JP2008017541A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のモータにおいては、外側ロータが最大トルクを発生する時の電流位相角α1が、内側ロータが最大トルクを発生する時の電流位相角α2と異なるため、どの電流位相角にしても合計トルクを理論上の最大トルクにすることができない。また、複数のロータを有する構造にすることによって、出力トルクを大きくすることはできるが、その場合、コギングトルク・トルクリプルが増加し、騒音が増加するという課題がある。
【解決手段】外側ロータ30と内側ロータ20の磁石の中心または極中心の相対角度をずらすことによって、理論上の最大の合計トルクを引き出すことが可能となる。また、外側ロータ30と内側ロータ20により発生するコギングトルク・トルクリップルの位相関係を変えることができ、コギング・トルクリップル成分を打ち消しあうことが可能となり、モータ全体のコギング・トルクリップルを小さくすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】外側ロータ30と内側ロータ20の磁石の中心または極中心の相対角度をずらすことによって、理論上の最大の合計トルクを引き出すことが可能となる。また、外側ロータ30と内側ロータ20により発生するコギングトルク・トルクリップルの位相関係を変えることができ、コギング・トルクリップル成分を打ち消しあうことが可能となり、モータ全体のコギング・トルクリップルを小さくすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータに関するものである。
従来のモータを図7に示す。
図7は、従来のトロイダル方式のブラシレスモータを表しており、ステータ10と内側ロータ20と外側ロータ30から構成されている。
ステータ10は、ステータヨーク14と、ステータヨーク14に設けられた外側ティース12と内側ティース13とからなり、ヨーク14には3相コイル15が施されている。通常、コイル15はスターないしはデルタ結線されている。
内側ロータ20は、ステータ10の内側に回転自在に保持され、ロータヨーク21と永久磁石22とから成る。また、外側ロータ30は、ステータ10の外側に回転自在に保持され、ロータヨーク31と永久磁石32から成る。内側ロータ20および外側ロータ30は、コイル15に流れる電流による磁界によって回転する。尚、図7は、内側ロータ20および外側ロータ30に永久磁石22および32をそれぞれ設けた、埋め込み形磁石型モータを示している。
特開2001−37133号公報
前記従来のモータにおいては、図8に示すように、モータのトルクは外側ロータにより発生するトルクと内側ロータにより発生するトルクから構成されている。合計トルクは電流位相角により変化するため、ある電流位相角でトルクが最大となる。外側ロータにより発生する最大トルクをT1とし、内側ロータにより発生する最大トルクをT2とすれば、理論上の最大トルクがT1とT2の和となる。しかし、外側ロータの最大トルクが発生する時の電流位相角α1は内側ロータの最大トルクが発生する時の電流位相角α2と異なるため、どの電流位相角にしても合計トルクを理論上の最大トルクにすることができない。
あるいは、複数のロータを有する構造にすることによって出力トルクを大きくすることができるが、その場合は、コギングトルク・トルクリプルが増加し、騒音が増加するという課題がある。
上記課題を解決するために本発明は、外側ロータの最大トルクを発生する電流位相角をα1とし、内側ロータの最大トルクを発生する電流位相角をα2とし、図1に示すように、外側ロータの磁石の中心を内側ロータの磁石の中心より角度θ分ずらすことによって、図2に示すように、外側ロータの最大トルクが発生する時の電流位相角と内側ロータの最大トルクが発生する時の電流位相角を一致させることができ、合計トルクでは理論上の最大トルクを引き出すことが可能となる。α1、α2とθは電気角であり、この時、θはθ=α2−α1となる。
また、図3に示すように、外側ロータの磁石の中心を内側ロータの磁石の中心より角度θ分ずらし、外側ロータより発生するコギングトルクの位相と内側ロータより発生するコギングトルクの位相の関係を変えることによって、コギング成分を打ち消しあうことが可
能となり、モータ全体のコギングを小さくすることができる。
能となり、モータ全体のコギングを小さくすることができる。
同様に外側ロータより発生するトルクリップルの位相と内側ロータより発生するトルクリップルの位相関係を変えることによって、トルクリップル成分を打ち消しあうことが可能となり、モータ全体のトルクリップルを小さくすることができる。
本願の請求項1、請求項2に記載の発明によれば、図1に示すように、外側ロータの磁石の中心を内側ロータの磁石の中心に対して電気角角度θ分ずらすことによって、外側ロータの最大トルクが発生する時の電流位相角を内側ロータの最大トルクが発生する時の電流位相角と一致させることができ、合計トルクは理論上の最大トルクを引き出すことが可能となり、トルク定数を増大させるとともに、モータ全体のコギングトルクとトルクリップルを小さくすることができ、高効率高トルクのモータを提供することが可能である。
上記の課題を解決するために本発明のモータは、外側ロータの磁石の中心を内側ロータの磁石の中心より電気角度θ分ずらし、外側ロータの最大トルクが発生する時の電流位相角を内側ロータの最大トルクが発生する時の電流位相角と一致させることを特徴としたものである。
図1は、本発明の第一の実施例を示すものであり、外側ロータ30の磁石の中心を内側ロータ20の磁石の中心より電気角度θ分ずらしているブラシレスモータを示している。
図1に示したように、本発明のモータは、ステータ10と内側ロータ20と外側ロータ30から構成されている。内側ロータ20および外側ロータ30に永久磁石22および32をそれぞれ設けた、埋め込み形磁石型モータを示している。
図6のようにロータのトルクはマグネットトルクとリラクタンストルクより構成されているため、マグネットトルクとリラクタンストルクの電流位相角における関係をそれぞれに調整することによって、合計トルクの電流位相角における関係を変えることができる。
外側ロータ30の最大トルクが発生する電流位相角をα1とし、内側ロータ20の最大トルクが発生する電流位相角をα2としたとき、外側ロータ30の磁石の中心を内側ロータ20の磁石の中心より電気角度θ分ずらしたことによって、図2のように外側ロータの最大トルクが発生する時の電流位相角もα2となる。この電流位相角をα2にすることによって、最大の合計トルクを出すことができる。
図6のように、マグネットトルクとリラクタンストルクの電流位相角における関係から、ロータのトルクが最大となる時の電流位相角α1とα2が電気角度で0°〜45°となる。θとα1とα2の関係はθ=α2−α1となるため、ずれ角度θの範囲は−45°〜45°となる。
また、外側ロータ30の磁石の中心を内側ロータ20の磁石の中心より電気角度θ分ずらしたことによって、図3に示すように外側ロータ30より発生するコギングトルクの位相と内側ロータ20より発生するコギングトルクの位相関係を変えることができ、コギング成分を打ち消しあうことが可能となり、モータ全体のコギングを小さくすることができる。なお、図9は本発明実施前のモータコギングトルクを示している。
また、外側ロータ30より発生するトルクリップルの位相と内側ロータ20より発生す
るトルクリップルの位相関係も変えることができ、トルクリップル成分を打ち消しあうことが可能となり、モータ全体のトルクリップルを小さくすることができる。なお、図4は本発明実施前と実施後のモータトルクリップルを示している。
るトルクリップルの位相関係も変えることができ、トルクリップル成分を打ち消しあうことが可能となり、モータ全体のトルクリップルを小さくすることができる。なお、図4は本発明実施前と実施後のモータトルクリップルを示している。
図5は、本発明の第二の実施例を示すものであり、内側ロータの極中心を外側ロータの磁石の極中心より電気角度β分ずらしたブラシレスモータを示している。
図5に示したように、本発明のモータは、ステータ10と内側ロータ20と外側ロータ30から構成されている。内側ロータ20および外側ロータ30に永久磁石22および32をそれぞれ設けた、埋め込み形磁石型モータを示している。外側ロータ30の磁石中心は内側ロータ20の磁石中心と一致しており、内側ロータ20の極中心を外側ロータ30の極中心より電気角度β分ずらしたことによって、リラクタンストルクの電流位相角に対する関係を変えることができ、内側ロータ20が最大トルクを発生する時の電流位相角を外側ロータ30が最大トルクを発生する時の電流位相角と一致させることができ、最大トルクを出すことが可能となる。ロータのトルクが最大となる時の電流位相角α1とα2が電気角度で0°〜45°となるため、βの範囲は−45°〜45°となる。
また、内側ロータ20の極中心を外側ロータ30の磁石の極中心より電気角度β分ずらしたことによって、外側ロータ30より発生するコギングトルクの位相と内側ロータ20より発生するコギングトルクの位相の関係を変えることができ、コギング成分を打ち消しあうことが可能となり、モータ全体のコギングを小さくすることができる。同様にトルクリップル成分も打ち消しあうことが可能となり、モータ全体のトルクリップルを小さくすることができる。これによって、モータの出力トルクを低減することなく、コギングトルクとトルクリップルを小さくすることができる。
本発明のモータは、家電製品や電装品の小型でスペースに制限があり、高効率高出力低騒音が求められる用途などに有用である。
10 ステータ
11 ステータコア
12 外側ティース
13 内側ティース
14 ヨーク
15 コイル
16 外側スロット
17 内側スロット
20 内側ロータ
21 内側ロータヨーク
22 内側永久磁石
30 外側ロータ
31 外側ロータヨーク
32 外側永久磁石
11 ステータコア
12 外側ティース
13 内側ティース
14 ヨーク
15 コイル
16 外側スロット
17 内側スロット
20 内側ロータ
21 内側ロータヨーク
22 内側永久磁石
30 外側ロータ
31 外側ロータヨーク
32 外側永久磁石
Claims (4)
- 略環状のヨークと、前記ヨークの内外に設けた複数のティースと、前記ヨークにトロイダル巻を施した複数のコイルとで構成されるステータと、前記ステータに対して回転自在に保持されているロータとを備え、前記複数のコイルは3相スターもしくはデルタ状に結線され、前記ステータの内径側と外径側にはそれぞれ内側ロータと外側ロータとを有し、前記内側ロータと外側ロータに磁石を埋め込み、前記外側ロータの磁石中心が内側ロータの磁石中心と電気角度θ分相対ずれしていることを特徴としたモータ。
- 外側ロータの磁石中心と内側ロータの磁石中心との相対ずれ角θは電気角で−45〜45°であることを特徴とした請求項1に記載のモータ。
- 略環状のヨークと、前記ヨークの内外に設けた複数のティースと、前記ヨークにトロイダル巻を施した複数のコイルとで構成されるステータと、前記ステータに対して回転自在に保持されているロータとを備え、前記複数のコイルは3相スターもしくはデルタ状に結線され、前記ステータの内径側と外径側にはそれぞれ内側ロータと外側ロータとを有し、前記内側ロータと外側ロータに磁石を埋め込み、前記内側ロータの極中心が外側ロータの極中心と電気角度β分相対ずれしていることを特徴としたモータ。
- 外側ロータの磁石中心と内側ロータの磁石中心との相対ずれ角βは電気角で−45°〜45°であることを特徴とした請求項3に記載のモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006182981A JP2008017541A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006182981A JP2008017541A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | モータ |
Publications (1)
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---|---|
JP2008017541A true JP2008017541A (ja) | 2008-01-24 |
Family
ID=39074049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006182981A Pending JP2008017541A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008017541A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010047098A1 (ja) * | 2008-10-24 | 2010-04-29 | パナソニック株式会社 | デュアルロータモータおよびその製造方法 |
JP2013240179A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-11-28 | Asmo Co Ltd | ブラシレスモータ |
CN111082622A (zh) * | 2020-01-10 | 2020-04-28 | 南京航空航天大学 | 一种解耦型双转子交替极永磁电机 |
WO2022213695A1 (zh) * | 2021-04-08 | 2022-10-13 | 珠海格力电器股份有限公司 | 定子组件及其绕线方法、双转子电机 |
-
2006
- 2006-07-03 JP JP2006182981A patent/JP2008017541A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010047098A1 (ja) * | 2008-10-24 | 2010-04-29 | パナソニック株式会社 | デュアルロータモータおよびその製造方法 |
CN102106059A (zh) * | 2008-10-24 | 2011-06-22 | 松下电器产业株式会社 | 双转子电机及其制造方法 |
JP2013240179A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-11-28 | Asmo Co Ltd | ブラシレスモータ |
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WO2022213695A1 (zh) * | 2021-04-08 | 2022-10-13 | 珠海格力电器股份有限公司 | 定子组件及其绕线方法、双转子电机 |
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