JP2009003317A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ交換を含むフィルタの設置を簡易に行なえる構成の実現という課題や、フィルタを設置した場合に、フィルタ周りからプロジェクタ内部への塵埃の侵入を抑制してフィルタ周りの密閉性の向上を図る構造の実現という課題などの少なくとも一部を解決するためになされたものである。
【解決手段】光源511と、光変調装置(液晶パネル541)と、投写光学系(投写レンズ3)と、これらを内部に収納する外装筐体2と、を有するプロジェクタ1であって、外装筐体2は、第1開口部8と挿入部20とを有する。第1開口部8は、外装筐体2外部の空気を内部に導入する。挿入部20は、第2開口部(挿入開口21)と案内部22とを有する。また、案内部22に案内される被案内部160を有し、挿入開口21から被案内部160を案内部22にスライドさせて挿入部20に挿入し、第1開口部8から導入された空気を清浄化するフィルタ装置10を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光源と、光源から射出された光束を画像情報に応じ変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投写する投写光学系と、これら光源、光変調装置および投写光学系を内部に収納する外装筐体と、を備えたプロジェクタに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像をスクリーンなどに投写するプロジェクタが知られている。このようなプロジェクタは、駆動時に、プロジェクタを構成する電子部品および光学部品などが発熱する。なお、発熱する電子部品および光学部品の中には熱に弱いものがあり、このような部品の温度が許容温度を越えた場合には、プロジェクタ外部から導入した空気を送風して、発熱部品を適正な温度となるように冷却することが行われている。
しかし、外部から導入した空気には塵埃が含まれていることがあり、塵埃がプロジェクタ内部に侵入すると、塵埃の影が光学像と共に投写されて投写画像の品質が劣化したり、冷却効率が低下したりするという問題がある。このような問題に対し、特許文献1では、内部に密閉空間を形成したプロジェクタを提案している。
特許文献1に記載のプロジェクタは、筐体内部に密閉空間を形成し、密閉空間内に冷却対象としての液晶ライトバルブと、密閉空間内の空気を循環させる循環用ファンとが設けられ、プロジェクタは、循環用ファンを回転させることにより、密閉空間内の空気が循環して液晶ライトバルブを冷却し、熱せられた空気の熱は密閉空間外部に放熱される構成となっている。
特開2001−209126号公報
しかし、特許文献1に記載のプロジェクタは、冷却対象である液晶ライトバルブや循環用ファンが内部に配置される密閉空間を形成するための側壁を設ける必要があるため、筐体内部の構成が複雑となり、プロジェクタの製造工程が煩雑化するという問題がある。
このような問題に対し、本出願人は、プロジェクタの外装筐体に、外装筐体外部の空気を内部に導入する開口部を形成し、外装筐体内には、冷却対象と、冷却対象および開口部を接続するダクトと、開口部から導入された空気を清浄化するフィルタとを設け、ダクトには、フィルタを介して清浄化された空気を吸気させて、空気を冷却対象に送風する冷却ファンを設け、冷却ファンとダクトとの間には、隙間を埋める第1封止部材を介装することを提案している(特願2006−047245)。
なお、特願2006−047245によれば、空気を清浄化するフィルタの交換が可能であり、フィルタ交換時には、プロジェクタに設置される開閉式のサイドカバーを開け、そのサイドカバーを押えながらフィルタ交換を行なう。
従って、ユーザは、フィルタ交換に対し、若干煩雑と感じる可能性があり、フィルタ交換を含むフィルタの設置が、なるべく簡易に行なえる構成の実現が要望され、課題となっている。また、フィルタを設置した場合、フィルタ周りからプロジェクタ内部への塵埃の侵入を抑制し、フィルタ周りの密閉性の向上を図る構造も要望され、課題となっている。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)プロジェクタは、光源と、光源から射出された光束を画像情報に応じ変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投写する投写光学系と、光源、光変調装置および投写光学系を内部に収納する外装筐体と、を有するプロジェクタであって、外装筐体は、外装筐体外部の空気を内部に導入する第1開口部と挿入部とを有し、挿入部は、第2開口部と案内部とを有し、第1開口部から導入された空気を清浄化するフィルタ装置を有し、フィルタ装置は、案内部に案内される被案内部を有し、第2開口部から被案内部を案内部にスライドさせて挿入部に挿入されるプロジェクタ。
このようなプロジェクタによれば、フィルタ装置に有する被案内部を、挿入部が有する案内部に案内させ、第2開口部からスライドさせてフィルタ装置を挿入部に挿入することで、プロジェクタの外装筐体内部にフィルタ装置を設置できる。そして、フィルタ装置は第1開口部から導入された空気を清浄化する。従って、フィルタ装置をスライドさせることでフィルタ装置の設置が行なえる簡易な構成を実現できる。
(適用例2)上記プロジェクタであって、フィルタ装置は、第1開口部から導入された空気を清浄化するフィルタ部と、フィルタ装置を外装筐体内部に固定する固定機構部と、フィルタ部と固定機構部とを収容するフィルタ筐体と、を備えるプロジェクタ。
このようなプロジェクタによれば、フィルタ装置は、フィルタ部により第1開口部から導入された空気を清浄化する。そして、固定機構部によりフィルタ装置を外装筐体内部に固定する。そして、フィルタ筐体によりフィルタ部と固定機構部とを収容する。従って、フィルタ装置が簡易な構成で実現できる。
(適用例3)上記プロジェクタであって、固定機構部は、操作部と駆動部と固定部と、を備え、操作部は、フィルタ筐体の外面に移動可能に設置され、駆動部は、操作部の移動に従動して駆動し、固定部は、弾性を有する封止部材を備え、駆動部の駆動に従動して外装筐体内部の所定領域に封止部材が圧接されることによりフィルタ装置を外装筐体内部に固定するプロジェクタ。
このようなプロジェクタによれば、フィルタ筐体の外面に移動可能に設置される操作部を移動することに従動し、駆動部が駆動し、弾性を有する封止部材を備えて構成される固定部が、駆動部の駆動に従動して外装筐体内部の所定領域に封止部材が圧接されてフィルタ装置を外装筐体内部に固定する。従って、フィルタ装置を簡易な構成で外装筐体内部に固定することができる。そして、フィルタ装置を外装筐体内部に固定(設置)した場合、封止部材が、所定領域に圧接されて所定領域との隙間を埋めるため、フィルタ装置周りからプロジェクタの外装筐体内部への塵埃の侵入を抑制し、フィルタ装置周りの密閉性の向上を図る構造が実現できる。
(適用例4)上記プロジェクタであって、操作部は、フィルタ装置を挿入部に挿入する際に、フィルタ装置を把持する把持部を兼ねるプロジェクタ。
このようなプロジェクタによれば、操作部は、フィルタ装置を把持する把持部を兼ねることにより、操作部を把持してフィルタ装置をスライドすることで挿入部に挿入することができる。また、フィルタ装置の交換時にも操作部を把持してフィルタ装置を容易に交換することができる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
図1は、実施形態に係るプロジェクタの外観斜視図である。図1を参照して、プロジェクタの外観構成に関して説明する。
本実施形態のプロジェクタ1は、内部に設置された光源から射出された光束を画像情報に応じて光学像を形成し、その光学像をスクリーンなどに拡大投写するものである。
図1に示すように、プロジェクタ1は、略直方体形状の外装筐体2を備えている。この外装筐体2は、略3体のケース(詳細は省略)で構成され、互いにねじなどで固定されている。
外装筐体2の前面部2aには、投写光学系を構成する投写レンズ3を備えている。なお、投写レンズ3の投写方向において、外装筐体2の投写開口部4の内側にレンズカバーガラス5が設置されており、プロジェクタ1の外部に浮遊する塵や埃が投写開口部4から外装筐体2内部に進入することを抑制している。
また、前面部2aの右側(プロジェクタ1の投写方向を前方として視認した場合)の側面近傍には、挿入部20を構成して長方形状に形成される第2開口部としての挿入開口21が設置され、後述するフィルタ装置10を挿入している。
また、前面部2aの投写開口部4の近傍には、リモコン受光窓(図示省略)が設置されている。また、前面部2aと上面部2bとのコーナ部には、プロジェクタ1の動作状態をLED(発光ダイオード)の点灯によりユーザに知らせるインジケータ(図示省略)が複数設置されている。
また、投写レンズ3の上方となる外装筐体2の上面部2bには、開閉自在のカバー部材6が設置されている。このカバー部材6を、開放すると、投写レンズ3に設置されて投写レンズ3の左右位置を調整するダイヤル(図示省略)と、上下位置を調整するダイヤル(図示省略)とが露出し、操作可能となる。なお、カバー部材6を設置することにより、プロジェクタ1の外部に浮遊する塵や埃が外装筐体2内部に進入することを抑制している。また、上面部2b略中央には、プロジェクタ1の起動や調整操作を実施する操作パネル(図示省略)が設置されている。操作パネルの操作ボタン(図示省略)を適宜押下してプロジェクタ1の動作を操作する。
また、プロジェクタ1の投写方向を前方として視認した場合の外装筐体2の右側面部2cには、右側面部2cの略全領域にわたって複数のスリット7が形成され、第1開口部8が構成されている。この第1開口部8を介して外装筐体2外部から内部に冷却空気を導入させている。
外装筐体2の左側面部2dには、図示しない排気口が構成され、第1開口部8を介して外装筐体2外部から内部に冷却空気を導入し、外装筐体2内部に設置される発熱する発熱部(ランプ、偏光変換素子、液晶パネル、電源部など)を冷却して温まった空気を外装筐体2外部に排気している。
外装筐体2の後面部2eには、外部の電子機器からの画像信号、音声信号などを入力または出力するための複数の接続端子(図示省略)や、外部の電力をプロジェクタ1の装置本体に供給する電源用コネクタ(図示省略)や、リモコン受光窓(図示省略)などが設置されている。また、外装筐体2の下面部2fには、カバー部材(図示省略)が設置され、カバー部材を開放することにより、光源を交換することが可能となる。また、下面部2fには、プロジェクタ1を傾斜させて投写させるための伸縮可能な脚部(図示省略)も設置されている。
図2は、実施形態に係るプロジェクタのフィルタ装置を取り出した場合の斜視図である。図2を参照して、フィルタ装置10の外観構成に関して説明する。
図2に示すように、フィルタ装置10は、第1開口部8のスリット7を介して導入されたプロジェクタ1外部からの空気を清浄化するための装置であり、導入された空気に含まれる塵や埃を取り除き(清浄化し)、フィルタ装置10以降に設置される構成部に清浄化した空気を導入させている。
フィルタ装置10は、交換可能に設置されており、交換時期となった場合に、ユーザが交換することになる。フィルタ装置10の交換時期は、プロジェクタ1の投写累計時間が所定の時間に達した場合や、フィルタ装置10の目詰まりを検出した場合などに、プロジェクタ1を統括制御する制御部(図示省略)がインジケータなどを介して交換を指示する旨の表示を行なうことで、ユーザに知らせる。
なお、外装筐体2は、挿入部20を有して構成されている。この挿入部20は、フィルタ装置10の外形形状と略相似形状に形成されており、前面部2aに形成される第2開口部としての挿入開口21と、挿入開口21近傍から外装筐体2内部(挿入部20内部)に形成される後述する案内部22とを有している。
フィルタ装置10は、概直方体形状を有しており、第1開口部8から導入された空気を清浄化するフィルタ部11と、フィルタ装置10を外装筐体2内部に固定する固定機構部12と、フィルタ部11と固定機構部12とを収容するフィルタ筐体16とを有して構成されている。
また、フィルタ部11は、フィルタ装置10をプロジェクタ1に挿入した際、外装筐体2の右側面部2c側と左側面部2d側とに相対する側となるフィルタ装置10の右側面部10cと左側面部10dとに各々、フィルタ110が設置されている。各フィルタ110は、フィルタ装置10の右側面部10cおよび左側面部10dの略全体を覆う形態で設置されている。なお、フィルタ110は、本実施形態では、静電フィルタを採用しており、静電気を帯電させた高分子繊維をプリーツ加工することにより、表面積を拡大させて塵埃の捕集効率を高めている。また、フィルタ部11は、外周枠111を備え、フィルタ110の外周部が外周枠111と一体に成形されて構成されている。
固定機構部12は、後述する操作部120と駆動部130(図5以降を参照)と固定部140とを有して構成されている。そして、操作部120は、フィルタ装置10を挿入部20の挿入開口21から挿入した場合、前面部2aに露出するフィルタ装置10の前面部10a(詳細にはフィルタ筐体16のダイヤル保持部170)にダイヤル121を備えている。このダイヤル121は、移動可能(本実施形態では回動可能)に設置され、ダイヤル121と対向した状態で、ダイヤル121を90度右回転することにより、後述する駆動部130を駆動させ、駆動部130の駆動に従動する固定部140がフィルタ装置10を挿入部20内部に固定させる。また、ダイヤル121は、90度左回転(図2に示す状態)することにより、駆動部130を駆動させ、固定部140がフィルタ装置10の固定を解除する。
固定部140は、封止部材141を有して構成され、前述したダイヤル121の回動により、フィルタ装置10の上面部10bおよび下面部10fにおいてフィルタ筐体16の内部から外部に突出する。また、その逆の動作を行なうことにより、フィルタ装置10の固定および解除を行なう。
なお、フィルタ筐体16は、フィルタ装置10の上面部10bおよび下面部10fにおいて、フィルタ装置10を挿入部20内部に挿入する際に、挿入部20が有する案内部22に案内される被案内部160を有して構成されている。
なお、このように構成されるフィルタ装置10は、フィルタ筐体16に形成される被案内部160を、挿入部20に形成する案内部22に案内させて、挿入開口21から挿入部20内部にスライドさせることで挿入が行なわれる。詳細は後述する。
図3は、プロジェクタを構成する光学ユニットの光学系を模式的に示す図である。図3を参照して、光学ユニット50の構成を説明する。
光学ユニット50は、光源511から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写レンズ3を介してスクリーン上に投写画像を形成するものである。この光学ユニット50の光学系は、図3に示すように、インテグレータ照明光学系51と、色分離光学系52と、リレー光学系53と、光変調装置と、色合成光学系とから構成される。また、光変調装置と色合成光学系とはユニット化した光学装置500として構成されている。
光学ユニット50は、各光学系51,52,53を構成する各光学素子などを収容して固定する光学素子用筐体55を備えている。詳細には、光学素子用筐体55は、上収容枠体55Aと、下収容枠体55Bとで構成される。そして、下収容枠体55Bは、光源511、各光学系51,52,53を構成する各光学素子および投写レンズ3を固定する後述するヘッド体58を案内して収容している。
そして、上収容枠体55Aは、下収容枠体55Bの上方から、下収容枠体55Bに収容する光学素子を狭持するように載置し、固定用ネジ(図示省略)により下収容枠体55Bに固定される。なお、ヘッド体58は、側面略L字状で、マグネシウム合金の一体成形品で形成されている。このヘッド体58に、光学装置500と投写レンズ3とが固定される。そして、ヘッド体58は、光学素子用筐体55の下収容枠体55Bに固定用ネジ(図示省略)により固定される。この構成により、光学ユニット50が完成する。なお、光学素子用筐体55とヘッド体58は、外装筐体2の底面の内面側に固定用ネジ(図示省略)により固定される。
図3を参照して、各光学系51,52,53などの構成と動作を説明する。
図3に示すように、インテグレータ照明光学系51は、光源511から射出された光束を照明光軸Lに直交する面内における輝度分布を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系51は、光源511、第1レンズアレイ512、第2レンズアレイ513、偏光変換素子514、および重畳レンズ515を備えて構成される。
光源511は、放射光源としての光源ランプ511A、リフレクタ511B、リフレクタ511Bの光束射出面を覆うガラス511C、および、光源ランプ511Aとリフレクタ511Bとガラス511Cとを収容して固定する光源用筐体511Dを備えて構成されている。そして、光源ランプ511Aから射出された放射状の光束は、リフレクタ511Bで反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。本実施形態では、光源ランプ511Aとして、高圧水銀ランプを採用し、リフレクタ511Bとして、放物面鏡を採用している。なお、光源ランプ511Aとしては、高圧水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプやハロゲンランプなどを採用してもよい。また、リフレクタ511Bとして放物面鏡を採用しているが、これに限らず、楕円面鏡のリフレクタとリフレクタの射出面側に平行化凹レンズとを配置した構成を採用してもよい。
第1レンズアレイ512は、照明光軸L方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ511Aから射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。第2レンズアレイ513は、第1レンズアレイ512と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有する。この第2レンズアレイ513は、重畳レンズ515とともに、第1レンズアレイ512の各小レンズの像を光学装置500の後述する光変調装置(液晶パネル541)上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子514は、第2レンズアレイ513からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置500での光の利用効率が高められている。偏光変換素子514によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ515によって最終的に光学装置500の液晶パネル541上にほぼ重畳される。
色分離光学系52は、2枚のダイクロイックミラー521,522と、反射ミラー523とを備える。インテグレータ照明光学系51から射出された複数の部分光束は、2枚のダイクロイックミラー521,522により赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
リレー光学系53は、入射側レンズ531と、リレーレンズ533と、反射ミラー532,535とを備えている。このリレー光学系53は、色分離光学系52で分離された色光である青色光を光学装置500の後述する青色光用の液晶パネル541まで導く機能を有している。
この際、色分離光学系52のダイクロイックミラー521では、インテグレータ照明光学系51から射出された光束のうち、緑色光成分と青色光成分とは透過し、赤色光成分は反射する。ダイクロイックミラー521によって反射した赤色光は、反射ミラー523で反射し、平行化レンズ519を通って、赤色光用の液晶パネル541に到達する。この平行化レンズ519は、第2レンズアレイ513から射出された各部分光束を照明光軸Lに対して平行な光束に変換する。青色光および緑色光用の液晶パネル541の光入射側に設けられた平行化レンズ519も同様である。
ダイクロイックミラー521を透過した青色光と緑色光のうち、緑色光は、ダイクロイックミラー522によって反射し、平行化レンズ519を通って、緑色光用の液晶パネル541に到達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー522を透過してリレー光学系53を通り、さらに平行化レンズ519を通って、青色光用の液晶パネル541に到達する。なお、青色光にリレー光学系53が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を抑制するためである。すなわち、入射側レンズ531に入射した部分光束をそのまま、平行化レンズ519に伝えるためである。なお、リレー光学系53は、3つの色光の中で、青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
光学装置500は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光学装置500は、色分離光学系52で分離された各色光が入射される光学素子としての3つの入射側偏光板542(赤色光用をR光用入射側偏光板542R、緑色光用をG光用入射側偏光板542G、青色光用をB光用入射側偏光板542Bとする)を備える。また、各入射側偏光板542の後段に設置される光変調装置を構成する3つの液晶パネル541(赤色光用をR光用液晶パネル541R、緑色光用をG光用液晶パネル541G、青色光用をB光用液晶パネル541Bとする)を備える。また、各液晶パネル541の後段に設置される3つの射出側偏光板543(赤色光用をR光用射出側偏光板543R、緑色光用をG光用射出側偏光板543G、青色光用をB光用射出側偏光板543Bとする)と色合成光学系を構成する1つのクロスダイクロイックプリズム545とを備える。
なお、光学装置500において、3つの入射側偏光板542R,542G,542Bは、光学装置500として一体に構成されてはおらず、リレー光学系53の後段で、光学素子用筐体55に収容され固定される。
液晶パネル541(541R,541G,541B)は、例えば、ポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)をスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル541は、入射側偏光板542を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。
入射側偏光板542は、色分離光学系52で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。また、射出側偏光板543も、入射側偏光板542と略同様に構成され、液晶パネル541から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。また、射出側偏光板543が透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板542で透過させる偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
色合成光学素子としてのクロスダイクロイックプリズム545は、射出側偏光板543から射出される色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム545には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。クロスダイクロイックプリズム545によって合成された色光は、投写レンズ3の方向に射出される。そして、クロスダイクロイックプリズム545から射出された映像光はカラー画像として、投写レンズ3により拡大され、スクリーンなどの投写対象物に投写される。
図4は、プロジェクタの冷却構成を簡略化して示す図である。図4を参照して、プロジェクタ1の冷却に関して説明する。
プロジェクタ1は、冷却ファン40の駆動により、外装筐体2に形成される第1開口部8から、冷却用の空気を外装筐体2内部に導入する。導入された空気は、フィルタ装置10を流通することにより、清浄化される。清浄化された空気は、複数の分岐路を有するダクト30を介して分岐路に対応した複数の冷却ファン40に流動する。そして、冷却ファン40は、発熱する発熱部60に空気を送風する。
発熱部60は、光学ユニット50を構成する光源511、偏光変換素子514、光変調装置(液晶パネル541)や、更には、光源511や制御基板(図示省略)などに電力を供給する電源部(図示省略)などである。発熱部60を冷却して温まった空気は、排気ファン70により、外装筐体2に形成される排気口80からプロジェクタ1外部に排気される。詳細は、特願2006−047245における冷却構成と略同様となる。
図5は、挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の前後方向の概略断面図である。図6は、挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の左右方向の概略断面図である。図7は、挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の固定部の解除を説明する図であり、(a)は、固定部を解除した場合のフィルタ装置の外観斜視図であり、(b)は、挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の固定部の解除を説明する概略断面図である。
なお、図5は、外装筐体2の前面部2aから後面部2e方向(前後方向)で、駆動軸131に沿って切断した状態の概略断面を示している。また、図6は、外装筐体2の右側面部2cから左側面部2d方向(左右方向)の概略断面を示し、詳細には図5に示すA−A断面を示している。また、図7(b)は、外装筐体2の右側面部2cから左側面部2d方向(左右方向)の概略断面を示し、図5に示すB−B断面を示している。また、図5、図6、図7(b)は、フィルタ装置10を挿入した状態で、フィルタ装置10が固定されていない状態(解除状態)を示している。図5、図6、図7を参照して、フィルタ装置10の構成に関して説明する。
フィルタ装置10は、図2でも説明したように、フィルタ部11と固定機構部12とフィルタ筐体16とを有して構成されている。また、固定機構部12は、操作部120と駆動部130と固定部140とを有して構成されている。
ここで、駆動部130の構成に関して説明する。
駆動部130は、操作部120(ダイヤル121)の回動に従動して、固定部140に力を伝達する機構部である。駆動部130は、フィルタ装置10の上下方向の略中心部に設置される駆動軸131を有している。この駆動軸131は、一端を操作部120のダイヤル121内面側に形成される駆動軸固定部122に固定され、他端をフィルタ装置10の後面部10eを形成するフィルタ筐体16の駆動軸保持部171に回動自在に保持されている。従って、ダイヤル121を回動すると、駆動軸131が従動して回動することになる。また、駆動軸131は、駆動軸131上の2箇所に、変換カム132を固定している。
変換カム132は、駆動軸131の回動を固定部140の摺動に変換する部材である。そして、変換カム132は、図7(b)に示すように、略渦巻状の曲面外形を有する摺動駆動部133と、ダイヤル121を右90度回転した状態(固定部140を固定した状態)でそれ以上のダイヤル121の回転を防止する突起部134と、固定部140を解除した状態で後述するカム伝達部147の先端部147aと平行となるフラット部135と、固定部140を固定した状態でカム伝達部147の先端部147aが接触するフラット部136とで構成されている。また、フラット部135,136は、突起部134と摺動駆動部133とを結んでいる。なお、変換カム132は、摺動駆動部133と突起部134とフラット部135,136とを駆動軸131の軸中心に180度回転した場合に重なる(2回回転対称)形状に形成されている。
次に、固定部140の構成に関して説明する。
固定部140は、駆動軸131の駆動に従動(摺動)して挿入部20にフィルタ装置10の固定および解除を行なう機構部である。固定部140は、封止部材141と、封止部材141を固定する封止部材固定部144とから構成されている。封止部材141は、略直方体形状でフィルタ筐体16のダイヤル保持部170から駆動軸保持部171に渡って延びている。また、封止部材141は、弾性を有する部材で形成されている。本実施形態では、シリコンゴムを用いている。
また、封止部材141は、外装筐体2(挿入部20)内部に形成した所定領域としての封止部材受部24に圧接する封止部142と、封止部材固定部144に封止部材141を固定するための略凸形状に形成された封止凸部143とで構成されている。
封止部材固定部144は、駆動部130の駆動軸131に固定される変換カム132に対応させて設置されている。封止部材固定部144は、封止凸部143を案内して固定する略凹形状に形成された封止部材案内部145と、固定部140が駆動部130により移動した場合の規制部となる左右の水平方向に突出形成した鍔部146と、変換カム132に当接して摺動する2つのカム伝達部147と、駆動軸131を中心に上下方向に対称に設置された固定部140に対して、各々対応する鍔部146に引掛けて設置された戻しばね148とを有して構成されている。なお、封止部材案内部145と鍔部146とカム伝達部147とは、合成樹脂材料で一体に成形されている。
また、戻しばね148は、金属材料により形成された引張りばねであり、各々の鍔部146を駆動軸131方向に引っ張る力が常に加わっている。この戻しばね148により、固定部140は、常に駆動軸131方向に引っ張られた状態となる。従って、固定部140が解除状態では、鍔部146は、戻しばね148により、フィルタ筐体16に形成する鍔受部163に当接した状態で、駆動軸131方向に引っ張られた状態となる。
戻しばね148は左右の鍔部146に対応して2つ使用している。また、フィルタ装置10には計4つの戻しばね148が使用されている。なお、上述した固定部140の構成は、本実施形態では、駆動軸131を中心として、上下方向(上面部10b側および下面部10f側)に対称に形成されている。
次に、フィルタ筐体16の構成に関し、特に、フィルタ装置10の上面部10bの構成に関して説明する。なお、フィルタ装置10の下面部10fの構成は、駆動軸131を中心として対称に形成されており、フィルタ装置10の上面部10bの構成と同様となる。
フィルタ筐体16の上面部10bは、挿入部20に形成した案内部22を構成する凸形状の案内凸部23に対応して、被案内部160を構成する凹形状を有する被案内凹部161が形成されている。この被案内凹部161は、封止部材141の両側の領域に形成されている。また、封止部材141の封止部142と封止部材固定部144の封止部材案内部145との外面に相対して、案内部162が形成されている。この案内部162に沿って固定部140は移動を行なう。
また、案内部162から駆動軸131方向に向かって、固定部140の鍔部146の移動を妨げない空間領域を有して鍔部146を受ける鍔受部163が形成されている。いずれも案内部162を基準に左右方向に対象に形成されている。
また、フィルタ筐体16の右側面部10cおよび左側面部10dには、フィルタ部11を固定するための外面から一段窪んだフィルタ受部172がフィルタ部11の外周枠111に相対した形状で形成されている。なお、フィルタ部11の外周枠111は、フィルタ受部172に接着固定することで、密閉性を保持させている。
ここで、図7を用いて、固定部140を解除する場合の説明を行なう。
固定部140を解除する場合とは、フィルタ装置10が挿入部20に挿入される場合と、挿入部20に挿入されて固定部140が固定された後に解除される場合とがある。
固定部140が固定された後に解除される場合では、ダイヤル121を左90度回転させることにより、固定部140を解除することができる。このとき、図5に示す状態となる。この状態では、変換カム132は、カム伝達部147の先端部147aと接触しない状態となっており、上下方向に設置される固定部140は、戻しばね148の力により、駆動軸131方向に引っ張られ、鍔部146が鍔受部163に当接した状態となる。
なお、本実施形態では、解除した場合の変換カム132のフラット部135とカム伝達部147の先端部147aとには隙間が若干確保される形態となっている。この動作により、解除状態では、封止部材141の封止部142の先端部142aは、挿入部20の封止部材受部24への圧接を止め、案内部162の溝に入り込む形態となる。
フィルタ装置10は、固定部140を解除状態にした後、挿入部20から取り出すことができる。また、解除状態でフィルタ装置10を挿入部20に挿入することができる。なお、フィルタ装置10を挿入および取り出す場合には、ユーザは、操作部120であるダイヤル121を把持するか、または、フィルタ筐体16のダイヤル保持部170の外周周辺を把持することで行なうことができる。本実施形態では、操作部120であるダイヤル121は、フィルタ装置10を把持する把持部の機能を兼ねている。
また、フィルタ装置10を挿入部20に挿入して設置する場合、ユーザは、フィルタ筐体16の上面部10bおよび下面部10fに形成した被案内部160としての被案内凹部161を、挿入部20の上下方向に被案内凹部161に対応させて形成した案内部22としての案内凸部23に合わせて(案内させて)、スライドすることで挿入することができ、フィルタ装置10を挿入部20に設置できる。
図8は、挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の固定部の固定を説明する図であり、(a)は、固定部を固定した場合のフィルタ装置の外観斜視図であり、(b)は、挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の固定部の固定を説明する概略断面図である。図8を参照して、固定部140が固定される場合の固定機構部12の動作に関して説明する。
フィルタ装置10を挿入部20に挿入した状態(図7に示す状態)で、操作部120を構成するダイヤル121を右90度回転することにより、固定部140を固定することができる。そのとき、フィルタ装置10は、外観的には図8(a)に示す状態となり、断面的には図8(b)に示す状態となる。
固定部140を固定する場合において、ダイヤル121の回転(右回転)を開始した場合、ダイヤル121の回転に従動して駆動軸131が回転を開始する。駆動軸131の回転により、変換カム132が回転を開始することにより、変換カム132の摺動駆動部133がカム伝達部147の先端部147aに当接する。そして、変換カム132の回転の進行により、上方に位置するカム伝達部147の先端部147aは、摺動駆動部133の回転により摺動して上方向に移動する。また、同様に、下方に位置するカム伝達部147の先端部147aは、摺動駆動部133の回転により摺動して下方向に移動することになる。この摺動により、上方向の固定部140は上方向に移動し、下方向の固定部140は下方向に移動する。
そして、ダイヤル121が、右90度回転を終了する時点では、変換カム132のフラット部136にカム伝達部147の先端部147aが位置する。このとき、封止部材141の封止部142の先端部142aは、挿入部20に形成した封止部材受部24に当接し、封止部材受部24を圧接する。この一連の動作により、固定部140は、挿入部20に固定される。なお、この状態(固定状態)から、ダイヤル121を更に右方向に回転させようとした場合、変換カム132の突起部134がカム伝達部147の側面に当接することにより、回転を妨げる。
フィルタ装置10を固定状態にすることで、挿入部20の封止部材受部24と封止部142の先端部142aとの隙間を埋め、プロジェクタ1を動作させた場合、第1開口部8から導入した空気をフィルタ装置10外周から漏らすことを抑制している。
また、フィルタ装置10を固定状態にすることで、プロジェクタ1を把持して運搬する場合や、プロジェクタ1へある程度の衝撃が付加される場合や、天つり状態で使用する場合など、通常の使用状態において、フィルタ装置10が挿入部20から外れて、プロジェクタ1外部に飛び出ることなどの不具合はない。
上述した、実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態のプロジェクタ1は、フィルタ装置10に有する被案内部160(被案内凹部161)を、挿入部20が有する案内部22(案内凸部23)に案内させ、第2開口部としての挿入開口21からスライドさせてフィルタ装置10を挿入部20に挿入することで、プロジェクタ1の外装筐体2内部にフィルタ装置10を簡易に設置できる。そして、フィルタ装置10は第1開口部8から導入された空気を清浄化する。従って、フィルタ装置10をスライドさせることでフィルタ装置10の設置が行なえる簡易な構成を実現できる。
(2)本実施形態のフィルタ装置10は、フィルタ部11、固定機構部12およびフィルタ筐体16を備えて構成されている。そして、フィルタ部11は、第1開口部8から導入された空気を清浄化する。固定機構部12は、フィルタ装置10を外装筐体2内部(挿入部20内部)に固定する。また、フィルタ筐体16は、フィルタ部11と固定機構部12とを収容する。このような簡易な構成でフィルタ装置10を実現することができる。
(3)本実施形態のプロジェクタ1によれば、フィルタ筐体16の前面部10aを構成するダイヤル保持部170に回動可能に設置される操作部120のダイヤル121を回動することに従動して駆動部130が駆動する。そして、弾性を有して隙間を埋める封止部材141を備えて構成される固定部140が、駆動部130の駆動に従動(摺動)して外装筐体2内部の所定領域(挿入部20の封止部材受部24)に封止部材141を圧接してフィルタ装置10を外装筐体2内部(挿入部20内部)に固定する。従って、フィルタ装置10を簡易な構成で外装筐体2内部に固定することができる。そして、フィルタ装置10を外装筐体2内部に固定した場合、封止部材141が、封止部材受部24に圧接して封止部材受部24との隙間を埋めるため、フィルタ装置10周り(挿入部20の封止部材受部24と封止部142の先端部142aとの隙間など)からプロジェクタ1の外装筐体2内部への塵埃の侵入を抑制する。従って、フィルタ装置10周りの密閉性の向上を図る構造を実現することができる。
(4)本実施形態のプロジェクタ1によれば、操作部120(ダイヤル121)は、フィルタ装置10を把持する把持部を兼ねることにより、操作部120を把持してフィルタ装置10をスライドすることで挿入部20に挿入することができる。また、フィルタ装置10の交換時にも操作部120を把持してフィルタ装置10を容易に交換することができる。
(5)本実施形態のプロジェクタ1によれば、フィルタ装置10の有する固定部140により、フィルタ装置10周りからプロジェクタ1の外装筐体2内部への塵埃の侵入を抑制するため、第1開口部8から導入した空気は、略全てフィルタ装置10のフィルタ110に流入することになる。そして、フィルタ装置10から流出する空気は清浄化された空気となる。この構成により、冷却ファン40が発熱部60(光源511、偏光変換素子514、光変調装置(液晶パネル541)、光源511や制御基板などに電力を供給する電源部など)に対して送風する空気は清浄化された空気となる。それにより、塵埃が光学ユニット50を構成する光源511や偏光変換素子514や液晶パネル541の光透過面に付着することを抑制できるため、塵埃の影が光学像と共に投写されず、投写画像の品質劣化を抑制することができる。また、塵埃の付着を抑制できるため、発熱部60に対する冷却効率の低下を抑制することができる。従って、発熱部60を構成する各部(光源511、偏光変換素子514、液晶パネル541、光源511や制御基板などに電力を供給する電源部など)の長寿命化を図ることができるため、プロジェクタ1の長寿命化を実現できる。
(6)本実施形態のフィルタ装置10によれば、フィルタ部11(フィルタ110)は、右側面部10cと左側面部10dとの2箇所に設置されている。これにより、第1開口部8から導入された空気に含まれる塵埃の捕集効率を高めることができ、フィルタ装置10から流出する空気の更なる清浄化を図ることができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態において、フィルタ装置10のフィルタ部11(フィルタ110)は、右側面部10cと左側面部10dとの2箇所に設置されている。しかし、どちらか一方の面部に設置することでも良い。
(変形例2)前記実施形態において、フィルタ装置10の封止部材141は、弾性を有する部材としてシリコンゴムを用いている。しかし、シリコンゴム以外のゴム部材を用いることでも良い。ゴム部材として、例えば、クロロプレンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴムなどが挙げられる。
(変形例3)前記実施形態において、フィルタ装置10の操作部120としてのダイヤル121は、フィルタ筐体16の外面(前面部10aを構成するダイヤル保持部170の外面)に回動可能に設置されている。しかし、回動などの移動に限らず、スライドなどの移動が可能な操作部をフィルタ筐体16の外面に設置することでも良い。その場合、駆動部は、操作部の移動に従動して固定部を動作させるための機構を適宜選択することで固定部の固定と解除を行なうことができる。
(変形例4)前記実施形態において、フィルタ装置10の操作部120としてのダイヤル121は、フィルタ装置10を把持する把持部としての機能を兼ねさせている。しかし、これに加えて、フィルタ筐体16のダイヤル保持部170にも把持するための適切な形状(例えば、前面部10a側のダイヤル保持部170を、右側面部10cと左側面部10dの側に延びる形状を追加することなど)とすることで、さらにフィルタ装置10を把持し易くさせることができる。
(変形例5)前記実施形態において、フィルタ装置10のフィルタ部11の外周枠111はフィルタ受部172に接着固定されているが、フィルタ受部172から外周枠111を取り外し可能な構成としても良い。フィルタ交換時には、フィルタ装置10全体を交換するのではなく、フィルタ装置10のフィルタ部11のみを交換する(密閉性を保持することは必要)だけで済ませることができる。
(変形例6)前記実施形態のプロジェクタ1の光学系において、光変調装置としての液晶パネル541は、透過型の液晶パネル541を用いているが、反射型の液晶パネルなど、反射型の光変調素子を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光束を変調する微小ミラーアレイデバイスなどを用いても良い。
(変形例7)前記実施形態のプロジェクタ1の光学系において、光変調装置としての液晶パネル541は、3つの液晶パネル541(541R,541G,541B)を用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用しても良い。また、コントラストを向上するための液晶パネルを追加して採用しても良い。
(変形例8)前記実施形態において、プロジェクタ1は、フロントタイプのプロジェクタとして適用しているが、投写対象面としてのスクリーンを一体で有するリアタイプのプロジェクタにも適用できる。
なお、本発明を実施するための最良の形態を、上記記載で開示しているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して図示し、かつ、説明しているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、上述した実施形態に対し、詳細な構成部材の形状・材質・数量などにおいて、当業者が様々な変形(変更ならびに改良)を加えることができるものである。従って、詳細な構成部材の形状・材質・数量などにおいて、当業者が様々な変形を加えることにより実施する場合も本発明に含まれるものである。
実施形態に係るプロジェクタの外観斜視図。 実施形態に係るプロジェクタのフィルタ装置を取り出した場合の斜視図。 プロジェクタを構成する光学ユニットの光学系を模式的に示す図。 プロジェクタの冷却構成を簡略化して示す図。 挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の前後方向の概略断面図。 挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の左右方向の概略断面図。 挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の固定部の解除を説明する図であり、(a)は、固定部を解除した場合のフィルタ装置の外観斜視図であり、(b)は、挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の固定部の解除を説明する概略断面図。 挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の固定部の固定を説明する図であり、(a)は、固定部を固定した場合のフィルタ装置の外観斜視図であり、(b)は、挿入部にフィルタ装置を挿入した場合の固定部の固定を説明する概略断面図。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…外装筐体、3…投写レンズ、8…第1開口部、10…フィルタ装置、11…フィルタ部、12…固定機構部、16…フィルタ筐体、20…挿入部、21…挿入開口、22…案内部、23…案内凸部、24…封止部材受部、30…ダクト、40…冷却ファン、50…光学ユニット、60…発熱部、70…排気ファン、80…排気口、110…フィルタ、120…操作部、121…ダイヤル、130…駆動部、131…駆動軸、132…変換カム、140…固定部、141…封止部材、144…封止部材固定部、160…被案内部、161…被案内凹部。

Claims (4)

  1. 光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じ変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された前記光学像を投写する投写光学系と、前記光源、前記光変調装置および前記投写光学系を内部に収納する外装筐体と、を有するプロジェクタであって、
    前記外装筐体は、前記外装筐体外部の空気を内部に導入する第1開口部と挿入部とを有し、
    前記挿入部は、第2開口部と案内部とを有し、
    前記第1開口部から導入された空気を清浄化するフィルタ装置を有し、前記フィルタ装置は、前記案内部に案内される被案内部を有し、前記第2開口部から前記被案内部を前記案内部にスライドさせて前記挿入部に挿入されることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタであって、
    前記フィルタ装置は、前記第1開口部から導入された空気を清浄化するフィルタ部と、前記フィルタ装置を前記外装筐体内部に固定する固定機構部と、前記フィルタ部と前記固定機構部とを収容するフィルタ筐体と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタであって、
    前記固定機構部は、操作部と駆動部と固定部と、を備え、
    前記操作部は、前記フィルタ筐体の外面に移動可能に設置され、
    前記駆動部は、前記操作部の移動に従動して駆動し、
    前記固定部は、弾性を有する封止部材を備え、
    前記駆動部の駆動に従動して前記外装筐体内部の所定領域に前記封止部材が圧接されることにより前記フィルタ装置を前記外装筐体内部に固定することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項3に記載のプロジェクタであって、
    前記操作部は、前記フィルタ装置を前記挿入部に挿入する際に、前記フィルタ装置を把持する把持部を兼ねることを特徴とするプロジェクタ。
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