JP2008110550A - 防眩性ハードコートフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】各種ディスプレイに使用した際に視認性が良好である上、表面硬度が高く、耐擦傷性に優れ、タッチパネルの表面材や抵抗膜式タッチパネルのインジウム−スズ酸化物(ITO)面側として使用することができ、また、前記の各種ディスプレイの表面保護フィルムとしても利用可能な防眩性ハードコートフィルムを提供する。
【解決手段】透明基材フィルムの少なくとも一方の面に、防眩性ハードコート層を有し、かつ前記防眩性ハードコート層が、(A)活性エネルギー線硬化型化合物の硬化物と、その100質量部当たり、(B)比重2.8以上のガラス粒子1〜25質量部を含むことを特徴とする防眩性ハードコートフィルムである。
【選択図】なし

Description

本発明は、防眩性ハードコートフィルムに関する。さらに詳しくは、良好な防眩機能を有し、各種ディスプレイ、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、ブラウン管(CRT)などに使用した際に視認性が良好である上、表面硬度が高く、耐擦傷性に優れ、タッチパネルの表面材や抵抗膜式タッチパネルのインジウム−スズ酸化物(ITO)面側として使用することができ、また、前記の各種ディスプレイの表面保護フィルムとしても利用可能な防眩性ハードコートフィルムに関するものである。
CRTや液晶表示体などのディスプレイにおいては、画面に外部から光が入射し、この光が反射して(グレアーあるいはギラツキなどといわれる)表示画像を見難くすることがあり、特に近年、ディスプレイの大型化に伴い、上記問題を解決することが、ますます重要な課題となってきている。
このような問題を解決するために、これまで種々のディスプレイに対して、様々な防眩処置がとられている。その一つとして、例えば液晶表示体における偏光板に使用されるハードコートフィルムや各種ディスプレイ保護用ハードコートフィルムなどに対し、その表面を粗面化する防眩処理が施されている。このハードコートフィルムの防眩処理方法は、一般に、(1)ハードコート層を形成するための硬化時に物理的方法で表面を粗面化する方法と、(2)ハードコート層形成用のハードコート剤にフィラーを混入する方法とに大別することができる。
これらの2つの方法の中で、後者のハードコート剤にフィラーを混入する方法が主流であり、そして、フィラーとしては、主にシリカ粒子が用いられている。シリカ粒子が使用される理由としては、得られたハードコートフィルムの白色度を低く抑えることができる上、硬度低下をもたらさず、かつコート剤に混入させた際に分散性が良好であることなどが挙げられる。
ところで、従来の防眩性ハードコートフィルムにおいては、防眩機能を有すると共に、光線透過率を向上させるために、一般に塗膜中におけるフィラー粒子の沈降防止対策がとられていた。例えば平均粒径0.5〜5μmのシリカ粒子と平均粒径1〜60nmの微粒子とを組み合わせて、ハードコート層に含有させる方法(例えば、特許文献1参照)などが試みられている。
一方、透明基板上に、屈折率1.40〜1.60の樹脂ビーズと電離放射線硬化型樹脂組成物から構成される防眩層が形成されてなる耐擦傷性防眩フィルムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この防眩フィルムにおいては、好ましい樹脂ビーズとして、粒径が3〜8μmの範囲にあるポリメタクリル酸メチルビーズ、ポリカーボネートビーズ、ポリスチレンビーズ、ポリアクリルスチレンビーズ、ポリ塩化ビニルビーズが用いられており、そして、これらの樹脂ビーズがコート剤中で沈降するのを防止するために、粒径0.5μm以下のシリカビーズが、電離放射線硬化型樹脂100重量部当たり、0.1重量部未満程度加えられている。
しかしながら、これらの技術においては、防眩性ハードコート層の表面を強く擦傷すると、表面に突出したフィラー成分の摩耗や脱落により、擦傷部位の表面状態が変化してしまい、耐擦傷性が必ずしも十分ではないという問題があった。特にタッチパネルについては、前記光学特性に加えて、耐擦傷性が強く必要とされる。
タッチパネルは、現在約9割が抵抗膜方式を採用している。該抵抗膜方式のタッチパネルは、一般に透明プラスチック基材の片面にITO膜などの透明導電性薄膜を積層したタッチ側透明プラスチック基板と、ガラスなどの透明基材の片面にITO膜などの透明導電性薄膜を積層したディスプレイ側透明基板とを、絶縁スペーサを介して、各透明導電性薄膜が向き合うように対向配置させた構造を有している。
そして、入力は、ペンや指でタッチ側透明プラスチック基板のタッチ入力面(透明導電性薄膜側とは反対側の面をいう。)を押圧し、タッチ側透明プラスチック基板の透明導電性薄膜と、ディスプレイ側透明基板の透明導電性薄膜とを接触させて行う。
しかしながら、このような抵抗膜方式タッチパネルにおいては、入力操作を繰り返すことにより、すなわちタッチ側透明プラスチック基板の透明導電性薄膜とディスプレイ側透明基板の透明導電性薄膜との接触を繰り返すことにより、タッチ側透明プラスチック基板の透明導電性薄膜が摩耗したり、クラックが発生したり、さらには基材から剥離してしまうなどの問題があった。
特開2002−36452号公報 特開平6−18706号公報
本発明は、このような事情のもとで、各種ディスプレイに使用した際に視認性が良好である上、表面硬度が高く、耐擦傷性に優れ、タッチパネルの表面材や抵抗膜式タッチパネルのインジウム−スズ酸化物(ITO)面側として使用することができ、また、前記の各種ディスプレイの表面保護フィルムとしても利用可能な防眩性ハードコートフィルムを提供することを目的としてなされたものである。
本発明者らは、前記の好ましい性質を有する防眩性ハードコートフィルムを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、防眩性ハードコート層に含有させるフィラーとして、従来一般的に使用されている有機フィラーや無機フィラー(主にシリカゲル粒子)よりも比重の大きなガラス粒子を用いることで、ハードコート層形成過程における該ガラス粒子の沈降及び該ガラス粒子自体の高い硬度により、優れた耐擦傷性を有し、かつ防眩性及び光線透過率の良好なハードコート層が形成され、その目的を達成し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
[1]透明基材フィルムの少なくとも一方の面に、防眩性ハードコート層を有し、かつ前記防眩性ハードコート層が、(A)活性エネルギー線硬化型化合物の硬化物と、その100質量部当たり、(B)比重2.8以上のガラス粒子1〜25質量部を含むことを特徴とする防眩性ハードコートフィルム、
[2]比重2.8以上のガラス粒子が、酸化ケイ素を含む上記[1]項に記載の防眩性ハードコートフィルム、
[3]比重2.8以上のガラス粒子が、さらに、比重4.0以上の少なくとも1種の金属酸化物を含む上記[2]項に記載の防眩性ハードコートフィルム、
[4]防眩性ハードコート層上に、10〜45nmの厚さの透明導電性薄膜層を有する上記[1]〜[3]項のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルム、
[5]防眩性ハードコート層が、さらにガラス粒子よりも少ない配合量のシリカゲル粒子を含む上記[1]〜[4]項のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルム、及び
[6]防眩性ハードコート層の厚さが、1.5〜20μmである上記[1]〜[5]項のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルム、
を提供するものである。
本発明によれば、良好な防眩機能を有し、各種ディスプレイ、例えばLCD、PDP、CRTなどに使用した際に視認性が良好である上、表面硬度が高く、耐擦傷性に優れ、タッチパネルの表面材や抵抗膜式タッチパネルのインジウム−スズ酸化物(ITO)面側として使用することができ、また、前記の各種ディスプレイの表面保護フィルムとしても利用可能な防眩性ハードコートフィルムを提供することができる。
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、透明基材フィルムの少なくとも一方の面に、防眩性ハードコート層を有し、かつ前記防眩性ハードコート層が、(A)活性エネルギー線硬化型化合物の硬化物と、その100質量部当たり、(B)比重2.8以上のガラス粒子1〜25質量部を含むことを特徴とする。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいて用いられる透明基材フィルムに特に制限はなく、従来光学用防眩性ハードコートフィルムの基材として公知のプラスチックフィルムの中から適宣選択して用いることができる。このようなプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム等を挙げることができる。
これらの透明基材フィルムは、透明、半透明のいずれであってもよく、また、着色されていてもよいし、無着色のものでもよく、用途に応じて適宜選択すればよい。例えば液晶表示体の保護用として用いる場合には、無色透明のフィルムが好適である。
これらの透明基材フィルムの厚さは特に制限はなく、状況に応じて適宜選定されるが、通常15〜300μm、好ましくは30〜200μmの範囲である。また、この透明基材フィルムは、その表面に設けられる層との密着性を向上させる目的で、所望により片面又は両面に、酸化法や凹凸化法などにより表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法は透明基材フィルムの種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいて、前記透明基材フィルムの片面又は両面に設けられる防眩性ハードコート層は、(A)成分として、活性エネルギー線硬化型化合物の硬化物と、(B)成分としてガラス粒子を含有するコート層である。
なお、前記(A)成分における活性エネルギー線硬化型化合物とは、電磁波又は荷電粒子線の中でエネルギー量子を有するもの、すなわち、紫外線又は電子線などを照射することにより、架橋、硬化する重合性化合物を指す。
このような活性エネルギー線硬化型化合物としては、例えば活性エネルギー線重合性プレポリマー及び/又は活性エネルギー線重合性モノマーを挙げることができる。上記活性エネルギー線重合性プレポリマーには、ラジカル重合型とカチオン重合型があり、ラジカル重合型の活性エネルギー線重合性プレポリマーとしては、例えばポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリオールアクリレート系などが挙げられる。
ここで、ポリエステルアクリレート系プレポリマーとしては、例えば多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより、あるいは、多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付加して得られるオリゴマーの末端の水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。エポキシアクリレート系プレポリマーは、例えば、比較的低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂のオキシラン環に、(メタ)アクリル酸を反応しエステル化することにより得ることができる。ウレタンアクリレート系プレポリマーは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。さらに、ポリオールアクリレート系プレポリマーは、ポリエーテルポリオールの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。これらの活性エネルギー線重合性プレポリマーは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、カチオン重合型の活性エネルギー線重合性プレポリマーとしては、エポキシ系樹脂が通常使用される。このエポキシ系樹脂としては、例えばビスフェノール樹脂やノボラック樹脂などの多価フェノール類にエピクロルヒドリンなどでエポキシ化した化合物、直鎖状オレフィン化合物や環状オレフィン化合物を過酸化物などで酸化して得られた化合物などが挙げられる。
また、活性エネルギー線重合性モノマーとしては、例えば1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの多官能アクリレートが挙げられる。これらの活性エネルギー線重合性モノマーは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、前記活性エネルギー線重合性プレポリマーと併用してもよい。
これらの活性エネルギー線硬化型化合物の硬化については、後で説明する。
一方、防眩性ハードコート層における(B)成分であるガラス粒子としては、本発明においては、比重2.8以上のものを用いることを要す。従来、防眩性フィラーとして用いられてきたシリカゲル粒子の比重は2.1〜2.6程度であるが、本発明のように、比重2.8以上の高比重のガラス粒子を用いることにより、前記の活性エネルギー線硬化型化合物及び当該ガラス粒子を含む塗工液を透明基材フィルム表面に塗布、乾燥し、次いで活性エネルギー線を照射してハードコート層を形成する過程において、当該ガラス粒子は硬化前の塗工された塗膜内で沈降し、形成されるハードコート層の表面近傍には少なく、内部に多く存在するようになり、その結果、ハードコート層表面の耐擦傷性が著しく高くなる。
また、当該ガラス粒子は、粒子自体の硬度が高く、それによりハードコート層の耐擦傷性が向上することも考えられる。
当該ガラス粒子の比重が2.8未満では、前記効果が十分に発揮されないため、耐擦傷性に優れる防眩性ハードコート層が形成されず、本発明の目的が達せられない。好ましい比重は3.1以上である。また、比重があまり高すぎると塗工前の容器内で沈降が生じやすく、取り扱い性が悪くなる。したがって、比重の上限は7程度である。
当該ガラス粒子は、球状粒子などの定形粒子に加え、粒子形状が特定されない不定形粒子も含む。また、その平均粒径は、ハードコート層に対する防眩機能の付与効果の観点から、平均粒径は0.1〜5μmが好ましく、0.5〜3μmがより好ましい。なお、当該ガラス粒子の平均粒径は、レーザ回折・散乱法で測定することができる。この方法では、粒子を分散した液にレーザ光を当てた際に回折・散乱する光の強度変化により、平均粒径を測定する。
当該ガラス粒子のガラス組成については、比重が2.8以上であればよく、特に制限はないが、酸化ケイ素が5〜50質量%程度、好ましくは10〜40質量%の割合で含まれ、かつ、比重4.0以上の少なくとも1種の金属酸化物、例えば酸化ビスマス、酸化亜鉛及び酸化バリウムが、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上含まれているガラス粒子を用いることができる。なお、当該ガラス粒子のガラス組成として、酸化ホウ素など、比重4.0以下の金属酸化物が含まれていてもよい。
このような比重が2.8以上のガラス粒子は、市販品として容易に入手することができる。例えば旭硝子(株)製の商品名「ASF1094」(比重5.4、平均粒径1.0μm)、「ASF1891F」(比重3.5、平均粒径1.5μm)などがある。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおける前記透明基材フィルムの少なくとも片面に形成される防眩性ハードコート層においては、(B)成分である比重2.8以上のガラス粒子の含有量は、良好な防眩性及び全光線透過率と、優れた耐擦傷性が得られる観点から、(A)成分である活性エネルギー線硬化型化合物の硬化物100質量部に対して、1〜25質量部であることを要し、好ましくは3〜20質量部、より好ましくは5〜15質量部である。
また、この防眩性ハードコート層には、防眩性をより良好にする観点から、必要に応じ、シリカゲル粒子が配合されていてもよい。このシリカゲル粒子の配合量としては、(B)成分である比重が2.8以上のガラス粒子よりも少ない配合量であることが好ましい。さらに好ましくは、(B)成分である比重が2.8以上のガラス粒子の1/2以下の配合量で用いるのがよい。このシリカゲル粒子の平均粒径は、通常0.1〜5μm程度、好ましくは0.3〜4μm、より好ましくは0.5〜3μmである。このシリカゲル粒子の平均粒径は、レーザ回折・散乱法により測定することができる。
本発明においては、この防眩性ハードコート層の厚さは、1.5〜20μmの範囲が好ましい。この厚さが1.5μm未満ではハードコートフィルムの耐擦傷性が十分に発揮されないおそれがあるし、また、20μmを超えると60°鏡面光沢度が高くなるおそれがある。耐擦傷性及び60°鏡面光沢度のバランスなどの面から、このハードコート層のより好ましい厚さは2〜15μmの範囲であり、特に3〜10μmの範囲が好適である。
次に、当該防眩性ハードコート層の形成方法について説明する。
まず、透明基材フィルム上に防眩性ハードコート層を形成させるための塗工液を調製する。この塗工液としては、前述で説明した、活性エネルギー線硬化型化合物と比重2.8以上のガラス粒子を必須成分として含み、所望により前述のシリカゲル粒子、光重合開始剤及び他の各種添加成分を含む懸濁液を挙げることができる。
所望により用いられる光重合開始剤としては、活性エネルギー線硬化型化合物として説明した活性エネルギー線重合性のプレポリマーやモノマーの中でラジカル重合型の光重合性プレポリマーや光重合性モノマーに対しては、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリ−ブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、p−ジメチルアミン安息香酸エステルなどが挙げられる。また、カチオン重合型の光重合性プレポリマーに対する光重合開始剤としては、例えば芳香族スルホニウムイオン、芳香族オキソスルホニウムイオン、芳香族ヨードニウムイオンなどのオニウムと、テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェート、ヘキサフルオロアンチモネート、ヘキサフルオロアルセネートなどの陰イオンとからなる化合物が挙げられる。これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、その配合量は、前記光重合性プレポリマー及び/又は光重合性モノマー100質量部に対して、通常0.2〜10質量部の範囲で選ばれる。
当該塗工液の調製に用いられる溶剤としては、例えばヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、塩化メチレン、塩化エチレンなどのハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、イソホロン、シクロヘキサノンなどのケトン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル、エチルセロソルブなどのセロソルブ系溶剤、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル系溶剤などが挙げられる。これらの溶剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
また、所望により用いられる各種添加成分としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、レベリング剤、消泡剤などを挙げることができる。
なお、ガラス粒子及び所望により用いられるシリカゲル粒子は、表面を有機表面処理剤で処理したものであってもよいし、未処理のものであってもよい。前記有機表面処理剤としては、シラン系カップリング剤やシリコーンオイル、シリコーンワックスなどを用いることができる。
前記シラン系カップリング剤としては、例えばトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。これらの中でもγ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノシラン類が好適である。
該ガラス粒子や、シリカゲル粒子を、上記表面処理剤で処理する方法については特に制限はなく、従来慣用されている方法、例えば水溶液法、有機溶媒法、スプレー方法など、任意の方法を用いることができる。
当該塗工液は、前記のように、活性エネルギー線硬化型化合物と比重2.8以上のガラス粒子を必須成分として含み、所望によりシリカゲル粒子、光重合開始剤及び他の各種添加成分を含む懸濁液であって、その濃度及び粘度については、高比重のガラス粒子を含有していることから、塗工液中での沈降防止や取り扱い性、コーティング性などを考慮して決めることが望ましい。
本発明においては、このようにして調製した塗工液を、透明基材フィルムの少なくとも片面上に、従来公知の方法、例えばバーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法などを用いて、硬化後の厚さが所定の値になるように、コーティングして未乾燥塗膜を形成させたのち、60〜130℃程度で1〜3分間程度乾燥処理後、乾燥塗膜に、活性エネルギー線を照射して該塗膜を硬化させることにより、防眩性ハードコート層が形成される。
活性エネルギー線としては、例えば紫外線や電子線などが挙げられる。上記紫外線は、高圧水銀ランプ、ヒュージョンHランプ、キセノンランプなどで得られ、照射量は、通常100〜500mJ/cm2であり、一方電子線は、電子線加速器などによって得られ、照射量は、通常150〜350kVである。この活性エネルギー線の中では、特に紫外線が好適である。なお、電子線を使用する場合は、重合開始剤を添加することなく、硬化膜を得ることができる。
このようにして得られた本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいては、防眩性ハードコート層の硬度は、通常鉛筆硬度で3H程度となる。
なお、前記鉛筆硬度は、JIS K 5400に準拠して測定した値である。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいては、ヘイズ値及び60°鏡面光沢度が防眩性の指標となり、ヘイズ値は2%以上が望ましく、また60°鏡面光沢度は150以下が好ましい。ヘイズ値が2%未満では十分な防眩性が発揮されにくいし、また、60°鏡面光沢度が150を超えると表面光沢度が大きく(光の反射が大きい)、防眩性に悪影響を及ぼす原因となる。ただし、ヘイズ値があまり高すぎると光透過性が悪くなり、好ましくない。さらに、全光線透過率は90%以上が好ましく、90%未満では、透明性が不十分となるおそれがある。
防眩性、視認性、透明性などのバランスの面から、ヘイズ値は3〜50%であることがより好ましく、60°鏡面光沢度は10〜140の範囲であることがより好ましい。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいては、防眩性ハードコート層上に、必要に応じ、10〜45nm程度の厚さの透明導電性薄膜層を設けることができる。この透明導電性薄膜層の形成方法に特に制限はなく、従来公知の方法、例えばスパッタリングなどの物理的気相蒸着法(PVD法)等を採用することができる。
なお、透明導電性薄膜としては、例えば酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、インジウム−スズ酸化物、スズ−アンチモン酸化物、亜鉛−アルミニウム酸化物、インジウム−亜鉛酸化物などが挙げられる。
表面に透明導電性薄膜層を設けた防眩性ハードコート層を有する本発明の防眩性ハードコートフィルムは、該防眩性ハードコート層の耐擦傷性が高いことから、この防眩性ハードコートフィルムを、抵抗膜方式のタッチパネルにおけるタッチ側透明プラスチック基板に適用することにより、タッチ側透明プラスチック基板の透明導電性薄膜が摩耗したり、クラックが発生したり、さらには基材から剥離してしまうという問題を解消することができる。
本発明においては、必要により、前記防眩性ハードコート層の表面に、反射防止性を付与させるなどの目的で反射防止層、例えばシロキサン系被膜、フッ素系被膜などを設けることができる。この場合、該反射防止層の厚さは、0.05〜0.2μm程度が適当である。なお、波長550nmの反射率は3.5%以下が好ましい。この反射防止層を設けることにより、太陽光、蛍光灯などによる反射から生じる画面の映り込みが解消され、また、表面の反射率を抑えることで、全光線透過率が上がり、透明性が向上する。なお、反射防止層の種類によっては、帯電防止性の向上を図ることができる。
本発明においては、透明基材フィルムのハードコート層とは反対側の面に、被着体に貼着させるための粘着剤層を形成させることができる。この粘着剤層を構成する粘着剤としては、光学用途用のもの、例えばアクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤が好ましく用いられる。この粘着剤層の厚さは、通常5〜100μm、好ましくは10〜60μmの範囲である。
さらに、この粘着剤層の上に、必要に応じて剥離シートを設けることができる。この剥離シートとしては、例えばグラシン紙、コート紙、ラミネート紙などの紙及び各種プラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗付したものなどが挙げられる。この剥離シートの厚さについては特に制限はないが、通常20〜150μm程度である。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、防眩性ハードコートフィルムの性能は、下記の方法に従って評価した。
(1)全光線透過率
日本電色工業(株)製「NDH2000」ヘイズメーターを使用し、JIS K 7361−1に準拠して測定する。
(2)ヘイズ値
日本電色工業(株)製「NDH2000」ヘイズメーターを使用し、JIS K 7136に準拠して測定する。
(3)60°鏡面光沢度
日本電色工業(株)製「VG2000」グロスメーターを使用し、JIS K 7105に準拠して測定する。
(4)鉛筆硬度
JIS K 5400に準拠して、(株)東洋精機製作所製の鉛筆引掻塗膜硬さ試験機「NP−TYPE」を用いて測定する。
(5)スチールウール擦傷性
2.45Nの荷重を有する重りの底部に、スチールウール#0000を貼って、手動にて100往復擦傷させたのち、外観を目視観察し、下記の判定基準で評価した。
○:傷が付かない
×:傷が付く
(6)テーバー摩擦硬度試験
JIS K 5600−5−9に準じて測定し、試験前後のヘイズ値の変化(Δヘイズ)を求める。数値が小さいほど表面硬度が高い。
<測定条件>
CS−10F摩擦輪、4.9N荷重、100回転
(7)ペン摺動試験
筆記耐久試験機[(株)タッチパネル研究所製]を用い、直線筆記、荷重2.45N、ペン速度100mm/s、摺動距離50mm、1000往復の条件で試験を行ったのち、目視観察し、下記の判定基準で評価した。
○:傷が付かない
×:傷が付く
実施例1
ウレタンアクリレート系紫外線硬化型ハードコート剤[荒川化学工業(株)製、商品名「ビームセット575CB」、固形分濃度100%]100質量部に、ガラス粒子[旭硝子(株)製、商品名「ASF1094」、主成分SiO2・B23・Bi23、固形分濃度100%、比重5.4、平均粒径1.0μm]10質量部を添加し、さらに全体の固形分濃度が40質量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈してコート液を調製した。
このコート液を、マイヤーバーNo.6にて、乾燥後の厚さが8μmになるように、厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の片面に塗布し、70℃で1分間乾燥したのち、紫外線を光量250mJ/cm2で照射して硬化させ、防眩性ハードコート層を形成させた。この防眩性ハードコートフィルムの性能を第1表に示す。
実施例2
実施例1と同様にしてコート液を調製し、次いでこのコート液を、マイヤーバーNo.8にて、乾燥後の厚さが4μmになるように、厚さ125μmのPETフィルム(前出)の片面に塗布し、70℃で1分間乾燥したのち、紫外線を光量250mJ/cm2で照射して硬化させ、防眩性ハードコート層を形成させた。この防眩性ハードコートフィルムの性能を第1表に示す。
実施例3
ウレタンアクリレート系紫外線硬化型ハードコート剤[荒川化学工業(株)製、商品名「ビームセット575CB」、固形分濃度100%]100質量部に、ガラス粒子[旭硝子(株)製、商品名「ASF1891F」、主成分SiO2・B23・ZnO、固形分濃度100%、比重3.5、平均粒径1.5μm]10質量部を添加し、さらに全体の固形分濃度が40質量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈してコート液を調製した。
このコート液を、マイヤーバーNo.8にて、乾燥後の厚さが4μmになるように、厚さ125μmのPETフィルム(前出)の片面に塗布し、70℃で1分間乾燥したのち、紫外線を光量250mJ/cm2で照射して硬化させ、防眩性ハードコート層を形成させた。この防眩性ハードコートフィルムの性能を第1表に示す。
実施例4
ウレタンアクリレート系紫外線硬化型ハードコート剤[荒川化学工業(株)製、商品名「ビームセット575CB」、固形分濃度100%]100質量部に、ガラス粒子[旭硝子(株)製、商品名「ASF1094」、主成分SiO2・B23・Bi23、固形分濃度100%、比重5.4、平均粒径1.0μm]10質量部と、シリカゲル粒子[富士シリシア化学(株)製、商品名「サイリシア310」、固形分濃度100%、比重2.15、平均粒径1.4μm]3質量部を添加し、さらに全体の固形分濃度が40質量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈してコート液を調製した。
このコート液を、マイヤーバーNo.8にて、乾燥後の厚さが4μmになるように、厚さ125μmのPETフィルム(前出)の片面に塗布し、70℃で1分間乾燥したのち、紫外線を光量250mJ/cm2で照射して硬化させ、防眩性ハードコート層を形成させた。この防眩性ハードコートフィルムの性能を第1表に示す。
比較例1
ウレタンアクリレート系紫外線硬化型ハードコート剤[荒川化学工業(株)製、商品名「ビームセット575CB」、固形分濃度100%]100質量部に、シリカゲル粒子[富士シリシア化学(株)製、商品名「サイリシア310」、固形分濃度100%、比重2.15、平均粒径1.4μm]10質量部を添加し、さらに全体の固形分濃度が40質量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈してコート液を調製した。
このコート液を、マイヤーバーNo.8にて、乾燥後の厚さが4μmになるように、厚さ125μmのPETフィルム(前出)の片面に塗布し、70℃で1分間乾燥したのち、紫外線を光量250mJ/cm2で照射して硬化させ、防眩性ハードコート層を形成させた。この防眩性ハードコートフィルムの性能を第1表に示す。
Figure 2008110550
第1表から分かるように、本発明の防眩性ハードコートフィルム(実施例1〜4)は、いずれも防眩性フィラーとして、比重が3を超えるガラス粒子を用いていることから、鉛筆硬度が3Hと高く、また、スチールウール擦傷性、ペン摺動試験において傷が付かず、かつテーバー摩耗硬度試験において、Δヘイズが小さく、その上良好な防眩性を有している。
これに対し、比較例1の防眩性ハードコートフィルムは、防眩性フィラーとして、一般に使用されているシリカゲル粒子を用いていることから、防眩性は良好であるものの、鉛筆硬度がHと、実施例に比べて低く、また、スチールウール擦傷性及びペン摺動試験において傷が付き、かつテーバー摩耗硬度試験において、Δヘイズが大きい。
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、良好な防眩機能を有し、各種ディスプレイ、例えばLCD、PDP、CRTなどに使用した際に視認性が良好である上、表面硬度が高く、耐擦傷性に優れ、タッチパネルの表面材や抵抗膜式タッチパネルのインジウム−スズ酸化物(ITO)面側として使用することができ、また、前記の各種ディスプレイの表面保護フィルムとしても利用することができる。

Claims (6)

  1. 透明基材フィルムの少なくとも一方の面に、防眩性ハードコート層を有し、かつ前記防眩性ハードコート層が、(A)活性エネルギー線硬化型化合物の硬化物と、その100質量部当たり、(B)比重2.8以上のガラス粒子1〜25質量部を含むことを特徴とする防眩性ハードコートフィルム。
  2. 比重2.8以上のガラス粒子が、酸化ケイ素を含む請求項1に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  3. 比重2.8以上のガラス粒子が、さらに、比重4.0以上の少なくとも1種の金属酸化物を含む請求項2に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  4. 防眩性ハードコート層上に、10〜45nmの厚さの透明導電性薄膜層を有する請求項1〜3のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルム。
  5. 防眩性ハードコート層が、さらにガラス粒子よりも少ない配合量のシリカゲル粒子を含む請求項1〜4のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルム。
  6. 防眩性ハードコート層の厚さが、1.5〜20μmである請求項1〜5のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルム。
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