JP2007185384A - 挿入部収納ケース及び収納ケース付挿入部 - Google Patents

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Abstract

【課題】必然的に収納ケース内に挿入部を撓ませて収納可能とすることができる挿入部収納ケース及び収納ケース付挿入部を実現する。
【解決手段】本発明の挿入部収納ケース12は、2つの板部材61、62のそれぞれの表面が平行に配置され、これらの表面によって回転自走式内視鏡2の挿入部6Aを挟むように収納する空間部12bを有する本体12aと、本体12aにそれぞれ設けられ、挿入部6Aを挿通するための第1の開口部68A、及び第2の開口部68Bと、挿通された挿入部6Aを撓ませて本体12aの空間部12b内に収納するための撓ませ機構100と、を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転自走式内視鏡の内視鏡挿入部を収納する挿入部収納ケース、及び収納ケース付挿入部に関する。
周知のように、内視鏡は、医療、工業等の各種分野において、管内等の直接目視することができない部位を観察する目的で広く用いられており、一般に、被検部位へ挿入する細長の挿入部を備えて構成されている。
このような内視鏡には、種々多様な構造のものが知られている。一例を挙げると、経肛門により大腸内へ挿入部の挿入を行う内視鏡において、挿入部の外周に、螺旋形状部を備えた軸回りに回動自在な回転筒体を設け、該回転筒体をモータ等で回転させることにより、螺旋形状部と腸壁との間に発生する摩擦を利用して、大腸内への挿入部の挿入を、ねじ作用により自動的に行うことができる回転自走式内視鏡が知られている。
このように、回転部材と体腔内の組織との摩擦を利用して、内視鏡等の医療用具を体腔内に挿入していく技術は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、生体管の深部まで容易に、且つ低侵襲の医療機器を誘導し得る、医療機器の推進装置が示されている。
この推進装置では、回転部材に、この回転部材の軸方向に対して斜めのリブが設けてある。このため、回転部材を回転動作させることにより、回転部材の回転力がリブによって推進力に変換され、推進装置に連結されている医療機器が推進力によって、深部方向に移動される。
このような技術を利用した内視鏡には種々のタイプのものがあるが、一例を挙げれば、経肛門により大腸内へ挿入を行うようになされた内視鏡において、挿入部の外周側に、軸回りに回動可能な可撓性を有する回転筒体を設けて、該回転筒体を回転させることにより、体腔内への挿入を自動的に行うことができるようにした回転自走式内視鏡装置がある。
特開平10−113396号公報
内視鏡の挿入部は、一般に目的部位まで到達できるように、長尺に設定されている。したがって、回転自走式内視鏡は、それから導出、又は導入可能な収納ケースに収容されているのが好ましい。
しかしながら、挿入部は可撓性を有するものであり、実に長尺なものであるために、収納ケースから導出させた挿入部を再び収納ケースへ導入することが難しい。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、収納ケース内に挿入部を必然的に撓ませて収納可能とするができる挿入部収納ケース、及び収納ケース付挿入部を提供することを目的とする。
本発明の挿入部収納ケースは、2つの面状部の表面によって回転自走式内視鏡の挿入部を挟むように収納する空間部を有する本体と、前記本体に設けられ、前記挿入部を前記空間部から導出させる、又は前記空間部に導入させるための第1の開口部と、前記第1の開口部から導入された前記挿入部を撓ませて前記本体の前記空間部内に収納するための撓ませ機構と、を有している。
また、本発明の収納ケース付挿入部は、撮像手段を備えた先端硬性部と、湾曲部と、前記先端硬性部が先端に配設され、体腔内に挿入される挿入部本体と、前記挿入部本体の外形を形成し、螺旋状の凹凸により螺旋形状部が形成された回転筒体と、を有する可撓性を有する挿入部と、空間部から前記挿入部を導出、又は空間部に前記挿入部を導入させるための第1の開口部が、前記空間部を有する本体に設けられ、前記挿入部を前記空間部に収納するための挿入部収納ケースと、前記第1の開口部から導出させた前記挿入部を挿通でき、その先端部を前記体腔内へ挿入することができる挿入補助具と、前記挿入部収納ケースに前記第1の開口部から導入した前記挿入部を撓ませて前記本体の前記空間部内に収納するための撓ませ機構と、を有している。
本発明によれば、必然的に収納ケース内に挿入部を撓ませて収納可能とすることで挿入部の収納をスムーズに行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
図1ないし図29は、本発明の実施例1に係り、図1は回転自走式内視鏡システムの全体構成図、図2は内視鏡の先端部、湾曲部、及び回転筒体の一部を示す断面図、図3は挿入補助具を示す斜視図、図4は案内管が接続される挿入補助具の分解斜視図、図5は案内管が接続された挿入補助具の断面図、図6は案内管が接続された挿入補助具の基端部分を示す断面図、図7は図6のA−A線に沿った挿入補助具の断面図、図8は収納ケース本体の分解斜視図、図9は収納ケース本体の断面図、図10は収納ケース本体を一側面から見た平面図、図11は案内管固定部材が取り付けられる収納ケース本体の一側面を示す拡大図、図12は図11の収納ケース本体の一側面に案内管固定部材が取り付けられた状態を示す拡大平面図、図13は推進力発生部材が配設される案内管固定部材の分解斜視図、図14は収納ケース上下方向から見た推進力発生部材が配設される案内管固定部材の部分断面図、図15は収納ケース左右方向から見た推進力発生部材が配設される案内管固定部材の部分断面図、図16推進力発生部材を示す平面図、図17は回転筒体が挿通し、案内管固定部材内の推進力発生部材の作用を説明する断面図、図18は変形例の推進力発生部材を示す平面図、図19は回転筒体が挿通し、案内管固定部材内の図18に示した推進力発生部材の作用を説明する断面図、図20は操作部側の案内管固定部材の部分断面図、図21は操作部側案内管とコネクタカバーとの接続状態を示す断面図、図22は操作部側案内管が接続されたコネクタカバーの一部を示す断面図、図23は図22のB−B線に沿った断面を示すコネクタボックスの断面図、図24は案内管に挿入部の回転筒体が挿通した状態を示す断面図、図25は収納ケース内の挿入部本体の回転筒体を示す断面図、図26ないし図29は挿入部の前進時における収納ケース内の移動状態を説明する説明図、図29ないし図32は挿入部の後退時における収納ケース内の移動状態を説明する説明図、である。
先ず、図1を参照しながら、回転自走式内視鏡システム1の全体構成について説明する。 図1に示すように、回転自走式内視鏡システム(以下、内視鏡システムと略記)1は、回転自走式内視鏡(以下、単に内視鏡と略記)2と、制御装置3と、モニタ4と、吸引器5と、を有している。
内視鏡2は、収納ケース付内視鏡挿入部(以下、単に収納ケース付挿入部と略記)6と、操作部7と、を有している。
収納ケース付挿入部6は、挿入部6Aと、挿入部収納ケース(以下、単に収納ケースと略記)12とを有し、先端から順に、挿入部6Aを構成する先端硬性部(以下、単に先端部と略記)8と、湾曲部9と、挿入部本体10を内側に設けた回転筒体51と、収納ケースを構成する挿入補助具11と、収納ケース12と、挿入補助具11と収納ケース12と間において介装されるコルゲート状のチューブである先端側案内管13と、操作部7と収納ケース12との間に介装されるコルゲート状のチューブである操作部側案内管14と、この操作部側案内管14の一端が連結されたコネクタカバー15と、を有して構成されている。
なお、収納ケース付挿入部6は本発明の収納ケース付挿入部を構成し、収納ケース12は本発明の挿入部収納ケースを構成している。また、収納ケース付挿入部6は、挿入部6Aが、所定機能を実行操作するための操作部7へ着脱可能に構成されている。
操作部7は、収納ケース付挿入部6の一部を構成するコネクタカバー15が着脱自在なモータボックス16と、把持部17と、主操作部18と、を有している。
主操作部18には、収納ケース付挿入部6の湾曲部9を4方向(内視鏡2が捉える内視鏡画像に対応する上下左右方向)に湾曲させる湾曲操作ノブ19と、流体を送出操作、或いは吸引操作するボタン類20と、各種撮像、照明などの光学系を操作するスイッチ類21と、が配設されている。
湾曲操作ノブ19は、略円盤状の2つのノブが重畳するように、操作部7の主操作部18の一面に配設されている。これら2つのノブは、回動自在に配設され、主操作部18側に湾曲部9の上記上下方向を操作のためのU(UP)/D(DOWN)用湾曲操作ノブ19aと、このU/D用湾曲操作ノブ19a上に湾曲部9の上記左右方向を操作するためのR(RIGHT)/L(LEFT)用湾曲操作ノブ19bと、を有している。
主操作部18の一側面からは、電気ケーブルであるユニバーサルコード18aが延設されている。また、主操作部18には、ユニバーサルコード18aが延出する根元部分に折れ止め部18bが設けられている。
このユニバーサルコード18aの延出端には、コネクタ部22が配設されている。このコネクタ部22は、制御装置3に接続されている。
また、主操作部18の一側面に配設されているボタン類20は、内視鏡2の先端部8から被検体内へ気体を送気、或いは液体を送水するときに操作する送気/送水ボタン20aと、内視鏡2の先端部8から被検体内から汚物などの液体を吸引するときに操作する吸引ボタン20bと、を有している。
モータボックス16に着脱されるコネクタカバー15からは、収納ケース付挿入部6に挿通された3本のチューブ23が延出している。これら3本のチューブ23は、送気用チューブ23a、送水用チューブ23b、及び吸引用チューブ23cを有している。これら3本のチューブ23の延出端は、夫々、着脱自在なコネクタを介して、制御装置3の前面部の所定の位置で接続されている。
制御装置3には、送水タンク24が設けられている。この送水タンク24内には、滅菌水が貯留されている。滅菌水は、主操作部18の送気/送水ボタン20aが所定の操作がなされると、制御装置3によって、送水用チューブ23bに送液され、内視鏡2の先端部8から噴出する。
なお、送気用チューブ23aには、主操作部18の送気/送水ボタン20aが所定の操作がなされると、制御装置3内の図示しないコンプレッサからの空気が送気され、この空気は内視鏡2の先端部8から噴出する。
また、吸引ボタン20bが操作されると、内視鏡2の先端部8から汚物などが吸引され、この汚物などは、吸引用チューブ23cを介して、制御装置3から吸引器5に送り込まれる。
なお、本実施例の回転自走式内視鏡システム1においては、吸引器5を使用しているが、病院に備え付けの吸引システムを利用しても良い。
制御装置3には、電気ケーブル25aを介してフットスイッチ25が接続されている。このフットスイッチ25は、内視鏡2の挿入部6Aを所定の方向へ回動/停止操作するためのスイッチである。なお、この挿入部6Aの回転方向を操作、及び停止操作する進退スイッチは、図示しないが操作部7の主操作部18にも配設されている。
また、制御装置3の前面部には、電源スイッチ、内視鏡2の挿入部6Aの回転速度を可変するダイヤルなどが配設されている。なお、操作部7のモータボックス16には、挿入部6Aに回転力を付与する図示しないモータが内蔵されている。
また、制御装置3は、モニタ4と電気的に接続されている。モニタ4は、内視鏡2が捉えた内視鏡画像を表示する。
次に、図2を参照しながら、内視鏡2の収納ケース付挿入部6の一部を構成する先端部8、湾曲部9、挿入部本体10及び回転筒体51について説明する。
先ず、先端部8について、説明する。
先端部8は、生体適合性のある合成樹脂からなる硬質な略円環状の本体環26と、撮像ユニット27と、を有している。
撮像ユニット27は、本体環26内に収容される合成樹脂からなる略円環状の保持環28aと、この保持環28aの基端側に嵌着される金属からなる略円環状のカバー環28bと、保持環28aの先端開口部を気密に封止するように嵌着され、生体適合性のある透明な合成樹脂によってドーム状に形成されたカバー体29と、によって外形が形成されている。
これらの部材によって形成される撮像ユニット27の空間内には、対物レンズ群30と、この対物レンズ群30へ入射する撮影光が集光される位置に配置されるCCD、CMOSなどの撮像素子31と、この撮像素子31によって光電変換された画像信号が入力されるフレキシブルプリント基板(FPC)32とが配設される。
このFPC32には、通信ケーブル33が接続されている。この通信ケーブル33は、湾曲部9、及び挿入部本体10内に挿通して、コネクタカバー15(図1参照)に配設される図示しないコネクタに接続されている。
また、対物レンズ群30を保持する保持環を固定している板部材35には、照明部材である複数のLED34が対物レンズ群30を囲むように配設されている。なお、板部材35は、カバー体29の略中心を通る部分に延長線上にある内面と固着できるように、略円形に形成されている。そして、対物レンズ群30は、板部材35の板面における略中心位置に光軸が通るように配置されている。
このように構成された撮像ユニット27は、本体環26の中心に対して、偏芯する位置に配置され、本体環26の先端側開口部に配設される先端キャップ36により本体環26に固定されている。
撮像ユニット27の保持環28aと本体環26との間にできる隙間には、吸引用チューブ23cの先端部分と、この吸引用チューブ23cが基端側に接続された吸引管37が配置されている。この吸引管37の先端部分は、先端キャップ36に固着されている。
先端キャップ36には、吸引用の開口部38が形成されている。なお、図示していないが、前記した保持環28aと本体環26との間にできる隙間を利用して、送気用チューブ23a、及び送水用チューブ23bに連通する管路が配設され、それら管路の開口部も先端キャップ36に形成されている。
次に、湾曲部9について説明する。
湾曲部9には、先端部8の本体環26の基端開口部に嵌着された硬質な先端湾曲駒39と、硬質な複数の湾曲駒40(湾曲節輪ともいう)とが枢支部40aによって回動自在に連設されている。これら駒39、40には、生体適合性のあるフッ素ゴムなどの弾性部材からなる湾曲外皮41が被覆されている。この湾曲外皮41の先端部分は、糸巻き接着部42により、先端部8の本体環26の基端部分と固着されている。
複数の湾曲駒40は、その内周面から中心方向へ突出するワイヤガイド43を有している。このワイヤガイド43には、湾曲操作ワイヤ44(アングルワイヤとも言う)が挿通している。
この湾曲操作ワイヤ44の先端部分は、湾曲部9内に4本存在し(図2では2本のみ図示している)、夫々に筒状の係止部材45が半田などにより溶着されている。これら湾曲操作ワイヤ44は、先端湾曲駒39に形成された4つの係止孔部39aに夫々の係止部材45が係止されている。
4つの係止孔部39aは、先端湾曲駒39の軸に対して直交する面において、略等間隔となる4等分した位置に形成されている。この先端湾曲駒39は、上記内視鏡画像の上下左右に対応して、各係止孔部39aが位置するように軸回りの方向が決められている。そのため、4本の湾曲操作ワイヤ44は、上下左右方向に略等間隔に離間した4点において保持固定されている。
また、これら湾曲操作ワイヤ44は、挿入部本体10内に挿通し、コネクタカバー15まで配設されている。
なお、これら湾曲操作ワイヤ44の夫々の基端部分には、図示しないワイヤ留めが設けられている。各湾曲操作ワイヤ44のワイヤ留めは、コネクタカバー15がモータボックス16に一体となっている状態において、把持部17内に設けられた図示しない連結部材に夫々が対応して連結される。
連結部材は、主操作部18内に配設された湾曲操作ノブ19に連動する図示しない湾曲操作機構と図示しないチェーンにより、連結されている。つまり、湾曲操作ノブ19が回動操作されると、湾曲操作機構により各連結部材が交互に牽引又は弛緩され、その動きに連動して、各湾曲操作ワイヤ44が交互に牽引又は弛緩されるようになっている。
したがって、4本の湾曲操作ワイヤ44が夫々、牽引弛緩されると、複数の湾曲駒40が対応して回動する。こうして、湾曲部9が上述した4方向へ湾曲操作される。
湾曲部9の基端部分には、最基端にある湾曲駒40の内部に嵌着されたコイルパイプ固定用の金属からなる第1口金46と、最基端にある湾曲駒40の外周側に嵌着された内層チューブ固定用の金属からなる第2口金47と、この第2口金47の外周側に嵌着された回転筒体を回動自在に係合するための合成樹脂からなる第3口金48と、が配設されている。これらの口金46〜48は、接着剤などにより強固に固着されている。
なお、前記した湾曲外皮41は、第3口金48とも糸巻き接着部42により、固着されている。
また、前記した湾曲操作ワイヤ44は、夫々、第1口金46から基端側がコイルシース49内に夫々挿通している。コイルシース49の先端部分は、第1口金46にロー付けなどで固定されている。なお、本実施例で用いられるコイルシース49は、ワイヤをパイプ状に密着巻きした非圧縮性の構造を有している。
第2口金47の基端部分は、挿入部本体10内に挿通する軟性な内層チューブ49aの先端部分が固定されている。この内層チューブ49aは、細線のワイヤなどを筒状に編み込んで可撓性を持たせたチューブ体でも良い。
第3口金48の基端部分には、突起部48aが設けられている。また、この第3口金48は、突起部48aの外周側に隙間ができるように、湾曲外皮41に完全にカバーされている。なお、突起部48aの作用については、後で説明する。
次に、挿入部6Aの挿入部本体10及び回転筒体51について説明する。
挿入部6Aは、挿入部本体10と、回転筒体51とを有している。
挿入部本体10内には、前記した内層チューブ49aと、湾曲操作ワイヤ44が夫々挿通する4本のコイルシース49と、通信ケーブル33と、図示しない各種チューブ23と、が配設されている。すなわち、図2からも判るように、内層チューブ49aが最も外側となっており、内部の各構成要素を保護している。
回転筒体51は、先端部分に連結用の合成樹脂からなる口金50を有し、先端部分が接着材52により固着されている。
口金50は、先端部分に上述した湾曲部9の第3口金48の突起部48aと係合し、スナップフィット機能を有効にする凹凸部50aが形成されている。つまり、口金50と、第3口金48は、夫々の軸回りに回動自在となっている。
この口金50と連結された回転筒体51は、断面形状が凹凸となるように加工された生体適合性のある金属板部材を螺旋状に巻回し、可撓性を備えた筒体である。この回転筒体51は、前記した凹凸が略隙間なく係合しており、その外周面に螺旋状凸部(あるいは、螺旋状凹部、さらにあるいは、螺旋に沿って連設されるように突設される凸部、など)となる螺旋形状部51aが形成される。
具体的には、回転筒体51は、体腔内への挿通性を考慮した螺旋管であり、例えばステンレス製で所定の径寸法が設定されている。また、回転筒体51は、板部材に形成する凹凸の寸法を変更して、凹凸のピッチ、螺旋の角度などを種々設定できる。
この回転筒体51は、挿入方向の軸回りに回動可能となるように構成されている。そして、この回転筒体51が回動すると、外周面の螺旋形状部51aが被検体の体腔内壁と接触して推力が発生し、回転筒体51自体が挿入方向へ進行しようとする。
このとき、回転筒体51の先端部に固着されている口金50が、湾曲部9の基端部分にある第3口金48に当接して湾曲部9を押圧し、先端部8を含めた挿入部6A全体が体腔内の深部に向かって前進する推進力が付与される。
なお、回転筒体51は、操作部7のモータボックス16(図1参照)に配設されたモータ(図示せず)により回転駆動力が与えられるようになっている。
この場合、本実施例では、モータ(図示せず)の回転駆動力を回転筒体51の基端側に伝達させて、回転筒体51を回動させるように構成しているがこれに限定されることはない。例えば、モータ(図示せず)の回転駆動力を回転筒体51の中間に伝達させて回転筒体全体を回転させても構わないし、回転筒体の先端部に伝達させて回転筒体51を回動させるような構成であっても良い。
次に、図3〜図7を参照しながら、挿入補助具11について説明する。
図3に示すように、挿入補助具11は、挿入管53と、迷入防止手段である迷入防止部54と、保持管55と、第1固定環56と、第2固定環57と、を有している。
なお、挿入管53、迷入防止部54、及び保持管55は、一体となり、挿入補助具11におけるチューブ本体58を構成している。
保持管55は、両端外周部分が外径方向に突出した形状をしている略筒状の金属環(合成樹脂、プラスティックなどからなる硬質な筒体でも良い)である。この保持管55には、図4に示すように、基端側の内周面に雌螺子部55aが形成されている。
図4に示すように、第1固定環56は、基端外周部分が外径方向に突出した形状をしている略筒状の金属環(合成樹脂、プラスティックなどからなる硬質な筒体でも良い)である。この第1固定環56の基端部分には、外周面側に雄螺子部56a、及び内周面側に雌螺子部56bが形成されている。
第2固定環57は、中途外周部分が外径方向に突出した形状をしている略筒状の金属環(合成樹脂、プラスティックなどからなる硬質な筒体でも良い)である。この第2固定環57の先端部分には、外周面側に雄螺子部57aが形成されている。
この第2固定環57には、先端側案内管13が挿設される。この先端側案内管13は、第2固定環57の先端側で突出するように挿通し、その突出した先端部分の外周方向から2つに分離する留めリング59が嵌め込まれる。なお、先端側案内管13に関しての説明、及び留めリング59による挿入補助具11への固定に関しての説明は、後に記載する。
図5に示すように、挿入管53は、先細りとなるように外周にテーパ面が形成されたシリコンなどの柔軟性を有する合成樹脂からなる略円環状の先端挿入管53aと、本体を形成している挿入筒体53bと、先端挿入管53aと挿入筒体53bとを内周側で連結している繋ぎ環53cと、を有している。
この挿入筒体53bは、外表面側から順に、ポリウレタンなどの合成樹脂により形成された外チューブ53dと、金属線を網目状に織り込んで筒状に形成したブレード53eと、金属性の螺旋管であるフレックス管53fと、ポリウレタンなどの合成樹脂により形成された内チューブ53gとを有している。
これらの外チューブ53d、ブレード53e、フレックス管53f、及び内チューブ53gは、4層構造となって夫々対応した部材間が接着、溶着などにより一体となるように固着されている。これにより、挿入筒体53bは、所定の剛性が設定された可撓性を有するチューブ体である。
なお、挿入筒体53bは、所定の剛性、及び所定の可撓性が十分に得られる場合には、単一の部材からなる筒体として形成しても良い。さらに、挿入筒体53bは、その外周面、及び内周面に滑り性を良くする、例えば、テフロン(登録商標)加工などのコーティングを施しても良い。この挿入筒体53bの基端部分には、シリコンなどの合成樹脂からなる中空の円盤である上述の迷入防止部54が配設される。
この迷入防止部54は、その孔径が挿入筒体53bの外径よりも小さく設定されている。迷入防止部54は、その弾性変形により、所定の保持強度を有して挿入筒体53bに密着固定されている。これにより、迷入防止部54の位置を変更することで、挿入管53の先端から基端にかけた体腔内への所望の挿入長が設定可能となっている。
また、挿入筒体53bの基端部分は、図5に示すように、ブレード53e、フレックス管53f、及び内チューブ53gの3層構造となっており、円環状の口金60と接着などにより固着されている。保持管55は、挿入管53の挿入筒体53bの基端部となる口金60と螺着されている。
チューブ本体58は、先端に上述の先端挿入管53aの先端開口である開口部58aを有している。なお、開口部58aは、収納ケース付挿入部6が突出するための、挿入補助具11における開口部を構成している。
チューブ本体58の基端部となる保持管55には、その雌螺子部55aに第1固定環56の雄螺子部56aが螺着することで、第1固定環56が固定される。
この第1固定環56には、先端側案内管13が挿通した留めリング59が嵌入されると共に、第2固定環57が固定される。つまり、第1固定環56の雌螺子部56bと第2固定環57の雄螺子部57aとが螺着することで、第1固定環56に第2固定環57が固定される。
このとき、留めリング59は、両端面が夫々対向する第1固定環56内の端面と第2固定環内の端面とにより嵌合固定される。また、この留めリング59には、その内周面の中央部、及び基端部に内周方向に向かった軸回りに内向フランジ59a,59bが形成されている。
これら内向フランジ59a,59bは、図6、及び図7に示すように、先端側案内管13のコルゲート状の凹凸を係止する。これにより、先端側案内管13は、挿入補助具11に接続される。また、先端側案内管13は、その先端部分である、図6の符号Fで示す部分において、第1固定環56内に形成された段部の基端側の面と圧縮された状態となることにより、挿入補助具11と水密が保持されて接続されている。すなわち、挿入補助具11と先端側案内管13とによって、チューブ本体58の開口部58aが先端開口となる管路が形成される。
次に、図8〜図12を参照しながら、収納ケース12について説明する。
図8に示すように、収納ケース12は、2つの面状部である第1、及び第2の板部材61,62のそれぞれの表面が平行に配置され、これらの表面によって挿入部6Aを挟むように収納する空間部12bを有する本体12aと、本体12aにそれぞれ設けられ、挿入部6Aを空間部12bから導出させる、又は空間部12bに導入させるの第1の開口部68A、及び挿入部6Aの基端側部分を空間部12bから導出させておくための第2の開口部68Bと、第1の開口部68Aから挿通された挿入部6Aを撓ませて本体12aの空間部12b内に収納するための撓ませ機構100と、2つの案内管固定部材64,65と、を有している。
本体12aは、アクリル板などの透明、或いは半透明の光透過性のある矩形状の2枚の第1、及び第2の板部材61,62と、この2枚の第1、及び第2の板部材61,62の夫々の一面を所定の距離だけ離間するように対向させて固着して空間部12bを形成するための複数の枠体63a〜63fと、を有して構成される。
なお、上述の板体61,62は、半透明、若しくは光透過性のある着色板とすることで、回転筒体51に附着した汚物が見難くし、且つ回転筒体51の回転が視認できるような構成にすることができる。
また、第1の板部材61、及び第2の板部材62の夫々の対向する面間の距離は、回転筒体51の螺旋形状部51aを形成する凸部位置における外径寸法の2倍より小さい距離で離間している。
2枚の第1,及び第2の板部材61,62には、夫々が対向する面と反対側の面の角部にL字状の脚部66が固定されている。これら脚部66は、夫々の角部が各板部材61,62の四つ角の何れかに合わせて、接着などにより第1,及び第2の板部材61,62の各面上に固着されている。
第1,及び第2の板部材61,62には、前記した脚部66が固着される面と反対側の面の各縁辺部上に厚さ方向の寸法が夫々等しい枠体63a〜63fが接着などにより固着される。すなわち、第1,第2の板部材61,62は、上述したように、各枠体63a〜63fの厚みだけ離間した距離で夫々の板面が実質的に平行となるように固定される。
これら枠体63a〜63fは、夫々が所定の長さに設定された略四角柱形状をしており、図9に示すように、第1,及び第2の板部材61,62の4辺に沿った縁辺部上の四囲に設けられる。すなわち、収納ケース12には、2枚の第1、及び第2の板部材61,62と、各枠体63a〜63fとによって、空間部12bが形成される。
また、枠体63aの一端と枠体63bの一端との間、並びに枠体63cの一端と枠体63dの一端との間には、それぞれ、前記した挿入部6Aが挿通可能なように第1,及び第2の開口部68A、68Bが形成されている。
これらの第1,及び第2の開口部68A、68Bを形成する枠体63a〜63dの内部側の角部には、挿入部6Aがスムーズに通過できるようにするため、滑らかな曲面69が形成されている。
また、第1、及び前記第2の開口部68A、68Bは、本体12aの角部から予め設定された寸法分離れた位置にそれぞれの開口部68A、68Bの端部が配置されるように枠帯63a〜63dの側面部にそれぞれ設けられている。すなわち、挿通される挿入部6Aが本体12a内の内周面に極力接触しないように形成されており、挿入部6Aがスムーズに通過できるようにしている。
本実施例の収納ケース12は、撓ませ機構100を有している。
この撓ませ機構100は、挿入部6Aを載せて挿通させる第1の板部材61又は第2の板部材62の平面上において、第1の開口部68Aを形成する穴部の中心軸と、第2の開口部68Bを形成する穴部の中心軸とが同軸上にはない位置に配置して構成している。
具体的には、図9に示すように、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとは、それぞれの開口部を形成する穴部の中心軸が互いに実質的に鉛直となるような位置に配置して構成されている。
すなわち、このような形状の撓ませ機構100を設けたことにより、第1開口部68A、又は第2の開口部68Bから挿通された挿入部6Aを撓ませて収納ケース12の空間部12bに収納することができるようになっている。この撓ませ機構100による作用については後述する。
一方、各案内管固定部材64,65は、前記した第1、及び第2の開口部68A、68Bに合わせた位置の枠体63a,63b、或いは枠体63c,63dを掛け渡すように、ボルト、及びナットからなる固定部材67により、収納ケース12の一側面に固定される。
具体的には、各案内管固定部材64,65は、図10に示すように、金属からなり(合成樹脂、プラスティックなどからなる硬質な材料でも良い)筒体64a,65aの一端に長方形の矩形状の板部材64b,65bが固定された形状をしている。
これら案内管固定部材64,65は、各枠体63a〜63dに形成されたねじ孔67a(図11では、枠体63a,63bのねじ孔67aのみ図示している)に挿通された固定部材67により図10、及び図12に示すように固定される。
なお、これら各案内管固定部材64,65は、筒体64a,65aの孔部と前記した第1,及び第2の開口部68A、68Bの夫々の中心が合わせられ、収納ケース12の空間部12bと連通するように、固定される。
したがって、各案内管固定部材64,65の配置位置は、第1、及び第2の開口部68A、68Bに対応したものとなる。
すなわち、各案内管固定部材64,65の配置位置は、図9に示すように、図面に向かって見た、収納ケース12の下方向を臨む側面における左下部の角部近傍に案内管固定部材(以下、第1の案内管固定部材ということもある)64を固定された場合、案内管固定部(以下、第2の案内管固定部材ということもある)65が図面に向かって見た、収納ケース12の左方向を臨む側面における右下部の角部近傍に固定される。なお、各案内管固定部材64,65は、収納ケース12の同一の角部近傍に配置がされないように設定される。
また、各案内管固定部材64,65の夫々の板部材64b,65bと、各枠体63a〜63dと、の間には、水密を保持するためのラバー板76(図14、図15、及び図17参照)が介装されている。
第1の案内管固定部材64には、前記した挿入補助具11に一端が接続された先端側案内管13の他端が接続される。また、第2の案内管固定部材65には、前記操作部7のモータユニット16に一端が接続された操作部側案内管14の他端が接続される。
図13に、第1の案内管固定部材64と先端側案内管13との接続構成が示されている。
具体的には、図13に示すように、収納ケース12と先端側案内管13とを連結する連結部である第1の案内管固定部材64の筒体64aは、基端側の内周面に雌螺子部64cが形成されている。
この筒体64a内には、順に、第1の推進力発生部材70a、第1の押さえ環71、第2の推進力発生部材70b、及び第2の押さえ環73が列置される。そして、筒体64aには、その雌螺子部64cと第3固定環73の中途の外周面に形成される雄螺子部73aが螺着される。
また、第3固定環73は、基端外周部分が外径方向に突出した形状をしている略筒状の金属環(合成樹脂、プラスティックなどからなる硬質な筒体でも良い)である。なお、この第3固定環73の基端側の内周面には、雌螺子部73bが形成されている。
この第3固定環73には、先端側案内管13が挿通した留めリング74が嵌入されると共に、第4固定環75が固定される。つまり、第3固定環73の雌螺子部73bと第4固定環75の雄螺子部75aとが螺着することで、第3固定環73に第4固定環75が固定される。
このとき、留めリング74は、両端面が夫々対向する第3固定環73内の端面と第4固定環75内の端面とにより、第3固定環73内に嵌合固定される。また、この留めリング74には、その内周面の中央部、及び基端部に内周方向に向かった軸回りに内向フランジ74a,74bが形成されている。
これら内向フランジ74a,74bは、図14、及び図15に示すように、先端側案内管13のコルゲート状の凹凸を係止する。これにより、先端側案内管13は、案内管固定部材64に第3固定環73、及び第4固定環75を介して接続される。
また、先端側案内管13は、その基端部分である、図15の符号Gで示す部分において、第3固定環73内に形成された段部の先端側の面と圧縮された状態となることで、案内管固定部材64、及び第3固定環73と水密が保持された状態で接続されている。
この第1の案内管固定部材64内に配設される推進力発生手段である2枚の推進力発生部材70a,70bは、所定の厚さを有する略円盤形状をしている板部材から構成されている。
各推進力発生部材70a,70bには、図16に示すように、略中央部に孔部77が穿設されている。この孔部77は、略長方形の角部を曲線状に形成した形状をしている。この曲線状の形成は、推進力発生部材70a,70bの裂け防止のためのものである。
推進力発生部材70a,70bは、前記したチューブ本体58の挿入管53よりも柔らかい材質、例えば、合成天然ゴム、シリコンゴムなどから形成されている。例えば、その材質は、スプリング式デュロメータ硬さ試験タイプA(規格番号:JIS−K−6253,国際標準化機構:ISO7619)により行われた硬さ範囲がA20〜A90の弾性体である。
ここで、図14、図15、及び図17を用いて、第1の案内管固定部材64内における2枚の推進力発生部材70a,70b、2つの押さえ環71,72、及び第3固定環73のそれぞれの配置について説明する。
先ず、第1の推進力発生部材70aが第1の案内管固定部材64の筒体64aと板部材64bとの接続位置における板部材64bの端面に当接するように配置される。次いで押さえ環71、第2の推進力発生部材70b、押さえ環72の順で第1の案内管固定部材64の筒体64a内に収容される。すなわち、この状態において、筒体64a内には、基端側から順に第1の推進力発生部材70a,押さえ環71、第2の推進力発生部材70b、及び押さえ環72が配置されている。
そして、第3固定環73が筒体64aの基端開口部に挿入され、第3固定環73の雄螺子部73aと筒体64aの雌螺子部64cが螺合される。この状態において、第1の推進力発生部材70aは、その円周部が板部材64bの端面と押さえ環71の基端円周部と当接して、各部材間で挟持された状態となる。
また、第2の推進力発生部材70bは、その円周部が押さえ環71の先端円周部と押さえ環72の基端円周部と当接して、各部材間で挟持された状態となる。そして、押さえ環72は、その先端円周部が第3固定環73の基端円周部に押圧された状態となる。
なお、筒体64a、2つの押さえ環71,72、及び第3固定環73は、夫々の軸方向の長さが第1,第2の推進力発生部材70a,70bを夫々所定の押圧力で挟持できるように設定されている。また、第1の推進力発生部材70aと第2の推進力発生部材70bとの対向面間の距離は、押さえ環71の軸方向の長さと同じ距離となる。そのため、押さえ環71の軸方向の長さによって、第1の推進力発生部材70aと第2の推進力発生部材70bとが所定の距離だけ離間するように設定されている。
この第1の推進力発生部材70aと第2の推進力発生部材70bとが離間する距離は、回転筒体51の螺旋形状部51aに形成される凹凸の1ピッチと略等しい距離が設定されている。つまり、押さえ環71の軸方向の長さ、及び各推進力発生部材70a,70bの板厚長は、螺旋形状部51aに形成される凹凸の1ピッチに対応して設定されている。
また、2つの押さえ環71,72の各推進力発生部材70a,70bを押圧する円周部分の端面には、第1,第2の推進力発生部材70a,70bとの当接時に、確実な挟持性を維持させるため、ズレ防止用の凹凸面などのズレ防止手段である粗面を形成しても良い。つまり、第1,第2の推進力発生部材70a,70bは、押圧される2つの押さえ環71,72の端面を粗面とすることで、これら粗面との接触面に大きな摩擦力が発生するため、外部からの力に対して、ズレが防止され、対応する案内管固定部材64内で確実に挟持される。
このように案内管固定部材64内に設置された、第1、第2の推進力発生部材70a,70bの孔部77には、図17に示すように、収納ケース12内の挿入部6Aが挿通する。このとき、第1、第2の推進力発生部材70a,70bは、夫々の孔部77を形成する内周面の一部で回転筒体51をその弾性力で押圧した状態となる。
また、第1、第2の推進力発生部材70a,70bの各孔部77は、図16に示すように、長辺の長さをL1とし、短辺の長さをL2とすると、勿論L1>L2という関係となっている。これら孔部77に挿通する挿入部6Aの外形部を形成する回転筒体51は、その螺旋形状部51aの凹凸により、凹部分の直径の長さがL3、凸部分の直径の長さがL4とすると、勿論、L3<L4という関係となっている。
そして、本実施例においては、各孔部77と回転筒体51の螺旋形状部51aの凹凸の寸法が、孔部77の短辺の長さL2が螺旋形状部51aの凹部分の直径の長さL3よりも若干に短く(L2<L3)に設定され、且つ、孔部77の長辺の長さL1が螺旋形状部51aの凸部分の直径の長さL4よりも長く(L1>L4)に設定される。
つまり、第1、第2の推進力発生部材70a,70bは、各孔部77の短辺方向の回転筒体51が接触する略2面で螺旋形状部51aの凹部を弾性変形により押圧する。そして、回転筒体51は、軸回りに回動すると、第1、第2の推進力発生部材70a,70bの摩擦力をうけると共に、その螺旋形状部51aが第1、第2の推進力発生部材70a,70bの各孔部77で螺子作用により軸方向に進退する。
なお、上述の孔部77の短辺の長さL2,螺旋形状部51aの凹部分の直径L3,及び螺旋形状部51aの凸部分の直径L4の寸法関係を、L3<L2<L4 とすることで、回転する回転筒体51が螺子作用で進退するようにしても良い。
また、挿入部6Aは、被検部内、例えば、体腔の腸壁などから所定量以上の抵抗を受けた場合、その抵抗力によって、回転筒体51が第1、及び第2の推進力発生部材70a,70bに対して、被検部深部方向へ前進しないように空回りする。
すなわち、上述したように、第1、及び第2の推進力発生部材70a,70bの各孔部77の長辺の長さL1が螺旋形状部51aの凸部分の直径の長さL4よりも長く(L1>L4)設定されており、回転筒体51は、孔部77の長辺方向に対して、クリアランスを有して挿通しているため、所定の力(前進する方向への摩擦力)が加えられると、第1、及び第2の推進力発生部材70a,70bが撓みやすく孔部77の位置で空回りし、被検部深部方向への前進ができなくなる。
これは、挿入部6Aが被検部である、例えば、体腔へ必要以上の挿入による負荷を与えないように、発生した推進力による過度の押し込みを防止している。
なお、回転筒体51に推進力を発生させる手段としては、前記した板状の各推進力発生部材70a,70bに変えて、図18、及び図19に示すような、略筒状のシリコンゴムなどの弾性部材からなる推進力発生部材70cを1つ用いても良い。
具体的には、この推進力発生部材70cは、略正方形の角部が曲線状に形成された孔部77aを有している。この曲線状の形成も、推進力発生部材70cの裂け防止のためのものである。推進力発生部材70cは、軸方向の長さが回転筒体51の螺旋形状部51aに形成される凹凸の1ピッチよりも長い、例えば、およそ6mm程度に設定されている。
また、推進力発生部材70cの孔部77aは、その最短の孔径が挿入部6Aの回転筒体51の螺旋形状部51aの凸部の外径よりも若干小さく設定されている。なお、孔部77aの最短の孔径は、螺旋形状部51aの外径よりも若干大きくても螺旋形状部51aに抵抗を与え、推進力を発生させることができる。
この推進力発生部材70cは、第1の案内管固定部材64の筒体64a内に配設される。すなわち、上述したように、推進力発生部材70cは、その基端面となる一端の円周部が第1の案内管固定部材64の板部材64bの筒体64a内と隣接する一端面に当接し、その先端面となる他端の円周部が第3固定環73の基端円周部に押圧された状態で筒体64a内に配設される。
そして、推進力発生部材70cは、孔部77aに挿通する挿入部6Aの回転筒体51の螺旋形状部51aをその弾性力で押圧する。すなわち、回動する回転筒体51は、螺旋形状部51aの凸部が推進力発生部材70cの孔部77aを形成する内面との摩擦による螺子作用で軸方向に進退する。
なお、第2の案内管固定部材65は、その内部に推進力発生部材70a,70bが配設されておらず、第1の案内管固定部材64と略同じ構成で操作部側案内管14と接続される。
具体的には、図20に示すように、第2の案内管固定部材65は、直接、前記した第4固定環75が接続される。つまり、第2の案内管固定部材65は、前記した第3固定環73と同様にして、操作部側案内管14を係止する留めリング74を第4固定環75と共に、保持することで、操作部側案内管14と接続される。
なお、第2の案内管固定部材65の筒体65aの基端内周面には、第4固定環75の雄螺子部75aと螺着する雌螺子部65cが形成されている。
ここでも、留めリング74が当接する第2の案内管固定部材65の端面において、操作部側案内管14の端部が圧縮した状態で押圧され、第2の案内管固定部材65と操作部側案内管14との水密が保持された状態となっている。また、第2の案内管固定部材65に一端が接続された操作部側案内管14の他端は、コネクタカバー15と接続される。
次に、図21〜図24を参照しながら、操作部側案内管14とコネクタカバー15の接続について説明する。
図21、及び図22に示すように、操作部側案内管14には、略筒状の金属環(合成樹脂、プラスティックなどからなる硬質な筒体でも良い)からなる第5固定環78と、合成樹脂からなる接続筒体79との螺着によって、その基端部分の外周を係止する留めリング81が内嵌保持される。
なお、留めリング81は、前記した先端側案内管13の両端部分、及び操作部側案内管14の先端部分を係止する各留めリング59,74と同じ構成であるため、その詳細な説明を省略する。
第5固定環78は、中途部分が外径方向に突出した形状をしており、基端部分の外周に雄螺子部78aが形成されている。また、接続筒体79は、先端部分が外径方向に突出した形状をしており、先端部分の内周面に雌螺子部79aが形成され、略等間隔で円を描くように基端側に向かって延設され、コネクタカバー15と着脱自在とするための複数の係止部80を有している。
つまり、第5固定環78と接続筒体79は、雄螺子部78aと雌螺子部79aが螺合することで、接続され、その接続部内に留めリング81を内嵌保持している。この状態において、操作部側案内管14は、基端部分が圧縮された状態となり、基端外周部が接続筒体79の当接する端面に押圧される。これにより、操作部側案内管14は、第5固定環78と接続筒体79と水密が保持された状態で接続される。
このコネクタカバー15と接続された接続筒体79は、その係止部80がコネクタカバー15に接続されている。詳述すると、コネクタカバー15は、先端と基端部分に外向フランジ82aが形成された筒体に軸方向に沿った切り欠き82b(図23参照)が形成された接続部82を有している。
この接続部82には、接続筒体79の複数の係止部80が外嵌するように接続される。この複数の係止部80は、基端部に接続筒体79の内周方向に向かって突起する突部80aを有している。そのため、これら突部80aが接続部82の基端部分の外向フランジ82aを掛止することで、接続筒体79とコネクタカバー15が着脱自在に接続される。
また、各係止部80の夫々の突部80aは、単に接続筒体79の外向フランジ82aを引っ掛けているため、接続筒体79がコネクタカバー15に対して、軸回りに回動自在となっている。したがって、接続筒体79と連結する操作部側案内管14も、コネクタカバー15に対して、回動自在に接続される。
また、図22に示すように、回転筒体51の基端部は、口金83に接着剤などにより固着されている。この口金83は、回転軸84の先端部分とビスにより接続されている。この回転軸84は、図示はしていないが、コネクタカバー15内で回動支持されている。
なお、コネクタカバー15がモータボックス16(図1参照)と接続されると、回転軸84に設けられる図示しないギヤと、モータボックス16に設けられる図示しないギヤとが噛合する。そして、モータの駆動力が各ギヤに伝達されて、回転軸84、及び口金83を介して、回転筒体51が軸回りに回転する。
次に、図24を参照しながら、各案内管13,14について説明する。
案内管13,14は、前記したように、外周面と内周面に凹凸が形成された蛇腹管である所謂コルゲート状の透明、又は半透明の光透過性のある合成樹脂からなるチューブ体である。この案内管13,14は、その凹凸によって、可撓性を有し、湾曲されても座屈することなく内径寸法が略変化しない。
案内管13,14は、その内径方向に突出する凸部位置で最小内径寸法である長さをL4とする。この案内管の最小内径の長さL6は、回転筒体51の螺旋形状部51aを形成する凸部位置における外径寸法である長さL5よりも大きく(L6>L5)に設定されている。つまり、案内管13,14は、回転筒体51が充分に挿通可能なチューブ体である。
また、回転筒体51は、軸回りの回動力が与えられると、その内部で材料の内部にはすべり変化とせん断応力が生じ、捩れ応力が発生する。その捩れ応力によっては、回転筒体51は、その可撓性により、輪状に変化する場合がある。
そのため、案内管13,14の最小内径の長さL6は、回転筒体51の螺旋形状部51aを形成する凸部位置における外径寸法である長さL5の2倍以下(L6<2L5)に設定されている。また、案内管13,14は、回転筒体51の捩れ応力による変形した動き(暴れ)に耐えうる所定の硬度を有している。
このことは、前記した収納ケース12にも同様なことが言え、図25に示すように、回転筒体51が捩れ応力により、輪状とならないように、第1及び第2の板部材61,62間の距離L7が回転筒体51の螺旋形状部51aを形成する凸部位置における外径寸法である長さL5の2倍以下(L7<2L5)に設定されている。
すなわち、図8に示した、2枚の第1,及び第2の板部材61,62の夫々を距離L7の平行な面上にしている各枠体63a〜63fの高さ方向の長さがL7に設定されている。勿論、第1、及び第2の板部材61,62間の距離L7は、回転筒体51の螺旋形状部51aを形成する凸部位置における外径寸法である長さL5よりも長い(L7>L5)。
以上、説明したように構成された、本実施例の内視鏡システム1は、挿入部6Aを構成する先端部8、湾曲部9、挿入部本体10及び回転筒体51と、これらをカバーする挿入補助具11からコネクタカバー15までが収納ケース付挿入部6(図1参照)として構成されており、この収納ケース付挿入部6は使用毎に破棄されるディスポーザブルとしている。
なお、本実施例では、収納ケース付挿入部6をディスポーザブルにしたが、使用後に充分に滅菌消毒を行えば、リユースも可能である。
次に、図26ないし図32を参照しながら、本実施例の撓ませ機構100を有する収納ケース、及び内視鏡システムの作用について説明する。
図26ないし図32は、収納ケース内の検査に伴う挿入部の進退動作を説明するためのもので、図26は検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図、図27は図26に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図28は図27に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図29は撓んでいる部分がなくなった挿入部の収容状態を示す図、図30は図29に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容されるの収容状態を示す図、図31は図30に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図、図32は挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図である。
いま、内視鏡システム1を用いて、例えば大腸検査を行うものとする。このとき、術者は、挿入補助具11を例えば、ベッド上に横たわっている患者の肛門から挿入する。なお、挿入部6Aは、収納ケース12内において、図26に示すような曲線を描いて撓んだ状態で収容されている。
そして、内視鏡システム1がセットされると、術者は、操作部7の把持部17を握持し、図1に示した、フットスイッチ25の足元操作、或いは主操作部18にある進退スイッチの手元操作により、挿入部6Aの回転筒体51を所定方向の軸回りに回転させる。
なお、収納ケース12の案内管固定部材64内に配設された2枚の推進力発生部材70a,70bは、図17に示したように、常に回転筒体51の螺旋形状部51aの凹部に圧接している。つまり、回転筒体51は、推進力発生部材70a,70bの各孔部77の略中央で所定の摩擦抵抗が与えられた状態となる。
この接触状態において、術者は、操作部7のモータボックス16内に配設されるモータを上述した足元操作、或いは手元操作によって、回転駆動状態にする。すると、回転筒体51には、基端部分から先端側へ回転力が伝達され、その全体が所定の方向へ回転する。
このことによって、推進力発生部材70a,70bの各孔部77と回転する回転筒体51の螺旋形状部51aとの凹部の接触部分で、雄ねじが雌ねじに対して移動するような、回転筒体51を前進させる推進力が発生する。
この回転しながら推進力が発生した回転筒体51は、図2に示した、先端に固着された口金50が湾曲部9の基端にある第3口金48を押圧する。これにより、先端部8、湾曲部9を含む挿入部6Aが回転筒体51の推進力によって、先端側案内管13、及び挿入補助具11を介して、大腸内の深部に向かって進んでいく。
このとき、術者は、挿入部6Aを把持して押し進めることなく、挿入補助具11の保持管55を軽く把持し、各推進力発生部材70a,70bによる推進力のみで挿入部6Aを大腸内の深部に向かって前進させることができる。
また、挿入部6Aは、案内管固定部材64内において、2つの第1,第2の推進力発生部材70a,70bが所定の距離で離間していることにより、長軸方向に安定した状態で保持されると共に、前進する推進力が効率良く発生する。
これに加えて、回転筒体51の外表面に形成されている螺旋形状部51aが腸壁に接触する。このとき、回転筒体51に形成されている螺旋形状部51aと腸壁の襞との接触状態が、雄ねじと雌ねじとの関係になる。このとき、回転筒体51は、案内管固定部材64内の各推進力発生部材70a,70bにより発生した推進力と、腸壁の襞との接触により発生した推進力により、スムーズに前進してゆく。
このように、検査開始時からの収納ケース12内における挿入部6Aの移動状態が図26ないし図29に示されている。
前記したように、挿入部6Aは、図26に示すように検査開始時には、収納ケース12内において、図26に示すような曲線を描いて撓んだ状態で収容されている。
そして、挿入部6Aの前進動作が始まると、挿入部6Aは、第1の案内管固定部材が接続される第1の開口部69Aを介して被検部に挿入する方向(図中に示す矢印A方向)に前進する。
このとき、収納されていた挿入部6Aは、前進動作が進むにつれて、図26の符号Cに示す撓んでいる部分が図26に示す矢印M1方向に移動しながら、これに伴い、図26の符号Dに示す撓んでいる部分が図26に示す矢印M2方向に移動する。
その後、挿入部6Aの前進動作が進み、収納されていた挿入部6Aが徐々に収納ケース12から排出されると、挿入部6Aは、収納ケース12内において、図27に示すような撓んでいる収容状態となる。そして、挿入部6Aが更に前進すると、挿入部6Aは、図27の符号Eに示す撓んでいる部分が図27に示す矢印M3方向に移動する。
そして、さらに、挿入部6Aの前進動作が行われると、挿入部6Aは、図28に示す収容状態となり、その後、図28の符号Fに示す撓んでいる部分が図28中の矢印M4方向に移動しながら前進することになる。
そして、挿入部6Aは、収納ケース12から撓んでいる部分がない状態、つまり、前進がこれ以上行われない状態では、図29に示すように、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとの間において略直線状の状態にて収納ケース12内に配置される。
なお、図29では、挿入部6Aの前進動作がこれ以上行われない状態を示しているが、図27ないし図29に示す期間中に、先端部8が被検体である盲腸に到達したとすれば、挿入部6Aの前進動作が停止されるようになっている。
つまり、術者は、モニタ4の内視鏡画像により、先端部8が盲腸近傍まで到達したと判断した後、前記した足元操作、あるいは手元操作により、一度、回転筒体51の回転を停止する。
そして、術者は、挿入時に回転させていた軸回りの回転方向とは逆の方向に、フットスイッチ25の足元操作、或いは主操作部18にある進退スイッチの手元操作で回転筒体51を回転させる操作を行う。
すなわち、回転筒体51を挿入時とは反転させて、先端部8を大腸の深部、盲腸の近傍から抜去する方向へと挿入部6Aを後進させながら大腸検査を行う。このときにおいても、術者は、挿入部6Aに手を触れずとも、回転筒体51が案内管固定部材64内の各推進力発生部材70a,70b、及び腸壁の襞との接触により発生した推進力により、挿入部6Aを後退させることができる。
このような、後退動作開示時から収納時までの収納ケース12内における挿入部6Aの移動状態が図29ないし図32に示されている。
挿入部6Aが、例えば図29に示すように、収納ケース12から撓んでいる部分がない状態、つまり、前進がこれ以上行われない状態であり、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとの間において略直線状の状態にて収納ケース12内に配置されているものとする。
本実施例では、収納ケース12には撓ませ機構100が設けられ、この撓ませ機構100は、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとは、それぞれの開口部を形成する穴部の中心軸が互いに鉛直となるような位置に配置して構成している。
このため、挿入部6Aは、収納ケース内12において、第1の開口部68Aを介して収納方向(図中に示すB矢印方向)に後退動作を行うと、第1の開口部68近傍における図29の符号Gに示す部分が、この後退動作に伴い、図29の矢印M5方向に移動しながら収容される。
すなわち、第1の開口部68Aから後退する挿入部6Aは、撓ませ機構100によって、第1の開口部68A近傍では急な屈曲ができないようにすることで、スムースな後退動作を行うことができる。
その後、この図29の符号Gに示す部分がスムーズに図29の矢印M5方向に移動することに連動して、挿入部6Aの符号Gに示す部分が、図30に示すように撓み、曲線を形成しながら収納ケース12内に収容される。
そして、後退動作が進むにつれて、挿入部6Aは、図30の符号Hに示す撓んでいる部分が枠体63eに接触して図30に示す矢印M6方向に移動する。その後、挿入部6Aは、収納ケース12において、図31に示すような曲線状に撓んだ状態に収容される。
そして、さらに挿入部6Aの後退動作が進み、収容ケース12内に挿入部6Aが挿通されると、これに伴い、挿入部6Aは、図31の符号Iに示す撓んでいる部分が枠帯63dに接触して図31に示す矢印M7方向に移動する。
こうして、挿入部6Aの後退動作が行われると、最終的には、挿入部6Aは、図32に示すように、検査開始時と同様に、収納ケース12内において、曲線を描いて撓んだ状態で収容される。
以上、説明したように実施例によれば、収納ケース12内に挿入部6Aを撓ませて収納可能とすることで収納ケース12を介する挿入部6Aの進退をスムーズに行うことができ、操作性の良い収納ケース12、及びそれを用いた内視鏡システム1を実現できる。
また、前記したような、例えば大腸検査の際に、進退する挿入部6Aは、回転筒体51の回動により、捩れ応力が発生する可能性がある。しかし、本実施例の内視鏡システム1では、収納ケース12における第1、及び第2の板部材61,62間の距離が挿入部6Aの外形を形成している回転筒体51の螺旋形状部51aの最大外径となる凸部の直径の2倍であるため、収納ケース12内で挿入部6Aが捩れ応力による輪形状となることが防止される。
また、各案内管13,14においても、夫々の内径が回転筒体51の螺旋形状部51aの最大外径となる凸部の外径(直径)の2倍であるため、挿入部6Aが捩れ応力によって、輪形状となることが防止される。そのため、挿入部6Aは、スムーズに収納ケース12内、及び先端側案内管13、操作部側案内管14内で軸回りの回転がなされる。
また、術者は、収納ケース12、及び各案内管13,14が透明、又は半透明な材料で形成されるため、挿入部6Aの動き、特に回転筒体51の回転状態を目視確認することができる。
さらに、挿入補助具11から、先端側案内管13、収納ケース12、及び操作部側案内管14にかけて、夫々の接続部が水密保持されているため、例えば、大腸内の汚物などの液体が施術室内に飛び散ることが防止される。そのため、収納ケース付挿入部6は、衛生的に優れた構造となっている。
また、挿入補助具11内に配設される第1,第2の推進力発生部材70a,70bは、内視鏡システム1の回転筒体51に推進力を発生させ、その回転筒体51を体腔内、ここでは大腸内への導入性及び挿入性を向上させることができる。また、回転筒体51には、案内管固定部材64内に2つの第1,第2の推進力発生部材70a,70bが設けられることによって、案内管固定部材64内における長軸方向の位置が略中央で安定することで、第1,第2の推進力発生部材70a,70bから均等な押圧力を受けて前進する推進力が効率良く発生する。
以上説明したように、本実施例の回転自走式内視鏡2、及びその収納ケース付挿入部6は、被検部に挿入する前の挿入部6Aをスムーズに被検部内へ挿入可能で、操作性に大変優れた構成となっている。
なお、本実施例においては、収納ケース12が有する撓ませ機構100は、後述する変形例に示すように構成しても良い。このような変形例を図33ないし図60を参照しながら説明する。
(変形例1)
図33ないし39は、収納ケースの撓ませ機構の変形例1を示し、収納ケース内の挿入部の進退動作を説明するためのもので、図33は検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図、図34は図33に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図35は図34に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図36は撓んでいる部分が少なくなった挿入部の収容状態を示す図、図37は図36に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容されるの収容状態を示す図、図38は図37に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図、図39は挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図である。
変形例1の収納ーケース12Aの撓ませ機構100は、実施例1における第1の開口部68Aを、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとのそれぞれの開口部を形成する穴部の中心軸が互いに平行となるような位置に配置して構成している。つまり、第1の開口部68Aは、図33に示すように、第2の開口部68Bとは逆側の筐体12aの側面部に配置され、且つ、この側面部において、図面に向かって左側の角部近傍に設けている。
その他の構成は、実施例1と同様である。
次に、図33ないし図39を参照しながら、変形例1における収納ケース12Aの撓ませ機構100の作用について説明する。なお、収納ケース12A以外の内視鏡システムの作用については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
いま、変形例1の収納ケース12A内において、挿入部6Aの進退動作を行うものとする。この場合、挿入部6Aは、実施例1と同様に、検査開始時には、収納ケース12内において、図33に示すような曲線を描いて撓んだ状態で収容されている。
そして、挿入部6Aの前進動作が始まると、挿入部6Aは、第1の案内管固定部材が接続される第1の開口部68Aを介して被検部に挿入する方向(図中に示す矢印A方向)に前進する。
このとき、収納されていた挿入部6Aは、前進動作が進むにつれて、図33の符号Jに示す撓んでいる部分が図33に示す矢印N1方向に移動する。
その後、挿入部6Aの前進動作が進み、収納されていた挿入部6Aが徐々に収納ケース12Aから排出されると、挿入部6Aは、収納ケース12A内において、図34に示すような撓んでいる収容状態となる。そして、挿入部6Aが更に前進すると、挿入部6Aは、図34の符号Kに示す撓んでいる部分が図34に示す矢印N2方向に移動する。これに伴い、挿入部6Aは、図34の符号K1に示す撓んでいる部分が図34に示す矢印N3方向に移動する。
そして、さらに、挿入部6Aの前進動作が行われると、挿入部6Aは、図35に示す収容状態となり、その後、図35の符号Lに示す撓んでいる部分が図35中の矢印M4方向に移動しながら前進する。これに伴い、挿入部6Aの、図35の符号Mに示す撓んでいる部分が図35中のN5方向に移動することになる。
そして、挿入部6Aは、収納ケース12Aから撓んでいる部分が少なくなった状態、つまり、前進がこれ以上行われない状態では、図36に示すように、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとの間において緩やかな形状の状態にて収納ケース12A内に配置される。
ここで、挿入部6Aの後退動作を開始するとする。この場合、変形例1では、撓ませ機構100は、実施例1における第1の開口部68Aを、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとのそれぞれの開口部を形成する穴部の中心軸が互いに平行となるような位置に配置して構成している。
このため、挿入部6Aは、収納ケース内12において、第1の開口部68Aを介して収納方向(図中に示すB矢印方向)に後退動作を行うと、第1の開口部68A近傍における図36の符号Nに示す部分が、後退動作に伴い、図36の矢印N6方向に移動しながら収容される。また、これに伴い、挿入部6Aは、第2の開口部近傍68B近傍における図36の符号Oに示す部分が、図36の矢印N7方向に移動する。
すると、挿入部6Aは、この図36の符号Nに示す部分が、図37に示すように撓み、曲線を形成しながら収納ケース12内に収容される。これに伴い、挿入部6Aは、図36の符号Oに示す部分が、図37に示すように撓み、曲線を形成しながら収納ケース12内に収容される。
そして、後退動作が進むにつれて、挿入部6Aは、図37の符号Pに示す撓んでいる部分が枠体200a(図37参照)に接触して図37に示す矢印N8方向に移動する。これに伴い、挿入部6Aは、図37の符号Qに示す撓んでいる部分が枠体200b(図37参照)に接触して図37に示す矢印N9方向に移動する。すると、挿入部6Aは、収納ケース12Aにおいて、図38に示すような曲線状に撓んだ状態に収容される。
そして、さらに挿入部6Aの後退動作が進み、収容ケース12A内に挿入部6Aが挿通されると、挿入部6Aは、図38の符号Rに示す撓んでいる部分が枠体200aに接触して図38の矢印N10方向に移動する。これに伴い、挿入部6Aは、図38の符号Sに示す撓んでいる部分が枠体200bに接触して図38の矢印N11方向に移動する。
こうして、挿入部6Aの後退動作が行われると、最終的には、挿入部6Aは、図39に示すように、検査開始時と同様に、収納ケース12内において、曲線を描いて撓んだ状態で収容される。
したがって、変形例1においても実施例1と同様の効果が得られる。
(変形例2)
図40ないし図46は、収納ケースの撓ませ機構の変形例2を示し、収納ケース内の挿入部の進退動作を説明するためのもので、図40は検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図、図41は図40に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図42は図41に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図43は撓んでいる部分が少なくなった挿入部の収容状態を示す図、図44は図43に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容されるの収容状態を示す図、図45は図44に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図、図46は挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図である。
変形例2の収納ケース12Bの撓ませ機構100は、実施例1における第1の開口部68Aを、第2の開口部68Bを設けた本体12aの側面部の基端側に設けると共に、この側面部とは反対側の本体12aの内周面の一部に凸状部を形成することによって、挿通された挿入部6Aを撓ませるためのガイド手段であるガイド部101を構成している。
ガイド部101は、例えば図40に示すように、中央部分に円弧形状面の凸状部を有して形成されている。なお、ガイド部101は、凸状部の一部が円弧形状に形成されたものでも良いし、凸状部が円柱形状に形成されたものであっても良い。
すなわち、ガイド部101は、挿通される挿入部6Aを接触しながら撓ませることができるようになっている。
その他の構成は、実施例1と同様である。
次に、図40ないし図46を参照しながら、変形例2における収納ケース12Bの撓ませ機構100の作用について説明する。なお、収納ケース12B以外の内視鏡システムの作用については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
いま、変形例2の収納ケース12B内において、挿入部6Aの進退動作を行うものとする。この場合、挿入部6Aは、実施例1と同様に、検査開始時には、収納ケース12B内において、図40に示すような曲線を描いて撓んだ状態で収容されている。
そして、挿入部6Aの前進動作が始まると、挿入部6Aは、第1の案内管固定部材が接続される第1の開口部68Aを介して被検部に挿入する方向(図中に示す矢印A方向)に前進する。
このとき、収納されていた挿入部6Aは、前進動作が進むにつれて、図41の符号Tに示す撓んでいる部分が図41に示す矢印O1方向に移動する。
その後、挿入部6Aの前進動作が進み、収納されていた挿入部6Aが徐々に収納ケース12Bから排出されると、挿入部6Aは、収納ケース12B内において、図42に示すような撓んでいる収容状態となる。
そして、さらに、挿入部6Aの前進動作が行われると、挿入部6Aは、図42の符号Sに示す撓んでいる部分が図42中の矢印O2方向に移動しながら前進する。これに伴い、挿入部6Aの、図42の符号Uに示す撓んでいる部分が図42中のO3方向に移動することになる。
そして、挿入部6Aは、収納ケース12Bから撓んでいる部分が少なくなった状態、つまり、前進がこれ以上行われない状態では、図43に示すように、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとの間において緩やかな形状の状態にて収納ケース12B内に配置される。
ここで、挿入部6Aの後退動作を開始するとする。このとき、挿入部6Aは、第1の開口部68Aを介して収納方向(図中に示すB矢印方向)に後退動作を行うと、収納ケース内12Bにおいて、第1の開口部68A近傍における図43の符号Vに示す部分が、この後退動作に伴い、図43の矢印O4方向に移動しながら収容される。また、これに伴い、挿入部6Aは、第2の開口部近傍68B近傍における図43の符号Wに示す部分が、図43の矢印O5方向に移動する。
そして、第1の開口部68Aを介して後退する挿入部6Aが、ガイド部101に到達すると、このガイド部101の凸状部の円弧形状面に接触することによって、挿入部6Aは、後退動作に伴い、図44の符号Xに示す部分が、図44の矢印O6方向に撓んで移動する。
すると、挿入部6Aは、この図44の符号Xに示す部分が、図45に示すように、曲線を形成しながら収納ケース12B内に収容される。
そして、後退動作が進むにつれて、挿入部6Aは、図45の符号Yに示す撓んでいる部分が図45の矢印O7方向に移動する。
こうして、挿入部6Aの後退動作が行われると、最終的には、挿入部6Aは、図46に示すように、検査開始時と同様に、収納ケース12B内において、曲線を描いて撓んだ状態で収容される。
したがって、変形例2においても実施例1と同様の効果が得られる。
なお、変形例2において、第1,第2の開口部68A、68Bの配置位置は、前記した位置に限定されることはなく、挿入部6Aが撓みやすくスムーズに進退可能な位置であれば良い。
(変形例3)
図47ないし図53は、収納ケースの撓ませ機構の変形例3を示し、収納ケース内の挿入部の進退動作を説明するためのもので、図47は検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図、図48は図47に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図49は図48に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図50は撓んでいる部分が少なくなった挿入部の収容状態を示す図、図51は図50に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容される収容状態を示す図、図52は図51に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図、図53は挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図である。
変形例3の収納ケース12Cの撓ませ機構100は、第1の開口部68Aを、実施例1における位置とは逆側の位置に配置して構成し、変形例2おけるガイド部101を第1の開口部68Aとは対向する本体12aの内周面に設けて構成している。
つまり、第1の開口部68Aは、第2の開口部68Bを設けた側面部に連なる側面部において、第2の開口部68Bとは最も離れる本体12aの角部近傍に配置している。
その他の構成は、実施例1と同様である。
次に、図47ないし図53を参照しながら、変形例3における収納ケース12Cの撓ませ機構100の作用について説明する。なお、収納ケース12C以外の内視鏡システムの作用については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
いま、変形例3の収納ケース12C内において、挿入部6Aの進退動作を行うものとする。この場合、挿入部6Aは、実施例1と同様に、検査開始時には、収納ケース12C内において、図47に示すような曲線を描いて撓んだ状態で収容されている。
そして、挿入部6Aの前進動作が始まると、挿入部6Aは、第1の案内管固定部材が接続される第1の開口部68Aを介して被検部に挿入する方向(図中に示す矢印A方向)に前進する。
このとき、収納されていた挿入部6Aは、前進動作が進むにつれて、図48の符号Tに示す撓んでいる部分が図48に示す矢印P1方向に移動する。
その後、挿入部6Aの前進動作が進み、収納されていた挿入部6Aが徐々に収納ケース12Cから排出されると、挿入部6Aは、収納ケース12C内において、図49に示すような撓んでいる収容状態となる。
そして、さらに、挿入部6Aの前進動作が行われると、挿入部6Aは、図49の符号Sに示す撓んでいる部分が図49中の矢印P2方向に移動しながら前進する。
そして、挿入部6Aは、収納ケース12Cから撓んでいる部分が少なくなった状態、つまり、前進がこれ以上行われない状態では、図50に示すように、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとの間において緩やかな形状の状態にて収納ケース12C内に配置される。
ここで、挿入部6Aの後退動作を開始するとする。このとき、挿入部6Aは、第1の開口部68Aを介して収納方向(図中に示すB矢印方向)に後退動作を行うと、収納ケース内12Cにおいて、第1の開口部68A近傍における図50の符号Uに示す部分が、この後退動作に伴い、図50の矢印P3方向に移動しながら収容される。
そして、第1の開口部68Aを介して後退する挿入部6Aが、ガイド部101に到達すると、このガイド部101の凸状部の円弧形状面に接触することによって、挿入部6Aは、後退動作に伴い、図51の符号Vに示す部分が、図51の矢印P4方向に撓んで移動する。
すると、挿入部6Aは、この図51の符号Vに示す部分が、図52に示すように、曲線を形成しながら収納ケース12C内に収容される。
そして、後退動作が進むにつれて、挿入部6Aは、図52の符号Wに示す撓んでいる部分が枠体200c(図52参照)に接触して図52の矢印P5方向に移動する。
こうして、挿入部6Aの後退動作が行われると、最終的には、挿入部6Aは、図53に示すように、検査開始時と同様に、収納ケース12C内において、曲線を描いて撓んだ状態で収容される。
したがって、変形例3においても実施例1と同様の効果が得られる。
なお、変形例3において、第1,第2の開口部68A、68Bの配置位置は、前記した位置に限定されることはなく、挿入部6Aが撓みやすくスムーズに進退可能な位置であれば良い。
(変形例4)
図54ないし図60は、収納ケースの撓ませ機構の変形例4を示し、収納ケース内の挿入部の進退動作を説明するためのもので、図54は検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図、図55は図54に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図56は図55に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図、図57は撓んでいる部分が少なくなった挿入部の収容状態を示す図、図58は図57に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容される収容状態を示す図、図59は図58に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図、図60は挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図である。
変形例4の収納ケース12Dの撓ませ機構100は、実施例1と同様の位置に第1,及び第2の開口部69A、68Bを配置して構成した場合に、第1の開口部、及び第2の開口部68A、68Bを設けた設置部分に対向する本体12aの内周面の一部に凹状部を形成することによって、挿通された挿入部6Aを撓ませるためのガイド手段であるガイド部102を構成している。
ガイド部102は、例えば図54に示すように、円弧形状面を有する凹状部をそれぞれ本体12aの内周面の角部に配置できるように分割して形成されている。したがって、各ガイド部102は、第1,及び第2の開口部68A、68Bとは逆側の本体12aの各角部に設けられている。
なお、ガイド部102は、前記したように2つの凸状部を有して形成するのではなく、例えば、凹状部の中央近傍が円弧形状面を形成するように1つの凹状部として構成しても良い。
したがって、ガイド部102は、挿通される挿入部6Aを接触しながら撓ませることができるようになっている。
その他の構成は、実施例1と同様である。
次に、図54ないし図55を参照しながら、変形例4における収納ケース12Dの撓ませ機構100の作用について説明する。なお、収納ケース12D以外の内視鏡システム1の作用については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
いま、変形例4の収納ケース12D内において、挿入部6Aの進退動作を行うものとする。この場合、挿入部6Aは、実施例1と同様に、検査開始時には、収納ケース12D内において、図54に示すような曲線を描いて撓んだ状態で収容されている。
そして、挿入部6Aの前進動作が始まると、挿入部6Aは、第1の案内管固定部材が接続される第1の開口部68Aを介して被検部に挿入する方向(図中に示す矢印A方向)に前進する。
このとき、収納されていた挿入部6Aは、前進動作が進むにつれて、図54、及び図55に示すように、実施例1における前進動作と略同様(図26,及び図27参照)に移動しながら収納ケース12Dから排出されることになる。
そして、挿入部6Aの前進動作が進み、収納されていた挿入部6Aが徐々に収納ケース12Dから排出されると、挿入部6Aは、収納ケース12D内において、図56の符号Cに示す撓んでいる部分が図56中の矢印Q1方向に移動しながら前進する。
そして、挿入部6Aは、収納ケース12Dから撓んでいる部分が少なくなった状態、つまり、前進がこれ以上行われない状態では、図57に示すように、第1の開口部68Aと第2の開口部68Bとの間において略直線状の状態にて収納ケース12D内に配置される。
ここで、挿入部6Aの後退動作を開始するとする。このとき、挿入部6Aは、第1の開口部68Aを介して収納方向(図中に示すB矢印方向)に後退動作を行うと、収納ケース内12Dにおいて、第1の開口部68A近傍における図57の符号Dに示す部分が、この後退動作に伴い、図57の矢印Q2方向に移動しながら収容される。
そして、第1の開口部68Aを介して後退する挿入部6Aが、ガイド部102に到達すると、このガイド部102の凹状部の円弧形状面に接触することによって、挿入部6Aは、後退動作に伴い、図58の符号Eに示す部分が、図58の矢印Q3方向に撓んで移動する。
そして、後退動作が進むと、挿入部6Aは、この図58の符号Fに示す部分が、図58の矢印Q4方向に移動することによって、図59に示すように、曲線を形成しながら収納ケース12D内に収容される。
そして、後退動作が進むにつれて、挿入部6Aは、図59の符号Gに示す撓んでいる部分が図59の矢印Q5方向に移動する。
こうして、挿入部6Aの後退動作が行われると、最終的には、挿入部6Aは、図60に示すように、検査開始時と同様に、収納ケース12D内において、曲線を描いて撓んだ状態で収容される。
したがって、変形例4においても実施例1と同様の効果が得られる。
なお、前記した実施例1、及び変形例1〜変形例4においては、図61に示すような寸法関係を満足するように収納ケース12を構成しても良い。
つまり、収納ケース12の本体12aは、第1の開口部68Aを形成する穴部の中心軸と平行な空間部12bの長さが、第2の開口部68Bを形成する穴部の中心軸と平行な空間部12bの長さよりも大きくなるように形成している。
具体的には、図61に示すように、収納ケース12の本体12aは、第1の開口部68Aを設けた辺の長さをL9とし、第2の開口部68Bを設けた辺の長さをL8とすると、L8>L9の関係を満足するように構成されている。
すなわち、収納ケース12の本体12aを前記したような寸法を満足するように形成することによって、挿入部6Aが第1の開口部68Aを介して前進動作、あるいは後退動作する場合、図61中の枠体63eの内周面に対する接触を極力防止することができる。このことにより、挿入部6Aは、本体12aの内周面との接触抵抗が軽減されることにより、スムーズに進退動作することができる。
また、変形例4においては、図54にて説明したように、本体12a内の内周面に凹状部を有するガイド部材102を設けた構成について説明したが、例えば、ガイド部材102に替えて、対応する本体12aの角部自体を図62に示すように円弧形状に形成しても良い。つまり、本体12aの対応する角部の内周面には、ガイド部材102の円弧形状面と同様に円弧形状面が形成される。このことにより、変形例2と同様の作用、及び効果が得られる。
また、前記した実施例1、及び変形例1〜変形例4においては、各案内管13,14を透明、又は半透明な材料で形成したことについて説明したが、例えば、図63に示すように、特に先端側案内管13を透明、又は半透明な材料で形成すれば、挿入部6Aの動き、特に挿入部6Aの撓み状態を目視確認することができる。このことにより、必要以上の体腔内への挿入を防止することができるといった効果も得られる。
以上の実施例に記載した発明は、その実施例、及び変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、前記実施例には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば、実施例に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の実施例1に係る、回転自走式内視鏡システムの全体構成図。 内視鏡の先端部、湾曲部、及び回転筒体の一部を示す断面図。 挿入補助具を示す斜視図。 案内管が接続される挿入補助具の分解斜視図。 案内管が接続された挿入補助具の断面図。 案内管が接続された挿入補助具の基端部分を示す断面図。 図6のA−A線に沿った挿入補助具の断面図。 本発明の実施例1に係る、収納ケース本体の分解斜視図。 収納ケース本体の断面図。 収納ケース本体を一側面から見た平面図。 案内管固定部材が取り付けられる収納ケース本体の一側面を示す拡大図。 図11の収納ケース本体の一側面に案内管固定部材が取り付けられた状態を示す拡大平面図。 推進力発生部材が配設される案内管固定部材の分解斜視図。 収納ケース上下方向から見た推進力発生部材が配設される案内管固定部材の部分断面図。 収納ケース左右方向から見た推進力発生部材が配設される案内管固定部材の部分断面図。 推進力発生部材を示す平面図。 回転筒体が挿通し、案内管固定部材内の推進力発生部材の作用を説明する断面図。 変形例の推進力発生部材を示す平面図。 回転筒体が挿通し、案内管固定部材内の図18に示した推進力発生部材の作用を説明する断面図。 操作部側の案内管固定部材の部分断面図。 操作部側案内管とコネクタカバーとの接続状態を示す断面図。 操作部側案内管が接続されたコネクタカバーの一部を示す断面図。 図22のB−B線に沿った断面を示すコネクタボックスの断面図。 案内管に挿入部の回転筒体が挿通した状態を示す断面図。 収納ケース内の挿入部の回転筒体を示す断面図。 検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 図26に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 図27に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 撓んでいる部分がなくなった挿入部の収容状態を示す図。 図29に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容される収容状態を示す図。 図30に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図。 挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 撓ませ機構の変形例1を示し、検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 図33に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 図34に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 撓んでいる部分が少なくなった挿入部の収容状態を示す図。 図36に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容される収容状態を示す図。 図37に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図。 挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 撓ませ機構の変形例2を示し、検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 図40に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 図41に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 撓んでいる部分が少なくなった挿入部の収容状態を示す図。 図43に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容される収容状態を示す図。 図44に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図。 挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 撓ませ機構の変形例3を示し、検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 図47に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 図48に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 撓んでいる部分が少なくなった挿入部の収容状態を示す図。 図50に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容される収容状態を示す図。 図51に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図。 挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 撓ませ機構の変形例4を示し、検査開始時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 図54に示す状態から挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 図55に示す状態からさらに挿入部を前進させた場合の収容状態を示す図。 撓んでいる部分が少なくなった挿入部の収容状態を示す図。 図57に示す状態から挿入部を後退させた場合に撓んで収容される収容状態を示す図。 図58に示す状態からさらに挿入部を後退させた場合の収容状態を示す図。 挿入部の後退動作完了時における挿入部が曲線状に撓んで収容された状態を示す図。 収納ケースの変形例の構成を示す収納ケースの上面図。 撓ませ機構の他の変形例を説明すための構成図。 第1案内管の変形例を説明するための構成図。
符号の説明
1…回転自走式内視鏡システム、
2…回転自走式内視鏡、
6…収納ケース付内視鏡挿入部(収納ケース付挿入部)、
6A…挿入部、
7…操作部、
8…先端硬性部、
9…湾曲部、
10…挿入部本体、
11…挿入補助具、
12…挿入部収納ケース、
13…先端側案内管、
14…操作部側案内管、
15…コネクタカバー、
16…モータボックス、
61,62…板部材、
63a〜63f…枠体、
64…第1の案内管固定部材、
65…第2の案内管固定部材、
68A…第1の開口部、
68B…第2の開口部、
70a,70b・・・推進力発生部材、
100…撓ませ機構、
101,102…ガイド部。

Claims (31)

  1. 2つの面状部の表面によって回転自走式内視鏡の挿入部を挟むように収納する空間部を有する本体と、
    前記本体に設けられ、前記挿入部を前記空間部から導出させる、又は前記空間部に導入させるための第1の開口部と、
    前記第1の開口部から導入された前記挿入部を撓ませて前記本体の前記空間部内に収納するための撓ませ機構と、
    を具備したことを特徴とする挿入部収納ケース。
  2. 前記本体は、
    前記2つの面状部を形成する第1、及び第2の板部材と、
    前記第1の板部材と前記第2の板部材とが所定の距離だけ離間して実質的に平行となるように夫々の縁辺部を囲むように配設して前記空間部を形成するための複数の枠体と、によって構成したことを特徴とする請求項1に記載の挿入部収納ケース。
  3. 更に、前記挿入部の基端側部分を前記空間部から導出させておくための第2の開口部を前記本体に具備し、
    前記撓ませ機構は、
    前記第1の開口部を形成する穴部の中心軸と、前記第2の開口部を形成する穴部の中心軸とが同軸上にはない位置に配置して構成した特徴とする請求項1又は請求項2に記載の挿入部収納ケース。
  4. 前記第1の開口部と前記第2の開口部とは、それぞれの開口部を形成する穴部の中心軸が互いに実質的に鉛直となるような位置に配置して構成したことを特徴とする請求項3に記載の挿入部収納ケース。
  5. 前記撓ませ機構は、
    前記本体の内周面の一部に凸状部を形成することによって、挿通された前記挿入部を撓ませるためのガイド手段を構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の挿入部収納ケース。
  6. 前記凸状部の一部が円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の挿入部収納ケース。
  7. 前記凸状部は、円柱部材であることを特徴とする請求項5に記載の挿入部収納ケース。
  8. 前記撓ませ機構は、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部とが、それぞれの開口部を形成する穴部の中心軸が互いに鉛直となるような位置に配置して構成した場合、前記第1の開口部、及び前記第2の開口部を設けた設置部分に対向する前記本体の内周面の一部に凹状部を形成することによって、挿通された前記挿入部本体を撓ませるためのガイド手段を構成したことを特徴とする請求項3ないし請求項4のいずれか1つに記載の挿入部収納ケース。
  9. 前記凹状部に対応する前記本体の角部は、円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の挿入部収納ケース。
  10. 前記本体は、
    前記第1の開口部を形成する穴部の中心軸と平行な前記空間部の長さが、前記第2の開口部を形成する穴部の中心軸と平行な前記空間部の長さよりも大きくなるように形成したことを特徴とする請求項3ないし請求項9のいずれか1つに記載の挿入部収納ケース。
  11. 前記第1の開口部、及び前記第2の開口部は、
    前記本体の角部から予め設定された寸法分離れた位置にそれぞれの開口部の端部が配置されるように前記本体の側面部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3ないし請求項10のいずれか1つに記載の挿入部収納ケース。
  12. 前記第1の開口部と前記第2の開口部との少なくとも一方に連結される、前記挿入部が挿通可能な可撓性のある案内管を有していることを特徴とする請求項3ないし請求項11のいずれか1つに記載の挿入部収納ケース。
  13. 前記案内管は、透明、又は光透過性を有していることを特徴とする請求項12に記載の挿入部収納ケース。
  14. 前記第1の板部材、及び前記第2の板部材の夫々の対向する面間の距離は、回転筒体の螺旋形状部を形成する凸部位置における外径寸法の2倍より小さい距離で離間していることを特徴する請求項2ないし請求項13のいずれか1つに記載の挿入部収納ケース。
  15. 前記第1の板部材、及び前記第2の板部材は、透明、又は光透過性を有していることを特徴とする請求項2ないし請求項14のいずれか1つに記載の挿入部収納ケース。
  16. 撮像手段を備えた先端硬性部と、湾曲部と、前記先端硬性部が先端に配設され、体腔内に挿入される挿入部本体と、前記挿入部本体の外形を形成し、螺旋状の凹凸により螺旋形状部が形成された回転筒体と、を有する可撓性を有する挿入部と、
    空間部から前記挿入部を導出、又は空間部に前記挿入部を導入させるための第1の開口部が、前記空間部を有する本体に設けられ、前記挿入部を前記空間部に収納するための挿入部収納ケースと、
    前記第1の開口部から導出させた前記挿入部を挿通でき、その先端部を前記体腔内へ挿入することができる挿入補助具と、
    前記挿入部収納ケースに前記第1の開口部から導入した前記挿入部を撓ませて前記本体の前記空間部内に収納するための撓ませ機構と、
    を具備したことを特徴とする収納ケース付挿入部。
  17. 前記挿入部が、所定機能を実行操作するための操作部へ着脱可能なものであることを特徴とする請求項16に記載の収納ケース付挿入部。
  18. 前記挿入部収納ケースは、
    前記2つの面状部を形成する第1、及び第2の板部材と、
    前記第1の板部材と前記第2の板部材とが所定の距離だけ実質的に離間して平行となるように夫々の縁辺部を囲むように配設して前記空間部を形成するための複数の枠体と、を有して前記本体を形成し、
    更に、前記挿入部の基端側部分を前記空間部から導出させておくための第2の開口部を前記本体に具備し、
    前記撓ませ機構は、
    前記枠体において、前記第1の開口部を形成する穴部の中心軸と、前記第2の開口部を形成する穴部の中心軸とが同軸上にはない位置に配置して構成したことを特徴とする請求項16に記載の収納ケース付挿入部。
  19. 前記第1の開口部と前記第2の開口部とは、それぞれの開口部を形成する穴部の中心軸が互いに実質的に鉛直となるような位置に配置して構成したことを特徴とする請求項18に記載の収納ケース付挿入部。
  20. 前記撓ませ機構は、
    前記本体の内周面の一部に凸状部を形成することによって、挿通された前記挿入部を撓ませるためのガイド手段を構成したことを特徴とする請求項16ないし請求項19のいずれか1つに記載の収納ケース付挿入部。
  21. 前記凸状部の一部が円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項20に記載の収納ケース付挿入部。
  22. 前記凸状部は、円柱部材であることを特徴とする請求項20に記載の収納ケース付挿入部。
  23. 前記撓ませ機構は、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部とが、それぞれの開口部を形成する穴部の中心軸が互いに鉛直となるような位置に配置して構成した場合、前記第1の開口部、及び前記第2の開口部を設けた設置部分に対向する前記本体の内周面の一部に凹状部を形成することによって、挿通された前記挿入部を撓ませるためのガイド手段を構成したことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の収納ケース付挿入部。
  24. 前記凹状部に対応する前記本体の角部は、円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項23に記載の収納ケース付挿入部。
  25. 前記挿入部収納ケースの前記本体は、
    前記第1の開口部を形成する穴部の中心軸と平行な前記空間部の長さが、前記第2の開口部を形成する穴部の中心軸と平行な前記空間部の長さよりも大きくなるように形成したことを特徴とする請求項18ないし請求項24のいずれか1つに記載の収納ケース付挿入部。
  26. 前記第1の開口部、及び前記第2の開口部は、
    前記本体の角部から予め設定された寸法分離れた位置にそれぞれの開口部の端部が配置されるように前記本体の側面部に設けられていることを特徴とする請求項18ないし請求項25のいずれか1つに記載の収納ケース付挿入部。
  27. 前記挿入部収納ケースの前記第1の開口部と前記挿入補助具とを連結し、可撓性を有する第1の案内管と、
    前記挿入部収納ケースの前記第2の開口部と前記操作部とを連結し、可撓性を有する第2の案内管とを有することを特徴とする請求項18ないし請求項26のいずれか1つに記載の収納ケース付挿入部。
  28. 前記第1の案内管は、透明、又は光透過性を有していることを特徴とする請求項27に記載の収納ケース付挿入部。
  29. 前記挿入部収納ケースの前記第1の開口部と前記第1の案内管とを連結している連結部には、前記回転筒体に推進力を発生させる推進力発生手段が配設されていることを特徴とする請求項18又は請求項28に記載の収納ケース付挿入部。
  30. 前記第1の板部材、及び前記第2の板部材の夫々の対向する面間の距離は、回転筒体の螺旋形状部を形成する凸部位置における外径寸法の2倍より小さい距離で離間していることを特徴する請求項18ないし請求項29のいずれか1つに記載の収納ケース付挿入部。
  31. 前記第1の板部材、及び前記第2の板部材は、透明、又は光透過性を有していることを特徴とする請求項18ないし請求項30のいずれか1つに記載の収納ケース付挿入部。
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