JP2008112039A - レンズ付き印刷物 - Google Patents

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理奈子 長村
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Abstract

【課題】立体視または可変視用の印刷画像もしくは印刷図柄・模様が見えるようにしたレンズ付き印刷物において、このレンズ付き印刷物のレンズ部が復元したり、または、消失したりする画像もしくは図柄・模様に独自の変化を与える立体感や加飾効果に優れるレンズ付き印刷物を提供する。
【解決手段】立体視または可変視用の印刷画像(印刷図柄・模様も含む)が見えるようにしたレンズ付き印刷物10において、透明樹脂フィルム基材2の片面に、形状記憶樹脂からなる所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ部1aを形成し、そのレンズ部の反対面の前記透明樹脂フィルム基材に、前記レンズピッチと前記印刷画像ピッチとが一致するように、印刷画像3を形成した立体視または可変視画像シートの印刷画像面側に、熱可塑性樹脂層5を介して、紙基材またはフィルム基材6を積層してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体視または可変視用の印刷画像もしくは印刷図柄・模様が見えるようにしたレンズ付き印刷物に関し、さらに詳細には、このレンズ付き印刷物の形状記憶樹脂からなるレンズ部が形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で復元したり、または、消失したりする画像もしくは図柄・模様に独自の変化を与える立体感や加飾効果に優れるレンズ付き印刷物に関するものである。
従来から、例えば、特許文献1で提案されているように、印刷等により平面的に視覚表現された絵や図柄等の画像(「立体視用の画像」)をレンチキュラーレンズを用いて立体的に視認できるようにした立体印刷物はよく知られている。この立体印刷物は、左右の目で像を結ぶことができる立体視用の画像をレンチキュラーレンズの微細な凸レンズ列と同じ間隔(ピッチ)で線状に配列し、立体画像として認識することができるようにしたものである。
また、レンチキュラーレンズに、2種類3種類以上の絵や図柄等をこのレンズの微細な凸レンズ列の間隔(ピッチ)に合わせて交互にまたは種類順に繰り返して短冊状に合成した画像(「可変視用の画像」)を配設し、見る角度によって2種類または数種類の異なる絵柄が見えるようにした可変印刷物もよく知られている。
従来、上記の立体視または可変視印刷物は、平面の画像に遠近感や立体感を与えたり、動作変化を与える印刷物の技法として、あらかじめ複数の画像を縦方向または横方向に多数の線状帯に分け、これら異なる画像の線状帯を順次に並べて一枚に印刷し、その上に線状帯のピッチと方向に合わせたかまぼこ状の微細レンズの集合体からなるレンチキュラーシート等のレンズ作用により、複数の画像を重ね合わせ普通の視覚距離で結合して見せ、画面に立体感を出したり、画面を傾けることにより画像の変化を与える方法が取られている。画面を傾けて画像の変化を与える場合、画面にはめ込むかまたは分割して異なった2つの画像を一枚に印刷し、レンチキュラーシートを張つけても、傾きによるそれぞれの画像の変化は同一で、それぞれの画像に独自の変化を与えることは出来なかった。
特許第3038329号公報
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであって、立体視または可変視用の印刷画像もしくは印刷図柄・模様が見えるようにしたレンズ付き印刷物において、このレンズ付き印刷物のレンズ部が復元したり、または、消失したりする画像もしくは図柄・模様に独自の変化を与える立体感や加飾効果に優れるレンズ付き印刷物を提供するものである。
上記の目的を達成するために、即ち、
請求項1に係る発明は、
立体視または可変視用の印刷画像(印刷図柄・模様も含む)が見えるようにしたレンズ付き印刷物において、
透明樹脂フィルム基材の片面に、形状記憶樹脂からなる所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ部を形成し、そのレンズ部の反対面の前記透明樹脂フィルム基材に、前記レンズピッチと前記印刷画像ピッチとが一致するように、印刷画像を形成した立体視または可変視画像シートの印刷画像面側に、熱可塑性樹脂層を介して、紙基材またはフィルム
基材を積層してなることを特徴とするレンズ付き印刷物である。
また、請求項2に係る発明は、
前記形状記憶樹脂が、ポリウレタン系形状記憶ポリマーであることを特徴する請求項1記載のレンズ付き印刷物である。
また、請求項3に係る発明は、
前記立体視または可変視画像シートのレンズ部が、微細なレンズ群が所定のピッチで配列された凸状シリンドリカルレンズを並設してなるレンチキュラーレンズまたは単位凸状レンズを2次元配列してなるマイクロレンズアレイからなることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ付き印刷物である。
また、請求項4に係る発明は、
前記レンズ部が、前記透明樹脂フィルム基材上に形状記憶樹脂層を形成し、その形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶融成形温度で前記形状記憶樹脂層に平坦面を形成しその平坦面形状を記憶した第1次賦形を施した後、前記形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で前記平坦面形状を所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ形状に変形し、そのレンズ形状を保持した状態で前記ガラス転移点より低い温度に冷却して前記レンズ形状を固定し第2次賦形を施して、前記ガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、前記記憶した第1次賦形の平坦面形状を復元するように成形加工を施された、前記第2次賦形で形成されたレンズ形状を有するレンズ部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ付き印刷物である。
また、請求項5に係る発明は、
前記レンズ部が、前記透明樹脂フィルム基材上に形状記憶樹脂層を形成し、その形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶融成形温度で前記形状記憶樹脂層に前記所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ形状を記憶した第1次賦形を施した後、前記形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で前記レンズ形状を平坦面に変形し、その平坦面形状を保持した状態で前記ガラス転移点より低い温度に冷却して前記平坦面形状を固定し第2次賦形を施して、前記ガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、前記記憶した第1次賦形のレンズ形状を復元するように成形加工を施された、前記第1次賦形で形成されたレンズ形状を有するレンズ部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ付き印刷物である。
本発明により、立体視または可変視用の印刷画像もしくは印刷図柄・模様が見えるようにしたレンズ付き印刷物を構成する立体視または可変視画像シートのレンズ部を形状記憶樹脂で形成することで、このレンズ付き印刷物の形状記憶樹脂からなるレンズ部が形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で復元したり、または、消失したりする画像もしくは図柄・模様に独自の変化を与える立体感や加飾効果に優れるレンズ付き印刷物を提供できる。したがって、本発明のレンズ付き印刷物は観る者の注目を集め易く、パッケージ、カード、ポスター、景品等に使用して宣伝や差別効果の高いものとなる。また、本発明のレンズ付き印刷物は絵本や雑誌等に用いても利用価値の高いものとなる。
以下、本発明の実施形態の一例について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態としてレンズ部がレンチキュラーレンズからなるレンズ付き印刷物の一例を示す模式断面図であり、形状記憶樹脂からなるレンズ部が形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で消失するレンズ付き印刷物である。図2は、本発
明の一実施形態としてレンズ部がレンチキュラーレンズからなるレンズ付き印刷物の一例を示す模式断面図であり、形状記憶樹脂からなるレンズ部が形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で復元するレンズ付き印刷物。図3は、本発明の一実施形態としてレンズ部がマイクロレンズアレイからなるレンズ付き印刷物の一例を示す模式断面図であり、形状記憶樹脂からなるレンズ部が形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で消失するレンズ付き印刷物である。図4は、図3で示すレンズ付き印刷物における印刷画像のドット形状が視覚される状態を説明する説明図である。図5は、本発明のレンズ付き印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの一例を示す斜視図である。図6は、本発明のレンズ付き印刷物に用いられるマイクロレンズアレイの一例を示す斜視図である。図7および図8は、図1で示すレンズ付き印刷物に用いられる立体視または可変視画像シートのレンズ部を形成する形成方法の一例を説明する説明図である。図9および図10は、図2で示すレンズ付き印刷物に用いられる立体視または可変視画像シートのレンズ部を形成する形成方法の一例を説明する説明図である。
本発明のレンズ付き印刷物は、立体視または可変視用の印刷画像(印刷図柄・模様も含む)が見えるようにしたレンズ付き印刷物において、透明樹脂フィルム基材の片面に、形状記憶樹脂からなる所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ部を形成し、そのレンズ部の反対面の前記透明樹脂フィルム基材に、前記レンズピッチと前記印刷画像ピッチとが一致するように、印刷画像を形成した立体視または可変視画像シートの印刷画像面側に、熱可塑性樹脂層を介して、紙基材またはフィルム基材を積層してなることを特徴とするレンズ付き印刷物である。
本発明のレンズ付き印刷物の一例として、図1(a)で示すように、透明樹脂フィルム基材(2)の片面に、形状記憶樹脂からなる所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ部としてレンチキュラーレンズからなり、そのレンズ部(1a)の反対面の上記透明樹脂フィルム基材(2)に、上記レンチキュラーレンズのピッチと上記印刷画像ピッチ(3)とが一致するように、印刷画像(3)を形成した立体視または可変視画像シート(4)の印刷画像(3)面側に、熱可塑性樹脂層(5)を介して、紙基材またはフィルム基材(6)を積層してなることを特徴とするレンズ付き印刷物(10)である。
そして、上記レンズ部(1a)が、上記透明樹脂フィルム基材(2)上に形状記憶樹脂層を形成し、その形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶融成形温度で上記形状記憶樹脂層に平坦面を形成しその平坦面形状を記憶した第1次賦形を施した後、上記形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で上記平坦面形状を所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンチキュラーレンズ形状に変形し、そのレンズ形状を保持した状態で上記ガラス転移点より低い温度に冷却して上記レンズ形状を固定し第2次賦形を施して、上記ガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、上記記憶した第1次賦形の平坦面形状を復元するように成形加工を施された、上記第2次賦形で形成されたレンチキュラーレンズからなるレンズ部である。
上記のレンズ付き印刷物のレンズ部(1a)を形成するする形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で、図1(b)で示すように、上記で記憶した第1次賦形の平坦面形状を復元して、レンチキュラーレンズからなるレンズ部(1a)が消失した平坦面形状の形状記憶樹脂層(1b)に変化するレンズ付き印刷物(20)である。
また、本発明のレンズ付き印刷物の他の例として、図2(a)で示すように、透明樹脂フィルム基材(2)の片面に、平坦面形状の形状記憶樹脂層(1c)を有し、その反対面の上記透明樹脂フィルム基材(2)に、印刷画像(3)を形成した立体視または可変視画
像シート(4)の印刷画像(3)面側に、熱可塑性樹脂層(5)を介して、紙基材またはフィルム基材(6)を積層してなり、上記の平坦面形状の形状記憶樹脂層(1c)を、その形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、上記印刷画像ピッチ(3)と一致するピッチのレンチキュラーレンズからなるレンズ部(1d)が復元するレンズ付き印刷物(40)である。
そして、上記の復元し得るレンズ部(1d)が、上記透明樹脂フィルム基材(2)上に形状記憶樹脂層を形成し、その形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶融成形温度で上記形状記憶樹脂層に上記所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ部としてレンチキュラーレンズ形状を記憶した第1次賦形を施した後、上記形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で上記レンチキュラーレンズ形状を平坦面に変形し、その平坦面形状を保持した状態で上記ガラス転移点より低い温度に冷却して上記平坦面形状を固定し第2次賦形を施して、上記ガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、上記記憶した第1次賦形のレンズ形状を復元するように成形加工を施された、上記第1次賦形で形成されたレンチキュラーレンズ形状からなるレンズ部である。
上記の形状記憶樹脂層(1c)構成する形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、図2(b)で示すように、上記で記憶した第1次賦形の所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ部(1d)として印刷画像ピッチ(3)とが一致するようにレンチキュラーレンズ形状を復元してレンズ部(1d)に変化したレンズ付き印刷物(40)である。
上記のレンズ付き印刷物に用いる立体視または可変視画像シート(4)は、レンズ部として、図5で示すような、凸状シリンドリカルレンズ(70a)を並設してなるレンチキュラーレンズ(70)を用いて、透明フィルム基材(2)の片面に印刷等により平面的に視覚表現された絵や図柄等の画像(3)(「立体視用の画像」)を透明フィルム基材(2)のもう一方の面に設けたレンチキュラーレンズにより立体的に視認できるようにしたこの立体視画像シートは、左右の目で像を結ぶことができる立体視用の画像をレンチキュラーレンズの微細な凸状シリンドリカルレンズ(70a)列と同じ間隔(ピッチ)で線状に配列し、立体画像として認識することができるようにした立体視画像シート(4)である。
また、レンチキュラーレンズに、2種類または3種類以上の絵や図柄等の画像をこのレンズの微細な凸状シリンドリカルレンズ(70a)列の間隔(ピッチ)に合わせて交互にまたは種類順に繰り返して短冊状に合成した画像(「可変視用の画像」)を配設し、見る角度によって2種類または数種類の異なる絵や図柄等の画像が見えるようにした可変視画像シート(4)である。
さらに、本発明のレンズ付き印刷物の別の例として、図3(a)で示すように、透明樹脂フィルム基材(2)の片面に、形状記憶樹脂からなる単位凸状レンズを2次元配列してなるマイクロレンズアレイからなるレンズ部(1e)の反対面の上記透明樹脂フィルム基材(2)に、上記マイクロレンズアレイレンズの単位凸状レンズのピッチと上記印刷画像ピッチ(3)とが一致するように、ドットパターンからなる印刷画像(3)を形成した立体視または可変視画像シート(4)の印刷画像(3)面側に、熱可塑性樹脂層(5)を介して、紙基材またはフィルム基材(6)を積層してなることを特徴とするレンズ付き印刷物(50)である。
そして、図1で示す、レンチキュラーレンズからなるレンズ部を有するレンズ付き印刷物と同様、上記のマイクロレンズアレイからなるレンズ部(1e)が、上記透明樹脂フィルム基材(2)上に形状記憶樹脂層を形成し、その形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶
融成形温度で上記形状記憶樹脂層に平坦面を形成しその平坦面形状を記憶した第1次賦形を施した後、上記形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で上記平坦面形状を所定のピッチの微細なレンズ群からなるマイクロレンズアレイ形状に変形し、そのレンズ形状を保持した状態で上記ガラス転移点より低い温度に冷却して上記レンズ形状を固定し第2次賦形を施して、上記ガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、上記記憶した第1次賦形の平坦面形状を復元するように成形加工を施された、上記第2次賦形で形成されたマイクロレンズアレイを有するレンズ部(1e)である。
上記のレンズ付き印刷物のマイクロレンズアレイからなるレンズ部(1e)を構成する形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で、図3(b)で示すように、上記で記憶した第1次賦形の平坦面形状を復元してマイクロレンズアレイからなるレンズ部(1e)が消失した平坦面形状の形状記憶樹脂層(1f)に変化するレンズ付き印刷物(60)を示したものである。
上記では、所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンチキュラーレンズやマイクロレンズアレイ等の1種類のレンズ付き印刷物を例示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば、透明樹脂フィルム基材上に形状記憶樹脂層を形成し、その形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶融成形温度で上記形状記憶樹脂層に所定のピッチからなるマイクロレンズアレイを形成しそのマイクロレンズアレイ形状を記憶した第1次賦形を施した後、上記形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、上記マイクロレンズアレイ形状をそのマイクロレンズのピッチと同一のピッチを有するレンチキュラーレンズ形状に変形し、そのレンチキュラーレンズ形状を保持した状態で上記ガラス転移点より低い温度に冷却して上記レンチキュラーレンズ形状を固定し第2次賦形を施して、上記ガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、上記記憶した第1次賦形のマイクロレンズアレイ形状を復元するように成形加工を施して、2種類のレンズ付き印刷物とすることも可能である。レンチキュラーレンズとマイクロレンズアレイとでは見え方が異なる画像もしくは図柄・模様に独自の変化を与える立体感や加飾効果に優れるレンズ付き印刷物を提供できる。
上記のマイクロレンズアレイからなるレンズ付き印刷物における立体視または可変視画像シート(4)は、レンズ部として、図6で示すような、単位凸状レンズ(80a)を2次元配列してなるマイクロレンズ(80)を用いて、図4(a)で示すように、マイクロレンズの微細な単位凸レンズ(1e)の間隔(ピッチ)に合わせてドットパターン等の画像(3)を印刷して配設し、このマイクロレンズと画像(3)との相互作用、即ち、空間周波数の変調によって、両方の目で見て、右目で認識する像と左目で認識する像の差を処理する両眼視差による立体視だけでなく、視点を移動させると手前にある(視覚的深度の浅い)対称画像ほど見え方が大きく変化し、逆に、奥にある(視覚的深度の深い)ものはそれほど大きな変化を見せない。この見え方の違いから対称画像の位置関係を認識してドットパターンからなる立体視画像シート(4)である。そして、このレンズ付き印刷物(50)を観察すると、図4(b)で示すように、ドット形状(3)が視覚的に奥にあるように立体視できる。
上述した本発明のレンズ付き印刷物におけるレンズ部を形成する形状記憶樹脂とは、形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度の溶融成形温度で、レンズ成形体を成形時に記憶した第1の形状から形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で平坦面形状等の第2の形状に変形し、その形状に保持したままそのガラス転移点よりも低い温度で冷却してその形状を固定し、第1の形状に復元するときには再びそのガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度に戻して記憶形状を復元することができる樹脂である。
本発明で使用する形状記憶樹脂は、レンズを形成するものであるから透明性に優れる、イソシアネート化合物、ポリオール化合物、および鎖延長剤を反応させてなる使用温度付近にガラス転移点設定したポリウレタン系形状記憶ポリマー(ポリウレタンエラストマー)が望ましい。
ポリウレタンエラストマーを製造するのに使用されるイソシアネート成分としては、通常ポリウレタンに使用されるものであれば特に制限がなく、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、m−またはp−フェニレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートおよびこれらの混合物が使用される。
また、ポリオール成分としては、1分子中に少なくとも2個以上の水酸基を有するものが用いられ、例えば、ジオールやトリオールなどの多価アルコール、脂肪族アミン、方向族アミンなどを開始剤として、これにアルキレンオキサイドを付加して製造されるポリオキシアルキレンポリオール、酸とアルコールの縮合により製造されるポレエステルポリオール、あるいは、ポリテトレメチレングリコール、ポリブタジエンポリオールなどが使用される。
鎖延長剤や架橋剤としては、エチレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコールなどのグリコール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアミン類、トリメチロールプロパンのTDI(トリエンジイソシアネート)アダクトトリフェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソシアネートなどが挙げられる。
また、必要に応じて反応を促進するために触媒が使用される。触媒としては、トリエチルアミン、テトラメチルプロピレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミンなどの第3級アミン類またはスタナスオクトエート、スタンスオリエート、ジブチル錫ジラウレートの如き錫系触媒に代表される金属触媒があり、これらはおのおの単独にあるいは混合して使用される。上記イソシアネート、ポリオール、鎖延長剤、および必要に応じて触媒を用いてプレポリマー法によりウレタンエラストマーを合成することができる。
プレポリマー法によりウレタンエラストマーを合成は、まず、ジイソシアネートとポリオールを特定のモル比の配合比で反応させてプレポリマーを合成する。反応終了後、鎖延長剤/プレポリマー比のモル比が希望する配合比になるように鎖延長剤を添加し、その後脱泡型に流し込み恒温乾燥機にて架橋反応を行わせてウレタンエラストマーを合成する。上記の合成は溶媒系非溶媒系のいずれでも可能である。
ウレタンエラストマーのガラス転移点や物性に及ぼす要因としては、(1)イソシアネートの種類、(2)ポリオールの種類、(3)鎖延長剤の種類、(4)ジイソシアネートとポリオール配合比、(5)鎖延長剤/プレポリマー配合比、(6)アニ−リングなどが考えられるが、これら(1)〜(6)の要因を変えることにより希望するガラス転移点物性をもつウレタンエラストマーを自由に合成することが可能である。
本発明において使用される透明フィルム基材(2)としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエステル等の透明なプラスチック製のフィルムまたはシート等が使用できる。
本発明における立体視または可変視用の印刷画像(3)としての図柄・模様およびドッ
トパターン等の印刷方法は、特に限定されず、オフセット印刷、グラビア印刷など各種印刷方法を用いることができる。
本発明で用いられる熱可塑性樹脂層(5)の熱可塑性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチエン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレンもしくはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、その他などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等のが挙げられる。熱可塑性樹脂層の厚さとしては、10〜100μmの範囲が好ましい。
また、本発明で用いられる立体視または可変視画像シート(4)に積層される紙基材もしくはフィルム基材(6)における、紙基材としては特に限定されず通常の抄紙して得られる紙が使用され、坪量が30g/m2以上のものが好ましい。さらに、合成紙なども使用することもできる。また、フィルム基材においても特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエステル等の透明なプラスチック製のフィルムまたはシート等が使用できる。厚さとしては、12μm以上が好ましい。
次に、本発明のレンズ付き印刷物の製造方法について図面を参照して説明する。初めに、図1で示す、本発明のレンズ付き印刷物(10)について説明すると、まず、レンズ付き印刷物に用いる立体視または可変視画像シート(4)を作成する。図7で示すように、透明樹脂フィルム基材(2)の片面に所定のピッチの印刷画像(3)を、例えば、紫外線硬化型インキを用いて印刷形成し、その反対面の透明樹脂フィルム基材(2)上に、形状記憶樹脂組成物からなる塗工液を塗布して形状記憶樹脂層(1)を形成する[図7(a)参照]。次いで、例えば、加熱成形プレス機(7,7′)を使用して[図7(b)参照]、形状記憶樹脂層(1)を構成する形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶融成形温度でプレス成形して、形状記憶樹脂層(1)を平坦に形成し[図7(c)参照]、その平坦面形状を記憶した第1次賦形を施した後[図7(d)参照]、図8で示すように、上記の印刷画像(3)のピッチと一致する微細なレンズ群からなるレンチキュラーレンズ形状からなる金型を備えた加熱成形プレス機(8,8′)を使用して[図8(e)参照]、上記形状記憶樹脂層の平坦面形状をガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で変形し、レンチキュラーレンズからなるレンズ部(1a)を形成する、そのレンズ形状を保持した状態で上記ガラス転移点より低い温度に冷却して上記レンズ形状を固定し第2次賦形を施す[図8(f)参照]。第2次賦形で形成されたレンチキュラーレンズからなるレンズ部(1a)を有する立体視または可変視画像シート(4)が得られる。
上記で得られた立体視または可変視画像シート(4)の印刷画像(3)面側に、熱可塑性樹脂層(5)を介して、紙基材またはフィルム基材(6)を積層してなる、図1(a)で示す、本発明のレンズ付き印刷物(10)が製造できる。このレンズ付き印刷物(10)のレンズ部(1a)をこのレンズ部(1a)を構成する形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で加熱すると、図1(b)で示すように、第1次賦形で記憶した平坦面形状の形状記憶樹脂層(1b)を復元し、レンチキュラーレンズからなるレンズ部(1a)は消失する。
次に、図2で示す、本発明のレンズ付き印刷物(30)について説明すると、まず、レンズ付き印刷物に用いる立体視または可変視画像シート(4)を作成する。図9で示すよ
うに、透明樹脂フィルム基材(2)の片面に所定のピッチの印刷画像(3)を、例えば、紫外線硬化型インキを用いて印刷形成し、その反対面の透明樹脂フィルム基材(2)上に、形状記憶樹脂組成物からなる塗工液を塗布して形状記憶樹脂層(1)を形成する[図9(a)参照]。次いで、上記印刷画像(3)のピッチと同一のピッチを有する微細なレンズ群からなるレンズ形状からなる金型を備えた加熱成形プレス機(8,8′)を使用して[図9(b)参照]、形状記憶樹脂層(1)を構成する形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶融成形温度でプレス成形して[図9(c)参照]、レンズ形状を記憶した第1次賦形を施した後[図9(d)参照]、図10で示すように、例えば、加熱成形プレス機(7,7′)を使用して[図10(e)参照]、レンズ部(1d)をプレス成形によりガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度でレンチキュラーレンズ形状を平坦面形状に変形する、そのレンズ形状を保持した状態で前記ガラス転移点より低い温度に冷却して前記平坦面形状を固定し第2次賦形を施す[図10(f)参照]。第2次賦形で形成された平坦面形状の形状記憶樹脂層(1c)を有する立体視または可変視画像シート(4)が得られる。
上記で得られた立体視または可変視画像シート(4)の印刷画像(3)面側に、熱可塑性樹脂層(5)を介して、紙基材またはフィルム基材(6)を積層してなる、図2(a)で示す、本発明のレンズ付き印刷物(30)が製造できる。このレンズ付き印刷物(30)の平坦面形状の形状記憶樹脂層(1c)を構成する形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で第1次賦形で記憶したレンチキュラーレンズからなるレンズ部(1d)を復元して本発明のレンズ付き印刷物(40)が得られる。
さらに、図3で示す、本発明のマイクロレンズアレイからなるレンズ付き印刷物(50)の製造については、本発明のレンズ付き印刷物(10)におけるレンチキュラーレンズ金型の代わりに、マイクロレンズアレイ金型に換えて同様に成形することにより、図3(a)で示すレンズ付き印刷物(50)が得られる。このレンズ付き印刷物(50)のレンズ部(1e)を構成する形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で、図3(b)で示すように、第1次賦形で記憶した平坦面形状の形状記憶樹脂層(1f)を復元し、マイクロレンズアレイからなるレンズ部(1e)は消失する。
上記で得られる本発明のレンズ付き印刷物は、立体視または可変視用の印刷画像もしくは印刷図柄・模様が見えるようにしたレンズ付き印刷物を構成する立体視または可変視画像シートのレンズ部を形状記憶樹脂で形成することで、このレンズ付き印刷物の形状記憶樹脂からなるレンズ部が形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で復元したり、または、消失したりする画像もしくは図柄・模様に独自の変化を与える立体感や加飾効果に優れるレンズ付き印刷物を提供できる。したがって、本発明のレンズ付き印刷物は観る者の注目を集め易く、パッケージ、カード、ポスター、景品等に使用して宣伝や差別効果の高いものとなる。また、本発明のレンズ付き印刷物は絵本や雑誌等に用いても利用価値の高いものとなる。
本発明の一実施形態として形状記憶樹脂からなるレンズ部がレンチキュラーレンズからなるレンズ付き印刷物の一例を示す模式断面図であり、(a)は、レンズ付き印刷物である。(b)は、形状記憶樹脂からなるレンズ部が形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で加熱されるとレンズ部が消失するレンズ付き印刷物である。 本発明の一実施形態として形状記憶樹脂からなるレンズ部がレンチキュラーレンズからなるレンズ付き印刷物の一例を示す模式断面図であり、(a)は、形状記憶樹脂層のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で加熱されるとレンズ部が復元するレンズ付き印刷物である。(b)は、レンズ部が復元したレンズ付き印刷物である。 本発明の一実施形態として形状記憶樹脂からなるレンズ部がマイクロレンズアレイからなるレンズ付き印刷物の一例を示す模式断面図であり、(a)は、レンズ付き印刷物である。(b)は、形状記憶樹脂からなるレンズ部が形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度より低い温度で加熱されるとレンズ部が消失するレンズ付き印刷物である。 図3で示す本発明のマイクロレンズアレイからなるレンズ付き印刷物における印刷画像のドット形状が立体的に視覚される状態を説明する説明図である。 本発明のレンズ付き印刷物に用いられるレンチキュラーレンズの一例を示す斜視図である。 本発明のレンズ付き印刷物に用いられるマイクロレンズアレイの一例を示す斜視図である。 図1で示すレンズ付き印刷物に用いられる立体視または可変視画像シートのレンズ部を形成する形成方法の一例を説明する説明図である。 図1で示すレンズ付き印刷物に用いられる立体視または可変視画像シートのレンズ部を形成する形成方法の一例を説明する説明図である。 図2で示すレンズ付き印刷物に用いられる立体視または可変視画像シートのレンズ部を形成する形成方法の一例を説明する説明図である。 図2で示すレンズ付き印刷物に用いられる立体視または可変視画像シートのレンズ部を形成する形成方法の一例を説明する説明図である。
符号の説明
1・・・形状記憶樹脂層
1a、1d、1e・・・レンズ部
1b、1c、1f・・・平坦形状形状記憶樹脂層
2・・・透明樹脂フィルム基
3・・・印刷画像
5・・・熱可塑性樹脂層
6・・・紙基材またはフィルム基材
7、7′・・・加熱プレス成形機
8、8′・・・レンズ形状金型を備えた加熱プレス成形機
10、40、50・・・立体視または可変視画像シート
20、30、60・・・
70・・・レンチキュラーレンズ
70a・・・凸状シリンドリカルレンズ
80・・・マイクロレンズアレイ
80a・・・凸状単位レンズ

Claims (5)

  1. 立体視または可変視用の印刷画像(印刷図柄・模様も含む)が見えるようにしたレンズ付き印刷物において、
    透明樹脂フィルム基材の片面に、形状記憶樹脂からなる所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ部を形成し、そのレンズ部の反対面の前記透明樹脂フィルム基材に、前記レンズピッチと前記印刷画像ピッチとが一致するように、印刷画像を形成した立体視または可変視画像シートの印刷画像面側に、熱可塑性樹脂層を介して、紙基材またはフィルム基材を積層してなることを特徴とするレンズ付き印刷物。
  2. 前記形状記憶樹脂が、ポリウレタン系形状記憶ポリマーであることを特徴する請求項1記載のレンズ付き印刷物。
  3. 前記立体視または可変視画像シートのレンズ部が、微細なレンズ群が所定のピッチで配列された凸状シリンドリカルレンズを並設してなるレンチキュラーレンズまたは単位凸状レンズを2次元配列してなるマイクロレンズアレイからなることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ付き印刷物。
  4. 前記レンズ部が、前記透明樹脂フィルム基材上に形状記憶樹脂層を形成し、その形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶融成形温度で前記形状記憶樹脂層に平坦面を形成しその平坦面形状を記憶した第1次賦形を施した後、前記形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で前記平坦面形状を所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ形状に変形し、そのレンズ形状を保持した状態で前記ガラス転移点より低い温度に冷却して前記レンズ形状を固定し第2次賦形を施して、前記ガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、前記記憶した第1次賦形の平坦面形状を復元するように成形加工を施された、前記第2次賦形で形成されたレンズ形状を有するレンズ部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ付き印刷物。
  5. 前記レンズ部が、前記透明樹脂フィルム基材上に形状記憶樹脂層を形成し、その形状記憶樹脂のガラス転移点以上の溶融成形温度で前記形状記憶樹脂層に前記所定のピッチの微細なレンズ群からなるレンズ形状を記憶した第1次賦形を施した後、前記形状記憶樹脂のガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で前記レンズ形状を平坦面に変形し、その平坦面形状を保持した状態で前記ガラス転移点より低い温度に冷却して前記平坦面形状を固定し第2次賦形を施して、前記ガラス転移点以上の温度でかつ溶融成形温度よりも低い温度で、前記記憶した第1次賦形のレンズ形状を復元するように成形加工を施された、前記第1次賦形で形成されたレンズ形状を有するレンズ部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ付き印刷物。
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