JP2008113074A - 電子機器、及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】短時間でリモコンの操作部に蓄光することができ、リモコンの操作性を向上させることができる電子機器、及びプロジェクタの提供。
【解決手段】プロジェクタ1は、リアケース13を備える。リアケース13は、凹部133と、この凹部133と嵌合するリモコン収納部18とを備える。リモコン収納部18は、開口部181を備え、この開口部181からリモコン5を挿入してリモコン収納部18を閉塞することによりリモコン5を収納する。リモコン5は、操作部51を備え、操作部51は、樹脂に所定量の蓄光性材料を混入させて成形される。凹部133には、リモコン5が収納されている場合に、リモコン5の操作部51と対向して光が照射される位置にUV−LED19が取り付けられる。したがって、リモコン5が収納されている場合に、UV−LED19を発光させることによりリモコン5の操作部51を照明して蓄光させることができる。
【選択図】図4
【解決手段】プロジェクタ1は、リアケース13を備える。リアケース13は、凹部133と、この凹部133と嵌合するリモコン収納部18とを備える。リモコン収納部18は、開口部181を備え、この開口部181からリモコン5を挿入してリモコン収納部18を閉塞することによりリモコン5を収納する。リモコン5は、操作部51を備え、操作部51は、樹脂に所定量の蓄光性材料を混入させて成形される。凹部133には、リモコン5が収納されている場合に、リモコン5の操作部51と対向して光が照射される位置にUV−LED19が取り付けられる。したがって、リモコン5が収納されている場合に、UV−LED19を発光させることによりリモコン5の操作部51を照明して蓄光させることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子機器、及びプロジェクタに関する。
従来、装置本体を遠隔操作するリモコン(リモートコントローラ)を備えた電子機器が知られている。このような電子機器としては、例えば、プロジェクタ、テレビジョン受信装置、及びビデオ再生装置等がある。また、装置本体に、リモコンを収納する収納部が設けられた電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクタでは、筐体外面に凹部を形成し、これに嵌合する蓋部材を回動可能に設け、この蓋部材にリモコンを収納する収納部を設けている。
特許文献1に記載のプロジェクタでは、筐体外面に凹部を形成し、これに嵌合する蓋部材を回動可能に設け、この蓋部材にリモコンを収納する収納部を設けている。
ところで、プロジェクタは、室内で映画鑑賞する場合等のように暗闇で使用されることが多い。このような場合には、プロジェクタの使用者は、リモコンの操作部を視認することができず、操作性が悪いという問題がある。これに対して、リモコンの操作部の材料として、光が照射されることにより光のエネルギーを吸収蓄積し(以下、蓄光とする)、そのエネルギーを放出して発光することができる蓄光性を有する材料を利用することが考えられる。これにより、暗闇で使用される場合であってもリモコンの操作部が蓄光性材料により発光するので、プロジェクタの使用者は、リモコンの操作部を視認することができ、操作性を向上することができる。
しかしながら、このような蓄光性材料の発光の強さは、光を照射する光源の種類と照射時間に依存する。例えば、ストロンチウムアルミネート(SrAl2O4)を母体結晶とし、不純物としてユーロピウム(Eu)やジスプロシウム(Dy)など数種類の稀土類元素を含む長時間の発光が可能な蓄光性材料が知られているが、このような蓄光性材料は、紫外線域の光を照射することにより基底状態の原子や分子中の電子が励起状態となり、そのエネルギーを放出して発光する。したがって、自然光によって蓄光させようとすると、蓄光に時間がかかるという問題があった。
また、前述したように、プロジェクタは、室内で映画鑑賞する場合等のように暗闇で使用されることが多く、このような場合、プロジェクタを使用している間には蓄光することができないので、プロジェクタの使用者がリモコンの操作部を視認することができるだけの十分な発光を得られないという問題があった。
さらに、特許文献1に記載のプロジェクタのように、リモコンを収納した場合にリモコンの操作部がプロジェクタの外部に露出しない収納部を有する電子機器においては、リモコンを収納している間には光が照射されないため、蓄光することができないという問題があった。
さらに、特許文献1に記載のプロジェクタのように、リモコンを収納した場合にリモコンの操作部がプロジェクタの外部に露出しない収納部を有する電子機器においては、リモコンを収納している間には光が照射されないため、蓄光することができないという問題があった。
本発明の目的は、短時間でリモコンの操作部に蓄光することができ、リモコンの操作性を向上させることができる電子機器、及びプロジェクタを提供することにある。
本発明の電子機器は、遠隔操作手段と、当該遠隔操作手段を収納する収納部を有する装置本体とを備える電子機器であって、前記遠隔操作手段は、蓄光性材料を含む操作部を備え、前記収納部には、前記遠隔操作手段が収納された際に前記操作部を照明する照明手段が設けられることを特徴とする。
ここで、蓄光性材料を含む操作部とは、例えば、操作部を樹脂により成形する際に所定量の蓄光性材料を混入させたもの、樹脂により成形された操作部の表面に蓄光性材料を塗布したものなどが例示できる。
このような構成によれば、装置本体の収納部には、遠隔操作手段の操作部を照明する照明手段が設けられているので、照明手段の光源の種類を選択することにより短時間で遠隔操作手段の操作部に蓄光することができる。また、遠隔操作手段を収納部に収納することにより操作部に蓄光することができるから、電子機器を暗闇で使用している場合であっても電子機器の使用者が遠隔操作手段の操作部を視認することができるだけの十分な発光を得ることができ、リモコンの操作性を向上させることができる。
このような構成によれば、装置本体の収納部には、遠隔操作手段の操作部を照明する照明手段が設けられているので、照明手段の光源の種類を選択することにより短時間で遠隔操作手段の操作部に蓄光することができる。また、遠隔操作手段を収納部に収納することにより操作部に蓄光することができるから、電子機器を暗闇で使用している場合であっても電子機器の使用者が遠隔操作手段の操作部を視認することができるだけの十分な発光を得ることができ、リモコンの操作性を向上させることができる。
本発明では、前記装置本体は、当該装置本体を制御する制御手段と、前記遠隔操作手段の収納状態を検知する収納検知手段とを備え、前記制御手段は、前記収納検知手段により前記遠隔操作手段が収納されたことを検知したときに、前記照明手段に照明を開始させる照明制御部を備えることが好ましい。
このような構成によれば、装置本体の収納部に遠隔操作手段を収納することにより自動的に照明制御部が照明手段に照明を開始させるので、電子機器の使用者は、装置本体の収納部に遠隔操作手段を収納することにより遠隔操作手段の操作部に自動的に蓄光することができる。
このような構成によれば、装置本体の収納部に遠隔操作手段を収納することにより自動的に照明制御部が照明手段に照明を開始させるので、電子機器の使用者は、装置本体の収納部に遠隔操作手段を収納することにより遠隔操作手段の操作部に自動的に蓄光することができる。
本発明では、前記照明制御部は、前記照明手段により照明を開始した後、前記収納検知手段により前記遠隔操作手段が取り出されたことを検知したときに、前記照明手段に照明を停止させることが好ましい。
このような構成によれば、電子機器の使用者が遠隔操作手段を装置本体の収納部から取り出したとき、すなわち、照明を行う必要がないときに、照明制御部が照明手段に照明を停止させることができるので、必要以上の電力を消費せず環境対策上好ましい。
このような構成によれば、電子機器の使用者が遠隔操作手段を装置本体の収納部から取り出したとき、すなわち、照明を行う必要がないときに、照明制御部が照明手段に照明を停止させることができるので、必要以上の電力を消費せず環境対策上好ましい。
本発明では、前記照明制御部は、前記照明手段に照明を開始させた後、所定時間で前記照明手段に照明を停止させることが好ましい。
一般的に蓄光性材料は、一定量以上の紫外線域の光を照射すると励起飽和状態となり、この励起飽和状態では、さらに紫外線域の光を照射したとしても励起飽和状態を超えて蓄光することができない。したがって、このような構成によれば、蓄光性材料の飽和特性と、照明手段の光源の種類とに応じた所定時間で照明制御部が照明手段に照明を停止させることができ、必要以上の電力を消費せず環境対策上好ましい。
一般的に蓄光性材料は、一定量以上の紫外線域の光を照射すると励起飽和状態となり、この励起飽和状態では、さらに紫外線域の光を照射したとしても励起飽和状態を超えて蓄光することができない。したがって、このような構成によれば、蓄光性材料の飽和特性と、照明手段の光源の種類とに応じた所定時間で照明制御部が照明手段に照明を停止させることができ、必要以上の電力を消費せず環境対策上好ましい。
本発明では、前記照明手段は、紫外線域の光を含む光を照明することが好ましい。
このような構成によれば、前述した紫外線域の光を照射することにより蓄光する蓄光性材料を遠隔操作手段の操作部に採用した場合、他の種類の光源と比較して短時間で蓄光することができる。
このような構成によれば、前述した紫外線域の光を照射することにより蓄光する蓄光性材料を遠隔操作手段の操作部に採用した場合、他の種類の光源と比較して短時間で蓄光することができる。
本発明では、前記照明手段は、ピーク波長が紫外線域となる発光ダイオードにより紫外線域の光を含む光を照明することが好ましい。
このような構成によれば、一般的に、発光ダイオードは、放電型の光源ランプ等と比較して低消費電力であり発熱が小さく、寿命も長いので、照明手段の光源として好適である。
このような構成によれば、一般的に、発光ダイオードは、放電型の光源ランプ等と比較して低消費電力であり発熱が小さく、寿命も長いので、照明手段の光源として好適である。
本発明のプロジェクタは、光源と、光源から射出された光を、入力される画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、当該プロジェクタは、遠隔操作手段と、当該遠隔操作手段を収納する収納部を有する装置本体とを備え、前記遠隔操作手段は、蓄光性材料を含む操作部を備え、前記収納部には、前記遠隔操作手段が収納された際に前記操作部を照明する照明手段が設けられることを特徴とする。
このような構成によれば、前述した電子機器の作用および効果と同様の作用および効果を享受することができる。
このような構成によれば、前述した電子機器の作用および効果と同様の作用および効果を享受することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[プロジェクタ1の全体構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を後方背面側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する。このプロジェクタ1は、図1ないし図2に示すように、略直方体状の外装ケース2、およびこの外装ケース2から露出する投写レンズ3を備えている。
投射光学装置としての投写レンズ3は、プロジェクタ1の本体部分により画像情報に応じて変調された光学像を拡大投写する。この投写レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
[プロジェクタ1の全体構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を後方背面側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する。このプロジェクタ1は、図1ないし図2に示すように、略直方体状の外装ケース2、およびこの外装ケース2から露出する投写レンズ3を備えている。
投射光学装置としての投写レンズ3は、プロジェクタ1の本体部分により画像情報に応じて変調された光学像を拡大投写する。この投写レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
外装ケース2は、合成樹脂製の筐体であり、プロジェクタ1の本体部分である光学ユニット(図示省略)を収納する。なお、光学ユニットについては後に詳述する。
また、図示は省略するが、光学ユニット以外の空間には、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ファン等で構成される冷却ユニット、プロジェクタ1内部の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、およびプロジェクタ1全体を制御する制御手段等が配置されるものとする。なお、制御手段については後に詳述する。
外装ケース2は、図1ないし図2に示すように、プロジェクタ1の上部分を覆うアッパーケース11と、プロジェクタ1の下部分を覆うロアーケース12と、プロジェクタ1の背面部分を覆うリアケース13(図2)とを備えている。これらアッパーケース11、ロアーケース12およびリアケース13は、ねじ等により固定され、適宜着脱可能に構成されている。
また、図示は省略するが、光学ユニット以外の空間には、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ファン等で構成される冷却ユニット、プロジェクタ1内部の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、およびプロジェクタ1全体を制御する制御手段等が配置されるものとする。なお、制御手段については後に詳述する。
外装ケース2は、図1ないし図2に示すように、プロジェクタ1の上部分を覆うアッパーケース11と、プロジェクタ1の下部分を覆うロアーケース12と、プロジェクタ1の背面部分を覆うリアケース13(図2)とを備えている。これらアッパーケース11、ロアーケース12およびリアケース13は、ねじ等により固定され、適宜着脱可能に構成されている。
アッパーケース11は、図1ないし図2に示すように、操作パネル14、複数の孔15、排気口16、及びリモコン受光窓17を備える。
操作パネル14は、アッパーケース11の上面の後方側略中央部分に、左右方向に延びるように設けられ、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する。
複数の孔15は、アッパーケース11の上面の前方側略中央部分に形成され、この内側に配置される図示しないスピーカから音声が出力される。
排気口16は、アッパーケース11の前面から見て左側部分に形成され、内部に配置される冷却ファンから排気される空気が排出される。
操作パネル14は、アッパーケース11の上面の後方側略中央部分に、左右方向に延びるように設けられ、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する。
複数の孔15は、アッパーケース11の上面の前方側略中央部分に形成され、この内側に配置される図示しないスピーカから音声が出力される。
排気口16は、アッパーケース11の前面から見て左側部分に形成され、内部に配置される冷却ファンから排気される空気が排出される。
リモコン受光窓17は、アッパーケース11の前面から見て略中央部分に形成されている。そして、このリモコン受光窓17の内側には、後述するリモコンからの操作信号を受信する図示しないリモコン受光モジュールが配置されている。
なお、図示しないリモコン受光モジュールは、前述した制御手段と電気的に接続され、リモコン受光モジュールにて受信した操作信号は、制御手段に出力される。また、図示は省略するが、これらリモコン受光窓17、及びリモコン受光モジュールは、プロジェクタ1の背面側にも設けられ、プロジェクタ1の前方および後方の双方から遠隔操作を実施できるように構成されている。
なお、図示しないリモコン受光モジュールは、前述した制御手段と電気的に接続され、リモコン受光モジュールにて受信した操作信号は、制御手段に出力される。また、図示は省略するが、これらリモコン受光窓17、及びリモコン受光モジュールは、プロジェクタ1の背面側にも設けられ、プロジェクタ1の前方および後方の双方から遠隔操作を実施できるように構成されている。
リアケース13は、図2に示すように、隔壁131により区画され、後方から見て左側に位置する凹部132と、後方から見て右側に位置するリモコン収納部18とを備える。
凹部132は、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するための複数の接続端子が外部に露出している。なお、リモコン収納部18については後に詳述する。
凹部132は、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するための複数の接続端子が外部に露出している。なお、リモコン収納部18については後に詳述する。
[光学ユニット4の構成]
図3は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、外装ケース2に収納されるプロジェクタ1の本体部分であり、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写するものである。光学ユニット4は、図3に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44とに機能的に大別される。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、図3に示すように、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成される。
図3は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、外装ケース2に収納されるプロジェクタ1の本体部分であり、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写するものである。光学ユニット4は、図3に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44とに機能的に大別される。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、図3に示すように、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成される。
光源装置411は、光源としての光源ランプ416、リフレクタ417、およびリフレクタ417の光束射出面を覆う防爆ガラス418を備える。そして、光源ランプ416から射出された放射状の光束は、リフレクタ417で反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。
第1レンズアレイ412は、照明光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ416から射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域に結像させる機能を有している。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域に結像させる機能を有している。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の偏光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に後述する液晶パネル441の画像形成領域にほぼ重畳される。偏光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の直線偏光しか利用できないため、ランダムな偏光を発する光源装置411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の直線偏光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に後述する液晶パネル441の画像形成領域にほぼ重畳される。偏光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の直線偏光しか利用できないため、ランダムな偏光を発する光源装置411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の直線偏光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備える。インテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束は、2枚のダイクロイックミラー421,422により赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、UVカットフィルタ434と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を光学装置44の後述する液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、UVカットフィルタ434と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を光学装置44の後述する液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、緑色光成分と青色光成分とは透過し、赤色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ424を通って、赤色用の液晶パネル441Rに到達する。このフィールドレンズ424は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ424も同様である。
また、ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ424を通って、緑色光用の液晶パネル441Gに到達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ424を通って、青色光用の液晶パネル441Bに到達する。
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光学装置44は,色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される3つの視野角補正板443と、各視野角補正板443の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bおよび射出側偏光板444と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム445とを備える。
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル441R,441G,441Bは、入射側偏光板442および視野角補正板443を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
視野角補正板443は、基板上に液晶パネル441R,441G,441Bで形成された光学像の視野角を補正する機能を有する光学変換膜が形成されたものである。この視野角補正板443は、液晶パネル441R,441G,441Bで生じる複屈折を補償する。そして、この視野角補正板443により、投写画像の視野角が拡大され、かつ投写画像のコントラストが向上する。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム445には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニット化されている。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム445には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニット化されている。
[リモコン収納部18の構成]
図2は、リモコン収納部18を閉塞している状態を示す図である。図4は、リモコン収納部18を開放した状態を示す拡大図である。
リモコン収納部18は、リモコン5を収納するものであり、図4に示すように、リアケース13において隔壁131により区画され、後方から見て右側に位置する凹部133に嵌合し、一方の端面に開口部181を有し、凹部133と対向する面に開口部182を有する箱状部材であり、紫外線域の光を遮断する材料から構成されている。そして、このリモコン収納部18は、開口部181と反対側の端部が凹部133の後方から見て右側に軸支され、回動可能に構成されている。
また、図2に示すように、隔壁131には、リモコン収納部18側の側面に切欠部131Aが形成され、リモコン収納部18には、切欠部131Aに隣接する位置に手掛部183が形成されている。
図2は、リモコン収納部18を閉塞している状態を示す図である。図4は、リモコン収納部18を開放した状態を示す拡大図である。
リモコン収納部18は、リモコン5を収納するものであり、図4に示すように、リアケース13において隔壁131により区画され、後方から見て右側に位置する凹部133に嵌合し、一方の端面に開口部181を有し、凹部133と対向する面に開口部182を有する箱状部材であり、紫外線域の光を遮断する材料から構成されている。そして、このリモコン収納部18は、開口部181と反対側の端部が凹部133の後方から見て右側に軸支され、回動可能に構成されている。
また、図2に示すように、隔壁131には、リモコン収納部18側の側面に切欠部131Aが形成され、リモコン収納部18には、切欠部131Aに隣接する位置に手掛部183が形成されている。
したがって、リモコン5を取り出す場合には、手掛部183を起こすようにリモコン収納部18を回動し、開口部181からリモコン5を取り出す。また、リモコン5を収納する場合には、リモコン5を開口部181から挿入し、手掛部183を押し込むようにリモコン収納部18を回動して閉塞する。
リモコン5は、プロジェクタ1における電源のオンオフや、画像の再生および停止、音量の調節等を実施する操作部51を有する。そして、このリモコン5は、リモコン受光窓17(図1)を介して内部のリモコン受光モジュールに、離間位置から操作信号を送信して、プロジェクタ1の遠隔操作を実施する。
操作部51は、樹脂に所定量の蓄光性材料を混入させて成形されたものである。蓄光性材料は、ストロンチウムアルミネート(SrAl2O4)を母体結晶とし、不純物としてユーロピウム(Eu)やジスプロシウム(Dy)など数種類の稀土類元素を含む長時間の発光が可能なものであり、紫外線域の光を照射することにより基底状態の原子や分子中の電子が励起状態となり、そのエネルギーを放出して発光する。蓄光性材料としては、例えば、日亜化学工業株式会社製のウルトラグローNP−2820(Sr4Al14O25:Eu,Dy)を採用することができる。
操作部51は、樹脂に所定量の蓄光性材料を混入させて成形されたものである。蓄光性材料は、ストロンチウムアルミネート(SrAl2O4)を母体結晶とし、不純物としてユーロピウム(Eu)やジスプロシウム(Dy)など数種類の稀土類元素を含む長時間の発光が可能なものであり、紫外線域の光を照射することにより基底状態の原子や分子中の電子が励起状態となり、そのエネルギーを放出して発光する。蓄光性材料としては、例えば、日亜化学工業株式会社製のウルトラグローNP−2820(Sr4Al14O25:Eu,Dy)を採用することができる。
凹部133には、図4に示すように、略中央部分の3箇所位置にUV−LED(紫外線発光ダイオード)19が取り付けられ、凹部133の後方から見て右上部分にスイッチ20が取り付けられている。
照明手段としてのUV−LED19は、ピーク波長が紫外線域となる光を発光する発光ダイオードであり、リモコン5が収納されている場合に、リモコン5の操作部51と対向して光が照射されるように配置される。
なお、発光ダイオードは、順方向に電圧を加えた際に発光面から放射状の光を射出する半導体素子であり、発光面から射出する光のピーク波長は、発光ダイオードを形成する材料により異なる。
照明手段としてのUV−LED19は、ピーク波長が紫外線域となる光を発光する発光ダイオードであり、リモコン5が収納されている場合に、リモコン5の操作部51と対向して光が照射されるように配置される。
なお、発光ダイオードは、順方向に電圧を加えた際に発光面から放射状の光を射出する半導体素子であり、発光面から射出する光のピーク波長は、発光ダイオードを形成する材料により異なる。
照明検知手段としてのスイッチ20は、リモコン収納部18が閉塞された際に、リモコン5の収納状態を検出するものであり、バネ構造によりリアケース13の外側方向に突出している。スイッチ20は、リモコン収納部18の開口部182と対向する位置に設けられ、その突出量は、リモコン収納部18が閉塞している状態において、スイッチ20の先端位置と、リモコン収納部18にリモコン5が収納されるべき位置とが略同じ位置となるような量とされている。したがって、リモコン5がリモコン収納部18に収納されている場合には、スイッチ20は、リモコン5によりリアケース13の内側方向に押込まれてオンとなる。一方、リモコン5がリモコン収納部18に収納されていない場合には、スイッチ20は、バネ構造によりリアケース13の外側方向に突出してオフとなる。
[リモコン収納部18による照明方法]
次に、リモコン収納部18によりリモコン5の操作部51を照明する照明処理について、図5、及び図6を参照して説明する。
図5は、プロジェクタ1のリモコン収納部18が照明処理を行うための機能ブロック図である。
プロジェクタ1は、図5に示すように、スイッチ状態検出手段21と、LEDドライバ回路22と、タイマー回路23と、制御手段24とを備える。
次に、リモコン収納部18によりリモコン5の操作部51を照明する照明処理について、図5、及び図6を参照して説明する。
図5は、プロジェクタ1のリモコン収納部18が照明処理を行うための機能ブロック図である。
プロジェクタ1は、図5に示すように、スイッチ状態検出手段21と、LEDドライバ回路22と、タイマー回路23と、制御手段24とを備える。
スイッチ状態検出手段21は、スイッチ20のオン、及びオフを検出するものであり、検出した各状態の信号を制御手段24に出力する。
LEDドライバ回路22は、制御手段24から出力される制御信号に基づいてUV−LED19を発光させる。
タイマー回路23は、LEDドライバ回路22がUV−LED19を発光させている発光時間を計時する。
LEDドライバ回路22は、制御手段24から出力される制御信号に基づいてUV−LED19を発光させる。
タイマー回路23は、LEDドライバ回路22がUV−LED19を発光させている発光時間を計時する。
制御手段24は、スイッチ状態監視部241と、LED発光時間設定部242と、LED制御部243とを備える。
スイッチ状態監視部241は、スイッチ状態検出手段21から出力される信号を監視して、リモコン5の収納状態を検出する。
LED発光時間設定部242は、スイッチ状態監視部241によりリモコン5が収納されたことを検出した際に、UV−LED19を発光させる発光時間を設定する。
照明制御部としてのLED制御部243は、LEDドライバ回路22を介してUV−LED19の発光を開始させる。また、リモコン5がリモコン収納部18から取り出されたとき、またはタイマー回路23により計時されるUV−LED19の発光時間がLED発光時間設定部242により設定される発光時間を超えたときに、LEDドライバ回路22を介してUV−LED19の発光を停止させる。
スイッチ状態監視部241は、スイッチ状態検出手段21から出力される信号を監視して、リモコン5の収納状態を検出する。
LED発光時間設定部242は、スイッチ状態監視部241によりリモコン5が収納されたことを検出した際に、UV−LED19を発光させる発光時間を設定する。
照明制御部としてのLED制御部243は、LEDドライバ回路22を介してUV−LED19の発光を開始させる。また、リモコン5がリモコン収納部18から取り出されたとき、またはタイマー回路23により計時されるUV−LED19の発光時間がLED発光時間設定部242により設定される発光時間を超えたときに、LEDドライバ回路22を介してUV−LED19の発光を停止させる。
図6は、リモコン収納部18の動作を示すフローチャートである。
リモコン収納部18による照明処理は、以下のST1〜ST6を実行することにより行う。
まず、スイッチ状態監視部241は、スイッチ状態検出手段21から出力される信号を監視して、リモコン5の収納状態を検出する(ST1)。ここでは、スイッチ20がバネ構造によりリアケース13の外側方向に突出し、オフとなっている状態からスイッチ20がリモコン5によりリアケース13の内側方向に押込まれオンとなるときのスイッチ状態検出手段21から出力される信号の立ち上がりを検出する。すなわち、リモコン5がリモコン収納部18に収納されたことを検出する。
リモコン収納部18による照明処理は、以下のST1〜ST6を実行することにより行う。
まず、スイッチ状態監視部241は、スイッチ状態検出手段21から出力される信号を監視して、リモコン5の収納状態を検出する(ST1)。ここでは、スイッチ20がバネ構造によりリアケース13の外側方向に突出し、オフとなっている状態からスイッチ20がリモコン5によりリアケース13の内側方向に押込まれオンとなるときのスイッチ状態検出手段21から出力される信号の立ち上がりを検出する。すなわち、リモコン5がリモコン収納部18に収納されたことを検出する。
リモコン5がリモコン収納部18に収納されたことを検出すると、LED発光時間設定部242は、UV−LED19の発光時間を設定する(ST2)。なお、本実施形態においては、前述したウルトラグローNP−2820を、UV−LED19により蓄光している。この場合には、略2分間程度で励起飽和状態にすることができ、15時間程度の発光時間を得ることができるので、LED発光時間設定部242は、発光時間を2分間に設定する。
LED発光時間設定部242により発光時間が設定されると、LED制御部243は、LEDドライバ回路22を介してUV−LED19の発光を開始させる(ST3)。
LED制御部243によりUV−LEDの発光が開始されると、スイッチ状態監視部241は、スイッチ状態検出手段21から出力される信号を監視して、リモコン5の収納状態を検出する(ST4)。ここでは、スイッチ20がリモコン5によりリアケース13の内側方向に押込まれオンとなっている状態からスイッチ20がバネ構造によりリアケース13の外側方向に突出し、オフとなるときのスイッチ状態検出手段21から出力される信号の立ち下がりを検出する。すなわち、リモコン5がリモコン収納部18から取り出されたことを検出する。
LED制御部243によりUV−LEDの発光が開始されると、スイッチ状態監視部241は、スイッチ状態検出手段21から出力される信号を監視して、リモコン5の収納状態を検出する(ST4)。ここでは、スイッチ20がリモコン5によりリアケース13の内側方向に押込まれオンとなっている状態からスイッチ20がバネ構造によりリアケース13の外側方向に突出し、オフとなるときのスイッチ状態検出手段21から出力される信号の立ち下がりを検出する。すなわち、リモコン5がリモコン収納部18から取り出されたことを検出する。
リモコン5がリモコン収納部18から取り出されたことを検出すると、LED制御部243は、LEDドライバ回路22を介してUV−LED19の発光を停止させる(ST6)。
また、リモコン5がリモコン収納部18から取り出されたことを検出しない場合には、LED制御部243は、タイマー回路23により計時されるUV−LED19の発光時間を監視する(ST5)。
そして、タイマー回路23により計時されるUV−LED19の発光時間がLED発光時間設定部242により設定される発光時間を超えたときに、LED制御部243は、LEDドライバ回路22を介してUV−LED19の発光を停止させる(ST6)。
タイマー回路23により計時されるUV−LED19の発光時間がLED発光時間設定部242により設定される発光時間を超えていない場合には、再度、ST4を実行する。
また、リモコン5がリモコン収納部18から取り出されたことを検出しない場合には、LED制御部243は、タイマー回路23により計時されるUV−LED19の発光時間を監視する(ST5)。
そして、タイマー回路23により計時されるUV−LED19の発光時間がLED発光時間設定部242により設定される発光時間を超えたときに、LED制御部243は、LEDドライバ回路22を介してUV−LED19の発光を停止させる(ST6)。
タイマー回路23により計時されるUV−LED19の発光時間がLED発光時間設定部242により設定される発光時間を超えていない場合には、再度、ST4を実行する。
[実施形態の効果]
本実施形態に係るプロジェクタ1によれば、次のような効果がある。
(1)リモコン5をリモコン収納部18に収納することにより操作部51に蓄光することができるから、プロジェクタ1を暗闇で使用している場合であってもプロジェクタ1の使用者がリモコン5の操作部51を視認することができるだけの十分な発光を得ることができ、リモコン5の操作性を向上させることができる。
(2)リモコン収納部18にリモコン5を収納することにより自動的にLED制御部243がUV−LED19に照明を開始させるので、プロジェクタ1の使用者は、リモコン収納部18にリモコン5を収納することによりリモコン5の操作部51に自動的に蓄光することができる。
本実施形態に係るプロジェクタ1によれば、次のような効果がある。
(1)リモコン5をリモコン収納部18に収納することにより操作部51に蓄光することができるから、プロジェクタ1を暗闇で使用している場合であってもプロジェクタ1の使用者がリモコン5の操作部51を視認することができるだけの十分な発光を得ることができ、リモコン5の操作性を向上させることができる。
(2)リモコン収納部18にリモコン5を収納することにより自動的にLED制御部243がUV−LED19に照明を開始させるので、プロジェクタ1の使用者は、リモコン収納部18にリモコン5を収納することによりリモコン5の操作部51に自動的に蓄光することができる。
(3)リモコン収納部18からリモコン5を取り出すことにより自動的にLED制御部243がUV−LED19に照明を停止させるので、必要以上の電力を消費せず環境対策上好ましい。
(4)蓄光性材料の飽和特性と、照明手段の光源の種類とに応じた所定時間でLED制御部243がUV−LED19に照明を停止させるので、必要以上の電力を消費せず環境対策上好ましい。
(4)蓄光性材料の飽和特性と、照明手段の光源の種類とに応じた所定時間でLED制御部243がUV−LED19に照明を停止させるので、必要以上の電力を消費せず環境対策上好ましい。
(5)紫外線域の光を照射することにより蓄光する蓄光性材料をリモコン5の操作部51に採用し、ピーク波長が紫外線域となる光を発光するUV−LED19を照明手段として採用しているので、自然光によって蓄光性する場合と比較して短時間で蓄光することができる。
(6)照明手段としてUV−LED19を採用しているので、放電型の光源ランプ等と比較して低消費電力であり発熱も小さくすることができ、寿命も長くすることができる。
(6)照明手段としてUV−LED19を採用しているので、放電型の光源ランプ等と比較して低消費電力であり発熱も小さくすることができ、寿命も長くすることができる。
[実施形態の変形]
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、電子機器は、プロジェクタ1であったが、テレビジョン受信機やビデオ再生装置などであってもよく、要するに、装置本体と、遠隔操作手段とを備えた電子機器であればよい。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、電子機器は、プロジェクタ1であったが、テレビジョン受信機やビデオ再生装置などであってもよく、要するに、装置本体と、遠隔操作手段とを備えた電子機器であればよい。
また、前記実施形態では、LED制御部243は、リモコン5がリモコン収納部18から取り出されたとき、またはタイマー回路23により計時されるUV−LED19の発光時間がLED発光時間設定部242により設定される発光時間を超えたときに、LEDドライバ回路22を介してUV−LED19の発光を停止させていたが、停止させなくてもよく、要するに、遠隔操作手段の操作部に蓄光することができればよい。
また、前記実施形態では、LED発光時間設定部242は、UV−LED19の発光時間を2分間に設定していたが、これ以外の発行時間を設定してもよく、要するに、発光時間を、蓄光性材料の飽和特性と、照明手段の光源の種類とに応じて設定すればよい。
また、前記実施形態では、LED発光時間設定部242は、UV−LED19の発光時間を2分間に設定していたが、これ以外の発行時間を設定してもよく、要するに、発光時間を、蓄光性材料の飽和特性と、照明手段の光源の種類とに応じて設定すればよい。
また、前記実施形態では、照明手段は、UV−LED19を採用していたが、例えば、フラッシュを採用してもよく、光源ランプ416から射出される光を光ファイバなどにより導光して照明手段としてもよい。要するに、遠隔操作手段の操作部を照明することができればよい。
なお、光源ランプから射出される光を光ファイバなどにより導光して照明手段とする場合には、UVカットフィルタなどにより紫外線域の光を減衰させる前の光を導光することが好ましい。ただし、プロジェクタが光学像を投射している間など、光源ランプが光を射出している場合のみ蓄光することができるので、個別の照明手段を設ける前記実施形態が好適である。
なお、光源ランプから射出される光を光ファイバなどにより導光して照明手段とする場合には、UVカットフィルタなどにより紫外線域の光を減衰させる前の光を導光することが好ましい。ただし、プロジェクタが光学像を投射している間など、光源ランプが光を射出している場合のみ蓄光することができるので、個別の照明手段を設ける前記実施形態が好適である。
また、前記実施形態では、照明手段としてピーク波長が紫外線域となる光を発光するUV−LED19とを採用していたが、例えば、ブラックライトなどを採用してもよく、要するに、紫外線域の光を含む光を照明することができればよい。
また、前記実施形態では、紫外線域の光を照射することにより蓄光する蓄光性材料と、ピーク波長が紫外線域となる光を発光するUV−LED19とを採用していたが、これ以外の蓄光性材料と、照明手段との組み合わせであってもよく、要するに、遠隔操作手段を装置本体の収納部に収納することにより遠隔操作手段の操作部に蓄光することができればよい。
また、前記実施形態では、紫外線域の光を照射することにより蓄光する蓄光性材料と、ピーク波長が紫外線域となる光を発光するUV−LED19とを採用していたが、これ以外の蓄光性材料と、照明手段との組み合わせであってもよく、要するに、遠隔操作手段を装置本体の収納部に収納することにより遠隔操作手段の操作部に蓄光することができればよい。
また、前記実施形態では、リモコン収納部18にリモコン5を収納することにより自動的にLED制御部243がUV−LED19に照明を開始させていたが、例えば、プロジェクタの使用者が操作パネルを操作することにより手動で蓄光を開始、及び停止してもよく、要するに、装置本体の収納部にて遠隔操作手段の操作部に蓄光することができればよい。
また、前記実施形態では、収納検知手段は、機械式のスイッチ20を採用したが、例えば、フォトスイッチなどを採用してもよく、要するに、遠隔操作手段が装置本体の収納部に収納されたことを検知することができればよい。
また、前記各実施形態では、各液晶パネル441により光源装置411から射出される光を変調していたが、例えば、DMD(Digital Micro mirror Device)、反射型液晶パネル(LCOS:Liquid Crystal on Silicon)により光源から射出される光を変調してもよい。
また、前記実施形態では、収納検知手段は、機械式のスイッチ20を採用したが、例えば、フォトスイッチなどを採用してもよく、要するに、遠隔操作手段が装置本体の収納部に収納されたことを検知することができればよい。
また、前記各実施形態では、各液晶パネル441により光源装置411から射出される光を変調していたが、例えば、DMD(Digital Micro mirror Device)、反射型液晶パネル(LCOS:Liquid Crystal on Silicon)により光源から射出される光を変調してもよい。
1…プロジェクタ、2…外装ケース、3…投写レンズ、5…リモコン、18…リモコン収納部、19…UV−LED、20…スイッチ、21…スイッチ状態検出手段、24…制御手段、51…操作部、241…スイッチ状態監視部、242…LED発光時間設定部、243…LED制御部、416…光源ランプ、441R…液晶パネル、441G…液晶パネル、441B…液晶パネル。
Claims (7)
- 遠隔操作手段と、当該遠隔操作手段を収納する収納部を有する装置本体とを備える電子機器であって、
前記遠隔操作手段は、蓄光性材料を含む操作部を備え、
前記収納部には、前記遠隔操作手段が収納された際に前記操作部を照明する照明手段が設けられることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記装置本体は、
当該装置本体を制御する制御手段と、
前記遠隔操作手段の収納状態を検知する収納検知手段とを備え、
前記制御手段は、
前記収納検知手段により前記遠隔操作手段が収納されたことを検知したときに、前記照明手段に照明を開始させる照明制御部を備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項2に記載の電子機器において、
前記照明制御部は、前記照明手段により照明を開始した後、前記収納検知手段により前記遠隔操作手段が取り出されたことを検知したときに、前記照明手段に照明を停止させることを特徴とする電子機器。 - 請求項2または請求項3に記載の電子機器において、
前記照明制御部は、前記照明手段に照明を開始させた後、所定時間で前記照明手段に照明を停止させることを特徴とする電子機器。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子機器において、
前記照明手段は、紫外線域の光を含む光を照明することを特徴とする電子機器。 - 請求項5に記載の電子機器において、
前記照明手段は、ピーク波長が紫外線域となる発光ダイオードにより紫外線域の光を含む光を照明することを特徴とする電子機器。 - 光源と、光源から射出された光を、入力される画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、
当該プロジェクタは、
遠隔操作手段と、当該遠隔操作手段を収納する収納部を有する装置本体とを備え、
前記遠隔操作手段は、蓄光性材料を含む操作部を備え、
前記収納部には、前記遠隔操作手段が収納された際に前記操作部を照明する照明手段が設けられることを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006293133A JP2008113074A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | 電子機器、及びプロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006293133A JP2008113074A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | 電子機器、及びプロジェクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008113074A true JP2008113074A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39445378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006293133A Withdrawn JP2008113074A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | 電子機器、及びプロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008113074A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014232199A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | カシオ計算機株式会社 | 投影装置、支持板、及び、投影装置の投影方法 |
CN112788902A (zh) * | 2019-11-11 | 2021-05-11 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 便携式电子设备及其遥控器 |
-
2006
- 2006-10-27 JP JP2006293133A patent/JP2008113074A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014232199A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | カシオ計算機株式会社 | 投影装置、支持板、及び、投影装置の投影方法 |
CN112788902A (zh) * | 2019-11-11 | 2021-05-11 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 便携式电子设备及其遥控器 |
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