JP2008113028A - シリコンのエッチング方法、シリコンのエッチング装置、ポーラスシリコン - Google Patents

シリコンのエッチング方法、シリコンのエッチング装置、ポーラスシリコン Download PDF

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Abstract

【課題】
簡易な方法によってシリコンウェーハ表面を加工することができるようにし、シリコンウェーハ表面を加工するためのコストを低減する。
【解決手段】
水素の標準電極電位よりも正電位である物質をシリコン表面に局所的に付着させ、前記シリコンに対する光を遮断して当該シリコンに生成される電子正孔対を抑制しつつ、当該シリコン表面のうち前記物質が付着する部分でHFと当該シリコンを酸化反応させて電子eを生成し、当該電子eを水素イオンHと反応させる。
【選択図】 図7

Description

本発明はシリコンのエッチング方法及びその装置に関する。またポーラスシリコンに関する。
シリコンウェーハ表面はエッチングによって様々な加工が施されている。
例えば、ポーラスシリコンは、表面に多孔質層が形成される。この多孔質層はつぎのようにして形成される。
HF溶液中には一対の電極が設けられ、陽極側には単結晶のシリコンウェーハが設置され、対向電極側には白金が設置される。そして、両電極間に電圧が印加されると陽極側のシリコンウェーハ表面がエッチングされ細孔が形成される。このような細孔はシリコンウェーハ表面一帯に形成され、シリコンウェーハ表面に多孔質層が形成される。この際、補助的にシリコンウェーハに光を照射することによって電子正孔対(e−h)を発生させる場合もある。
本来、シリコンは発光材料ではないが、表面に多孔質層が形成されたポーラスシリコンは可視領域で発光する。このため、ポーラスシリコンは発光ダイオードなどの可視発光デバイスとして期待されている。
しかしながら、従来のポーラスシリコンの生成方法によると、シリコンウェーハを電極として加工する処理が必要である。この処理は煩雑であり、作業効率が悪化するといった問題が生ずる。
また、電極や両電極に電圧を印加する電源等、表面加工のための各種装置が必要となり、コストが上昇するといった問題も生ずる。
本発明はこうした実状に鑑みてなされたものであり、簡易な方法によってシリコンウェーハ表面を加工することができるようにし、シリコンウェーハ表面を加工するためのコストを低減することを解決課題とするものである。
第1発明のシリコンのエッチング方法は、
水素の標準電極電位よりも正電位である物質をシリコン表面に局所的に付着させ、
前記シリコンに対する光を遮断して当該シリコンに生成される電子正孔対を抑制しつつ、前記物質が付着する当該シリコンと表面近傍でHFとが当該シリコンを酸化反応させて電子eを生成し、当該電子eを水素イオンHと反応すること
を特徴とする。
第2発明のシリコンのエッチング方法は、
シリコン表面の酸化膜を除去する酸化膜除去工程と、
水素の標準電極電位よりも正電位である物質を前記シリコン表面に局所的に付着させる物質付着工程と、
前記シリコンに対する光を遮断した暗状態で、HFを含む溶液と前記シリコンとを接触させて、前記物質が付着する前記シリコン表面近傍でシリコン溶解反応を発生させるシリコン溶解工程と、を含むこと
を特徴とする。
第3発明のシリコンのエッチング方法は、第2発明において、
さらに前記シリコン溶解工程において、明状態にし、局所的な前記シリコンの溶解反応を抑制すること
を特徴とする。
第4発明のシリコンのエッチング装置は、
水素の標準電極電位よりも正電位である物質をシリコン表面に局所的に付着させる物質付着手段と、
前記シリコンに対する光の照射と遮断を担う光照射・遮断手段と、
前記物質が表面に付着した前記シリコンに対する光を前記光照射・遮断手段を用いて遮断した暗状態で、HFを含む溶液と前記シリコンとを接触させて、前記物質が付着する前記シリコン表面で溶解反応を発生させるシリコン溶解手段と、を有すること
を特徴とする。
第5発明のシリコンのエッチング装置は、第4発明において、
さらに前記シリコン溶解手段において、前記光照射・遮断手段を用いて局所的な前記シリコンの溶解反応を抑制すること
を特徴とする。
第6発明のポーラスシリコンは、
水素の標準電極電位よりも正電位である物質をシリコン表面に局所的に付着させ、前記シリコンに対する光を遮断して当該シリコンに生成される電子正孔対を抑制しつつ、前記物質が付着する当該シリコン表面近傍でHFと当該シリコンを酸化反応させて電子eを生成し、当該電子eを水素イオンHと反応することによって形成されること
を特徴とする。
第7発明のポーラスシリコンは、
シリコン表面の酸化膜を除去し、水素の標準電極電位よりも正電位である物質を前記シリコン表面に局所的に付着させ、 前記シリコンに対する光を遮断した暗状態で、HFを含む溶液と前記シリコンとを接触させて、前記物質が付着する前記シリコン表面近傍でシリコン溶解反応を発生させることによって形成されること
を特徴とする。
以下図面を参照して本発明に係るシリコンウェーハのHF洗浄方法及びHF洗浄装置の実施形態について説明する。なお、以下でいうシリコンウェーハとは、単結晶シリコンであるものとして説明する。
まず、各実施形態を説明する前に、本発明者が行った実験について説明する。
10(Ω・cm)のP(100)、N(100)のシリコン試験片を、硫酸−過酸化水素混合液で10分間洗浄(SPM洗浄)した後に1%のHF溶液に1分間浸漬し、ベアシリコンを作製した。このベアシリコンを50(ppb)の銅で汚染した純水に5分間浸漬し、銅汚染シリコンを作製し、これを出発試料とした。このシリコン試料を複数作製し、一方のシリコン試料を明状態下におき、他方のシリコン試料を暗状態下において、それぞれを1%のHF溶液に10分間浸漬した。
HF溶液への浸漬処理する前のシリコン表面、浸漬処理した後のシリコン表面をAFM(原子間力顕微鏡)で観察した。HF溶液への浸漬処理する前のシリコン表面には析出した銅の突起物が存在する。この突起物はシリコン表面一様に存在するのではなく局所的に存在する。シリコン試料を明状態下でHF溶液浸漬処理した場合には、シリコン表面に突起物が残存していた。一方、シリコン試料を暗状態下でHF溶液浸漬処理した場合には、シリコン表面の突起物が消失し、さらにピットが形成されていた。
上記実験系において、銅の還元反応(銅析出反応)は起こらないため、水素発生還元反応と酸化反応(シリコン溶解反応)とが電気化学平衡になっていると考えられる。この結果から、本発明者はつぎのような反応メカニズムを想定している。
図1はHF系溶液中でのシリコン表面の反応を示す図である。
シリコン表面の銅が付着する部分では、銅の触媒作用による水素発生還元反応が促進され、電子eの消費量が増加する。この電子eの供給元が明状態下の処理時と暗状態下の処理時とで異なっている。
図1(a)に示すように、銅が付着するシリコン表面が明状態下にある場合は、シリコンには電子正孔対(e−h)が生成される。この電子正孔対の電子eとHF溶液中の水素イオンHとが反応し、水素が発生する。これが明状態下における水素発生還元反応の原理である。また、電子正孔対の正孔hは銅が付着していない清浄シリコン表面でシリコンの溶解反応を起こす。しかし、シリコンの溶解反応はシリコン表面で均一に起こるため、シリコン表面形状が変わることはない。なおこの際、銅は溶解しているが、その量は無視できる程少ない。このように、明状態下にあるシリコンでは、光によって発生した電子正孔対の電子が電子供給を担うため、銅汚染近傍での局所的なシリコン溶解反応は起こらない。したがって、シリコン表面形状は不変である。
図1(b)に示すように、銅が付着するシリコン表面が暗状態下にある場合は、シリコンには電子正孔対(e−h)が生成されない。したがって、銅が付着するシリコン表面近傍で酸化反応(シリコン溶解反応)が発生し、電子eが生成される。この電子eとHF溶液中の水素イオンHとが反応し、水素が発生する。これが暗状態下における水素発生還元反応の原理である。このように、暗状態下にあるシリコンでは、銅が付着するシリコン表面近傍での酸化反応(シリコン溶解反応)によって電子供給を担わざるをえない。したがって、シリコンが溶解し、シリコン表面にはピットが形成される。
このような反応は銅以外の金属がシリコン表面に付着する場合にも発生すると思われる。ここで金属とは、貴金属等の水素の標準電極電位よりも正電位の標準電極電位の物質をいう。
上述した実験結果から、シリコンウェーハのHF系溶液洗浄においては、つぎのような現象が発生しシリコンウェーハ表面にピットが形成されるものと考察される。
図2、図3はHF系溶液洗浄の際にシリコンウェーハ表面で発生する現象を示す図である。同図2、3では円板状のシリコンウェーハ1を側面から見た状態を示している。
例えば、APM洗浄後のシリコンウェーハ1の表面には酸化膜2が形成されている。この酸化膜を除去するために、シリコンウェーハ1はHF系溶液11に浸漬される。この際、図2(a)に示すように、酸化膜2上には局所的に銅のクラスタ3a、3bが付着している。
シリコンウェーハ1は容器内のHF系溶液11に浸漬される。ここで、図2(b)に示すように、HF系溶液11への光が遮蔽物などによって部分的に遮蔽され、HF系溶液11は暗状態と明状態とに分けられる。図2(b)では、HF系溶液11に浸漬されたシリコンウェーハ1のうちクラスタ3aが付着する部分は暗状態下にあり、クラスタ3bが付着する部分は明状態下にある。
図2(c)に示すように、シリコンウェーハ1表面の酸化膜2が除去されると、クラスタ3a、3bはそのままシリコンウェーハ1表面に付着する。
所定時間後にHF系溶液11から引き上げられたシリコンウェーハ1表面には、図2(d)に示すように、クラスタ3bが残存し、クラスタ3aは消失している。さらにクラスタ3aが付着していた部分にはピット4aが形成されている。
また、図3(a)〜(d)に示すように、当初はシリコンウェーハ1表面の酸化膜2に銅のクラスタ3a、3bが付着していなくても、HF系溶液11中にクラスタ3a、3bが存在している場合がある。このような場合は、酸化膜2が除去されたシリコンウェーハ1の表面にクラスタ3a、3bが析出する。クラスタが析出した部分が明状態下にあれば、析出したクラスタ3bはシリコンウェーハ1表面に残存し、クラスタが析出した部分が暗状態下にあれば、ピット4aが形成される。
以上の実験及び考察から、HF系溶液洗浄の際にシリコンウェーハ1表面が明状態下にあればピットが形成されないという結果が得られた。そこで、本発明者はシリコンウェーハ表面を明状態に保つための装置及び方法を発明するに至った。
従来、HF系溶液洗浄の際に結果的にシリコンウェーハ表面を照明する装置はあった。しかし、HF系溶液洗浄の際の光の存在については全く考慮されていなかったため、確実にシリコンウェーハ表面を照明する装置は存在しなかった。第1の実施形態は、シリコンウェーハ表面を明状態にしつつ、シリコンウェーハをHF系溶液に浸漬するものであって、従来の装置とは一線を画すものである。
図4は実施形態のシリコンウェーハのHF洗浄装置を概念的に示す図である。
容器10内にはHF系溶液11が貯留されている。HF系溶液としては、例えばDHF溶液がある。キャリア13には1以上のシリコンウェーハ1が載置される。キャリア13が容器10内に投入されると、各シリコンウェーハ1はHF系溶液11に浸漬される。
容器10の上部には光源12が設けられている。シリコンウェーハ1全面を効率よく照明するためには、光源12から照射される光は拡散光であることが望ましいが、拡散光に限定する必要はない。光源12の照度は可変でもよいが、少なくともシリコンウェーハ1表面を約200(lx)以上の照度は必要である。光源12の位置や数は特に限定されないが、少なくともキャリア13に載置された各シリコンウェーハ1の全面を明状態にすることが必要である。図4ではシリコンウェーハ1の配列方向に等間隔に配列された3つの光源12が設けられている。
この装置によるシリコンウェーハ1のHF洗浄処理の手順は以下の通りである。
1以上のシリコンウェーハ1がキャリア13に載置され、キャリア13が容器10内に投入される。各シリコンウェーハ1はHF系溶液11に浸漬される。
この際、各シリコンウェーハ1の表面が照明されるように光源12から光が照射される。HF系溶液11に浸漬されている間は光源12は常時点灯され、各シリコンウェーハ1表面が明状態に保たれる。
所定時間経過した後にキャリア13は容器10から引き上げられる。すると、表面の酸化膜が除去されたウェーハ1が生成される。しかし、シリコンウェーハ1表面には銅やその他の物質が付着している可能性がある。このため、HF系溶液洗浄の後に、硫酸−過酸化水素混合液洗浄(SPM洗浄)や塩酸−過酸化水素混合液洗浄(SC−2洗浄)によって、シリコンウェーハ1表面に付着する物質が除去される。
本実施形態によれば、HF系溶液11中のシリコンウェーハ1が常時照明されるため、上述した現象から、HF系溶液洗浄におけるシリコンウェーハ表面のピット形成が抑制されるといえる。したがって、シリコンウェーハの歩留まりを向上させることができる。
図5は別の実施形態のシリコンウェーハのHF洗浄装置を概念的に示す図である。
容器20及びキャリア23は透明又は半透明の素材で形成されている。つまり、容器20及びキャリア23は外部からの光をシリコンウェーハ1まで通過させやすい。透明又は半透明の素材としては、透明塩化ビニール、ポリプロピレン、弗素樹脂などがある。
本装置に光源を設けてもよいが、自然光によってシリコンウェーハ1表面の照度が約200(lx)以上になるのであれば、光源を設けなくてもよい。
本実施形態によれば、HF系溶液11中のシリコンウェーハ1が常時照明されるため、HF系溶液洗浄におけるシリコンウェーハ表面のピット形成が抑制されるといえる。したがって、シリコンウェーハの歩留まりを向上させることができる。また、自然光によってHF系溶液洗浄を行うことができるため、消費電力が低減される。
また、図6に示すように、透明又は半透明のキャリア23と、容器内部に光源32が設けられた容器30とを組み合わせて、シリコンウェーハ1表面を照明するようにしてもよい。
なお、上述した技術を多結晶シリコンウェーハに利用した場合にも同様の効果が得られる。
ところで、上述した各実施形態は、明状態下における水素発生還元反応の原理を利用して、シリコンウェーハ表面に形成されるピットを防止するものである。逆に、暗状態下における水素発生還元反応の原理を利用してシリコンウェーハ表面の加工処理を行うことも可能である。
つぎに、暗状態下における水素発生還元反応の原理を利用してシリコンウェーハ表面の加工処理を行う第2の実施形態について説明する。
上述した暗状態下における水素発生還元反応の原理を利用すれば、簡易な方法及び低コストでシリコンウェーハ表面の加工処理を行うことが可能となる。
図7は実施形態のシリコンウェーハ表面の加工処理の手順を示す図である。
第1工程は、シリコンウェーハ1a表面の酸化膜2が除去されたベアシリコンウェーハ1bを生成する処理である。
シリコンウェーハ1aが大気中に長時間放置された場合などには、シリコンウェーハ1a表面に酸化膜(SiO2)2が形成される。この酸化膜2を除去(HF洗浄)するために、シリコンウェーハ1aは容器40に貯留されたHF溶液41に浸漬される。HF溶液41中でシリコンウェーハ1aの表面からは酸化膜2が除去される。所定時間経過した後に、シリコンウェーハ1aはHF溶液41から引き上げられる。こうして、表面の酸化膜2が除去されたベアシリコンウェーハ1bが生成される。
第2工程は、ベアシリコンウェーハ1b表面に銅が析出した汚染シリコンウェーハ1cを生成する処理である。
ベアシリコンウェーハ1bは容器50に貯留されたCu汚染液51に浸漬される。Cu汚染液51は純水(DIW)及び銅からなる。Cu汚染液51中でベアシリコンウェーハ1bの表面には徐々に銅が析出する。銅はベアシリコンウェーハ1b表面に一様に析出するのではなく、局所的に析出する。所定時間経過した後に、ベアシリコンウェーハ1bはCu汚染液51から引き上げられる。こうして、表面に突起状の銅52が析出した汚染シリコンウェーハ1cが生成される。
Cu汚染液51の銅の濃度と汚染シリコンウェーハ1c表面の銅52の密度とには相関がある。また浸漬時間と汚染シリコンウェーハ1c表面の銅52の密度とには相関がある。汚染シリコンウェーハ1c表面の銅52の密度に応じて第3工程で形成される多孔質層73における細孔72の密度や深さが変化する。したがって、所望の多孔質層73に応じて、Cu汚染液51の銅の濃度及び/又は浸漬時間を調整する必要がある。
第3工程は、汚染シリコンウェーハ1表面がエッチングされたポーラスシリコンウェーハ1dを生成する処理である。
汚染シリコンウェーハ1cは容器70に貯留されたHF溶液71に浸漬される。容器70は筐体60の内部に設けられている。筐体60は内部に光が入り込まないようにされている。つまり、HF溶液71への汚染シリコンウェーハ1cの浸漬は暗状態下で行われる。暗状態下で汚染シリコンウェーハ1cがHF溶液71に浸漬されると、図1(b)に示した反応が発生し、汚染シリコンウェーハ1c表面の銅52の析出部分がエッチングされて細孔72が形成される。所定時間経過した後に、汚染シリコンウェーハ1cはHF溶液71から引き上げられる。こうして、多数の細孔72からなる多孔質層73が表面に形成されたポーラスシリコンウェーハ1dが生成される。
なお、上述した実施形態では筐体60の内部に容器70が設けられているが、HF溶液71への汚染シリコンウェーハ1cの浸漬を暗状態下で行うことが最も重要なことである。したがって、外部からの光が入り込まない暗室に容器70を設けて第3工程を行うようにしてもよい。
また、所望の加工面のみに銅を付着させることによって、その加工面のみをエッチングすることも可能である。例えば、加工面を露出し加工面以外の表面をマスクして図2に示す第2工程を行うようにすれば、加工面のみに銅が析出する。この汚染シリコンウェーハをHF溶液に浸漬させれば、加工面のみがエッチングされる。
また、細孔の密度を大きくすることによってシリコンウェーハ表面にトレンチを形成することも可能である。
本実施形態によれば、各種溶液41、51、71にシリコンウェーハ1a〜1cを浸漬するといった簡易な方法によって、シリコンウェーハ表面を加工することができる。また電極や電源装置等のような大がかりな装置が必要ない。したがって、シリコンウェーハ表面を加工するためのコストが低減される。
なお、本発明の加工方法を従来の加工方法と併用することも可能である。すなわち、HF溶液中に一対の電極を設け、陽極側に汚染シリコンウェーハを設置し、対向電極側に白金を設置し、両電極間に電圧を印加する処理を、暗状態下で行う。すると、エッチングの深さをより深くすることができる。
エッチングの深さを深くすることによって、シリコンウェーハの表面積を大きくすることができる。コンデンサを生成する場合にシリコンウェーハの表面積を大きくすると、大容量のコンデンサを得ることができる。
図1はHF系溶液中でのシリコン表面の反応を示す図である。 図2はHF系溶液洗浄の際にシリコンウェーハ表面で発生する現象を示す図である。 図3はHF系溶液洗浄の際にシリコンウェーハ表面で発生する現象を示す図である。 図4は実施形態のシリコンウェーハのHF洗浄装置を概念的に示す図である。 図5は別の実施形態のシリコンウェーハのHF洗浄装置を概念的に示す図である。 図6は別の実施形態のシリコンウェーハのHF洗浄装置を概念的に示す図である。 図7は実施形態のシリコンウェーハ表面の加工処理の手順を示す図である。
符号の説明
1 シリコンウェーハ
10、20 容器
11 HF系溶液
12 光源
13、23 キャリア

Claims (7)

  1. 水素の標準電極電位よりも正電位である物質をシリコン表面に局所的に付着させ、
    前記シリコンに対する光を遮断して当該シリコンに生成される電子正孔対を抑制しつつ、前記物質が付着する当該シリコンと表面近傍でHFとが当該シリコンを酸化反応させて電子eを生成し、当該電子eを水素イオンHと反応すること
    を特徴とするシリコンのエッチング方法。
  2. シリコン表面の酸化膜を除去する酸化膜除去工程と、
    水素の標準電極電位よりも正電位である物質を前記シリコン表面に局所的に付着させる物質付着工程と、
    前記シリコンに対する光を遮断した暗状態で、HFを含む溶液と前記シリコンとを接触させて、前記物質が付着する前記シリコン表面近傍でシリコン溶解反応を発生させるシリコン溶解工程と、を含むこと
    を特徴とするシリコンのエッチング方法。
  3. さらに前記シリコン溶解工程において、明状態にし、局所的な前記シリコンの溶解反応を抑制すること
    を特徴とする請求項2記載のシリコンのエッチング方法。
  4. 水素の標準電極電位よりも正電位である物質をシリコン表面に局所的に付着させる物質付着手段と、
    前記シリコンに対する光の照射と遮断を担う光照射・遮断手段と、
    前記物質が表面に付着した前記シリコンに対する光を前記光照射・遮断手段を用いて遮断した暗状態で、HFを含む溶液と前記シリコンとを接触させて、前記物質が付着する前記シリコン表面で溶解反応を発生させるシリコン溶解手段と、を有すること
    を特徴とするシリコンのエッチング装置。
  5. さらに前記シリコン溶解手段において、前記光照射・遮断手段を用いて局所的な前記シリコンの溶解反応を抑制すること
    を特徴とする請求項4記載のシリコンのエッチング装置。
  6. 水素の標準電極電位よりも正電位である物質をシリコン表面に局所的に付着させ、前記シリコンに対する光を遮断して当該シリコンに生成される電子正孔対を抑制しつつ、前記物質が付着する当該シリコン表面近傍でHFと当該シリコンを酸化反応させて電子eを生成し、当該電子eを水素イオンHと反応することによって形成されること
    を特徴とするポーラスシリコン。
  7. シリコン表面の酸化膜を除去し、水素の標準電極電位よりも正電位である物質を前記シリコン表面に局所的に付着させ、 前記シリコンに対する光を遮断した暗状態で、HFを含む溶液と前記シリコンとを接触させて、前記物質が付着する前記シリコン表面近傍でシリコン溶解反応を発生させることによって形成されること
    を特徴とするポーラスシリコン。
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