JP2008110497A - 成型品生産方法及び射出成型金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】 溝等の陥部を周面に有するシャフトが凹部から突出している成型品を生産すること。
【解決手段】 本体52の外形を決めるキャビティ形成面を有する第1キャビティ形成部材5a,5bと、そのキャビティ形成面に離間して配置されて本体52の凹部55の形状を決めるキャビティ形成面を持つ有孔凸部8と、その孔10に交差する向きで連通する穴11とを有し、該孔10の軸方向へ移動する第1スライドコア13と、孔10と連なってシャフト53の外形を決める連通孔14を形成するとともにその表面の一部に凸部16を有するキャビティ形成面を対向させて配置され、穴11に沿って開閉する一対の第2キャビティ形成部材17a,17bとを具備する。第2キャビティ形成部材17a,17bを開動作させて凸部16のアンダーカットが抜けた後に、第1スライドコア13を孔10の軸方向へ移動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 本体52の外形を決めるキャビティ形成面を有する第1キャビティ形成部材5a,5bと、そのキャビティ形成面に離間して配置されて本体52の凹部55の形状を決めるキャビティ形成面を持つ有孔凸部8と、その孔10に交差する向きで連通する穴11とを有し、該孔10の軸方向へ移動する第1スライドコア13と、孔10と連なってシャフト53の外形を決める連通孔14を形成するとともにその表面の一部に凸部16を有するキャビティ形成面を対向させて配置され、穴11に沿って開閉する一対の第2キャビティ形成部材17a,17bとを具備する。第2キャビティ形成部材17a,17bを開動作させて凸部16のアンダーカットが抜けた後に、第1スライドコア13を孔10の軸方向へ移動させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、凹部から突出するシャフトを備えた成型品を生産するための成型品生産方法及び射出成型金型に関する。
従来、自動車のウインカー操作用レバー111(図12)は、複数の金型部品を組み合わせて形成したキャビティに予め樹脂製のシャフト112を挿入しておき、その状態で成型材料としての樹脂を注入することにより、予め挿入されているシャフト112と、新たに注入された成型材料とが一体となり、本体113の凹部114の中央からシャフト112が突出した中空状態に成型される。このシャフト112は、中間付近から先端に及ぶ縦溝115とこの縦溝115よりも凹部114寄りに位置する横溝116とを有し、凹部114の内側でシャフト支持部118と一体に成型されることにより、凹部114からの突出状態が保持されている。
図13乃至図17は、ウインカー操作用レバー111を生産するための成型品生産方法及び射出成型金型121を示す。
この射出成型金型121は、少なくとも、アンギュラピン122を保持した状態で上下動する上部プレート124と、ウインカー操作用レバー111のシャフト112を挿入可能な有底孔125を有し、上部プレート124の上下動に伴ってアンギュラピン122に付勢されて前後進するスライドコア127と、スライドコア127の両脇を保持し(図示しない)て前後進を案内する下部プレート128と、上部プレート124と下部プレート128に一片ずつ保持され、キャビティ形成面同士を組み合わせてキャビティを形成する一対の開閉部材130a,130bとを具備する。また、射出成型金型121は、ウインカー操作用レバー111の本体113の後半部分(図12では右半分)を成型するため、上部プレート124の上下動に伴って移動する複数の別の金型部品(図示しない)も備えている。
スライドコア127の有底孔125の開口縁部は、円環状の凸部131を形成し、開閉部材130a,130bと組み合わさることにより、ウインカー操作用レバー111の凹部114を成型するためのキャビティを形成するようになっている。また、スライドコア127の有底孔125には、シャフト112の縦溝115に嵌合する凸部133が底部から中間付近に亘って形成されている。スライドコア127は、凸部133とシャフト112の縦溝115を嵌合させることにより、有底孔125に挿入されたシャフト112を回転しないように保持することができるようになっている。
[手順1:シャフトの挿入]
[手順1:シャフトの挿入]
射出成型金型121でウインカー操作用レバー111を生産するときは、まず、図13のように、上部プレート124を上昇させてスライドコア127を十分に後退させた状態で、スライドコア127の有底孔125にシャフト112を挿入する。
[手順2:キャビティの形成]
[手順2:キャビティの形成]
スライドコア127にシャフト112を保持させた後、図14及び図15に示すように、上部プレート124を下降させてスライドコア127を移動させる。これにより、スライドコア127とシャフト112と開閉部材130a,130bが組み合わさり、キャビティ134が形成される。この際、ウインカー操作用レバー111の後半部分(図12では右半分)を成型するためのキャビティも、図示しない複数の金型部品によって形成される。
[手順3:樹脂の注入]
[手順3:樹脂の注入]
キャビティ134を形成した後、図16のように、キャビティ134内に成型材料として樹脂136を注入し、十分に冷却して固化させる。成型材料の冷却は、各金型部品内に設けた孔(図示省略)に冷却材料を流すことにより行う。これにより、シャフト112は、注入された樹脂136に端部が包み込まれた状態で樹脂136と一体になる。
[手順4:製品の取り出し]
[手順4:製品の取り出し]
樹脂136が固化した後、図17のように、上部プレート124を上昇させてスライドコア127及び開閉部材130a,130b等の金型部品を分離すると、ウインカー操作用レバー111(図12)を得ることができる。尚、自動車のライト操作用レバーもこれと同様に生産することができる。
しかし、上述の成型品生産方法及び射出成型金型121には、
(1)シャフト112の挿入を人手で行なう必要があるため、シャフト112を挿入し忘れる虞がある
(2)人件費が嵩む
(3)それらの結果、ウインカー操作用レバー111の量産が困難となる
(4)注入される樹脂の熱の影響によりシャフト112の寸法精度が低くなる
(5)シャフト112を成型するための金型を別途用意する必要がある
という諸々の問題があった。
(1)シャフト112の挿入を人手で行なう必要があるため、シャフト112を挿入し忘れる虞がある
(2)人件費が嵩む
(3)それらの結果、ウインカー操作用レバー111の量産が困難となる
(4)注入される樹脂の熱の影響によりシャフト112の寸法精度が低くなる
(5)シャフト112を成型するための金型を別途用意する必要がある
という諸々の問題があった。
これらの問題を解決する方法として、例えば、下記特許文献1に開示された実施例は、前述の成型品生産方法及び射出成型金型121において、スライドコア127を上下に分割可能な構成とし、シャフト112を挿入せずにキャビティ134に樹脂を注入して固化させ、スライドコア127の凸部131が開閉部材130a,130bの端面から露出するまでスライドコア127を後退させた後、スライドコア127を上下に分離する方法及び金型を示唆している。このように、シャフト112をインサート部品とせず、一度の射出成型によってウインカー操作用レバー111を生産することができれば、前述の各問題を解決することができる。
特開平8−142131号公報
ウインカー操作用レバー111のシャフト112に横溝116等の陥部を設けるためには、この横溝116と等しい形状の凸部をスライドコア127の有底孔125内に設ける必要がある。しかしながら、そのような状態で、キャビティ134の一部となる有底孔125に樹脂を注入して固化させると、有底孔125内に設けた凸部がアンダーカットとなり、スライドコア127を移動させる(有底孔125からシャフト112を抜き取る)ことができないという問題がある。
本発明の目的は、シャフトを別部品として用意することなく、溝等の陥部を周面に有するシャフトが本体の凹部から突出している成型品を生産するための成型品生産方法及び射出成型金型を提供することである。
本発明の成型品生産方法は、本体の凹部から突出するシャフトを備えた成型品を生産するための成型品生産方法であって、前記本体の外形を決めるキャビティ形成面を有する第1キャビティ形成部材と、前記キャビティ形成面に離間して配置されて前記凹部の形状を決めるキャビティを形成する別のキャビティ形成面が形成された有孔凸部と、その孔に交差する向きで連通する穴とを有し、該孔の軸方向へ移動する第1スライドコアと、前記穴の両側から嵌め合わせた状態で、前記孔と連なって前記シャフトの外形を決める連通孔を形成するとともにその表面の一部に凸部を有するキャビティ形成面を対向させて配置され、該穴に沿って開閉する一対の第2キャビティ形成部材と、を含む金型部品を組み合わせて形成したキャビティに成型材料を注入して固化させ、第2キャビティ形成部材を開動作させて前記凸部のアンダーカットが抜けた後に、第1キャビティ形成部材から離れるように第1スライドコアを前記孔の軸方向へ移動させる。
本発明の実施形態では、第1キャビティ形成部材は、キャビティ形成面を対向させて開閉可能に一対に配置されている。
本発明の別の実施形態では、第1キャビティ形成部材側に位置する面が直線状の溝又は凸部を有する斜面を形成し、前記第1スライドコアの移動方向と平行に移動する第2スライドコアを設け、該第2スライドコアの移動方向と交差する方向に移動するように、前記第2キャビティ形成部材の一方に、前記直線状の溝又は凸部に摺動可能に噛み合う凸部又は溝を有する斜面を形成して前記第2スライドコアと摺動可能に配置し、第2スライドコアを移動させることにより、前記第2キャビティ形成部材の一方を開動作させる。
本発明の射出成型金型は、本体の凹部から突出するシャフトを備えた成型品を生産するための射出成型金型であって、前記本体の外形を決めるキャビティ形成面を有する第1キャビティ形成部材と、前記キャビティ形成面に離間して配置されて前記凹部の形状を決めるキャビティを形成する別のキャビティ形成面が形成された有孔凸部と、その孔に交差する向きで連通する穴とを有し、該孔の軸方向へ移動する第1スライドコアと、前記穴の両側から嵌め合わせた状態で、前記孔と連なって前記シャフトの外形を決める連通孔を形成するとともにその表面の一部に凸部を有するキャビティ形成面を対向させて配置され、該穴に沿って開閉する一対の第2キャビティ形成部材とを備え、前記第1スライドコアは、第2キャビティ形成部材が開動作して前記凸部のアンダーカットが抜けた後に、第1キャビティ形成部材から離れるように前記孔の軸方向へ移動する。
本発明の実施形態では、第1キャビティ形成部材は、キャビティ形成面を対向させて開閉可能に一対に配置されている。
本発明の別の実施形態では、第1キャビティ形成部材側に位置する面が直線状の溝又は凸部を有する斜面を形成し、前記第1スライドコアの移動方向と平行に移動する第2スライドコアを具備し、該第2スライドコア側に位置する前記第2キャビティ形成部材の一方には、第2スライドコアに連動してその移動方向と交差する方向に移動するように、前記直線状の溝又は凸部に摺動可能に噛み合う凸部又は溝を有する斜面が形成されている。
本発明によれば、シャフトを別部品として用意することなく、溝等の陥部を周面に有するシャフトが凹部から突出している成型品を生産することができる。その結果、(1)シャフトを挿入し忘れることがなく、(2)人件費を軽減することがき、(3)それらの結果、成型品の量産が可能となり、(4)高い寸法精度を維持することができ、(5)シャフトを成型するための金型を別途用意する必要がない。
[実施例]
図1及び図2は、本発明の実施例の射出成型金型1を示す要部断面図であり、図2はA−A線切断部における要部断面図である。
この射出成型金型1は、本体の凹部から突出するシャフトを備えた成型品(ここでは、自動車のウインカー操作用レバー)を樹脂で生産するための金型であり、少なくとも、
上部プレート3と下部プレート4とを一対に配置し(ここでは上下一対に配置し)てなる開閉式プレートと、
レバーの本体の外形を決めるキャビティ形成面を対向させて開閉可能に配置される一対の第1キャビティ形成部材5a,5bと、
第1キャビティ形成部材5a,5bの両キャビティ形成面に離間して配置されてレバーの凹部の形状を決めるキャビティ7を形成する別のキャビティ形成面が形成された有孔凸部8と、その孔10に交差する向きで連通する穴11とを有し、開閉式プレートの開閉に連動して該孔10の軸方向へ移動できるように下部プレート4に設けられた第1スライドコア13(平面図を図3に示す)と、
第1スライドコア13の穴11の両側から嵌め合わせた状態で、孔10と連なってシャフトの外形を決める連通孔14を形成するとともにその表面の一部に凸部16を有する略半筒形のキャビティ形成面を対向させて配置され、開閉式プレートの開閉に連動して穴11に沿って開閉する一対の第2キャビティ形成部材17a,17bと
を備えている。
を備えている。
第1キャビティ形成部材5a,5bは、実施例では開閉式プレートと一体に構成され、開閉式プレートの開閉に伴って開閉するようになっている。
第1スライドコア13の左右下端部には、図2及び図3に示すように、ガイド凸部19が全長に亘って形成されている。そして、第1スライドコア13は、下部プレート4とこれに取り付けたスライド案内部材20との間に形成されたガイド溝22にガイド凸部19を摺動可能に嵌合させることにより、移動可能に構成されている。具体的には、図1に示すように、上部プレート3にはアンギュラピン23が保持されており、第1スライドコア13にはアンギュラピン23が挿通可能な第1挿通孔25が形成されている。これにより、第1スライドコア13は、開閉式プレート(実施例では上部プレート3)の開閉動作に連動し、アンギュラピン23に付勢されて移動するようになっている。但し、第1スライドコア13の第1挿通孔25は、アンギュラピン23の円形断面に比してスライドコアの移動方向に沿って長く開け(あそびを設け)てあるため、開閉式プレートが開閉しても、アンギュラピン23が第1挿通孔25のあそびの範囲内で移動している間は、第1スライドコア13は移動しないようになっている。
第2キャビティ形成部材の一方(図では上側に配置された方)17aの上面部は、図1に示すように、開口縁部を内側に突出させた溝26を全幅(図1では前後)に亘って形成している。そして、この第2キャビティ形成部材17aの上側には、その下端部が溝26に摺動可能に嵌合するガイド凸部28を形成しているとともに、上端部の右側縁(図2では右側の縁)が凸部29を形成し、上部プレート3の開閉に伴って第2キャビティ形成部材17aを移動(開閉)させる連動部材31が配置されている。
第1スライドコア13の穴11の一側面(図2では左側面)には、バネ32によって付勢されるプッシュピン34が設けられ、これに対向する面(図2では右側面)には、穴11の開口部(図2では上)に向かって傾斜を付けた傾斜部材35が取り付けられている。そして、連動部材31の側面のうち傾斜部材35に当接する箇所には、傾斜部材35の傾斜に沿う傾斜が形成されている。これにより、連動部材31は、プッシュピン34によって傾斜部材35側に付勢され、傾斜部材35の傾斜に当接した状態が保持される。
上部プレート3には連動部材31の凸部29に噛み合う鉤部37が形成されており、連動部材31の凸部29が鉤部37に係止した状態で上部プレート3が開閉すると、これに伴って第2キャビティ形成部材17aも移動できるようになっている。また、第2キャビティ形成部材17aの一側面(図2では右側面)には、第2キャビティ形成部材17aが開動作(ここでは上昇)したときに傾斜部材35と接触する箇所に傾斜を付けてあり、第2キャビティ形成部材17aの開動作が傾斜部材35によって妨げられないようになっている。
また、射出成型金型1は、開閉式プレートの開閉に連動して第1スライドコア13の移動方向と平行に移動できるように開閉式プレートの一方(実施例では下部プレート4)に設けられた第2スライドコア38を具備する。この第2スライドコア38は、図2に示すように、第1スライドコア13の傍(ここでは下)に配置され、その左右下端部にはガイド凸部40が全長に亘って形成されている。そして、第2スライドコア38は、下部プレート4に形成したガイド溝41にガイド凸部40を摺動可能に嵌合させた状態で、第1スライドコア13の移動方向と平行に移動するようになっている。具体的には、第2スライドコア38には、図1に示すように、アンギュラピン23と略同径の第2挿通孔43が形成されている。これにより、第2スライドコア38は、開閉式プレート(実施例では上部プレート3)の開閉動作に伴い、アンギュラピン23に付勢されて移動することができる。
第2スライドコア38には、第1キャビティ形成部材5a,5b側に位置する端面に、開口縁部を内側に突出させた直線状の溝44を有する斜面が形成されている。また、第2キャビティ形成部材17bは、略半筒形のキャビティ形成面上に縦長の凸部46が形成されているとともに、下端部に形成されているガイド凸部47を第2スライドコア38の溝44に摺動可能に嵌合させて構成されている。これにより、第2キャビティ形成部材17bは、開閉式プレート(実施例では上部プレート3)の開閉に連動して第2スライドコアが移動したとき、第2スライドコア38の移動方向に交差する向き(ここでは上下)に移動するようになっている。尚、開口縁部を内側に突出させた溝44を第2キャビティ形成部材17bの下端部に設け、この溝44に摺動可能に嵌合するガイド凸部47を第2スライドコア38に設けてもよい。
また、実施例では、ウインカー操作用レバーの設計に合わせて、第1スライドコア13の穴11を鉛直方向に対して角度を付けて設けてあり、第2キャビティ形成部材17bをこの穴11に沿って鉛直方向に対して斜めに移動させるため、第2スライドコア38の移動方向に対して溝44を斜めに設けた。これにより、第2スライドコア38がアンギュラピン23に付勢されて移動したとき、図5、図7及び図9に示すように、第2キャビティ形成部材17bは第2スライドコア38の穴11に沿って上下動するようになっている。さらに、第2キャビティ形成部材17a,17bが第1スライドコア13の穴11に沿って移動するように構成したことにより、第2キャビティ形成部材17a,17bの移動方向を案内する手段を別途設ける必要がない。
次に、実施例の射出成型金型1を用いてウインカー操作用レバーを生産するための成型品生産方法を説明する。
[手順1:キャビティの形成]
[手順1:キャビティの形成]
まず、射出成型金型1を構成する各金型部品を図1及び図2のように配置し、成型材料としての樹脂を注入するためのキャビティ7を形成する。尚、実施例では、キャビティ7は本発明の説明に必要な一部分のみを図示したが、ウインカー操作用レバーのその他の部分を成型するためのキャビティも、この手順1において併せて形成しておく。
[手順2:樹脂の注入]
[手順2:樹脂の注入]
キャビティ7を形成した後、図4及び図5のように、キャビティ7内に成型材料として樹脂を注入し、十分に冷却して固化させる。これにより、ウインカー操作用レバー51が成型される。
[手順4:製品の取り出し]
[手順4:製品の取り出し]
樹脂が固化した後、図6及び図7のように上部プレート3を上昇させると、連動部材31は、上部プレート3の鉤部37に凸部29を係止させた状態で吊り上げられ、第2キャビティ形成部材の一方17aを引き上げ(開動作させ)る。これにより、第2キャビティ形成部材の一方17aのキャビティ形成面に設けた凸部16のアンダーカットが徐々に抜けることになる。また、このとき、連動部材31は、傾斜部材35の傾斜に沿ってプッシュピン34を押し込みながら斜め上方へ移動し、凸部29と上部プレート3の鉤部37との係止状態が徐々に解除される。そして、連動部材31の凸部29と上部プレート3の鉤部との係止状態が解除されたとき、図7に示すように、第2キャビティ形成部材17aのキャビティ形成面に設けた凸部16のアンダーカットが完全に抜けるとともに、連動部材31がプッシュピン34と傾斜部材35とに挟持され、第2キャビティ形成部材17aと共に下降しないように保持される。
一方、上部プレート3は、アンギュラピン23が第1挿通孔25のあそびの範囲内を移動する間は、アンギュラピン23によって第2スライドコア38を第1キャビティ形成部材5a,5bから離れる方向へ移動させる。これにより、第2キャビティ形成部材の他方17bは斜め下方へ開動作し、第2キャビティ形成部材の他方17bのキャビティ形成面に設けた凸部16のアンダーカットが徐々に抜けることになる。
次に、アンギュラピン23が第1挿通孔25のあそびの範囲内を移動する状態で上部プレート3をさらに上昇させると、図8及び図9に示すように、第2スライドコア38の移動に伴って第2キャビティ形成部材17bがさらに下降し、第2キャビティ形成部材17bのキャビティ形成面に設けた凸部16のアンダーカットが完全に抜けた状態となる。
上部プレート3をさらに上昇させると、第1スライドコア13及び第2スライドコア38がアンギュラピン23によって付勢されて移動し、第2キャビティ形成部材17a,17bも第1スライドコア13と共に移動する。これにより、ウインカー操作用レバー51のシャフト53が第1スライドコア13の孔10から完全に抜け、成型品としてのウインカー操作用レバー51(図11)を得ることができる。このウインカー操作用レバー51は、本体52の凹部55の中央からシャフト53が突出した中空状態に成型されている。また、シャフト53は、中間付近から先端に及ぶ縦溝57とこの縦溝57よりも凹部55寄りに位置する横溝59とを有し、凹部55の内側でシャフト支持部61と一体に成型されることにより、凹部55からの突出状態が保持されている。
[他の実施形態]
[他の実施形態]
第2キャビティ形成部材17a,17bのキャビティ形成面には、ウインカー操作用レバー51のシャフト53の周面に陥部として横溝59を形成するための凸部16を設けたが、この凸部16は、シャフト53の陥部の形状に応じて任意の形状にすることができる。
実施例の成型品生産方法及び射出成型金型によれば、ウインカー操作用レバー51及び自動車のライト操作用レバーのほかに、溝等の陥部を周面に有するシャフトが凹部から突出している任意の成型品を生産することができる。
成型材料としては、実施例で用いた樹脂に限らず、ガラス繊維と樹脂による複合材料など、射出成型可能な任意の材料を使用することができる。
実施例では、第1キャビティ形成部材5a,5bはキャビティ形成面を対向させた状態で開閉可能に一対に構成されているが、射出成型後に成型品を取り出すことができれば開閉しないように構成してもよい。
ウインカー操作用レバー51の凹部55は、シャフト支持部材61が底部を成しているが、本体の中空部分と連通するように構成してもよい。
1…射出成型金型
3…上部プレート
4…下部プレート
5a,5b…第1キャビティ形成部材
7…キャビティ
8…有孔凸部
10…孔
11…穴
13…第1スライドコア
14…連通孔
16…凸部
17a,17b…第2キャビティ形成部材
19…ガイド凸部
20…スライド案内部材
22…ガイド溝
23…アンギュラピン
25…第1挿通孔
26…溝
28…ガイド凸部
29…凸部
31…連動部材
32…バネ
34…プッシュピン
35…傾斜部材
37…鉤部
38…第2スライドコア
40…凸部
41…ガイド溝
43…第2挿通孔
44…溝
47…ガイド凸部
51…ウインカー操作用レバー
53…シャフト
55…凹部
57…縦溝
59…横溝
61…シャフト支持部
111…ウインカー操作用レバー
112…シャフト
113…本体
114…凹部
115…縦溝
116…横溝
118…シャフト支持部
121…射出成型金型
122…アンギュラピン
124…上部プレート
125…有底孔
127…スライドコア
128…下部プレート
130a,130b…開閉部材
131…凸部
133…凸部
134…キャビティ
136…樹脂
3…上部プレート
4…下部プレート
5a,5b…第1キャビティ形成部材
7…キャビティ
8…有孔凸部
10…孔
11…穴
13…第1スライドコア
14…連通孔
16…凸部
17a,17b…第2キャビティ形成部材
19…ガイド凸部
20…スライド案内部材
22…ガイド溝
23…アンギュラピン
25…第1挿通孔
26…溝
28…ガイド凸部
29…凸部
31…連動部材
32…バネ
34…プッシュピン
35…傾斜部材
37…鉤部
38…第2スライドコア
40…凸部
41…ガイド溝
43…第2挿通孔
44…溝
47…ガイド凸部
51…ウインカー操作用レバー
53…シャフト
55…凹部
57…縦溝
59…横溝
61…シャフト支持部
111…ウインカー操作用レバー
112…シャフト
113…本体
114…凹部
115…縦溝
116…横溝
118…シャフト支持部
121…射出成型金型
122…アンギュラピン
124…上部プレート
125…有底孔
127…スライドコア
128…下部プレート
130a,130b…開閉部材
131…凸部
133…凸部
134…キャビティ
136…樹脂
Claims (6)
- 本体の凹部から突出するシャフトを備えた成型品を生産するための成型品生産方法において、
前記本体の外形を決めるキャビティ形成面を有する第1キャビティ形成部材と、
前記キャビティ形成面に離間して配置されて前記凹部の形状を決めるキャビティを形成する別のキャビティ形成面が形成された有孔凸部と、その孔に交差する向きで連通する穴とを有し、該孔の軸方向へ移動する第1スライドコアと、
前記穴の両側から嵌め合わせた状態で、前記孔と連なって前記シャフトの外形を決める連通孔を形成するとともにその表面の一部に凸部を有するキャビティ形成面を対向させて配置され、該穴に沿って開閉する一対の第2キャビティ形成部材と、
を含む金型部品を組み合わせて形成したキャビティに成型材料を注入して固化させ、
第2キャビティ形成部材を開動作させて前記凸部のアンダーカットが抜けた後に、第1キャビティ形成部材から離れるように第1スライドコアを前記孔の軸方向へ移動させることを特徴とする成型品生産方法。 - 前記第1キャビティ形成部材は、キャビティ形成面を対向させて開閉可能に一対に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の成型品生産方法。
- 前記第1キャビティ形成部材側に位置する面が直線状の溝又は凸部を有する斜面を形成し、前記第1スライドコアの移動方向と平行に移動する第2スライドコアを設け、
該第2スライドコアの移動方向と交差する方向に移動するように、前記第2キャビティ形成部材の一方に、前記直線状の溝又は凸部に摺動可能に噛み合う凸部又は溝を有する斜面を形成して前記第2スライドコアと摺動可能に配置し、
第2スライドコアを移動させることにより、前記第2キャビティ形成部材の一方を開動作させることを特徴とする請求項1又は2に記載の成型品生産方法。 - 本体の凹部から突出するシャフトを備えた成型品を生産するための射出成型金型において、
前記本体の外形を決めるキャビティ形成面を有する第1キャビティ形成部材と、
前記キャビティ形成面に離間して配置されて前記凹部の形状を決めるキャビティを形成する別のキャビティ形成面が形成された有孔凸部と、その孔に交差する向きで連通する穴とを有し、該孔の軸方向へ移動する第1スライドコアと、
前記穴の両側から嵌め合わせた状態で、前記孔と連なって前記シャフトの外形を決める連通孔を形成するとともにその表面の一部に凸部を有するキャビティ形成面を対向させて配置され、該穴に沿って開閉する一対の第2キャビティ形成部材と
を備え、
前記第1スライドコアは、第2キャビティ形成部材が開動作して前記凸部のアンダーカットが抜けた後に、第1キャビティ形成部材から離れるように前記孔の軸方向へ移動することを特徴とする射出成型金型。 - 前記第1キャビティ形成部材は、キャビティ形成面を対向させて開閉可能に一対に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の射出成型金型。
- 前記第1キャビティ形成部材側に位置する面が直線状の溝又は凸部を有する斜面を形成し、前記第1スライドコアの移動方向と平行に移動する第2スライドコアを具備し、
該第2スライドコア側に位置する前記第2キャビティ形成部材の一方には、第2スライドコアに連動してその移動方向と交差する方向に移動するように、前記直線状の溝又は凸部に摺動可能に噛み合う凸部又は溝を有する斜面が形成されている
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の射出成型金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006293361A JP2008110497A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | 成型品生産方法及び射出成型金型 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109866397A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-06-11 | 厦门市超日精密模具有限公司 | 一种组合滑块横向法向二次抽芯机构及注塑模具 |
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2006
- 2006-10-27 JP JP2006293361A patent/JP2008110497A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109866397A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-06-11 | 厦门市超日精密模具有限公司 | 一种组合滑块横向法向二次抽芯机构及注塑模具 |
CN109866397B (zh) * | 2019-03-22 | 2023-09-08 | 厦门市超日精密模具有限公司 | 一种组合滑块横向法向二次抽芯机构及注塑模具 |
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