JP2008119767A - 機械加工方法と機械加工システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 製品に対して過大な粗材を用意するという無駄をなくし、製品に対して適切な寸法の粗材を利用することを可能とする。
【解決手段】 機械加工方法は、基準面と第1被加工面と第2被加工面が形成されている粗材を用意する工程と、粗材に形成されている基準面と第2被加工面との相対位置を測定する測定工程と、粗材を基準面で支持するとともに加工工具を第1の工具軌跡に沿って移動させて粗材の第1被加工面に機械加工を行う第1加工工程と、粗材を第1加工工程による加工面で支持するとともに加工工具を第2の工具軌跡に沿って移動させて粗材の第2被加工面に機械加工を行う第2加工工程を備えている。そして、前記第1加工工程では、測定工程で測定した基準面と第2被加工面との相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置および/又は前記第1の工具軌跡を修正することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 機械加工方法は、基準面と第1被加工面と第2被加工面が形成されている粗材を用意する工程と、粗材に形成されている基準面と第2被加工面との相対位置を測定する測定工程と、粗材を基準面で支持するとともに加工工具を第1の工具軌跡に沿って移動させて粗材の第1被加工面に機械加工を行う第1加工工程と、粗材を第1加工工程による加工面で支持するとともに加工工具を第2の工具軌跡に沿って移動させて粗材の第2被加工面に機械加工を行う第2加工工程を備えている。そして、前記第1加工工程では、測定工程で測定した基準面と第2被加工面との相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置および/又は前記第1の工具軌跡を修正することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、機械加工技術に関する。特に、製品の粗形状を有する粗材に機械加工を行って製品の形状に加工する技術に関する。
鋳造や鍛造等によって製品の粗形状を有する粗材を用意し、用意した粗材に機械加工を行って製品の形状に加工する技術が知られている。この種の技術は、比較的に大型で複雑な形状を有するとともに、部分的に厳しい寸法精度が要求される部品の成形に適している。例えば特許文献1には、この種の技術を採用したタービンブレードの生産ラインが記載されている。
粗材を機械加工によって製品の形状に加工する場合、粗材の複数箇所(例えば表面と裏面)に機械加工を行うことが多い。この場合、第1の機械加工では、粗材に形成されている基準面で粗材を支持(位置決め)し、第1被加工面(例えば表面)に機械加工を実施する。続いて第2の機械加工では、第1の機械加工で形成した加工面で粗材を支持(位置決め)し、第2被加工面(例えば裏面)に機械加工を実施する。このように、粗材の複数箇所に機械加工を行う場合、後の機械加工では、先の機械加工で形成した加工面を、粗材を位置決めするための基準面に用いる。それにより、例えば用意した粗材に寸法誤差が生じている場合でも、各々の機械加工で形成した加工面の相対位置は変化することがない。先の機械加工で形成した加工面を基準に用いて後の機械加工を進めることにより、粗材を製品の形状に精度よく加工することができる。
粗材を機械加工によって製品の形状に加工する場合、粗材の複数箇所(例えば表面と裏面)に機械加工を行うことが多い。この場合、第1の機械加工では、粗材に形成されている基準面で粗材を支持(位置決め)し、第1被加工面(例えば表面)に機械加工を実施する。続いて第2の機械加工では、第1の機械加工で形成した加工面で粗材を支持(位置決め)し、第2被加工面(例えば裏面)に機械加工を実施する。このように、粗材の複数箇所に機械加工を行う場合、後の機械加工では、先の機械加工で形成した加工面を、粗材を位置決めするための基準面に用いる。それにより、例えば用意した粗材に寸法誤差が生じている場合でも、各々の機械加工で形成した加工面の相対位置は変化することがない。先の機械加工で形成した加工面を基準に用いて後の機械加工を進めることにより、粗材を製品の形状に精度よく加工することができる。
粗材に第1の機械加工を行う際は、粗材に予め形成されている基準面で粗材を支持する必要がある。粗材は鋳造や鍛造等によって成形されることから、設計寸法に対して寸法誤差が生じやすい。従って、用意された粗材では、基準面が必ずしも本来の位置に形成されていない。基準面の形成位置が変動すれば、第1の機械加工による加工面の形成位置も変動する。第1の機械加工による加工面の形成位置が変動すれば、第2の機械加工による加工面の形成位置も変動する。粗材の基準面は、第1の機械加工を受ける第1被加工面側に偏って形成されることもあれば、第2の機械加工を受ける第2被加工面側に偏って形成されることもある。そのことから、粗材の設計では、基準面が第1被加工面側に偏って形成されることを想定して、第1被加工面に加工代(余肉)を設ける必要がある。また、基準面が第2被加工面側に偏って形成されることを想定して、第2被加工面にも加工代(余肉)を設ける必要がある。その結果、製品寸法に対して過大な寸法の粗材が必要となってしまう。
本発明は、上記の問題を解決する。本発明は、製品に対して適切な寸法の粗材を利用することが可能となる技術を提供する。
本発明は、上記の問題を解決する。本発明は、製品に対して適切な寸法の粗材を利用することが可能となる技術を提供する。
本発明は、製品の粗形状を有する粗材に機械加工を行って製品の形状に加工する機械加工方法に具現化することができる。この機械加工方法は、少なくとも基準面と第1被加工面と第2被加工面が形成されている粗材を用意する工程と、用意した粗材に形成されている基準面と第2被加工面との相対位置を測定する測定工程と、粗材を基準面で支持するとともに加工工具を第1の工具軌跡に沿って移動させることによって、粗材の第1被加工面に機械加工を行う第1加工工程と、第1加工工程で加工された加工面で粗材を支持するとともに加工工具を第2の工具軌跡に沿って移動させることによって、粗材の第2被加工面に機械加工を行う第2加工工程を備えている。そして、前記第1加工工程では、前記測定工程で測定した基準面と第2被加工面との相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置および/又は前記第1の工具軌跡を修正することを特徴とする。
この機械加工方法では、粗材に形成されている基準面で粗材を支持(位置決め)し、第1の被加工面に機械加工を実施する。次いで、その機械加工によって形成した加工面で粗材を支持(位置決め)し、第2の被加工面に機械加工を実施する。この点では従来の技術と共通しており、第1加工工程による加工面と第2加工工程による加工面の相対的な位置関係が保証される。
さらに、この機械加工方法では、第1加工工程に先だって、粗材に予め形成されている基準面と第2被加工面との相対位置を測定する。そして、第1加工工程では、測定した基準面と第2被加工面との相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置および/又は工具の移動軌跡を修正する。それにより、第1加工工程では、粗材に形成されている基準面で粗材を支持しながらも、第2加工工程で機械加工を受ける第2の被加工面を基準にして、第1の被加工面に機械加工を行うことができる。粗材に形成されている基準面の位置が変動しても、第1加工工程で形成する加工面の位置を、第2加工工程で機械加工を受ける第2の被加工面から所定の範囲に維持することができる。第1加工工程を実施する段階で、第2の加工工程における加工代を過不足なく確保することが可能となる。
この機械加工方法によれば、製品に対して過大な粗材を用意する必要がなくなり、製品に対して適切な寸法の粗材を利用することが可能となる。
さらに、この機械加工方法では、第1加工工程に先だって、粗材に予め形成されている基準面と第2被加工面との相対位置を測定する。そして、第1加工工程では、測定した基準面と第2被加工面との相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置および/又は工具の移動軌跡を修正する。それにより、第1加工工程では、粗材に形成されている基準面で粗材を支持しながらも、第2加工工程で機械加工を受ける第2の被加工面を基準にして、第1の被加工面に機械加工を行うことができる。粗材に形成されている基準面の位置が変動しても、第1加工工程で形成する加工面の位置を、第2加工工程で機械加工を受ける第2の被加工面から所定の範囲に維持することができる。第1加工工程を実施する段階で、第2の加工工程における加工代を過不足なく確保することが可能となる。
この機械加工方法によれば、製品に対して過大な粗材を用意する必要がなくなり、製品に対して適切な寸法の粗材を利用することが可能となる。
上記した機械加工方法において、前記第1加工工程では、前記測定工程で測定した相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置を調整することが好ましい。
工具の軌跡を修正することに比して、粗材の基準面を支持する支持位置の修正は容易であり、上記した機械加工方法を簡便に実施することができる。
工具の軌跡を修正することに比して、粗材の基準面を支持する支持位置の修正は容易であり、上記した機械加工方法を簡便に実施することができる。
上記した機械加工方法では、前記測定工程で測定した基準面と第2被加工面との相対位置の設計値に対する寸法誤差を計算する誤差計算工程をさらに実施することが好ましい。この場合、前記第1加工工程では、誤差計算工程で計算した寸法誤差だけ、粗材の基準面を支持する支持位置を移動させることが好ましい。
この機械加工方法では、粗材に形成されている基準面の位置が変動しても、第1加工工程で形成する加工面の位置を、第2加工工程で機械加工を受ける第2の被加工面から常に一定の位置に維持ことができる。それにより、用意する粗材の設計寸法をより小さくすることが可能となる。
この機械加工方法では、粗材に形成されている基準面の位置が変動しても、第1加工工程で形成する加工面の位置を、第2加工工程で機械加工を受ける第2の被加工面から常に一定の位置に維持ことができる。それにより、用意する粗材の設計寸法をより小さくすることが可能となる。
本発明はまた、製品の粗形状を有する粗材に機械加工を行って製品の形状に加工する機械加工システムに具現化することができる。この機械加工システムは、粗材に形成されている基準面と第2被加工面との相対位置を測定する測定手段と、粗材を基準面で支持するとともに加工工具を第1の工具軌跡に沿って移動させることによって、粗材の第1被加工面に機械加工を行う第1機械加工手段と、第1機械加工手段によって加工された加工面で粗材を支持するとともに加工工具を第2の工具軌跡に沿って移動させることによって、粗材の第2被加工面に機械加工を行う第2機械加工手段を備えている。そして、前記第1機械加工手段は、前記測定手段で測定された基準面と第2被加工面との相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置および/又は前記第1の工具軌跡を修正する手段を備えていることを特徴とする。
この機械加工装置によっても、製品に対して過大な粗材を用意するという無駄をなくし、製品に対して適切な寸法の粗材を利用することが可能となる。
この機械加工装置によっても、製品に対して過大な粗材を用意するという無駄をなくし、製品に対して適切な寸法の粗材を利用することが可能となる。
本発明によって、製品に対して適切な寸法の粗材を利用することが可能となり、製品の製造コストを低減することが可能となる。
最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1) 機械加工システムは、粗材の三次元形状を測定する形状測定器を備えている。
(特徴2) 機械加工システムは、粗材に切削加工を行う加工装置を備えている。加工装置は、記憶している工具軌跡データに基づいて工具軸を移動させる。加工装置は、粗材の第1被加工面に機械加工を行うための第1工具経路データと、粗材の第2被加工面に機械加工を行うための第2工具経路データを記憶している。
(特徴3) 機械加工システムは、3つの可動支持具を備えている。可動支持具は、粗材を支持する可動子と、可動子を進退可能させるアクチュエータを備えている。
(特徴1) 機械加工システムは、粗材の三次元形状を測定する形状測定器を備えている。
(特徴2) 機械加工システムは、粗材に切削加工を行う加工装置を備えている。加工装置は、記憶している工具軌跡データに基づいて工具軸を移動させる。加工装置は、粗材の第1被加工面に機械加工を行うための第1工具経路データと、粗材の第2被加工面に機械加工を行うための第2工具経路データを記憶している。
(特徴3) 機械加工システムは、3つの可動支持具を備えている。可動支持具は、粗材を支持する可動子と、可動子を進退可能させるアクチュエータを備えている。
本発明を実施した実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例の機械加工システム10を示している。本実施例の機械加工システム10は、自動車用エンジンのシリンダヘッドを製造する製造システムの一部を構成している。この機械加工システム10は、シリンダヘッドの粗形状を有する粗材100に機械加工を施すことによって、所定の製品形状を有するシリンダヘッドを製造する。粗材100は、図示しない鍛造装置や鋳造装置によって製造され、本実施例の機械加工システム10に供給される。
最初に、図2、図3を参照して、製品であるシリンダヘッドの形状について説明する。図2は、シリンダヘッド200の正面図を示している。図3は、図2中のIII方向矢視図を示している。図2、3に示すように、シリンダヘッド200には、主に、上端面210と、下端面220と、3つのシリンダヘッドチャンバ224と、第1基準面230aと、第2基準面230bと、第3基準面230cが形成されている。上端面210と下端面220は、それぞれが平坦面であるとともに、互いに平行に形成されている。以下、上端面210と下端面220との距離Htを、シリンダヘッド200の設計高さHtということがある。3つのシリンダヘッドチャンバ224は、下端面220から球状に窪んで形成されている。3つの基準面230a、230b、230cは、同一平面上に位置しており、上端面210と下端面220に平行に形成されている。各基準面230a、230b、230cは、下端面220に対して上端面210側に寸法Dtだけオフセットしている。各基準面230a、230b、230cは粗材の製造時に形成され、機械加工時に粗材を支持するために用いられる。各基準面230a、230b、230cには、位置決め用の孔232が形成されている。
次いで、図4を参照して、粗材100の形状について説明する。図4は、粗材100の正面図を示している。粗材100の図4中における下側面の形状は、図3に示したシリンダヘッド200のIII方向矢視図と略同一である。図4に示すように、粗材100には、主に、上端面110と、下端面120と、3つのシリンダヘッドチャンバ124と、第1基準面130aと、第2基準面130bと、第3基準面130c(図示省略)が形成されている。上端面110と下端面120は、それぞれが略平坦面であるとともに、互いに略平行に形成されている。以下、上端面110と下端面120との距離Hrを、粗材100の設計高さHrということがある。3つのシリンダヘッドチャンバ124は、下端面120から球状に窪んで形成されている。3つの基準面130a、130b、130cは、同一平面上に位置しているとともに、上端面210と下端面220に略平行に形成されている。各基準面130a、130b、130cは、下端面120に対して上端面110側に寸法Drだけオフセットしている。粗材100の上端面110と下端面120とシリンダヘッドチャンバ124は、後述する機械加工によって、それぞれシリンダヘッド200の上端面210と下端面220とシリンダヘッドチャンバ224へ加工される。
粗材100の各部の寸法は、機械加工における加工代(削り代)を考慮して定められている。例えば、粗材100の設計高さHrは、シリンダヘッド200の設計高さHtよりも大きく設定されている。また、粗材100における基準面130a、130b、130cの下端面120に対するオフセット寸法Drは、シリンダヘッド200における基準面130a、130b、130cのオフセット寸法Dtよりも大きく設定されている。
なお、上記した粗材100の形状や寸法等は設計値であり、鋳造や鍛造によって製造した粗材100には寸法誤差(ばらつき)が生じる。例えば、実際に製造される粗材100では、上端面110と下端面120とが必ずしも平行とはならず、上端面110と下端面120との距離が必ずしも設計高さHrに等しくならない。また、各基準面130a、130b、130cの下端面120に対するオフセット寸法も互いに相違し、必ずしも設計値Drに等しくならない。厳密に言えば、粗材100は個体毎に異なる寸法で製造される。後述するように、本実施例の機械加工システム10は、実際の寸法が異なる個々の粗材100に対して、個々の粗材100の寸法を加味した機械加工を行うことができる。
なお、上記した粗材100の形状や寸法等は設計値であり、鋳造や鍛造によって製造した粗材100には寸法誤差(ばらつき)が生じる。例えば、実際に製造される粗材100では、上端面110と下端面120とが必ずしも平行とはならず、上端面110と下端面120との距離が必ずしも設計高さHrに等しくならない。また、各基準面130a、130b、130cの下端面120に対するオフセット寸法も互いに相違し、必ずしも設計値Drに等しくならない。厳密に言えば、粗材100は個体毎に異なる寸法で製造される。後述するように、本実施例の機械加工システム10は、実際の寸法が異なる個々の粗材100に対して、個々の粗材100の寸法を加味した機械加工を行うことができる。
図1を参照して、機械加工システム10の構成について説明する。図1に示すように、機械加工システム10は、主に、形状測定器20と、加工装置40と、計算装置70を備えている。
形状測定器20は、光学式の形状測定器であり、本実施例では粗材100の三次元形状を測定する。形状測定器20は、粗材100の表面までの距離を測定する光学式のセンサヘッド22と、センサヘッド22を平面内で移動させるセンサ移動機構24と、粗材100を載置するための基台26を備えている。形状測定器20による粗材100の形状測定結果は、計算装置70に入力される。なお、形状測定器20は、光学式の形状測定器に限られず、探触子を有する接触式の形状測定器等をはじめ、他の形態の形状測定器を用いることができる。
形状測定器20は、光学式の形状測定器であり、本実施例では粗材100の三次元形状を測定する。形状測定器20は、粗材100の表面までの距離を測定する光学式のセンサヘッド22と、センサヘッド22を平面内で移動させるセンサ移動機構24と、粗材100を載置するための基台26を備えている。形状測定器20による粗材100の形状測定結果は、計算装置70に入力される。なお、形状測定器20は、光学式の形状測定器に限られず、探触子を有する接触式の形状測定器等をはじめ、他の形態の形状測定器を用いることができる。
加工装置40は、数値制御式の加工装置(いわゆるマシニングセンタ)であり、本実施例では粗材100に機械加工を行う。加工装置40は、工具42aを回転させる工具軸42と、工具軸42を三次元空間内で移動させる移動機構44と、移動機構44の動作を制御する工具制御部50を備えている。工具制御部50は、第1工具軌跡データ52と第2工具軌跡データ54を記憶している。第1工具軌跡データ52は、粗材100の上端面110を機械加工(切削)するための工具軌跡を記述している。第2工具軌跡データ52は、粗材100の下端面120やシリンダヘッドチャンバ124を機械加工(切削)するための工具軌跡を記述している。工具制御部50は、記憶している工具軌跡データ52、54に従って、工具軸42の軌跡を制御することができる。
加工装置40は、粗材100を載置するための基台46と、基台46上に設けられている3つの可動支持具48a、48b、48cと、可動支持具48a、48b、48cの動作を制御する支持具制御部58を備えている。各可動支持具48a、48b、48cは、粗材100を支持する可動子49a、49b、49c(図7参照)と、可動子49a、49b、49cを進退させる直動型アクチュエータを備えている。支持具制御部58は、各可動支持具48a、48b、48cの動作を制御することによって、粗材100の支持位置(高さや向き)を調節することができる。
加工装置40は、粗材100を載置するための基台46と、基台46上に設けられている3つの可動支持具48a、48b、48cと、可動支持具48a、48b、48cの動作を制御する支持具制御部58を備えている。各可動支持具48a、48b、48cは、粗材100を支持する可動子49a、49b、49c(図7参照)と、可動子49a、49b、49cを進退させる直動型アクチュエータを備えている。支持具制御部58は、各可動支持具48a、48b、48cの動作を制御することによって、粗材100の支持位置(高さや向き)を調節することができる。
計算装置70は、汎用のコンピュータ装置を用いて構成されており、ハードディスクドライブやROMやRAM等の記憶装置や、CPU等の演算装置を備えている。また、計算装置70には、出力装置であるディスプレイ82や、入力装置84が接続されている。計算装置70は、機能的に、設計形状データ72の記憶部と、測定形状データ74の記憶部と、誤差計算部76を備えている。設計形状データ72は、粗材100の設計形状を記述する形状データ(CADデータ)である。設計形状データ72は、計算装置70に予め教示しておくことができる。測定形状データ74は、形状測定器20によって測定された粗材100の形状を記述するデータである。測定形状データ74は、形状測定器20によって作成され、計算装置70に入力される。誤差計算部76は、設計形状データ72と測定形状データ74を入力し、用意された粗材100の設計寸法に対する寸法誤差を計算することができる。誤差計算部76が実行する処理については、後段において詳細に説明する。誤差計算部76が計算した寸法誤差は、加工装置40の支持具制御部58に入力される。支持具制御部58は、入力した寸法誤差に基づいて、各可動支持具48a、48b、48cの動作を制御する。その結果、用意された粗材100に対する機械加工が、その寸法誤差に応じて調整される。
図5は、機械加工システム10による製造工程の流れを示すフローチャートを示している。図5に示すフローチャートに沿って、機械加工システム10による製造工程の流れを説明する。
ステップS2では、シリンダヘッド200の粗形状を有する粗材100を用意する。粗材100は、図示しない鍛造装置や鋳造装置によって製造され、本実施例の機械加工システム10に供給される。
ステップS4では、形状測定器20によって粗材100の形状測定を行う。図6は、形状測定器20によって粗材100の形状を測定する様子を示している。図6に示すように、このステップS4では、粗材100を上端面110で支持し、粗材100の下端面120側の形状測定が行われる。上端面側の形状測定は、必ずしも必要とされない。このステップS4の形状測定によって、下端面120と各シリンダチャンバ124と各基準面130a、130b、130cを含む形状面の測定が行われる。それにより、第1基準面130aの下端面120に対する実際のオフセット寸法Daや、第2基準面130bの下端面120に対する実際のオフセット寸法Dbや、第3基準面130cの下端面120に対する実際のオフセット寸法Dc(図示省略)を計測することができる。また、上端面110と下端面120との距離(即ち、粗材100の高さ寸法)Hを計測することもできる。形状測定器20による測定結果は、計算装置70に入力される。計算装置70は、入力した形状測定結果を測定形状データ74として記憶する。
ステップS2では、シリンダヘッド200の粗形状を有する粗材100を用意する。粗材100は、図示しない鍛造装置や鋳造装置によって製造され、本実施例の機械加工システム10に供給される。
ステップS4では、形状測定器20によって粗材100の形状測定を行う。図6は、形状測定器20によって粗材100の形状を測定する様子を示している。図6に示すように、このステップS4では、粗材100を上端面110で支持し、粗材100の下端面120側の形状測定が行われる。上端面側の形状測定は、必ずしも必要とされない。このステップS4の形状測定によって、下端面120と各シリンダチャンバ124と各基準面130a、130b、130cを含む形状面の測定が行われる。それにより、第1基準面130aの下端面120に対する実際のオフセット寸法Daや、第2基準面130bの下端面120に対する実際のオフセット寸法Dbや、第3基準面130cの下端面120に対する実際のオフセット寸法Dc(図示省略)を計測することができる。また、上端面110と下端面120との距離(即ち、粗材100の高さ寸法)Hを計測することもできる。形状測定器20による測定結果は、計算装置70に入力される。計算装置70は、入力した形状測定結果を測定形状データ74として記憶する。
図5のステップS6では、計算装置70の誤差計算部76によって、粗材100に生じている寸法誤差が計算される。誤差計算部76は、先ず、設計形状データ72を参照して、各基準面130a、130b、130cの下端面120に対するオフセット寸法の設計値Dtを特定する。次いで、測定形状データ74を参照して、各基準面130a、130b、130cの下端面120に対するオフセット寸法の実測値Da、Db、Dcを特定する。そして、各基準面130a、130b、130cの下端面120に対するオフセット寸法の寸法誤差Ea、Eb、Ecを計算する。ここで、第1基準面130aに関する寸法誤差Eaは、Ea=Da−Dtと計算することができる。第2基準面130bに関する寸法誤差Ebは、Eb=Db−Dtと計算することができる。第3基準面130cに関する寸法誤差Ecは、Ec=Dc−Dtと計算することができる。誤差計算部76が計算した寸法誤差Ea、Eb、Ecは、加工装置40の支持具制御部58に入力される。
ステップS8〜S12では、加工装置40によって、粗材100に第1の機械加工が行われる。図7は、粗材100に第1の機械加工を行っている様子を示している。図7に示すように、第1の機械加工では、粗材100の上端面110に機械加工が行われる。先ず、ステップS8では、形状測定器20によって形状測定を行った粗材100を、上端面110を上側にして加工装置40にセットする。粗材100は、可動支持具48a、48b、48cの上に載置する。このとき、第1基準面130aを第1可動支持具48aの可動子49aによって支持させ、第2基準面130bを第2可動支持具48bの可動子49bによって支持させ、第3基準面130cを第3可動支持具48cの可動子49cによって支持させる。
ステップS10では、加工装置40の支持具制御部58によって、各可動支持具48a、48b、48cの位置調整が行われる。支持具制御部58は、第1基準面130aに関する寸法誤差Eaに基づいて、第1可動支持具48aの可動子49aを上方に向けて距離Eaだけ移動させる。なお、寸法誤差Eaが負の値であれば、可動子49aを下方に移動させる。同様に、第2基準面130bに関する寸法誤差Ebに基づいて、第2可動支持具48bの可動子49bを上方に距離Ebだけ移動させる。第3基準面130cに関する寸法誤差Ecに基づいて、第3可動支持具48cの可動子49cを上方に距離Ecだけ移動させる。それにより、粗材100の支持位置が調整される。この支持位置の調整によって、各基準面130a、130b、130cのオフセット寸法Da、Db、Dcに寸法誤差Ea、Eb、Ecが生じているのか否かに関わらず、また、粗材100の高さ寸法Hに寸法誤差Ehが生じているのか否かに関わらず、粗材100の下端面120は加工装置40内の所定位置に存在することとなる。
ステップS10では、加工装置40の支持具制御部58によって、各可動支持具48a、48b、48cの位置調整が行われる。支持具制御部58は、第1基準面130aに関する寸法誤差Eaに基づいて、第1可動支持具48aの可動子49aを上方に向けて距離Eaだけ移動させる。なお、寸法誤差Eaが負の値であれば、可動子49aを下方に移動させる。同様に、第2基準面130bに関する寸法誤差Ebに基づいて、第2可動支持具48bの可動子49bを上方に距離Ebだけ移動させる。第3基準面130cに関する寸法誤差Ecに基づいて、第3可動支持具48cの可動子49cを上方に距離Ecだけ移動させる。それにより、粗材100の支持位置が調整される。この支持位置の調整によって、各基準面130a、130b、130cのオフセット寸法Da、Db、Dcに寸法誤差Ea、Eb、Ecが生じているのか否かに関わらず、また、粗材100の高さ寸法Hに寸法誤差Ehが生じているのか否かに関わらず、粗材100の下端面120は加工装置40内の所定位置に存在することとなる。
ステップS12では、加工装置40によって、粗材100に第1の機械加工が行われる。加工装置40の工具制御部50は、記憶している第1工具軌跡データ52に基づいて、工具軸42を移動させる。それにより、図7に示すように、粗材100の上端面110に機械加工が行われる。粗材100の下端面120は、先のステップS10における支持位置の調整によって、加工装置40内の所定位置に存在している。従って、工具軸42の移動軌跡と粗材100の下端面120との相対的な位置関係は、粗材100の寸法誤差Ea、Eb、Ec、Ehに関わらず、一定の関係が維持される。その結果、粗材100に寸法誤差Ea、Eb、Ec、Ehが生じているのか否かに関わらず、第1の機械加工後の粗材100では、その高さ寸法Hが所定値に等しくなっている。
本実施例の機械加工システム10では、工具軸42の移動軌跡と粗材100の下端面120との相対的な位置関係を一定にするために、各基準面130a、130b、130cのオフセット寸法Da、Db、Dcに関する寸法誤差Ea、Eb、Ecに基づいて、粗材100の支持位置を調整している。ただし、工具軸42の移動軌跡と粗材100の下端面120との相対的な位置関係を一定にするためには、前記の寸法誤差Ea、Eb、Ecに基づいて、工具軸42の移動軌跡を調整する手法を採用することもできる。この場合、工具軸42の移動軌跡のみを調整してもよいし、工具軸42の移動軌跡と粗材100の支持位置の両者を調整してもよい。
本実施例の機械加工システム10では、工具軸42の移動軌跡と粗材100の下端面120との相対的な位置関係を一定にするために、各基準面130a、130b、130cのオフセット寸法Da、Db、Dcに関する寸法誤差Ea、Eb、Ecに基づいて、粗材100の支持位置を調整している。ただし、工具軸42の移動軌跡と粗材100の下端面120との相対的な位置関係を一定にするためには、前記の寸法誤差Ea、Eb、Ecに基づいて、工具軸42の移動軌跡を調整する手法を採用することもできる。この場合、工具軸42の移動軌跡のみを調整してもよいし、工具軸42の移動軌跡と粗材100の支持位置の両者を調整してもよい。
図5のステップS14〜S18では、加工装置40によって、第1の機械加工後の粗材100に、第2の機械加工が行われる。図8は、粗材100に第2の機械加工を行っている様子を示している。図8に示すように、第2の機械加工では、粗材100の下端面120やシリンダチャンバ124に機械加工が行われる。先ず、ステップS14では、第1の機械加工後の粗材100を、下端面120を上側にして加工装置40にセットする。粗材100を可動支持具48a、48b、48cの上に載置し、粗材100の上端面110を可動支持具48a、48b、48cによって支持させる。
ステップS16では、加工装置40の支持具制御部58によって、各可動支持具48a、48b、48cの原点復帰が行われる。この段階では、粗材100の高さ寸法Hに寸法誤差(ばらつき)は生じないので、粗材100の支持位置を個々に調整する必要はない。
ステップS18では、加工装置40によって、粗材100に第2の機械加工が行われる。加工装置40の工具制御部50は、記憶している第2工具軌跡データ54に基づいて、工具軸42を移動させる。それにより、図8に示すように、粗材100の下端面120やシリンダヘッドチャンバ124に機械加工が行われる。以上の工程によって、機械加工システム10による機械加工が終了する。機械加工後のシリンダヘッドは、下流工程において洗浄、検査等が行われる。
ステップS16では、加工装置40の支持具制御部58によって、各可動支持具48a、48b、48cの原点復帰が行われる。この段階では、粗材100の高さ寸法Hに寸法誤差(ばらつき)は生じないので、粗材100の支持位置を個々に調整する必要はない。
ステップS18では、加工装置40によって、粗材100に第2の機械加工が行われる。加工装置40の工具制御部50は、記憶している第2工具軌跡データ54に基づいて、工具軸42を移動させる。それにより、図8に示すように、粗材100の下端面120やシリンダヘッドチャンバ124に機械加工が行われる。以上の工程によって、機械加工システム10による機械加工が終了する。機械加工後のシリンダヘッドは、下流工程において洗浄、検査等が行われる。
本実施例の機械加工システム10では、粗材100に予め形成されている各基準面130a、130b、130cによって粗材100を支持し、粗材100に第1の機械加工を行う。次いで、第1の機械加工による加工面によって粗材100を支持し、粗材100に第2の機械加工を行う。この点では従来の技術と共通しており、第1の機械加工で形成する加工面(上端面110)と第2の機械加工で形成する加工面(下端面120)の相対的な位置関係が保証される。しかしながら、鍛造や鋳造によって製造される粗材100では、各基準面130a、130b、130cの形成位置に誤差が生じていることも多い。各基準面130a、130b、130cの形成位置が変動すれば、第1の機械加工による加工面の形成位置も変動する。第1の機械加工による加工面の形成位置が変動すれば、第2の機械加工による加工面の形成位置も変動する。そのことから、各機械加工における加工代(余肉)を確保するために、粗材100の設計寸法を比較的に大きく設定しておく必要が生じる。例えば、粗材100の設計高さHrを、シリンダヘッド200の設計高さHtに対して、十分に大きく設定する必要が生じる。粗材100の設計寸法を大きくすれば、機械加工における加工量が増大し、製造にかかるコストが増大してしまう。
上記の問題に対して、本実施例の機械加工システム10では、第1の機械加工に先だって粗材100の形状を測定し、粗材100に形成されている各基準面130a、130b、130cと第2の被加工面(下端面120)との相対位置を把握する。そして、各基準面130a、130b、130cと第2の被加工面との相対位置(オフセット寸法Da、Db、Dc)を加味して、第1の機械加工を行う。それにより、第1の機械加工では、後に第2の機械加工を受ける第2の被加工面を基準に、機械加工を行うことができる。第1の機械加工後の粗材では、粗材100に形成されている基準面130a、130b、130cの位置に関わらず、第1の機械加工による加工面と、第2の機械加工を受ける被加工面との相対的な位置関係が一定となる。本実施例では、図7に示す粗材100の高さHが一定となる。その結果、第2の機械加工では、常に同じ形状の粗材100に機械加工を行うこととなる。基準面130a、130b、130cの形成位置に生じている寸法誤差が、第2の機械加工に影響することがない。粗材100に過剰な加工代(余肉)を設けておく必要がなく、粗材100の設計寸法を比較的に小さく抑えることが可能となる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:機械加工システム
20:形状測定器
22:センサヘッド
24:形状測定器の移動機構
26:形状測定器の基台
40:加工装置
42:工具軸
44:加工装置の移動機構
46:加工装置の基台
48a、48b、48c:可動支持具
50:工具制御部
52:第1工具軌跡データ
54:第2工具軌跡データ
58:支持具制御部
70:計算装置
72:設計形状データ
74:測定形状データ
76:誤差計算部
100:シリンダヘッドの粗材
110:粗材の上端面
120:粗材の下端面
130a、130b、130c:粗材の基準面
200:シリンダヘッド
20:形状測定器
22:センサヘッド
24:形状測定器の移動機構
26:形状測定器の基台
40:加工装置
42:工具軸
44:加工装置の移動機構
46:加工装置の基台
48a、48b、48c:可動支持具
50:工具制御部
52:第1工具軌跡データ
54:第2工具軌跡データ
58:支持具制御部
70:計算装置
72:設計形状データ
74:測定形状データ
76:誤差計算部
100:シリンダヘッドの粗材
110:粗材の上端面
120:粗材の下端面
130a、130b、130c:粗材の基準面
200:シリンダヘッド
Claims (4)
- 製品の粗形状を有する粗材に機械加工を行って製品の形状に加工する機械加工方法であって、
少なくとも基準面と第1被加工面と第2被加工面が形成されている粗材を用意する工程と、
用意した粗材に形成されている基準面と第2被加工面との相対位置を測定する測定工程と、
粗材を基準面で支持するとともに加工工具を第1の工具軌跡に沿って移動させることによって、粗材の第1被加工面に機械加工を行う第1加工工程と、
第1加工工程で加工された加工面で粗材を支持するとともに加工工具を第2の工具軌跡に沿って移動させることによって、粗材の第2被加工面に機械加工を行う第2加工工程を備え、
前記第1加工工程では、前記測定工程で測定した基準面と第2被加工面との相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置および/又は前記第1の工具軌跡を修正することを特徴とする機械加工方法。 - 前記第1加工工程では、前記測定工程で測定した相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置を調整することを特徴とする請求項1の機械加工方法。
- 前記測定工程で測定した基準面と第2被加工面との相対位置の設計値に対する寸法誤差を計算する誤差計算工程をさらに備え、
前記第1加工工程では、誤差計算工程で計算した寸法誤差だけ、粗材の基準面を支持する支持位置を移動させることを特徴とする請求項2の機械加工方法。 - 製品の粗形状を有する粗材に機械加工を行って製品に成形する機械加工システムであって、
粗材に形成されている基準面と第2被加工面との相対位置を測定する測定手段と、
粗材を基準面で支持するとともに加工工具を第1の工具軌跡に沿って移動させることによって、粗材の第1被加工面に機械加工を行う第1機械加工手段と、
第1機械加工手段によって加工された加工面で粗材を支持するとともに加工工具を第2の工具軌跡に沿って移動させることによって、粗材の第2被加工面に機械加工を行う第2機械加工手段を備え、
前記第1機械加工手段は、測定手段で測定された基準面と第2被加工面との相対位置に基づいて、粗材の基準面を支持する支持位置および/又は前記第1の工具軌跡を修正する手段を備えていることを特徴とする機械加工システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006303703A JP2008119767A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 機械加工方法と機械加工システム |
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JP2006303703A JP2008119767A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 機械加工方法と機械加工システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101862954A (zh) * | 2010-05-06 | 2010-10-20 | 重庆齿轮箱有限责任公司 | 大型柔性齿轮箱基准统一安装工艺 |
WO2020049683A1 (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-12 | 三菱電機株式会社 | エレベータのガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法 |
-
2006
- 2006-11-09 JP JP2006303703A patent/JP2008119767A/ja active Pending
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