JP2008108811A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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勉 綿貫
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Abstract

【課題】プロセスガスを効率よく使用することができるとともに、エッチング特性(エッチングレート)のバラツキを抑えることができるプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置11は、チャンバ12と、チャンバ12の上方に設けられたドーム型のベルジャ13と、基板23を載置固定するステージ14と、プラズマの空間分布を制御するとともに基板23の周囲に設けられたフォーカスリング15と、処理室21の中にプロセスガスを供給するガス供給口16と、処理室21内の使用済みのプロセスガスを排気するガス排気口17とを有する。フォーカスリング15は、基板23の上方が開口しており、更に、この開口する内壁に使用済みのプロセスガスを排気する流路が形成されている。プロセスガスは、基板23の上方に集中したあと、流路を通ってチャンバ12の下方に吸引される。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロセスガスをプラズマ化して基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置に関する。
上記したプラズマ処理装置は、例えば、電子サイクロトロン共鳴を起こさせてプラズマを発生させるECR(Electron Cyclotron Resonance)方式が用いられ、基板上に形成された被処理膜をプラズマエッチング処理によってパターンニングを行う。プラズマ処理装置は、例えば、図6(a)に示すように、密閉された処理室111を構成するチャンバ112及びドーム型のベルジャ113と、基板114を載置するためのステージ115と、処理室111にプロセスガスを供給するガス供給口116と、処理済みのプロセスガスを排出するガス排気口117とを有する。更に、プラズマ処理装置101は、処理室111にマイクロ波を導入する導波管118と、ベルジャ113の周囲に配置され処理室111に磁場を形成する電磁コイル119とを有する。図6(a)は、プラズマ処理装置101の構造を示す模式断面図である。
プロセスガスは、ベルジャ113の下方における内周近傍に亘って設けられたガス供給口116によって、処理室111に吐出されるようになっている。そして、プロセスガスは、ベルジャ113内の上方でプラズマ化される。また、処理済みのプロセスガスは、チャンバ112の下方に設けられたガス排気口によってステージ115の周囲から下方に引かれて排出されるようになっている。
プラズマエッチング処理は、基板114と接触するプロセスガスの質や量によって、エッチングレートにバラツキが生じる。そこで、特許文献1に記載のように、エッチングレートのバラツキを抑えるべく、プラズマの空間分布を制御して基板114面内の被処理膜を均一にエッチングできるように、基板114の外周に沿って環状のフォーカスリング121が配置される。
フォーカスリング121には、図6(b)に示すように、処理室111にプロセスガスを供給したり処理済みのプロセスガスを排気したりするための貫通孔122が、フォーカスリング121の全周に亘って複数形成されている。
特開2004−200337号公報
しかしながら、ガス供給口116と被処理膜が形成された基板114との間にガス排気口117があることから、プロセスガスが処理室111の中央に供給される前に、ガス排気口117によって排気されるプロセスガスがあり、これにより、プロセスガスが無駄に供給されるという問題がある。また、フォーカスリング121に形成された貫通孔122がプロセスガスの供給と排気とを兼ねているので、プロセスガスの供給と排気とのバランスが崩れ、処理済みのプロセスガスが排気されにくかったりプロセスガスの質が安定しなかったりする場合がある。これにより、エッチングレートにバラツキが生じるという問題がある。
本発明は、プロセスガスを効率よく使用することができるとともに、エッチング特性(エッチングレート)のバラツキを抑えることができるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るプラズマ処理装置は、プロセスガスをプラズマ化させて基板上に形成された被処理膜にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、処理前の前記プロセスガスである第1ガスを処理室の中に供給するガス供給口と、処理済みのプロセスガスである第2ガスを前記処理室の外に排気するガス排気口と、前記基板を載置固定するステージと、前記ガス供給口と前記ガス排気口との間及び前記基板の周囲に配置され、前記第1ガスと前記第2ガスとの混在が抑えられるとともに、前記第1ガスが前記基板上を通って排気される流路が形成されたフォーカスリングと、を有することを特徴とする。
この構成によれば、基板の周囲に配置されたフォーカスリングによって第1ガスと第2ガスとが混在することを抑えているので、第1ガス及び第2ガスの供給から排気までの流れを一方向に近づけることが可能となり、被処理膜にプラズマ処理を施した際の、例えば、第1ガスの質に起因するエッチングレートのバラツキを抑えることができる。更に、フォーカスリングによって第1ガスが基板上を通って排気されるので、基板上を通らずに排気されることと比較して、第1ガスを必要以上に流すことが抑えられ、第1ガスが無駄に排気される量を少なくすることができる。その結果、第1ガスを効率良く使用することができる。
本発明に係るプラズマ処理装置では、前記フォーカスリングは、前記基板の上方に相当する部分が開口されており、前記開口する側壁における前記基板の近傍に前記流路が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、フォーカスリングにおける基板上方が開口しているので、第1ガスを基板上の領域に絞って(集中するように)流すことが可能となり、処理前の第1ガスと処理済みの第2ガスとが混在することを抑えることができる。これにより、第1ガスの質に起因する、例えば、エッチングレートのバラツキを抑えることができる。
本発明に係るプラズマ処理装置では、前記開口する側壁に形成された前記流路は、前記第1ガス及び前記第2ガスが前記基板の全周に亘って均一に流れるように、前記側壁の全周に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、フォーカスリングにおける開口する側壁の全周に第2ガスを排気する流路が形成されているので、基板全体に亘って均一に第1ガスを接触させ続けることが可能となる。よって、第1ガスの質や量に起因する、例えば、エッチングレートのバラツキを抑えることができる。
本発明に係るプラズマ処理装置では、前記フォーカスリングは、外周方向に配置される第1リングと、内周方向に配置される第2リングとによって構成され、前記流路は、前記第1リングと前記第2リングとを組み合わせたときに生じる隙間を利用することを特徴とする。
この構成によれば、第1リングと第2リングとを組み合わせてフォーカスリングを構成し、組み合わせた際に生じる隙間を流路としているので、被処理膜にプラズマ処理を施して排気した際に、流路にデポ物が付着したとしても、第1リングと第2リングとを分離することで、デポ物の除去をしやすくすることができる。その結果、メンテナンスにかかる時間を短縮することができる。加えて、第1リングと第2リングとが分離可能になっているので、例えば、プラズマ処理によってどちらかが磨耗したとしても、片側だけを交換することにより対応でき、かかるコストを抑えることができる。更に、フォーカスリングに、例えば、曲がった孔や溝を形成するのに、第1リングと第2リングとを別々に加工することにより、製作しやすくすることができる。
本発明に係るプラズマ処理装置では、前記フォーカスリングは、前記ガス供給口の近傍部分がテーパ及びアールの少なくとも一方が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、フォーカスリングにおけるガス供給口に近い部分がテーパやアールになっているので、ガス供給口から吐出される第1ガスが、フォーカスリングと接触した際に滞留することが抑えられ、処理室に供給しやすくすることができる。
本発明に係るプラズマ処理装置では、前記流路は、丸孔、楕円孔、スリット孔、のうちいずれかであることを特徴とする。
この構成によれば、それぞれの形状の流路を形成することにより、プロセスガスの排気状態を考慮して排気しやすくさせることができる。また、流路の形状によって、メンテナンス性を高めることが可能となる。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、プラズマ処理装置の構造を示す模式図である。以下、プラズマ処理装置の構造を、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、プラズマ処理装置11は、例えば上記したように、電子サイクロトロン共鳴を起こさせてプラズマを発生させるECR方式であり、チャンバ12と、ベルジャ13と、ステージ14と、フォーカスリング15と、ガス供給口16と、ガス排気口17と、導波管18と、電磁コイル19とを有する。
チャンバ12は、プラズマ処理装置11における下側に配置されており、略円筒状に形成されている。
ベルジャ13は、チャンバ12の上方にチャンバ12と連続するように設けられており、例えば、上部が閉塞されたドーム型(半球状)に形成されている。ベルジャ13は、例えば、材質が石英で構成されている。ベルジャ13には、マイクロ波供給源(図示せず)と接続された導波管18(高周波導入管)が設けられている。マイクロ波供給源によって発生したマイクロ波は、ベルジャ13とチャンバ12とで画成される処理室21(反応室)に供給される。また、チャンバ12とベルジャ13とは、例えばOリング22等のシール材によって、気密性(密着性)が保持されている。
ステージ14は、チャンバ12の中に設けられており、基板23を載置固定するために用いられる。基板23を固定する手段として、例えば、静電吸着式が挙げられる。ステージ14は、例えば、基板23を上下させるために、昇降可能に設けられている。また、ステージ14には、基板23にイオンを引き込むための高周波(RF)電源24が接続されている。ステージ14には、基板23にエッチング処理を施す際、高周波電源24によって、例えば、数百KHz〜数MHzの高周波電圧が印加される。ステージ14の周囲には、基板23を囲むようにしてフォーカスリング15が配置されている。また、ステージ14は、ステージ14上における基板23の周囲に設けられた支持部材25を介して、フォーカスリング15と密着する。
フォーカスリング15は、処理室21におけるプラズマの空間分布を制御する目的で使用され、プラズマを処理室21の中心に凝集させることが可能となっている。フォーカスリング15は、例えば、石英などの絶縁材料で構成されており、チャンバ12に固定されている。
ガス供給口16は、処理室21の中に処理前のプロセスガスである第1ガスを供給するために用いられ、チャンバ12上に環状に配置されている。ガス供給口16は、例えば、ベルジャ13内の下方における内周近傍からベルジャ13内の中央に向かって第1ガスが流れるように配置されている。第1ガスは、基板23上に形成された被処理膜の種類によって、適宜選定される。
ガス排気口17は、処理室21から外部に処理済みのプロセスガスである第2ガスを排気するために用いられ、例えば、チャンバ12の下方に設けられている。また、ガス排気口17は、図示しないガス排気装置に接続されている。この排気装置を作動させることにより、処理室21内を所定の真空度まで減圧させることが可能となっている。
導波管18は、マイクロ波を処理室21の中に導入するために用いられ、例えば、ベルジャ13の上部に設けられている。また、導波管18は、マイクロ波を発生するマイクロ波発生源(図示せず)に接続されている。
電磁コイル19は、処理室21に磁場を発生させるために用いられ、ベルジャ13の周囲に巻装されている。電磁コイル19に電流を流すことによって、ベルジャ13の側壁を介して、処理室21に磁場が形成されるようになっている。
以上のような、ECR型のプラズマ処理装置11は、導波管18から供給されるマイクロ波の周波数と電子サイクロトロン運動の周波数とが一致する処理室21の空間において共鳴が起こる。この位置では、電子エネルギが最大となり、プラズマ密度が最も高いプラズマ領域を構成する。なお、このプラズマ領域を、ECR面(プラズマ生成部位)と呼ぶ。
ガス供給口16から供給された第1ガスは、電磁コイル19への高周波通電により発生する磁場と導波管18(マイクロ波供給源)からのマイクロ波とによりプラズマ化される。基板23表面の被処理膜は、プラズマ中のラジカルと化学的に反応し、更に、ステージ14へ周期的に印加される負電位を受けて基板23上へ流入するプラズマ中のイオンによるスパッタ作用でエッチングされる。
図2は、フォーカスリングの構造を示す模式図である。(a)は、フォーカスリングを上方から見た平面図である。(b)は、フォーカスリングの構造を示す模式断面図である。(c)は、フォーカスリングを斜め上方から見た斜視図である。以下、フォーカスリングの構造を、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、フォーカスリング15は、略円筒形に形成されており、第1ツバ31と、流路32と、第2ツバ33とを有する。
第1ツバ31は、フォーカスリング15の上部外周に形成されており、チャンバ12に固定するために用いられる。
流路32は、例えば、8つの流路32a〜32hを有する。流路32は、それぞれフォーカスリング15の側壁としての内壁15aから底面15bにかけて略90°に曲げられて形成されている。また、流路32の断面形状は、例えば、丸形状である。
第2ツバ33は、フォーカスリング15の内周上側に形成されており、チャンバ12に固定した際、ステージ14上に設けられた支持部材25と密着させる(支持させる)ために用いられる。
このようなフォーカスリング15をプラズマ処理装置11に配置することにより(図1参照)、フォーカスリング15の上方にある第1ガスを、流路32を通ってフォーカスリング15の下方に排気させる、つまり、フォーカスリング15に排気口の役割を備えさせることにより、第1ガス及び第2ガスの流れを一方向にさせることが可能となる。よって、第1ガス及び第2ガスの供給と排気とのバランスを崩すことが抑えられ、第1ガスと第2ガスとが混在することを抑えることができる。これにより、エッチング特性(エッチングレート、均一性など)に悪影響を及ぼすことを抑えることができる。その結果、第1ガスを必要な量だけ供給すればよく、効率的に使用することができる。
加えて、ステージ14を上下に昇降させた際の稼動誤差が生じていたり、各部品の寸法にバラツキが生じていたりしたとしても、第1ガス及び第2ガスの流れに影響を与えることなく、更に、エッチングレートに悪影響を及ぼすことを抑えることができる。
次に、図1及び図2を参照しながら、プラズマ処理装置11の処理動作について説明する。まず、図示しないガス排気装置によって、処理室21を排気して所定の減圧状態にする。次に、例えば、エッチングに用いられる所定の第1ガスを、ガス供給口16からベルジャ13内に供給する。また、ステージ14には、高周波電力が供給される。そして、導波管18からベルジャ13内(処理室21)にマイクロ波を導入して、ベルジャ13周囲に配置された電磁コイル19により形成する磁場との共鳴(ECR)により、処理室21の第1ガスをプラズマ化する。このプラズマを利用してエッチングを行う。
また、処理室21のプラズマは、フォーカスリング15によって基板23周辺に凝集される。プラズマ密度の最も高いECR面は、例えば、電磁コイル19へ通電される高周波電流を制御することによって、フォーカスリング15の頂部よりも高い位置に形成されている。
また、基板23に形成された被処理膜へのエッチング処理に伴って発生する処理後の第2ガス(反応生成ガス)は、流路32を通ってガス排気口17からプラズマ処理装置11の外部へ排気される。
以上詳述したように、第1実施形態のプラズマ処理装置11によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)第1実施形態によれば、基板23の周囲に配置されるとともに基板23の上方が開口するフォーカスリング15を処理室21に配置することにより、処理前のプロセスガスである第1ガスが基板23上の領域に集中し、その後第2ガスとなって、フォーカスリング15の内壁15aに設けられた流路32を通ってチャンバ12の下方に吸引される。よって、第1ガス及び第2ガスの流れを一方向に流すことが可能となり、第1ガス及び第2ガスの供給と排気とのバランスを保ち、第1ガスと第2ガスとが混在することを抑えることができる。これにより、例えば、基板23にプラズマエッチング処理を施した際の、第1ガスの質に起因するエッチングレートのバラツキを抑えることができる。更に、第1ガスが基板23上に絞られてから排気されるので、基板23上を通らずに排気されることと比較して、第1ガスを必要以上に流すことを抑えることが可能となる。これにより、第1ガスが無駄に排気される量を少なくすることが可能となり、その結果、プロセスガス(第1ガス)を効率良く使用することができる。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態のフォーカスリングの構造を示す模式図である。(a)は、フォーカスリングの構造を示す模式断面図である。(b)は、フォーカスリングを構成する第1リングの構造を示す模式断面図である。(c)は、(b)のフォーカスリングを上方から見た模式平面図である。(d)は、フォーカスリングを構成する第2リングの構造を示す模式断面図である。(e)は、(d)のフォーカスリングを上方から見た模式平面図である。以下、第2実施形態のフォーカスリングの構造を、図3を参照しながら説明する。なお、第2実施形態のフォーカスリング51は、上記した第1実施形態のフォーカスリング15が一体型であることに対し、分離型であることが異なっている。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同じ符合を付し説明は省略する。以下、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
図3に示すように、フォーカスリング51は、第1リング52と、第2リング53とを有する。
第1リング52は、上記したように、フォーカスリング51を構成する一つである。第1リング52の中央部は、略基板23の大きさに相当する第1開口孔54が形成されている。また、第1リング52の下側は、第2リング53を収納するために、所定の厚みを残して円柱状にくり貫かれている。このくり貫かれた部分を、第2開口孔55とする。
第2リング53は、フォーカスリング51を構成する一つであり、第1リング52の内側に配置される。第2リング53は、第1リング52と同じように、略基板23の大きさに相当する第3開口孔56が、第2リング53における中央部に形成されている。また、第2リング53は、プラズマ処理装置11に配置した際、ステージ14と密着させるための第2ツバ33を残して円柱状にくり貫かれている。このくり貫かれた部分を第4開口孔57とする。
以上のように、フォーカスリング51は、第1リング52と第2リング53とを組み合わせることで構成される。なお、第1リング52は、第1ツバ31によってチャンバ12の上部に固定される。一方、第2リング53は、第2ツバ33によって、ステージ14上の支持部材25に密着固定される。
また、フォーカスリング51は、第1リング52と第2リング53との間に、隙間ができるように配置されている。この隙間が、第2ガスを排気する流路61となる。第2実施形態の流路61の形状は、第1実施形態の流路32と異なり、フォーカスリング51の全周に亘って流路61となる溝(スリット)が形成されている。この溝は、例えば、内壁51aから底面51bにかけて略90°に曲げられて形成されている。
このようなフォーカスリング51をプラズマ処理装置11に配置することにより、プラズマ処理を行った際に発生するデポ物(反応生成物)が流路61の側壁に付着したとしても、第1リング52と第2リング53とを分離することが可能となっているため、第1実施形態のような一体型のフォーカスリング15と比べて、容易に除去することができる。よって、メンテナンス性を向上させることができる。
以上詳述したように、第2実施形態のフォーカスリング51を備えたプラズマ処理装置11によれば、上記した第1実施形態の(1)の効果に加えて、以下に示す効果が得られる。
(2)第2実施形態によれば、第1リング52と第2リング53とを組み合わせてフォーカスリング51を構成し、互いの隙間を流路61として用いるので、プラズマ処理を施した際に、流路61の側壁にデポ物(反応生成物)が付着したとしても、第1リング52と第2リング53とを分離することにより、容易に除去することができる。その結果、メンテナンス(クリーニング)に要する時間を短縮することができる。
(3)第2実施形態によれば、第1リング52と第2リング53とが分離可能に構成されているので、プラズマ処理によって、第1リング52又は第2リング53が磨耗したとしても、例えば、どちらか一方を交換することで対処することができる。よって、かかるコストを抑えることができる。
(4)第2実施形態によれば、流路61のように、フォーカスリング51の内壁51aから底面51bにかけて略90°に曲げて形成するような場合、第1リング52と第2リング53とに分けて形成することにより、製作し易くすることができる。
なお、実施形態は上記に限定されず、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記した、第1実施形態及び第2実施形態のフォーカスリング15,51に加えて、例えば、図4に示すように、プラズマ処理装置11に配置した際の、フォーカスリング71におけるガス供給口16(図1参照)に近い部分をテーパ72(斜面)にするようにしてもよい。なお、テーパ72は、フォーカスリング71の全周に形成されている。また、図5に示すように、フォーカスリング81におけるガス供給口16(図1参照)に近い部分をアール82にするようにしてもよい。なお、アール82は、フォーカスリング81の全周に形成されている。図4及び図5に示すフォーカスリング71,81によれば、第1ガスがフォーカスリング71,81に接触した際に、滞留することなく処理室21に供給しやすくすることができる。その結果、処理室21に第1ガスを効率良く供給でき、エッチングレートやエッチングの均一性を向上させることができる。
(変形例2)
上記した第1実施形態のように、流路32の形状が丸形状であることに限定されず、例えば、楕円形状や角形状であってもよい。例えば、縦長の楕円形状の場合、より基板23に近い側のプロセスガス(第1ガス及び第2ガス)が排気されるので、プラズマ処理を行った際に発生する第2ガスを排気させやすくすることができる。また、第2実施形態の流路61が溝であることに限定されず、例えば、第1リング52と第2リング53とを組み合わせて丸形状の孔になるようにしてもよい。排気する流路32,61の形状は、基板23へのプラズマ処理の状況をみながら適宜判断することが望ましい。
(変形例3)
上記したように、プラズマ処理を行う装置は、ECR型プラズマ処理装置に限定されず、例えば、他のプラズマ生成方法である誘導結合プラズマ(Induction Coupled Plasma:ICP)処理装置などに適用するようにしてもよい。
第1実施形態のプラズマ処理装置の構造を示す模式断面図。 第1実施形態のフォーカスリングの構造を示す模式図であり、(a)は模式平面図、(b)は模式断面図、(c)は斜視図。 第2実施形態のフォーカスリングの構造を示す模式図であり、(a)はフォーカスリングの模式断面図、(b)は第1リングの模式断面図、(c)は第1リングの模式平面図、(d)は第2リングの模式断面図、(e)は第2リングの模式平面図。 フォーカスリングの変形例を示す模式断面図。 フォーカスリングの変形例を示す模式断面図。 (a)は、従来のプラズマ処理装置の構造を示す模式断面図であり、(b)は、従来のフォーカスリングの構造を模式的に示す斜視図。
符号の説明
11…プラズマ処理装置、12…チャンバ、13…ベルジャ、14…ステージ、15,51,71,81…フォーカスリング、15a,51a…側壁としての内壁、15b,51b…底面、16…ガス供給口、17…ガス排気口、18…導波管、19…電磁コイル、21…処理室、22…Oリング、23…基板、24…高周波電源、25…支持部材、31…第1ツバ、32,32a〜32h,61…流路、33…第2ツバ、52…第1リング、53…第2リング、54…第1開口孔、55…第2開口孔、56…第3開口孔、57…第4開口孔、72…テーパ、82…アール。

Claims (6)

  1. プロセスガスをプラズマ化させて基板上に形成された被処理膜にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、
    処理前のプロセスガスである第1ガスを処理室の中に供給するガス供給口と、
    処理済みのプロセスガスである第2ガスを前記処理室の外に排気するガス排気口と、
    前記基板を載置固定するステージと、
    前記ガス供給口と前記ガス排気口との間及び前記基板の周囲に配置され、前記第1ガスと前記第2ガスとの混在が抑えられるとともに、前記第1ガスが前記基板上を通って排気される流路が形成されたフォーカスリングと、
    を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記フォーカスリングは、前記基板の上方に相当する部分が開口されており、前記開口する側壁における前記基板の近傍に前記流路が形成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項2に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記開口する側壁に形成された前記流路は、前記第1ガス及び前記第2ガスが前記基板の全周に亘って均一に流れるように、前記側壁の全周に形成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記フォーカスリングは、外周方向に配置される第1リングと、内周方向に配置される第2リングとによって構成され、
    前記流路は、前記第1リングと前記第2リングとを組み合わせたときに生じる隙間を利用することを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記フォーカスリングは、前記ガス供給口の近傍部分がテーパ及びアールの少なくとも一方が形成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記流路は、丸孔、楕円孔、スリット孔、のうちいずれかであることを特徴とするプラズマ処理装置。
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