JP6347189B2 - 膜の製造装置、及び膜の製造方法 - Google Patents
膜の製造装置、及び膜の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6347189B2 JP6347189B2 JP2014184210A JP2014184210A JP6347189B2 JP 6347189 B2 JP6347189 B2 JP 6347189B2 JP 2014184210 A JP2014184210 A JP 2014184210A JP 2014184210 A JP2014184210 A JP 2014184210A JP 6347189 B2 JP6347189 B2 JP 6347189B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aerosol
- nozzle
- film
- opening
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 70
- 239000012528 membrane Substances 0.000 title claims description 15
- 239000000443 aerosol Substances 0.000 claims description 258
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 55
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 36
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 36
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 13
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 76
- 239000000463 material Substances 0.000 description 56
- MRELNEQAGSRDBK-UHFFFAOYSA-N lanthanum(3+);oxygen(2-) Chemical compound [O-2].[O-2].[O-2].[La+3].[La+3] MRELNEQAGSRDBK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 36
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 34
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 33
- 239000012159 carrier gas Substances 0.000 description 27
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 27
- 230000008021 deposition Effects 0.000 description 21
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 17
- VEALVRVVWBQVSL-UHFFFAOYSA-N strontium titanate Chemical compound [Sr+2].[O-][Ti]([O-])=O VEALVRVVWBQVSL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 13
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 10
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 10
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 7
- 229910044991 metal oxide Inorganic materials 0.000 description 7
- 150000004706 metal oxides Chemical class 0.000 description 7
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 5
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 5
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000002253 acid Substances 0.000 description 4
- 238000002149 energy-dispersive X-ray emission spectroscopy Methods 0.000 description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 239000010453 quartz Substances 0.000 description 4
- 238000000550 scanning electron microscopy energy dispersive X-ray spectroscopy Methods 0.000 description 4
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910052712 strontium Inorganic materials 0.000 description 4
- CIOAGBVUUVVLOB-UHFFFAOYSA-N strontium atom Chemical compound [Sr] CIOAGBVUUVVLOB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 4
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000009849 vacuum degassing Methods 0.000 description 4
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 3
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 3
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 3
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 3
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N Dioxygen Chemical compound O=O MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- HBBGRARXTFLTSG-UHFFFAOYSA-N Lithium ion Chemical compound [Li+] HBBGRARXTFLTSG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001882 dioxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 239000001307 helium Substances 0.000 description 1
- 229910052734 helium Inorganic materials 0.000 description 1
- SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N helium atom Chemical compound [He] SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910010272 inorganic material Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011147 inorganic material Substances 0.000 description 1
- 229910001416 lithium ion Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 239000011368 organic material Substances 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 229920001296 polysiloxane Polymers 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- -1 respectively Substances 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Nozzles (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
しかし、この提案の技術では、以下のような問題がある。各エアロゾルは、使用する搬送ガスが異なることがある。そして、一方のエアロゾルの搬送ガスに酸素を用い、他方のエアロゾル中の微粒子に金属を用いた場合、ノズル内又はノズルよりも上流側において前記第1エアロゾルと前記第2エアロゾルとを混合した際に、金属の酸化が起こる。また、各エアロゾルの最適流速が異なると、ノズル内又はノズルよりも上流側において前記第1エアロゾルと前記第2エアロゾルとを混合した際に、最適流速から外れる流速になってしまう。そのため、複合材料の膜を作製する際に、所望の組成比が得られにくい。更に、最適流速から外れることにより、基体を削ることも起こりうる。
しかし、この提案の技術では、噴射された2種のエアロゾルが干渉し、各エアロゾルがエアロゾルデポジションにより膜を形成するのに充分な運動エネルギーを保つことができず、複合材料の膜を作製する際に、所望の組成比を保つことができないという問題がある。
開示のノズルは、
エアロゾルを導入する導入開口と、前記エアロゾルを噴射する噴射開口と、前記導入開口から前記噴射開口まで前記エアロゾルを通過させるエアロゾル流路とを有するノズル孔を、複数有するノズルであって、
複数の前記ノズル孔の前記エアロゾル流路の中心線を前記噴射開口から前記ノズルの外に延長した時に、前記ノズルの外に延長された複数の前記中心線の延長線が、平行である。
開示の膜の製造方法によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、所望の組成比を有する複合材料の膜を安定して作製することができる。
開示の膜の製造装置によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、所望の組成比を有する複合材料の膜を安定して作製することができる。
開示のノズルは、複数のノズル孔を少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の部材を有する。
前記ノズル孔は、導入開口と、噴射開口と、エアロゾル流路とを少なくとも有する。
前記導入開口の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、矩形などが挙げられる。
前記導入開口の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記噴射開口の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、矩形などが挙げられる。
前記噴射開口の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記噴射開口の形状が矩形の場合、前記噴射開口の短辺が0.05mm〜0.3mm、長辺が10mm〜25mmの矩形などが挙げられる。
前記エアロゾル流路の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記エアロゾル流路の一部が、前記導入開口から前記噴射開口に行くに従い前記エアロゾル流路の横断面積を減少させるような形状(いわゆるテーパ形状)を有することが、前記エアロゾルを加速できる点で好ましい。
ここで、前記中心線とは、前記エアロゾル流路における断面であって、前記エアロゾルの進行方向に直交する断面の中心を通る線を意味する。
また、本発明において「平行」とは、完全な平行では無くてもよい。即ち、複数の前記延長線は、0°超〜3°以下の角度で交わってもよい。この程度の鋭角であれば、基板上又は基板よりノズル側で複数の延長線は交差しない。そして、噴射された複数種のエアロゾルが重なった際にも、各エアロゾル中の粒子は、エアロゾルデポジションに必要な運動エネルギーを大きく失うこと無く飛ぶことができる。
図1Aは、開示のノズルの一例の断面模式図である。
図1Bは、図1Aのノズルの噴射側先端部の側面図である。
図1A及び図1Bに示すノズル1は、2つのノズル孔を有する。2つのノズル孔は、それぞれに、エアロゾルを導入する導入開口2A、3Aと、エアロゾルを噴射する噴射開口2B、3Bと、導入開口2A、3Aから噴射開口2B、3Bまでエアロゾルを通過させるエアロゾル流路2C、3Cとを有する。
図1Bに示すように、ノズル1の噴射開口2B、3Bの形状は矩形である。そして、2つの噴射開口2B、3Bは、隣り合う2つの噴射開口2B、3Bの長辺が対向するように並んでいる。
そして、ノズル1においては、2つのノズル孔のエアロゾル流路2C、3Cの中心線2D、3D(破線)を噴射開口2B、3Bからノズル1の外に延長した時の、ノズル1の外に延長された2つの中心線2D、3Dの延長線2E、3E(一点鎖線)は、平行である。各ノズル孔から噴出される2種のエアロゾル100A及びエアロゾル100Bは、進行方向に直交する断面の面積を徐々に広げながら飛んで行く。その際に、図1Cに示すように、エアロゾル100A及びエアロゾル100Bは、一部が交わる。しかし、2つの中心線2D、3Dの延長線2E、3Eが平行であるため、即ち、2種のエアロゾルの進行方向が平行であるため、エアロゾル100A及びエアロゾル100Bの一部が交わっても、エアロゾル100A中の粒子、及びエアロゾル100B中の粒子は、エアロゾルデポジションに必要な運動エネルギーを大きく失うこと無く飛ぶことができる。そのため、各エアロゾルから所定量の粒子が基板上に堆積する。その結果、複合材料の膜を作製する際に、所望の組成比を保つことができる。
なお、ノズル孔を2つ有するノズルを1つ用い、2種のエアロゾルをそれぞれのノズル孔から噴射する場合でも、ノズル孔の中心線の延長線が交差しているとき、即ち、2種のエアロゾルの進行方向が交差しているときには、上記と同様の結果となる。
開示の膜の製造方法は、噴射工程を少なくとも含み、更に必要に応じて、エアロゾル作製工程などのその他の工程を含む。
開示の膜の製造装置は、開示の前記ノズルを少なくとも有し、更に必要に応じて、エアロゾル作製手段などのその他の手段を有する。
開示の膜の製造方法は、開示の膜の製造装置により好適に行うことができ、前記噴射工程は、前記ノズルにより行うことができ、前記エアロゾル作製工程は、前記エアロゾル作製手段により好適に行うことができる。
開示の膜の製造装置は、エアロゾルデポジションに使用する膜の製造装置である。
前記噴射工程は、開示の前記ノズルのぞれぞれのノズル孔から、異なる種類のエアロゾルを噴射する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記エアロゾル作製工程は、前記エアロゾルを作製する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、材料粒子が収容されたエアロゾル作製容器に搬送ガスを導入してエアロゾルを作製する方法などが挙げられる。
前記エアロゾル作製手段としては、前記エアロゾルを作製する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エアロゾル作製容器と、搬送ガス導入部材とを有する。前記搬送ガス導入部材としては、例えば、ガスボンべなどが挙げられる。
ここで、前記噴射工程における、異なる種類のエアロゾルとは、前記材料粒子の種類が異なる複数種のエアロゾルを指す。
前記搬送ガスとしては、エアロゾルデポジションに適用可能なガスであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、空気、窒素ガス、酸素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどが挙げられる。
前記材料粒子の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、有機材料、無機材料などが挙げられる。複合金属酸化物を作製する場合には、金属、金属酸化物などが挙げられる。
前記材料粒子の大きさとしては、エアロゾルデポジションに適用可能な大きさであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1μm〜50μmなどが挙げられる。
前記膜の製造装置においては、複数の前記ノズル孔から噴射された各エアロゾルが混合した混合エアロゾルを通過する開口を有し、複数の前記ノズル孔から噴射された、混合していない各エアロゾルを衝突させる遮蔽手段を有することが好ましい。そうすることにより、粒子が混合された混合エアロゾルのみが基板に衝突することができ、得られる複合材料の膜における各材料の組成比は、より所望の組成比に近くなる。
なお、前記遮蔽手段は、前記基板と、前記ノズルとの間に配される。
図4は、開示の膜の製造装置の一例の模式図である。
図4の膜の製造装置は、チャンバ11を有する。更に、前記膜の製造装置は、チャンバ11内に、ノズル1と、基板14を載せるためのステージ12と、遮蔽手段13とを有する。更に、前記膜の製造装置は、2種類のエアロゾルを作製するための2つのエアロゾル作製手段と、各エアロゾル作製手段で作製したエアロゾルをノズル1に供給するエアロゾル供給管22A及び22Bとを有する。2つのエアロゾル作製手段は、エアロゾル作製容器20A及び20Bと、搬送ガス導入部材としてのガスボンベ21A及び21Bとをそれぞれ有する。
エアロゾル作製容器20A及び20Bにおいては、超音波加振装置を配置して振動を加えたり、内部に巻き上げガスを導入してサイクロン流を生成させたり、床部から流動ガスを供給したりすることによって、搬送ガスに材料粒子を分散させ、エアロゾルを作製することが好ましい。ここで、チャンバ11の内圧をエアロゾル作製容器の内圧と比較して低圧にすると、その差圧によって、各エアロゾル作製容器20A及び20B内の各エアロゾルは、エアロゾル供給管22A及び22Bに吸い込まれ、これを経由してノズル1に供給される。なお、エアロゾル供給管22A及び22Bの途中には、搬送ガスの総量を調整できるように搬送ガスを補充するガス補充管が接続されてもよい。
ステージ12は、制御装置からの指令に応じて駆動できるようになっており、水平面内において、前後方向及び左右方向(XY方向)に移動することができる。
なお、以下の実施例、比較例において、チタン酸ストロンチウム(平均粒子径0.3μm)は、堺化学工業株式会社製のST−03を用いた。酸化ランタン(平均粒子径5μm)は、株式会社高純度化学研究所製を用いた。なお、酸化ランタンは、製品の粒子径が大きいため、分級して5μmの粉末を用いた。
図1に示すノズル1、及び図4に示す膜の製造装置を用いて、エアロゾルデポジションによる複合材料の成膜を行った。
具体的には、以下の条件で行った。
<チャンバ11>
圧力:成膜前5Pa以下、成膜時180Pa
<ノズル1>
ノズル1:2つのノズル孔を有するノズル
噴射開口2B、3Bの形状:矩形(15mm×0.1mm)
エアロゾル流路2C、3C:長さ50mm
<遮蔽手段13>
開口13A:30mm×0.3mm
ステージ12と連動して移動
遮蔽手段13は、ノズル1と基板14との間に設置した。遮蔽手段13は、延長線2E及び3Eの中間線が、開口13Aの中心を通るように配した。
<基板14>
基板14:石英基板
ノズル1−基板14間距離:15mm
ノズル1−遮蔽手段13間距離:5mm
<エアロゾル供給管22A、22B>
エアロゾル供給管22A、22B:内径1/4インチ(1インチ=2.54cm)
<エアロゾル作製条件>
材料粒子1:チタン酸ストロンチウム(平均粒子径0.3μm)
材料粒子2:酸化ランタン(平均粒子径5μm)
材料粒子の前処理:130℃に加熱後、130℃で30分間の真空脱気
搬送ガス:酸素
材料粒子1をエアロゾル作製容器20Aに収容後、エアロゾル作製容器20Aに、ガスボンベ21Aから搬送ガスを流量8L/分間で導入した。
材料粒子2をエアロゾル作製容器20Bに収容後、エアロゾル作製容器20Bに、ガスボンベ21Bから搬送ガスを流量10L/分間で導入した。
2つのノズルを用いた比較例を実施した。
図2に示す2つのノズル51、及び図5に示す膜の製造装置を用いて、エアロゾルデポジションによる複合材料の成膜を行った。
具体的には、以下の条件で行った。
<チャンバ11>
圧力:成膜前5Pa以下、成膜時180Pa
<ノズル51>
ノズル51:1つのノズル孔を有するノズル
噴射開口2Bの形状:矩形(15mm×0.2mm)
エアロゾル流路2C:長さ50mm
2つのノズル51の角度:2つの延長線2Eが交差する鋭角の角度が60°
<基板14>
基板14:石英基板
ノズル1−基板14間距離:15mm
<エアロゾル供給管22A、22B>
エアロゾル供給管22A、22B:内径1/4インチ(1インチ=2.54cm)
<エアロゾル作製条件>
材料粒子1:チタン酸ストロンチウム(平均粒子径0.3μm)
材料粒子2:酸化ランタン(平均粒子径5μm)
材料粒子の前処理:130℃に加熱後、130℃で30分間の真空脱気
搬送ガス:酸素
材料粒子1をエアロゾル作製容器20Aに収容後、エアロゾル作製容器20Aに、ガスボンベ21Aから搬送ガスを流量8L/分間で導入した。
材料粒子2をエアロゾル作製容器20Bに収容後、エアロゾル作製容器20Bに、ガスボンベ21Bから搬送ガスを流量10L/分間で導入した。
その結果、基板14上に平均厚み2μmの膜が形成された。
2種の材料粒子を用いて1つのエアロゾルを作製した場合の比較例を実施した。
図3に示す1つのノズル61、及び図6に示す膜の製造装置を用いて、エアロゾルデポジションによる複合材料の成膜を行った。
具体的には、以下の条件で行った。
<チャンバ11>
圧力:成膜前5Pa以下、成膜時180Pa
<ノズル61>
ノズル61:1つのノズル孔を有するノズル
噴射開口2Bの形状:矩形(15mm×0.2mm)
エアロゾル流路2C:長さ50mm
<基板14>
基板14:石英基板
ノズル1−基板14間距離:15mm
<エアロゾル供給管22A>
エアロゾル供給管22A:内径1/4インチ(1インチ=2.54cm)
<エアロゾル作製条件>
材料粒子1:チタン酸ストロンチウム(平均粒子径0.3μm)
材料粒子2:酸化ランタン(平均粒子径5μm)
材料粒子の前処理:130℃に加熱後、130℃で30分間の真空脱気
搬送ガス:酸素
材料粒子1及び材料粒子2を、モル比(材料粒子1:材料粒子2)=1.0:1.0になるように、エアロゾル作製容器20Aに収容後、エアロゾル作製容器20Aに、ガスボンベ21Aから搬送ガスを流量10L/分間で導入した。
その結果、基板14上に平均厚み2μmの膜が形成された。
2種のエアロゾルをノズル内で混合した場合の比較例を実施した。
図3に示すノズル61、及び図7に示す膜の製造装置を用いて、エアロゾルデポジションによる複合材料の成膜を行った。
具体的には、以下の条件で行った。
<チャンバ11>
圧力:成膜前5Pa以下、成膜時180Pa
<ノズル61>
ノズル61:1つのノズル孔を有するノズル
噴射開口2Bの形状:矩形(15mm×0.2mm)
エアロゾル流路2C:長さ50mm
<基板14>
基板14:石英基板
ノズル1−基板14間距離:15mm
<エアロゾル供給管22A、22B>
エアロゾル供給管22A、22B:内径1/4インチ(1インチ=2.54cm)
<エアロゾル作製条件>
材料粒子1:チタン酸ストロンチウム(平均粒子径0.3μm)
材料粒子2:酸化ランタン(平均粒子径5μm)
材料粒子の前処理:130℃に加熱後、130℃で30分間の真空脱気
搬送ガス:酸素
材料粒子1をエアロゾル作製容器20Aに収容後、エアロゾル作製容器20Aに、ガスボンベ21Aから搬送ガスを流量8L/分間で導入した。
材料粒子2をエアロゾル作製容器20Bに収容後、エアロゾル作製容器20Bに、ガスボンベ21Bから搬送ガスを流量10L/分間で導入した。
エアロゾル作製容器20Bで作製した材料粒子2を含有するエアロゾル2を、エアロゾル供給管22Bを介して、ノズル51の導入開口2Aからノズル孔に供給した。
なお、エアロゾル供給管22A及びエアロゾル供給管22Bは、1つの導入開口2Aに接続されている。
その結果、基板14上に平均厚み2μmの膜が形成された。
(付記1) エアロゾルを導入する導入開口と、前記エアロゾルを噴射する噴射開口と、前記導入開口から前記噴射開口まで前記エアロゾルを通過させるエアロゾル流路とを有するノズル孔を、複数有するノズルであって、
複数の前記ノズル孔の前記エアロゾル流路の中心線を前記噴射開口から前記ノズルの外に延長した時に、前記ノズルの外に延長された複数の前記中心線の延長線が、平行であることを特徴とするノズル。
(付記2) 前記ノズル孔が、2つである付記1に記載のノズル。
(付記3) 付記1から2のいずれかに記載のノズルのぞれぞれのノズル孔から、異なる種類のエアロゾルを噴射する工程を含むことを特徴とする膜の製造方法。
(付記4) 前記エアロゾルの種類が、2種類である付記3に記載の膜の製造方法。
(付記5) 複数の前記ノズル孔から噴射された各エアロゾルが混合した混合エアロゾルが、開口を有する遮蔽手段の前記開口を通過して基板に衝突し、
複数の前記ノズル孔から噴射された、混合していない各エアロゾルが、前記遮蔽手段に衝突する付記3から4のいずれかに記載の膜の製造方法。
(付記6) 更に、前記エアロゾルを作製する工程を含む付記3から5のいずれかに記載の膜の製造方法。
(付記7) 付記1から2のいずれかに記載のノズルを有することを特徴とする膜の製造装置。
(付記8) 更に、複数の前記ノズル孔から噴射された各エアロゾルが混合した混合エアロゾルを通過する開口を有し、複数の前記ノズル孔から噴射された、混合していない各エアロゾルを衝突させる遮蔽手段を有する付記7に記載の膜の製造装置。
(付記9) 更に、前記エアロゾルを作製する手段を有する付記7から8のいずれかに記載の膜の製造装置。
2A 導入開口
2B 噴射開口
2C エアロゾル流路
2D 中心線
2E 延長線
3A 導入開口
3B 噴射開口
3C エアロゾル流路
3D 中心線
3E 延長線
11 チャンバ
12 ステージ
13 遮蔽手段
13A 開口
14 基板
20A エアロゾル作製容器
20B エアロゾル作製容器
21A 搬送ガス導入部材
21B 搬送ガス導入部材
22A エアロゾル供給管
22B エアロゾル供給管
51 ノズル
61 ノズル
100A エアロゾル
100B エアロゾル
150A エアロゾル
150B エアロゾル
Claims (6)
- エアロゾルを導入する導入開口と、前記エアロゾルを噴射する噴射開口と、前記導入開口から前記噴射開口まで前記エアロゾルを通過させるエアロゾル流路とを有するノズル孔を、複数有するノズルであって、複数の前記ノズル孔の前記エアロゾル流路の中心線を前記噴射開口から前記ノズルの外に延長した時に、前記ノズルの外に延長された複数の前記中心線の延長線が、平行であるノズルと、
複数の前記中心線の延長線の中間線が通る位置に、複数の前記ノズル孔から噴射された各エアロゾルが混合した混合エアロゾルを通過する開口を有し、複数の前記ノズル孔から噴射された、混合していない各エアロゾルを衝突させる遮蔽手段と、
を備える膜の製造装置。 - 更に、前記エアロゾルを作製する手段を有する請求項1に記載の膜の製造装置。
- 請求項1から2のいずれかに記載の膜の製造装置のノズルのぞれぞれのノズル孔から、異なる種類のエアロゾルを噴射する工程を含むことを特徴とする膜の製造方法。
- 前記エアロゾルの種類が、2種類である請求項3に記載の膜の製造方法。
- 複数の前記ノズル孔から噴射された各エアロゾルが混合した混合エアロゾルが、前記遮蔽手段の前記開口を通過して基板に衝突し、
複数の前記ノズル孔から噴射された、混合していない各エアロゾルが、前記遮蔽手段に衝突する請求項3から4のいずれかに記載の膜の製造方法。 - 更に、前記エアロゾルを作製する工程を含む請求項3から5のいずれかに記載の膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014184210A JP6347189B2 (ja) | 2014-09-10 | 2014-09-10 | 膜の製造装置、及び膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014184210A JP6347189B2 (ja) | 2014-09-10 | 2014-09-10 | 膜の製造装置、及び膜の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016056413A JP2016056413A (ja) | 2016-04-21 |
JP6347189B2 true JP6347189B2 (ja) | 2018-06-27 |
Family
ID=55757557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014184210A Active JP6347189B2 (ja) | 2014-09-10 | 2014-09-10 | 膜の製造装置、及び膜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6347189B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022113490A1 (ja) | 2020-11-24 | 2022-06-02 | 豊実精工株式会社 | 成膜装置、および、成膜製品の製造方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7206716B2 (ja) * | 2018-09-07 | 2023-01-18 | トヨタ自動車株式会社 | 蒸発器及びその製造方法、並びに蒸発器を有するループ型ヒートパイプ |
CZ2019386A3 (cs) * | 2019-06-18 | 2020-08-19 | MODIA, s.r.o. | Tryskový nástavec pro omítací stroje |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5099468B2 (ja) * | 2006-03-13 | 2012-12-19 | 富士通株式会社 | 成膜装置及び電子部品の製造方法 |
JP2007292634A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 放射線像変換パネルの製造方法、放射線像変換パネル、放射線検出装置 |
JP2008274381A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 塗布装置及び塗布方法、並びに、塗布ノズル |
-
2014
- 2014-09-10 JP JP2014184210A patent/JP6347189B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022113490A1 (ja) | 2020-11-24 | 2022-06-02 | 豊実精工株式会社 | 成膜装置、および、成膜製品の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016056413A (ja) | 2016-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5650896B2 (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
JP6347189B2 (ja) | 膜の製造装置、及び膜の製造方法 | |
JP2008240063A (ja) | 構造物の作製方法及びそれを用いた構造物の作製装置 | |
CN105750550B (zh) | 数字喷射雾化沉积装置 | |
JP4593947B2 (ja) | 成膜装置および成膜方法 | |
US20090053507A1 (en) | Convergent-divergent-convergent nozzle focusing of aerosol particles for micron-scale direct writing | |
JP2010133019A (ja) | 構造物形成装置 | |
KR101864513B1 (ko) | 금속복합체 입자 제조장치 및 제조방법 | |
JP2008202117A (ja) | 成膜装置用ノズルおよび成膜装置 | |
JP2006249490A (ja) | 成膜装置用エアロゾル噴射装置および成膜装置 | |
KR20080065080A (ko) | 고상 파우더를 이용한 증착박막 형성방법 및 장치 | |
WO2009142147A1 (ja) | 成膜体の製造方法及び成膜装置 | |
JP4590594B2 (ja) | エアロゾルデポジッション成膜装置 | |
KR101806413B1 (ko) | 막 증착장치 및 이를 이용한 열전소자 제조방법 | |
JP5590450B2 (ja) | 電極材料の成膜方法、及び電極材料成膜用の噴射加工装置 | |
WO2020179100A1 (ja) | 粉体のコーティング装置およびコーティング方法、粉体分散装置ならびに粉体分散方法 | |
JP2008029977A (ja) | エアロゾル吐出ノズルおよび被膜形成装置 | |
JP2008110293A (ja) | エアロゾル吐出ノズルおよび被膜形成装置 | |
KR102150586B1 (ko) | 가이드 노즐을 갖는 피막 형성 장치 | |
JP2008285743A (ja) | 被膜形成装置 | |
JP2008184647A (ja) | 複合構造物の作製方法 | |
KR20040043560A (ko) | 액적 크기 제어 장치 및 방법 | |
KR101214044B1 (ko) | 전계방출용 cnt-금속 혼합막 제조 방법 | |
JP2008196012A (ja) | エアロゾル発生装置 | |
JP2010236056A (ja) | 複合構造物形成用ノズルとそれを用いた複合構造物形成方法、装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170605 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180220 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180501 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180514 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6347189 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |