JP2008111345A - Pcvバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】電気ヒータへの通電異常時に通電損と過熱を防止すること。
【解決手段】PCVバルブ1は、加熱用の電気ヒータ6と、電気ヒータ6に通電する通電配線23,25,26と、通電異常時に電気ヒータ6が過熱する前に通電配線23,25,26の通電を遮断するための温度フューズ7又は電流フューズ28を備える。電気ヒータ6は、樹脂製ハウジング3の内部に設けられると共に、フランジを有するボビン21と、フランジに設けられる凹部と、ボビン21の外周に設けられるコイル22とを含む。凹部に温度フューズ7が組み入れられた状態で電気ヒータ6及び温度フューズ7がメインハウジング4に対しインサート成形される。電流フューズ28は、外部配線26の途中に設けられる。
【選択図】図1

Description

この発明は、エンジンからクランクケースへ漏れ出たブローバイガスを再びエンジンの吸気系へ戻して大気への放出を防止するブローバイガス還元装置に設けられるPCVバルブ(ポジティブ・クランクケース・ベンチレーション・バルブ)に関する。
従来、この種の技術して、下記の特許文献1及び2に記載された装置が知られている。ここで、特許文献1には、吸気系に接続されたブローバイ系にPCVバルブが設けられ、PCVバルブに電気ヒータが組み込まれると共に、温度センサが設けられている。そして、コントローラが、温度センサが検出する温度に基づき電気ヒータを通電制御するようになっている。
実開平4−117129号公報 実開昭60−98709号公報
ところが、特許文献1に記載の装置では、コントローラ等の故障により電気ヒータに通電し続けるという通電異常が発生したり、電気ヒータに過電流が流れるという通電異常が発生したりした場合に、電気ヒータに通電損が発生するばかりでなく、電気ヒータに過熱のおそれがあった。このため、PCVバルブ側で通電異常に対処する必要があった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、通電異常時に電気ヒータの通電損と過熱を防止することを可能としたPCVバルブを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、加熱用の電気ヒータと、電気ヒータに通電するための通電配線とを備えたPCVバルブにおいて、通電異常時に、電気ヒータが過熱する前に通電配線にて通電を遮断するための通電遮断手段を備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、通電異常時に、電気ヒータが過熱する前に通電遮断手段により通電配線にて通電が遮断されることで、電気ヒータへの通電が停止され、電気ヒータの発熱が停止する。ここで、通電異常として、通電配線に連続通電される場合や、通電配線に過電流が通電される場合等がある。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、樹脂製のハウジングを更に備え、電気ヒータは、ハウジングの内部に設けられ、通電遮断手段は、電気ヒータに近接した位置にてハウジングに対しインサート成形されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、通電遮断手段が電気ヒータに近接した位置に設けられるので、通電遮断手段に電気ヒータの発熱を伝えやすい。通電遮断手段がハウジングにインサート成形されるので、通電遮断手段がハウジング内部に一体的に成形され、通電遮断手段をハウジングに後付けする必要がない。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ハウジングを更に備え、電気ヒータは、ハウジングの内部に設けられ、ハウジングの外側には、電気ヒータに近接した位置にて凹部が形成され、凹部に通電遮断手段が組み入れられて充填材で埋設されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、通電遮断手段が電気ヒータに近接した位置に設けられるので、通電遮断手段に電気ヒータの発熱を伝えやすい。通電遮断手段がハウジングの外側の凹部に組み込まれて充填材で埋設されるので、インサート成形することなく通電遮断手段がハウジングに一体的に取り付けられる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、樹脂製のハウジングを更に備え、電気ヒータは、ハウジングの内部に設けられると共に、フランジを有するボビンと、フランジに設けられる凹部と、ボビンの外周に設けられるコイルとを含み、凹部に通電遮断手段が組み入れられた状態で電気ヒータ及び通電遮断手段がハウジングに対しインサート成形されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、通電遮断手段が電気ヒータに近接した位置に設けられるので、通電遮断手段に電気ヒータの発熱を伝えやすい。通電遮断手段が電気ヒータを構成するボビンのフランジの凹部に組み入れられるので、フランジのスペースが有効利用される。また、通電遮断手段及び電気ヒータがハウジングにインサート成形されるので、通電遮断手段が電気ヒータと共にハウジング内部に一体的に成形され、通電遮断手段をハウジングに後付けする必要がない。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ハウジングを更に備え、電気ヒータは、ハウジングの内部に設けられると共に、ボビンと、ボビンの外周に設けられるコイルとを含み、ボビンの上に通電遮断手段がコイルと共に組み付けられた状態で電気ヒータ及び通電遮断手段がハウジングに対しインサート成形されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、通電遮断手段が電気ヒータを構成するコイルの上に設けられるので、通電遮断手段に電気ヒータの発熱を更に伝えやすい。通電遮断手段が電気ヒータを構成するボビンの上にコイルと共に組み付けられるので、電気ヒータのスペースが有効利用される。また、通電遮断手段及び電気ヒータがハウジングに対しインサート成形されるので、通電遮断手段が電気ヒータと共にハウジング内部に一体的に成形され、通電遮断手段をハウジングに後付けする必要がない。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の発明において、通電遮断手段は、電気ヒータの発熱を受けて過熱することで通電配線にて通電を遮断する温度フューズであることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、通電遮断手段が温度フューズに特定されることで、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の作用と同様の作用が得られる。特に、通電異常として連続通電となったときに、温度フューズが、電気ヒータの過剰な発熱を受けて過熱することで通電配線にて通電が遮断され、電気ヒータへの通電が停止され、電気ヒータの発熱が停止する。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、温度フューズは、通電配線に接続されるリード線を含み、リード線が電気ヒータの発熱を受けることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項6に記載の発明の作用に加え、電気ヒータの発熱がリード線を介して温度フューズに直に伝わり、温度フューズが加熱されやすい。
上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の発明において、通電遮断手段は、通電配線の電流変化により通電配線にて通電を遮断する電流フューズであることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、通電遮断手段が電流フューズに特定されることで、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の作用と同様の作用が得られる。特に、通電異常として通電配線に過電流が流れたときに、電流フューズが、電流増加により通電配線にて通電を遮断することで、電気ヒータへの通電が停止され、電気ヒータの発熱が停止する。
上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ハウジングを更に備え、通電遮断手段は、通電配線の電流変化により通電配線にて通電を遮断する電流フューズであり、通電配線は、電気ヒータの接続端子と、ハウジングの外部から接続端子に接続される外部配線とを含み、電流フューズが外部配線の途中に設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、電流フューズが通電配線の電流変化により通電配線にて通電を遮断することで、電気ヒータへの通電が停止され、電気ヒータの発熱が停止する。通電遮断手段が外部配線の途中に設けられるので、電流フューズをハウジングに設ける必要がない。
請求項1に記載の発明によれば、通電異常時に電気ヒータの通電損と過熱を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、電気ヒータに対する通電遮断手段のコンタクトを簡易にすることができる。また、少ない手間で通電遮断手段をコンパクトにハウジングに装着し、保護することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、電気ヒータに対する通電遮断手段のコンタクトを簡易にすることができる。また、少ない手間で通電遮断手段をコンパクトにハウジングに装着し、保護することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、電気ヒータに対する通電遮断手段のコンタクトを簡易にすることができる。また、少ない手間で通電遮断手段をコンパクトにハウジングに装着し、保護することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、電気ヒータに対する通電遮断手段のコンタクトを簡易にすることができる。また、少ない手間で通電遮断手段をコンパクトにハウジングに装着し、保護することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加え、連続通電による通電異常に対処することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、温度フューズの動作応答性を向上させることができ、電気ヒータの発熱を温度フューズに伝えるために他の伝熱部材を使う必要がない。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加え、過電流通電による通電異常に対処することができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、過電流通電による通電異常に対処することができ、電流フューズをハウジングに設ける場合に比べて簡易に装着することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明のPCVバルブを具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本実施形態のPCVバルブ1をエンジン本体2に取り付けた状態を断面図により示す。周知のように、PCVバルブ1は、エンジンからクランクケースへ漏れ出たブローバイガスを再びエンジンの吸気系へ戻して大気への放出を防止するブローバイガス還元装置に設けられる。図1に示すように、PCVバルブ1は、中空形状をなす樹脂製のハウジング3を備える。このハウジング3は、互いに組み付けられたメインハウジング4とサブハウジング5から構成される。
メインハウジング4は、その上部に形成されたコネクタ部4aと、内部に一体的に設けられた電気ヒータ6のアッセンブリと、電気ヒータ6に組み込まれた温度フューズ7と、外周に着けられたシールリング8とを含む。サブハウジング5は、その一端部外周の雄ネジ5aが、メインハウジング4の他端部の雌ネジ4cに締め付けられることで、メインハウジング4に組み付けられる。サブハウジング5の一端部をメインハウジング4の他端部に圧入して超音波溶着することで、サブハウジング5をメインハウジング4に組み付けることもできる。サブハウジング5の他端部は、パイプ継手5bをなす。ハウジング3は、メインハウジング4の一端部外周の雄ネジ4bがエンジン本体2の取付孔2aの雌ネジ2bに締め付けられることで、取付孔2aに取り付けられる。
メインハウジング4の中空部4dとサブハウジング5の中空部5cは、互いに連通してブローバイガスの通路を構成する。メインハウジング4とサブハウジング5との間には、円環状をなす弁座9が挟まれて設けられる。この弁座9に対応して、メインハウジング4の中空部4dには、その軸線方向へ移動可能に弁体10が設けられる。この弁体10は、略円柱状に形成され、弁座9を貫通可能に設けられる。弁体10は、その先端部が段階的に縮径した形状をなす。従って、弁体10が軸線方向へ移動することにより、弁座9と弁体10との間の隙間の大きさ(開度)が変わる。弁座9と弁体10との間には、圧縮スプリング11が設けられる。弁体10の先端部分は、弁座9を貫通してサブハウジング5の中空部5cに侵入可能に設けられる。サブハウジング5の中空部5cには、弁体10の先端に当接可能な別の圧縮スプリング12が設けられる。
図1に示す取り付け状態において、エンジン本体2の内部に充満したブローバイガスは、メインハウジング4の中空部4dに侵入し、そのガス圧力が弁体10に作用する。このとき、ガス圧力と、スプリング11の付勢力より大きくなると、弁体10が弁座9へ向けて軸方向へ移動し、弁座9と弁体10との開度が変わる。この結果、メインハウジング4の中空部4dからサブハウジング5の中空部5cへ抜ける、すなわちPCVバルブ1で計量されるブローバイガスの流量が調整される。弁体10は、その先端がサブハウジング5の中空部5cの中のスプリング12に当接することで、その移動が規制される。
ここで、電気ヒータ6の構成について詳しく説明する。図2に、電気ヒータ6のアッセンブリを正面図により示す。図3に、図2のA−A線断面図を示す。この電気ヒータ6は、メインハウジング4の内部に設けられる。電気ヒータ6のアッセンブリは、軸方向両端に大小のフランジ21a,21bを有するボビン21と、一方の大フランジ21aに設けられる凹部21cと、ボビン21の外周に設けられるコイル22と、大フランジ21aに設けられる一対の接続端子23とを含む。各接続端子23の基端部はコイル22に電気的に接続される。各接続端子23の先端部は、図1に示すように、コネクタ部4aの中に突出して配置される。ここで、大フランジ21aの凹部21cには、温度フューズ7が組み入れられる。凹部21cは、大フランジ21aの一側面にて水平な溝状に形成され、その凹部21cに温度フューズ7が嵌め入れられる。温度フューズ7の両端から延びるリード線7aは、凹部21cの両端から外部へ導出される。これらリード線7aは、電気ヒータ6の接続端子23とコイル22に直に接続される。接続端子23、温度フューズ7及びコイル22の関係は、電気的には直列に接続される。リード線7aが、コイル22に直に接続されることで、温度フューズ7には、リード線7aを介して、電気ヒータ6(コイル22)の発熱が直に伝わるようになっている。
このように大フランジ21aの凹部21cに温度フューズ7が組み入れられた状態で、電気ヒータ6及び温度フューズ7がメインハウジング4に対しインサート成形されている。すなわち、メインハウジング4を樹脂成形するときに、上記のように構成した電気ヒータ6のアッセンブリを、金型内にインサート品として装填した後、金型に溶融樹脂を注入する。これにより、電気ヒータ6のアッセンブリを溶融樹脂で包んで固化させ、一体化した複合部品としてのメインハウジング4を作製している。ここで、図1に示すように、電気ヒータ6のアッセンブリは、メインハウジング4の中心部に配置されており、電気ヒータ6のボビン21の中空部21dが、メインハウジング4の中空部4dの一部を構成している。すなわち、ボビン21の内周面が、中空部4dを形成する内周面の一部を構成している。
図1に示すように、メインハウジング4のコネクタ部4aには、外部コネクタ25が接続される。外部コネクタ25は、接続端子23に対し電気的に接続可能に構成される。外部コネクタ25には、外部配線26が接続される。外部配線26の一端は、電気ヒータ6を制御するためにコントローラ(図示略)に接続される。外部配線26の途中には、電気ヒータ6への通電を制御するためにコントローラによりオン・オフされる通電スイッチ27が設けられる。
ここで、温度フューズ7が、電気ヒータ6の発熱を受けて過熱することで外部配線26及び接続端子23にて通電を遮断するように構成される。一例として、温度フューズ7は、両リード線7aの間に易融合金を接合し、さらに溶断を長期間維持するためにロジンを主体とした特殊樹脂を可溶体の周囲に塗布し、これをセラミック管に挿入し、気密性を保つために両端をエポキシ樹脂で封止して構成される。動作原理は、周囲温度の上昇により融点に達し溶融した可溶体が、表面に塗布してある特殊樹脂の作用により合金の表面張力が促進され、両端のリード線7a側に凝縮し分断されるものである。
上記構成において、接続端子23、外部コネクタ25及び外部配線26は、本発明の通電配線に相当する。(以下において、接続端子23、外部コネクタ25及び外部配線26を「通電配線23,25,26」と記載する。)また、温度フューズ7は、通電異常時に、電気ヒータ6が過熱する前に通電配線23,25,26にて通電を遮断するための本発明の通電遮断手段に相当する。
以上説明した本実施形態のPCVバルブ1によれば、エンジン本体2のブローバイガスは、メインハウジング4の中空部4dに入り、弁座9と弁体10との隙間からサブハウジング5の中空部5cを介して外部へ流出する。ブローバイガスの流出量は、弁体10と弁座9との開度によって決定される。ここで、電気ヒータ6が、弁座9の近傍から中空部4dの中間位置付近まで中空部4dを囲むように設けられる。従って、電気ヒータ6に通電することにより、弁座9に加え、中空部4dの中に位置する弁体10及びスプリング11がそれぞれ電気ヒータ6の発熱により暖められる。この結果、PCVバルブ1において、弁座9、弁体10及びスプリング11の凍結を防止することができる。
ここで、この実施形態のPCVバルブ1によれば、通電異常時に、電気ヒータ6が過熱する前に温度フューズ7により通電配線23,25,26にて通電が遮断されることで、電気ヒータ6への通電が停止され、電気ヒータ6の発熱が停止する。この結果、通電異常時に電気ヒータ6の通電損と過熱を防止することができる。
通電異常として、通電配線23,25,26に電流が流れ続けるという連続通電が考えられる。この実施形態では、PCVバルブ1に、温度フューズ7が設けられる。従って、電気ヒータ6に連続通電による通電異常が発生した場合には、温度フューズ7が、電気ヒータ6の過剰な発熱を受けて過熱することで通電配線23,25,26にて通電が遮断され、電気ヒータ6への通電が停止され、電気ヒータ6の発熱が停止する。この結果、連続通電による通電異常に対処することができる。
この実施形態によれば、温度フューズ7が電気ヒータ6の大フランジ21aに設けられることで電気ヒータ6に近接した位置に設けられるので、温度フューズ7が電気ヒータ6の発熱を受けやすい。このため、電気ヒータ6に対する温度フューズ7のコンタクトを簡易にすることができる。特に、この実施形態では、リード線7aが電気ヒータ6の発熱を受けるので、電気ヒータ6の発熱がリード線7aを介して温度フューズ7に直に伝わることとなり、温度フューズ7が加熱されやすい。このため、温度フューズ7の動作応答性を向上させることができ、電気ヒータ6の発熱を温度フューズ7に伝えるために他の伝熱部材を使う必要がない。また、この実施形態では、温度フューズ7がメインハウジング4に対しインサート成形されるので、温度フューズ7がメインハウジング4の内部に一体的に成形され、温度フューズ7をメインハウジング4に後付けする必要がない。特に、この実施形態では、温度フューズ7が電気ヒータ6を構成するボビン21の大フランジ21aの凹部21cに組み入れられるので、大フランジ21aの占有スペースが有効利用される。また、温度フューズ7及び電気ヒータ6がメインハウジング4に対しインサート成形されるので、温度フューズ7が電気ヒータ6と共にメインハウジング4の内部に一体的に成形される。このため、少ない手間で温度フューズ7をメインハウジング4にコンパクトに装着し、保護することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明のPCVバルブを具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下の各実施形態(第2実施形態を含む)の説明において、第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
図4に、本実施形態のPCVバルブに設けられる電気ヒータ6のアッセンブリを平面図により示す。図5に、図4のB−B線断面図を示す。この実施形態では、電気ヒータ6に対する温度フューズ7の取り付け方の点で、第1実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態では、ボビン21の上に温度フューズ7がコイル22と共に組み付けられる。温度フューズ7は、ボビン21に巻き付けられたコイル22の上に載せられ、コイル22のワイヤ22aでコイル22に数回巻き付けられることでコイル22に組み付けられる。温度フューズ7の一対のリード線7aは、それぞれ接続端子23とコイル22に直に接続される。このように構成された状態で、電気ヒータ6及び温度フューズ7がメインハウジング4に対しインサート成形されている。その他の構成は、第1実施形態のそれと同じである。
従って、この実施形態によれば、温度フューズ7が電気ヒータ6を構成するコイル22の上に設けられるので、温度フューズ7に電気ヒータ6の発熱を更に伝えやすい。このため、電気ヒータ6に対する温度フューズ7のコンタクトを簡易にすることができ、温度フューズ7の動作応答性を向上させることができる。また、温度フューズ7が電気ヒータ6を構成するボビン21の上にコイル22と共に組み付けられるので、電気ヒータ6の占有スペースが有効利用される。また、温度フューズ7及び電気ヒータ6がメインハウジング4に対しインサート成形されるので、温度フューズ7が電気ヒータ6と共にメインハウジング4の内部に一体的に成形され、温度フューズ7をメインハウジング4に後付けする必要がない。このため、この実施形態でも、少ない手間で温度フューズ7をメインハウジング4にコンパクトに装着し、保護することができる。その他の作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
[第3実施形態]
次に、本発明のPCVバルブを具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図6に、本実施形態のPCVバルブ31をエンジン本体2に取り付けた状態を断面図により示す。この実施形態では、温度フューズ7が、電気ヒータ6のコイル22に近接した位置にてメインハウジング4の内部にインサート成形される点で第1実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態では、温度フューズ7が、電気ヒータ6から離れた状態でメインハウジング4の内部にインサート成形される。温度フューズ7の一対のリード線(図示略)は、それぞれ接続端子23とコイル22に接続される。従って、この実施形態でも、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明のPCVバルブを具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図7に、本実施形態のPCVバルブ32をエンジン本体2に取り付けた状態を断面図により示す。この実施形態では、メインハウジング4に対する温度フューズ7の取り付け方の点で前記各実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態では、メインハウジング4の外側には、電気ヒータ6のコイル22に近接した位置にて凹部33が形成される。この凹部33の底壁が、コイル22に最も近接する。この凹部33に温度フューズ7が組み入れられ、その上に充填材としてポッティング材34が充填されることで温度フューズ7がメインハウジング4に埋設される。温度フューズ7の一対のリード線(図示略)は、それぞれ接続端子23とコイル22に接続される。この他、温度フューズ7のリード線を接続端子23のみに接続し、温度フューズ7を別の伝熱部材を介してコイル22に接触させるように構成することもできる。
従って、この実施形態でも、温度フューズ7が電気ヒータ6のコイル22に近接した位置に設けられるので、温度フューズ7に電気ヒータ6の発熱を伝えやすい。このため、電気ヒータ6に対する温度フューズ7のコンタクトを簡易にすることができる。また、温度フューズ7がメインハウジング4の外側の凹部33に組み込まれてポッティング材34で埋設されるので、インサート成形することなく温度フューズ7がメインハウジング4に一体的に取り付けられる。このため、少ない手間で温度フューズ7をメインハウジング4にコンパクトに装着し、保護することができる。特に、この実施形態では、温度フューズ7をメインハウジング4にインサート成形することがないので、樹脂成形時に、温度フューズ7について温度管理をする必要がなく、その分だけ製造上の手間を省くことができる。その他の作用効果は、前記各実施形態のそれと同じである。
[第5実施形態]
次に、本発明のPCVバルブを具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図8に、本実施形態のPCVバルブ35をエンジン本体2に取り付けた状態を断面図により示す。この実施形態では、温度フューズ7が省略され、それに代わって、電流フューズ28が設けられる点で前記第1実施形態と構成が異なる。
すなわち、図8に示すように、通電スイッチ27と外部コネクタ25との間の外部配線26に、電流フューズ28が設けられる。ここで、温度フューズ7が、電気ヒータ6の発熱を受けて過熱することで外部配線26及び接続端子23にて通電を遮断するように構成されるのに対し、電流フューズ28は、外部配線26の電流変化により外部配線26にて通電を遮断するように構成される。一方、一例として、電流フューズ28は、ポリマーPTCサーミスタを用いた自己復帰型の過電流保護素子より構成される。電流フューズ28は、通常電流より大きい過電流が流れたときに通電を遮断するようになっている。電流フューズ28は、過電流の原因を取り除くことで繰り返し使用可能である。上記構成において、電流フューズ28は、通電異常時に、電気ヒータ6が過熱する前に外部配線26にて通電を遮断するための本発明の通電遮断手段に相当する。
従って、この実施形態のPCVバルブ35によれば、通電異常時に、電気ヒータ6が過熱する前に電流フューズ28により外部配線26にて通電が遮断されることで、電気ヒータ6への通電が停止され、電気ヒータ6の発熱が停止する。この結果、通電異常時に電気ヒータ6の通電損と過熱を防止することができる。
ここで、通電異常として、通電配線23,25,26に過電流が流れるという過電流通電が考えられる。この実施形態では、PCVバルブ1に、電流フューズ28が設けられる。従って、電気ヒータ6に過電流通電による通電異常が発生した場合には、電流フューズ28が、通電配線23,25,26の電流増加により通電配線23,25,26にて通電を遮断することで、電気ヒータ6への通電が停止され、電気ヒータ6の発熱が停止する。この結果、過電流通電による通電異常にも対処することができる。
この実施形態では、電流フューズ28が外部配線26の途中に設けられるので、電流フューズ28をハウジング3に設ける必要がない。このため、電流フューズ28をハウジング3に設ける場合に比べて簡易に装着することができる。
[第6実施形態]
次に、本発明のPCVバルブを具体化した第6実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図9に、本実施形態のPCVバルブ36をエンジン本体2に取り付けた状態を断面図により示す。この実施形態では、電流フューズ28の取り付け方の点で前記第5実施形態と構成が異なる。即ち、この実施形態では、電流フューズ28が外部配線26に設けられるのではなく、メインハウジング4の内部にインサート成形される。電流フューズ28は、接続端子23に電気的に接続される。
従って、この実施形態では、電流フューズ28をメインハウジング4の内部にインサート成形することになるので、電流フューズ28を外部配線26に設ける手間を省くことができる。また、電流フューズ28をメインハウジング4により保護することができる。その他の作用効果は第5実施形態のそれと同じである。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
PCVバルブをエンジン本体に取り付けた状態を示す断面図。 電気ヒータのアッセンブリを示す正面図。 図2のA−A線断面図。 電気ヒータのアッセンブリを示す平面図。 図4のB−B線断面図。 PCVバルブをエンジン本体に取り付けた状態を示す断面図。 PCVバルブをエンジン本体に取り付けた状態を示す断面図。 PCVバルブをエンジン本体に取り付けた状態を示す断面図。 PCVバルブをエンジン本体に取り付けた状態を示す断面図。
符号の説明
1 PCVバルブ
3 ハウジング
4 メインハウジング
5 サブハウジング
6 電気ヒータ
7 温度フューズ(通電遮断手段)
21 ボビン
21a 大フランジ
21b 小フランジ
21c 凹部
22 コイル
23 接続端子(通電配線)
25 外部コネクタ(通電配線)
26 外部配線(通電配線)
28 電流フューズ(通電遮断手段)
31 PCVバルブ
32 PCVバルブ
33 凹部
34 ポッティング材(充填材)
35 PCVバルブ
36 PCVバルブ

Claims (9)

  1. 加熱用の電気ヒータと、前記電気ヒータに通電するための通電配線とを備えたPCVバルブにおいて、
    通電異常時に、前記電気ヒータが過熱する前に前記通電配線にて通電を遮断するための通電遮断手段を備えたことを特徴とするPCVバルブ。
  2. 樹脂製のハウジングを更に備え、前記電気ヒータは、前記ハウジングの内部に設けられ、前記通電遮断手段は、前記電気ヒータに近接した位置にて前記ハウジングに対しインサート成形されたことを特徴とする請求項1に記載のPCVバルブ。
  3. ハウジングを更に備え、前記電気ヒータは、前記ハウジングの内部に設けられ、前記ハウジングの外側には、前記電気ヒータに近接した位置にて凹部が形成され、前記凹部に前記通電遮断手段が組み入れられて充填材で埋設されたことを特徴とする請求項1に記載のPCVバルブ。
  4. 樹脂製のハウジングを更に備え、前記電気ヒータは、前記ハウジングの内部に設けられると共に、フランジを有するボビンと、前記フランジに設けられる凹部と、前記ボビンの外周に設けられるコイルとを含み、前記凹部に前記通電遮断手段が組み入れられた状態で前記電気ヒータ及び前記通電遮断手段が前記ハウジングに対しインサート成形されたことを特徴とする請求項1に記載のPCVバルブ。
  5. ハウジングを更に備え、前記電気ヒータは、前記ハウジングの内部に設けられると共に、ボビンと、前記ボビンの外周に設けられるコイルとを含み、前記ボビンの上に前記通電遮断手段が前記コイルと共に組み付けられた状態で前記電気ヒータ及び前記通電遮断手段が前記ハウジングに対しインサート成形されたことを特徴とする請求項1に記載のPCVバルブ。
  6. 前記通電遮断手段は、前記電気ヒータの発熱を受けて過熱することで前記通電配線にて通電を遮断する温度フューズであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のPCVバルブ。
  7. 前記温度フューズは、前記通電配線に接続されるリード線を含み、前記リード線が前記電気ヒータの発熱を受けることを特徴とする請求項6に記載のPCVバルブ。
  8. 前記通電遮断手段は、前記通電配線の電流変化により前記通電配線にて通電を遮断する電流フューズであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のPCVバルブ。
  9. ハウジングを更に備え、前記通電遮断手段は、前記通電配線の電流変化により前記通電配線にて通電を遮断する電流フューズであり、前記通電配線は、前記電気ヒータの接続端子と、前記ハウジングの外部から前記接続端子に接続される外部配線とを含み、前記電流フューズが前記外部配線の途中に設けられることを特徴とする請求項1に記載のPCVバルブ。
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