JP2008118891A - 作業機のハンドル - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、芝刈り機等のハンドルは、作業者が両手を揃えて把持する形態のものが提供されているのみで、作業形態に合わせて様々な把持形態を想定したものが提供されていなかった。本発明では、様々な把持形態に変更することができるハンドルを提供する。
【解決手段】相互に位置変更可能な右手用の右把持部30と左手用の左把持部20を備え、両把持部20,30が支持柱11の軸線Jに対して左右対称に位置する基本把持形態と、左把持部20を軸線J方向に移動し、また軸線J回りに回転させて右把持部30とは異なる位置若しくは向きで把持することとなる変形把持形態とに切り換え可能な構成とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば芝刈り作業や雑草の刈り込み等の刈り込み作業に用いられる刈り込み機であって作業者が手で押して移動させながら刈り込み等の作業を行う移動式作業機のハンドルに関する。
この種の作業機であって例えば芝の刈り込み機に関する技術が、例えば特許第3615937号公報あるいは特許第3632530号公報に開示されている。これらの刈り込み機は、電動モータを駆動源として水平方向に回転する刈り込み刃を備えた作業機本体と、作業機本体を支持する車輪と、作業者が把持して作業機本体を押し操作若しくは引き操作するためのハンドル部を備えている。
これら従来の刈り込み機に備えられたハンドル部は、作業者が両手を揃えて把持することを想定してその把持部の長さ及び位置が最適に設定されていた。
特許第3615937号公報 特許第3632530号公報
このように従来のハンドル部は、作業者が両手を揃えて把持するか若しくはこれを片手で把持すること以外の多様な形態で把持することができなかった。
そこで、本発明では、刈り込み機等の作業機のハンドル部について、上記以外の把持形態、例えば左右向きを変えて、あるいは左右位置をずらして両手で把持することが可能である等作業内容若しくは作業環境あるいは各作業者の好みに合わせて多様な把持形態を採ることができるようにすることを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成のハンドルとした。
請求項1記載のハンドルによれば、作業者は両手を揃えた基本把持形態で把持する状態と、支持柱の軸線方向に沿って左右相互に異なる位置(両手を揃えた位置とは異なる位置)若しくは軸線回りに異なる向きで把持する変形把持形態を任意に選択して当該ハンドルを把持することができるので、作業機の押し操作(前進)又は引き操作(後退)(以下、単に押し操作という)をより楽な姿勢で行うことができ、これにより種々形態の作業について作業効率を高めることができる。
例えば広い範囲の刈り込み作業では、左右把持部を両手を揃えて把持する基本把持形態により作業者の負担を軽減することができる一方、例えば敷石回りに沿って刈り込み作業を行う場合には、左右の把持位置を変化させることにより作業機本体の移動方向の制御をより小さな操作力で楽に行うことができる。
請求項2記載のハンドルによれば、軸線方向先端側(作業者の手前側)の把持部をメインハンドルとし、軸線方向前側(作業機本体側)の把持部をサブハンドルとして把持して把持することができることから、作業者は両手を相互に軸線方向にずらせた姿勢で当該ハンドルを把持してより楽な姿勢で作業機本体に効率よく操作力を加えることができる。
請求項3記載のハンドルによれば、作業形態あるいは作業者の好み等に合わせてより多様な把持形態に対応させることができる。例えば、相互に直交する右把持部と左把持部の一方に対して他方を押し引き操作することにより作業機本体の旋回操作を楽に行うことができる。また、両把持部を相互に直交させることにより当該把持部全体として側方への張り出し量を小さくすることができることから、例えば壁際の刈り込み作業をする場合に当該把持部の壁等に対する干渉を避けつつ刈り込み作業を効率よく行うことができる(把持部が邪魔にならない)。
請求項4記載のハンドルによれば、延長柱を支持柱に対して伸縮させることにより、把持部の高さを作業者の体格等に合わせて任意に調整することができ、これにより当該作業機の操作性をよくすることができる。
また、右把持部若しくは左把持部の一方が延長柱に固定され、他方が延長柱の軸線(支持柱の軸線方向)に沿って移動可能かつ当該軸線回りに回転可能であることから、把持部について基本把持形態の他、様々な変形把持形態を実現することができ、ひいては当該作業機の操作性を一層高めることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。以下説明する実施形態では、作業機の一例として芝の刈り込み機(芝刈り機)を例示する。図1は、本実施形態に係るハンドル10を備えた刈り込み機1を示している。この刈り込み機1は、水平回転する刈り込み刃2aを有する作業機本体2と、作業機本体2を支持する左右の車輪3,3と、作業機本体2の前部を支持する支持脚部4を備えている。ハンドル10は作業機本体2の後部から上方へ延びる状態に設けられている。
作業機本体2は、電動モータ2bを内蔵している。この電動モータ2bを駆動源として刈り込み刃2aが水平回転する。左右の車輪3,3は、それぞれ車輪支持体3aを介して左右に首振り可能な状態で作業機本体2に支持されている。車輪3の首振り状態は車輪ロック機構3bによってロック、アンロックすることができる。
ハンドル10は、支持柱11と把持部12を備えている。図2に示すように支持柱11は、長尺かつ断面長円形の管材を素材とするもので、断面幅広側を幅方向(図2において左右方向)に沿わせた向きで作業機本体2に支持されている。この支持柱11の下端部には支持ブロック体18が固定されている。支持ブロック体18は、支軸13を介して作業機本体2の後部に回動可能に支持されている。この支持ブロック体18を介して当該ハンドル10は、作業機本体2の後部に前後方向(図1において左右方向)に傾動可能に支持されている。
また、作業機本体2の後部には、集塵ボックス5が取り外し可能な状態で取り付けられている。なお、その取り付け構造についての図示は省略されている。この集塵ボックス5は、前記刈り込み刃2aにより刈り取られた芝等を集塵するためのもので、支持柱11の後面側に沿って位置し、支持柱11と一体で前後に傾動する。この集塵ボックス5は支持ブロック体18から簡単な操作で取り外して集塵した内容物を廃棄することができる。
支持柱11の内部には、延長柱14が支持されている。この延長柱14は、断面円形の長尺の棒状をなすもので、支持柱11に対してその長手方向(図示上下方向、軸線J方向)に移動可能に支持されている。この延長柱14の上部は支持柱11の上端から上方へ突き出されている。この延長柱14をその軸線J方向(支持柱11の軸線J、以下同じ)に移動させて支持柱11の上端からの突き出し量を長くし、逆に支持柱11内に収納して突き出し量を小さくすることにより、当該ハンドル10の長さを作業形態に合わせて伸縮させることができる。
支持柱11の上端部には、上記延長柱14の支持柱11に対する位置を固定するための第1ロック機構R1が設けられている。この第1ロック機構R1の詳細が図3に示されている。この第1ロック機構R1は、横方向に回動操作する第1ロックレバー15を備えている。支持柱11の上端部には、支持枠体16が取り付けられている。第1ロックレバー15は、この支持枠体16に支軸17を介して水平方向(横方向)に回動可能に支持されている。また、この支持枠体16の中央には円形の支持孔16aが設けられている。この支持孔16a内に延長柱14ががたつきなくその軸線J方向に移動可能かつ軸線J回りに回転可能に挿通されている。
第1ロックレバー15の回動先端部には、カム凸部15aが設けられている。一方、支持枠体16の側部には、このカム凸部15aに対向して作動孔16bが設けられている。第1ロックレバー15を水平方向に回動操作すると、カム凸部15aの作動孔16bに対する進入寸法が変化する。この作動孔16b内においてカム凸部15aと延長柱14との間には、第1ロック部材19が挟み込まれている。このため、第1ロックレバー15を横方向に90°程度回動操作して、作動孔16bに対するカム凸部15aの進入寸法が大きくなると、第1ロック部材19が延長柱14の周面に強く押し付けられて、当該延長柱14の支持柱11に対する位置が強固に固定される。本実施形態では、図3に示すように第1ロックレバー15を支持柱11の周面にほぼ沿わせた位置(ロック位置)に位置させると作動孔16bに対するカム凸部15aの進入寸法が最大になり、従ってこのときに延長柱14が支持柱11に対して移動不能に固定されるように設定されている。
図3に示すロック位置から第1ロックレバー15を図示反時計回り方向に回転操作すると、カム凸部15aの作動孔16bに対する進入寸法は徐々に小さくなり、従って延長柱14に対する第1ロック部材19の押し付け力が徐々に弱くなる。第1ロックレバー15を図3に示すロック位置から反時計回りに方向に約90°回転操作すると、カム凸部15aの作動孔16bに対する進入寸法が最も小さくなり(アンロック位置)、このとき第1ロック部材19の延長柱14に対する押し付けが最も弱くなって当該延長柱14をその軸線J方向に移動させることができるようになる。延長柱14をその軸線J方向に任意の位置に移動させた後、第1ロックレバー15を図3に示すロック位置に回動操作するとそのカム凸部15aにより第1ロック部材19が延長柱14に強く押し付けられ、これにより延長柱14の支持柱11に対する位置が強固に固定される。
このように第1ロック機構R1の第1ロックレバー15を横方向に回動操作することにより、延長柱14を支持柱11に対して位置調整可能なアンロック状態と任意の位置に固定されたロック状態に切り換えることができる。
延長柱14の先端に、作業者が把持するための把持部12が設けられている。この把持部12は、相互に位置変更可能な主として左手用の左把持部20と主として右手用の右把持部30を備えている。なお、左右方向については、把持部12を把持する作業者を基準として用いる。
両把持部20,30は共にループ形状を有している。図1において左側の右把持部30は延長柱14の上端部に固定ねじ34,35で固定されている。但し、上記したように延長柱14は支持柱11に対してその軸線J回りに回転可能に支持されていることから、この右把持部30は延長柱14と一体で支持柱11回りに回転させることができ、また延長柱14と一体で支持柱11に対してその軸線J方向に移動させることができる。
この右把持部30には作業機本体2の電動モータ2bに電源供給を行うための電気コード31が引き込まれている。また、右把持部30の内周側には作業者が指先で引き操作するトリガ形式のスイッチレバー32が設けられている。このスイッチレバー32が引き操作されると作業機本体2の電動モータ2bが起動して刈り込み刃2aが回転する。さらに、右把持部30の上面にはスイッチレバー32の誤操作を防止するためのロックオフレバー33が設けられている。このロックオフレバー33を図1において右側にスライド操作した状態でのみスイッチレバー32を引き操作することができる。
これに対して、左把持部20は、その下部に設けた筒体形状の支持筒部20aを介して延長柱14に対して軸線J方向に移動可能かつ軸線J回りに回転可能に支持されている。特に、この左把持部20は、右把持部30に対して軸線J方向下側に大きくずらすことにより、軸線J回りの回転範囲について規制を受けることなく360°若しくはそれ以上回転させることができる。この支持筒部20aから上方へ突き出す部分に右把持部30が取り付けられている。
左把持部20の支持筒部20aには、当該左把持部20を延長柱14に対して固定するための第2ロック機構R2が設けられている。この第2ロック機構R2の詳細が図4に示されている。この第2ロック機構R2は前記第1ロック機構R1と概ね同様の構成を備えている。この第2ロック機構R2は、第1ロック機構R1と同様横方向に回動操作する第2ロックレバー21を備えている。支持筒部20aの中央には、円形の支持孔20bが上下に貫通して設けられている。この支持孔20bに延長柱14ががたつきなくその軸線J方向に相対移動可能かつ軸線J回りに相対回転可能に挿通されている。
支持筒部20aには、支軸22を介して第2ロックレバー21が水平方向(横方向)に回動可能に支持されている。この第2ロックレバー21の回動先端部にもカム凸部21aが設けられている。このカム凸部21aに対向して支持筒部20aの側部には作動孔20cが設けられている。第2ロックレバー21を水平方向に回動操作すると、カム凸部21aの作動孔20cに対する進入寸法が変化する。この作動孔20c内においてカム凸部21aと延長柱14との間には、第2ロック部材23が挟み込まれている。このため、第2ロックレバー21を横方向に回動操作して、図3に示すように支持筒部20aに沿わせたロック位置に位置させると、作動孔20cに対するカム凸部21aの進入寸法が最大になって第2ロック部材23が延長柱14に強く押し付けられ、これにより当該延長柱14に対する支持筒部20aひいては左把持部20が強固に固定される。逆に、第2ロックレバー21を図4に示すロック位置から図示反時計回り方向に回転操作すると、カム凸部21aの作動孔20c内への進入寸法が最も小さくなり(アンロック位置)、このとき第2ロック部材23の延長柱14に対する押し付けが最も弱くなって当該延長柱14に対して支持筒部20aひいては左把持部20を軸線J方向に移動可能かつ軸線J回りに回転可能な状態となる。
このように第2ロック機構R2の第2ロックレバー21を横方向に回転操作することにより、左把持部20を延長柱14に対して位置調整可能なアンロック状態と任意の位置に固定したロック状態とに切り換えることができる。第2ロック機構R2をアンロック状態にして左把持部20を移動させることにより、当該左把持部20を右把持部30に対して延長柱14の軸線J方向及び軸線J回りの位置について様々な位置に移動させることができる。
図1では、軸線Jに対して左把持部20が前側に位置し、右把持部30が後ろ側に位置する第1変形把持形態が示されている。この第1変形把持形態では、軸線J方向の位置(高さ)については左右の把持部20,30が同じ高さに固定されている。この第1変形把持形態では、作業者は左手を前側、右手を後ろ側(手前側)にずらして当該把持部12を把持することができる。この第1変形把持形態では、左右の把持部20,30が共に作業者から見て左右に張り出さない縦方向(前後方向)に沿って配置されることから、例えば壁際の刈り込み作業をする場合に当該把持部20,30が壁等に干渉して邪魔になることがなく、従ってこの種の刈り込み作業を効率よく行うことができる。
図5〜図11には、上記第1変形把持形態から左右把持部20,30の位置(把持形態)をさらに変化させた様々な把持形態が示されている。以下、順に説明する。図5は、本実施形態のハンドル10の基本把持形態を示している。この基本把持形態は、上記第1変形把持形態から左右の把持部20,30を軸線J回りに約90°回転させた把持形態となっている。すなわち、この基本把持形態では、左把持部20と右把持部30が相互に左右対称かつ同じ高さ(軸線J方向の位置)で左右側方へ張り出した状態となっている。この基本把持形態では、作業者は両手を揃えて左右の把持部20,30を把持する姿勢をとることができる。図5に示す基本把持形態では、延長柱14が支持柱11の上端からその半分程度の長さ分だけ上方へ突き出された状態が示されているが、延長柱14をその軸線J方向に下方へ移動させて左把持部20の支持筒部20aが支持柱11の上端に当接した状態とすることもできる。この延長柱14の突き出し寸法は、第1ロック機構R1をアンロック状態にすることにより作業者の体格に合わせて任意に設定することができる。
この基本把持形態から、第2ロック機構R2をアンロックして、左把持部20を軸線J方向同じ高さで後ろ側(作業者から見て手前側)に約90°回転させて、左右把持部20,30が相互に直交状態に位置する第2変形把持形態が図6に示されている。この基本把持形態から第2変形把持形態へは、第1ロック機構R1はロック状態のままで行うことができ、従って右把持部30はそのままの位置に保持された状態で行うことができる。但し、この第2変形把持形態においても、第1ロック機構R1をアンロックして左右の把持部20,30を一体で軸線J方向に沿ってその高さ位置を作業者の体格に合わせて任意に変更することができる。
上記第2変形把持形態から第2ロック機構R2をアンロックして、左把持部20の高さ位置をより軸線J方向に沿ってより低い位置に移動させることができ、この第3変形把持形態が図7に示されている。この第3変形把持形態では、左把持部20の支持筒体20aが支持柱11の上端部(支持枠体16)に当接した状態となっている。このため、左把持部20は支持柱11に対して軸線J方向に最も低い位置から後方へ張り出す状態に固定されている。この第3変形把持形態では、作業者は左手を右手よりも低い位置にずらして当該把持部12を把持する姿勢をとることができる。
この第3変形把持形態から第2ロック機構R2をアンロックして左把持部20を軸線J回りに前側へ約180°反転させた第4変形把持形態が図8に示されている。第3変形把持形態から第4変形把持形態への移行は、第1ロック機構R1はロック状態のままで行うことができ、従って右把持部30の位置は変化していない。
次に、図9には第5変形把持形態が示されている。この第5変形把持形態は、図8に示す第4変形把持形態において第1ロック機構R1をアンロックした後、左右の把持部20,30を一体で軸線J回りに約90°回転させることによりなされる。この第5変形把持形態では、右把持部30が前側へ張り出し、左把持部20が左側へ張り出して、両把持部20,30が相互に直交する状態となっている。しかも、第2ロック機構R2はロック状態のまま把持部12が延長柱14と一体で軸線J回りに回転されることから、左右の把持得20,30は軸線J方向にずれた状態となっている。
上記第5変形把持形態から、第1ロック機構R1及び第2ロック機構R2の双方をアンロック状態として、延長柱14をその軸線J回りに約180°回転させ、これにより右把持部30のみを軸線J方向の高さ位置は変更することなく前側から後ろ側へ反転させることにより図10に示す第6変形把持形態に移行することができる。第5変形把持形態と第6変形把持形態では、右把持部30が前後に反転している点が異なっており、左把持部20の位置は変化しておらず、両把持部20,30は相互に直交する状態となっている。
上記第6変形把持形態から第2ロック機構R2のみをアンロックして、左把持部20を延長柱14に沿って上方へ平行移動させた第7変形把持形態が図11に示されている。この第7変形把持形態では、作業者は左右の手を同じ高さ位置で、相互に直交する向きに位置させて当該把持部12を把持する姿勢をとることができる。図11中白抜きの矢印で示すようにこの第7変形把持形態においても、第1ロック機構R1をアンロックして、左右の把持部20,30を直交状態のまま軸線J方向に平行移動させてその高さ位置を作業者の体格に合わせて任意に変更することができる。
以上説明したように図6〜図10に示す第2〜第6把持形態が特許請求の範囲の請求項2に記載した発明の実施形態に相当し、また図6〜図11に示す第2把持形態〜第7把持形態が請求項3に記載した発明の実施形態に相当する。
以上説明したように本実施形態のハンドル10によれば、作業機本体2から上方へ延びる支持柱11に対して延長柱14が軸線J方向に移動可能に設けられ、この延長柱14の上部に右把持部30が固定され、左把持部20が延長柱14に沿って移動可能かつ回転可能に支持されている。また、支持柱11に対する延長柱14及び右把持部30の位置は第1ロック機構R1により固定することができ、延長柱14に対する左把持部20の位置は第2ロック機構R2により固定することができる。このことから、左右の把持部20,30は、軸線J方向に沿って相互に位置変更可能であり、かつ軸線J回りに相互に回転可能となっている。このため、作業者が左手で把持する左把持部20と、右手で把持する右把持部30の位置を、両手を揃えて把持する基本把持形態(図5)に加えて、図1に示す第1変形把持形態、図6〜図11に示す第2〜第7変形把持形といったように様々な形態に位置変更して把持することができる。
このことから、作業者は、作業形態若しくは自身の体格等に合わせて左右の把持部20,30を様々な位置に位置させて把持部12を把持することができるので、楽な姿勢でより効率よく芝刈り作業を行うことができる。
また、図5に示す基本把持形態から第1ロック機構R1をアンロックして、左右の把持部20,30を軸線J回りに180°回転させて左右反転することにより、作業者は左手で右把持部30を把持し、右手で左把持部20を把持することができる。これによれば、右利きの作業者のみならず左利きの作業者についても利き腕でスイッチレバー32及びロックオフレバー33等を操作することができるので、この点で当該ハンドル10の使い勝手を一層高めることができる。
さらに、図1に示す第1変形把持形態では、左右把持部20,30が縦方向に沿って配置されて側方へ張り出さない状態となるため、壁際の刈り込み作業をする場合に把持部20,30が壁等に干渉して邪魔になることがなく、従ってこの種の刈り込み作業を効率よく行うことができる。また、図6〜図11に示す第2〜第7変形把持形態においても左右把持部20,30が軸線J回りに位置について相互に直交する状態に配置され、これにより基本把持形態に比して側方への張り出し量が小さくなることから、第1変形把持形態と同様把持部が壁等に干渉して邪魔になることがなく、これにより壁際での刈り込み作業等を効率よく行うことができる。
また、左右の把持部20,30が軸線J回りに相互に直交する第2〜第7変形把持形態では、縦方向の把持部(前後方向に沿った把持部)を軸(中心)にして横方向の把持部(側方へ張り出す把持部)を押し引き操作することにより作業機本体2の左右への旋回操作を、旋回内側となる側の手首や肘に無理なねじれ等の負担を掛けることなくより楽な姿勢で行うことができる。例えば、図6に示すように左把持部20を縦方向(前後方向)に位置させ、右把持部30を右側方へ張り出す第2変形把持形態とすることにより、作業者は、左手の把持位置をそのままにして(旋回軸にして)右手で右把持部30を左前方へ押し操作することにより、左手首及び左肘に負担を掛けることなく作業機本体2の左旋回操作を楽な姿勢で行うことができる。従って、図11に示す第7変形把持形態では、作業者は右手首や右肘に負担を掛けることなく作業機本体2の右旋回操作を楽な姿勢で行うことができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えて実施することができる。例えば、延長柱14が支持柱11に対してその軸線J方向に位置調整可能な構成を例示したが、この延長柱14は支持柱11の上端から突き出した状態に固定されて軸線J方向に移動不能な構成としてもよい。この構成によれば、右把持部30は位置変更不能であっても左把持部20を位置変更することにより、様々な把持形態を実現することができる。
逆に、左右の把持部がそれぞれロック機構を備えて延長柱に対して軸線J方向に移動可能かつ軸線J回りに回転可能な構成としてもよい。係る構成によれば、さらに多くの把持形態を実現することができる
また、左右の把持部20,30についてループ形状のものを例示したが、単に側方へ突き出すバー形状のものを用いる構成としてもよい。
また、概ね同じ大きさのループ形状の左右把持部20,30を例示したが左右で大きく異なる形状の把持部としてもよい。例えば、右把持部を両手で把持することができる主把持部とし、左把持部を小型の補助把持部としてもよい。
また、延長柱14に対してその軸線Jに沿って移動可能かつ軸線J回りに回転可能な左把持部20を例示したが、軸線J方向に沿って平行移動可能で軸線J回りには固定された左把持部(若しくは右把持部)としてもよく、逆に軸線J方向の位置について固定され、軸線J回りに回転操作のみ可能な構成としてもよい。
また、左右の把持部20,30が軸線J回りに相互に直交する第2〜第7変形把持形態及び相互に180°の基本把持形態と第1変形把持形態を例示したが、相互の角度は例えば30°、60°、120°とすることもでき、さらに両把持部20,30を軸線J回りに相互に一致する位置(0°)に位置させることもできる。
さらに、芝刈り機等の刈り込み機のハンドルを例示したが、削岩機、撹拌機、測定機、掃除機あるいは塗装機等のその他の各種作業機のハンドルについても同様に適用することができる。
本発明の実施形態に係るハンドルを備えた刈り込み機の全体側面図である。本図は、ハンドルの第1変形把持形態を示している。 刈り込み機を図1中矢印(2)方向であって作業者側から見た全体後面図である。 図1中(3)-(3)線断面矢視図であって、第1ロック機構の横断面図である。 図1中(4)-(4)線断面矢視図であって、第2ロック機構の横断面図である。 刈り込み機の全体斜視図である。本図は、ハンドルの基本把持形態を示している。 刈り込み機の全体斜視図である。本図は、ハンドルの第2変形把持形態を示している。 刈り込み機の全体斜視図である。本図は、ハンドルの第3変形把持形態を示している。 刈り込み機の全体斜視図である。本図は、ハンドルの第4変形把持形態を示している。 刈り込み機の全体斜視図である。本図は、ハンドルの第5変形把持形態を示している。 刈り込み機の全体斜視図である。本図は、ハンドルの第6変形把持形態を示している。 刈り込み機の全体斜視図である。本図は、ハンドルの第7変形把持形態を示している。
符号の説明
1…刈り込み機(作業機)
2…作業機本体、2a…刈り込み刃、2b…電動モータ
3…車輪、3a…車輪支持体、3b…車輪ロック機構
4…支持脚部
5…集塵ボックス
10…ハンドル
11…支持柱
12…把持部
13…支軸
14…延長柱
J…延長柱(又は支持柱)の軸線
R1…第1ロック機構
15…第1ロックレバー、15a…カム凸部
16…支持枠体、16a…支持孔、16b…作動孔
17…支軸
18…支持ブロック体
19…第1ロック部材
20…左把持部、20a…支持筒部、20b…支持孔、20c…作動孔
21…第2ロックレバー、21a…カム凸部
22…支軸
23…第2ロック部材
30…右把持部
32…スイッチレバー
33…ロックオフレバー
34,35…固定ねじ
R2…第2ロック機構

Claims (4)

  1. 作業機本体を押して移動させるために作業者が把持するハンドルであって、前記作業機本体から上方へ延びる支持柱と、該支持柱の上部に設けた把持部を備え、該把持部は、相互に位置変更可能な右手用の右把持部と左手用の左把持部を備え、該両把持部が前記支持柱の軸線に対して相互に左右対称に位置して作業者が両手を揃えた状態で把持することとなる基本把持形態と、両手を相互に異なる位置若しくは向きで把持することとなる変形把持形態とに切り換え可能なハンドル。
  2. 請求項1記載のハンドルであって、前記右把持部と前記左把持部が前記支持柱の軸線方向に相互にずれて配置されたハンドル。
  3. 請求項1記載のハンドルであって、前記右把持部と前記左把持部が前記支持柱の軸線回りに相互に直交して配置されたハンドル。
  4. 請求項1記載のハンドルであって、前記支持柱に伸縮可能に延長柱が設けられており、該延長柱の上端に前記右把持部又は前記左把持部の何れか一方が固定される一方、前記右把持部又は前記左把持部の何れか他方が前記延長柱に対してその軸線方向に移動可能かつ軸線回りに回転可能に支持されたハンドル。

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