JP2008113480A - モータ - Google Patents

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JP2008113480A JP2006293665A JP2006293665A JP2008113480A JP 2008113480 A JP2008113480 A JP 2008113480A JP 2006293665 A JP2006293665 A JP 2006293665A JP 2006293665 A JP2006293665 A JP 2006293665A JP 2008113480 A JP2008113480 A JP 2008113480A
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Tora Ri
虎 李
Yuichi Yoshikawa
祐一 吉川
Hiroshi Murakami
浩 村上
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Abstract

【課題】この発明は、大トルクで高効率でありながら低騒音で駆動させることができるとともに、簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することができるモータ提供することを目的とする。
【解決手段】略環状のヨークと、ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、ヨークの外側に設けられた外側ティースと、ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルとで構成されるステータと、ステータの内径側に配置され、ステータに対して回転自在に保持されている内側ロータと、ステータの外径側に配置され、ステータに対して回転自在に保持されている外側ロータと、を備え、外側ティースの先端の中心点と内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線と、当該モータの中央と内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線とは、所定角度θ1だけずれて配置されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、略環状のヨークと、前記ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、前記ヨークの外側に設けられた前記内側ティースと同数の外側ティースと、前記ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルとで構成されるステータを備えるモータに関するものである。
略環状のヨークと、ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、ヨークの外側に設けられた内側ティースと同数の外側ティースと、ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルとで構成されるステータを備えるモータとして、例えば、特許文献1に記載のようなモータが開示されている。
この特許文献1に記載のモータを構成するステータは、環状のヨークと、ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、ヨークの外側に設けられた内側ティースと同数の外側ティースと、ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルと、で構成される。なお、コイルはスターないしはデルタ結線されている。
内側ロータは、ステータの内側に回転自在に保持され、内側ロータヨークと内側ロータヨークに埋め込まれる複数の永久磁石とから成る。また、外側ロータは、ステータの外側に回転自在に保持され、外側ロータヨークと外側ロータヨークに埋め込まれる複数の永久磁石から成る。
このような構成を有する特許文献1に記載のモータは、内側ロータおよび外側ロータを、コイルに流れる電流による磁界によって回転させている。このような特許文献1に記載のモータによれば、コイルに流れる電流により、内側ロータにトルクが発生するとともに、外側ロータにトルクが発生するため、同一の電流で2倍のトルクが発生し、同一の大きさで、大トルク、高効率モータを得ることができる。したがって、モータを小型化することが可能となる。
また、特許文献1には、外側ロータと、内側ロータの磁極の境目の位置を、任意角度ずらせた構造のモータが記載されている。このような構造のモータであれば、内側のコギングトルクと外側のコギングトルクとを打ち消し合わせることができ、低騒音なモータにすることが可能となる。
特開2001−37133号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、内側のコギングトルクと外側のコギングトルクとを打ち消し合わせるために、外側ロータと磁極の境目と内側ロータの磁極の境目とを任意の角度ずらすことが必要であり、生産上、2つのロータの組立によって外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度の確保および角度の精度検査が困難であるという問題が生じていた。
この発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、大トルクで高効率でありながら低騒音で駆動させることができるとともに、簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することができるモータ提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、略環状のヨークと、前記ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、前記ヨークの外側に設けられた前記内側ティースと同数の外側ティースと、前記ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルとで構成されるステータと、前記ステータの内径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている内側ロータと、前記ステータの外径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている外側ロータと、を備え、前記外側ティースの先端の中心点と前記内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線と、当該モータの中央と前記内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線とは、所定角度θ1だけずれて配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、略環状のヨークと、前記ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、前記ヨークの外側に設けられた前記内側ティースと同数の外側ティースと、前記ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルとで構成されるステータと、前記ステータの内径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている内側ロータと、前記ステータの外径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている外側ロータと、を備え、前記外側ティースの先端の中心点と前記内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線と、当該モータの中央と前記外側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線とは、所定角度θ2だけずれて配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のモータにおいて、前記ヨークの内側に設けたティースと外側に設けたティースとは、当該モータの回転する平面において、左右対称の略T字形状である。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のモータにおいて、前記所定角度θ1またはθ2は、前記外側ロータのコギングトルクおよび前記内側ロータのコギングトルクと、前記ステータに対する前記外側ロータおよび前記内側ロータの角度との関係に基づいて、前記外側ロータのコギングトルクと前記内側ロータのコギングトルクとが打ち消し合うように設定される。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のモータにおいて、前記所定角度θ1またはθ2は、−45°乃至45°である。
請求項6に記載の発明は、略環状のヨークと、前記ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、前記ヨークの外側に設けられた前記内側ティースと同数の外側ティースと、前記ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルとで構成されるステータと、前記ステータの内径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている内側ロータと、前記ステータの外径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている外側ロータと、を備え、前記ヨークの内側に設けたティースと外側に設けたティースとは、当該モータの回転する平面において、左右対称の略T字形状であり、前記外側ティースの中心線と前記内側ティースの中心線とは、所定距離tだけずれて平行に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のモータにおいて、前記所定距離tは、前記外側ロータのコギングトルクおよび前記内側ロータのコギングトルクと、前記ステータに対する前記外側ロータおよび前記内側ロータの角度との関係に基づいて、前記外側ロータのコギングトルクと前記内側ロータのコギングトルクとが打ち消し合うように設定される。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のモータにおいて、
前記複数のコイルは3相スターもしくはデルタ状に結線される。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のモータにおいて、少なくとも前記内側ロータと外側ロータのいずれかの表面に磁石が貼り付けられている。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のモータにおいて、少なくとも前記内側ロータと外側ロータのいずれかに磁石が埋め込まれている。
請求項1に記載の発明によれば、外側ティースの先端の中心点と内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線と、当該モータの中央と前記内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線とは、所定角度θ1だけずれて配置されていることから、大トルクで高効率でありながら低騒音で駆動させることが可能となるとともに、簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、外側ティースの先端の中心点と内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線と、該モータの中央と前記外側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線とは、所定角度θ2だけずれて配置されていることから、大トルクで高効率でありながら低騒音で駆動させることが可能となるとともに、簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、ヨークの内側に設けたティースと外側に設けたティースとは、当該モータの回転する平面において、左右対称の略T字形状であることから、金型でヨークを生産する場合であっても、より簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、所定角度θ1またはθ2は、外側ロータのコギングトルクおよび内側ロータのコギングトルクと、ステータに対する外側ロータおよび内側ロータの角度との関係に基づいて、外側ロータのコギングトルクと内側ロータのコギングトルクとが打ち消し合うように設定されることから、一番安定したコギングトルクを出力することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、所定角度θ1またはθ2は、−45°乃至45°であることから、角度−45°以下または乃至45°以上の場合と比較して、より、低騒音で駆動させることが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、ヨークの内側に設けたティースと外側に設けたティースとは、当該モータの回転する平面において、左右対称の略T字形状であり、外側ティースの中心線と前記内側ティースの中心線とは、所定距離tだけずれて平行に配置されていることから、大トルクで高効率でありながら低騒音で駆動させることが可能となるとともに、簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することが可能となる。さらに、金型でヨークを生産する場合であっても、より簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することができる。
請求項7に記載の発明によれば、所定距離tは、外側ロータのコギングトルクおよび内側ロータのコギングトルクと、ステータに対する外側ロータおよび内側ロータの角度との関係に基づいて、外側ロータのコギングトルクと内側ロータのコギングトルクとが打ち消し合うように設定されることから、一番安定したコギングトルクを出力することが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、複数のコイルは3相スターもしくはデルタ状に結線されることから、コイルエンドの体積を小さくできるとともに、振動、騒音低減でき、銅損の発生も最小限に抑えることが可能となる。このため、小型、高効率、低振動、低騒音モータを提供することが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、少なくとも内側ロータと外側ロータのいずれかの表面に磁石が貼り付けられていることから、金型でヨークを生産する場合であっても、より簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することができる。また、磁石の磁力を最大限に活用することが可能となる。
請求項10に記載の発明によれば、少なくとも内側ロータと外側ロータのいずれかに磁石が埋め込まれていることから、ロータの回転などによる磁石の剥がれ落ちを防止することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施形態に係るモータ1の正面概略図、図2はその側面概略図である。また、図3はこの発明の第1実施形態に係るモータ1の構成を示す説明図である。
この発明の第1実施形態に係るモータ1は、ステータ2と、ステータ2の内径側に配置される内側ロータ4と、ステータ2の外径側に配置される外側ロータ3と、を備える。外側ロータ3と内側ロータ4とは、樹脂でモールドされ、互いに固定されている。なお、外側ロータ3と内側ロータ4とを固定するモールド樹脂には、シャフト6の取り付け用雄ネジ部を備える。
ステータ2は、略環状のヨーク21と、ヨーク21の内側に設けられた複数内側ティース23と、ヨーク21の外側に設けられた内側ティース23と同数の外側ティース22と、ヨーク21にトロイダル巻で施された複数のコイル5とで構成される。また、内側ロータ4および外側モータ3は、ステータ2に対して回転自在に保持されている。
また、内側ロータ4には、多数の磁石41が埋め込まれている。同様に、外側ロータ3には、多数の磁石31が埋め込まれている。このため、内側ロータ4および外側ロータ3の回転などによる磁石41、31の剥がれ落ちを防止することが可能となる。
図4は、この発明の第1実施形態に係るモータ1の図2におけるA−A断面を示す断面図である。また、図5は、図4におけるA部およびB部を拡大して示す要部拡大図である。
この第1実施形態に係るモータ1は、外側ティース22の先端の中心点Bと内側ティース23の先端の中心点Aとを結ぶ直線T1と、モータ1の中央Oと内側ティース23の先端の中心点Aとを結ぶ直線T2とは、所定角度θ1だけずれて配置されている。このような構成から、大トルクで高効率でありながら低騒音で駆動させることが可能となるとともに、簡単かつ正確に外側ティース22と内側ティース23との配置関係の精度を確保することが可能となる。
また、ヨーク21の内側に設けたティース23と外側に設けたティース21とは、モータ1の回転する平面(図2におけるA−A断面)において、左右対称の略T字形状となっている。このため、金型でヨークを生産する場合であっても、より簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することが可能となる。なお、所定角度
θ1は、−45°乃至45°である。このように所定角度θ1を設定すると、角度−45°以下または乃至45°以上とした場合と比較して、より、低騒音で駆動させることが可能となる。
図6は、所定角度θ1=0°とした場合の、外側ロータ3と外側ティース22、および、内側ロータ4と内側ティース23により発生する外側および内側コギングトルクとモータ1の角度との関係を示すグラフである。
これに対し、図7は、所定角度θ1=20°とした場合の、外側ロータ3と外側ティース22、および、内側ロータ4と内側ティース23により発生する外側および内側コギングトルクとモータ1の角度との関係を示すグラフである。また、図8は、外側ロータ3と外側ティース22、および、内側ロータ4と内側ティース23により発生する外側および内側コギングトルクの合計とモータ1の角度との関係を示すグラフである。
所定角度θ1=0°とした場合には、内側コギングトルクの上昇・下降と外側コギングトルクの上昇・下降とが重なり合う。このため、内側ロータと外側ロータとを重ね合わせたコギングトルクの波は、一つのロータの場合よりも、より不安定なものとなる。このため、所定角度θ1を決定して、内側コギングトルクと外側コギングトルクとを打ち消し合わせて、合計のコギングトルクを低減させる。
ここで、好ましい所定角度θ1は、内側ロータ4の径、外側ロータ3の径、磁石31、41の磁力、内側ティース23の大きさ、や、外側ティース22の大きさなど、様々な要因によって変化するものである。そこで、実施形態1に係るモータ1においては、以下のようにして、好ましい所定角度θ1を決定している。
まず、図7のように、外側ロータ3のコギングトルクおよび内側ロータ4のコギングトルクとステータ2と内側ロータ3および外側ロータ4との角度との関係を出す。そして、外側ロータ3のコギングトルクおよび内側ロータ4のコギングトルクとモータ1の角度との関係から、所定角度θ1を微小値ずつ変化させて、シミュレーションを実行する。その結果、一番安定したコギングトルクを出力する所定角度θ1を選択し決定する。
また、図9は、外側ロータ3と外側ティース22、および、内側ロータ4と内側ティース23により発生する外側および内側トルクリップルの合計とモータ1の角度との関係を示すグラフである。外側および内側トルクリップルについても、コギングトルクの場合と同様にして好ましい所定角度θ1を選択決定し、トルクリップル成分を打ち消しあうことにより、モータ全体のトルクリップルを低減することができる。
なお、上述した実施形態においては、内側ロータ4および外側ロータ3に、磁石41、31が埋め込まれる構成にしているが、内側ロータ4または/および外側ロータ3に、表面に磁石を貼り付ける構成にしてもよい。このような構成を採用する場合には、金型でヨークを生産する場合であっても、より簡単かつ正確に外側ティースと内側ティースとの配置関係の精度を確保することができる。また、磁石の磁力を最大限に活用することが可能となる。
また、上述した実施形態においては、外側ティース22の先端の中心点Bと内側ティース23の先端の中心点Aとを結ぶ直線T1と、モータ1の中央Oと内側ティース23の先端の中心点Aとを結ぶ直線T2とを所定角度θ1だけずれて配置する構成としているが、外側ティース22の先端の中心点Bと内側ティース23の先端の中心点Aとを結ぶ直線T1と、モータ1の中央Oと外側ティース22の先端の中心点Bとを結ぶ直線とを所定角度だけずれて配置する構成としてもよい。
次に、この発明の他の実施形態を図面に基づいて説明する。
図10は、この発明係るモータ100の図2におけるA−A断面を示す断面図である。また、図11は、図10におけるA部およびB部を拡大して示す要部拡大図である。
実施形態1に係るモータ1においては、外側ティース22の先端の中心点Bと内側ティース23の先端の中心点Aとを結ぶ直線T1と、モータ1の中央Oと内側ティース23の先端の中心点Aとを結ぶ直線T2とは、所定角度θ1だけずれて配置される構成を採用しているが、この発明の第2実施形態に係るモータ100においては、外側ティース22の中心線L2と内側ティース23の中心線L1とは、所定距離tだけずれて平行に配置される構成を採用する。この点で、第2実施形態に係るモータ100は、第1実施形態に係るモータ1とは異なる。なお、この第2実施形態に係るモータ100における直線L2は、モータ100の中央O上を通過するものである。このような構成にすることにより、外側ティース22の位置設定がより簡易なものとなる。
この実施形態2に係るモータ100においても、好ましい所定距離tは、内側ロータ4の径、外側ロータ3の径、磁石31、41の磁力、内側ティース23の大きさ、や、外側ティース22の大きさなど、様々な要因によって変化するものである。そこで、実施形態2に係るモータ100においては、以下のようにして、好ましい所定距離100を決定した。
まず、第2実施形態に係るモータ100の場合も、第1実施形態に係るモータ1の場合と同様にして、図7のように、外側ロータ3のコギングトルクおよび内側ロータ4のコギングトルクとモータ1の角度との関係を出す。そして、外側ロータ3のコギングトルクおよび内側ロータ4のコギングトルクとモータ1の角度との関係から、所定距離tを微小値ずつ変化させて、シミュレーションを実行する。その結果、一番安定したコギングトルクを出力する所定距離tを選択し決定する。
なお、第2実施形態に係るモータ100の場合も、外側および内側トルクリップルについても、コギングトルクの場合と同様にして好ましい所定距離tを選択決定し、トルクリップル成分を打ち消しあうことにより、モータ全体のトルクリップルを低減することができる。
また、上述した第2実施形態においては、直線L2がモータ100の中央O上を通過する構成としているが、中央O上を通過する必要はなく、直線L2に代えて、直線L1がモータ100の中央O上を通過する構成としてもよい。
本発明のモータは、トロイダル方式モータにおいて、ステータの外側ティースと内側ティースの中心線を半径方向より角度θをずらしたこと、または、ステータの内側ティースの中心とステータの外側ティースの中心を平行方向にずらしたことによって、外側ロータとステータ外側ティースにより発生する外側コギングトルクと内側ロータと内側ティースにより発生する内側コギングトルクの位相関係を変えることができ、外側コギングと内側コギングが互いに打ち消し合うことができ、合計コギングトルクを低減することが可能となる。
また、外側ロータとステータ外側ティースにより発生するトルクリップルの位相と内側ロータと内側ティースにより発生するトルクリップルの位相関係も変えられ、トルクリップル成分を打ち消しあうことが可能となり、モータ全体のトルクリップルを小さくするこ
とができる。
よって本発明は、家電製品や電装品の小型で低振動低騒音が求められる用途などに有用である。
この発明の第1実施形態に係るモータ1の正面概略図 この発明の第1実施形態に係るモータ1の側面概略図 この発明の第1実施形態に係るモータ1の構成を示す説明図 この発明の第1実施形態に係るモータ1の図2におけるA−A断面を示す断面図 図4におけるA部およびB部を拡大して示す要部拡大図 所定角度θ1=0°とした場合の、外側ロータ3と外側ティース22、および、内側ロータ4と内側ティース23により発生する外側および内側コギングトルクとモータ1の角度との関係を示すグラフ 所定角度θ1=20°とした場合の、外側ロータ3と外側ティース22、および、内側ロータ4と内側ティース23により発生する外側および内側コギングトルクとモータ1の角度との関係を示すグラフ 外側ロータ3と外側ティース22、および、内側ロータ4と内側ティース23により発生する外側および内側コギングトルクの合計とモータ1の角度との関係を示すグラフ 外側ロータ3と外側ティース22、および、内側ロータ4と内側ティース23により発生する外側および内側トルクリップルの合計とモータ1の角度との関係を示すグラフ この発明係るモータ100の図2におけるA−A断面を示す断面図 図10におけるA部およびB部を拡大して示す要部拡大図
符号の説明
1 モータ
2 ステータ
3 外側ロータ
4 内側ロータ
5 コイル
6 シャフト
21 ヨーク
22 外側ティース
23 内側ティース
31 外側磁石
41 内側磁石
100 モータ
A 内側ティースの先端の中心点
B 外側ティースの先端の中心点
T1 中心点Bと中心点Aとを結ぶ直線
T2 中央O中心点Aとを結ぶ直線
L1 内側ティースの中心線
L2 外側ティースの中心線

Claims (10)

  1. 略環状のヨークと、前記ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、前記ヨークの外側に設けられた前記内側ティースと同数の外側ティースと、前記ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルとで構成されるステータと、
    前記ステータの内径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている内側ロータと、
    前記ステータの外径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている外側ロータと、
    を備え、
    前記外側ティースの先端の中心点と前記内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線と、当該モータの中央と前記内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線とは、所定角度θ1だけずれて配置されていることを特徴とするモータ。
  2. 略環状のヨークと、前記ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、前記ヨークの外側に設けられた前記内側ティースと同数の外側ティースと、前記ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルとで構成されるステータと、
    前記ステータの内径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている内側ロータと、
    前記ステータの外径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている外側ロータと、
    を備え、
    前記外側ティースの先端の中心点と前記内側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線と、当該モータの中央と前記外側ティースの先端の中心点とを結ぶ直線とは、所定角度θ2だけずれて配置されていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のモータにおいて、
    前記ヨークの内側に設けたティースと外側に設けたティースとは、当該モータの回転する平面において、左右対称の略T字形状であるモータ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のモータにおいて、
    前記所定角度θ1またはθ2は、
    前記外側ロータのコギングトルクおよび前期内側ロータのコギングトルクと、前記ステータに対する前記外側ロータおよび内側ロータの角度との関係に基づいて、前記外側ロータのコギングトルクと前記内側ロータのコギングトルクとが打ち消し合うように設定されるモータ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のモータにおいて、
    前記所定角度θ1またはθ2は、−45°乃至45°であるモータ。
  6. 略環状のヨークと、前記ヨークの内側に設けられた複数内側ティースと、前記ヨークの外側に設けられた前記内側ティースと同数の外側ティースと、前記ヨークにトロイダル巻で施された複数のコイルとで構成されるステータと、
    前記ステータの内径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている内側ロータと、
    前記ステータの外径側に配置され、前記ステータに対して回転自在に保持されている外側ロータと、
    を備え、
    前記ヨークの内側に設けたティースと外側に設けたティースとは、当該モータの回転する平面において、左右対称の略T字形状であり、
    前記外側ティースの中心線と前記内側ティースの中心線とは、所定距離tだけずれて平行に配置されていることを特徴とするモータ。
  7. 請求項6に記載のモータにおいて、
    前記所定距離tは、
    前記外側ロータのコギングトルクおよび前期内側ロータのコギングトルクと、前記ステータに対する前記外側ロータおよび内側ロータの角度との関係に基づいて、前記外側ロータのコギングトルクと前記内側ロータのコギングトルクとが打ち消し合うように設定されるモータ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のモータにおいて、
    前記複数のコイルは3相スターもしくはデルタ状に結線されるモータ。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のモータにおいて、
    少なくとも前記内側ロータと外側ロータのいずれかの表面に磁石が貼り付けられているモータ。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のモータにおいて、
    少なくとも前記内側ロータと外側ロータのいずれかに磁石が埋め込まれているモータ。
JP2006293665A 2006-10-30 2006-10-30 モータ Pending JP2008113480A (ja)

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