JP2008115746A - バルブ特性可変機構位置調節装置及びシム固定方法 - Google Patents

バルブ特性可変機構位置調節装置及びシム固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シムホルダーにて内燃機関のバルブ特性可変機構位置調節用のシムの姿勢を保持するバルブ特性可変機構位置調節装置において騒音の発生を防止するこ
【解決手段】ロストステー37をカムキャリア17上にて(A)から(B)へずらすことにより、ピックアップ部50bに対してシム係合溝37dを相対回転させ、シム係合溝37d内にて対向する2つの内面にピックアップ部50bを当接させる。このことによりシム50とロストステー37とが当接する部分では離れたり着いたりすることが不可能となり、騒音の発生を防止できる。ロストステー37はシムホルダーの機能と共に、仲介駆動機構の入力部にあるスプリングリテーナ30eへ付勢力を与えて入力部と吸気カムとの接触を維持する機能を有しているのでシムホルダーとして別体の部品を設ける必要がなく、部品点数が低減でき、バルブ特性可変機構の構成を簡素化でき、組立作業が容易となる。
【選択図】図13

Description

本発明は、内燃機関のバルブ特性を可変とするバルブ特性可変機構において、その位置の調節装置及びシム固定方法に関する。
内燃機関のシリンダヘッドやカムキャリア上に形成されているバルブ特性可変機構を駆動して、吸気バルブや排気バルブのバルブリフト量やバルブ作用角と言ったバルブ特性を調節するバルブ特性可変機構が知られている(例えば特許文献1参照)。
このようなバルブ特性可変機構は、仲介駆動機構として、支持軸に支持され相互に直接又は間接に係合する複数部品(特許文献1では入力部、揺動カム、スライダギア)を備えている。そしてこれら複数部品間の相対的回転位相を、コントロールシャフトによるスライダギアの軸方向移動にて変更して内燃機関のバルブ特性を調節している。
したがって所望のバルブ特性を高精度に実現するためには上記複数部品全体の軸方向での配置が設定通りに維持されていることが重要である。このため通常は、内燃機関本体側部材との間に、位置を高精度に設定するためのシムを配置している。
特開2001−263015号公報(第8−12頁、図21)
このようなシムは、何種類かの厚さのものが準備されており、支持軸に対して容易に組み込める形状に形成されている。しかし支持軸に組み込んだ後のシムについては支持軸から容易に脱落するのを防止する必要があり、特に軸周りでシムが回転しないように姿勢を保持するシムホルダーが必要となる。
このようなシムホルダーによりバルブ特性可変機構の精度が維持されることになるが、逆に、この回転阻止のためにシムホルダーがシムに当接する部分では、バルブ特性可変機構駆動や内燃機関運転による振動により、シムが離れたり着いたりを繰り返し騒音を生じることが判った。
本発明は、シムホルダーにてシムの姿勢を保持するバルブ特性可変機構位置調節装置において、騒音の発生を防止することを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載のバルブ特性可変機構位置調節装置は、相互に直接又は間接に係合する複数部品を支持軸上に配置し、該複数部品間の相対的回転位相の調節により内燃機関のバルブ特性を可変とするバルブ特性可変機構において、前記支持軸上にて前記複数部品と内燃機関本体側部材との間に配置されて前記複数部品の軸方向位置を調節するシムと、内燃機関本体側に固定されて前記シムに接触することで前記シムの姿勢を保持するシムホルダーとを備えたバルブ特性可変機構位置調節装置であって、前記シムと前記シムホルダーとの一方に被挿入空間が形成され、他方に前記被挿入空間に挿入される挿入突起が形成され、前記被挿入空間内に配置された前記挿入突起が前記被挿入空間に対する相対的回転により前記被挿入空間内にて対向する2つの内面に当接状態にあることを特徴とする。
挿入突起を被挿入空間内に配置するために、被挿入空間は挿入突起の幅よりも拡大された幅に形成されている。このため単に挿入突起を被挿入空間に挿入したのみでは、遊びが存在して、バルブ特性可変機構駆動や内燃機関運転の振動により、挿入突起の外面と被挿入空間の内面とが離れたり着いたりを繰り返し騒音を生じてしまう。
しかし、本発明では被挿入空間に対する相対的回転により、挿入突起は被挿入空間内にて対向する2つの内面に当接状態にある。このため挿入突起と被挿入空間とは相互に完全に固定し、シムとシムホルダーとが、挿入突起と被挿入空間とにより当接する部分では、離れたり着いたりすることが不可能となることから、騒音の発生を防止することができる。
請求項2に記載のバルブ特性可変機構位置調節装置では、請求項1において、前記バルブ特性可変機構は、前記複数部品として、バルブカムからの駆動力が伝達されて揺動する入力部、該入力部からの駆動力が伝達されて揺動することでバルブ側へバルブ駆動力を出力する出力部、及び前記入力部と前記出力部とにそれぞれ係合することで前記入力部と前記出力部とを間接的に係合させて前記入力部の駆動力を前記出力部に伝達する中間伝達部を備え、前記シムホルダーは、前記入力部に前記バルブカム側への付勢力を与えることにより前記入力部と前記バルブカムとの接触を維持する機能を兼ねていることを特徴とする。
このようにシムホルダーは、バルブ特性可変機構の入力部にバルブカム側への付勢力を与えることにより入力部とバルブカムとの接触を維持する機能を兼ねたものとすることにより、特にシムホルダーとして別体の部品を設ける必要がなく、部品点数が低減でき、バルブ特性可変機構の構成を簡素化できる。
請求項3に記載のバルブ特性可変機構位置調節装置では、請求項1又は2において、前記シムに前記挿入突起が形成され、前記シムホルダーに前記被挿入空間が形成されていることを特徴とする。
通常、薄く形成されているシムには被挿入空間よりも挿入突起を形成する方が容易である。このことからシムに挿入突起を、シムホルダーに被挿入空間を形成することで、容易にバルブ特性可変機構位置調節装置を構成することかできる。
請求項4に記載のシム固定方法は、相互に直接又は間接に係合する複数部品を支持軸上に配置し、該複数部品間の相対的回転位相の調節により内燃機関のバルブ特性を可変とするバルブ特性可変機構において、前記支持軸上にて前記複数部品と内燃機関本体側部材との間に前記複数部品の軸方向位置を調節するシムを配置して、内燃機関本体側に固定されたシムホルダーを前記シムに接触させることで前記シムの姿勢を保持するバルブ特性可変機構位置調節装置のシム固定方法であって、前記シムが前記支持軸上にて前記複数部品と前記内燃機関本体側部材との間に配置された状態で、前記シムホルダーを前記内燃機関本体上に配置することで、前記シムと前記シムホルダーとの一方に形成された被挿入空間内に、他方に形成された挿入突起を配置し、次いで前記シムホルダーを前記内燃機関本体上にて配置をずらすことにより、前記挿入突起に対して前記被挿入空間を相対回転させ、前記被挿入空間内にて対向する2つの内面に前記挿入突起を当接させることを特徴とする。
挿入突起を被挿入空間内に配置するために、被挿入空間は挿入突起の幅よりも拡大された幅に形成されている。このため、まずシムホルダーを内燃機関本体上に配置することで、シムとシムホルダーとの一方に形成された被挿入空間内に、他方に形成された挿入突起を配置する。これだけでは単に挿入突起を被挿入空間に挿入したのみであり、遊びが存在して、バルブ特性可変機構駆動や内燃機関運転の振動により、挿入突起の外面と被挿入空間の内面とが離れたり着いたりを繰り返し騒音を生じてしまう。
したがって、更にシムホルダーを内燃機関本体上にて配置をずらすことにより、挿入突起に対して被挿入空間を相対回転させ、被挿入空間内にて対向する2つの内面に挿入突起を当接させる。このことにより挿入突起と被挿入空間とは相互に完全に固定し、シムとシムホルダーとが、挿入突起と被挿入空間とにより当接する部分では、離れたり着いたりすることが不可能となる。このことから騒音の発生を防止することができるようになる。
請求項5に記載のシム固定方法では、請求項4において、前記バルブ特性可変機構は、前記複数部品として、バルブカムからの駆動力が伝達されて揺動する入力部、該入力部からの駆動力が伝達されて揺動することでバルブ側へバルブ駆動力を出力する出力部、及び前記入力部と前記出力部とにそれぞれ係合することで前記入力部と前記出力部とを間接的に係合させて前記入力部の駆動力を前記出力部に伝達する中間伝達部を備え、前記シムホルダーは、前記入力部に前記バルブカム側への付勢力を与えることにより前記入力部と前記バルブカムとの接触を維持する機能を兼ねていることを特徴とする。
このようにシムホルダーは、バルブ特性可変機構の入力部にバルブカム側への付勢力を与えることにより入力部とバルブカムとの接触を維持する機能を兼ねたものとすることにより、特にシムホルダーとして別体の部品を設ける必要がなく、部品点数が低減でき、バルブ特性可変機構の組立作業が容易となる。
請求項6に記載のシム固定方法では、請求項4又は5において、前記シムに前記挿入突起が形成され、前記シムホルダーに前記被挿入空間が形成されていることを特徴とする。
通常、薄く形成されているシムには被挿入空間よりも挿入突起を形成する方が容易である。このことからシムに挿入突起を形成し、シムホルダーに被挿入空間を形成することで、加工コストを抑制できると共に、このシムを容易に固定することができる。
[実施の形態1]
図1,2は、上述した発明が適用された多気筒(本実施の形態では直列4気筒)内燃機関としてのガソリンエンジン(以下、「エンジン」と略す)2における、バルブ特性可変機構及びバルブ特性可変機構位置調節装置を示している。尚、図1,2は1気筒における吸気バルブ4側の縦断面を表し、図1は吸気バルブ4の閉弁状態、図2は吸気バルブ4の開弁状態を示している。
このエンジン2は車両駆動用であり、シリンダブロック6、ピストン8及びシリンダブロック6上に取り付けられたシリンダヘッド10を備えている。シリンダブロック6に形成された各気筒には、シリンダブロック6、ピストン8及びシリンダヘッド10にて区画された燃焼室12が形成されている。尚、気筒数は1〜3でも良く、5以上の気筒数でも良い。又、本実施の形態のごとく直列4気筒でなくても、V型でも良く、その他の配置でも良い。
各気筒には、それぞれ2つの吸気バルブ4及び2つの排気バルブの4バルブが配置されている。吸気バルブ4は吸気ポート14を、排気バルブは排気ポートを開閉する。全ての吸気ポート14は、吸気マニホールドを介してサージタンクに接続され、サージタンク側から供給された空気を各気筒に分配している。尚、各気筒の吸気ポート14に燃料を噴射するように、各吸気ポート14又はこの上流側の吸気マニホールドにはそれぞれ燃料噴射弁16が配置されている。尚、このように吸気バルブ4の上流側にて燃料噴射する構成以外に、直接、各燃焼室12内に燃料を噴射する筒内噴射型ガソリンエンジンとして構成することもできる。
ここで吸気バルブ4のバルブリフト量は固定されておらず、図3に示すごとくバルブリフト量を連続的に変化させることで吸入空気量の調節が可能となっている。尚、実際にはバルブ作用角も同時に変化しているので、以下、説明するバルブリフト量の変化はバルブ作用角の変化にも対応している。
サージタンク上流側の吸気通路にはスロットルバルブが配置されているが、吸気バルブ4のバルブリフト量変化にて吸入空気量が調節されている時には、通常、全開状態とされている。スロットルバルブの開度制御としては、例えば、エンジン2の始動時にはスロットルバルブを全開にし、エンジン2の停止時にはスロットルバルブを全閉にする制御を行う。そしてバルブ特性可変機構の故障などにより吸気バルブ4のバルブリフト量調節が困難となった場合には、スロットルバルブの開度制御により吸入空気量を調節している。
吸気バルブ4のリフト駆動は、カムキャリア17に配置された後述する仲介駆動機構18及びローラロッカーアーム20を介して、吸気カムシャフト22に設けられた吸気カム24のバルブ駆動力が伝達されることにより可能となっている。このバルブ駆動力伝達において、各気筒の仲介駆動機構18に共通のコントロールシャフト26を軸方向に、コントロールシャフト26の一端に設けられたアクチュエータにて移動させる。このことにより、仲介駆動機構18によるバルブ駆動力の伝達状態が調節され、吸気バルブ4のバルブリフト量が図3に示した最小バルブリフト量と最大バルブリフト量との間で連続的に調節される。尚、吸気カムシャフト22は、一端に配置されたタイミングスプロケットを含む吸気バルブ用のバルブタイミング可変機構とタイミングチェーンとを介してエンジン2のクランクシャフトの回転に1/2の回転数で連動している。このバルブタイミング可変機構により吸気バルブ4の開閉タイミングの進角・遅角が調節される。
尚、各気筒の排気バルブは排気カムシャフトに設けられた排気カムの回転により、ローラロッカーアームを介して一定のバルブリフト量で開閉されている。尚、排気カムシャフトは、一端に配置されたタイミングスプロケットを含む排気バルブ用のバルブタイミング可変機構とタイミングチェーンとを介してエンジン2のクランクシャフトの回転に1/2の回転数で連動している。したがって排気バルブの開閉タイミングの進角・遅角については、排気バルブ用のバルブタイミング可変機構により調節されている。そして各気筒の各排気ポートは排気マニホルドに連結され、浄化用触媒コンバータを介して排気を外部に排出している。
次に仲介駆動機構18について説明する。図4は仲介駆動機構18の斜視図を、図5は分解斜視図、図6は部分破断斜視図を示している。
仲介駆動機構18は、図4において中央に設けられた入力部30、入力部30の一端側に設けられた第1揺動カム32(出力部に相当)、第1揺動カム32(出力部に相当)とは反対側に設けられた第2揺動カム34及び内部に配置されたスライダギア36(中間伝達部に相当:図5,6)を備えている。このように入力部30は2つの揺動カム32,34により軸方向にて挟持されている。
入力部30のハウジング30aは内部に軸方向に空間を形成し、この空間の内周面は軸方向で右ネジ型螺旋状にヘリカルスプライン30bを形成している。ハウジング30aの外周面からは平行な2つのアーム30cが突出して形成されている。アーム30cの先端には、ハウジング30aの軸方向と平行な軸にてローラ30dが回転可能に取り付けられている。更に入力部30のハウジング30aには、図1,2に示したごとく、内部に圧縮状態のスプリングを備えたロストステー37から付勢力が与えられるスプリングリテーナ30eが形成されている。仲介駆動機構18がエンジン2に組み込まれた状態では、スプリングリテーナ30eがロストステー37側から付勢力を受けることにより、入力部30のローラ30dは常に吸気カム24に接触されている。
2つの揺動カム32,34の各ハウジング32a,34aは、内部に軸方向に空間を形成し、この内部空間の内周面は軸方向で左ネジ型螺旋状にヘリカルスプライン32b,34bを形成している。そして各ハウジング32a,34aの内部空間は、シャフト挿通孔を有する端面壁部32c,34cにて一端が覆われている。又、外周面からは略三角形状のノーズ32d,34dがそれぞれ突出して形成されている。このノーズ32d,34dの一辺はカム面32e,34eを形成している。
入力部30及び2つの揺動カム32,34から構成される内部空間内に配置されているスライダギア36は、外形は図5に示したごとくであり、軸直交方向で破断した状態は図6に示したごとくである。
スライダギア36は略円柱状をなし、外周面中央には右ネジ型螺旋状の入力用ヘリカルスプライン36aが形成されている。この入力用ヘリカルスプライン36aの両端には、それぞれ小径部36bを挟んで左ネジ型螺旋状の出力用ヘリカルスプライン36c,36dが形成されている。尚、2つの出力用ヘリカルスプライン36c,36dは、同じ外径であるが、入力用ヘリカルスプライン36aの溝部分の径よりも外径が小さく形成されている。
スライダギア36の中心軸部分には中心軸方向に貫通する貫通孔36eが形成されている。そして入力用ヘリカルスプライン36aの位置で、貫通孔36eの内周面には周方向に周溝36fが形成されている。この周溝36fには径方向に外部へ貫通するピン挿入孔36gが形成されている。
スライダギア36の貫通孔36e内には、パイプ状のロッカーシャフト38が貫通することでスライダギア36を支持している。このようにしてロッカーシャフト38に支持されたスライダギア36は周方向に摺動可能である。このロッカーシャフト38は4つの仲介駆動機構18に共通の1本が設けられている。そしてこの1本のロッカーシャフト38には各仲介駆動機構18に対応する位置に軸方向に長く形成された長孔38aが開口している。この長孔38aはロッカーシャフト38の内部空間まで貫通した状態で形成されている。
更にロッカーシャフト38の内部空間には、コントロールシャフト26が、軸方向に摺動可能に貫通して配置されている。コントロールシャフト26は丸棒状に形成されたものであるが、各仲介駆動機構18に対応する位置には、軸直角方向にロッカーシャフト38の長孔38aを貫通するようにして、コントロールピン40が軸直角方向に突出して支持されている。更にこのコントロールピン40の先端側には、ロッカーシャフト38の外側からブッシュ42が、自身の中央に形成された支持孔42aにてコントロールピン40に貫かれることにより支持されている。
そしてコントロールシャフト26がロッカーシャフト38の内部に配置されている状態では、各コントロールピン40の先端及びこの先端に貫かれているブッシュ42は、図6に示したごとくスライダギア36の内周面に形成された周溝36f内に配置されている。尚、ブッシュ42の軸方向の幅は、周溝36fの幅と同一に形成されている。このことによりコントロールシャフト26とスライダギア36とは軸方向において相対的な位置は固定されるので、コントロールシャフト26の軸方向(図示L−H方向)移動に連動してスライダギア36は軸方向に移動することになる。
尚、コントロールシャフト26の一端側(図4における左側)は押圧スプリングにより、コントロールシャフト26の他端側(図4における右側)にあるアクチュエータの方へ付勢されている。尚、コントロールシャフト26の一端側は押圧スプリングを設けずに自由端としても良い。
このようにバルブ特性可変機構の一部を構成している仲介駆動機構18は、相互に直接又は間接に係合する複数部品(ここでは入力部30、揺動カム32,34、スライダギア36)をロッカーシャフト38(支持軸に相当)上に配置している。そしてコントロールシャフト26の軸方向(図示L−H方向)移動により前記複数部品間の相対的回転位相の調節がなされてエンジン2のバルブ特性、ここでは前記図3に示したごとくのバルブリフト量を可変としている。
図7の斜視図に示すごとく、カムキャリア17に取り付けられたロッカーシャフト38上にて、各仲介駆動機構18の軸方向(図示L−H方向)での基準位置は、図8に示す第1シム50を用いて設定されている。尚、もう一つの第2シム52についても、第1シム50とは厚さ以外の形状は同一であるので共に説明する。
図8において(A)はシム50,52の左側面図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は底面図、(E)は右側面、(F)は斜視図である。シム50,52は、板状の基部50a,52a、基部50a,52aの上辺部の一端側から上方に突出して設けられたピックアップ部50b,52b、及びピックアップ部50b,52bとは反対側の側辺から基部50a,52aの中心部まで形成された凹部50c,52cを備えている。上記ピックアップ部50b,52bは、作業上、指や工具等で取り扱う部分であると共に、図1,2に示したごとくロストステー37により係合される部分である。
シム50,52は厚さの異なる多種類が準備されている。この厚さの異なるものの内から各気筒での基準面(ここではカムキャリア17側の軸受54及びカムキャップ56の一方の側面)54a,56aと第2揺動カム34との間のクリアランスを埋めて各仲介駆動機構18の基準位置を決定するのに適切な厚さの第1シム50が選択される。そして第1揺動カム32と、軸受54及びカムキャップ56とのクリアランスを埋めるのに適切な厚さの第2シム52が選択される。
すなわち図9に示すごとく、各気筒で同一のバルブリフト量となるように軸受54及びカムキャップ56と第2揺動カム34との間のクリアランスを適切な厚さの第1シム50を選択し、第1シム50の凹部50c内にロッカーシャフト38を挿入するようにして、第1シム50をロッカーシャフト38に配置する。そして軸受54及びカムキャップ56と第1揺動カム32との間のクリアランスを埋める厚さの第2シム52を選択して、同様に第2シム52の凹部52c内にロッカーシャフト38を挿入するようにして配置する。このことにより図10に示すごとくとなる。そして各シム50,52のピックアップ部50b,52bが上を向くように、シム50,52をロッカーシャフト38周りにて回転させると前記図7に示したごとくとなる。
上述したごとくにシム50,52を配置した後に、図11に示すロストステー37が図12のごとく取り付けられる。図11において、(A)はロストステー37の平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は斜視図(俯角)、(E)は右側面図、(F)は斜視図(仰角)である。ロストステー37は、仲介駆動機構18の入力部30に設けられたスプリングリテーナ30eを前述のごとく付勢すると共に、各仲介駆動機構18の両側に配置されるシム50,52が回転しないようにして脱落を防止するシムホルダー(シム50,52の位置を保持する部品の意味)としての機能も果たしている。
スプリングリテーナ30eの付勢のために、ロストステー37には円筒状のスプリング収納部37aが設けられている。このスプリング収納部37aの内部には下面側に開放している内部空間が形成されている。この内部空間は、空間内周面に摺動可能に挿入されている円筒状キャップ37bにより密閉され、内部には円筒状キャップ37bを下方に付勢する圧縮状態のスプリングが収納されている。
ロストステー37の下面側左右には、シム係合溝37c,37dが形成されている。このシム係合溝37c,37dは下面側及び左右端面側に開放されている。このシム係合溝37c,37dの前後方向の幅はシム50,52のピックアップ部50b,52bの幅よりもわずかに大きく形成されている。
ロストステー37の両端後部側には前後方向に長い長穴状のボルト挿通孔37e,37fが上下に貫通して形成されている。図12はこのボルト挿通孔37e,37fを貫通させた締結ボルト60を、カムキャリア17にて気筒毎に2つ設けられたボルト孔17aに螺入した状態を示している。この時、シム50,52のピックアップ部50b,52bは幅広のシム係合溝37c,37dに容易に挿入できる。尚、図12の状態では締結ボルト60は完全に締結されておらず、ロストステー37は前後方向にボルト挿通孔37e,37fの長さ分、ずらすことができる。
図12に示した状態、すなわち図13の(A)に示した状態からロストステー37に規定荷重を与えることで、ロストステー37を図示矢印のごとく後方にずらすと、図13の(B)の状態でロストステー37の後方移動は停止する。この状態は、図14に拡大して示したごとく、ロストステー37を後方にずらす前の(A)の状態では、ピックアップ部50b,52bはシム係合溝37c,37dに対しては前後共、あるい前後のいずれかに隙間があり、シム50,52はわずかに回転可能である。しかし、(B)のごとくロストステー37が停止するまで後方にずらした状態では、当接位置P1,P2で示すごとく、シム係合溝37c,37dの内面において対向する2つの内面Ix,Iyにピックアップ部50b,52bが当接している。このことによりシム係合溝37c,37d内において、ピックアップ部50b,52bは前後共に隙間がない。このためシム50,52はがたつかず、ロストステー37に完全に固定される。
この後、締結ボルト60を完全にボルト孔17aに対して締結すると、ロストステー37はカムキャリア17に対して完全に固定され、ロストステー37はシム50,52を強固に保持することになる。
このように本実施の形態では、ロッカーシャフト38上にて複数部品とカムキャリア17(内燃機関本体側部材に相当)側の側面54a,56a(基準面)との間に配置されて前記複数部品の軸方向位置を基準位置に調節する第1シム50が備えられている。そしてロストステー37(シムホルダーに相当)がカムキャリア17側に固定されて、第1シム50に接触することで第1シム50の姿勢を保持している。
この姿勢保持は、ロストステー37に形成されているシム係合溝37d(被挿入空間に相当)に、第1シム50に形成されているピックアップ部50b(挿入突起に相当)が挿入されることによりなされている。このピックアップ部50bが、ロストステー37の後方移動によりシム係合溝37dに対して相対的回転されたことにより、シム係合溝37d内にて対向する2つの内面Ix,Iyに当接状態となっている。
尚、第2シム52については、仲介駆動機構18と基準面との間での配置ではないが、第1シム50の場合と同様であり、仲介駆動機構18とカムキャリア17との間に配置された状態で、シム係合溝37cに対してピックアップ部52bが挿入・当接されてロストステー37により姿勢が保持されている。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).ロストステー37がカムキャリア17上に配置されると、ピックアップ部50b,52bの幅よりもわずかに拡大された幅に形成されているシム係合溝37c,37d内にピックアップ部50b,52bが容易に入る。しかしこれだけでは単にシム係合溝37c,37d内にピックアップ部50b,52bが配置されたのみであり、遊びが存在している。このため仲介駆動機構18の駆動やエンジン2運転時の振動により、ピックアップ部50b,52bの外面とシム係合溝37c,37dの内面Ix,Iyとが離れたり着いたりを繰り返し、騒音を生じてしまう。
本実施の形態では、更にロストステー37をカムキャリア17上にて配置をずらすことにより、ピックアップ部50b,52bに対してシム係合溝37c,37dを相対回転させ、シム係合溝37c,37d内にて対向する2つの内面Ix,Iyにピックアップ部50b,52bを当接させる。このことによりシム50,52とロストステー37とが、ピックアップ部50b,52bとシム係合溝37c,37dとにより当接する部分(当接位置P1,P2)では、離れたり着いたりすることが不可能となる。このことからピックアップ部50b,52bとシム係合溝37c,37dとは相互に完全に固定して、騒音の発生を防止することができるようになる。
尚、図15は、図13,14において(A)の状態のままでロストステー37を固定した場合(比較例:破線)と、(B)の状態でロストステー37を固定した場合(実施例:実線)とで、エンジン運転時の騒音を測定した結果を示している。図示されているごとく実施例の方が音圧レベルは低く、騒音が低減されていることが判る。
(ロ).ロストステー37は、上述したシムホルダーの機能と共に、仲介駆動機構18の入力部30にバルブカム側、ここでは吸気カム24側への付勢力を与えることにより入力部30と吸気カム24との接触を維持する機能を有するものである。このことにより、シムホルダーとして別体の部品を設ける必要がなく、部品点数が低減でき、バルブ特性可変機構の構成を簡素化でき、バルブ特性可変機構の組立作業が容易となる。
(ハ).通常、厚さが薄いシム50,52には被挿入空間としての溝を形成するよりも挿入突起を形成する方が容易である。しかも、シム50,52の組み付け作業上、ピックアップ部50b,52bをシム50,52に形成するのが普通である。このことから、シム50,52側に挿入突起(ピックアップ部50b,52b)を形成し、ロストステー37に被挿入空間(シム係合溝37c,37d)を形成することで、加工コストを抑制したシムにて前記(イ)(ロ)の効果を生じさせることができる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、シムとして図16に示すシム150,152を用い、ロストステーの代わりに図17に示すシムホルダー137を用いている。ここで図16の(A)はシム150,152の斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は右側面図、(E)は底面図である。図17の(A)はシムホルダー137の平面図、(B)は正面図、(C)は斜視図、(D)は右側面図である。
シム150,152は、板状の基部150a,152a、基部150a,152aの上辺の中央から上方に突出して設けられたピックアップ部150b,152b、及び下辺の中央から基部150a,152aの中心部まで形成された凹部150c,152cを備えている。上記ピックアップ部150b,152bは、作業上、指や工具等で取り扱う部分であると共に、後述するごとくシムホルダー137により係合される部分である。
前記実施の形態1と同じく、第1シム150と第2シム152とは厚さ以外の形状は同一であり、それぞれ厚さの異なる多種類が準備されている。この厚さの異なるものの内から、図18に示すごとく各気筒での基準面(側面154a,156a)と第2揺動カム134との間のクリアランスを埋めて各仲介駆動機構118(前記実施の形態1の仲介駆動機構18と同一構成)の基準位置を決定するのに適切な厚さの第1シム150が選択される。そして第1揺動カム132と、軸受154及びカムキャップ156とのクリアランスを埋めるのに適切な厚さの第2シム152が選択される。
シムホルダー137は、図18に示した仲介駆動機構118の入力部130に設けられたスプリングリテーナ130eを付勢するスプリング収納部や円筒状キャップは設けられておらず、シム150,152の姿勢を保持する役目のみを果たしている。このシムホルダー137は金属製の板状本体137aを有し、その中央には前後方向に長いボルト挿通孔137bが形成され、左右の辺にはそれぞれ平行に突出する各2本の係止アーム137cが形成されている。このことにより各2本の係止アーム137cの間に被挿入空間137dが形成されている。尚、被挿入空間137dの前後方向の幅cは、シム150,152のピックアップ部150b,152bの幅dよりもわずかに小さい。
シム150,152及びシムホルダー137の取り付けは、まず図18に示したごとく、各気筒で同一のバルブリフト量となるようにシム150,152が選択されて、前述のごとく配置される。そして被挿入空間137dにピックアップ部150b,152bを挿入するようにして、シムホルダー137をカムキャップ156上に配置して、締結ボルト160をボルト挿通孔137bに貫通させて、カムキャップ156に形成されたボルト孔156bに螺合する。このことにより図19に示した状態となる。この時の締結ボルト160は完全に締結されておらず、シムホルダー137は前後方向(図示矢印方向)にボルト挿通孔137bの長さ分、ずらすことができる。
図19に示した状態、すなわち図20の(A)に示した状態から、シムホルダー137を図示矢印のごとく前方又は後方にずらすと、図20の(B)の状態でシムホルダー137の移動は停止する。シムホルダー137をずらす前の(A)の状態では、ピックアップ部150b,152bは被挿入空間137dに対しては隙間がありシム150,152はわずかに回転可能である。しかし、(B)のごとくシムホルダー137が停止するまでずらした状態では、当接位置P11,P12で示すごとく被挿入空間137dの内面において対向する2つの内面Jx,Jyにピックアップ部150b,152bが当接している。このことにより被挿入空間137d内において、ピックアップ部150b,152bは前後共に隙間がない。このためピックアップ部150b,152bはがたつかず、シムホルダー137に完全に固定される。
この後、締結ボルト160を完全にボルト孔156bに対して締結すると、シムホルダー137はカムキャップ156に完全に固定され、シムホルダー137はシム150,152を強固に保持することになる。
このように本実施の形態では、第1シム150が、ロッカーシャフト138(支持軸に相当)上にて複数部品(ここでは入力部130、揺動カム132,134、スライダギア)とカムキャリア(内燃機関本体側部材に相当)側の側面154a,156a(基準面)との間に配置されている。このことにより第1シム150は前記複数部品の軸方向位置を基準位置に調節している。そしてシムホルダー137がカムキャリア側(カムキャップ156)に固定されて、第1シム150に接触することで第1シム150の姿勢を保持している。
この姿勢保持は、シムホルダー137に形成されている被挿入空間137dに、第1シム150に形成されているピックアップ部150b(挿入突起に相当)が挿入されることによりなされている。このピックアップ部150bが、シムホルダー137の移動により被挿入空間137dに対して相対的回転されたことにより、被挿入空間137d内にて対向する2つの内面Jx,Jyに当接状態となっている。
尚、第2シム152については、仲介駆動機構118と基準面との間での配置ではないが、第1シム150の場合と同様に、仲介駆動機構118とカムキャリアとの間に配置された状態で、被挿入空間137dにピックアップ部152bが挿入・当接されてシムホルダー137により姿勢が保持されている。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).シムホルダー137は、スプリングリテーナ130eを付勢するロストステーとして構成しなくても、前記実施の形態1の(イ)及び(ハ)の効果を生じる。このため、スプリングリテーナ130eに対する位置関係を考慮しなくても良く、シムホルダー137の配置が容易である。
[その他の実施の形態]
(a).前記実施の形態1(図1〜15)において、ロストステー37はカムキャリア17上に固定したが、これ以外の部分に固定しても良い。例えば実施の形態2のごとくカムキャップ56(図7)にロストステー37を固定しても良い。又、ロストステー37から、シムホルダーの機能を有するシム係合溝37c,37d部分を別部品として形成して、別の締結ボルトにてカムキャリア17上、あるいはカムキャップ56上に固定するようにしても良い。
ロストステー37はカムキャリア17側にずらしていたが、逆に前方、すなわち仲介駆動機構18側にずらすことにより、シム50,52を固定しても良い。
(b).前記各実施の形態では吸気バルブにバルブ特性可変機構(仲介駆動機構18、コントロールシャフト26、及びコントロールシャフト26を軸方向移動させるアクチュエータ)を設けていたが、吸気バルブと共に、あるいは吸気バルブに代えて排気バルブにバルブ特性可変機構を設けても良い。この場合も、ロストステーやシムホルダーを前記各実施の形態と同様に設けることにより、簡易な構成かつ簡単な作業で騒音を防止することができる。
(c).前記各実施の形態においてカムキャリア上に配置した構成は、カムキャリアを用いずに全てシリンダヘッド上に配置しても良い。
実施の形態1のバルブ特性可変機構及びバルブ特性可変機構位置調節装置の縦断面。 同じくバルブ特性可変機構の動作説明図。 同じくバルブ特性可変機構による吸気バルブのバルブリフト量可変状態説明図。 同じくロッカーシャフト上に配置した仲介駆動機構の斜視図。 同じくロッカーシャフト上に配置した仲介駆動機構の分解斜視図。 同じくロッカーシャフト上に配置した仲介駆動機構の部分破断斜視図。 同じくシムの配置説明図。 同じくシムの構成説明図。 同じくシムの取り付け説明図。 同じくシムの取り付け説明図。 同じくロストステーの構成説明図。 同じくロストステーの取り付け説明図。 同じくロストステーによるシムの固定作業説明図。 同じくロストステーによるシムの固定作用説明図。 実施の形態1における実施例と比較例との騒音比較を示すグラフ。 実施の形態2のシムの構成説明図。 同じくシムホルダーの構成説明図。 同じくシム及びシムホルダーの取り付け説明図。 同じくシム及びシムホルダーの取り付け説明図。 同じくシムホルダーによるシムの固定作用説明図。
符号の説明
2…エンジン、4…吸気バルブ、6…シリンダブロック、8…ピストン、10…シリンダヘッド、12…燃焼室、14…吸気ポート、16…燃料噴射弁、17…カムキャリア、17a…ボルト孔、18…仲介駆動機構、20…ローラロッカーアーム、22…吸気カムシャフト、24…吸気カム、26…コントロールシャフト、30…入力部、30a…ハウジング、30b…ヘリカルスプライン、30c…アーム、30d…ローラ、30e…スプリングリテーナ、32,34…揺動カム、32a,34a…ハウジング、32b,34b…ヘリカルスプライン、32c,34c…端面壁部、32d,34d…ノーズ、32e,34e…カム面、36…スライダギア、36a…入力用ヘリカルスプライン、36b…小径部、36c,36d…出力用ヘリカルスプライン、36e…貫通孔、36f…周溝、36g…ピン挿入孔、37…ロストステー、37a…スプリング収納部、37b…円筒状キャップ、37c,37d…シム係合溝、37e,37f…ボルト挿通孔、38…ロッカーシャフト、38a…長孔、40…コントロールピン、42…ブッシュ、42a…支持孔、50,52…シム、50a,52a…基部、50b,52b…ピックアップ部、50c,52c…凹部、54…軸受、54a…側面、56…カムキャップ、56a…側面、60…締結ボルト、118…仲介駆動機構、130…入力部、130e…スプリングリテーナ、132,134…揺動カム、137…シムホルダー、137a…板状本体、137b…ボルト挿通孔、137c…係止アーム、137d…被挿入空間、138…ロッカーシャフト、150,152…シム、150a,152a…基部、150b,152b…ピックアップ部、150c,152c…凹部、154…軸受、154a…側面、156…カムキャップ、156a…側面、156b…ボルト孔、160…締結ボルト、Ix,Iy…内面、Jx,Jy…内面、P1,P2,P11,P12…当接位置。

Claims (6)

  1. 相互に直接又は間接に係合する複数部品を支持軸上に配置し、該複数部品間の相対的回転位相の調節により内燃機関のバルブ特性を可変とするバルブ特性可変機構において、前記支持軸上にて前記複数部品と内燃機関本体側部材との間に配置されて前記複数部品の軸方向位置を調節するシムと、内燃機関本体側に固定されて前記シムに接触することで前記シムの姿勢を保持するシムホルダーとを備えたバルブ特性可変機構位置調節装置であって、
    前記シムと前記シムホルダーとの一方に被挿入空間が形成され、他方に前記被挿入空間に挿入される挿入突起が形成され、前記被挿入空間内に配置された前記挿入突起が前記被挿入空間に対する相対的回転により前記被挿入空間内にて対向する2つの内面に当接状態にあることを特徴とするバルブ特性可変機構位置調節装置。
  2. 請求項1において、前記バルブ特性可変機構は、前記複数部品として、バルブカムからの駆動力が伝達されて揺動する入力部、該入力部からの駆動力が伝達されて揺動することでバルブ側へバルブ駆動力を出力する出力部、及び前記入力部と前記出力部とにそれぞれ係合することで前記入力部と前記出力部とを間接的に係合させて前記入力部の駆動力を前記出力部に伝達する中間伝達部を備え、
    前記シムホルダーは、前記入力部に前記バルブカム側への付勢力を与えることにより前記入力部と前記バルブカムとの接触を維持する機能を兼ねていることを特徴とするバルブ特性可変機構位置調節装置。
  3. 請求項1又は2において、前記シムに前記挿入突起が形成され、前記シムホルダーに前記被挿入空間が形成されていることを特徴とするバルブ特性可変機構位置調節装置。
  4. 相互に直接又は間接に係合する複数部品を支持軸上に配置し、該複数部品間の相対的回転位相の調節により内燃機関のバルブ特性を可変とするバルブ特性可変機構において、前記支持軸上にて前記複数部品と内燃機関本体側部材との間に前記複数部品の軸方向位置を調節するシムを配置して、内燃機関本体側に固定されたシムホルダーを前記シムに接触させることで前記シムの姿勢を保持するバルブ特性可変機構位置調節装置のシム固定方法であって、
    前記シムが前記支持軸上にて前記複数部品と前記内燃機関本体側部材との間に配置された状態で、前記シムホルダーを前記内燃機関本体上に配置することで、前記シムと前記シムホルダーとの一方に形成された被挿入空間内に、他方に形成された挿入突起を配置し、次いで前記シムホルダーを前記内燃機関本体上にて配置をずらすことにより、前記挿入突起に対して前記被挿入空間を相対回転させ、前記被挿入空間内にて対向する2つの内面に前記挿入突起を当接させることを特徴とするシム固定方法。
  5. 請求項4において、前記バルブ特性可変機構は、前記複数部品として、バルブカムからの駆動力が伝達されて揺動する入力部、該入力部からの駆動力が伝達されて揺動することでバルブ側へバルブ駆動力を出力する出力部、及び前記入力部と前記出力部とにそれぞれ係合することで前記入力部と前記出力部とを間接的に係合させて前記入力部の駆動力を前記出力部に伝達する中間伝達部を備え、
    前記シムホルダーは、前記入力部に前記バルブカム側への付勢力を与えることにより前記入力部と前記バルブカムとの接触を維持する機能を兼ねていることを特徴とするシム固定方法。
  6. 請求項4又は5において、前記シムに前記挿入突起が形成され、前記シムホルダーに前記被挿入空間が形成されていることを特徴とするシム固定方法。
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