JP2008110293A - エアロゾル吐出ノズルおよび被膜形成装置 - Google Patents

エアロゾル吐出ノズルおよび被膜形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基材との設置間隔が狭い場合でも使用でき、長時間にわたり安定して緻密で均一な被膜を形成可能なエアロゾル吐出ノズル、および該ノズルを用いた被膜形成装置を提供する。
【解決手段】微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを基材の成膜部に向けて吐出する、先端部1bに吐出開口2cを有するエアロゾル吐出ノズル1であって、該吐出開口2cは、同長の両短辺と、この両短辺の上端、下端同士をそれぞれ結ぶ2本の連結長辺とからなる略矩形形状であり、上記両短辺間の少なくとも中央位置における2本の連結長辺間の距離が短辺の長さよりも短く、この吐出開口2cと、先端部1bにおけるエアロゾルを導入するための矩形形状の先端導入開口2bとが連続的に繋がっている。本発明の被膜形成装置は、このエアロゾル吐出ノズル1を備えてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、微粒子を含むエアロゾルを基板等に吹付け、被膜や構造物を基板上に形成するエアロゾルデポジション(以下、ADと記す)法において使用されるエアロゾル吐出ノズルおよび該ノズルを用いた被膜形成装置に関する。
基板上の膜の形成方法として、微粒子ビーム堆積法あるいはAD法と呼ばれる脆性材料の膜や構造物の形成方法がある。AD法は、脆性材料の微粒子を含むエアロゾルをノズルから基板に向けて吐出し、基板に微粒子を衝突させて、その機械的衝撃力を利用して脆性材料の多結晶構造物を基板上にダイレクトに形成する方法である(例えば、特許文献1参照)。
また、ノズルを用いた膜および構造物の形成法であるAD法は、以下の原理で成膜する。つまり、延展性を持たない脆性材料(セラミックス)に機械的衝撃力を付加すると、結晶子同士の界面などの壁開面に沿って結晶格子のズレを生じたり、あるいは破砕される。そして、これらの現象が起こると、ズレ面や破面には、もともと内部に存在し別の原子として結合していた原子が剥き出しの状態となった新生面が形成される。この新生面の原子一層の部分は、もともと安定した原子結合状態から外力により強制的に不安定な表面状態に晒され、表面エネルギーが高い状態となる。この活性面が隣接した脆性材料表面や同じく隣接した脆性材料の新生面あるいは基板表面と接合して安定状態に移行する。外部からの連続した機械的衝撃力の付加は、この現象を継続的に発生させ、粒子の変形、破砕などの繰返しにより接合の進展、緻密化が行なわれ、脆性材料構造物が形成される。そして、機械的衝撃を搬送ガスにて脆性材料を基板に衝突させるようにした方法がAD法であるとされる(特許文献2参照)。
AD法で使用されるノズルの構造としては、噴出した微粒子流束のうち速度の遅い粒子成分を基板に到達させない構成とするため、ノズルから噴出される微粒子流束のうちの外周部にあたる速度の遅い流束成分の一部または全部が基板へ到達することを阻止し、残りの速度の速い流速成分を選択的に基板に衝突させる構造等が挙げられる(特許文献3参照)。
しかしながら、この変向板を用いる構造は、長時間の成膜作業において例えばセラミックス微粒子の連続衝撃により変向板が変形や損傷をうけ、初期の遮蔽機能が低下もしくは、毀損する不具合が生じた。また、ノズルと基板との間隔を狭くして基板に衝突する微粒子の衝撃力を大きくしようとするとき、設置スペースがとれないなどの障害が生じた。
また、先端部の吐出開口形状が単純な矩形形状である(図5、比較例参照)と開口中心部と壁面近傍部の微粒子速度差はやはり大きく、このため面状成膜時にノズル開口中央部に相当する部分がエッチングされたり、または成膜しても中央相当成膜部の膜中に微小欠陥が生じ外観上白色化し、均一な成膜面が得られにくい場合が生じるという問題があった。
特開平11−21677号公報 特開2003−247080号公報 特開2002−320879号公報
本発明はこのような問題に対処するためになされたものであり、基材との設置間隔が狭い場合でも使用でき、長時間にわたり安定して緻密で均一な被膜を形成可能なエアロゾル吐出ノズル、および該ノズルを用いた被膜形成装置を提供することを目的とする。
本発明のエアロゾル吐出ノズルは、微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを基材の成膜部に向けて吐出する、先端部に吐出開口を有するエアロゾル吐出ノズルであって、該吐出開口は、同長の両短辺と、この両短辺の上端、下端同士をそれぞれ結ぶ2本の連結長辺とからなる略矩形形状であり、上記両短辺間の少なくとも中央位置における上記2本の連結長辺間の距離が、上記短辺の長さよりも短いことを特徴とする。
なお、基材の成膜部とは、基材上の被膜等を形成する部分(表面)である。また、両短辺間の少なくとも中央位置とは、平行である両短辺の上端または下端を結ぶ線分の中央位置であり、該位置における2本の連結長辺間の距離とは、該位置における2本の連結長辺を結ぶ短辺と平行な線分の長さである。
上記エアロゾル吐出ノズルの先端部は、上記エアロゾルを導入するための矩形形状の先端導入開口を有し、該導入開口と上記吐出開口とが連続的に繋がっていることを特徴とする。
上記吐出開口は、上記2本の連結長辺間の距離が、上記両短辺側から両短辺間の中央位置まで連続的に短くなる形状であることを特徴とする。
上記微粒子はセラミックス微粒子であり、平均粒子径が 0.1μm〜2μm であることを特徴とする。
本発明の被膜形成装置は、微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを、真空チャンバー内でエアロゾル吐出ノズルから基材上に吐出し衝突させて成膜を行なう被膜形成装置であって、このエアロゾル吐出ノズルが上記本発明のエアロゾル吐出ノズルであることを特徴とする。
本発明のエアロゾル吐出ノズルは、その先端部の吐出開口が、同長の両短辺と、この両短辺の上端、下端同士をそれぞれ結ぶ2本の連結長辺とからなる略矩形形状であり、両短辺間の少なくとも中央位置における2本の連結長辺間の距離が短辺の長さよりも短いので、吐出開口の中心部と壁面近傍部の吐出微粒子の速度差を小さくし速度分布を均一化させることができる。この均一な速度分布を有する微粒子を基材上に衝突させることにより緻密で均一な機械的強度に優れる被膜の形成が可能となる。
また、ノズル外部に、吐出後のエアロゾルを遮蔽する変向板等の付加構造を設けずノズル自体の吐出開口形状を所定の形状とするだけなので、長時間の成膜において付加構造の損傷等による成膜性能の低下のおそれがなく、また、衝突する微粒子の衝撃力を大きくするためにノズルと基板との間隔を狭くすることができる。
本発明の被膜形成装置は、上記エアロゾル吐出ノズルを用いるので、AD法において長時間にわたり緻密で均一な機械的強度に優れる被膜を形成できる。
本発明においてAD法は、セラミックス等の微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを基材に向けてエアロゾル吐出ノズルより吐出し、エアロゾルを基材表面に高速で衝突させ、微粒子の構成材料からなる被膜を基材上に形成させる方法である。
従来、エアロゾル吐出ノズル先端部の吐出開口は、図5に示す単純な矩形形状であるのに対し、本発明ではこの吐出開口形状を、図2〜図4に示す矩形形状の中央部に段差(くぼみ)等を設けたような略矩形形状とすることで、吐出開口の中心部と壁面近傍部の吐出微粒子の速度差を小さくし速度分布を均一化させている。よって、ノズル吐出位置によるバラツキの少ない吐出速度で安定した機械的衝撃力を確保でき、長時間にわたり継続的に安定して緻密で均一な被膜を形成できる。
本発明の一実施例に係るエアロゾル吐出ノズルを図1に基づいて説明する。図1は本発明のエアロゾル吐出ノズルを示す斜視図である。図2は図1のエアロゾル吐出ノズルの先端部の内部開口形状の実施例を示す図である。
図1に示すように、本発明のエアロゾル吐出ノズル1は、正方形の導入開口2aから矩形状の先端導入開口2bに向かって連続して変位している内部開口形状を有するノズル本体1aと、矩形状の先端導入開口2bから吐出開口2cに向かって連続して変位している内部開口形状を有するノズル先端部1bとからなる。
吐出開口2cは、図2に示すように矩形開口の長辺中央部上下にそれぞれ等しい高さの段差を設けて形成される断面I字状の開口形状を有する。より詳細には、平行で同長の両短辺2caと、この両短辺2caの上端、下端同士をそれぞれ結ぶ2本の連結長辺2cbとからなる略矩形形状であり、両短辺間距離Tbの中央位置における2本の連結長辺間の距離Tcが、短辺2caの長さTaよりも短い形状である。図2に示すように、連結長辺2cbは、2本とも直角に連結した5つの直線から構成されている。
2本の連結長辺間の距離がTcである部分の長さTd、および、段差合計幅(Ta−Tc)は、吐出微粒子の速度差を小さくし速度分布を均一化できるよう適宜決定する。
なお、吐出開口2cの長辺方向幅すなわち両短辺間距離Tbは、特に限定されないが平均粒子径 0.1μm〜2μm 程度の微粒子を用いるAD法においては 5 mm〜20 mm 程度であり、吐出開口2cの短辺方向幅すなわち短辺の長さTaは、特に限定されないが 0.5mm〜5 mm 程度である。
本発明の他の実施例に係るエアロゾル吐出ノズルを図3に基づいて説明する。図3は図1のエアロゾル吐出ノズル先端部の内部開口形状を変えた他の実施例を示す図である。
吐出開口2dは、図3に示すように矩形開口の長辺中央部上に、段差を設けて形成される断面凹型の開口形状を有する。より詳細には、平行で同長の両短辺2daと、この両短辺2daの上端、下端同士をそれぞれ結ぶ2本の連結長辺2dbとからなる略矩形形状であり、両短辺間距離Tbの中央位置における2本の連結長辺間の距離Tcが、短辺2daの長さTaよりも短い形状である。図3に示すように、連結長辺2dbは、短辺上端同士を繋ぐものが直角に連結した5つの直線から構成され、短辺下端同士を繋ぐものが一直線で構成されている。
2本の連結長辺間の距離がTcである部分の長さTd、および、段差幅(Ta−Tc)は、吐出微粒子の速度差を小さくし速度分布を均一化できるよう適宜決定する。
本発明の他の実施例に係るエアロゾル吐出ノズルを図4に基づいて説明する。図4は図1のエアロゾル吐出ノズル先端部の内部開口形状を変えた他の実施例を示す図である。
吐出開口2eは、図4に示すように開口長辺中心に向かって、短辺の上端および下端から等しい勾配をもって形成される断面鼓型の開口形状を有する。より詳細には、平行で同長の両短辺2eaと、この両短辺2eaの上端、下端同士を、それぞれ結ぶ2本の連結長辺2ebとからなる略矩形形状であり、この2本の連結長辺間の距離が、両短辺側から両短辺間距離Tbの中央位置まで連続的に短くなる形状である。図4に示すように、連結長辺2ebは、2本とも傾斜して連結した2つの直線から構成されている。また、連続的に短くなる形状としては、図4に示すような直線状ではなく、曲線状であってもよい。
2本の連結長辺間の距離は、両短辺間距離Tbの中央位置で最短距離Teとなり、該最短距離Teの長さは、吐出微粒子の速度差を小さくし速度分布を均一化できるよう適宜決定する。なお、図4において2本の連結長辺間の距離とは、連結長辺2eb上の任意の位置における、2本の連結長辺を結ぶ短辺2eaと平行な線分の長さである。
本発明のエアロゾル吐出ノズルおよび被膜形成装置において使用できる微粒子としては被膜形成可能なものであればよく、主にセラミックス微粒子が挙げられる。セラミックス微粒子としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、チタニア等の酸化物、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の微粒子が挙げられる。これらの中で、それぞれのセラミックスの高純度グレードにおいて、真比重が小さい方がエアロゾル化しやすいことから、アルミナ微粒子が好ましい。
セラミックス微粒子以外でも、シリコン、ゲルマニウムなどのへき開性の強い脆性材料の微粒子を使用することも可能である。
本発明のエアロゾル吐出ノズルおよび被膜形成装置において使用する微粒子の平均粒子径は、0.1μm 〜 2μm であることが好ましい。0.1μm 未満では凝集しやすくエアロゾル化は困難であり、2μm をこえるとAD法での膜形成はできない(膜成長しない)。なお、本発明において平均粒子径は日機装株式会社製:レーザー式粒度分析計マイクロトラックMT3000によって測定した値である。
また、被膜形成を良好に行なうため、基材への衝突時に微粒子が容易に粉砕するように、ボールミル、ジェットミル等の粉砕機を用いて微粒子にクラックを予め形成しておくことが好ましい。
本発明の一実施例に係る被膜形成装置を図6に基づいて説明する。図6は平板基材上にセラミックス被膜を形成する場合の被膜形成装置を示す図である。
図6に示すように、AD法による被膜形成装置3は、エアロゾル発生装置4と、真空チャンバー5を有する。真空チャンバー5内には、セラミックス被膜形成対象である基材6と、上述した本発明のエアロゾル吐出ノズル1とが配設されている。真空チャンバー5の内部は真空ポンプ7によって減圧されるとともに、セラミックス微粒子の混入を防止するため、真空ポンプ7の直前に微粒子フィルター8が設けられている。基材6は、真空チャンバー5内において、XYテーブル9上に固定され軸方向に移動させられる(図中A)。
内部にセラミックス微粒子を有するエアロゾル発生装置4は、外部にガス供給設備10を備え、ガス供給設備10から供給される搬送ガスによってセラミックス微粒子と搬送ガスとからなるエアロゾルが形成され、搬送ガスの流れと真空ポンプ7の吸引とによりエアロゾルは真空チャンバー5内のエアロゾル吐出ノズル1に供給される。エアロゾルの搬送ガスとしては、不活性ガスを使用する。使用可能な不活性ガスとしては、アルゴン、窒素、ヘリウム等が挙げられる。
なお、以上の構成において、エアロゾル吐出ノズル以外のエアロゾル発生装置等については、AD法において通常使用される任意の装置・部品等を利用できる。
本発明の被膜形成装置においてエアロゾル吐出ノズル1は、1本であっても複数本であってもよい。また、エアロゾル吐出ノズル1は、真空チャンバー5内で変位可能に構成してもよい。
エアロゾル吐出ノズル1からエアロゾルを吐出しつつ、基材6をXYテーブル9により水平方向に移動させて、または、エアロゾル吐出ノズル1を移動させて、基材6上に所望の形状・厚さの被膜を形成する。
実施例1
図2に示す 10 mm× 2 mm の矩形形状の先端導入開口2b、および、吐出開口2cを有するノズル先端部1bを有するエアロゾル吐出ノズルを備えた、図6に示す被膜形成装置3を用いて、基材6(SUJ2製、30 mm×30 mm×2 mm (鏡面仕上げ))の表面にアルミナ微粒子からなる被膜をAD法により形成した。
吐出開口2cは、両短辺間距離Tbを 10 mm、短辺長さTaを 3 mm、一つの段差幅((Ta−Tc)/ 2 )を 1 mm、長さTdを 8 mmとした。
AD法は、真空チャンバー5内において 100 Pa 以下の減圧下で、固定したエアロゾル吐出ノズル1のノズル先端部1bの吐出開口2cからアルミナ微粒子を含むエアロゾルを、上記基材6に向けて吐出して被膜形成を行なった。基材6は 10 mm/分の速度でストローク 15 mm で往復動させて 10 分間成膜した。
アルミナ微粒子は、大明化学工業社製:タイミクロンTM-DARを用い、平均粒子径 0.16μm で、10 Pa 以下の減圧下、加熱乾燥処理して使用した。なお、搬送ガスにはヘリウムを用い、粒子速度は搬送ガス流量で制御した。
実施例2
実施例1においてノズル先端部1bの吐出開口2cを、図3に示す吐出開口2dの形状に変えて実施例1と同様に処理して、基材6に成膜した。吐出開口2dは、両短辺間距離Tbを 10 mm、短辺長さTaを 2 mm、段差幅(Ta−Tc)を 1 mm、長さTdを 8 mmとした。
実施例3
実施例1においてノズル先端部1bの吐出開口2cを、図4に示す吐出開口2eの形状に変えて実施例1と同様に処理して、基材6に成膜した。吐出開口2eは、両短辺間距離Tbを 10 mm、短辺長さTaを 3 mm、最短距離Teを 1 mmとした。
比較例1
実施例1においてノズル先端部1bの吐出開口2cを、図5に示す吐出開口2fの形状( 10 mm× 1 mmの矩形形状)に変えて実施例1と同様に処理して、基材6に成膜した。
成膜した基材をエタノール溶液で超音波洗浄後、断面観察したところ実施例1〜実施例3では緻密かつ透明で滑らかな表面を有するαアルミナ被膜が 4μm の厚さで形成していた。一方比較例1では、表面が荒れた被膜が 1 μm以下の厚さで形成していた。
本発明のエアロゾル吐出ノズルを備えた被膜形成装置は、長時間にわたり安定して緻密で均一な被膜を形成可能であるので、各種産業部品等へのセラミックス被膜形成等に好適に利用できる。
本発明のエアロゾル吐出ノズルを示す斜視図である。 図1のエアロゾル吐出ノズル先端部の内部形状を示す斜視図である。 エアロゾル吐出ノズル先端部の内部形状の他の実施例を示す斜視図である。 エアロゾル吐出ノズル先端部の内部形状の他の実施例を示す斜視図である。 エアロゾル吐出ノズル先端部の内部形状の比較例を示す斜視図である。 本発明の被膜形成装置の一実施例を示す図である。
符号の説明
1 エアロゾル吐出ノズル
2 ノズル開口
3 被膜形成装置
4 エアロゾル発生装置
5 真空チャンバー
6 基材
7 真空ポンプ
8 微粒子フィルター
9 XYテーブル
10 ガス供給設備

Claims (5)

  1. 微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを基材の成膜部に向けて吐出する、先端部に吐出開口を有するエアロゾル吐出ノズルであって、
    該吐出開口は、同長の両短辺と、この両短辺の上端、下端同士をそれぞれ結ぶ2本の連結長辺とからなる略矩形形状であり、前記両短辺間の少なくとも中央位置における前記2本の連結長辺間の距離が、前記短辺の長さよりも短いことを特徴とするエアロゾル吐出ノズル。
  2. 前記エアロゾル吐出ノズルの先端部は、前記エアロゾルを導入するための矩形形状の先端導入開口を有し、該先端導入開口と前記吐出開口とが連続的に繋がっていることを特徴とする請求項1記載のエアロゾル吐出ノズル。
  3. 前記吐出開口は、前記2本の連結長辺間の距離が、前記両短辺側から両短辺間の中央位置まで連続的に短くなる形状であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のエアロゾル吐出ノズル。
  4. 前記微粒子はセラミックス微粒子であり、平均粒子径が 0.1μm〜2μm であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のエアロゾル吐出ノズル。
  5. 微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを、真空チャンバー内でエアロゾル吐出ノズルから基材上に吐出し衝突させて成膜を行なう被膜形成装置であって、
    前記エアロゾル吐出ノズルが、請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載のエアロゾル吐出ノズルであることを特徴とする被膜形成装置。
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