JP2008118758A - ジョイントボックス及び配線用ユニットケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】 施工時の生産能力及び取り扱い性を向上させるとともに、良好な電気特性及び適度な機械強度を維持しつつ、配線用ユニットケーブルの軽量化、低価格化を図る。
【解決手段】 開示されるジョイントボックスは、複数本のケーブルの端末を回路結線した複数の結線部を収容して絶縁保護するものである。このジョイントボックスは、複数本のケーブルが挿入され、これらを整列させる複数のケーブル挿入孔31aが穿設されたケーブル挿入部31と、ケーブル挿入部31の中心に立設し、複数本のケーブルを固定させるためのケーブル固定部32とを有するケーブルホルダー12と、上端が塞がれ、下端が開口し、複数の結線部を収容するボックスカバーとを有している。そして、ケーブルホルダー12を構成するケーブル挿入部31の側面及びボックスカバーの下端近傍には、突起部33a及び33b並びに貫通孔からなるロック機構が形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電気配線工事において、複数本のケーブルを回路結線した複数の結線部を収容して絶縁保護するジョイントボックス及びこのジョイントボックスを備えた配線用ユニットケーブルに関する。
近年、居間や寝室などの部屋ごとにユニット化した部屋ユニットを住宅メーカーの工場で製造し、それらを施工現場で施主の希望や敷地形状に応じて組み付けることにより、一つの家屋を完成させるプレハブ住宅工法が知られている。このプレハブ住宅工法では、部屋ユニットごとの配線も予め工場内で行っており、ジョイントボックスを備えた配線用ユニットケーブルを用いて完成後の家屋で配線を行うことにより屋内配線作業の簡素化を達成することができる。
図5は、上記した従来の配線用ユニットケーブルの外観構成例を示す斜視図、図6は、図5に示す従来の配線用ユニットケーブルの断面図である。この例における配線用ユニットケーブルでは、600Vビニル絶縁ビニルシース平型ケーブル(以下、「VVFケーブル」と略称する。)1が複数本並列され、各々絶縁体2で被覆された導線3の端末が圧着スリーブ4を介して接続され、回路結線がされた後、絶縁チューブ5により各圧着スリーブ4間の絶縁がなされている。以上説明した各導線3の端末、各圧着スリーブ4及び各絶縁チューブ5により各結線部6がそれぞれ構成されている。
回路結線された複数の結線部6は、略倒立角枡状を呈するジョイントボックス本体7内に収容された後、絶縁性を有するエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂8がジョイントボックス本体7内に充填され、熱硬化性樹脂8が硬化することにより、各VVFケーブル1に引張強度を持たせるとともに、各結線部6の保護と絶縁及び各結線部6のジョイントボックス本体7内部ヘの固定が行われている(例えば、特許文献1参照。)。以下、この技術を第1の従来例と呼ぶ。
また、従来の配線用ユニットケーブルには、各ケーブルの端末を結線して形成した結線部を、ジョイントボックス本体と、このジョイントボックス本体に対して一体又は別体状態で係合するジョイントボックスカバーとの内部に収容することにより、上記結線部を外部に対して保護するものがある。この種の配線用ユニットケーブルでは、上記ジョイントボックス本体に、小径の引出側収容部と、この引出側収容部に連続する大径の収容部とを設け、上記引出側収容部には、2つの貫通孔と、これらの貫通孔を介して上記ジョイントボックス本体に一体化しかつ上記ケーブルを略双曲線形状に束ねる結束部材とを設けている(例えば、特許文献2参照。)。以下、この技術を第2の従来例と呼ぶ。
登録実用新案第3005912号公報 (第2頁、第1図) 特開2005−80446号公報(請求項1,[0017]〜[0038]、図1)
上記した第1の従来例では、熱硬化性樹脂8の硬化時間が必然的に発生して生産能力を向上させることができず、安価で短いリードタイムでの製造が難しいという問題がある。また、配線用ユニットケーブルの製品完成後に結線に誤りが発覚しても、各結線部6が樹脂モールドされているために修復が不可能であり、配線用ユニットケーブルを廃棄して新たに製造し直すしかないという問題がある。さらに、配線用ユニットケーブルの内部全体が樹脂モールドされているため、樹脂注入装置及びモールド用の熱硬化性樹脂8が必要となるとともに、配線用ユニットケーブル全体の重量が重くなり、取り扱い性に影響を来しているという問題もある。
また、上記した第2の従来例では、ジョイントボックス本体とジョイントボックスカバーとの内部に収容された結束部材と直接接触しない内部のケーブルの引張強度が低くなり、所定の強度を確保することができないという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上述のような課題を解決することができるジョイントボックス及び配線用ユニットケーブルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明に係るジョイントボックスは、複数本のケーブルの端末を回路結線した複数の結線部を収容して絶縁保護するジョイントボックスに係り、前記複数本のケーブルが挿入され、これらを整列させる複数のケーブル挿入孔が穿設されたケーブル挿入部と、前記ケーブル挿入部の中心に立設し、前記複数本のケーブルを固定させるためのケーブル固定部とを有するケーブルホルダーと、上端が塞がれ、下端が開口し、前記複数の結線部を収容するボックスカバーとを有し、前記ケーブルホルダーを構成する前記ケーブル挿入部の側面及び前記ボックスカバーの前記下端近傍には、ロック機構が形成されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載のジョイントボックスに係り、前記複数のケーブル挿入孔は、内面に平坦部を有し、前記ケーブル挿入部の中心に対して対称となるとともに、各前記平坦部が略角柱状を呈する前記ケーブル固定部の複数の側面のうちの対応する側面に平行となるように少なくとも1個穿設されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明に係る配線用ユニットケーブルは、請求項1又は2に記載のジョイントボックスと、前記ジョイントボックスを構成する前記ケーブルホルダーの前記ケーブル挿入部に穿設された前記複数のケーブル挿入孔に挿入され、各端末が所定の経路同士となるように回路結線され、複数の結線部が形成された複数本のケーブルと、前記複数本のケーブルのうち、前記ケーブルホルダーの上面側に突出した部分を束ねて締結することにより、前記複数本のケーブルを前記ケーブルホルダーの前記ケーブル固定部に固定させた結束部材とを備え、前記ジョイントボックスを構成する前記ボックスカバーが被せられて前記複数の結線部が前記ボックスカバーに収容され、前記ロック機構がロックすることにより、前記複数の結線部が絶縁保護されていることを特徴としている。
本発明によれば、配線用ユニットケーブルの施工時の生産能力及び取り扱い性を向上させることができるとともに、良好な電気特性及び適度な機械強度を維持しつつ、配線用ユニットケーブルの軽量化、低価格化を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るジョイントボックスを構成するボックスカバー11の外観構成を示す斜視図、図2は、上記ジョイントボックスを構成するケーブルホルダー12の外観構成を示す斜視図である。また、図3は、図2に示すケーブルホルダー12にVVFケーブル14を組み付け及び結線した状態の外観構成を示す斜視図、図4は、本発明の実施の形態1に係る配線用ユニットケーブルの外観構成を示す斜視図である。
ジョイントボックスは、ボックスカバー11と、ケーブルホルダー12と、結束部材13とから構成されている。図1に示すボックスカバー11は、例えば、透明な合成樹脂からなる。ボックスカバー11は、複数の結線部16を収容し、保護する形状、寸法を有する収容部21と、配線用ユニットケーブルを造営材や根太等の建物構造物に固定するためのボックス固定部22と、収容部21とボックス固定部22とを連結する連結部23とが一体に形成されて構成されている。
収容部21は、上端21aが塞がれ、下端21bが開口した略円筒状を呈している。収容部21の正面下端21bの近傍には、ケーブルホルダー12が下端21bから挿入された際にケーブルホルダー12の周縁部に形成された突起部33が嵌合する貫通孔21cが穿設されている。貫通孔21cは、略矩形状を呈している。
ボックス固定部22は、略矩形板状を呈しており、収容部21の外形直径と略同一幅を有している。ボックス固定部22は、略矩形板状を呈する基部22aの上端から上側に突出する凸部22bが基部22aと一体に形成されている。凸部22bの略中央には、略円形状を呈する貫通孔22baが穿設されている。貫通孔22baは、配線用ユニットケーブルを根太等の建物構造物に固定する際に、例えば、ボルト等が挿入される。また、凸部22bには、貫通孔22baを中心とした対称な位置に、貫通孔22bb及び22bcがそれぞれ穿設されている。貫通孔22bb及び22bcは、いずれも、略円形状を呈する円形貫通部と略U字状を呈するU字形貫通部とが円形貫通部の上部で連結している。貫通孔22bb及び22bcは、配線用ユニットケーブルを造営材に取り付ける際に、例えば、結束部材が挿入される。
また、ボックス固定部22は、基部22aの左右端の各略中央に、それぞれ外側に突出する凸部22c及び22dが基部22aとそれぞれ一体に形成されている。凸部22c及び22dの各略中央には、略円形状を呈する貫通孔22ca及び22daがそれぞれ穿設されている。貫通孔22ca及び22daは、配線用ユニットケーブルを根太等の建物構造物に固定する際に、例えば、ボルト等がそれぞれ挿入される。
また、凸部22cには、貫通孔22caを中心とした対称な位置に、貫通孔22cb及び22ccがそれぞれ穿設されている。同様に、凸部22dには、貫通孔22daを中心とした対称な位置に、貫通孔22db及び22dcがそれぞれ穿設されている。貫通孔22cb及び22ccは、いずれも、略円形状を呈する円形貫通部と略U字状を呈するU字形貫通部とが円形貫通部の右部で連結している。一方、貫通孔22db及び22dcは、いずれも、略円形状を呈する円形貫通部と略U字状を呈するU字形貫通部とが円形貫通部の左部で連結している。貫通孔22cb及び22cc並びに貫通孔22db及び22dcは、それぞれ配線用ユニットケーブルを造営材に取り付ける際に、例えば、結束部材が挿入される。
さらに、ボックス固定部22の背面略中央には、いずれも略U字状を呈する溝22e及び22fが互いに直交するように形成されている。ボックス固定部22の基部22aの背面下端22aaの近傍には、貫通孔21cと対称となる位置に、ケーブルホルダー12が下端21bから挿入された際にケーブルホルダー12の周縁部に形成された突起部33が嵌合する貫通孔22gが穿設されている。貫通孔22gは、略矩形状を呈している。なお、図1では、凸部22d、貫通孔22da、貫通孔22db、貫通孔22dc、溝22e、溝22f及び貫通孔22gは、いずれも透視線で示している。
図2に示すケーブルホルダー12は、例えば、透明な合成樹脂からなる。ケーブルホルダー12は、複数本のVVFケーブル14を挿入し整列させるためのケーブル挿入部31と、複数本のVVFケーブル14を結束部材13によりこのケーブルホルダー12に固定するためのケーブル固定部32と、突起部33a及び33bとが一体に形成されて構成されている。なお、図2では、突起部33bは示されていない。
ケーブル挿入部31は、略円盤状を呈している。ケーブル挿入部31の厚さ方向には、内面に平坦部を有して貫通してなる複数のケーブル挿入孔31aが穿設されている。複数のケーブル挿入孔31aは、ケーブル挿入部31の中心を厚さ方向に通る直線を対称軸として対称となるとともに、各平坦部が略正六角柱状を呈するケーブル固定部32の6つ側面32a〜32fのうちの対応する側面に平行となるように2個ずつ計12個穿設されている。なお、図2では、計12個のケーブル挿入孔31aのうち、10個だけを示している。
ケーブル固定部32は、上記したように、略正六角柱状を呈しており、ケーブル挿入部31の略中心に立設されている。一方、ケーブル挿入部31の側面31bには、ケーブル挿入部31の中心を厚さ方向に通る直線を対称軸として対称となるように、突起部33a及び33bが形成されている。突起部33a及び33bの断面は、いずれも、ケーブル挿入部31の上縁31cから下縁31dに向かって、その断面の幅が徐々に大きくなる略直角三角形状を呈している。結束部材13は、例えば、合成樹脂からなる。結束部材13は、最大12本のVVFケーブル14を結束して、ケーブル固定部32に固定するために用いられる。
次に、上記構成のジョイントボックスを用いて、本実施の形態1に係る配線用ユニットケーブルを組み立てる方法について説明する。まず、結線すべき最大12本のVVFケーブル14について、各端末のシース41及び各絶縁心線42のそれぞれの絶縁体43を順次剥がして導体44を露出させる(図3参照)。
次に、上記処理を施した各VVFケーブル14を、ケーブルホルダー12の各ケーブル挿入孔31aに、ケーブルホルダー12の下面31e側から挿入する。そして、各VVFケーブル14の端末をケーブル固定部32の上面を超えて突出させた後、保持する。これにより、各VVFケーブル14は、ケーブルホルダー12内において、略垂直に整列する。即ち、ケーブルホルダー12は、配線用ユニットケーブルを組み立てる際の各VVFケーブル14を整列させるための治工具としての機能を有している。
次に、各絶縁心線42の端末から露出したそれぞれの導体44を所定の経路同士となるように電線コネクタ15等を用いて回路結線することにより、複数の結線部16を形成する。電線コネクタ15は、絶縁性を有しており、他の電線コネクタ15等に接触しても電気的な導通が得られないように形成されている。なお、電線コネクタ15に換えて、絶縁性を有する既知の絶縁チューブ、圧着スリーブを用いても良い。
次に、図3に示すように、すべてのVVFケーブル14のうち、ケーブルホルダー12の上面31f側に突出した部分を結束部材13により束ねて締結することにより、ケーブルホルダー12を構成するケーブル固定部32に固定する。この際、結束部材13は、ケーブル固定部32の略中央部に対応する位置に保持する。これにより、すべてのVVFケーブル14に一定以上の均一な圧力が加えられ、結束部材13の締結による圧力が一部のVVFケーブル14に集中することがない。これは、以下に示す理由による。
即ち、上記したように、ケーブル固定部32は、略正六角柱状を呈しているとともに、複数のケーブル挿入孔31aがケーブル挿入部31の中心を厚さ方向に通る直線を対称軸として対称であって、各平坦部が略正六角柱状を呈するケーブル固定部32の6つ側面32a〜32fのうちの対応する側面に平行となるように2個ずつ計12個穿設されている。従って、結束部材13が形成する円の直径を小さくするように締め付けることにより、ケーブル挿入部31の半径方向に隣接する2本のVVFケーブル14のそれぞれ平坦部が密着するとともに、内側に位置するVVFケーブル14の平坦部がケーブル固定部32の対応する側面に密着する。この現象がすべてのVVFケーブル14について同時に行われる。これにより、すべてのVVFケーブル14に一定以上の均一な圧力が加えられ、結束部材13の締結による圧力が一部のVVFケーブル14に集中することがないのである。
次に、図3に示すような状態にあるもの、即ち、ケーブルホルダー12にVVFケーブル14を組み付け及び結線した後、結束部材13でケーブル固定部32に固定した状態にあるものを、図1に示すボックスカバー11を構成する収容部21の下端21bの開口部から挿入し、ケーブルホルダー12を構成する突起部33aをボックスカバー11の貫通孔21cに嵌合させるとともに、ケーブルホルダー12を構成する突起部33bをボックスカバー11の貫通孔22gに嵌合させる。これにより、図4に示すように、ボックスカバー11を構成する収容部21内に複数の結線部16が収容され、絶縁保護され、配線用ユニットケーブルの組み立てが完成する。
上記したように、突起部33a及び33bの断面は、いずれも、ケーブル挿入部31の上縁31cから下縁31dに向かって、その断面の幅が徐々に大きくなる略直角三角形状を呈している。従って、VVFケーブル14を組み付け及び結線した後、結束部材13でケーブル固定部32に固定した状態にあるケーブルホルダー12をボックスカバー11に挿入する際には、小さな力で突起部33a及び33bがボックスカバー11の貫通孔21c及び22gにそれぞれ嵌合する。しかし、突起部33a及び33bがボックスカバー11の貫通孔21c及び22gにそれぞれ嵌合した後は、例えば、複数本のVVFケーブル14のいずれかに、図4に示すx方向に引っ張る力が加えられたとしても、突起部33a及び33bのそれぞれの下面がボックスカバー11の対応する貫通孔21c及び22gの下内壁に当接し、ケーブルホルダー12の嵌合状態が解除されることはない。
ただし、配線用ユニットケーブルの製品完成後に結線に誤りが発覚した場合には、突起部33a及び33bのそれぞれの先端を、例えば、マイナスドライバー等で押圧しつつ、複数本のVVFケーブル14のいずれかに、図4に示すx方向に引っ張る力を加えることにより、ケーブルホルダー12の嵌合状態を解除することができる。従って、誤配線の修復が可能であり、屋内配線を短時間で終了させることができる。
このように、本発明の実施の形態1によれば、複数本のVVFケーブル14をケーブルホルダー12にセットした後、回路結線し、結束部材13で組み付け及び結線し、結束部材13で複数本のVVFケーブル14を締め付け、ケーブル固定部32に固定した後、この状態にあるものをボックスカバー11を構成する収容部21に収容している。従って、従来の配線用ユニットケーブルと比べて、簡単、かつ、軽量な構成で、従来と同等の電気性能と適度な機械強度を持たせることができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、配線用ユニットケーブルの組立時には、特別な治工具や特別な組立装置を使用する必要もなく、簡単に組み立てることができる。さらに、本発明の実施の形態1によれば、回路結線を行った後はボックスカバー11を被せるだけであり、上記した第1の従来例のように熱硬化性樹脂8でモールドする必要はない。従って、生産能力を向上させることができ、安価で短いリードタイムでの製造がしやすいとともに、従来品よりも軽量になるため、施工時の取り扱い性が向上する。
さらに、本発明の実施の形態1によれば、点検のために透明な合成樹脂からなるボックスカバー11の外側から目視した結果、配線用ユニットケーブルの製品完成後に結線に誤りが発覚した場合でも、突起部33a及び33bのそれぞれの先端を、例えば、マイナスドライバー等で押圧しつつ、複数本のVVFケーブル14のいずれかに、図4に示すx方向に引っ張る力を加えることにより、ケーブルホルダー12の嵌合状態を解除することができる。従って、誤配線の修復が可能であり、上記した第1の従来例のように、配線用ユニットケーブルを廃棄して新たに製造し直す必要がないので、屋内配線を短時間で終了させることができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、結束部材13が形成する円の直径を小さくするように締め付けることにより、ケーブル挿入部31の半径方向に隣接する2本のVVFケーブル14のそれぞれ平坦部が密着するとともに、内側に位置するVVFケーブル14の平坦部が略正六角柱状を呈するケーブル固定部32の対応する側面に密着する。この現象がすべてのVVFケーブル14について同時に行われる。これにより、すべてのVVFケーブル14に一定以上の均一な圧力が加えられ、結束部材13の締結による圧力が一部のVVFケーブル14に集中することがない。従って、すべてのVVFケーブル14について、所定の引張強度を確保することができる。
実施の形態2.
上述の実施の形態1では、ボックスカバー11を構成する収容部21が上端21aが塞がれ、下端21bが開口した略円筒状を呈しているとともに、これに対応して、ケーブルホルダー12がケーブル挿入部31及び略正六角柱状を呈するケーブル固定部32を有している例を示したが、これに限定されない。例えば、ボックスカバーを構成する収容部が上端が塞がれ、下端が開口した略倒立角枡状を呈していても良く、これに対応して、ケーブルホルダーが矩形板状を呈するケーブル挿入部及び略正四角柱状を呈するケーブル固定部を有していても良い。このように構成すれば、上述した実施の形態1と略同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述の実施の形態1では、ケーブルホルダー12を構成するケーブル固定部32が略正六角柱状を呈している例を示したが、これに限定されない。ケーブルホルダーを構成するケーブル固定部は、略正三角柱状、略正四角柱状、略正五角柱状のいずれの形状を呈していても良い。これに対応して、複数のケーブル挿入孔も、ケーブル挿入部の中心を厚さ方向に通る直線を対称軸として対称であって、各平坦部がケーブル固定部の各側面のうちの対応する側面に平行となるように少なくとも1個ずつ穿設する。
また、上述の各実施の形態では、ケーブルは、VVFケーブル14である例を示したが、これに限定されない。ケーブルは、絶縁材からなるシースと、絶縁材からなる被覆と、導体とから構成されていれば、絶縁材及び導体の材質並びに心線の本数などはどのようなものでも良い。
また、上述の各実施の形態では、ケーブルホルダー12は、ケーブル挿入部31とケーブル固定部32とが一体に形成されて構成されている例を示したが、これに限定されない。例えば、ケーブル挿入部とケーブル固定部とは別個に形成され、接着剤等により結合されて構成されていても良い。
また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。
本発明の実施の形態1に係るジョイントボックスを構成するボックスカバーの外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るジョイントボックスを構成するケーブルホルダーの外観構成を示す斜視図である。 図2に示すケーブルホルダーにVVFケーブルを組み付け及び結線した状態の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る配線用ユニットケーブルの外観構成を示す斜視図である。 従来の配線用ユニットケーブルの外観構成例を示す斜視図である。 図5に示す従来の配線用ユニットケーブルの断面図である。
符号の説明
11 ボックスカバー
12 ケーブルホルダー
13 結束部材
14 VVFケーブル
15 電線コネクタ
16 結線部
21 収容部
21a 上端
21b 下端
21c,22g 貫通孔(ロック機構)
22 ボックス固定部
22a 基部
22aa 下端
22b,22c,22d 凸部
22ba,22bb,22bc,22ca,22cb,22cc,22da,22db,22dc 貫通孔
22e,22f 溝
23 連結部
31 ケーブル挿入部
31a ケーブル挿入孔
31b,32a〜32f 側面
31c 上縁
31d 下縁
31e 下面
31f 上面
32 ケーブル固定部
33a,33b 突起部(ロック機構)
41 シース
42 絶縁心線
43 絶縁体
44 導体

Claims (3)

  1. 複数本のケーブルの端末を回路結線した複数の結線部を収容して絶縁保護するジョイントボックスであって、
    前記複数本のケーブルが挿入され、これらを整列させる複数のケーブル挿入孔が穿設されたケーブル挿入部と、前記ケーブル挿入部の中心に立設し、前記複数本のケーブルを固定させるためのケーブル固定部とを有するケーブルホルダーと、
    上端が塞がれ、下端が開口し、前記複数の結線部を収容するボックスカバーとを有し、
    前記ケーブルホルダーを構成する前記ケーブル挿入部の側面及び前記ボックスカバーの前記下端近傍には、ロック機構が形成されている
    ことを特徴とするジョイントボックス。
  2. 前記複数のケーブル挿入孔は、内面に平坦部を有し、前記ケーブル挿入部の中心に対して対称となるとともに、各前記平坦部が略角柱状を呈する前記ケーブル固定部の複数の側面のうちの対応する側面に平行となるように少なくとも1個穿設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョイントボックス。
  3. 請求項1又は2に記載のジョイントボックスと、
    前記ジョイントボックスを構成する前記ケーブルホルダーの前記ケーブル挿入部に穿設された前記複数のケーブル挿入孔に挿入され、各端末が所定の経路同士となるように回路結線され、複数の結線部が形成された複数本のケーブルと、
    前記複数本のケーブルのうち、前記ケーブルホルダーの上面側に突出した部分を束ねて締結することにより、前記複数本のケーブルを前記ケーブルホルダーの前記ケーブル固定部に固定させた結束部材とを備え、
    前記ジョイントボックスを構成する前記ボックスカバーが被せられて前記複数の結線部が前記ボックスカバーに収容され、前記ロック機構がロックすることにより、前記複数の結線部が絶縁保護されている
    ことを特徴とする配線用ユニットケーブル。
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