JP2008119218A - 回転自走式内視鏡、及び内視鏡システム - Google Patents

回転自走式内視鏡、及び内視鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】 体腔内の挿入性、及び操作性が向上する回転自走式の内視鏡、及び内視鏡システムを提供する。
【解決手段】 本発明による回転自走式内視鏡2は、体腔内に挿入され、先端から順に、光学装置を備えた内視鏡先端部8、湾曲部9、及び可撓性のある内筒管49aを備えた挿入部本体10と、該挿入部本体の上記内筒管の外周に回動自在に設けられ、表面が螺旋形状の回転筒体51と、上記回転筒体を上記挿入部本体に対して回動させる回動手段と、上記内視鏡先端部に設けられ、径方向へ膨張収縮自在な膨張収縮体70と、少なくとも、上記光学装置、上記湾曲部、及び上記膨張収縮体の操作指示を行うための操作指示部と、を具備する。
【選択図】図2

Description

この発明は、回転自走式内視鏡、及びこの回転自走式内視鏡を備えた内視鏡システム、詳しくは被検体に挿入可能な可撓性を有する細長なチューブの外周に螺旋形状部を配置した回転自走式内視鏡、及び内視鏡システムに関するものである。
従来、体腔内に細長の挿入部を挿入して体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて処置具チャンネルに挿通させた処置具を用いて各種治療処置を行なうことのできる内視鏡が一般に実用化されている。
このような内視鏡においては、挿入部の先端側に上下、及び左右に湾曲し得るように構成した湾曲部が設けられている。この湾曲部は、手元側の操作部に設けられる操作部材に連動して構成されており、当該操作部材の所定の操作によって、湾曲部の湾曲操作を行なうことができるようになっている。
このような構成の内視鏡の挿入部を、例えば入り組んだ体腔内管路、より詳しくは大腸などのように360°(度)のループを描くような管腔内に挿入する際には、操作部の操作部材を操作して湾曲部の湾曲操作を行なうと同時に、挿入部の捻り操作を行なう等によって管腔内において挿入部を進行させ、これにより、観察を目的とする管腔内の所望の部位に向けて挿入するという操作が行なわれる。
しかしながら、上述したような内視鏡の挿入部の挿入操作は、複雑に入り組んだ大腸内等の深部まで短時間で円滑に行なうことができるようになるまでには熟練を要することである。したがって、経験の浅い術者では、挿入操作を行なっているとき、例えば挿入部の挿入方向を見失ってしまう等によって操作に手間取ったり、腸の走行状態を変化させてしまう等の虞がある。
そのため、従来、内視鏡の挿入部の挿入性を向上させるための種々の提案が、例えば、特許文献1等によってなされている。
上記特許文献1によって開示されている内視鏡システムは、回転により推進力を得るように構成した内視鏡を含んで構成している。この内視鏡は、挿入部と、この挿入部より大きい外径を有する先端部材とからなり、挿入部と先端部材の各外周面上には螺旋を形成して構成されている。そして、先端部材の外径は、挿入部の外径よりも大きくなるように構成した回転自走式の内視鏡である。
このような構成とすることで、内視鏡の挿入部を体腔内に挿入した際に、当該挿入部、及び先端部材から管腔内壁に加わる圧力を減少させると共に、螺旋の回転により得られる推進力を有効に利用し得るようにしている。
また、内視鏡は、湾曲部を有するものがあり、この湾曲部を操作するための操作指示手段が内視鏡操作部に配設されている。近年においては、例えば、特許文献2に開示されるように、内視鏡湾曲部をマルチルーメンチューブで形成して、それらルーメン内に二酸化炭素(CO2)などの流体供給による圧力で、湾曲操作自在な内視鏡装置がある。
さらには、内視鏡は、複雑な屈曲形状をした体腔、特に大腸の挿入時に、挿入部に外挿する挿入補助具であるオーバーチューブと利用される場合がある。このようなオーバーチューブには、挿入性を向上させるため、例えば、特許文献3に開示されるような、バルーンを備えたものがある。
特開2006−34627号公報 特開2006−55324号公報 特開2004−337324号公報
しかしながら、特許文献1によって開示されている内視鏡システムと、特許文献3によって開示されるオーバーチューブを併用した場合、それぞれの機能操作を組み合わせて行わなければならず、非常に煩雑な作業を強いられるという問題がある。
さらに、加えて、特許文献2に開示されているような、湾曲部を流体圧により湾曲させる機能を組み合わせた場合、内視鏡の撮像系を制御する制御装置、内視鏡の湾曲部に流体を供給する制御装置、オーバーチューブのバルーンに流体を供給する制御装置など、複数の外部機器を準備しなければならず、限られた院内スペースが手狭になるという問題がある。加えて、これら制御装置の設定を個々に行わなければならず、さらには、これらの機能を操作する操作指示手段も個別で操作を行わなければならず、非常に煩雑な操作作業を強いられるという問題がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、体腔内の挿入性、及び操作性が向上する回転自走式の内視鏡、及び内視鏡システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による回転自走式内視鏡は、体腔内に挿入され、先端から順に、光学装置を備えた内視鏡先端部、湾曲部、及び可撓性のある内筒管を備えた挿入部本体と、該挿入部本体の上記内筒管の外周に回動自在に設けられ、表面が螺旋形状の回転筒体と、上記回転筒体を上記挿入部本体に対して回動させる回動手段と、上記内視鏡先端部に設けられ、径方向へ膨張収縮自在な膨張収縮体と、少なくとも、上記光学装置、上記湾曲部、及び上記膨張収縮体の操作指示を行うための操作指示部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明による内視鏡システムは、上記回転自走式内視鏡を備え、上記内視鏡と電気的に接続され、上記操作指示部からの指示に基づいて、上記光学装置を駆動制御する第1の制御装置と、上記内視鏡と電気的に接続され、上記操作指示部からの指示に基づいて、上記膨張収縮体、上記流体送出機能、及び上記吸引機能を駆動制御する第2の制御装置と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、体腔内の挿入性、及び操作性が向上する回転自走式の回転自走式内視鏡、及び内視鏡システムを提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図14は、本発明の第1の実施形態に係り、図1は内視鏡システムの全体構成を示す外観斜視図、図2は図1の内視鏡システムにおける内視鏡の先端部と湾曲部と螺旋形状部のそれぞれを部分的に示す断面図、図3は図2の内視鏡における螺旋形状部を示し、一部を断面で示す要部拡大図、図4はコネクタカバーとモータボックスの内部構成を説明するための図、図5は内視鏡の先端部に設けられるバルーンを示す斜視図、図6は図5の先端部を示す部分断面図、図7はバルーンが膨張した状態の先端部の斜視図、図8は図7の先端部を示す部分断面図、図9は挿入補助具を患者の肛門から直腸へ挿入し、挿入部本体が直腸まで挿入された状態を示す図、図10は大腸内に挿入された挿入部本体がS状結腸に到達した状態を示す図、図11は挿入部本体が図10の位置で先端部のバルーンが膨張した状態を示す図、図12は図11の状態から挿入部本体の後退によりS状結腸が鈍角にされた状態を示す図、図13は図12の状態から挿入部本体が大腸深部方向へ挿入した状態を示す図、図14は大腸内に挿入された挿入部本体が盲腸近傍に到達した状態を示す図である。
まず、本実施形態の内視鏡システムの全体構成について、図1を用いて以下に説明する。図1に示すように、本実施形態の内視鏡システム1は、回転自走式の内視鏡2を有して構成される内視鏡システムである。
即ち、内視鏡システム1は、回転自走式の内視鏡2と、第1の制御装置3と、モニタ3aと、第2の制御装置4と、吸引器5とによって主に構成されている。
内視鏡2は、挿入部6と操作部7とによって主に構成されている。このうち、挿入部6は、先端側から順に先端部8、及び湾曲部9を備えた挿入部本体10と、挿入補助具11と、挿入部収納ケース12と、挿入補助具11と挿入部収納ケース12との間に介装されるコルゲート状チューブからなる先端側案内管13と、操作部7と挿入部収納ケース12との間に介装されるコルゲート状チューブからなる操作部側案内管14と、この操作部側案内管14の一端が連結されるコネクタカバー15等によって構成されている。
操作部7は、回動手段であるモータボックス16と、把持部17と、操作指示部である主操作部18とから構成されている。尚、モータボックス16は、挿入部6の一部をも構成しているものである。このモータボックス16には、後述する回転筒体に回転力を付与するモータ等が内蔵されている。
主操作部18には、挿入部6の湾曲部9を4方向(内視鏡2が捉える内視鏡画像に対応する上下左右方向)に湾曲させる湾曲操作ノブ19と、流体の送出操作、及び吸引操作を行なう操作ボタン類20と、撮像や照明等に関わる光学系を操作するための操作スイッチ類21等が配設されている。
湾曲操作ノブ19は、内視鏡画像の上下方向に湾曲部9を操作するための上下用湾曲操作ノブ19aと、内視鏡画像の左右方向に湾曲部9を操作するための左右用湾曲操作ノブ19bとの2つの操作ノブからなり、両操作ノブ19a,19bは、それぞれが略円盤状に形成されている。そして、この2つの操作ノブは、同軸上に重ねた状態で操作部7の主操作部18の外装面上に対し回動自在に配設されている。
上下用湾曲操作ノブ19aは、主操作部18の外装表面寄りの位置に配置され、これに重ねた状態で左右用湾曲操作ノブ19bが同軸上に配置されている。つまり、上下用湾曲操作ノブ19aを左右用湾曲操作ノブ19bよりも主操作部18寄りの部位に配置することで、内視鏡2の通常操作を行なう際において使用頻度の高い上下湾曲操作を実行し易い形態となっている。
主操作部18の側面からは、電気ケーブルなどが挿通されるユニバーサルコード18aが延出している。このユニバーサルコード18aの延出する根元部分には、折れ止め部18bが主操作部18に設けられている。また、当該ユニバーサルコード18aは、図示しないコネクタ部を介して、第1の制御装置3の、ここでは背面側で接続されている。
この第1の制御装置3は、内視鏡2の撮像系、照明系、及び回転自走のためのモータの駆動を制御するものである。つまり、第1の制御装置3は、内視鏡2が捉える画像処理、後述する照明手段であるLED照明への給電、及びモータボックス16に設けられた上記モータへの給電を主操作部18の各種スイッチ操作に基づいて駆動制御する。
また、第1の制御装置3は、図示しないが第2の制御装置4と、ここでは背面側で接続されている。すなわち、主操作部18に配設された一部のスイッチ操作、操作ボタン類20などによる、第2の制御装置4への操作指示は、ユニバーサルコード18aから第1の制御装置3を介して、第2の制御装置4へと通信される。
第1の制御装置3には、内視鏡2の後述の回転筒体を所定の方向へ回動させ停止させるための操作を行なうフットスイッチ25が電気ケーブル25aを介して接続されている。
また、上記回転筒体の回転方向の操作や停止操作を行なう進退スイッチとしては、上記フットスイッチ25以外に、例えば操作部7の主操作部18の外装面上の所定部位や制御装置3の前面等にも配設されている(特に図示せず)。
第1の制御装置3の前面には、電源スイッチのほか、内視鏡2の上記回転筒体の回転速度を、可変操作を行なう操作ダイヤル等、各種の操作部材が配設されている。
また、第1の制御装置3は、モニタ3aと電気的に接続されている。モニタ3aは、内視鏡2によって取得された内視鏡画像を表示する表示装置である。
主操作部18の外装面上に配設される操作指示手段である操作ボタン類20は、内視鏡2の先端部8から被検体内へ向けて気体を送気したり液体を送水する際に操作する送気送水ボタン20aと、内視鏡2の先端部8から被検体内の体液等の不要物を吸引する際に操作する吸引ボタン20bと、後述するが先端部8の外周部に配設された、後述する膨張収縮体であるバルーン内への流体供給、或いは流体排出するためのバルーン用操作ボタン20cである。
一方、コネクタカバー15からは、挿入部6内に挿通される4本のチューブ23が延出されている。これら4本のチューブ23は、送気用チューブ23a、送水用チューブ23b、吸引用チューブ23c、及びバルーン用チューブ23dである。これら4本のチューブ23の端部は、それぞれが着脱自在なコネクタを介して第2の制御装置4の前面の所定位置に連結されている。
この第2の制御装置4には、送水タンク24が着脱自在に取り付けられている。この送水タンク24の内部には、蒸留水,生理食塩水等が貯留されている。
主操作部18の送気送水ボタン20aの所定の操作がなされたとき、制御装置3の制御によって図示しない吸引ポンプ,バルブ類等が動作して、送水タンク24から蒸留水または生理食塩水等が送水用チューブ23bへと送られて、これを介して先端部8に形成される開口部(特に図示せず)から外部へ向けて(内視鏡先端部8の前面に向けて)噴出するようになっている。
内視鏡2の主操作部18の送気送水ボタン20aの所定の操作がなされると、第2の制御装置4の制御によって図示しないコンプレッサ,バルブ類の動作に従いコンプレッサからの空気は送気用チューブ23aへと送られて、先端部8に形成された所定の開口(特に図示せず)から噴射されるようになっている。
また、第2の制御装置4には、吸引器5がチューブ5aを介して接続されている。このチューブ5aは、第2の制御装置4の前面にコネクタを介して接続される吸引用チューブ23cと連設されるようになっている。
尚、本実施形態の内視鏡システム1においては、第2の制御装置4に接続される別体構成の吸引器5を用いた例を示しているが、これに換えて、例えば病院,施設に備え付けの吸引システムを利用するような形態としてもよい。
そして、内視鏡2の吸引ボタン20bの所定の操作がなされると、第2の制御装置4の制御によって吸引ポンプ,バルブ類(図示せず)が動作して先端部8の吸引チャンネル開口(図示せず)から被検体内の体液等が吸引される。この吸引された体液等は、吸引用チューブ23cを介して第2の制御装置4にチューブ5aで接続される吸引器5へと送り込まれる。
また、内視鏡2の主操作部18のバルーン用操作ボタン20cの所定の操作がなされると、第2の制御装置4の制御によって図示しないCO2ボンベ、バルブ類、及び排気弁(いずれも、不図示)が動作して先端部8に配設されるバルーンが膨張、或いは収縮する。
次に、内視鏡2の挿入部6の一部を構成する先端部8、及び湾曲部9を備えた挿入部本体10の詳細な構成について図2を用いて以下に説明する。
まず、先端部8は、生体適合性を有する樹脂部材、或いは金属によって略円筒形状に形成される本体環26と、この本体環26の外周を覆うように、ラテックスゴム、エラストマなどの伸縮性に富む材料によって形成されたバルーン70と、から構成されている。
この本体環26の内部には、光学装置の1つである撮像ユニット27等が配設されている。この撮像ユニット27は、略短管状の保持管28aと、この保持管28aの基端面、及び外周の一部を覆うように配設されるカバー管28bと、保持管28aの前面側を覆うように先端面の一部を構成する透明なカバー体29とによって、その外形が形成されている。
保持管28a、及びカバー管28bは、生体適合性を有する金属により形成されている。カバー体29は、生体適合性を有する透明な合成樹脂により形成されている。保持管28aは、本体環26の内部に収容されている。
カバー管28bは、保持管28aの基端側に嵌着されており、その底面部には貫通孔が形成されている。この貫通孔に信号ケーブル33が挿通している。
カバー体29は、保持管28aの前面側の先端開口を気密的に封止するように嵌着されている。
撮像ユニット27において、保持管28a,カバー管28b,カバー体29等によって形成される空間内には、対物レンズ群30と、この対物レンズ群30の光軸上に配置されるCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の光電変換素子である撮像素子31と、フレキシブルプリント基板32等が配設されている。
フレキシブルプリント基板32は、撮像素子31による光電変換処理によって生成される画像信号を受けて増幅等の各種の信号処理を行なう回路等が実装されている。そして、このフレキシブルプリント基板32には、信号ケーブル33が接続されている。この信号ケーブル33は、カバー管28bの貫通孔から延出し、当該先端部8から湾曲部9、及び内筒管49aを挿通して、操作部7を介してコネクタカバー15(図1参照)へと至り、当該コネクタカバー15内部のコネクタ(図示せず)に接続されている。
対物レンズ群30は対物レンズ枠30aに保持されている。この対物レンズ枠30aは、保持体35に固定されている。対物レンズ枠30aの後方には、撮像素子31を保持する撮像枠31aが嵌合している。
撮像素子31の裏面には、回路基板31bが取り付けられている。この回路基板31bには、フレキシブルプリント基板32が電気的に接続されている。
保持体35は、略円形状に形成されており、その周縁部がカバー体29の基端側内周面に対して固着されている。このとき、カバー体29の中心軸と対物レンズ群30の光軸とが略一致するように、カバー体28に対して保持体35は配置されている。
また、保持体35には、光学装置の1つであり、照明部である複数のLED34が対物レンズ群30を囲むように配置されている。
このように構成される撮像ユニット27は、本体環26の長手方向の中心軸に対して偏芯した所定の位置に配置された状態で、本体環26の先端側開口部に配設される先端キャップ36によって本体環26に固定されている。
撮像ユニット27の保持管28aと本体環26との間に形成される隙間には、吸引用チューブ23cの先端部分と、この吸引用チューブ23cの先端側に連設される吸引管37が配置されている。この吸引管37の先端部分は、先端キャップ36に固着されている。
先端キャップ36の先端側には、前面に向けて開口するチャンネル開口部38が形成されている。
尚、図示していないが、保持管28aと本体環26との間に形成される隙間には、送気用チューブ23a、及び送水用チューブ23bに連通する管路も配設されている。そして、先端キャップ36には、これらの管路(23a,23b)のチャンネル開口部が形成されている。
次に、湾曲部9について説明する。湾曲部9には、先端部8を構成している本体環26の基端開口部に嵌着される硬質な先端湾曲駒39と、硬質な複数の湾曲駒40(湾曲節輪とも言う)とが枢支部40aによって回動自在に連設されている。これら湾曲駒39,40には、生体適合性を有するフッ素ゴムなどの弾性部材から形成される湾曲外皮41が被覆されている。この湾曲外皮41の先端部分は、外周側の糸巻き接着部42により本体環26の基端部分と固着されている。
複数の湾曲駒40には、挿入部本体10内に挿通された4本の湾曲操作ワイヤ44(図2においては2本のみを示されている)が挿通している。複数の湾曲駒40の内周面には、4本の湾曲操作ワイヤ44の先端側を保持するためのワイヤガイド43がそれぞれ内側に向けて突設されている。4本の湾曲操作ワイヤ44は、それぞれがワイヤガイド43に挿通され、その先端部に半田付けによって固設される筒状の係止部材45が先端湾曲駒39に形成された係止孔部39aにそれぞれ係止されている。
4つの係止孔部39aは、先端湾曲駒39の長手方向の軸に対して直交する面において、略等間隔となる4等分した位置に形成されている。先端湾曲駒39は、内視鏡画像の上下左右に対応して、各係止孔部39aが位置するように軸回りの方向が決められている。
このために4本の湾曲操作ワイヤ44は、上下左右方向に略等間隔に離間した4点において保持固定されている。
また、4本の湾曲操作ワイヤ44は、コイルパイプ49に被覆された状態となっており、当該湾曲操作ワイヤ44は、内筒管49a内を挿通し、コネクタカバー15まで延出されている。
尚、これら湾曲操作ワイヤ44の基端部分には、図示しないワイヤ留めが設けられている。各湾曲操作ワイヤ44のワイヤ留めは、コネクタカバー15がモータボックス16と一体となっている状態において、把持部17内に設けられる図示しないワイヤ接続部材に対してそれぞれ連結されている。
ここで、各ワイヤ接続部材は、主操作部18内に配設さる湾曲操作ノブ19に連動する湾曲操作機構、及びチェーン(図示せず)に連結されている。つまり、内視鏡2の湾曲操作ノブ19が回動操作されるとことにより、湾曲操作機構を用いて各ワイヤ接続部材が交互に牽引又は弛緩されるようになっている。これにより、各湾曲操作ワイヤ44が牽引又は弛緩されるようになっている。
したがって、内視鏡2においては、4本の湾曲操作ワイヤ44のそれぞれが牽引又は弛緩されることにより、先端湾曲駒39が上下左右方向のいずれかの方向に向き、このとき、先端湾曲駒39に複数の湾曲駒40が従動することにより、湾曲部9が上下左右方向のいずれかの方向に湾曲動作するようになっている。
湾曲部9の基端部分には、最基端に配置される湾曲駒40の外周側に嵌着され金属部材からなる内層チューブ固定用の内層チューブ口金47と、この内層チューブ口金47の外周側に嵌着され金属部材からなり後述する回転筒体を構成する先端側口金50、及び螺旋形状部(螺旋管)51を回動自在に係合するための螺旋管接続口金48とが配設されている。この両口金47,48は、接着剤などによって強固に固着されている。
螺旋管接続口金48の外周側は、湾曲外皮41の基端部が覆うように配設されている。そして、この部位においては、湾曲外皮41は、外周側から螺旋管接続口金48に対して糸巻き接着部42により固着されている。
内層チューブ口金47の基端部分は、挿入部本体10内に挿通される軟性な可撓性のある内筒管49aの先端部分に固定されている。
螺旋管接続口金48の基端部分には、突起部48aが設けられている。この突起部48aが、挿入部本体10の先端部8に設けられる先端側口金50の係合部50aに係合するようになっている。
次に、先端部8、及び湾曲部9以外の挿入部本体10について説明する。
挿入部本体10には、内筒管49aが配設されている。この内筒管49aは、細線のワイヤなどを筒状に編み込んで可撓性を持たせたチューブ体等によって形成される。そして、内筒管49a内には、湾曲操作ワイヤ44、LED34のケーブルを含む信号ケーブル33、及び送気用チューブ23a等のチューブ23が挿通配置されている。これにより、内筒管49aは、内部に挿通配置される上述の各構成要素を保護している。
この内筒管49aには、その先端部分に設けられ合成樹脂により形成され上記湾曲部9との連結用係合部となる先端側口金50と、この先端側口金50に対して先端部分が接着剤52により固着される螺旋形状部51とから構成された回転筒体が外挿している。
先端側口金50は、先端部分に螺旋管接続口金48の突起部48aと係合し、いわゆるスナップフィットに係合する係合部50aが形成されている。先端側口金50の係合部50aと螺旋管接続口金48の突起部48aとが係合した状態では、先端側口金50は、螺旋管接続口金48に対して長手方向の軸廻りに回動自在となっている。そして、先端側口金50の先端外周側には、若干の隙間を有して湾曲外皮41の基端部が被覆されている。
この先端側口金50に対して接着剤52により一体的に固着されている螺旋形状部51は、挿入方向である長手方向の軸回りに回動可能となるように構成されている。尚、挿入部本体10は、回転しない。
この螺旋形状部51は、コイル91と樹脂薄膜92とによって構成されており、挿入部本体10の先端部分から少なくとも600mm以上の範囲に亘って、若しくは湾曲部9よりも基端側の挿入部本体10の全長に亘って設けられている。ここで、螺旋形状部51の長さを、挿入部本体10の先端部分から少なくとも600mm以上の範囲に亘って設けるようにしているのは、次のような理由による。即ち、一般に肛門からS状結腸と下行結腸との境界までの長さが600mm程度と言われていることを根拠として設定している。
螺旋形状部51は、操作部7のモータボックス16(図1参照)に配設された、ここでは図示しない、後述するモータにより回転力が与えられるようになっている。螺旋形状部51は、モータにより回転力が与えられて回転すると、螺旋形状部51が被検体の体腔壁100(図3参照)と接触することにより推進力が発生し、これにより当該螺旋形状部51は、挿入方向へ進行することになる。このとき、螺旋形状部51の先端部に固着されている先端側口金50は、螺旋管接続口金48に当接して湾曲部9を押圧する。これにより、先端部8、及び湾曲部9を含めた挿入部本体10全体が体腔内の深部に向かって前進することになる。
したがって、上記モータを内蔵するモータボックス16は、螺旋形状部51(推進力発生部;後述する)を長手軸廻りに回転させる回転装置としての機能を有している。
次に、螺旋形状部51の詳細構成について、図3を参照して以下に説明する。
螺旋形状部51は、内筒管49aの外周側において、当該内筒管49aを軸中心として回転自在に配置され、推進力発生部として機能するようになっている。この螺旋形状部51は、疎に巻いて形成され生体適合性を有するコイル91と、このコイル91の条線間を連設し生体適合性を有する樹脂薄膜92とによって形成されている。
コイル91の材質としては、例えばNi(ニッケル)フリーコイル等の金属部材若しくは樹脂部材が適用される。また、コイル91の素線の断面形状は、例えば略円形状のものとし、良好なトルク追従性となることを考慮して、その素線径を例えば1.0mm程度に設定している。そして、コイル91のリード角は、推進速度が内視鏡検査に好適となるように、例えば角度9°(度)〜15°(度)の範囲となるように設定されている。
樹脂薄膜92は、図3に示すようにコイル91の条線間を繋ぐように、当該コイル91の外周側を被覆する形態で配置されている。これにより、コイル91の条線間は連設した状態になる。
樹脂薄膜92は、柔軟性と耐久性とのバランスを考慮して、例えば樹脂硬度50〜90度、膜厚さ0.03〜0.2mmの材質で形成されている。そして、この樹脂薄膜92を形成する樹脂としては、滑り性,柔軟性,成形性が良好で、かつ生体適合性を有する樹脂部材、例えばウレタン,熱可塑樹脂,ポリエステル等が用いられ、透明または半透明若しくは暗色に形成されている。
このように、螺旋形状部51は、樹脂薄膜92によってコイル91の条線間を連設しつつ、当該コイル91の外周側を被覆していることから、螺旋形状部51の山部を高く形成することができる。したがって、体腔壁100との引っかかりがよく、これにより得られる推進力が強くなるという性質を得えている。また、螺旋形状部51は、コイル91を用いていることから、その螺旋角度(リード角)等の設計を所望の設定に形成することができる上、構成が複雑にならないという利点がある。
さらに、疎に巻いたコイル91を用いていることから、軽量に構成することができ、先端部8、及び湾曲部9を含めた挿入部本体10の操作性を良好に保つことができるという利点もある。
さらに、螺旋形状部51は、樹脂薄膜92が金属コイル91の内周側から内側に向けて突出するようなことがないので、内筒管49aに干渉することもないという効果もある。
尚、螺旋形状部51を最大限度まで湾曲させた場合には、コイル91の被覆部材となっている樹脂薄膜92がコイル91の条線間から内側に向けて突出する可能性も考えられる。このような場合において、樹脂薄膜92が内筒管49a等の内側配設部材等に干渉したり、これらを圧迫したり、干渉に起因して内筒管49aが共廻りしたりしないように、充分なクリアランス(隙間)が設けられている。
一方、螺旋形状部51は、金属コイル91を用いて形成されることから伸縮性を有する。このことから、挿入部の先端が腸壁に突き当たった際などには、当該先端が腸を押す力をゆるやかに変化させることになるので、腸への負荷を軽減するという効果がある。
このように、本実施形態の内視鏡システム1における挿入部6は、先端部8、及び湾曲部9を含む挿入部本体10と、これらをカバーする挿入補助具11、先端側案内管13、挿入部収納ケース12、操作部側案内管14等の各構成部材によって構成されている。
次に、挿入部本体10に配設される螺旋形状部51を回転駆動するための、コネクタカバー15内、及びモータボックス16内の構成について、図4を参照して簡単に説明する。
挿入部本体10の基端は、図4に示すように、コネクタカバー15内で回動自在に設けられた回転パイプ60に固定されている。この回転パイプ60は、両端側を回動保持する軸受け61と、これら軸受け61の間に配設される受動側ギヤ62と、を有している。また、軸受け61は、コネクタカバー15内で固定されている。
尚、挿入部本体10の内筒管49aは、コネクタカバー15に設けられる固定環63により、固定支持されている。この固定環63の基端からは、各種電気ケーブル、及び各種チューブ23が延出している。
モータボックス16には、回転駆動手段であるモータ65が設けられている。コネクタカバー15がモータボックス16に合体されると、モータ65の能動側ギヤ66が回転パイプ60の受動側ギヤ62と噛合する構成となっている。これにより、モータ65の回転駆動力が各ギヤ66,62を介して、回転パイプ60に伝達され、挿入部本体10に設けられた螺旋形状部51が軸回りの所定方向に回転する。
次に、先端部8に設けられるバルーン70の詳細構成について、図5〜図8を参照して以下に説明する。
図5、及び図6に示すように、本実施の形態の先端部8は、上述したように、外周部を被覆するように、バルーン70が設けられている。このバルーン70は、略筒状をしており、生態適合性のあるラテックスゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマなどの伸縮性に富んだ樹脂から形成されている。
バルーン70の両端は、先端部8の外周形状を構成する本体環26に接着、熱溶着、糸巻きなどにより気密保持が保たれた状態で接合されている。すなわち、本体環26の外周面と、バルーン70の内周面との間に空間が形成された状態となっている。
本体環26には、内周側から接続されたL字パイプ71が上記空間と連通するように嵌合されている。このL字パイプ71の基端には、所定の硬質性を備え、ある程度の可撓性を備えたフッ素系の樹脂材等から形成された、上述したバルーン用チューブ23dの先端部分が外挿接着固定されている。
このように構成された、本実施の形態のバルーン70内(上記空間内)には、図1に示した、第2の制御装置4から供給される、ここでは二酸化炭素(CO2)ガスがバルーン用チューブ23dを介して、L字パイプ71から供給加圧され、図7、及び図8に示すように先端部8の径方向へ膨張する。尚、この二酸化炭素ガスの供給操作は、上述したように、主操作部18のバルーン用操作ボタン20c(図1参照)の押下により行われる。また、バルーン70を、図5に示した、元の状態に収縮させる場合にも、バルーン用操作ボタン20cを再度、押下することで、第2の制御装置4内の図示しない排気弁の開放により行うことができる。
尚、図1に戻って、先端側案内管13と挿入部収納ケース12とは、案内管固定部材を介して接続されている。この案内管固定部材の内部には、図示していないが螺旋形状部51にゴム板等を嵌合させることで螺旋形状部51に与えられた回転力を利用して螺旋形状部51に推進力を与える機構が設けられている。
また、操作部側案内管14と挿入部収納ケース12も、案内管固定部材を介して接続されている。挿入部6は、使用の都度、破棄されるディスポーザブルなものとして利用され得る構成となっているが、使用後に充分な滅菌消毒を行なうことでリユース(再利用する)という利用形態も可能である。
このように構成された本実施形態の内視鏡システム1における作用を図9〜図14を参照して以下に説明する。尚、以下の説明においては、本実施形態の内視鏡システム1を用いて大腸内視鏡検査を行なう場合を例に挙げて説明する。
内視鏡システム1の基本的な使用形態は、図1示すような形態である。このとき、先端部8、及び湾曲部9を含めた挿入部本体10は、挿入部収納ケース12の内部において、例えばループを描いた状態で収容されている。
術者は、まず、内視鏡システム1の挿入補助具11を、例えばベッド上に横たわっている患者の肛門501から挿入する。
挿入補助具11は、外向フランジ状の当接部11a(図9参照)を有し、この当接部11aが患者の肛門501近傍の臀部に当接することで、挿入管のみが肛門501から直腸502内に挿入された状態となる。即ち、挿入補助具11は、当接部11aによって、その全体が直腸502内に挿入されてしまうことが防止されるように構成されている。尚、このとき、術者は、当接部11aをテープなどで患者の臀部へ固定すると良い。
この状態において、術者は、操作部7の把持部17を握持し、フットスイッチ25の足元操作あるいは主操作部18に設けた進退スイッチの手元操作等、所定の操作を行なって、挿入部本体10に設けられた螺旋形状部51を長手軸回りの所定の方向であって、当該螺旋形状部51が前進する方向であり、螺旋形状部51が体腔内に挿入される所定の方向に回転させる。
即ち、術者は、操作部7の前記モータボックス16内に配設されるモータを足元操作あるいは手元操作によって回転駆動状態にする。螺旋形状部51には、基端部分から先端側へ回転力が伝達され、その全体が軸回りの所定の方向に回転(正回転)し、挿入部収納ケース12の案内管固定部材から推進力が与えられる。
推進力を与えられた螺旋形状部51は、図9に示すように、先端部8、及び湾曲部9を含む挿入部本体10全体と共に、先端側案内管13、及び挿入補助具11を介して大腸内の深部に向かって進んでいく。
このとき、術者は、挿入部本体10を把持して押し進めることなく、挿入補助具11の基端側を軽く把持しておればよい。これにより、挿入部本体10は、案内管固定部材64内で与えられた推進力のみによって大腸内の深部に向かって前進する。
挿入部本体10が螺旋形状部51の作用によって前進するのは、腸内に挿入された螺旋形状部51と腸壁の襞との接触状態が雄ねじと雌ねじとの関係になることによる。
即ち、螺旋形状部51は、案内管固定部材64内で与えられた推進力と、腸壁の襞との接触により発生した推進力とによってスムーズに前進し、結果として挿入部本体10を前進させ、当該挿入部本体10は、直腸502からS状結腸503へと深部に向かって進んでいくのである。
こうして、挿入部本体10は、図10に示すように先端部8、及び湾曲部9がS状結腸503に到達する。このとき、術者は、モニタ3aにより映し出された内視鏡画像を見ながら、主操作部18の湾曲操作ノブ19(図1参照)を操作することにより湾曲部9をS状結腸503の屈曲状態に合わせて湾曲させる。
さらに、挿入部本体10は、螺旋形状部51の回転による推進力により大腸深部方向へ前進すると、屈曲状態によっては、S状結腸503の腸壁と先端部8が当接して、ストックした状態となることがある。この状態では、S状結腸503が延伸して、その屈曲状態がさらに鋭角となり、それ以上、挿入部本体10が大腸深部方向へ前進できなくなる。
この状態となった場合、術者は、足元操作あるいは手元操作によって挿入部本体10の螺旋形状部51の所定方向の回転を一端、停止させる。そして、術者は、主操作部18のバルーン用操作ボタン20c(図1参照)を押下して、二酸化炭素ガスを第2の制御装置4から、バルーン用チューブ23d、及びL字パイプ71(図6、、及び図8参照)を介して供給し、図11に示すように、先端部8のバルーン70を膨張させる。このとき、バルーン70は、外表面の一部がその周囲(S状結腸503位置)の腸壁に所定の接触圧で当接する状態に膨張する。
その後、術者は、足元操作あるいは手元操作によって挿入部本体10の螺旋形状部51を上記所定の回転方向とは反対方向に回転(逆回転)させる。すると、バルーン70がS状結腸503内で膨張している位置で留まった状態、すなわち、引っ掛かった状態で、挿入部本体10が肛門501方向(図12の矢印A方向)へ後退する。
つまり、S状結腸503は、図12に示すように、縮んで屈曲状態が略真っ直ぐとなるように鈍角状態になる。そして、術者は、主操作部18のバルーン用操作ボタン20c(図1参照)を再押下などして、バルーン70内の二酸化炭素ガスをL字パイプ71、及びバルーン用チューブ23dを介して、第2の制御装置4内の排気弁により排気させ、バルーン70を収縮させる。尚、このバルーン70が萎んだ状態は、図6に示した、先端部8の状態となる。
そして、術者は、足元操作あるいは手元操作によって挿入部本体10の螺旋形状部51の回転を逆回転から正回転に切り替える。すると、挿入部本体10は、再度、大腸深部方向へ前進する。
尚、このとき、屈曲が鈍角に略真っ直ぐにされたS状結腸503は、縮んだ状態であるが、腸壁と螺旋形状部51との接触により、すなわち、雄ねじと雌ねじの作用により前進する。このため、S状結腸503が再度鋭角な屈曲を形成することなく、図13に示すように、挿入部本体10が大腸深部へとスムーズに前進する。
さらに、詳しく説明すると、略真っ直ぐとなるように縮んだ状態のS状結腸503の腸壁は、螺旋形状部51の回転により、常に直腸502、及び肛門501方向への作用が働くため、その略真っ直ぐな状態が維持される。
こうして、S状結腸503を通過した、挿入部本体10は、図14に示すように、先端部8が盲腸509付近に到達するまで、回転自走して、前進する。尚、上述では、S状結腸503の鋭角な屈曲部での挿入部本体10を通過させるための操作例を挙げて説明したが、これに限定されること無く、例えば、横行結腸506と上行結腸508との境界である屈曲領域(肝湾曲)507などに挿入部本体10を通過する場合にも、勿論、有効な操作方法となる。尚、符号505は、下降結腸504と横行結腸506との境界である脾湾曲である。
以上、説明したように本実施の形態の内視鏡システム1は、内視鏡2の先端部8にバルーン70を設けることで、非常に挿入し難い、体腔である、例えば、大腸のS状結腸503、肝湾曲507などへ挿入部本体10を容易に通過させることができる。
また、内視鏡2の主操作部18に設けられる各種内視鏡機能のための各種スイッチ(ボタン)類20,21、或いはフットスイッチ25の操作のみで、挿入が困難とされる体腔内の屈曲部を通過させることができるだけでなく、その他、撮像、及び照明機能と、送気、送水機能、及び吸引機能の処置機能の操作も片手のみ、或いは片手と片足を併用して行うことができる構成となっている。その結果、内視鏡2を含む、本実施の形態の内視鏡システム1は、体腔内の挿入性、及び操作性が向上する
さらには、第2の制御装置4は、先端部8に設けられたバルーン70の膨張収縮、送気、送水、及び吸引の制御を一括して行える構成としている。つまり、本実施の形態では、内視鏡2の光学機能の制御を行う第1の制御装置3、及び機械的な制御を行う第2の制御装置4の2つの装置で、全ての内視鏡機能を制御する構成となっている。これにより、各種内視鏡機能のための装置の数を減らすことで、それらを設置するスペースを減少させることができる。その結果、本実施の形態の内視鏡システム1は、限られた院内スペースを有効的に活用できる構成となる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の内視鏡システム1Aについて説明する。尚、以下の説明においても、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
また、図15〜図20は、本発明の第2の実施の形態に係り、図15は内視鏡システムの全体構成を示す外観斜視図、図16の内視鏡システムにおける内視鏡の先端部と湾曲部と螺旋形状部のそれぞれを部分的に示す断面図、図17は図16のVII−VII線に沿って切断した湾曲部の断面図、図18は湾曲部内のマルチルーメンチューブを示す斜視図、図19はマルチルーメンチューブの湾曲作用を説明するための図、図20は図19の状態から一方向へ湾曲した状態のマルチルーメンチューブの湾曲作用を説明するための図である。
図15に示す、本実施の形態の内視鏡システム1Aは、3つの制御系機器を備えると共に、内視鏡2Aに操作部を有さず、後述するが湾曲部9が流体により湾曲自在な構成となっている。
制御系の機器には、第1の実施の形態で説明した第1の制御部3と、内視鏡機能である上述したバルーン70(図16参照)の膨張収縮、送気、及び湾曲部9の湾曲を制御する第2の制御装置54と、内視鏡機能である送水、及び吸引を制御する第3の制御装置55と、からなる。これら3つの制御装置3,54,55は、キャスタ付のトロリー59に載置されている。
第1の制御装置3は、各種内視鏡機能を一括して操作可能な操作指示部であるリモートコントロールユニット(以下、リモコンと略記する)67が接続されている。このリモコン67には、送気、送水、吸引、及びバルーンの膨張収縮を操作する操作スイッチ68と、内視鏡2Aの湾曲部9の湾曲操作をするための、例えば、ジョイスティックタイプの操作レバー69を有している。
このリモコン67は、第1の制御装置3と接続されているが、他の制御装置54,55が背面側で通信ケーブルにより第1の制御装置3に電気接続されており、これら3つの制御装置3,54,55を一括して操作指示可能となっている。
第2の制御装置54には、二酸化炭素(CO2)ボンベ57が接続されており、図示しないが、送気のためのコンプレッサ、給排気弁などが内蔵されている。
また、第3の制御装置55には、第1の実施の形態での吸引器5、及び送水タンク24が接続されている。
上述したトロリー59には、ここでは3つの関節部を有するアーム58の一端が固定されている。また、このアーム58の他端には、モータボックス16が固定される。このアーム58には、図示していないが、内視鏡2Aの各種チューブ(第1の実施の形態でのチューブ23)、及び先端部8内の光学機器、及びモータボックス16内のモータ65(図4参照)と接続される各種通信ケーブルが挿通、或いは外表面に沿わされている。尚、これら各種チューブ、及び各種通信ケーブルは、本実施の形態において、夫々対応した制御装置3,54,55に背面側で接続されている。
次に、図16〜図18に基づいて、内視鏡2の湾曲部9の内部構成について説明する。
図16〜図18に示すように、湾曲部9内には、先端側で先端部8の基端内周と嵌合固定されたチューブ保持環86と、このチューブ保持環86に先端が嵌着し、複数の穴部であるルーメン82が軸に沿って形成されたマルチルーメンチューブ81と、このマルチルーメンチューブ81の内周に固着された内径保持チューブ84と、マルチルーメンチューブ81の外周に固着された外径保持チューブ85と、マルチルーメンチューブ81の基端に嵌着する封止環87と、が設けられている。
チューブ保持環86は、金属、或いは硬質な樹脂により形成され、マルチルーメンチューブ81の先端面を覆い、各ルーメン82の先端を封止している。
マルチルーメンチューブ81は、各ルーメン82の先端部分を封止する封止材83を有し、シリコンゴムなどの弾性材(合成樹脂)から形成されている。すなわち、マルチルーメンチューブ81の各ルーメン82の先端部分は、封止材83、及びチューブ保持環86により気密保持された状態となっている。また、本実施の形態のマルチルーメンチューブ81には、図17、及び図18に示すように、湾曲部9の上下左右に合わせた位置にルーメン82が4つ形成されている。
内径保持チューブ84は、コイル管、コルゲート管などからなり、所定の可撓性を有している。また、外径保持チューブ85は、薄肉の平コイル管、網管であるブレード管、コルゲート管などからなる可撓性を有した部材で形成されている。また、この外径保持チューブ85の外周には、後述するチューブ体72の湾曲外皮41が被覆されている。
封止環87は、マルチルーメンチューブ81の各ルーメン82の基端部分を封止しており、各ルーメン82に対応して連通する、クランク状の4つ接続パイプ88の一端が嵌着されている。これら接続パイプ88の他端には、夫々、二酸化炭素(CO2)ガスを供給するための湾曲用チューブ89の先端が接続されている。
尚、図示しないが、各湾曲用チューブ89の基端は、上述したアーム58に挿通、或いは外表面に沿わされて、第2の制御装置54に接続されている。
また、本実施の形態の内視鏡システム1Aは、内視鏡2Aにトロリー59に固定されたアーム58を設けることで、術者が内視鏡2Aを把持することなく、リモコン67のみで各種内視鏡機能操作が行える構成となっている。
尚、本実施の形態では、バルーン70と湾曲部9の湾曲外皮41を一体的に形成した生態適合性のあるラテックスゴム、合成ゴム、熱加工性エラストマなどの伸縮性に富んだ樹脂から形成されているチューブ体72により、先端部8から湾曲部9の外表面が形成されている。
次に、以上のように構成された本実施の形態の湾曲部9の湾曲動作について、図19、及び図20を用いて説明する。
内視鏡2Aの湾曲部9は、例えば、図19に示すように、マルチルーメンチューブ81の、ここでは紙面に向かった上方のルーメン82内に二酸化炭素ガスが供給加圧されると、上述した内周側、及び外周側で覆われた保持チューブ84,85によって、当該ルーメン82の膨張が規制される。すると、マルチルーメンチューブ81は、二酸化炭素ガスが供給されたルーメン82側のみが先端側へ延伸する作用を受け、図20に示すように、紙面に向かった下方へ湾曲する。
このように、マルチルーメンチューブ81は、何れかのルーメン82内が二酸化炭素ガス供給により加圧されることで、上下左右の4方向へ湾曲する。尚、マルチルーメンチューブ81は、隣接した2つのルーメン82内を同時に加圧し、その圧力加減によっては、長軸回りに自由に湾曲する。
以上のことから、本実施の形態の内視鏡2Aの湾曲部9は、内部のマルチルーメンチューブ81の湾曲動作に伴って、湾曲する。尚、この湾曲部9の湾曲指示は、上述したように、リモコン67の操作レバー69により行われる。
また、本実施の形態においては、マルチルーメンチューブ81に供給される二酸化炭素ガスと、先端部8のバルーン70の膨張時に供給される二酸化炭素ガスと、さらに体腔内観察のための送気も、第2の制御装置54に接続される流体供給源であるCO2ボンベ57からのものである。すなわち、本実施の形態では、第2の制御装置54は、内視鏡2Aの湾曲部9の湾曲動作、及び先端部8のバルーン70の膨張操作のための二酸化炭素ガスを1つの供給源であるCO2ボンベ57から取り込み、リモコン67の操作に基づいて、一体的に制御している。
以上のことから、本実施の形態の内視鏡システム1Aのような内視鏡2Aの湾曲部9が流体によって湾曲操作される構成でも、リモコン67の操作により、各種内視鏡機能を操作自在であるため、操作性が阻害されることなく、第1の実施の形態と同様な効果を奏することができる。
さらに、本実施の形態の内視鏡システム1Aは、各種制御装置3,54,55を一体的に載置するトロリー59により、第1の実施の形態と同様に、院内スペースを有効的に活用できる構成となる。
また、本実施の形態に係らず、第1の実施の形態においても、バルーン70と湾曲部9の湾曲外皮41を一体的に形成する、図16のチューブ体72を用いても良い。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
尚、本発明には、以下に記載する付記の特徴がある。
(付記)
内視鏡の挿入部に設けられた回転筒体の所定の方向の回転により、体腔に対して相対的に前進させ、
上記体腔の屈曲部において、上記回転筒体の回転を停止し、
内視鏡先端部に設けられたバルーンを膨張させ、
内視鏡先端部を上記体腔壁に対して固定させた状態で、上記回転筒体を上記所定の方向とは逆の方向へ回転させ、上記体腔に相対的に後退させ、上記体腔の屈曲部が鈍角となるように略真っ直ぐにさせ、
上記回転筒体を停止すると共に、上記バルーンを収縮させ、
上記回転筒体を、再度、上記所定の方向へ回転させて、体腔に対して相対的に前進させる、
プロセスを繰り返し行うことで、上記体腔に相対的に進退させて、該体腔の深部へ上記挿入部を挿入することを特徴とする内視鏡挿入方法。
第1の実施の形態に係る、内視鏡システムの全体構成を示す外観斜視図。 同、図1の内視鏡システムにおける内視鏡の先端部と湾曲部と螺旋形状部のそれぞれを部分的に示す断面図。 同、図2の内視鏡における螺旋形状部を示し、一部を断面で示す要部拡大図。 同、コネクタカバーとモータボックスの内部構成を説明するための図。 同、内視鏡の先端部に設けられるバルーンを示す斜視図。 同、図5の先端部を示す部分断面図。 同、バルーンが膨張した状態の先端部の斜視図。 同、図7の先端部を示す部分断面図。 同、挿入補助具を患者の肛門から直腸へ挿入し、挿入部本体が直腸まで挿入された状態を示す図。 同、大腸内に挿入された挿入部本体がS状結腸に到達した状態を示す図。 同、挿入部本体が図10の位置で先端部のバルーンが膨張した状態を示す図。 同、図11の状態から挿入部本体の後退によりS状結腸が鈍角にされた状態を示す図。 同、図12の状態から挿入部本体が大腸深部方向へ挿入した状態を示す図。 同、大腸内に挿入された挿入部本体が盲腸近傍に到達した状態を示す図。 第2の実施の形態に係る、内視鏡システムの全体構成を示す外観斜視図。 同、図15の内視鏡システムにおける内視鏡の先端部と湾曲部と螺旋形状部のそれぞれを部分的に示す断面図。 同、図16のVII−VII線に沿って切断した湾曲部の断面図。 同、湾曲部内のマルチルーメンチューブを示す斜視図。 同、マルチルーメンチューブの湾曲作用を説明するための図。 同、図19の状態から一方向へ湾曲した状態のマルチルーメンチューブの湾曲作用を説明するための図。
符号の説明
1・・・内視鏡システム
2・・・回転自走式内視鏡
3・・・第1の制御装置
4・・・第2の制御装置
5・・・吸引器
6・・・挿入部
7・・・操作部
8・・・内視鏡先端部
9・・・湾曲部
10・・・挿入部本体
11・・・挿入補助具
11a・・・当接部
12・・・挿入部収納ケース
13・・・先端側案内管
14・・・操作部側案内管
15・・・コネクタカバー
16・・・モータボックス
18・・・主操作部
19・・・湾曲操作ノブ
20・・・操作ボタン類
20a・・・送気送水ボタン
20b・・・吸引ボタン
20c・・・バルーン用操作ボタン
21・・・操作スイッチ類
23a・・・送気用チューブ
23b・・・送水用チューブ
23c・・・吸引用チューブ
23d・・・バルーン用チューブ
24・・・送水タンク
25・・・フットスイッチ
25a・・・電気ケーブル
27・・・撮像ユニット
37・・・吸引管
38・・・チャンネル開口部
51・・・螺旋形状部
65・・・モータ
70・・・バルーン
100・・・体腔壁

Claims (6)

  1. 体腔内に挿入され、先端から順に、光学装置を備えた内視鏡先端部、湾曲部、及び可撓性のある内筒管を備えた挿入部本体と、
    該挿入部本体の上記内筒管の外周に回動自在に設けられ、表面が螺旋形状の回転筒体と、
    上記回転筒体を上記挿入部本体に対して回動させる回動手段と、
    上記内視鏡先端部に設けられ、径方向へ膨張収縮自在な膨張収縮体と、
    少なくとも、上記光学装置、上記湾曲部、及び上記膨張収縮体の操作指示を行うための操作指示部と、
    を具備することを特徴とする回転自走式内視鏡。
  2. さらに、
    上記体腔内へ上記先端部から少なくとも送気、或いは送水する流体送出機能と、
    上記体腔内の不要物を上記先端部から吸引する吸引機能と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の回転自走式内視鏡。
  3. 上記膨張収縮体は、上記挿入部に挿通されたチューブ体によって、内部へ流体による加減圧することで膨張収縮することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の回転自走式内視鏡。
  4. 上記湾曲部は、内部に少なくとも1つのルーメンを備えたルーメンチューブが設けられ、該ルーメンチューブの上記ルーメン内への上記流体による加減圧により、湾曲動することを特徴とする請求項3に記載の回転自走式内視鏡。
  5. 請求項2、又は請求項3の回転自走式内視鏡を備えた内視鏡システムであって、
    上記内視鏡と電気的に接続され、上記操作指示部からの指示に基づいて、上記光学装置を駆動制御する第1の制御装置と、
    上記内視鏡と電気的に接続され、上記操作指示部からの指示に基づいて、上記膨張収縮体、上記流体送出機能、及び上記吸引機能を駆動制御する第2の制御装置と、
    を具備することを特徴とする内視鏡システム。
  6. 請求項4に記載の回転自走式内視鏡を備えた内視鏡システムであって、
    上記第2の制御装置は、少なくとも、上記膨張収縮体、及び上記ルーメンチューブの上記ルーメンを加減圧する上記流体を1つの流体供給源より夫々に供給制御することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡システム。
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