JP2008116743A - 多チャンネル光通信用レンズ及びそれを用いた光モジュール - Google Patents

多チャンネル光通信用レンズ及びそれを用いた光モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】光モジュールの構造に関係なく所望の位置に配置することができ、かつ多チャンネルの光信号を低損失に結合させることができる多チャンネル通信用レンズを提供する。
【解決手段】複数の整列された光伝送路11と、それら光伝送路11に対向して整列され、光信号を送受信する複数の光電素子12との間に介設されて各光伝送路と各光電素子間の光信号を個々に結合させる多チャンネル光通信用レンズにおいて、整列された光伝送路11の端面または端面近傍の集光位置と光電素子12の集光位置にそれぞれ第1凸レンズ15と第2凸レンズ16を配置し、その両凸レンズ15,16の相対する内側のレンズ面18,20を各光伝送路11から各光電素子12への非点収差を低減すべく非軸対称レンズ面に形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、多チャンネルの光信号を送信または受信する光モジュールに搭載する多チャンネル光通信用レンズ及びそれを用いた光モジュールに関するものである。
光通信システムの末端では、電気信号から変換された光信号を光ファイバ等の光伝送路に送信する光モジュールや、光伝送路から光信号を受信する光モジュールが用いられており、特に、複数の光信号を送信或いは受信するべくレーザダイオード(LD)アレイやフォトダイオード(PD)アレイを実装した光モジュールが用いられている。このような光モジュールは、光伝送路とLD或いはPD間に光信号を結合させる多チャンネル光通信用レンズを備えている。
図4に示すように、多チャンネル光通信用レンズ40は、複数の光ファイバ41(例えば、光ファイバアレイ42)と複数のPD43(例えばPDアレイ44)との間に介設され、各光ファイバ41を出射した光信号を各PD43に個々に結合させる。多チャンネル光通信用レンズ40は、各光ファイバ41と各PD43とにそれぞれ対向して並列に形成された複数のマイクロレンズ46,47を備えたマイクロレンズアレイである。
各光ファイバ41から出射した光信号は、光ファイバ側のマイクロレンズ46でコリメートされ、それらコリメートされた光信号(平行光)がPD側のマイクロレンズ47で集光され、略焦点位置で各PD43に受光される。このような多チャンネル光通信用レンズ40を備えた光モジュールは、各光ファイバ41とそれに対応するPD43毎に一組のマイクロレンズ46,47が設けられるために、各光ファイバ41からの光信号を個々に各PD43に結合させることができる。
なお、本発明に係る多チャンネル光通信用レンズを備えた光モジュールの先行技術文献情報としては、次のものがある。
特開2005−292739号公報
光モジュールに実装されている従来の多チャンネル光通信用レンズ40は、複数のマイクロレンズ46,47を並列に配設して複数の光信号を個々にコリメート、集光するためレンズ径が小さい。そのため、マイクロレンズ46,47の焦点距離は短く、レンズ40を光モジュールに搭載する際、LDやPD、光コネクタ等のすぐ近くにレンズ40を配置しなければならなかった。したがって、LDパッケージやPDパッケージを備える光モジュールの構造が制限されるという問題があった。
また、焦点距離の短いマイクロレンズアレイでは、凸レンズに僅かなチリやゴミ(コンタミネーション、コンタミ)が付着すると、それら凸レンズを透過する光信号が劣化する問題がある。これは、マイクロレンズアレイでは凸レンズの径が小さく、コンタミのレンズ径(光信号の径)に対する比が大きいことによる。マイクロレンズよりもレンズ径を大きくした大口径レンズを使用することでコンタミによる光信号劣化の問題は解消できる。
しかしながら、このような大口径レンズを多チャンネル光通信に使用しても4チャンネル程度以下の光信号にしか適用することができない。それ以上のチャンネル数の光信号を入射させる程に大きいレンズを用いると、スポットサイズを小さくして集光させることができず、光信号をPDに結合させる際、損失が大きくなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、LDやPDを備える光モジュールを所望の構造にすることができ、かつ多チャンネルの光信号を低損失に結合させることができる多チャンネル通信用レンズ及びそれを用いた光モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の整列された光伝送路と、その光伝送路に対向して整列され、光信号を送信または受信する複数の光電素子と、上記光伝送路と上記光電素子との間に介設されて各光伝送路と各光電素子間の光信号を個々に結合させる多チャンネル光通信用レンズにおいて、
上記光信号を上記整列された光伝送路の端面または端面近傍に集光させる位置に第1凸レンズを設けると共に、上記光信号を上記複数の光電素子に集光させる位置に第2凸レンズを設け、両凸レンズは一方の面に非球面レンズを有し、他方の面に非軸対称の非球面レンズを有する多チャンネル光通信用レンズである。
請求項2の発明は、上記第1凸レンズまたは上記第2凸レンズは、上記複数の整列された光伝送路または上記複数の光電素子から出射された複数の光信号を平行光とすると共に、上記複数の光信号を上記第1凸レンズ及び上記第2凸レンズ間で略一点で交差させ、これら複数の光信号を各光電素子または各光伝送路の端面または端面近傍に集光させる請求項1記載の多チャンネル光通信用レンズである。
請求項3の発明は、上記第1凸レンズの光伝送路側のレンズ面と上記第2凸レンズの光電素子側のレンズ面とを互いに同じ曲面に形成すると共に、上記第1凸レンズの光伝送路とは反対側のレンズ面と上記第2凸レンズの光電素子とは反対側のレンズ面とを互いに同じ曲面に形成した請求項1または2記載の多チャンネル光通信用レンズである。
請求項4の発明は、上記第1凸レンズと上記第2凸レンズとは同一に形成される請求項1〜3いずれかに記載の多チャンネル光通信用レンズである。
請求項5の発明は、上記第1凸レンズは上記複数の整列された光伝送路のうち互いに最も離れた2つの光伝送路の光軸間距離よりも大きな有効径を有すると共に、上記第2凸レンズは上記複数の光電素子のうち互いに最も離れた2つの光電素子の光軸間距離よりも大きな有効径を有する請求項1〜4いずれかに記載の多チャンネル光通信用レンズである。
請求項6の発明は、請求項1〜5いずれかに記載の多チャンネル光通信用レンズと、上記複数の整列された光伝送路と、上記複数の整列された光電素子とを備えた光モジュールである。
本発明によれば、LDやPDを備える光モジュールを所望の構造にすることができ、かつ多チャンネルの光信号を低損失に結合させることができるという優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る多チャンネル通信用レンズ部品の好適な実施の形態を示した模式図である。
図1に示すように、本実施の形態の多チャンネル光通信用レンズ10は、例えば光トランシーバ等の光モジュール30を構成する複数の整列された光伝送路11と、その光伝送路11に対向して整列され、光信号を送信または受信する複数の光電素子12との間に介設されて各光伝送路11と各光電素子12間の光信号を個々に結合させるものである。
複数の光伝送路11として、複数本の光ファイバが挙げられ、本実施の形態では、12本(チャンネル)の光ファイバを並列に整列して配置し、光ファイバの入出射端は光コネクタ(例えば、12心テープファイバ用MT光コネクタ)13が設けられる。各光ファイバ11間の間隔は250μmピッチであり、両端の光ファイバ間の距離L1は2.75mmである。
複数の光電素子12としては、複数個のフォトダイオード(PD)が挙げられ、本実施の形態では、複数個のPD(10Gbit/s伝送用、受光径φ50μm)を250μmピッチで並列に整列させた素子としてPDアレイ14を用いる。各光電素子12間の間隔は250μmピッチであり、両端の光電素子12間の距離L2は2.75mmである。
多チャンネル光通信用レンズ10は相対する2つの凸レンズ15,16からなり、一方の凸レンズ(第1凸レンズ)15は、複数の光伝送路11に対向して配置され、他方の凸レンズ(第2凸レンズ)16は、複数の光電素子12に対向して配置される。また、第1凸レンズ15の有効レンズ径は、並列に整列した複数の光伝送路11のうち互いに最も離れた両端の光伝送路11間の距離L1よりも大きく、第2凸レンズ16の有効レンズ径は、並列に整列した複数の光電素子12のうち互いに最も離れた両端の光電素子12間の距離L2よりも大きい。
第1凸レンズ15及び第2凸レンズ16は、光学樹脂を用いて金型成形により形成される。レンズ材料に用いられる光学樹脂には、アクリル系樹脂(特に、PMMA系:メタクリル酸メチル樹脂)、PC系(ポリカーボネイト)、COP系(シクロオレフィンポリマー)などがある。また、材料強度や耐熱性を重視するのであれば、スーパーエンジニアプラスチックであるPEI(ポリエーテルイミド)が適している。本実施の形態の多チャンネル光通信用レンズ10にはこれら光学樹脂のいずれを用いてもよい。
ここで、第1凸レンズ15の光伝送路11側のレンズ面17及び第2凸レンズ16の光電素子12側のレンズ面20を外側レンズ面と称し、第1凸レンズ15の光伝送路11とは反対側のレンズ面18及び第2凸レンズ16の光電素子12とは反対側のレンズ面19を内側レンズ面と称する。
本実施の形態では、第1凸レンズ15の外側レンズ面17と第2凸レンズ16の外側レンズ面20とを同じ曲面に形成し、第1凸レンズ15の内側レンズ面18と第2凸レンズ16の内側レンズ面19とを同じ曲面に形成した。さらに、第1凸レンズ15と第2凸レンズ16とを、レンズ面17〜20以外の部分(例えば、上記光学樹脂の材料(屈折率)、内側レンズ面と外側レンズ面間の長さなど)も含めて同一に形成した。
さて、本実施の形態の多チャンネル光通信用レンズ10は、整列された光伝送路11の端面または端面近傍と光電素子12とがそれぞれ第1凸レンズ、第2凸レンズの集光位置となるように第1凸レンズ15と第2凸レンズ16とを光モジュール30内に配置し、両凸レンズ15,16の相対する内側のレンズ面18,19を各光伝送路11から各光電素子12への非点収差を低減すべく非軸対称レンズ面(トーリック面)に形成したものである。
ここで、非軸対称レンズ面とは、レンズ面の子午面(子午線方向断面、図中x方向)と球欠面(球欠線方向断面、図中y方向)とで互いに異なる曲線で形成されたレンズ面であり、特に、曲率、楕円定数及び/又は高次の非球面定数等のパラメータが互いに異なる。
多チャンネル光通信用レンズ10を用いた光モジュール30は、多チャンネル光通信用レンズ10の他に、並列に整列された複数の光伝送路11と、並列に整列された複数の光電素子12とを備える。光モジュール30としては、光電素子12としてPDを備えた受信用光モジュール、光電素子12としてレーザダイオード(LD)を備えた送信用光モジュール、或いはPDとLDの両方を備えた送受信用光モジュール(例えば、光トランシーバ)が挙げられる。送受信用光モジュールの場合、例えば、複数の光電素子12としてPDとLDとを同個数ずつ配置して構成される。
本実施の形態の作用を説明する。
図1では、第1凸レンズ15及び第2凸レンズ16を伝搬する光信号の主光線(球面収差レンズの光軸)を実線で示した。また、光軸の上部を通過する上光線、及び光軸の下部を通過する下光線を破線で示した。
複数の光伝送路11から出射した各光信号は、光伝送路11のNAによって決まる所定の拡がり角(本実施の形態では24°)で第1凸レンズ15に入射する。第1凸レンズ15に入射した各光信号は、外側レンズ面17及び内側レンズ面18で屈折して光軸(主光線)が曲げられると共に平行光となって(コリメートされて)第1凸レンズ15を出射し、第2凸レンズ16へ向かう。その際、複数の光信号は、第1凸レンズ15の外側レンズ面17に入射した光信号のうち、外側レンズ面17の中心からx軸方向に離れた位置に入射する光信号程、光軸の曲がり角が大きく、中心に近い程曲がり角が小さい。したがって、第1凸レンズ15を出射し、それぞれ平行光となった各光信号の光軸は、第1凸レンズ15と第2凸レンズ16との間で略一点Aで交差する。また、上光線及び下光線も第1凸レンズ15と第2凸レンズ16との間でそれぞれ略一点A1,A2で交差する。
第2凸レンズ16では、第1凸レンズ15でコリメートされた各光信号が第2凸レンズ16の内側レンズ面19及び外側レンズ面20で屈折して、各光信号の光軸が互いに平行にされると共に、第2凸レンズ16の外側レンズ面20を出射した各光信号は各光電素子12の受光端面に集光する。
本実施の形態の多チャンネル光通信用レンズ10によれば、並列に整列した複数の光伝送路11(或いは光電素子12)の両端の光伝送路11間の距離L1(或いはL2)以上に有効レンズ径を大きく形成しているので、外側レンズ面17に入射する(或いは外側レンズ面20から出射する)光信号の焦点距離が長い。焦点距離が長くなることで、LDパッケージやPDパッケージとレンズとの間にパッケージを封止するガラス窓を設けることができ、LDやPDの信頼性を高めることができる。また、パッケージ構造やサイズが規定されているためレンズから所定の距離以上ないと用いることができなかったLDパッケージやPDパッケージを用いることができる。さらに、焦点距離が長いと凸レンズに入射する光信号の光径が大きいため、レンズ表面に傷や汚れがあっても、光信号の損失を抑えることができる。
多チャンネル光通信用レンズ10は、本来、図1で説明した光路を形成すべく、両外側レンズ面17,20の非球面形状のみを考慮して形成すればよいものであるが、有効レンズ径が大きい場合(特に、1mm以上)、各光電素子12の受光端面で受光される各光信号は、球面収差(コマ収差、歪曲収差を含む)の発生によりスポットサイズが拡がり、受光端面(焦点)に有効に集光されないものであった。
本実施の形態の多チャンネル光通信用レンズ10では、有効レンズ径を大きくしても、両外側レンズ面17,20に加えて、内側レンズ面18,19を非球面に形成することで、受光端面に生じる球面収差を低減(相殺)することができる。
レンズの屈折力(パワー)は、レンズの屈折率(n)の値が大きく、曲率半径(r)が小さいほど大きくなる。本実施の形態では、12チャンネルの光信号をレンズに入射させているが、各チャンネルの光信号を略一点の焦点位置に集めるためには、レンズの中心から離れた位置(R)に入射する光ほど、大きな屈折力で屈折させる必要がある。
しかし、光軸に垂直方向での球面収差(横収差)は(R/r)の3乗に比例することから、曲率半径が小さくレンズのパワーが大きいほど球面収差が発生し易く、従ってレンズの中心から離れた位置に入射した光ほど球面収差が発生し易い。上記レンズ集光特性によれば、同じ焦点距離に集光する場合、本実施の形態であるレンズ面を4面用いることで、従来のレンズ面が2面の場合と比べて、各レンズ面のパワーを小さくすることができる。つまり、各レンズ面の曲率半径を従来の2面レンズの場合と比べ大きくできるため、12チャンネルの両端の光信号のようにレンズの中心から離れた位置に入射する光信号でも球面収差の発生を低減させることができる。
図2(a)は、図1の2A−2A線矢視図(球欠面を示す模式図)、図2(b)は、図2(a)のC1部分の拡大図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、相対する内側のレンズ面(第1凸レンズの内側レンズ面18及び第2凸レンズの内側レンズ面19)を非軸対称な非球面(トーリック面)に形成することで、光信号が光電素子12の受光端面12aに集光される際に生じる非点収差を低減することができる。
図3(a)は従来の多チャンネル光通信用レンズの球欠面を示す模式図、図3(b)は、図3(a)のC2部分の拡大図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、軸対称な曲面のレンズ面33,34,35,36を有する凸レンズ31,32では、各光信号が、図中x方向に並んで伝搬するために、子午面内の光線Lmと球欠面内の光線Lsとで結像位置(焦点位置)が光軸方向で前後に(図中、z方向に)異なる非点収差が発生する。よって、受光端面12aでのスポットサイズが例えば60μm程度と非常に大きくなってしまう。
そこで、本実施の形態のレンズ10では、第1凸レンズ15及び第2凸レンズ16の内側レンズ面18,19を非軸対称な非球面に、すなわち、子午面(x方向)と球欠面(y方向)とで互いに異なる曲面に形成した。これにより、子午面内の光線Lmの焦点位置と球欠面内の光線Lsの焦点位置とを各光電素子の受光端面12aで一致させ、非点収差を低減して集光させることができる。
PDアレイ14には10Gbit/sの伝送が可能な受光径φ50μmのPDを用いたが、本実施の形態では、受光端面のスポットサイズは常温25℃でφ18μmであり、PDの受光径に対し十分に小さくすることができる。従って、PDアレイ14に各光信号をもれなく結合することができる。
一方、多チャンネル光通信用レンズ10は樹脂により形成されているため、温度変化による屈折率の変化の影響を受けスポットサイズが変化する。しかしながら、本実施の形態によれば、光モジュール内の温度が80℃まで上昇したとしてもスポットサイズはφ30μm以下に抑えることができるため、光モジュール内の温度が80℃まで変化した場合でも、低損失で各光信号をPDに結合させることができる。
以上、本実施の形態の多チャンネル光通信用レンズ10は、非球面を有するレンズ面17〜20を4面形成することで球面収差を低減し、更に内側レンズ面18,19をトーリック面に形成することで非点収差を低減して、低損失で各光信号を結合させることができる。
本実施の形態の多チャンネル光通信用レンズ10は、多チャンネル光通信用レンズのレンズ径が1mm以上となると、収差によるスポットサイズの増大が無視できない程度になるので、1mm以上のレンズ径を有するレンズにおいて顕著な効果を有する。
本実施の形態では、受光径φ50μmの10Gbit/s伝送用PDを用いたが、10Gbit/sを超える高速な伝送速度が要求される場合にはさらに受光径の小さいPDが必要とされる。これは、PDの受光径の大きさに伴いPDに発生する寄生容量が大きくなり周波数帯域が狭くなるからである。本実施の形態によれば、受光径φ30μmのPDでも使用することができ、10Gbit/sを超える伝送速度の光モジュールにも適用することができる。
図1では、光電素子12を受光素子とし、光伝送路11から出射した光を受光素子にて受信する場合について説明したが、光電素子12として発光素子を用い、発光素子を出射した光を多チャンネル光通信用レンズ10を介して光伝送路11(光ファイバ)の端面または端面近傍に集光させる場合でも同様の作用効果を有する。ここで、端面近傍とは、光信号が光伝送路11に光結合する際に、光結合損失が所望する損失以下となる領域である。
発光素子としては、レーザダイオード(LD)が挙げられ、整列した複数の発光素子としてはLDアレイが挙げられる。特に、LDアレイは、面発光型LD(VCSEL)アレイが用いられる。その際、光電素子を出射した複数の光信号は、その伝搬方向が図1に示される光信号の伝搬方向と逆向きになるだけであって、作用効果については同じである。
本実施の形態の多チャンネル光通信用レンズ10は、第1凸レンズ15の外側レンズ面17と第2凸レンズ16の外側レンズ面20とを互いに同じ曲面に形成すると共に、第1凸レンズ15の内側レンズ面18と第2凸レンズ16の内側レンズ面19とを互いに同じ曲面に形成するので、光伝送路11から、点Aまで各光信号の光路と、光電素子12から点Aまでの各光信号の光路が点Aに対して対称となるように両凸レンズ15,16を設計すればよく、レンズ設計が容易になる。また、両凸レンズ15,16を同じ金型で成形することができるので低コストで作製することができる。
本実施の形態では、外側レンズ面を非球面レンズ、内側レンズを非球面のトーリック面として多チャンネル光通信用レンズを説明したが、各レンズ面の配置はこれに限定されるものではない。
また、本実施の形態では、第1凸レンズ15と第2凸レンズ16とを同じ形状にしたが、両内側レンズ面17,18は、収差を低減すべく設計すれば互いに異なる曲面に形成してもよい。
本発明に係る好適な一実施形態の多チャンネル光学系の子午面を示す模式図である。 図2(a)は図1の2A−2A線矢視図(球欠面を示す模式図)であり、図2(b)は、図2(a)の○で囲まれた部分示す拡大図である。 図3(a)は従来の多チャンネル光通信用レンズの球欠面を示す模式図であり、図3(b)は図3(a)の○で囲まれた部分を示す拡大図である。 従来の多チャンネル光通信用レンズを示す模式図である。
符号の説明
10 多チャンネル光通信用レンズ
11 光伝送路
12 光電素子
15 第1凸レンズ
16 第2凸レンズ
30 光モジュール

Claims (6)

  1. 複数の整列された光伝送路と、その光伝送路に対向して整列され、光信号を送信または受信する複数の光電素子と、上記光伝送路と上記光電素子との間に介設されて各光伝送路と各光電素子間の光信号を個々に結合させる多チャンネル光通信用レンズにおいて、
    上記光信号を上記整列された光伝送路の端面または端面近傍に集光させる位置に第1凸レンズを設けると共に、上記光信号を上記複数の光電素子に集光させる位置に第2凸レンズを設け、両凸レンズは一方の面に非球面レンズを有し、他方の面に非軸対称の非球面レンズを有することを特徴とする多チャンネル光通信用レンズ。
  2. 上記第1凸レンズまたは上記第2凸レンズは、上記複数の整列された光伝送路または上記複数の光電素子から出射された複数の光信号を平行光とすると共に、上記複数の光信号を上記第1凸レンズ及び上記第2凸レンズ間で略一点で交差させ、これら複数の光信号を各光電素子または各光伝送路の端面または端面近傍に集光させる請求項1記載の多チャンネル光通信用レンズ。
  3. 上記第1凸レンズの光伝送路側のレンズ面と上記第2凸レンズの光電素子側のレンズ面とを互いに同じ曲面に形成すると共に、上記第1凸レンズの光伝送路とは反対側のレンズ面と上記第2凸レンズの光電素子とは反対側のレンズ面とを互いに同じ曲面に形成した請求項1または2記載の多チャンネル光通信用レンズ。
  4. 上記第1凸レンズと上記第2凸レンズとは同一に形成される請求項1〜3いずれかに記載の多チャンネル光通信用レンズ。
  5. 上記第1凸レンズは上記複数の整列された光伝送路のうち互いに最も離れた2つの光伝送路の光軸間距離よりも大きな有効径を有すると共に、上記第2凸レンズは上記複数の光電素子のうち互いに最も離れた2つの光電素子の光軸間距離よりも大きな有効径を有する請求項1〜4いずれかに記載の多チャンネル光通信用レンズ。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載の多チャンネル光通信用レンズと、上記複数の整列された光伝送路と、上記複数の整列された光電素子とを備えたことを特徴とする光モジュール。
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