JP2008108875A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008108875A JP2008108875A JP2006289705A JP2006289705A JP2008108875A JP 2008108875 A JP2008108875 A JP 2008108875A JP 2006289705 A JP2006289705 A JP 2006289705A JP 2006289705 A JP2006289705 A JP 2006289705A JP 2008108875 A JP2008108875 A JP 2008108875A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- insulating film
- oxide film
- semiconductor device
- locos oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
【課題】シリサイド形成ストレスで発生する欠陥による微小リークを低減する。
【解決手段】 単結晶Si基板101にゲート酸化膜102を介してゲート電極103が設けられ、ゲート電極103の両側部に側壁絶縁膜105が設けられ、素子分離領域としてLOCOS酸化膜104が設けられている。ソース・ドレイン領域108は側壁絶縁膜105とLOCOS酸化膜104との間の領域に形成されている。さらに、側壁絶縁膜105の傾斜側曲面上にSi基板101に接しない状態に庇状の扇形絶縁膜106が形成され、LOCOS酸化膜104の傾斜側曲面上にSi基板101に接しない状態に扇形絶縁膜107が形成されている。ソース・ドレイン領域108上において、扇形絶縁膜106下方と扇形絶縁膜107下方を除く領域にシリサイド層109が形成されている。つまり、シリサイド層109がソース・ドレイン領域108より狭い範囲で形成されている。
【選択図】図1A
【解決手段】 単結晶Si基板101にゲート酸化膜102を介してゲート電極103が設けられ、ゲート電極103の両側部に側壁絶縁膜105が設けられ、素子分離領域としてLOCOS酸化膜104が設けられている。ソース・ドレイン領域108は側壁絶縁膜105とLOCOS酸化膜104との間の領域に形成されている。さらに、側壁絶縁膜105の傾斜側曲面上にSi基板101に接しない状態に庇状の扇形絶縁膜106が形成され、LOCOS酸化膜104の傾斜側曲面上にSi基板101に接しない状態に扇形絶縁膜107が形成されている。ソース・ドレイン領域108上において、扇形絶縁膜106下方と扇形絶縁膜107下方を除く領域にシリサイド層109が形成されている。つまり、シリサイド層109がソース・ドレイン領域108より狭い範囲で形成されている。
【選択図】図1A
Description
本発明は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型電界効果トランジスタでサリサイドプロセスを適用した半導体装置及びその製造方法に関するものである。
従来、半導体集積回路の大規模化・微細化に伴う寄生抵抗の増加を抑制するために、多くの半導体装置の製造プロセスにおいてサリサイドプロセスが適用されている。このサリサイドプロセスはMOSトランジスタのゲート電極、ソース及びドレイン領域に、自己整合的にシリサイドを同時に形成するプロセスである。側壁絶縁膜を用いることにより、ゲート電極側部のシリサイド化を抑え、ソース・ドレインとの短絡を防止している。しかし、ソース・ドレイン領域上へのシリサイド層の形成はストレスがかかるため、シリサイド層付近に欠陥が発生しやすい。シリサイド層がソース・ドレイン領域とウェルのPN接合部に近い場合、上記の欠陥により、図5において矢印501で示すように、PN接合部を横切る微小リーク電流が発生する。この微小リーク電流は低消費電力デバイスにおいては無視できない。
そこで、サリサイドプロセス時におけるソース・ドレイン領域上のシリサイド層の形成ストレスで発生する欠陥による微小リーク電流を低減する半導体装置とその製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来例では、第1側壁絶縁膜を形成後、高濃度注入によりソース・ドレイン領域を形成している。その後第1側壁絶縁膜の側部に対し、第2側壁絶縁膜を形成し第2側壁絶縁膜に隣接して上記ソース・ドレイン領域上にシリサイド層を形成することで、シリサイド形成時のストレスで発生する欠陥をエクステンション領域から離し、それによって微小リーク電流を低減させている。
特開2004−158697号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明による半導体装置の構造では、第2側壁絶縁膜を異方的に残して形成を行う時に、第1、第2側壁絶縁膜の下部にダメージが入ることにより、シリサイドが異常成長を起こし、ソース・ドレイン領域とウェルのPN接合への微小リークが懸念される。
本発明の目的は、シリサイド形成ストレスで発生する欠陥による微小リークを低減することができる半導体装置およびその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタを有する半導体装置であり、絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、シリコンからなる半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、ゲート電極の側面に形成された側壁絶縁膜と、半導体基板に接しない状態で側壁絶縁膜の傾斜側面に形成された第1の庇状絶縁膜と、半導体基板を電気的に遮断するLOCOS酸化膜と、半導体基板に接しない状態でLOCOS酸化膜の傾斜側面に形成された第2の庇状絶縁膜と、側壁絶縁膜とLOCOS酸化膜の間の半導体基板の主表面に設けられたソース及びドレイン領域と、ソース及びドレイン領域の上部に位置し、かつ第1の庇状絶縁膜の下方と第2の庇状絶縁膜の下方とを避けてソース及びドレイン領域に位置する金属シリサイド層とを備えている。
この構成によれば、ソース及びドレイン領域上の金属シリサイド層は、第1および第2の庇状絶縁膜の下方の外側の領域に形成されることになり、金属シリサイド層による欠陥の発生ポイントが素子(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)に悪影響が及ばない位置に離れるように変更される。なお、この位置変更によりソース・ドレインとウェルの接合の位置は変更されない。
上記の半導体装置においては、第1の庇状絶縁膜と第2の庇状絶縁膜とは、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜からなることが好ましく、またゲート電極がポリシリコンからなり、ゲート絶縁膜が酸化膜からなり、側壁絶縁膜が酸化膜からなることが好ましい。
また、上記の半導体装置は、LOCOS酸化膜上に形成されたポリシリコン部と、ポリシリコン部上に形成された非シリサイドマスクとからなるポリシリコン抵抗をさらに備え、非シリサイドマスクはシリコン酸化膜からなることが好ましい。なお、非シリサイドマスク上にシリコン窒化膜があってもよい。
また、上記の半導体装置は、LOCOS酸化膜上に形成されたポリシリコンからなる下部電極と、下部電極上に形成された容量膜と、容量膜上に形成されたポリシリコンからなる上部電極とからなる容量をさらに備え、容量膜はシリコン窒化膜からなることが好ましい。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタを有する半導体装置の製造方法であり、シリコンからなる半導体基板の所定領域上にLOCOS酸化膜を形成する工程と、半導体基板のチャネル領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、ゲート電極の側壁部に側壁絶縁膜を形成する工程と、半導体基板のLOCOS酸化膜と側壁絶縁膜との間の領域にソース及びドレイン領域を形成するために不純物を導入する工程と、側壁絶縁膜の傾斜側面上に第1の庇状絶縁膜を半導体基板に接しない状態に形成し、LOCOS酸化膜の傾斜側面上に半導体基板に接しない状態に第2の庇状絶縁膜を形成する工程と、第1の庇状絶縁膜と第2の庇状絶縁膜とをマスクとしてソース及びドレイン領域上に選択的に金属膜を堆積する工程と、第1の熱処理を行うことによりソース及びドレイン領域のシリコンと金属膜とを反応させてシリサイド前駆体層を形成する第1の熱処理工程と、シリサイド化しない未反応の金属を除去する除去工程と、第1の熱処理で形成されたシリサイド前駆体に対して、第2の熱処理を行うことにより、組成あるいは構造の異なった低抵抗なシリサイド層を形成する第2の熱処理工程とを含む。
そして、第1の庇状絶縁膜と第2の庇状絶縁膜を形成する工程は、LOCOS酸化膜とゲート電極及び側壁絶縁膜を覆うようにシリコン酸化膜を堆積する工程と、シリコン酸化膜を覆うようにシリコン窒化膜を堆積する工程と、シリコン窒化膜を異方的にエッチバックして側壁絶縁膜の傾斜側面の上方とLOCOS酸化膜の傾斜側面の上方とにシリコン窒化膜を残す工程と、残ったシリコン窒化膜をマスクとしてシリコン酸化膜を等方的に湿式エッチングする工程とを含む。
上記の半導体装置の製造方法によれば、ソース及びドレイン領域上の金属シリサイド層は第1および第2の庇状絶縁膜の下方の外側の領域に形成されることになり、欠陥の発生ポイントが素子に悪影響が及ばない位置に変更される。このため、欠陥のない品質に優れた、シリサイド層を形成することができる。また位置変更によりソース・ドレインとウェルの接合の位置は変更されない効果も有する。
上記の半導体装置の製造方法において、金属膜がコバルト、チタン、ニッケルから選択された少なくとも1つの2価の遷移金属Aから成り、シリサイド前駆体層がASiまたはA2Siまたはその混合物から成り、シリサイド層がASi2から成ることが好ましい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によれば、第1および第2の庇状絶縁膜を設けたことにより、シリサイド形成時のストレスによる欠陥の発生ポイントが素子に悪影響が及ばない位置に変更される。しかも、ソース・ドレインとウェルの接合位置は変更されずに、特性を維持できる。この結果、短チャネル効果に影響を与えずに、シリサイド形成ストレスで発生する欠陥による微小リークを低減できる半導体装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施の形態における半導体装置について詳細に説明する。本実施の形態の半導体装置は、MOS型トランジスタと、素子分離領域としてのLOCOS酸化膜とを備えている。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施の形態における半導体装置について詳細に説明する。本実施の形態の半導体装置は、MOS型トランジスタと、素子分離領域としてのLOCOS酸化膜とを備えている。
図1A、図1Bは本実施の形態に係るMOS型トランジスタとLOCOS酸化膜の断面図を示す。ただし、図は層間膜形成前までの本発明の第1の実施の形態における半導体装置の断面図を示している。
この半導体装置では、図1Aに示すように、単結晶Si基板101上に、ゲート酸化膜102を介し、ゲート電極103が設けられている。また、素子分離領域としてLOCOS酸化膜104が設けられている。ゲート電極103の両側部に絶縁性の側壁絶縁膜(シリコン酸化膜)105が設けられている。さらに、側壁絶縁膜105の傾斜側曲面上に単結晶Si基板101に接しない状態に第1の扇形絶縁膜(庇状絶縁膜)106が形成され、LOCOS酸化膜104の傾斜側曲面上に単結晶Si基板101に接しない状態に第2の扇形絶縁膜(庇状絶縁膜)107が形成されている。
図1Bに示すように、第1の扇形絶縁膜106はシリコン酸化膜121とシリコン窒化膜122との積層膜から形成されている。また、第2の扇形絶縁膜107はシリコン酸化膜123とシリコン窒化膜124との積層膜から形成されている。この構造により、湿式エッチングでシリサイド領域を開口する場合に、湿式エッチングによるLOCOS酸化膜104と側壁絶縁膜105の側曲面の後退を抑制できる。
また、単結晶Si基板101上かつ、側壁絶縁膜105とLOCOS酸化膜104の間の領域に、N型不純物領域として高濃度ソース・ドレイン領域108が設けられ、単結晶Si基板101上かつ、側壁絶縁膜105の下方にN型不純物領域として低濃度のエクステンション領域111が設けられている。
第1および第2の扇形絶縁膜106、107は、高濃度ソース・ドレイン領域108における、側壁絶縁膜105側の端部とLOCOS酸化膜104側の端部とを覆う庇状に設けられる。
そして、ソース・ドレイン領域108上において、第1の扇形絶縁膜106の下方と第2の扇形絶縁膜107の下方とを避けた領域に、シリサイド層109が設けられている。また、ゲート電極103上部には、シリサイド層110が設けられている。
上記本発明に係る半導体装置によれば、高濃度ソース・ドレイン領域108上のシリサイド層109が、エクステンション領域111の端部から離れた位置に設けられているため、微小リークが発生しにくくなる。言い換えると、シリサイド層109がソース・ドレイン領域とウェルのPN接合から離れた領域に形成されるため、微小リーク電流が発生しにくくなるということである。このことにより、素子の信頼性を向上できる。
(第2の実施の形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の第2の実施の形態における半導体装置の製造方法について詳細に説明する。
以下、図面を参照しながら、本発明の第2の実施の形態における半導体装置の製造方法について詳細に説明する。
図2A〜図2Gはそれぞれ上記図1で示したような形態におけるMOS型トランジスタ及びLOCOS酸化膜の製造方法の要部を工程順に示す断面図である。
まず、図2Aに示すように、単結晶Si基板101上の所定の領域にLOCOS酸化膜104を形成し、6nm程度の酸化膜(ゲート酸化膜)102、その上に300nm程度のポリシリコン層を形成して幅360nm程度のゲート電極103をパターニングする。
つぎに、このようなゲート電極103の領域をマスクにしてエクステンション領域111の形成のために、低濃度(例えば、1e+13ion/cm2〜1e+14ion/cm2)のN型不純物領域をイオン注入により形成する。
つぎに、ゲート電極103を覆うようにシリコン酸化膜を150nm程度堆積した後、RIE(Reactive Ion Etching)法などにより異方的にエッチングすることでゲート電極103の側壁に側壁絶縁膜105を形成する。その後、高濃度ソース・ドレイン領域108を形成するために高濃度(例えば、1e+14ion/cm2〜1e+16ion/cm2)のN型不純物領域をイオン注入により形成する。
つぎに、図2Bに示すように、単結晶Si基板101全面にシリコン酸化膜201をおよそ100nm程度堆積し、その上にシリコン窒化膜202を20nm程度堆積する。
つぎに、図2Cに示すようにシリコン窒化膜202をRIE法などにより異方的にエッチングすることで側壁絶縁膜105上方のシリコン酸化膜201の斜面部に第1のシリコン窒化膜残り122を、LOCOS酸化膜104の斜面部上方のシリコン酸化膜201の斜面部に第2のシリコン窒化膜残り124を形成する。
つぎに、図2Dに示すように、第1のシリコン窒化膜残り122と第2のシリコン窒化膜残り124とをマスクにしてシリコン酸化膜201を湿式エッチング法でエッチングすることにより、第1の扇形シリコン酸化膜121と第2の扇形シリコン酸化膜123を形成させる。この第1および第2の扇形シリコン酸化膜121、123は、高濃度ソース・ドレイン領域108における側壁絶縁膜105側の端部とLOCOS酸化膜104側の端部とを覆う庇状に設けられる。
以上のようにして、完成した半導体装置は、MOS型トランジスタ及びLOCOS酸化膜を有する。
つぎに、図2Eに示すように、全面にチタン金属膜203を20nm〜60nm程度堆積する。その後、単結晶Si基板101を熱処理装置内に設置して、不活性雰囲気中で600℃から700℃の範囲で10sec〜100sec程度熱処理してシリサイド前駆体を形成する。このときシリサイド前駆体はTiSiまたはTi2Siまたはその混合物から成る。この後、エッチングによりシリサイド化しない未反応の金属を除去する。
そして、図2Fに示すように単結晶Si基板101を熱処理装置内に設置して、不活性雰囲気(例えば、窒素雰囲気)中で700℃から900℃の範囲で10sec〜100sec程度熱処理することでシリサイド前駆体(体心斜方晶構造)を、組成あるいは構造の異なった電気的に低抵抗なシリサイド層(面心斜方晶構造)に変化させる。このようにして、シリサイド層109を形成する。このときシリサイド層109はTiSi2から成る。
その後、図2Gに示すように層間膜を堆積し、シリサイド層109に対して電気的に接続されるプラグ204を形成する。
ここで、熱処理を2段階で行っている理由について説明する。シリサイド抵抗を低抵抗化するためには、結晶構造をC-54-TiSi2(体心斜方晶構造)にとる必要があるが、C54の結晶粒径は数100nm〜数μmであり、シリサイド層の平坦性制御が困難である。それに対しC49-TiSi2(面心斜方晶構造)は高抵抗であるが、結晶粒径が数10nm程度であり、界面の制御に優れている。そこで、第1の熱処理により、C49-TiSi2を形成することで平坦なシリサイド層を形成し、その後第2の熱処理にてC54-TiSi2に相転移させることで、電気的に低抵抗化する。この二つのプロセスを経ることで、安定した膜厚をもった低抵抗なシリサイド層を形成する。
なお、第2の実施の形態においては、シリサイド前駆体となる金属としてチタン膜を使用したが、コバルトでもニッケルでもよい。すなわち、2価の遷移金属であればよい。
第2の実施の形態においては、シリコン酸化膜201の厚み100nmとしたが、50nmから500nmの範囲であればよい。この範囲であれば湿式エッチングを使用することができる。
また、第2の各実施の形態においては、シリコン窒化膜202の厚みを20nmとしたが、5nmから200nmの範囲であればよい。この範囲であれば異方的にエッチングを使用することができる。さらに異方的なエッチングとして、RIE法を用いたエッチングを行ったが、スパッタエッチングでもマイクロ波を利用したエッチングでもよい。すなわち、異方的にエッチングできればよい。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態と同様に図3A〜図3Dにおいては、MOS型トランジスタとLOCOS酸化膜の断面図を示した。図面では同様機能を有する部分に同じ記号を使用して示している。
第1の実施の形態と同様に図3A〜図3Dにおいては、MOS型トランジスタとLOCOS酸化膜の断面図を示した。図面では同様機能を有する部分に同じ記号を使用して示している。
図3Aに示すように、MOS型トランジスタ301とLOCOS酸化膜104とを形成した後、LOCOS酸化膜104上にポリシリコン抵抗302を形成する。
つぎに、第2の実施の形態と同様、図3Bに示すように、単結晶Si基板101全面にシリコン酸化膜201をおよそ100nm程度堆積し、その上にシリコン窒化膜202を20nm程度堆積する。
図3Cに示すように、サリサイドを行わない領域の上方のシリコン窒化膜303をパターニングする。このシリコン窒化膜303をマスクとして湿式エッチングを行い、図3Dに示すように、シリサイド化を行わない領域を形成するための非サリサイドマスク304を、ポリシリコン抵抗302を覆う状態に形成する。
この構造により、ポリシリコン抵抗301を覆う非サリサイドマスク304と本発明の第1の扇形シリコン酸化膜121や第2の扇形シリコン酸化膜123とを同時に形成できるので、量産性に優れる。このとき、非サリサイドマスク304の上層にはシリコン窒化膜を形成した状態を示したが、シリコン窒化膜をマスクとして用いず、レジストによるパターニングでも良い。この場合には、シリコン窒化膜は存在しない。
(第4の実施の形態)
第1の実施の形態と同様に図4A〜図4DにおいてはMOS型トランジスタとLOCOS酸化膜の断面図を示した。図面では同様機能を有する部分に同じ記号を使用して示した。
第1の実施の形態と同様に図4A〜図4DにおいてはMOS型トランジスタとLOCOS酸化膜の断面図を示した。図面では同様機能を有する部分に同じ記号を使用して示した。
図4Aに示すように、MOS型トランジスタ301とLOCOS酸化膜104とを形成した後、LOCOS酸化膜104上にポリシリコンからなる容量下部電極401を形成する。
つぎに、図4Bに示すように、結晶Si基板101全面にシリコン酸化膜201をおよそ100nm程度堆積し、その後、容量下部電極401の上部のシリコン酸化膜201を、容量窓として用いるために開口し、その上に容量膜402としてシリコン窒化膜202を20nm程度堆積する。
その後、図4Cに示すように、ポリシリコンからなる容量上部電極403を形成した後、シリコン窒化膜202をパターニングする。
その後、図4Dに示すように、第1の実施の形態と同様、扇形絶縁膜の形成とシリサイド化を行う。
この構造により、2つのポリシリコン間に容量膜を挟んで構成した容量の容量膜402と本発明の第1の扇形絶縁膜や第2の扇形絶縁膜は同時に形成できるので量産性に優れる。
以上説明したように、本発明は、微細化されたMOS型トランジスタによる大規模半導体集積回路等に有用である。
101 単結晶Si基板
102 ゲート酸化膜
103 ゲート電極
104 LOCOS酸化膜
105 側壁絶縁膜
106 第1の扇形絶縁膜
107 第2の扇形絶縁膜
108 高濃度ソース・ドレイン領域
109 シリサイド層
110 シリサイド層
111 エクステンション領域
121 第1の扇形シリコン酸化膜
122 第1のシリコン窒化膜残り
123 第2の扇形シリコン酸化膜
124 第2のシリコン窒化膜残り
201 シリコン酸化膜
202 シリコン窒化膜
203 チタン金属膜
204 プラグ
205 層間膜
301 MOS型トランジスタ
302 ポリシリコン抵抗
303 シリコン窒化膜
304 非サリサイドマスク
401 容量下部電極
402 容量膜
403 容量上部電極
102 ゲート酸化膜
103 ゲート電極
104 LOCOS酸化膜
105 側壁絶縁膜
106 第1の扇形絶縁膜
107 第2の扇形絶縁膜
108 高濃度ソース・ドレイン領域
109 シリサイド層
110 シリサイド層
111 エクステンション領域
121 第1の扇形シリコン酸化膜
122 第1のシリコン窒化膜残り
123 第2の扇形シリコン酸化膜
124 第2のシリコン窒化膜残り
201 シリコン酸化膜
202 シリコン窒化膜
203 チタン金属膜
204 プラグ
205 層間膜
301 MOS型トランジスタ
302 ポリシリコン抵抗
303 シリコン窒化膜
304 非サリサイドマスク
401 容量下部電極
402 容量膜
403 容量上部電極
Claims (7)
- 絶縁ゲート型電界効果トランジスタを有する半導体装置であって、
前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、シリコンからなる半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の側面に形成された側壁絶縁膜と、前記半導体基板に接しない状態で前記側壁絶縁膜の傾斜側面に形成された第1の庇状絶縁膜と、前記半導体基板を電気的に遮断するLOCOS酸化膜と、前記半導体基板に接しない状態で前記LOCOS酸化膜の傾斜側面に形成された第2の庇状絶縁膜と、前記側壁絶縁膜と前記LOCOS酸化膜の間の前記半導体基板の主表面に設けられたソース及びドレイン領域と、前記ソース及びドレイン領域の上部に位置し、かつ前記第1の庇状絶縁膜の下方と前記第2の庇状絶縁膜の下方とを避けて前記ソース及びドレイン領域に位置する金属シリサイド層とを備えた半導体装置。 - 前記第1の庇状絶縁膜と前記第2の庇状絶縁膜とは、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜からなる請求項1記載の半導体装置。
- 前記ゲート電極がポリシリコンからなり、前記ゲート絶縁膜が酸化膜からなり、前記側壁絶縁膜が酸化膜からなる請求項1記載の半導体装置。
- 前記LOCOS酸化膜上に形成されたポリシリコン部と、前記ポリシリコン部上に形成された非シリサイドマスクとからなるポリシリコン抵抗をさらに備え、
前記非シリサイドマスクは前記シリコン酸化膜からなる請求項2記載の半導体装置。 - 前記LOCOS酸化膜上に形成されたポリシリコンからなる下部電極と、前記下部電極上に形成された容量膜と、前記容量膜上に形成されたポリシリコンからなる上部電極とからなる容量をさらに備え、
前記容量膜は前記シリコン窒化膜からなる請求項2記載の半導体装置。 - 絶縁ゲート型電界効果トランジスタを有する半導体装置の製造方法であって、
シリコンからなる半導体基板の所定領域上にLOCOS酸化膜を形成する工程と、
前記半導体基板のチャネル領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の側壁部に側壁絶縁膜を形成する工程と、
前記半導体基板の前記LOCOS酸化膜と前記側壁絶縁膜との間の領域にソース及びドレイン領域を形成するために不純物を導入する工程と、
前記側壁絶縁膜の傾斜側面上に第1の庇状絶縁膜を前記半導体基板に接しない状態に形成し、前記LOCOS酸化膜の傾斜側面上に前記半導体基板に接しない状態に第2の庇状絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の庇状絶縁膜と前記第2の庇状絶縁膜とをマスクとして前記ソース及びドレイン領域上に選択的に金属膜を堆積する工程と、
第1の熱処理を行うことによりソース及びドレイン領域のシリコンと前記金属膜とを反応させてシリサイド前駆体層を形成する第1の熱処理工程と、
シリサイド化しない未反応の金属を除去する除去工程と、
前記第1の熱処理で形成された前記シリサイド前駆体に対して、第2の熱処理を行うことにより、組成あるいは構造の異なった低抵抗なシリサイド層を形成する第2の熱処理工程とを含み、
前記第1の庇状絶縁膜と前記第2の庇状絶縁膜を形成する工程は、前記LOCOS酸化膜と前記ゲート電極及び前記側壁絶縁膜を覆うようにシリコン酸化膜を堆積する工程と、前記シリコン酸化膜を覆うようにシリコン窒化膜を堆積する工程と、前記シリコン窒化膜を異方的にエッチバックして前記側壁絶縁膜の傾斜側面の上方とLOCOS酸化膜の傾斜側面の上方とに前記シリコン窒化膜を残す工程と、残った前記シリコン窒化膜をマスクとして前記シリコン酸化膜を等方的に湿式エッチングする工程とを含む半導体装置の製造方法。 - 前記金属膜がコバルト、チタン、ニッケルから選択された少なくとも1つの2価の遷移金属Aから成り、
前記シリサイド前駆体層がASiまたはA2Siまたはその混合物から成り、前記シリサイド層がASi2から成る請求項6記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006289705A JP2008108875A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006289705A JP2008108875A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008108875A true JP2008108875A (ja) | 2008-05-08 |
Family
ID=39441985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006289705A Pending JP2008108875A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008108875A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209506A (ja) * | 2013-04-16 | 2014-11-06 | ローム株式会社 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
-
2006
- 2006-10-25 JP JP2006289705A patent/JP2008108875A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209506A (ja) * | 2013-04-16 | 2014-11-06 | ローム株式会社 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
US10115792B2 (en) | 2013-04-16 | 2018-10-30 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9812572B2 (en) | Reacted conductive gate electrodes and methods of making the same | |
WO2013071656A1 (zh) | 一种半导体结构及其制造方法 | |
JP2007019129A (ja) | 半導体装置の製造方法及び半導体装置 | |
JPH10178172A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JPH10223889A (ja) | Misトランジスタおよびその製造方法 | |
WO2011075955A1 (zh) | 一种微电子器件结构及其制造方法 | |
JP2004096041A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPH11284179A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2004128314A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH0766406A (ja) | サリサイド型mosfet及びその製造方法 | |
JP4411677B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
US8076203B2 (en) | Semiconductor device and method of manufacturing the same | |
JP2008108875A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JPH09121050A (ja) | Mos型半導体装置とその製造方法 | |
JP2006352127A (ja) | 複数の熱処理によって自己整列されたシリサイド膜を形成する方法 | |
JP4434832B2 (ja) | 半導体装置、及びその製造方法 | |
TWI509708B (zh) | 製作金氧半導體電晶體的方法 | |
JP2004158697A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP3439652B2 (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP2010225686A (ja) | 半導体装置 | |
JP2004172327A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2638558B2 (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP2004311764A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP2004207529A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP2002289870A (ja) | 半導体装置の製造方法 |