微鏡で発光画素のずれを確認しながら調節ネジ23を調節しても構わない。
このように、本実施形態によれば、ケース本体21に調節ネジ23を設け、調節ネジ23の突出寸法が調節可能になっていることとしたので、調節ネジ23の突出寸法を調節して光源アレイ4の押圧を調節することで、光源アレイ4の反りやねじれを機械的に矯正することができる。これにより、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節することができる。
また、本実施形態では、調節ネジ23が複数設けられているので、光源アレイ4を複数の位置で押圧することができる。加えて、各調節ネジ23の突出寸法が独立して調節可能になっているので、光源アレイ4の反りやねじれを位置に応じて微細に調節することができる。これにより、発光画素の位置の調節精度が一層向上することとなる。
また、本実施形態では、光源アレイ4と調節ネジ23との間にスペーサ部材6が設けられており、調節ネジ23がスペーサ部材6を介して光源アレイ4を押圧するように設けられているので、調節ネジ23が光源アレイ4を傷つけてしまうのを回避することができる。
[タンデム方式のプリンタ]
本実施形態のプリンタヘッドの使用形態について、タンデム方式のプリンタを例に挙げて説明する。
図5は、タンデム方式のプリンタの概略構成図である。このプリンタ380の中央には画像転写ユニットが配置されている。画像転写ユニットは、主に、ブラック画像転写ユニットKと、シアン画像転写ユニットCと、マゼンタ画像転写ユニットMと、イエロー画像転写ユニットYと、中間転写ベルト390とを備えている。そのイエロー画像転写ユニットYは、主に、感光体ドラム(像担持体)341と、帯電手段342と、本発明のプリンタヘッド101と、現像装置344とを備えている。
本実施形態のプリンタヘッドの使用形態について、タンデム方式のプリンタを例に挙げて説明する。
図5は、タンデム方式のプリンタの概略構成図である。このプリンタ380の中央には画像転写ユニットが配置されている。画像転写ユニットは、主に、ブラック画像転写ユニットKと、シアン画像転写ユニットCと、マゼンタ画像転写ユニットMと、イエロー画像転写ユニットYと、中間転写ベルト390とを備えている。そのイエロー画像転写ユニットYは、主に、感光体ドラム(像担持体)341と、帯電手段342と、本発明のプリンタヘッド101と、現像装置344とを備えている。
感光体ドラム341は、その外周面に像担持体としての感光層を備えて、回転可能に構成されている。感光体ドラム341の周囲には、帯電手段342、プリンタヘッド101及び現像装置344が順に配置されている。帯電手段(コロナ帯電器)342は、感光体ドラム341の感光層を一様に帯電させるものである。プリンタヘッド101は、感光体ドラム341を露光して感光層に静電潜像を形成するものである。なおプリンタヘッド101の発光エネルギーピーク波長と、感光体ドラム341の感度ピーク波長とが、略一致するように設定されている。現像装置344は、感光体ドラム341の静電潜像にトナーを付着させて可視像を形成するものである。尚、現像装置344の内部には、現像剤である非磁性一成分トナーと、そのトナーを感光体ドラムに付着させる現像ローラ355と、その現像ローラ355の表面にトナーを供給する供給ローラ356と、現像ローラ355の表面に付着したトナーの膜厚を規制するブレード(不図示)とを備えている。
また、感光体ドラム341の下方には、中間転写ベルト390が配置されている。中間転写ベルト390は、駆動ローラ391、従動ローラ392及びテンションローラ393に張架され、駆動ローラ391により循環移動可能とされている。この中間転写ベルト390を挟んで感光体ドラム341と対向するように、一次転写ローラ345が配置されている。そして、この一次転写ローラ345に一次転写バイアスを印加して、中間転写ベルト390を感光体ドラム341に押圧する。これにより、感光体ドラム341に形成されたトナー像が、中間転写ベルト390に一次転写されるようになっている。尚、一次転写位置に近接して、感光体ドラム341の表面の残留トナーを除去するクリーニング手段346が設けられている。
上述したイエロー画像転写ユニットYと同様に、マゼンタ画像転写ユニットM、シアン画像転写ユニットC及びブラック画像転写ユニットKが構成され、中間転写ベルト390に沿って配置されている。そして、各色画像転写ユニットにおいて各色トナー像を中間転写ベルト390に一次転写することにより、各色トナー像が重ね合わされたフルカラーのトナー像が形成される。
一方、プリンタ380の下方には、多数枚の記録媒体Pが積層保持される給紙カセット363が設けられている。その給紙カセット363の端部には、記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ364、及び記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ対365が設けられている。また、中間転写ベルト390の従動ローラ392に対向して、二次転写ローラ366が設けられている。そして、この二次転写ローラ366上に供給された記録媒体Pを、従動ローラ392上の中間転写ベルト390に押圧する。これにより、中間転写ベルト390上に形成されたフルカラーのトナー像が、記録媒体Pに二次転写されるようになっている。なお二次転写位置に近接して、中間転写ベルト390の表面の残留トナーを除去するクリーニング手段367が設けられている。
さらに二次転写位置の下流側には、トナー像を記録媒体Pに定着させる定着ローラ対361が設けられている。その定着ローラ対361の下流側には、プリンタ380の上部に形成された排紙トレイ368上に記録媒体Pを排出する排紙ローラ対362が設けられている。タンデム方式のプリンタ380は、以上のように構成されている。
さらに二次転写位置の下流側には、トナー像を記録媒体Pに定着させる定着ローラ対361が設けられている。その定着ローラ対361の下流側には、プリンタ380の上部に形成された排紙トレイ368上に記録媒体Pを排出する排紙ローラ対362が設けられている。タンデム方式のプリンタ380は、以上のように構成されている。
本実施形態によれば、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節することができる上記のプリンタヘッド2を搭載したので、発光画素の配列位置を高精度に強制することができる。このため、高解像度な画像を出力することが可能な優れたプリンタ380を得ることができる。
[4サイクル方式のプリンタ]
次に、4サイクル方式のプリンタについて説明する。
次に、4サイクル方式のプリンタについて説明する。
図6は、4サイクル方式のプリンタの概略構成図である。このプリンタ160は、感光体ドラム165の周囲に、帯電器168と、プリンタヘッド167と、ロータリ構成の現像装置161とを備えて構成されている。尚、感光体ドラム165、帯電器168及びプリンタヘッド167の構成は、上述したタンデム方式のプリンタと同様である。
ロータリ構成の現像装置161は、イエロー現像ユニットYと、シアン現像ユニットCと、マゼンタ現像ユニットMと、ブラック現像ユニットKとを備え、中心軸161bの周囲を回転可能に構成されている。
イエロー現像ユニットYの内部には、イエロートナーと、そのトナーを感光体ドラム165に付着させる現像ローラ162と、その現像ローラ162に対してトナーを供給する供給ローラ163と、現像ローラ162のトナーを所定の厚さに規制する規制ブレード164とを備えている。そして、現像ローラ162に高電圧が印加されることにより、回転する感光体ドラム165の表面にイエロー画像が形成されるようになっている。
その感光体ドラム165の上方に、中間転写ベルト169が配置されている。その中間転写ベルト169は、駆動ローラ170aと従動ローラ170bとの間に張架されている。その駆動ローラ170aを感光体ドラム165の駆動モータに連結すれば、感光体ドラム165と同期して中間転写ベルト169を循環移動させることができる。また駆動モータとしてステップモータを採用すれば、中間転写ベルト169の色ずれ補正を行うことができる。
その中間転写ベルト169を挟んで感光体ドラム165と対向するように、一次転写ローラ166が配置されている。この一次転写ローラ166によって中間転写ベルト169を感光体ドラム165に押圧することにより、感光体ドラム165に形成されたイエロー画像が中間転写ベルト169に一次転写されるようになっている。
一方、プリンタ160の下方には、用紙を収納する給紙トレイ178が設けられている。その給紙トレイ178の端部には、用紙を一枚ずつ供給するピックアップローラ179が設けられている。そのピックアップローラ179から伸びる用紙搬送路174には、用紙を搬送する複数の搬送ローラが設けられている。その搬送ローラは、低速のブラシレスモータ等によって駆動されるようになっている。
用紙搬送路174を挟んで駆動ローラ170aと対向するように、二次転写ローラ171が配置されている。この二次転写ローラ171は、クラッチによって中間転写ベルト169に当接及び離反しうるようになっている。そして、この二次転写ローラ171上に供給された用紙を、駆動ローラ170a上に配置された中間転写ベルト169に押圧する。これにより、中間転写ベルト169上に形成されたイエロー画像が、用紙に対して二次転写されるようになっている。
その二次転写位置の下流側には、用紙に対する画像の定着処理を行う定着器が配置されている。その定着器には、加熱ローラ172及び加圧ローラ173が設けられている。
定着器の下流側には、排紙ローラ対176が配置されている。定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印F方向に進行する。この状態から排紙ローラ対176を逆方向に回転させると、用紙の進行方向が反転して、用紙は両面プリント用搬送路175を矢印G方向に進行する。この搬送路175で用紙を待機させている間に、裏面プリント用のイエロー画像を中間転写ベルト169に一次転写する。そして、適当なタイミングで用紙を二次転写位置に供給し、中間転写ベルト169からイエロー画像を用紙に二次転写する。
定着器の下流側には、排紙ローラ対176が配置されている。定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印F方向に進行する。この状態から排紙ローラ対176を逆方向に回転させると、用紙の進行方向が反転して、用紙は両面プリント用搬送路175を矢印G方向に進行する。この搬送路175で用紙を待機させている間に、裏面プリント用のイエロー画像を中間転写ベルト169に一次転写する。そして、適当なタイミングで用紙を二次転写位置に供給し、中間転写ベルト169からイエロー画像を用紙に二次転写する。
用紙の両面にイエロー画像が二次転写されたら、ロータリ構成の現像装置161を矢印A方向に90度回転させ、シアン画像について同様の処理を行う。さらに、マゼンタ画像及びブラック画像について同様の処理を行うことにより、各色画像を重ね合わせたフルカラー画像が用紙に形成される。4サイクル方式のプリンタ160は、以上のように構成されている。
本実施形態によれば、簡単な設計で出力処理に手間取ることなく発光画素の位置を調節することができる上記のプリンタヘッド2を搭載したので、発光画素の配列位置を高精度に強制することができる。このため、高解像度な画像を出力することが可能な優れたプリンタ160を得ることができる。また、印刷スピードをアップしても、高解像度を確保した印刷が可能である。したがって、印刷品質及び信頼性に優れたプリンタ160を得ることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
上記実施形態においては、調節ネジ23がスペーサ部材6を押圧し、スペーサ部材6が素子基板7を押圧することによって光源アレイ4の反りやねじれを矯正する構成を説明したが、これに限られることは無く、例えば、スペーサ部材6を設けずに、スペーサ部材6が光源アレイ4の素子基板7を直接押圧する構成であってももちろん構わない。調節ネジ23が光源アレイ4を直接押圧することにより、例えばスペーサ部材6を介して間接的に押圧する場合に比べて、光源アレイ4の反りやねじれを微細に調節することができる。
上記実施形態においては、調節ネジ23がスペーサ部材6を押圧し、スペーサ部材6が素子基板7を押圧することによって光源アレイ4の反りやねじれを矯正する構成を説明したが、これに限られることは無く、例えば、スペーサ部材6を設けずに、スペーサ部材6が光源アレイ4の素子基板7を直接押圧する構成であってももちろん構わない。調節ネジ23が光源アレイ4を直接押圧することにより、例えばスペーサ部材6を介して間接的に押圧する場合に比べて、光源アレイ4の反りやねじれを微細に調節することができる。
1…プリンタ 2…プリンタヘッド 3…感光体ドラム 4…光源アレイ 5…レンズアレイ 6…スペーサ部材 7…素子基板 8…EL素子 20…ヘッドケース 21…ケース本体 21a…開口部 21b…開口部 22…フレーム 23…調節ネジ 160…プリンタ 380…プリンタ
Claims (5)
- 複数の発光素子が基板上に配列された光源アレイと、
前記発光素子からの射出光を像担持体に結像させる結像手段と
を備えたプリンタヘッドであって、
前記光源アレイを収容する収容部材と、
前記収容部材に設けられ、前記光源アレイを押圧可能となるように前記収容部材の内面から前記光源アレイ側に突出する突出部材と
を具備し、
前記突出部材の突出寸法が調節可能になっている
ことを特徴とするプリンタヘッド。 - 前記突出部材が複数設けられており、
各突出部材の突出寸法が独立して調節可能になっている
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタヘッド。 - 前記光源アレイと前記突出部材との間にスペーサ部材が設けられており、
前記突出部材が前記スペーサ部材を介して前記光源アレイを押圧するように設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリンタヘッド。 - 前記突出部材が前記光源アレイを直接押圧するように設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリンタヘッド。 - 請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載のプリンタヘッドを搭載したことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006303823A JP2008119882A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | プリンタヘッド及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006303823A JP2008119882A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | プリンタヘッド及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008119882A true JP2008119882A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39505180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006303823A Withdrawn JP2008119882A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | プリンタヘッド及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008119882A (ja) |
-
2006
- 2006-11-09 JP JP2006303823A patent/JP2008119882A/ja not_active Withdrawn
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