JP2008113983A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不正に基板ケースの一部を切断して制御用電子部品を取り外そうとする不正行為、さらには不正な制御用電子部品を交換しようとする不正行為を行い難い遊技機を提供する。
【解決手段】基板ケース36は、第1ケース部材41と第2ケース部材42とを備え、第1ケース部材41と第2ケース部材42との間に、遊技制御基板37を制御用電子部品77が第1ケース部材41に対向する状態で配置し、遊技制御基板37と第1ケース部材41との間には内部ケース部材50を配置し、第1ケース部材41は、その内部に収容空間部48を備え、該収容空間部48に内部ケース部材50を収容可能とし、内部ケース部材50は、遊技制御基板37に対向する面を基板対向面83とするとともに、該基板側対向面とは反対側の面を第1ケース対向面84とし、少なくとも基板対向面83と第1ケース対向面84とのいずれか一方の全面に、複数のリブ85を交差する状態で立設した。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板ケースに遊技制御基板を収容して遊技制御ユニットを構成し、遊技制御基板に、遊技制御の実行に利用する制御用電子部品を実装したスロットマシン等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、スロットマシンにおいては、筺体の内部に可変表示装置(例えば複数のリールを備えたリールユニット)を設け、筺体の前面に前面枠を開閉可能に取り付け、該前面枠の開口窓部から可変表示装置を前方へ臨ませている。また、筐体の内部のうち可変表示装置の上方には、スロットマシンの遊技進行を統括的に制御する遊技制御ユニットを備えている。遊技制御ユニットは、透明な基板ケースに遊技制御基板を収納して構成されたユニットであり、遊技制御基板の一側面(実装面)には、制御用電子部品、例えば、ROM、RAM、CPU等の機能を一体化したワンチップマイコン等を実装している。そして、実装面を前側に配置した姿勢で止着され、スロットマシンの検査・点検の際に前面枠を開いた状態で遊技制御ユニットおよび制御用電子部品を前方から視認し易いように構成されている。
ところが、前面枠を開放すれば遊技制御ユニットを容易に視認できるために、遊技制御ユニットの止着部を破壊して正規の遊技制御ユニットを不正な遊技制御ユニットと交換するという不正行為が行われ易い。そこで、遊技制御ユニットを配置する箇所に台座部を形成し、該台座部に遊技制御ユニットを回動可能(開閉可能)に軸着し、遊技制御ユニットを閉じた状態で封印(封止)する封印部を複数形成したスロットマシンが提案されている。このスロットマシンでは、基板ボックスを取り外す際に複数回の封印部の破壊行為を必要とすることで、遊技制御ユニットを不正に交換するという不正行為の抑制を図っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−143548号公報
しかしながら、近年では、前面枠を開放して遊技制御ユニットを露出し、基板ケースのうち制御用電子部品の前方に位置する部分のみを切断して開口部を開設し、この開口部を介して制御用電子部品を不正に交換してしまうという不正行為が発生している。このような不正行為が行われてしまうと、上記特許文献に記載のスロットマシンであっても阻止することができない。なお、遊技制御基板の実装面を後側に配置して前方から視認不能とし、不正行為を行い難くすることも考えられるが、スロットマシンの検査・点検をスムーズに行うことができなくなり、不便である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、不正に基板ケースの一部を切断して制御用電子部品を取り外そうとする不正行為、さらには不正な制御用電子部品を交換しようとする不正行為を行い難い遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、基板ケースに遊技制御基板を収容して遊技制御ユニットを構成し、遊技制御基板には、遊技制御の実行に利用する制御用電子部品を実装した遊技機において、
前記基板ケースは、第1ケース部材と、該第1ケース部材に重合する第2ケース部材と、を備え、第1ケース部材と第2ケース部材との間に、遊技制御基板を制御用電子部品が第1ケース部材に対向する状態で配置し、
該遊技制御基板と第1ケース部材との間には、制御用電子部品を第1ケース部材側から被覆可能な内部ケース部材を配置し、
前記第1ケース部材は、その内部に第2ケース部材側が開放された収容空間部を備え、該収容空間部に内部ケース部材を収容可能とし、
前記内部ケース部材は、遊技制御基板に対向する面を基板対向面とするとともに、該基板側対向面とは反対側の面を第1ケース対向面とし、少なくとも基板対向面と第1ケース対向面とのいずれか一方の全面に、複数のリブを交差する状態で立設したことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記第1ケース部材に内部ケース部材および遊技制御基板を止着したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記第1ケース部材に内部ケース部材を止着し、第2ケース部材に遊技制御基板を止着したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記内部ケース部材は、交差する複数のリブにより区画形成した区画部を有し、該区画部を制御用電子部品が通過不能な広さに設定したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機である。
請求項5に記載のものは、前記内部ケース部材は、基板対向面のうち制御用電子部品に対向する箇所に複数の部品側リブを交差する状態で立設し、該部品側リブにより部品側区画部を制御用電子部品と重なる状態で区画形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技機である。
請求項6に記載のものは、前記内部ケース部材は、複数の区画部を複数のリブにより区画形成し、該区画部内に複数のワイヤーを配置したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遊技機である。
請求項7に記載のものは、前記内部ケース部材は、制御用電子部品と重なる位置に部品被覆区画部を複数のリブにより区画形成し、該部品被覆区画部内に複数のワイヤーを配置したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、基板ケースは、第1ケース部材と、該第1ケース部材に重合する第2ケース部材とを備え、第1ケース部材と第2ケース部材との間に、遊技制御基板を制御用電子部品が第1ケース部材に対向する状態で配置し、該遊技制御基板と第1ケース部材との間には、制御用電子部品を第1ケース部材側から被覆可能な内部ケース部材を配置し、第1ケース部材は、その内部に第2ケース部材側が開放された収容空間部を備え、該収容空間部に内部ケース部材を収容可能とし、内部ケース部材は、遊技制御基板に対向する面を基板対向面とするとともに、該基板側対向面とは反対側の面を第1ケース対向面とし、少なくとも基板対向面と第1ケース対向面とのいずれか一方の全面に、複数のリブを交差する状態で立設したので、不正に第1ケース部材を切断して制御用電子部品を取り外そうとしても、内部ケース部材が邪魔をして第1ケース部材を切断し難くすることができる。また、第1ケース部材とともに内部ケース部材を不正に切断しようとしても、切断工具がリブに繰り返し衝突することになり、内部ケース部材を切断し難い。したがって、不正に基板ケースの一部を切断して制御用電子部品を取り外そうとする不正行為、ひいては、制御用電子部品を不正な電子部品に交換しようとする不正行為を行い難くすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1ケース部材に内部ケース部材および遊技制御基板を止着したので、内部ケース部材および遊技制御基板が基板ケース内でガタつく不都合を阻止することができる。したがって、運搬時等に制御用電子部品が内部ケース部材へ衝突して損傷してしまう虞をなくすことができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1ケース部材に内部ケース部材を止着し、第2ケース部材に遊技制御基板を止着したので、内部ケース部材および遊技制御基板が基板ケース内でガタつく不都合を阻止することができ、運搬時等に制御用電子部品が内部ケース部材へ衝突して損傷してしまう虞をなくすことができる。また、メーカーの従業員等が行う正規のメンテナンスにおいては、基板ケースを開放するだけで遊技制御基板と内部ケース部材とを直ちに離すことができ、制御用電子部品を露出することができる。したがって、制御用電子部品を直接目視して制御用電子部品の点検、例えば、制御用電子部品が正規のものか否かの点検を迅速に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、内部ケース部材は、交差する複数のリブにより区画形成した区画部を有し、該区画部を制御用電子部品が通過不能な広さに設定したので、リブを避けて内部ケース部材および第1ケース部材が切断されて開口部が開設されたとしても、この開口部から制御用電子部品を通して制御ケースの外に出すことを阻止することができる。したがって、不正に制御用電子部品を取り外す不正行為をさらに防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、内部ケース部材は、基板対向面のうち制御用電子部品に対向する箇所に複数の部品側リブを交差する状態で立設し、該部品側リブにより部品側区画部を制御用電子部品と重なる状態で区画形成したので、第1ケース部材とともに内部ケース部材を不正に切断しようとしても、切断工具が部品側リブに繰り返し衝突することになり、内部ケース部材を切断し難い。また、部品側区画部に制御用電子部品内で発生した熱を逃がすことができ、制御用電子部品が内部の発熱で損傷する不都合を抑制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、内部ケース部材は、複数の区画部を複数のリブにより区画形成し、該区画部内に複数のワイヤーを配置したので、リブを避けて内部ケース部材を切断しようとしても、ワイヤーが邪魔をして内部ケース部材を切断し難い。したがって、不正に制御用電子部品を取り外す不正行為を一層確実に防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、内部ケース部材は、制御用電子部品と重なる位置に部品被覆区画部を複数のリブにより区画形成し、該部品被覆区画部内に複数のワイヤーを配置したので、リブを避けて内部ケース部材を切断しようとしても、ワイヤーが邪魔をして内部ケース部材を切断し難い。したがって、不正に制御用電子部品を取り外す不正行為を一層確実に防止することができる。しかも、ワイヤーを内部ケース部材の全体に配置する必要がなく、不正行為を防止可能な内部ケース部材、ひいては不正行為を防止可能な遊技制御ユニットの製造コストの低減を図ることができる。
以下、遊技機の一種であるスロットマシンを例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はメダルを遊技媒体とするスロットマシンの正面図、図2は前面枠を開放した状態のスロットマシンの正面図である。
スロットマシン1は、前面が開口した筐体2の内部に可変表示装置4を収納し、筐体2の前面には前面枠5を開閉可能に取り付け、前面枠5に可変表示用開口部6を開設し、該可変表示用開口部6から可変表示装置4の表示部8を臨ませて複数の識別情報を可変表示可能としている。また、可変表示用開口部6の下方には、メダル投入口9と、遊技における入力操作をするための入力部10(スタートレバー11、ストップボタン12、ベットボタン13)とを配設し、可変表示用開口部6の上方には、液晶パネル等からなる装飾用表示装置14と上側スピーカー15とを配設している。そして、前面枠5の下部には、装飾パネル16、賞メダル排出口17、メダル用の受皿18、灰皿19、下側スピーカー20を備えている。さらに、前面枠5の裏側には、装飾用表示装置14やスピーカー15,20等を制御する演出制御ユニット(図示せず)を配置している。
そして、筐体2の内部を載置台22により上下に区画し、該載置台22の下方には、賞メダルを排出するためのホッパーユニット23と、可変表示装置4等の各部に電源を供給するための電源装置24とを筐体2の底部の上面に載置した状態で収納している。さらに、載置台22上に可変表示装置4を配置し、当該筐体2の奥側内面のうち可変表示装置4よりも上方の位置に2つの縦長な制御ユニット装着部26を左右に離した状態で設け、該制御ユニット装着部26の前側に、スロットマシン1の遊技進行を統括的に制御する遊技制御ユニット28を装着している。なお、可変表示装置4は、3つの独立回動可能なリール29を備え、該リール29の外周面を表示部8とし、この表示部8に図柄や数字等の識別情報を複数記載しており、それぞれのリール29をモータ等の駆動源(図示せず)により回転および停止させて識別情報を可変表示できるように構成されている。
さらに、各制御ユニット装着部26の前面の上端部には、遊技制御ユニット28を止着するための装着止着孔31を開設し、下端部には遊技制御ユニット28を位置決するための装着溝32を左右両側方および前方へ開放した状態で形成してある。また、装着止着孔31と装着溝32との間には、遊技制御ユニット28の取付状態を封止するための装着封止受部33を上下方向へ並べた状態で複数(本実施形態では各制御ユニット装着部26に4つ)備えている。
次に、遊技制御ユニット28について説明する。
遊技制御ユニット28は、図3〜図5に示すように、縦向き姿勢で配置された比較的浅い或いは薄い箱状のユニットであり、透光性を有して内部を透視可能な樹脂製(例えば無色透明な樹脂製)の基板ケース36と、該基板ケース36内に収容された矩形状の遊技制御基板37とを備えて構成されている。
基板ケース36は、制御ユニット装着部26に装着された状態で当該基板ケース36の前側に配置される第1ケース部材41と、当該基板ケース36の後側に配置され、第1ケース部材41に重合する第2ケース部材42とを備えて構成されている。また、基板ケース36の上縁部には、第1ケース部材41と第2ケース部材42とを回動可能な状態で係合する係合機構43を備え、基板ケース36の横延在方向の両端部(図3(a)中、左右両端部)には、第1ケース部材41と第2ケース部材42とを重合した状態で係止する係止機構44を備え、基板ケース36の下縁部には、基板ケース36を封止するケース封止機構45を備えている。
第1ケース部材41は、第2ケース部材42側(後側)を開放した浅い縦向きトレー状の部材であり、開放部41a(図5(a)参照)を遊技制御基板37よりも僅かに広い矩形状に設定して遊技制御基板37を収容できるように構成されている。また、第1ケース部材41の中央部分には、第1ケース部材41よりも横幅が狭い膨出部47を第2ケース部材42側とは反対方向(前方)へ膨出し、該膨出部47の内側(言い換えると当該第1ケース部材41の内部)に第2ケース部材42側が開放された収容空間部48を備え、該収容空間部48に後述の内部ケース部材50を収容可能としている。そして、第1ケース部材41の四隅には、遊技制御基板37を止着するための基板止着ボス51を第2ケース部材42側(後方)へ向けて突設し、収容空間部48内には、内部ケース部材50を止着するための内部止着ボス52を第2ケース部材42側(後方)へ向けて突設し、収容空間部48の上縁部および下縁部には、内部ケース部材50に係合可能な位置決め突起53を収容空間部48の上下方向の中央部分へ向けて突設している。なお、膨出部47および収容空間部48は、図3(a)に示すように、正面から見て左側部の下半部分を第1ケース部材41の中央寄りに凹ませた状態に形成している。
さらに、膨出部47(収容空間部48)の側方には複数の開口部55を開設し、該開口部55を介して遊技制御基板37の一部を基板ケース36の外方へ露出できるように構成されている。また、第1ケース部材41の両側壁(図3(a)中、左右両側壁)の下部には、横長なケース装着片56を側方へ延設し、該ケース装着突起56の上方には、基板ケース36(すなわち遊技制御ユニット28)を制御ユニット装着部26へ装着した状態で装着封止受部33に重合する装着封止頭部57を複数(本実施形態では、左右各側にそれぞれ4つ)備えるとともに、第1ケース部材41の側壁に沿って縦に並べた状態に配置している。
第2ケース部材42は、第1ケース部材41側の面(前側面)を第1ケース部材41とは反対側へ浅く凹ませた矩形板状の蓋部材であり、第1ケース部材41の開放部41aを十分に閉塞可能な大きさに設定されている。また、第2ケース部材42のうち横延在方向の両端部(図4中、左右両端部)の上部には、舌片状のケース止着片59を側方へ突設し、該ケース止着片59の先端部に止着開口59aを開設し、該止着開口59aに止着具60(図2参照)を挿通している。
係合機構43は、第1ケース部材41の上縁部に配置された係合部62と、第2ケース部材42の上縁部に配置され、係合部62を係合可能な係合受部63とから構成されている。係合部62は、第2ケース部材42側へ向けて延設された舌片状の部材であり、延設端部(後端部)に係合爪62aを上方へ屈曲した状態で備えている。また、係合受部63は、第2ベースの部材の上縁部のうち横延在方向の両端部(図4中、左右両端部)に一組の係合受基部64をそれぞれ立設し、各組の係合受基部64の間に横長な丸棒形状の係合軸65を配置して構成されている。そして、係合軸65、第2ケース部材42の上縁部、および係合受基部64により区画された空間部を係合爪62aが挿通可能な挿通口66とし、該挿通口66を係合爪62aが十分に通過可能な程度の大きさに設定している。
係止機構44は、第1ケース部材41の側壁の下端部に突設された係止突起68と、第2ケース部材42の側壁から前方の第1ケース部材41側へ向けて延設された係止片69とから構成されており、該係止片69に係止穴70を貫通し、該係止穴70に係止突起68を嵌合して係止片69と係止突起68とを係止できるように構成されている。
ケース封止機構45は、第1ケース部材41の下縁部のうち横延在方向の両端部(図4中、左右両端部)に配置された複数(本実施形態では左右各側に2つずつ)のケース封止頭部72と、第2ケース部材42の下縁部のうち横延在方向の両端部(図4中、左右両端部)に配置されたケース封止ベース73と、ワンウェイねじ等の封止部材(図示せず)とから構成されている。そして、ケース封止ベース73には、ケース封止頭部72に対応して複数のケース封止受部74を設け、各ケース封止受部74をケース封止頭部72に重合可能な位置に配置している。
遊技制御基板37は、入力部10からの入力信号や、可変表示装置4やホッパーユニット23等への出力信号などを処理し、入力部10や可変表示装置4等を制御することで遊技を統括的に制御する遊技制御手段として機能する。また、遊技制御基板37のうち第1ケース部材41に対向する面(前面)を実装面76とし、該実装面76の略中央部分の上寄りには、遊技制御の実行に利用する制御用電子部品(例えば、ROM、RAM、CPU等の機能を一体化したワンチップマイコン)77と、実装面76の両側に配置された複数のコネクタ78とを実装している。そして、制御用電子部品77を第1ケース部材41に対向させるとともに、コネクタ78を第1ケース部材41の開口部55から突出させ、この状態で第1ケース部材41と第2ケース部材42との間に配置されている。さらに、遊技制御基板37の四隅には、第1ケース部材41に止着するための止着孔79を開設している。
なお、コネクタ78には、スロットマシン1に設けられた各構成要素を電気的に接続している。具体的に説明すると、実装面76の一側部(図4中、右側部)の上寄りに第1コネクタ78aを実装し、該第1コネクタ78aの下方に第2コネクタ78bを実装している。そして、第1コネクタ78aには、第1中継基板(図示せず)を介して可変表示装置4を接続し、第2コネクタ78bには、スロットマシン1の外部に信号を出力する外部端子板(図示せず)を接続している。また、実装面76の他側部(図4中、左側部)の上寄りに第3コネクタ78cを実装し、該第3コネクタ78cの下方に第4コネクタ78d、第5コネクタ78eを上下に並べて実装し、第4コネクタ78dおよび第5コネクタ78eよりも第2コネクタ78b寄りの位置には第6コネクタ78fを実装している。そして、第3コネクタ78cには第2中継基板(図示せず)を介して入力部10等を接続し、第4コネクタ78dには、第3中継基板(図示せず)を介して演出制御ユニットを接続し、第5コネクタ78eにはホッパーユニット23を接続し、第6コネクタ78fには電源装置24を接続している。
さらに、遊技制御基板37と第1ケース部材41との間には、制御用電子部品77を第1ケース部材41側から被覆可能な内部ケース部材50を配置している。内部ケース部材50は、遊技制御基板37よりもひと回り小さな平板状部材であり、透光性を有して内部を透視可能な樹脂(例えば無色透明な樹脂)で構成されている。また、図4に示すように、両側のコネクタ78の間隔(具体的には、第1コネクタ78aと第3コネクタ78cとの間隔)よりも狭い横幅に設定された薄板状のケース部材基部82を備え、該ケース部材基部82のうち第6コネクタ78f側の隅部(図4中、左下側の隅部)を切り欠いて、第6コネクタ78fに干渉せずに収容空間部48へ収容できるように構成されている。
そして、ケース部材基部82のうち遊技制御基板37に対向する面(後面)を基板対向面83とするとともに、該基板対向面83とは反対側の面(前面)を第1ケース対向面84とし、該第1ケース対向面84の全面および周縁部に、複数のリブ85を交差する状態、具体的には十字状やT字状に直交する状態で第1ケース部材41側へ向けて立設している。さらに、交差する複数のリブ85により縦長な矩形状の区画部86を升目状に配列した状態で複数区画形成し、各区画部86を第1ケース部材41側へ向けて開放した状態に設定するとともに、制御用電子部品77が通過不能な広さに設定している。具体的には、区画部86のうち第1ケース部材41側に設けられた開放開口を、制御用電子部品77のうち内部ケース部材50に対向する対向面の面積よりも横幅を小さくして狭く設定している。
さらに、内部ケース部材50(ケース部材基部82)の両側には、第1ケース部材41に止着するための止着孔87を開設し、内部ケース部材50の上部および下部には、収容空間部48に収容された状態で第1ケース部材41の位置決め突起53を嵌合可能な位置決め溝88を形成している。
このような構成を備えた遊技制御ユニット28を組み立てるには、まず、第1ケース部材41の収容空間部48と、内部ケース部材50の第1ケース対向面84およびリブ85の端部とを対向した姿勢に設定し、この対向姿勢で内部ケース部材50を収容空間部48内へ挿着して収容する。すると、位置決め溝88が位置決め突起53に嵌合して、内部ケース部材50が収容空間部48内で挿脱方向とは異なる方向(図5(a)中、上下方向および左右方向)へ移動することを規制される。収容空間部48内に内部ケース部材50を収容したならば、止着孔87にビス等の止着部材(図示せず)を通して第1ケース部材41の内部止着ボス52に止着する。この結果、内部ケース部材50が第1ケース部材41に止着されて、収容空間部48から脱落することを阻止される。
第1ケース部材41に内部ケース部材50を止着したならば、遊技制御基板37を実装面76が内部ケース部材50の基板対向面83に対向する姿勢で配置し、この対向姿勢で遊技制御基板37を内部ケース部材50へ近づける。すると、第1ケース部材41の基板止着ボス51が遊技制御基板37と内部ケース部材50との衝突を阻止する部材として機能し、ケース部材基部82と制御用電子部品77とが僅かに離間した状態で基板止着ボス51の端部が遊技制御基板37の四隅に当接する。そして、基板止着ボス51に当接した遊技制御基板37は、第1ケース部材41の開放部41a、言い換えると収容空間部48よりも第2ケース部材42側の位置に収容(配置)される。また、実装面76上の各コネクタ78を内部ケース部材50の側方に配置するとともに、第1ケース部材41の開口部55から露出する。第1ケース部材41内に遊技制御基板37を配置したならば、止着孔79にビス等の止着部材(図示せず)を通して基板止着ボス51に止着する。これにより、遊技制御基板37が第1ケース部材41に止着される。そして、内部ケース部材50は、遊技制御基板37と第1ケース部材41との間に挟まれた状態で配置され、この配置状態で制御用電子部品77を第1ケース部材41側から被覆する。
第1ケース部材41に内部ケース部材50および遊技制御基板37を止着したならば、図5(b)に示すように、第2ケース部材42をその凹み部が遊技制御基板37の実装面76とは反対の裏面に対向する姿勢に設定し、この対向姿勢で係合爪62aを係合受部63の挿通口66に挿通して係合爪62aと係合軸65とを係合する。そして、この係合状態で係合軸65を中心にして第2ケース部材42を回動して遊技制御基板37へ近づける。すると、係止機構44の係止片69が係止突起68上に乗り上げて側方へ押圧されて撓み、ケース封止機構45のケース封止受部74がケース封止頭部72に近づく。さらに、第2ケース部材42を第1ケース部材41側へ十分に押圧すると、第2ケース部材42が第1ケース部材41に重合して開放部41aを閉塞する。したがって、基板ケース36内に遊技制御基板37および内部ケース部材50を重合した状態で閉じ込めることができる。また、係止片69の係止穴70に係止突起68を嵌合し、係止突起68による押圧が解除されて係止片69の復元力により第1ケース部材41の側壁に当接し、この結果、係止突起68と係止片69とが係止する。そして、ケース封止ベース73とケース封止頭部72とが重合し、この重合状態で封止部材によりケース封止頭部72とケース封止受部74とを止着すれば、遊技制御基板37を収納した状態で基板ケース36を封止することができる。このようにして、基板ケース36内に遊技制御基板37および内部ケース部材50を内包して遊技制御ユニット28を組み立てることができる(図3(b)参照)。
さらに、組み立てられた遊技制御ユニット28を筐体2内に装着するには、遊技制御ユニット28を第1ケース部材41が前側に配置された姿勢に設定し、この姿勢で制御ユニット装着部26へ前方から装着する。具体的には、制御ユニット装着部26の装着溝32に第1ケース部材41のケース装着片56を前方から嵌合するとともに、左右の制御ユニット装着部26の間に基板ケース36の後側(すなわち第2ケース部材42)を嵌合して、遊技制御ユニット28の左右方向および上下方向の位置を決める。遊技制御ユニット28の装着位置が決まったならば、第2ケース部材42の止着具60を装着止着孔31に止着して制御ユニット装着部26に遊技制御ユニット28を脱落不能な状態で装着する。そして、ワンウェイねじ等の封止部材(図示せず)により装着封止頭部57を装着封止受部33へ止着する。これにより、遊技制御ユニット28の装着状態を封止することができる。
このようにして筐体2内に装着された遊技制御ユニット28は、透明な第1ケース部材41と、該第1ケース部材41の後方に配置(収容)された遊技制御基板37との間に透明な内部ケース部材50を収納し、該内部ケース部材50(詳しくはケース部材基部82)で制御用電子部品77を被覆する。そして、前面枠5を開いて第1ケース部材41の膨出部47、すなわち遊技制御ユニット28の一部をスロットマシン(遊技機)1の外方へ露出させると、この露出部の奥側に制御用電子部品77を配置した状態となり、露出部を介して制御用電子部品77を外方から視認可能となる。したがって、前面枠5を開くだけで制御用電子部品77を視認することができる。これにより、スロットマシン1の遊技制御ユニット28の点検・検査を迅速に行うことができる。さらに、不正に第1ケース部材41(詳しくは膨出部47)を切断して制御用電子部品77を取り外そうとしても、内部ケース部材50が邪魔をして第1ケース部材41を切断し難くすることができる。
また、内部ケース部材50のリブ85を前方の第1ケース部材41側へ向けて立設しているので、不正に第1ケース部材41(膨出部47)とともに内部ケース部材50を切断しようとしても、切断工具がリブ85に繰り返し衝突することになり、内部ケース部材50を切断し難い。さらに、制御用電子部品77を覆うケース部材基部82を第1ケース部材41から後方へ離間した位置に配置することができ、切断工具をケース部材基部82に到達し難くして内部ケース部材50の切断を困難にすることができる。したがって、基板ケース36および内部ケース部材50を透明部材で形成して、制御用電子部品77が視認し易い状態に設定されている場合であっても、不正に基板ケース36の一部を切断して制御用電子部品77を取り外そうとする不正行為、ひいては、制御用電子部品77を不正な電子部品に交換しようとする不正行為を行い難くすることができる。
そして、内部ケース部材50の区画部86を制御用電子部品77が通過不能な広さに設定したので、リブ85を避けて内部ケース部材50および第1ケース部材41が切断されて開口部が開設されたとしても、この開口部から制御用電子部品77を通して基板ケース36の外に出すことを阻止することができる。したがって、不正に制御用電子部品77を取り外す不正行為をさらに防止することができる。
さらに、リブ85を設けることで内部ケース部材50の強度を十分に確保することができる。したがって、不正行為者が内部ケース部材50を叩き割って制御用電子部品77を外そうとしても、内部ケース部材50を割れ難くすることができ、正規な制御用電子部品77を保護することができる。また、厚肉の板材で形成した場合に比べて、内部ケース部材50の重量を軽減でき、さらには、製造コストの低減を図ることができる。
そして、第1ケース部材41に内部ケース部材50および遊技制御基板37を止着したので、内部ケース部材50および遊技制御基板37が基板ケース36内でガタつく不都合を阻止することができる。したがって、運搬時等に制御用電子部品77が内部ケース部材50へ衝突して損傷してしまう虞をなくすことができる。
なお、図6に示すように、第1ケース部材41の収容空間部48内に複数のリブ92を交差する状態で配置してもよい。このようにリブ92を備えた第1ケース部材41と内部ケース部材50とで制御用電子部品77を被覆すれば、不正に第1ケース部材41とともに内部ケース部材50を切断しようとしても、切断工具が双方のリブ85,92に繰り返し衝突することになり、内部ケース部材50および第1ケース部材41を一層切断し難くすることができる。また、図6では、第1ケース部材41の収容空間部48内に設けられたリブ92を、内部ケース部材50に設けられたリブ85とは横方向(図6中、左右方向)や縦方向(上下方向)へずれた状態で配置しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、収容空間部48に内部ケース部材50を収容した状態で第1ケース部材41側のリブ92と内部ケース部材50側のリブ85とが重なり合う状態に設定してもよい。
ところで、上記実施形態では、内部ケース部材50の第1ケース対向面84の全面および周縁部にリブ85を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7および図8に示す第2実施形態では、内部ケース部材50のリブ85を遊技制御基板37側に向けて立設している。具体的に説明すると、第2実施形態の内部ケース部材50は、基板対向面83の全面および周縁部に、複数のリブ85を交差する状態、具体的には十字状やT字状に直交する状態で遊技制御基板37側へ向けて立設している。さらに、交差する複数のリブ85により縦長な矩形状の区画部86を升目状に配列した状態で複数区画形成し、各区画部86を遊技制御基板37側へ向けて開放した状態に設定している。また、複数のリブ85のうち制御用電子部品77に対向する箇所に配置されたリブ85を部品側リブ94とするとともに、該部品側リブ94により区画形成された区画部86を部品側区画部95とし、該部品側区画部95を制御用電子部品77に重合できるように構成されている。そして、各区画部86および各部品側区画部95を制御用電子部品77が通過不能な広さに設定している。具体的には、区画部86(部品側区画部95)のうち遊技制御基板37側へ向けて開放された開放開口を、制御用電子部品77のうち内部ケース部材50に対向する対向面の面積よりも横幅を小さくして狭く設定している。
なお、第2実施形態では、内部ケース部材50を収容空間部48よりも僅かに小さく、例えば、内部ケース部材50の縦寸法を収容空間部48の上縁部と下縁部との間隔よりも僅かに小さく設定して、収容空間部48に内部ケース部材50を嵌合状態で収容するように構成されている。すなわち、ビス等の止着部材を別個に使用せずに、第1ケース部材41に内部ケース部材50を止着できるように構成されている。また、第2実施形態の第2ケース部材42の四隅には、遊技制御基板37を止着するための基板止着ボス96を第1ケース部材41側(前方)へ向けて突設している。
このような構成を備えた遊技制御ユニット28を組み立てるには、まず、図8(a)に示すように、第1ケース部材41の収容空間部48と内部ケース部材50の第1ケース対向面84とを対向した姿勢に設定し、この対向姿勢で内部ケース部材50を収容空間部48内へ嵌合して収容し、位置決め溝88と位置決め突起53とを嵌合する。これにより、簡単な嵌合作業だけで収容空間部48内で内部ケース部材50がガタつく不都合、さらには内部ケース部材50が収容空間部48から脱落する不都合を抑えることができる。また、第2ケース部材42の凹み部と遊技制御基板37のうち実装面76とは反対側の面とを対向させ、この状態で第2ケース部材42と遊技制御基板37とを近づけて基板止着ボス96の端部を遊技制御基板37の四隅に当接する。そして、止着孔79にビス等の止着部材(図示せず)を通して基板止着ボス96に止着して、第2ケース部材42に遊技制御基板37を重ねた状態で止着する。
第1ケース部材41に内部ケース部材50を止着し、第2ケース部材42に遊技制御基板37を止着したならば、図8(b)に示すように、第1ケース部材41および内部ケース部材50を、基板対向面83およびリブ85が遊技制御基板37の実装面76(制御用電子部品77)に対向する姿勢に設定し、この対向姿勢で係合爪62aを係合受部63の挿通口66に挿通して係合爪62aと係合軸65とを係合する。そして、この係合状態で係合軸65を中心にして第2ケース部材42を回動して第2ケース部材42を遊技制御基板37へ近づける。すると、係止機構44の係止片69が係止突起68上に乗り上げて側方へ押圧されて撓み、ケース封止機構45のケース封止受部74がケース封止頭部72に近づく。さらに、第2ケース部材42を第1ケース部材41側へ十分に押圧すると、第2ケース部材42が第1ケース部材41に重合して開放部41aを閉塞する。したがって、基板ケース36内に遊技制御基板37および内部ケース部材50を重合した状態で閉じ込めることができる。また、係止片69の係止穴70に係止突起68を嵌合し、係止突起68による押圧が解除されて係止片69の復元力により第1ケース部材41の側壁に当接し、この結果、係止突起68と係止片69とが係止する。そして、ケース封止ベース73とケース封止頭部72とが重合し、この重合状態で封止部材によりケース封止頭部72とケース封止受部74とを止着すれば、遊技制御基板37を収納した状態で基板ケース36を封止することができる。このようにして、基板ケース36内に遊技制御基板37および内部ケース部材50を内包して遊技制御ユニット28を組み立てることができる(図3(b)参照)。
このとき、遊技制御基板37は、第1ケース部材41の開放部41a、言い換えると収容空間部48よりも第2ケース部材42側の位置に収容(配置)され、実装面76上の各コネクタ78を内部ケース部材50の側方に配置するとともに、第1ケース部材41の開口部55から露出する。また、内部ケース部材50は、遊技制御基板37と第1ケース部材41との間に挟まれた状態で配置され、制御用電子部品77を第1ケース部材41側から被覆するとともに、制御用電子部品77に部品側区画部95を重合する。したがって、第1ケース部材41(膨出部47)とともに内部ケース部材50を不正に切断しようとしても、切断工具がリブ85や部品側リブ94に繰り返し衝突することになり、内部ケース部材50を切断し難い。このことから、基板ケース36の一部を切断して制御用電子部品77を取り外そうとする不正行為、ひいては、制御用電子部品77を不正な電子部品に交換しようとする不正行為を行い難くすることができる。さらに、区画部86および部品側区画部95を制御用電子部品77が通過不能な広さに設定したので、リブ85を避けて内部ケース部材50および第1ケース部材41が切断されて開口部が開設されたとしても、この開口部から制御用電子部品77を通して基板ケース36の外に出すことを阻止することができる。したがって、不正に制御用電子部品77を取り外すという不正行為をさらに防止することができる。
そして、制御用電子部品77と部品側区画部95とを重合させて制御用電子部品77の表面を部品側区画部95に臨ませるので、制御用電子部品77で発生した熱を部品側区画部95へ逃がすことができる。したがって、制御用電子部品77が内部の発熱で損傷してしまう不都合を抑制することができる。
さらに、第1ケース部材41に内部ケース部材50を止着し、第2ケース部材42に遊技制御基板37を止着したので、内部ケース部材50および遊技制御基板37が基板ケース36内でガタつく不都合を阻止することができ、運搬時等に制御用電子部品77が内部ケース部材50へ衝突して損傷してしまう虞をなくすことができる。また、メーカーの従業員等が行う正規のメンテナンスにおいては、基板ケース36を開放するだけで遊技制御基板37と内部ケース部材50とを直ちに離すことができ、制御用電子部品77を露出することができる。したがって、制御用電子部品77を直接目視して制御用電子部品77の点検、例えば、制御用電子部品77が正規のものか否かの点検を迅速に行うことができる。
なお、上記した第2実施形態では、内部ケース部材50を収容空間部48に嵌合して止着したが、本発明はこれに限定されず、ビスなどの止着部材を用いて内部ケース部材50を収容空間部48内に止着してもよい。また、第2ケース部材42の基板止着ボス96を短く設定すれば、遊技制御基板37および制御用電子部品77を第1ケース部材41からさらに離間させることができる。このことから、不正行為者の手が届き難い場所に制御用電子部品77を配置することができ、不正行為者が第1ケース部材41および内部ケース部材50の一部を切断したとしても、制御用電子部品77の取り外し作業を行い難くして、不正行為作業の遅延を図ることができる。
また、上記実施形態では、内部ケース部材50の第1ケース対向面84または基板対向面83のいずれか一方の全面にリブ85を立設したが、本発明はこれに限らず、第1ケース対向面84および基板対向面83の双方の全面にリブ85を立設してもよい。要は、少なくとも基板対向面83と第1ケース対向面84とのいずれか一方の全面に、複数のリブ85を交差する状態で立設すればよい。さらに、上記第1実施形態における内部ケース部材50、すなわち第1ケース対向面84の全面にリブ85を立設した内部ケース部材50において、基板対向面83のうち制御用電子部品77に対向する箇所に複数の部品側リブ94を交差する状態で立設し、該部品側リブ94により部品側区画部95を制御用電子部品77と重なる状態で区画形成してもよい。
ところで、上記実施形態では、複数のリブ85により区画形成された区画部86を単なる空間部として構成し、区画部86内に何も配置していないが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、区画部86内に複数の金属製ワイヤー98(具体的には複数の金属製線材を交差させて形成した網)を配置してもよい。このようにして区画部86内に不正行為の障害となるワイヤー98を配置すれば、リブ85を避けて内部ケース部材50(ケース部材基部82)を切断しようとしても、ワイヤー98が邪魔をして内部ケース部材50(ケース部材基部82)を切断し難い。したがって、不正に制御用電子部品77を取り外す不正行為を一層確実に防止することができる。
また、図10に示すように、内部ケース部材50のうち制御用電子部品77と重なる位置に区画形成された区画部86を部品被覆区画部99とし、該部品被覆区画部99内にのみ複数の金属製ワイヤー98(具体的には複数の金属製線材を交差させて形成した網)を配置してもよく、このようにすれば、ワイヤー98を内部ケース部材50の全体に配置する必要がない。この結果、不正に制御用電子部品77を取り外す不正行為を防止可能な内部ケース部材50、ひいては不正行為を防止可能な遊技制御ユニット28の製造コストの低減を図ることができる。
なお、ワイヤー98は、区画部86内に複数本配置されていれば網目状に配置されることに限定されず、互いに交差しない状態で配置されていてもよい。また、ワイヤー98をどのような方法で区画部86内に配置してもよく、例えば、インサート成形により配置してもよい。さらに、ワイヤー98の材質は金属に限定されないが、内部ケース部材50(ケース部材基部82およびリブ85)の材質よりも靱性の高いもの(例えば、ガラス繊維、炭素繊維)が好適である。そして、隣り合うワイヤー98の間隔は、内部ケース部材50に覆われる制御用電子部品77が第1ケース部材41側から十分に視認できる程度の間隔に設定することが好ましい。
さらに、図9および図10に示す内部ケース部材50は、第1ケース対向面84に区画形成された区画部86あるいは部品被覆区画部99の内部に金属製ワイヤー98を配置したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、基板対向面83に複数のリブ85を立設して区画部86あるいは部品被覆区画部99を区画形成し、この区画部86あるいは部品被覆区画部99に複数のワイヤー98を配置してもよい。
また、上記実施形態では、内部ケース部材50が覆う制御用電子部品の例としてワンチップマイコンを挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、遊技制御を管理する遊技制御用演算処理装置(CPU)と、遊技制御を管理する遊技プログラムが格納された記憶媒体(ROM)と、遊技制御時にワークエリアとして機能するRAMとを別個の電子部品で構成し、これらの電子部品のうち少なくとも一つを内部ケース部材50で覆って不正行為から保護するようにしてもよい。要は、制御用電子部品は、遊技制御の実行に利用する電子部品であれば、どのような機能を備えたものであってもよい。
そして、上記実施形態では、複数のリブ85を十字状あるいはT字状に交差させた状態で内部ケース部材50に設けたが、本発明はこれに限定されない。要は、複数のリブ85が交差する状態で立設されていればよく、例えば、リブ85を三叉状に交差させて区画部86をハニカム状に設定してもよいし、あるいはリブ85を「*」状に交差させて区画部86を三角形状に設定してもよい。
また、上記実施形態では、メダルを遊技媒体とするスロットマシンを例にして説明したが、本発明はこれに限らず、基板ケースに遊技制御基板を収容して遊技制御ユニットを構成し、遊技制御基板には、遊技制御の実行に利用する制御用電子部品を実装した遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
スロットマシンの正面図である。 前面枠を開いた状態のスロットマシンの正面図である。 遊技制御ユニットの説明図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は斜視図である。 遊技制御ユニットの分解斜視図である。 遊技制御ユニットの組み立て手順の説明図であり、(a)は第1ケース部材に内部ケース部材および遊技制御基板を取り付ける手順の説明図、(b)は第1ケース部材に第2ケース部材を取り付ける手順の説明図である。 収容空間部にリブを立設した遊技制御ユニットの分解斜視図である。 第2実施形態における遊技制御ユニットの分解斜視図である。 第2実施形態における遊技制御ユニットの組み立て手順の説明図であり、(a)は第1ケース部材に内部ケース部材を取り付ける手順の説明図、(b)は第1ケース部材に第2ケース部材を取り付ける手順の説明図である。 区画部にワイヤーを配置した内部ケース部材の斜視図である。 部品被覆区画部にワイヤーを配置した内部ケース部材の斜視図である。
符号の説明
1 スロットマシン
2 筐体
5 前面枠
26 制御ユニット装着部
28 遊技制御ユニット
33 装着封止受部
36 基板ケース
37 遊技制御基板
41 第1ケース部材
41a 開放部
42 第2ケース部材
43 係合機構
44 係止機構
45 ケース封止機構
48 収容空間部
50 内部ケース部材
53 位置決め突起
56 ケース装着片
57 装着封止頭部
59 ケース止着片
62 係合部
63 係合受部
65 係合軸
68 係止突起
69 係止片
72 ケース封止頭部
74 ケース封止受部
76 実装面
77 制御用電子部品
82 ケース部材基部
83 基板対向面
84 第1ケース対向面
85 リブ
86 区画部
92 リブ
94 部品側リブ
95 部品側区画部
96 基板止着ボス
98 ワイヤー
99 部品被覆区画部

Claims (7)

  1. 基板ケースに遊技制御基板を収容して遊技制御ユニットを構成し、遊技制御基板には、遊技制御の実行に利用する制御用電子部品を実装した遊技機において、
    前記基板ケースは、第1ケース部材と、該第1ケース部材に重合する第2ケース部材と、を備え、第1ケース部材と第2ケース部材との間に、遊技制御基板を制御用電子部品が第1ケース部材に対向する状態で配置し、
    該遊技制御基板と第1ケース部材との間には、制御用電子部品を第1ケース部材側から被覆可能な内部ケース部材を配置し、
    前記第1ケース部材は、その内部に第2ケース部材側が開放された収容空間部を備え、該収容空間部に内部ケース部材を収容可能とし、
    前記内部ケース部材は、遊技制御基板に対向する面を基板対向面とするとともに、該基板側対向面とは反対側の面を第1ケース対向面とし、少なくとも基板対向面と第1ケース対向面とのいずれか一方の全面に、複数のリブを交差する状態で立設したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1ケース部材に内部ケース部材および遊技制御基板を止着したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1ケース部材に内部ケース部材を止着し、第2ケース部材に遊技制御基板を止着したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記内部ケース部材は、交差する複数のリブにより区画形成した区画部を有し、該区画部を制御用電子部品が通過不能な広さに設定したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記内部ケース部材は、基板対向面のうち制御用電子部品に対向する箇所に複数の部品側リブを交差する状態で立設し、該部品側リブにより部品側区画部を制御用電子部品と重なる状態で区画形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記内部ケース部材は、複数の区画部を複数のリブにより区画形成し、該区画部内に複数のワイヤーを配置したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記内部ケース部材は、制御用電子部品と重なる位置に部品被覆区画部を複数のリブにより区画形成し、該部品被覆区画部内に複数のワイヤーを配置したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遊技機。
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