JP2008112918A - 電気コード引出部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボトムケースの立上り板部に対するブッシュの取付け作業性を損なうことなく、トップケースの装着前の組立工程でブッシュが凹入部から抜け出てしまうというという事態や、トップケースの装着後に電気コードが上方に強く引張り上げられたときにトップケースが損傷するという事態を防ぐ。
【解決手段】 ボトムケース1の立上り板部12の凹入部3に、電気コード4のブッシュ5を嵌め込み、そのブッシュ5の溝部55に凹入部3の縁部31を差し込んである。凹入部3の開放部32がトップケース2によって塞がれている。電気コード4のブッシュ5による包囲部分の軸線Lに下がり勾配を付与することによって、キャビネットBの外側で電気コード4を下向きに傾斜させてある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気コード引出部構造、特に、キャビネットから引き出されている電気コードが上向きに強く引き上げられたときに、その電気コードがキャビネットが外れたりキャビネットを損傷させたりすることを防止する対策を講じた電気コード引出部構造に関する。
DVDプレーヤなどの電気機器では、そのキャビネットの内側から外側へ電源コードその他の電気コードが引き出されていることが多く、キャビネットからの電気コードの引出箇所では、電気コードに具備させたブッシュをキャビネット側の開口部に取り付けることによって、電気コードがキャビネットに擦れたり屈曲したりすることによる電気コードの損傷を防いでいる。
図3には電気コード引出部構造の従来例を分解斜視図で示し、図4には同従来例を縦断面図で示してある。図4のように、従来例では、電気機器のキャビネットBがボトムケース1とトップケース2とを合わせることによって箱形に形成されている。また、ボトムケース1の背板又は側板を形成している垂直な立上り板部12に形成された切欠状の凹入部3に、電気コード4に具備されているブッシュ5が嵌め込まれていて、そのブッシュ5に形成されている溝部55に上記凹入部3に備わっている略U字形の縁部31が差し込まれ、かつ、その凹入部3の開放部32がトップケース2の縁枠部21によって塞がれている。
上記従来例において、ブッシュ5の溝部55は、そのブッシュ5に間隔を隔てて具備された一対の鍔部51,52の相互間隙間により環状に形成されていることに加えて、キャビネットBの内側から外側に向かう電気コード4のブッシュ5による包囲部分の軸線LがキャビネットBの高さ方向Hに対して直交している。さらに、その溝部55に上記のように凹入部3の縁部31が差し込まれている状態では、一対の鍔部51が縁部31を挟み付けているために電気コード4がキャビネットの内外方向で動きにくくなっている。さらに、ブッシュ5にはキャビネットの外側に配備されている鍔部52から延び出たスリーブ部56が備わっていて、このスリーブ部56が電気コード4の屈曲を抑制して断線などが起こる事態を防いでいる。一方、トップケース2は、ボトムケース1にビス止めなどの適宜手段で強固に結合されている。
一方、従来例では、図3のように凹入部3の縁部31の形状を略U字形(図例では角張ったU字形)に形成してあって、ブッシュ5を立上り板部12に取り付けるときの組立工程では、ブッシュ5を垂直な立上り板部12の凹入部3に矢印Aのようにまっすぐに嵌め込んでその溝部55に凹入部3の縁部31を差し込むという1工程を行うだけで立上り板部12にブッシュ5を取り付けることができるようになっている。このため、従来例による電気コード引出部構造は、立上り板部12に対するブッシュ5の取付け作業性に優れているということが云える。
一方、テレビジョン受像機における電源コードの固定構造として図5に示したものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このものは、垂直なシャーシの壁面100の切欠状の凹入部110に、その凹入部110の上向きの開放部を横切る向きに突き出た上片部120を設けておき、凹入部110に嵌め込んだ電源コード200のブッシュ210を上片部120に係止させておくというものである。このものによると、電源コード200が上方に引張り上げられたときに上片部120によってその力が受け止められる。また、この固定構造を組み立てるときには、図5に矢印A1,B1に示したように、最初の段階でブッシュ210を凹入部110に差し込み、次に、そのブッシュ210を横にスライドさせて上片部120の下側に嵌め込むという2工程が行われる。
また、モジュラージャックコネクタに関して、それに差し込まれた相手方プラグが外装面から突き出さないようにするための研究も行われている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2005−293897号公報 特開2000−349460号公報
図4を参照して説明した従来例の電気コード引出部構造では、トップケース2の装着前の組立工程で図4の矢印Pのように電気コード4が上方に引張り上げられると、その構造上、ブッシュ5が凹入部3から抜け出てしまうことがあり、そのようにブッシュ5が抜け出てしまうと、作業者がブッシュ5の取付け作業を再度やり直さなければならないという問題が生じる。
また、トップケース2の装着後に、ユーザなどによって電気コード4が上方に引張り上げられたようなときには、ブッシュ5が凹入部3の開放部32(図3参照)を閉じているトップケース2の縁枠部21に引掛かってその凹入部3からの抜出しが阻止されるけれども、電気コード4が大きな力で無理に引張り上げられたようなときには、電気コード4を上方に引張り上げる力によって持ち上げられたブッシュ5がトップケース2の縁枠部21に強く当たるという状況が発生し、場合によっては、トップケース2が変形したり割れたり欠けたりしてトップケース2が損傷するいう事態の起こるおそれがある。このようなおそれは、板金に比べて割れたり欠けたりしやすい樹脂成形体でトップケース2が作られている電気機器において存在していることが判っている。
そこで、この点を改善するために、図5を参照して説明した技術を適用することにより、図3に示した凹入部3に上片部を追加することも考えられる。しかしながら、そのようにすると、図5について上述したように、組み立てるときに、図5矢印A1,B1のように2工程を行う必要が生じてそれだけ組立作業が煩雑になって量産性が阻害されるという問題が生じる。
そこで、本発明は、図3を参照して説明した取付け作業性の優れた点をそのまま生かしつつ、トップケースの装着前の組立工程で電気コードが上方に引張り上げられるような状況が生じたときでもブッシュが凹入部から抜け出てしまうというという事態が生じにくくなり、しかも、トップケースの装着後にユーザなどによって電気コードが上方に強く引張り上げられたときでも、ブッシュがトップケースに強く当たるという状況が発生しなくなる電気コード引出部構造を提供することを目的とする。
本発明に係る電気コード引出部構造は、ボトムケースと樹脂成形体でなるトップケースとを合わせることにより形成されるキャビネットの上記ボトムケースの立上り板部に形成された切欠状の凹入部に、電気コードに具備されているブッシュが嵌め込まれてそのブッシュに形成されている溝部に上記凹入部の縁部が差し込まれていると共に、その凹入部の開放部が上記トップケースによって塞がれている。そして、上記キャビネットの内側から外側に向かう上記電気コードのブッシュによる包囲部分の軸線に下がり勾配が付与されている。
この構成であると、トップケースの装着前又は装着後にかかわらず、凹入部にブッシュが嵌め込まれている状態で電気コードが上方に引張り上げられたときには、ブッシュが、凹入部に嵌まり込んだ状態のまま、立上り板部の外側に位置している部分が引き上げられる方向に捩じれてその立上り板部に引掛かる。そのため、凹入部からブッシュが抜け出しにくくなる。したがって、トップケースの装着前に凹入部からブッシュが抜け出てしまって作業者がブッシュの取付け作業を再度やり直さなければならないという事態が起こりにくくなるだけでなく、トップケースの装着後にユーザによって電気コードが上方に強く引っ張られたとしても、ブッシュがトップケースに強く当たるという状況が発生しなくなってトップケースの損傷が防止される。また、取付け作業性に関しては、図3を参照して説明した手順をそのまま採用することが可能になるので、立上り板部に対するブッシュの取付け作業性が損なわれることはない。
本発明では、上記溝部が上記軸線に対して直角に形成されていて、上記立上り板部が上記凹入部の形成箇所で上記キャビネットの高さ方向に対して傾斜して立ち上がっている、という構成を採用することが可能である。そして、この構成を採用する場合には、上記溝部が、上記ブッシュに間隔を隔てて具備された一対の鍔部の相互間隙間によって形成されていて、その溝部に上記凹入部の縁部が差し込まれることによって上記立上り板部の外側に配備されている上記鍔部に、上記立上り板部に形成された突出部がその鍔部の上方から対峙している、という構成をさらに追加して採用することが可能である。この構成を採用すると、ブッシュとして図3又は図4に示した従来例に採用されているものをそのまま用いることができるという利便性がある。
また、本発明では、上記溝部が上記軸線に対し直角以外の角度に傾斜して形成されていて、上記立上り板部が上記凹入部の形成箇所で上記キャビネットの高さ方向に立ち上がっているという構成を採用することも可能である。この構成であると、立上り板部の形状として、図3又は図4に示した従来例に採用されているものをそのまま用いることができるという利便性がある。
本発明に係る電気コード引出部構造は、ボトムケースと樹脂成形体でなるトップケースとを合わせることにより形成されるキャビネットの上記ボトムケースの立上り板部に形成された切欠状の凹入部に、電気コードに具備されているブッシュが嵌め込まれてそのブッシュに形成されている溝部に上記凹入部の縁部が差し込まれていると共に、その凹入部の開放部が上記トップケースによって塞がれている電気コード引出部構造において、上記ボトムケースが樹脂成形体でなり、上記溝部が、上記ブッシュに間隔を隔てて具備された一対の鍔部の相互間隙間により、上記電気コードのブッシュによる包囲部分の軸線に対して直角に形成されているのに対し、上記立上り板部が上記凹入部の形成箇所で上記キャビネットの高さ方向に対して傾斜して立ち上がって上記キャビネットの内側から外側に向かう上記電気コードのブッシュによる包囲部分の軸線に下がり勾配が付与され、上記溝部に上記凹入部の縁部が差し込まれることによって上記立上り板部の外側に配備されている上記鍔部に、上記立上り板部に形成された突出部がその鍔部の上方から対峙している、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この発明の作用などについては、後述する実施形態を参照して詳細に説明する。
以上のように、本発明によれば、図3を参照して説明した優れた取付け作業性を損なうことなく、トップケースの装着前の組立工程でブッシュが凹入部から抜け出てしまうというという事態や、トップケースの装着後にユーザなどによって電気コードが上方に強く引張り上げられたときにブッシュがトップケースに強く当たってトップケースが損傷するという事態が未然に防止される。したがって、組立工程では量産性が損なわれないという効果が奏され、また、ユーザによる使用段階では、電気コードが強く上方に引張られるという不足の事態が起こったとしてもトップケースが損傷することがなくなってその耐久性が改善されるという効果が奏される。
図1は本発明に係る電気コード引出部構造の実施形態を示した縦断面図である。この実施形態はDVDプレーヤなどの電気機器についてのものであり、キャビネットBの内側から外側へ電源コードでなる電気コード4が引き出されている。そして、キャビネットBからの電気コード4の引出箇所では、電気コード4に具備されているブッシュ5によって、その電気コード4がキャビネットBに擦れたり屈曲したりすることによる損傷が防止されている。
キャビネットBは、ボトムケース1とトップケース2とをビス止め結合することによって箱形に形成されていると共に、それらのボトムケース1とトップケース2との両方を樹脂成形体で形成することによってキャビネットBの軽量化やコストダウンなどを図っている。
また、ボトムケース1の背板又は側板を形成している立上り板部12に形成された切欠状の凹入部3に上記ブッシュ5が嵌め込まれていて、そのブッシュ5に形成されている溝部55に上記凹入部3に備わっている略U字形の縁部31が差し込まれ、かつ、その凹入部3の開放部32がトップケース2の縁枠部21によって塞がれている。
ブッシュ5には、弾力性を有するゴム材又は樹脂材が用いられていて、電気コード4の外皮と一体化されているものや電気コード4に圧入状に嵌め込まれているものなどがある。ブッシュ5の溝部55は、そのブッシュ5に間隔を隔てて具備された一対の鍔部51,52の相互間隙間により環状に形成されていて、その溝部55に上記のように凹入部3の縁部31が差し込まれている状態では、一対の鍔部51が縁部31を挟み付けているために電気コード4がキャビネットBの内外方向で動きにくくなっている。さらに、ブッシュ5にはキャビネットの外側に配備されている鍔部52から延び出たスリーブ部56が備わっていて、このスリーブ部56が電気コード4の屈曲を抑制して断線などが起こる事態を防いでいる。
この実施形態において、上記立上り板部12は、上記凹入部3の形成箇所イがキャビネットBの高さ方向Hに対して傾斜して立ち上がっている。また、ブッシュ5の溝部55と、そのブッシュ5によって包囲されている電気コード4の軸線Lとは直交している。したがって、傾斜している上記凹入部3の形成箇所イに図1のようにブッシュ5が取り付けられている状態では、キャビネットBの内側から外側に向かう電気コード4のブッシュ5による包囲部分の上記軸線Lに下がり勾配が付与されている。言い換えると、電気コード4はキャビネットBに対するブッシュ5の取付箇所から下向きに傾斜して延び出ている。
この電気コード引出部構造によると、トップケース2の装着前の組立工程において、凹入部3にブッシュ5が嵌め込まれている状態で電気コード4が上方(矢印P)に引張り上げられたときには、ブッシュ5が凹入部3に嵌まり込んだまま、そのブッシュ5の立上り板部12の外側に位置している部分である鍔部52やスリーブ56が引き上げられる方向に捩じれてその立上り板部12の凹入部3の形成箇所イに引掛かる。
このときの引掛かりに伴って生じるブッシュ5に対する滑り止め作用は、凹入部3の形成箇所イで立上り板部12がキャビネットBの高さ方向Hに対して傾斜していて、ブッシュ5の溝部55が電気コード4の上記軸線Lに直交しているために、図4で説明した従来例の場合よりも格段に大きくなり、しかも、その滑り止め作用は、電気コード4を上方(矢印P)に引張り上げる力が大きければ大きいほど顕著に発揮されて凹入部3からブッシュ5が抜け出しにくくなる。そのため、凹入部3からブッシュ5が抜け出てしまって作業者がブッシュ5の取付け作業を再度やり直さなければならないという事態が回避される。
加えて、ブッシュ5を立上り板部12に取り付ける組立工程では、ブッシュ5を、傾斜している凹入部3の形成箇所イに対してまっすぐに嵌め込んでその溝部55に凹入部3の縁部31を差し込むという1工程を行うだけで済むので、立上り板部12に対するブッシュ5の取付け作業性が、図4を参照して説明した従来例のそれと遜色のないものになる。したがって、組立工程での量産性も損なわれない。
トップケースの装着後にユーザによって電気コードが上方に強く引っ張られたときにも、上記同様に、ブッシュ5が、凹入部3に嵌まり込んだまま、鍔部52やスリーブ56が引き上げられる方向に捩じれてその立上り板部12の凹入部3の形成箇所イに引掛かる。したがって、トップケース2の縁枠部21にブッシュ5が強く当たるという状況が発生しなくなってトップケース2の損傷が防止される。
この実施形態では、特に、立上り板部12の凹入部3の形成箇所イの上部に段付面でなる突出部33を形成してあって、その突出部33をブッシュ5の外側の鍔部52に上方から対峙させている。この構成を採用しておくと、電気コード4が上方に引張り上げられてブッシュ5が凹入部3の形成箇所イを滑り上がったとしても、鍔部52が突出部33に当たって、それより上にブッシュ5が滑り上がるという事態が確実に阻止される。したがって、トップケース2の装着前の組立工程でブッシュ5が凹入部3から抜け出るという事態が確実に防止されるという利点がある。
図2は本発明に係る電気コード引出部構造の他の実施形態を示した縦断面図である。この実施形態では、ボトムケース1の立上り板部12をキャビネットBの高さ方向に立ち上げてその立上り板部12に切欠状に凹入部3を形成してある代わりに、ブッシュ5の溝部55を、電気コード4のブッシュ5による包囲部分の軸線Lに対し直角以外の角度に傾斜させて形成してある。したがって、この実施形態においても、垂直な立上り板部12の凹入部3の形成箇所イにブッシュ5が取り付けられている状態では、キャビネットBの内側から外側に向かう電気コード4のブッシュ5による包囲部分の軸線Lに下がり勾配が付与され、電気コード4がキャビネットBに対するブッシュ5の取付箇所から下向きに傾斜して延び出ている。その他の構成は図1のものと同様である。
図2の実施形態によっても、凹入部3にブッシュ5が嵌め込まれている状態で電気コード4が上方(矢印P)に引張り上げられたときには、ブッシュ5が凹入部3に嵌まり込んだまま、そのブッシュ5の立上り板部12の外側に位置している鍔部52やスリーブ56が引き上げられる方向に捩じれてその立上り板部12の凹入部3の形成箇所イに引掛かる。このときの引掛かりに伴って生じるブッシュ5に対する滑り止め作用は、凹入部3の形成箇所イで立上り板部12がキャビネットBの高さ方向Hに立ち上っていて、ブッシュ5の溝部55が電気コード4の上記軸線Lに対して直角以外の角度に傾斜しているために、図1の実施形態の場合と同様に図4で説明した従来例の場合よりも格段に大きくなり、しかも、その滑り止め作用は、電気コード4を上方(矢印P)に引張り上げる力が大きければ大きいほど顕著に発揮されて凹入部3からブッシュ5が抜け出しにくくなる。そのため、組立工程で凹入部3からブッシュ5が抜け出てしまって作業者がブッシュ5の取付け作業を再度やり直さなければならないという事態が回避されるだけでなく、トップケースの装着後にユーザによって電気コード4が上方に強く引っ張られたときにも、トップケース2の縁枠部21にブッシュ5が強く当たるという状況が発生しなくなってトップケース2の損傷が防止される。
また、ブッシュ5を立上り板部12に取り付ける組立工程では、ブッシュ5を凹入部3の形成箇所イに対してまっすぐに嵌め込んでその溝部55に凹入部3の縁部31を差し込むという1工程を行うだけで済むので、立上り板部12に対するブッシュ5の取付け作業性が、図4を参照して説明した従来例のそれと遜色のないものになる。したがって、組立工程での量産性も損なわれない。
なお、説明の便宜上、図1〜図4では同一又は相応部分に同一符号を付してある。
本発明に係る電気コード引出部構造の実施形態を示した縦断面図である。 本発明に係る電気コード引出部構造の他の実施形態を示した縦断面図である。 従来例の分解斜視図である。 同従来例の縦断面図である。 特許文献1に記載されている電源コードの固定構造についての分解斜視図である。
符号の説明
B キャビネット
H キャビネットの高さ方向
1 ボトムケース
2 トップケース
3 凹入部
4 電気コード
5 ブッシュ
12 立上り板部
31 凹入部の縁部
32 凹入部の開放部
33 突出部
51,52 鍔部
55 ブッシュの溝部
L 電気コードのブッシュによる包囲部分の軸線
イ 凹入部の形成箇所

Claims (5)

  1. ボトムケースと樹脂成形体でなるトップケースとを合わせることにより形成されるキャビネットの上記ボトムケースの立上り板部に形成された切欠状の凹入部に、電気コードに具備されているブッシュが嵌め込まれてそのブッシュに形成されている溝部に上記凹入部の縁部が差し込まれていると共に、その凹入部の開放部が上記トップケースによって塞がれている電気コード引出部構造において、
    上記ボトムケースが樹脂成形体でなり、上記溝部が、上記ブッシュに間隔を隔てて具備された一対の鍔部の相互間隙間により、上記電気コードのブッシュによる包囲部分の軸線に対して直角に形成されているのに対し、上記立上り板部が上記凹入部の形成箇所で上記キャビネットの高さ方向に対して傾斜して立ち上がって上記キャビネットの内側から外側に向かう上記軸線に下がり勾配が付与され、上記溝部に上記凹入部の縁部が差し込まれることによって上記立上り板部の外側に配備されている上記鍔部に、上記立上り板部に形成された突出部がその鍔部の上方から対峙していることを特徴とする電気コード引出部構造。
  2. ボトムケースと樹脂成形体でなるトップケースとを合わせることにより形成されるキャビネットの上記ボトムケースの立上り板部に形成された切欠状の凹入部に、電気コードに具備されているブッシュが嵌め込まれてそのブッシュに形成されている溝部に上記凹入部の縁部が差し込まれていると共に、その凹入部の開放部が上記トップケースによって塞がれている電気コード引出部構造において、
    上記キャビネットの内側から外側に向かう上記電気コードのブッシュによる包囲部分の軸線に下がり勾配が付与されていることを特徴とする電気コード引出部構造。
  3. 上記溝部が上記軸線に対して直角に形成されていて、上記立上り板部が上記凹入部の形成箇所で上記キャビネットの高さ方向に対して傾斜して立ち上がっている請求項2に記載した電気コード引出部構造。
  4. 上記溝部が、上記ブッシュに間隔を隔てて具備された一対の鍔部の相互間隙間によって形成されていて、その溝部に上記凹入部の縁部が差し込まれることによって上記立上り板部の外側に配備されている上記鍔部に、上記立上り板部に形成された突出部がその鍔部の上方から対峙している請求項3に記載した電気コード引出部構造。
  5. 上記溝部が上記軸線に対し直角以外の角度に傾斜して形成されていて、上記立上り板部が上記凹入部の形成箇所で上記キャビネットの高さ方向に立ち上がっている請求項2に記載した電気コード引出部構造。
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