JP2008111994A - 液晶表示装置用の電極基板 - Google Patents

液晶表示装置用の電極基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2008111994A
JP2008111994A JP2006294921A JP2006294921A JP2008111994A JP 2008111994 A JP2008111994 A JP 2008111994A JP 2006294921 A JP2006294921 A JP 2006294921A JP 2006294921 A JP2006294921 A JP 2006294921A JP 2008111994 A JP2008111994 A JP 2008111994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode substrate
protrusions
protrusion
electrode
rubbing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006294921A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Nakayama
浩治 中山
Yohei Kimura
洋平 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Display Central Inc
Original Assignee
Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd filed Critical Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd
Priority to JP2006294921A priority Critical patent/JP2008111994A/ja
Publication of JP2008111994A publication Critical patent/JP2008111994A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】液晶表示装置に適用される電極基板であって、液晶表示装置の表示品位を改善することが可能な電極基板を提供すること。
【解決手段】絶縁基板上のアクティブエリア6に対応して配置された電極と、少なくとも電極を覆うように配置された配向膜と、絶縁基板上のアクティブエリア外に配置された突起Pと、を備えた液晶表示装置用の電極基板であって、突起Pは、配向膜をラビング処理する際に電極基板を搬送する搬送方向Tに交差するように配置されたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、電極基板に係り、特に、液晶表示装置に適用され液晶層に含まれる液晶分子の配向を制御する配向膜を備えた電極基板に関する。
平面表示装置として代表的な液晶表示装置は、シール材を介して貼り合わせられたアレイ基板と対向基板との間に液晶層を保持して構成された液晶表示パネルを備えている。この液晶表示パネルは、マトリクス状の画素によって構成されたアクティブエリアを備えている。アレイ基板は、アクティブエリアにおいて、画素毎に配置された画素電極などを備えた電極基板に相当し、また、対向基板は、複数の画素に共通の対向電極などを備えた電極基板に相当する。これらの電極基板は、電極の表面を覆う配向膜を備えている。この配向膜は、アレイ基板と対向基板との間のギャップに封入された液晶層に含まれる液晶分子の配向を制御するものである。
アレイ基板と対向基板との間に均一なギャップを形成するために表示領域内に配置された柱と、アレイ基板と対向基板とを貼り合わせるシール材からの液晶層への汚染物質の拡散を抑制するために表示領域の周辺部に配置された障壁と、を同時に形成する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開平10−221695号公報
ところで、多くの配向膜には、液晶分子の配向を制御するためのラビング処理が施される。このラビング処理では、ラビング布を巻きつけたローラを回転させ、テーブル上に載置された電極基板がローラに対して相対的にローラの回転方向とは逆方向に移動するような機構が採用されている。このようなラビング処理により、起毛の接触痕が配向膜に転写され、液晶分子の配向が制御される。
しかしながら、このようなラビング処理に起因して、スジ状の表示ムラが発生するおそれがある。これは以下のような理由によるものと考えられている。
第1に、ラビング処理の際に、ラビング布の起毛が分岐したことによるラビングムラが挙げられる。すなわち、電極基板上には、アクティブエリア内に限らず、外周部、さらにはチップとして切り出されるチップ領域の外部にまで、種々のパターンが形成されている。このため、ラビング処理において電極基板が移動する際、先行してラビング布が接触するラビング方向上流側において、電極基板における凹凸の影響により、ラビング布の起毛が分岐してしまうことがある。理想的には、均一に分布している起毛の接触痕が配向膜に転写されるべきであるが、このように起毛が分岐した状態でラビング処理を継続すると、起毛が密に分布した部分と疎に分布した部分とで配向膜への転写量に差が生ずる。このため、電極基板の移動方向に沿ってラビングムラが生ずる。
第2に、ラビング処理の際に、ラビング布に付着した異物によるラビングムラが挙げられる。すなわち、ラビング処理において電極基板が移動する際、先行してラビング布が配向膜に接触したラビング方向上流側において、配向膜の削りカスがラビング布に取り込まれることがある。この削りカスが異物となって起毛に付着した状態でラビング処理を継続すると、起毛が接触した部分と異物が接触した部分とで配向膜への転写量に差が生ずる。このため、電極基板の移動方向に沿ってラビングムラが生ずる。
このようなラビングムラは、液晶層における液晶分子の配向性に差を生じさせてしまい、液晶層への印加電圧に対する変調率(液晶層を透過する光の透過率)の差、つまり表示ムラとなって視認されやすくなる。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、液晶表示装置に適用される電極基板であって、液晶表示装置の表示品位を改善することが可能な電極基板を提供することにある。
この発明の態様による電極基板は、
絶縁基板上のアクティブエリアに対応して配置された電極と、
少なくとも前記電極を覆うように配置された配向膜と、
前記絶縁基板上のアクティブエリア外に配置された突起と、を備えた液晶表示装置用の電極基板であって、
前記突起は、前記配向膜をラビング処理する際に電極基板を搬送する搬送方向に交差するように配置されたことを特徴とする。
この発明によれば、液晶表示装置に適用される電極基板であって、液晶表示装置の表示品位を改善することが可能な電極基板を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の電極基板について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、単一チップの液晶表示装置は、略矩形平板状の液晶表示パネル1を備えている。この液晶表示パネル1は、それぞれ電極を備えた一対の電極基板すなわちアレイ基板3及び対向基板4と、これら一対の基板の間に保持された液晶層5と、によって構成されている。これらのアレイ基板3と対向基板4とは、これらの間に液晶層5を保持するための所定のギャップを形成した状態でシール材によって貼り合わせられている。この液晶表示パネル1は、シール材によって囲まれた内側に画像を表示する略矩形状のアクティブエリア6を備えている。アクティブエリア6は、マトリクス状に配置された複数の画素PXや、各画素PXに駆動信号を供給する複数の信号供給配線などを有している。
アレイ基板3は、光透過性を有するガラスなどの絶縁基板81を用いて構成され、アクティブエリア6に対応して配置された信号供給配線として、例えば、画素PXの行方向に沿って延在する複数の走査線Y(1、2、3、…、m)や、画素PXの列方向に沿って延在する複数の信号線X(1、2、3、…、n)などを備えている。これら走査線Y及び信号線Xは、絶縁層を介して互いに異なる層に配置されている。また、アレイ基板3は、アクティブエリア6において、これらの走査線Yと信号線Xとの交差部付近において画素PX毎に配置されたスイッチング素子7、このスイッチング素子7に接続された画素電極8などを備えている。
スイッチング素子7は、例えば薄膜トランジスタ(TFT)などによって構成されている。このスイッチング素子7は、半導体層7SC、ゲート電極7G、ソース電極7S、及び、ドレイン電極7Dを有している。
半導体層7SCは、絶縁基板81を覆うアンダーコート層82上に配置されている。この半導体層7SCは、例えば多結晶シリコン薄膜によって形成されている。アンダーコート層82は、窒化シリコン膜(Si)や酸化シリコン膜(SiO)などによって形成されている。半導体層7SCは、ゲート絶縁膜83によって覆われている。
ゲート電極7Gは、例えばモリブデン−タングステン(MoW)によって形成され、ゲート絶縁膜83上に配置されている。このゲート電極7Gは、対応する走査線Yに電気的に接続されている(あるいは走査線と一体に形成されている)。ゲート絶縁膜83は、例えば酸化シリコン膜によって形成されている。ゲート電極7Gは、層間絶縁膜84によって覆われている。
ソース電極7S及びドレイン電極7Dは、例えばモリブデン(Mo)/アルミニウム(Al)/モリブデン(Mo)によって形成された積層体であり、層間絶縁膜84上に配置されている。ソース電極7Sは、ゲート絶縁膜83及び層間絶縁膜84を貫通するコンタクトホール85を介して半導体層7SCのソース領域にコンタクトしているとともに、対応する信号線Xに電気的に接続されている(あるいは信号線と一体に形成されている)。ドレイン電極7Dは、ゲート絶縁膜83及び層間絶縁膜84を貫通するコンタクトホール86を介して半導体層7SCのドレイン領域にコンタクトしている。層間絶縁膜84は、例えば、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜などの無機系材料によって形成されている。ソース電極7S及びドレイン電極7Dは、保護絶縁膜87によって覆われている。この保護絶縁膜87は、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜などの無機系材料や、有機系の樹脂材料などによって形成されている。
画素電極8は、保護絶縁膜87上に配置されている。この画素電極8は、保護絶縁膜87を貫通するコンタクトホール88を介してドレイン電極7Dに電気的に接続されている。この画素電極8は、バックライト光を選択的に透過して画像を表示する透過型の液晶表示装置においては、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)などの光透過性を有する導電材料によって形成される。また、画素電極8は、対向基板4側から入射する外光を選択的に反射して画像を表示する反射型の液晶表示装置においては、アルミニウム(Al)などの光反射性を有する導電材料によって形成される。このような画素電極8は、液晶層5に含まれる液晶分子の配向を制御するための配向膜89によって覆われている。この配向膜89は、少なくとも画素電極8を覆うように配置されるが、アクティブエリア6にとどまらず、さらにその外方まで延在していても良い。
対向基板4は、ガラスなどの光透過性を有する絶縁基板91を用いて構成されている。この対向基板4は、アクティブエリア6において、絶縁基板91の一方の主面(表面)上に、カラーフィルタCFを備えている。すなわち、カラー表示タイプの液晶表示装置は、複数種類の表示画素、例えば赤(R)を表示する赤色画素、緑(G)を表示する緑色画素、青(B)を表示する青色画素を有している。対向基板4は、絶縁基板91上に、赤色画素に対応して赤色の主波長の光を透過する赤色カラーフィルタを備え、緑色画素に対応して緑色の主波長の光を透過する緑色カラーフィルタを備え、さらに、青色画素に対応して青色の主波長の光を透過する青色カラーフィルタを備えている。このようなカラーフィルタCFは、着色された樹脂材料などを用いて形成されている。
また、対向基板4は、アクティブエリア6において、カラーフィルタCF上に複数の画素PXに共通の対向電極9などを備えている。この対向電極9は、ITOなどの光透過性を有する導電材料によって形成されている。このような対向基板4は、液晶層5に含まれる液晶分子の配向を制御するための配向膜92によって覆われている。この配向膜92は、少なくとも対向電極9を覆うように配置されるが、アクティブエリア6にとどまらず、さらにその外方まで延在していても良い。
これらのアレイ基板3及び対向基板4は、複数の画素PXの画素電極8と対向電極9とを対向させた状態で配設され、これらの間にギャップを形成する。液晶層5は、アレイ基板3と対向基板4とのギャップに封止された液晶組成物によって形成されている。また、アレイ基板3及び対向基板4の外面には、それぞれ液晶層5の特性に合わせて偏光方向を設定した一対の偏光板が設けられている。
液晶表示パネル1は、アクティブエリア6よりも外側に位置する外周部10に配置された接続部31を備えている。この接続部31は、信号供給源として機能する駆動ICチップやフレキシブル配線基板などと接続可能である。図1に示した例では、接続部31は、対向基板4の端部4Aより外方に延在したアレイ基板3の延在部3Aに設けられている。アクティブエリア6に配置された走査線Y(1、2、3、…、m)のそれぞれは、外周部10に引き出され、接続部31に接続されている。また、信号線X(1、2、3、…、n)のそれぞれは、外周部10に引き出され、接続部31に接続されている。
次に、電極基板に備えられた配向膜のラビング処理に起因した表示ムラの発生を抑制するための構造について説明する。
すなわち、電極基板は、配向膜をラビング処理する際に電極基板を搬送する搬送方向に交差するようにアクティブエリア外に配置された突起を備えている。以下に、単一のアクティブエリアを含むチップ領域を複数備えた電極基板(後に複数のチップが切り出されるいわゆるマザー基板)、及び、単一のチップを構成する電極基板を例に挙げて説明する。
まず、マザー基板の例について説明する。液晶表示装置を製造するのに適用されるマザー基板としては、アレイ基板用マザー基板と、対向基板用マザー基板とがある。ここでは、アレイ基板用マザー基板を例に突起のレイアウトについて説明するが、対向基板用マザー基板についても同一のレイアウトの突起を適用可能であることはいうまでもない。
図3に示すように、マザー基板Mは、複数のチップ領域Cを備えている。これらのチップ領域Cのそれぞれは、単一の略矩形状のアクティブエリア6、外周部10に配置された接続部31などを備えている。このようなマザー基板Mは、その表面に配向膜材料が塗布された後、配向膜のラビング処理工程に移設される。
すなわち、マザー基板Mは、図示しない移動機構を備えたテーブル上に載置される。そして、このマザー基板Mを図中の矢印Tで示すような搬送方向に沿って搬送する。一方で、ラビング布を巻きつけたローラRは、その長軸Lがマザー基板Mの搬送方向Tに対して所定角度(非平行)をなすように固定される。そして、このローラRを図中の矢印Aで示すような回転方向に回転させる。そして、マザー基板MをローラRに対して相対的にローラRの回転方向とは逆方向に移動させる。このようなラビング処理により、ラビング布の起毛の接触痕が配向膜に転写され、ラビング方向Bに沿って液晶分子の配向が制御可能となる。
このようなマザー基板Mにおいて、突起Pは、少なくともマザー基板Mの搬送方向Tに交差するように配置されている。図3に示した例では、突起Pは、チップ領域外において搬送方向Tに直交するように配置されている。より具体的には、突起Pは、各チップ領域Cをラビング処理する際のラビング方向Bの上流側B1に位置するように配置されている。つまり、各チップ領域Cをラビング処理する以前に、ローラRに巻きつけたラビング布が突起Pと接触することになる。
このようなマザー基板Mにおいては、突起Pのそれぞれは、搬送方向Tに隣接するチップ領域Cの間に配置されることになる。なお、マザー基板Mの外周部に配置された各チップ領域Cに対しても、同様に、少なくとも搬送方向Tに交差するようにラビング方向Bの上流側B1に突起Pが配置されている。
また、図4に示すように、突起Pは、チップ領域外において、搬送方向Tに交差するのみならず、ラビング方向Bに交差するように配置されても良い。すなわち、搬送方向Tとラビング方向Bとが非平行である場合、突起Pは、搬送方向Tに垂直な方向と平行な方向とに配置されても良い。
図4に示した例では、突起P1は、チップ領域外において搬送方向Tに直交するように配置され、また、突起P2は、チップ領域外において搬送方向Tに平行に配置されている。より具体的には、突起P1及びP2は、各チップ領域Cをラビング処理する際のラビング方向Bの上流側B1に位置するように配置されている。つまり、各チップ領域Cをラビング処理する以前に、ローラRに巻きつけたラビング布が突起P1または突起P2と接触することになる。
このようなマザー基板Mにおいて、突起P1のそれぞれは、搬送方向Tに隣接するチップ領域Cの間に配置され、突起P2のそれぞれは、搬送方向Tに直交する方向に隣接するチップ領域Cの間に配置されることになる。なお、マザー基板Mの外周部に配置された各チップ領域Cに対しても、同様に、少なくとも搬送方向Tに交差するようにラビング方向Bの上流側B1に突起P1及びP2が配置されている。
図3及び図4に示した例では、いずれもマザー基板M上において、チップ領域外に突起Pを配置したが、各チップ領域Cの内側に突起Pを配置してもよい。この場合には、突起Pは、各チップ領域Cにおけるアクティブエリア外、すなわち外周部10に配置される。つまり、マザー基板Mから切り出された各チップには、その外周部10に配置された突起Pが残っている。いずれにしても、マザー基板M上において、突起Pは、アクティブエリア6に対してラビング方向Bの上流側B1において基板の搬送方向Tに対して交差するように配置されていれば良い。
次に、単一のチップを構成する電極基板の例について説明する。液晶表示装置を構成する電極基板としては、アレイ基板3と、対向基板4とがある。ここでは、アレイ基板3を例に突起のレイアウトについて説明するが、対向基板についても同一のレイアウトを適用可能であることはいうまでもない。
図5に示すように、アレイ基板3は、単一の略矩形状のアクティブエリア6、アクティブエリア外の外周部10に配置された接続部31などを備えている。このようなアレイ基板3は、その表面に配向膜材料が塗布された後に、配向膜のラビング処理工程に移設される。
このようなアレイ基板3において、突起Pは、少なくともアレイ基板3の搬送方向Tに交差するように配置されている。図5に示した例では、突起Pは、外周部10において搬送方向Tに直交するように配置されている。より具体的には、突起Pは、アクティブエリア6をラビング処理する際のラビング方向Bの上流側B1に位置するように配置されている。つまり、アレイ基板3におけるアクティブエリア6をラビング処理する以前に、ローラRに巻きつけたラビング布が突起Pと接触することになる。
また、図6に示すように、突起Pは、外周部10において、搬送方向Tに交差するのみならず、ラビング方向Bに交差するように配置されても良い。すなわち、搬送方向Tとラビング方向Bとが非平行である場合、突起Pは、搬送方向Tに垂直な方向と平行な方向とに配置されても良い。
図6に示した例では、突起P1は、外周部10において搬送方向Tに直交するように配置され、また、突起P2は、外周部10において搬送方向Tに平行に配置されている。より具体的には、突起P1及びP2は、アクティブエリア6をラビング処理する際のラビング方向Bの上流側B1に位置するように配置されている。つまり、アレイ基板3におけるアクティブエリア6をラビング処理する以前に、ローラRに巻きつけたラビング布が突起P1またはP2と接触することになる。
図3乃至図6に示したように、アクティブエリア6に対してラビング方向Bの上流側B1において、配向膜をラビング処理する際に電極基板を搬送する搬送方向に交差するように突起Pを配置したことにより、以下のような課題が解消される。
第1に、突起Pは、ラビング処理において配向膜に接触するラビング布の起毛の分布を均一化するパターンに形成されている。このため、ラビング布の起毛が電極基板上の凹凸パターンに沿って分岐したとしても、ラビング布の起毛がアクティブエリア6に到達する以前に突起Pに接触することによって分岐を軽減することができる。したがって、配向膜を均一にラビング処理することが可能となり、ラビングムラの発生を抑制することが可能となる。
第2に、突起Pは、ラビング処理において配向膜に接触するラビング布に付着した異物をトラップするパターンに形成されている。このため、配向膜の削りカスなどの異物がラビング布に取り込まれたとしても、ラビング布の起毛がアクティブエリア6に到達する以前に突起Pに接触することによって異物を除去することができる。また、アクティブエリア6の配向膜をラビング処理した際にラビング布に取り込まれた異物も同様に、次の突起Pに接触したときに除去することができる。したがって、異物の影響を受けることなく配向膜をラビング処理することが可能となり、ラビングムラの発生を抑制することが可能となる。また、アクティブエリアから異物を除去することが可能となる。
このため、このような電極基板を適用した液晶表示装置によれば、ラビング処理に起因したスジ状の表示ムラの発生を抑制することができ、表示品位を改善することが可能となる。
次に、突起の具体的な形状に説明する。
図7に示した例では、突起Pは、アクティブエリア6の外縁に沿って延在する線状パターンによって構成されている。すなわち、略矩形状のアクティブエリア6は、4つの辺6A乃至6Dによって囲まれている。突起Pは、これらの辺のうち、搬送方向Tと交差し、且つ、ラビング方向Bの上流側B1の辺6Aに沿って配置されている。なお、搬送方向Tとラビング方向Bとが非平行である場合には、さらに、搬送方向Tに平行な辺6C及び6Dのうち、ラビング方向Bの上流側B1の辺6Cに沿って突起Pを配置しても良い。
このような突起Pにより、ラビング布の起毛の分布を均一化することが可能となるとともに、ラビング布に付着した異物をトラップすることが可能となる。
図8及び図9に示した例では、突起Pは、アクティブエリア6の外縁に沿って延在する線状パターンによって構成され、しかも、ラビング方向の上流側に向かって凸部W1及び凹部W2が交互に並んだ波型パターンWを有している。これらの凸部W1及び凹部W2の繰返し周期は、ほぼ一定に設定されている。特に、図8に示した例では、波型パターンWは、円弧や放物線などを組み合わせた曲線状に形成されている。また、図9に示した例では、波型パターンWは、多角形状に形成されており、ここでは、三角形状に形成されている。
このような波型パターンWを有する突起Pによれば、たとえラビング布において起毛の分岐が生じていたとしても、起毛が波型パターンWの凸部W1及び凹部W2に接触することによって分岐を緩和することが可能となる。また、たとえラビング布に異物が付着したとしても、起毛が波型パターンWの凸部W1及び凹部W2に連続して接触したときに揺動され、異物を起毛から分離しやすくなる。
図7乃至図9に示したような線状パターンによって構成された突起Pは、複数列配置されても良い。図10乃至図12に示した例では、アクティブエリア6の外縁に沿って、線状パターンによって構成された2列の突起、すなわち突起PA及びPBが略平行に並んで配置されている。突起PAは、突起PBよりラビング方向Bの上流側B1に配置されている。
図10に示したように、線状パターンによって構成された突起PA及びPBを配置したことにより、ラビング布の起毛は、電極基板が搬送されるに従って連続的に突起PA及びPBに接触する。したがって、ラビング布の起毛の分布をさらに均一化することが可能であるとともに、突起PAとの接触によって起毛から分離できなかった異物であっても突起PBとの接触によって分離可能である。また、突起PAと突起PBとの間に異物を取り込むポケットPkが形成され、トラップした異物がアクティブエリア6内で浮遊することを防止することも可能となる。
図11に示したように、曲線状の波型パターンWを有する線状パターンによって構成された突起PA及びPBについては、突起PAにおける凸部W1と突起PBにおける凹部W2とが電極基板の搬送方向Tに隣接し、また、突起PAにおける凹部W2と突起PBにおける凸部W1とが電極基板の搬送方向に隣接するように配置されている。
同様に、図12に示したように、三角形状の波型パターンWを有する線状パターンによって構成された突起PA及びPBについても、突起PAにおける凸部W1と突起PBにおける凹部W2とが電極基板の搬送方向Tに隣接し、また、突起PAにおける凹部W2と突起PBにおける凸部W1とが電極基板の搬送方向に隣接するように配置されている。
図11及び図12に示した例においても、ラビング布の起毛は、電極基板が搬送されるに従って連続的に突起PA及びPBに接触する。このため、ラビング布の起毛の分布をさらに均一化することが可能であるとともに、ラビング布に取り込まれた異物を起毛から分離可能となり、また、起毛から分離した異物を突起PAと突起PBとの間に形成されたポケットPkに取り込むことが可能となる。
図13に示した例では、突起Pは、アクティブエリア6の外縁に沿って延在する線状パターンによって構成され、しかも、ラビング方向の上流側に向かって凸部W1及び凹部W2が交互に並んだ三角形状の波型パターンWを有している。この突起Pは、凹部W2を形成する三角形の頂点WTが画素間の延長線上に位置するように配置されている。
このような波型パターンWを有する突起Pによれば、たとえラビング布において起毛の分布に不規則性が生じていたとしても、起毛が波型パターンWの凸部W1及び凹部W2に接触することによって分布に規則性を付与することが可能となる。すなわち、突起Pに接触した起毛は、凹部W2を形成する三角形の頂点WTに向かって集中しやすくなる。このため、たとえ起毛が分岐したとしても、起毛の分布は規則的であり、起毛の分布が密な部分は、電極基板が搬送されるに従い、画素間に誘導される。したがって、各画素は正常にラビング処理され、スジ状の表示ムラの発生を抑制することが可能となる。
図14に示した例では、突起Pは、アクティブエリア6の外縁に沿って点在する島状パターンによって構成されている。ここでは、特に突起Pは、基板主面に平行な断面が円形の円柱状、または、断面が楕円形の楕円柱状に形成されているが、角柱状であっても良い。すなわち、略矩形状のアクティブエリア6に対しては、突起Pは、搬送方向Tと交差し且つラビング方向Bの上流側B1の辺6Aに沿って配置されている。なお、搬送方向Tとラビング方向Bとが非平行である場合には、さらに、搬送方向Tに平行であり且つラビング方向Bの上流側B1の辺6Cに沿って配置しても良い。
このような突起Pにより、ラビング布の起毛の分布を均一化することが可能となるとともに、ラビング布に付着した異物をトラップすることが可能となる。
また、図14に示したような点状パターンによって構成された突起Pは、複数列配置されても良い。図15に示した例では、アクティブエリア6の外縁に沿って、第1列の突起PA間の隙間Gと第2列の突起PBとが電極基板の搬送方向Tに隣接するように配置されている。
このように、複数列にわたって突起Pを設けることにより、起毛の分岐をさらに緩和することが可能となるとともに、ラビング布に付着した異物を起毛からさらに分離しやすくすることが可能となる。
液晶表示装置において、上述したような突起Pは、アレイ基板3側及び対向基板4側のいずれに設けても良いし、また、両方の基板に設けてもよい。これらのアレイ基板3及び対向基板4は、それぞれ絶縁基板を用いて構成されているが、絶縁基板と配向膜との間には少なくとも1つの導電層と、少なくとも1つの絶縁層とを備えている。
例えば、アレイ基板3については、絶縁基板81と配向膜89との間には、導電層として、走査線Yなどが配置される層、信号線Xなどが配置される層、及び、画素電極8が配置される層があり、また、絶縁層として、アンダーコート層82、ゲート絶縁膜83、層間絶縁膜84、保護絶縁膜87などがある。
また、対向基板4については、絶縁基板91と配向膜92との間には、導電層として、対向電極9などが配置される層があり、また、絶縁層として、カラーフィルタCFなどがある。
上述したような突起Pは、これらの導電層及び絶縁層のうちの2以上の層を積層して形成されている。すなわち、突起Pを形成するための新たな工程を追加することが不要であり、製造歩留まりの低下を防止できる。また、突起Pとして必要な高さは、基板サイズや画素サイズ、突起の配置位置など種々の条件によって異なる場合があるため、導電層や絶縁層を組み合わせることによって適当な高さを容易に得ることが可能となる。
突起Pの一例として、図15に示した例では、高さは4μmであり、直径は10μmであり、突起P間の隙間Gは10μmである。このような突起は、ゲート電極を形成する層と、ソース電極を形成する層と、絶縁層とを積層することによって形成した。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
図1は、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の液晶表示パネルの構成を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した液晶表示パネルにおけるアクティブエリアの断面構造を概略的に示す図である。 図3は、電極基板であるアレイ基板用マザー基板上に配置される突起のレイアウト例を示す図である。 図4は、電極基板であるアレイ基板用マザー基板上に配置される突起の他のレイアウト例を示す図である。 図5は、電極基板であるアレイ基板上に配置される突起のレイアウト例を示す図である。 図6は、電極基板であるアレイ基板上に配置される突起の他のレイアウト例を示す図である。 図7は、突起の具体的な形状例を示す図であり、線状パターンとして構成された突起を示す図である。 図8は、突起の具体的な形状例を示す図であり、線状パターンとして構成され且つラビング方向上流側に曲線状の波型パターンを有する突起を示す図である。 図9は、突起の具体的な形状例を示す図であり、線状パターンとして構成され且つラビング方向上流側に三角形状の波型パターンを有する突起を示す図である。 図10は、突起の具体的な形状例を示す図であり、2列の線状パターンとして構成された突起を示す図である。 図11は、突起の具体的な形状例を示す図であり、2列の線状パターンとして構成され且つラビング方向上流側に曲線状の波型パターンを有する突起を示す図である。 図12は、突起の具体的な形状例を示す図であり、2列の線状パターンとして構成され且つラビング方向上流側に三角形状の波型パターンを有する突起を示す図である。 図13は、突起の具体的な形状例を示す図であり、波型パターンの凹部が画素間の延長線上に位置する突起を示す図である。 図14は、突起の具体的な形状例を示す図であり、点状パターンとして構成された突起を示す図である。 図15は、突起の具体的な形状例を示す図であり、2列の点状パターンとして構成された突起を示す図である。
符号の説明
PX…画素 Y…走査線 X…信号線 CF…カラーフィルタ M…マザー基板 C…チップ領域 R…ローラ L…長軸 T…搬送方向 B…ラビング方向 P…突起 P(1,2)…突起 P(A、B)…突起 W1…凸部 W2…凹部 W…波型パターン Pk…ポケット
1…液晶表示パネル 3…アレイ基板 4…対向基板 5…液晶層 6…アクティブエリア 7…スイッチング素子 8…画素電極 9…対向電極 10…外周部 31…接続部 81…絶縁基板 89…配向膜 91…絶縁基板 92…配向膜

Claims (13)

  1. 絶縁基板上のアクティブエリアに対応して配置された電極と、
    少なくとも前記電極を覆うように配置された配向膜と、
    前記絶縁基板上のアクティブエリア外に配置された突起と、を備えた液晶表示装置用の電極基板であって、
    前記突起は、前記配向膜をラビング処理する際に電極基板を搬送する搬送方向に交差するように配置されたことを特徴とする電極基板。
  2. 前記突起は、アクティブエリアに対してラビング方向の上流側に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の電極基板。
  3. 前記突起は、ラビング処理において前記配向膜に接触するラビング布の起毛の分布を均一化するパターンに形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電極基板。
  4. 前記突起は、ラビング処理において前記配向膜に接触するラビング布に付着した異物をトラップするパターンに形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電極基板。
  5. 前記突起は、アクティブエリアの外縁に沿って延在する線状パターンであることを特徴とする請求項1に記載の電極基板。
  6. 前記突起は、ラビング方向の上流側に向かって凸部及び凹部が交互に並んだ波型パターンを有することを特徴とする請求項5に記載の電極基板。
  7. 前記突起は、複数列配置され、
    第1列の突起における凸部と第2列の突起における凹部とが電極基板の搬送方向に隣接し、また、第1列の突起における凹部と第2列の突起における凸部とが電極基板の搬送方向に隣接したことを特徴とする請求項6に記載の電極基板。
  8. 前記凹部は、画素間の延長線上に配置されたことを特徴とする請求項6に記載の電極基板。
  9. 前記突起は、アクティブエリアに沿って点在する島状パターンであることを特徴とする請求項1に記載の電極基板。
  10. 前記突起は、複数列配置され、
    第1列の突起間の隙間と第2列の突起とが電極基板の搬送方向に隣接することを特徴とする請求項9に記載の電極基板。
  11. 前記電極基板は、前記絶縁基板上に、アクティブエリアを含むチップ領域を複数備え、
    前記突起は、チップ領域間に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の電極基板。
  12. 前記電極基板は、前記絶縁基板上に、単一のアクティブエリア及びアクティブエリアの外側に位置する外周部を備え、
    前記突起は、外周部に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の電極基板。
  13. 前記電極基板は、前記絶縁基板と前記配向膜との間に、少なくとも1つの導電層と、少なくとも1つの絶縁層と、を備え、
    前記突起は、前記導電層及び前記絶縁層のうちの2以上の層を積層して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電極基板。
JP2006294921A 2006-10-30 2006-10-30 液晶表示装置用の電極基板 Pending JP2008111994A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006294921A JP2008111994A (ja) 2006-10-30 2006-10-30 液晶表示装置用の電極基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006294921A JP2008111994A (ja) 2006-10-30 2006-10-30 液晶表示装置用の電極基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008111994A true JP2008111994A (ja) 2008-05-15

Family

ID=39444533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006294921A Pending JP2008111994A (ja) 2006-10-30 2006-10-30 液晶表示装置用の電極基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008111994A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102591074A (zh) * 2012-03-06 2012-07-18 深圳市华星光电技术有限公司 一种液晶显示面板及液晶显示装置
CN103869546A (zh) * 2014-03-06 2014-06-18 京东方科技集团股份有限公司 一种基板
US20160357071A1 (en) * 2015-06-03 2016-12-08 Boe Technology Group Co., Ltd. Motherboard, motherboard of display panel, liquid crystal display panel and display device

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102591074A (zh) * 2012-03-06 2012-07-18 深圳市华星光电技术有限公司 一种液晶显示面板及液晶显示装置
WO2013131292A1 (zh) * 2012-03-06 2013-09-12 深圳市华星光电技术有限公司 一种液晶显示面板及液晶显示装置
CN103869546A (zh) * 2014-03-06 2014-06-18 京东方科技集团股份有限公司 一种基板
US9651805B2 (en) 2014-03-06 2017-05-16 Boe Technology Group Co., Ltd. Substrate incorporating a repair structure for rubbing cloth
US20160357071A1 (en) * 2015-06-03 2016-12-08 Boe Technology Group Co., Ltd. Motherboard, motherboard of display panel, liquid crystal display panel and display device
US10216047B2 (en) * 2015-06-03 2019-02-26 Boe Technology Group Co., Ltd. Motherboard, motherboard of display panel, liquid crystal display panel and display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10761354B2 (en) Display device
KR20050004236A (ko) 액정 표시 장치의 제조 방법
KR102554120B1 (ko) 액정 표시 장치
WO2016190233A1 (ja) 表示装置の駆動方法及び表示装置の製造方法
TW201430465A (zh) 顯示元件、顯示裝置、及顯示元件之製造方法
US10197842B2 (en) Liquid crystal display device
JP2007024963A (ja) 液晶表示装置
TWI515482B (zh) 液晶顯示裝置
JP2009294461A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
KR101758834B1 (ko) 횡전계형 액정표시장치용 어레이 기판 및 이의 제조 방법
JP2008111994A (ja) 液晶表示装置用の電極基板
JP2008015371A (ja) 液晶表示装置
KR100538293B1 (ko) 평면 구동 방식 액정 표시 장치의 제조 방법
US6094248A (en) Circuit array substrate for a display device and a method of making the same
KR101715226B1 (ko) 액정표시장치용 어레이 기판과 그 제조방법
JP2008262005A (ja) 液晶表示装置
WO2016093122A1 (ja) 表示パネル用基板の製造方法
JP4761861B2 (ja) 液晶表示装置
JP2007024964A (ja) 液晶表示装置
JP3889487B2 (ja) 液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法
JP2008015370A (ja) 液晶表示装置
TWI385455B (zh) 半穿透半反射式畫素結構及顯示面板
JP2008015374A (ja) 液晶表示装置
JP5305262B2 (ja) 液晶表示装置
JP2006323186A (ja) 液晶表示装置