JP2008108294A - イコライザ調整方法及びディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ディスクから読み出したRF信号の信号レベルの変動にイコライザ特性を即応させることができるイコライザ調整方法及びディスク装置を提供する。
【解決手段】本発明のディスク装置は、光ディスクDから光ピックアップ24で読み出したRF信号をRFイコライザ(イコライザ)12で周期に応じて増幅し、2値化回路13及びPLL回路14でRF信号からデジタル信号を生成する。ディスク装置は、デジタル信号を生成しながら、デジタル信号のジッターレベル及びRF信号のアシンメトリ値を求め、ジッターレベルが閾値を上回ってアシンメトリ値が閾値を下回った場合に、3T信号等の短周期の信号をより増幅させるようにRFイコライザ12のイコライザ特性を調整する。更にディスク装置は、イコライザ特性を変更した状態でジッターレベルが閾値を越えた場合に、イコライザ特性を元に戻す。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録ディスクから情報を読み出すディスク装置に関し、より詳しくは、ピックアップで記録ディスクから読み出したRF信号を補正するイコライザの特性を調整するイコライザ調整方法及びディスク装置に関する。
CD(コンパクトディスク)又はDVD(デジタルバーサイタルディスク)等の情報記録用の光ディスクは、レーザー光の反射光量を変化させる記録マークを形成することによって情報を記録している。光ディスクに対して情報の読み出しを行うディスク装置は、光ピックアップで光ディスクにレーザー光を照射して反射光を受光し、反射光量の変化からデジタル信号を得ることによって情報を読み出している。このとき、ディスク装置は、レーザー光の反射光量を電気信号に変換することによって、光ディスク上の記録マークに対応したRF信号を取得し、得られたRF信号を2値化し、ハイ又はローの時間幅がクロックの周期の整数倍になるようにクロックに同期したデジタル信号を得る。
DVDの場合は、クロックの周期を1Tとすると、再生信号は、3T〜11T及び14Tの複数種類の時間幅のいずれかを有する信号が組み合わさって構成される。デジタル化する前のRF信号は、時間幅3Tのデジタル信号に対応する3T信号の短い周期から時間幅14Tのデジタル信号に対応する14T信号の長い周期までの複数種類の周期の信号が重なったアナログ信号となる。光ピックアップで取得したRF信号に含まれる各周期の信号は、周期が短くなるほど振幅が小さくなり、例えば3T信号の振幅は14T信号の振幅の4分の1程度となる。振幅が大きく異なる信号がRF信号に含まれている場合は、RF信号を2値化する際に振幅の小さい信号が正確な位置で2値化されず、間違った時間幅を有する再生信号が生成され、エラーが発生する虞がある。そこで、従来のディスク装置は、RF信号に含まれる短周期の信号を特に増幅するイコライザを備えている。
光ピックアップで取得するRF信号の状態は、光ディスク上の記録マークの記録状態又は光ディスクの傾き等の個々の状況によって異なり、各周期の信号の振幅も状況によって異なる。従って、各周期の信号を増幅する増幅率等のイコライザ特性もRF信号の状態に応じて調整する必要がある。特許文献1には、発生するエラー量を検出し、検出結果に応じてイコライザ特性を調整する技術が開示されている。また特許文献2には、光ディスク上の所定の部分から読み出した信号に含まれる短周期の信号と長周期の信号とのレベル差に基づいてイコライザ特性を調整する技術が開示されている。
特開平1−166377号公報 特開2001−339263号公報
DVD−R等の書き込み可能な光ディスクでは、光ピックアップが照射するレーザー光を用いて記録マークを形成する。この際、光ディスクの反りの影響で光ディスクの内周と外周とで光ディスクの表面から光ピックアップまでの距離が変化する等の理由により、記録マークを形成するレーザー光の記録パワーが光ディスクの外周側ほど低下することがある。記録パワー不足で記録マークが形成された光ディスク上の部分から読み出したRF信号は信号レベルが低く、振幅が小さくなってエラー発生の原因となる。このように、光ディスク上のRF信号を読み出す位置によってRF信号の信号レベルが変動することがあり、同一の光ディスクからRF信号を読み出している場合であっても、RF信号の信号レベルに合わせてイコライザ特性を調整することが望ましい。例えば、記録パワー不足の部分からRF信号を読み出す場合は、信号の振幅が小さくなってエラーが発生するので、信号の増幅率を増大させることが望ましく、逆に記録パワーが十分な場合は、信号の増幅率を増大させた状態では信号の飽和等によってエラーが発生するので、信号の増幅率を減少させることが望ましい。
特許文献1に開示された技術では、エラー量に応じてイコライザ特性を調整するので、エラーが増大した場合に信号の増幅率を増大させるべきか又は減少させるべきかを簡単に判定することができず、適切にイコライザ特性を調整することが困難であるという問題がある。また特許文献2に開示された技術では、光ディスク上の所定の部分から読み出した信号に基づいてイコライザ特性を調整するので、RF信号の信号レベルの変動にイコライザ特性を即応させることが困難であるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、記録ディスクから読み出したRF信号について常時エラー発生の原因を検出しながらイコライザ特性を調整することにより、RF信号の信号レベルの変動にイコライザ特性を即応させることができるイコライザ調整方法及びディスク装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、3T信号等の所定周期範囲の信号の振幅が特に小さくなったことを検出してイコライザ特性を調整することにより、記録ディスクが記録パワー不足の状態であっても適切にイコライザ特性を調整することができるディスク装置を提供することにある。
更に本発明の他の目的とするところは、イコライザ特性の変更履歴に基づいてイコライザ特性を調整することにより、イコライザ特性の変更内容を容易に判定して適切にイコライザ特性を調整することができるディスク装置を提供することにある。
本発明に係るイコライザ調整方法は、情報を記録する記録ディスクからRF信号を読み出す手段と、該手段が読み出したRF信号を周期に応じて増幅するイコライザと、該イコライザが増幅したRF信号を2値化してデジタル信号を生成するデジタル化手段とを備えるディスク装置で、前記イコライザのイコライザ特性を調整する方法において、前記デジタル化手段が生成したデジタル信号のジッターレベルを検出し、前記デジタル化手段がRF信号を2値化するためのスライスレベルに対するRF信号の非対称性を示すアシンメトリ値を求め、検出したジッターレベル及び求めたアシンメトリ値に基づいて、前記イコライザのイコライザ特性を調整することを特徴とする。
本発明に係るディスク装置は、情報を記録する記録ディスクからRF信号を読み出す手段と、該手段が読み出したRF信号を周期に応じて増幅するイコライザと、該イコライザが増幅したRF信号を2値化してデジタル信号を生成するデジタル化手段とを備えるディスク装置において、前記デジタル化手段が生成したデジタル信号のジッターレベルを検出するジッター検出手段と、前記デジタル化手段がRF信号を2値化するためのスライスレベルに対するRF信号の非対称性を示すアシンメトリ値を求めるアシンメトリ取得手段と、前記ジッター検出手段が検出したジッターレベル、及び前記アシンメトリ取得手段が求めたアシンメトリ値に基づいて、前記イコライザのイコライザ特性を調整する調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、記録ディスクからRF信号を読み出し、RF信号をイコライザで増幅し、RF信号からデジタル信号を生成するディスク装置は、デジタル信号のジッターレベル及びRF信号のアシンメトリ値を求め、求めたジッターレベル及びアシンメトリ値に基づいてイコライザのイコライザ特性を調整する。ジッターレベルの増大及びアシンメトリ値の減少は、エラーの原因となるので、ジッターレベルが小さくなるようにイコライザ特性を調整することにより、エラーの発生を抑制することができる。
本発明に係るディスク装置は、前記調整手段は、前記イコライザのイコライザ特性を所定のイコライザ特性に定める手段と、前記ジッターレベルを予め定めてある第1の閾値と比較する手段と、前記アシンメトリ値を予め定めてある第2の閾値と比較する手段と、前記ジッターレベルが前記第1の閾値より大であり、しかも前記アシンメトリ値が前記第2の閾値より小である場合に、前記イコライザのイコライザ特性を、前記所定のイコライザ特性に比べてRF信号に含まれる所定周期範囲の信号をより大きく増幅するイコライザ特性へ変更する手段とを有することを特徴とする。
また本発明においては、ディスク装置は、イコライザ特性を所定のイコライザ特性に定めておき、ジッターレベルが閾値を上回っておりアシンメトリ値が閾値を下回っている場合に、3T信号等の所定周期範囲の信号をより増幅させるイコライザ特性へイコライザ特性を変更する。3T信号等の元来振幅が小さい所定周期範囲の信号の振幅が特に小さい場合には、ジッターレベルが大きくなり更にアシンメトリ値が小さくなるので、所定周期範囲の信号をより大きく増幅するようにイコライザ特性を変更することによって、エラーの発生が抑制される。
本発明に係るディスク装置は、前記調整手段は、前記イコライザのイコライザ特性を変更したことを記憶する手段と、前記イコライザのイコライザ特性を変更した状態で前記ジッターレベルが前記第1の閾値より大である場合に、前記イコライザのイコライザ特性を、前記所定のイコライザ特性へ戻す手段とを有することを特徴とする。
更に本発明においては、ディスク装置は、短周期の信号をより増幅させるイコライザ特性へイコライザ特性を変更したことを記憶し、イコライザ特性を変更した状態でジッターレベルが閾値を越えた場合に、イコライザ特性を元に戻す。RF信号に含まれる信号の振幅が十分である状態では、短周期の信号を大きく増幅するイコライザ特性によって信号が過増幅されてジッターレベルが増大するので、イコライザ特性を元に戻すことにより、ジッターレベルが小さくなってエラーの発生を抑制することができる。
本発明にあっては、記録ディスクから随時読み出す信号についてジッターレベル及びアシンメトリ値を求めてイコライザ特性を調整するので、記録ディスクに記録マークを形成したレーザー光の記録パワーの変動等に対応した信号レベルの変動にイコライザ特性を即応させ、安定した品質で記録ディスクから情報を読み出すことができる。
また本発明にあっては、ディスク装置は、記録ディスクに記録パワー不足で記録マークが形成された部分がある場合でも、短周期の信号をより大きく増幅するようにイコライザ特性を変更することによって、エラーの発生を抑制することができるので、適切にイコライザ特性を調整して安定した品質で記録ディスクから情報を読み出すことができる。
更に本発明にあっては、ディスク装置は、記録パワーの変動等によって同一の記録ディスクから読み出したRF信号の信号レベルが変動する場合であっても、エラーの発生を抑制できるように適切にイコライザ特性を調整することが可能であり、安定した品質で記録ディスクから情報を読み出すことができる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明のディスク装置の要部の構成を示すブロック図である。ディスク装置は、スピンドルモータ25を備え、外部から取り込まれた光ディスク(記録ディスク)Dをスピンドルモータ25が回転させる。またディスク装置は、レーザー光を用いて光ディスクDから信号を読み取る光ピックアップ24を備えている。光ピックアップ24は、レーザー素子、レーザー素子が発光したレーザー光を光ディスクDへ入射する光学系、レーザー光が適切に光ディスクDへ入射されるように光学系を調整するサーボ機構、光ディスクDへ入射したレーザー光の反射光を受光する受光素子、及び受光素子が受光した光を電気信号へ変換する回路等からなる。光ピックアップ24は、受光素子で受光した光を電流変換し、更に電圧変換して、受光素子での受光量が電圧に対応した信号を生成する。
光ピックアップ24にはアナログ信号処理回路23が接続されており、光ピックアップ24は、生成した信号をアナログ信号処理回路23へ入力する。アナログ信号処理回路23は、光ピックアップ24から入力された信号を演算し、レーザー光のフォーカスの誤差を示すフォーカス誤差信号、レーザー光を入射した光ディスクD上の位置の誤差を示すトラック誤差信号、及び光ディスクDの回転制御用のウォブル信号を生成する。アナログ信号処理回路23は、スピンドルモータ25及び光ピックアップ24を制御するサーボコントローラ22に接続されており、サーボコントローラ22は、スピンドルモータ25及び光ピックアップ24に接続されている。
アナログ信号処理回路23は、生成したフォーカス誤差信号、トラック誤差信号及びウォブル信号をサーボコントローラ22へ入力する。サーボコントローラ22は、入力されたフォーカス誤差信号及びトラック誤差信号に対して位相補償及び増幅を行い、レーザー光のフォーカスを制御するフォーカスドライブ信号、及びレーザー光の光ディスクD上のトラック方向の入射位置を制御するトラックドライブ信号として光ピックアップ24へ入力する。光ピックアップ24は、サーボ機構により、フォーカスドライブ信号に従ってレーザー光のフォーカスを制御し、トラックドライブ信号に従ってレーザー光の光ディスクD上のトラック方向の入射位置を制御する。またサーボコントローラ22は、入力されたウォブル信号と内部基準クロックとを比較し、その誤差成分に基づいて、光ディスクDの回転を線速度一定又は角速度一定となるように制御する回転制御信号を生成し、生成した回転制御信号をスピンドルモータ25へ入力する。スピンドルモータ25は、サーボコントローラ22からの回転制御信号に従って線速度一定又は角速度一定で光ディスクDを回転させる。
サーボコントローラ22は、ディスク装置の動作を制御し、ディスク装置の動作に必要な演算処理を行う制御処理部21に接続されている。制御処理部21は、演算を実行するプロセッサ、一時的な情報を記憶するRAM、演算に必要な特定のデータ及びプログラム等を記憶するROM、他の構成要素との間でデータを入出力するためのインタフェース、並びにA/Dコンバータ等から構成されている。制御処理部21は、サーボコントローラ22に対して、光ディスクDからの信号の読み出し指示、光ディスクDの回転指示、及び光ディスクDの停止指示等を入力し、サーボコントローラ22は、制御処理部21からの指示に従ってスピンドルモータ25及び光ピックアップ24を制御する。
更に光ピックアップ24には、RF信号を増幅するRFアンプ11が接続されている。光ピックアップ24は、光ディスクDに形成された記録マークの長さ又は間隔に対応した反射光量の変化を表すRF信号をRFアンプ11へ入力する。RFアンプ11にはRFイコライザ(イコライザ)12が接続されており、RFアンプ11は、光ピックアップ24からのRF信号を増幅してRFイコライザ12へ入力する。RFイコライザ12は、RFアンプ11から入力されたRF信号に含まれる各周期の信号を、周期に応じた増幅率で増幅する。RFイコライザ12にはアナログ信号を2値化する2値化回路13が接続されており、RFイコライザ12は、周期に応じて増幅したRF信号を2値化回路13へ入力する。2値化回路13は、RFイコライザ12から入力されたRF信号をハイ又はローの値に2値化した2値化信号を生成する。なお、2値化回路13は、2値化信号が50%デューティとなるようなスライスレベルをフィードバック制御により生成し、生成したスライスレベルを用いてRF信号の2値化を行う。
2値化回路13には、PLL(Phase Locked Loop )回路14及びアシンメトリ検出回路16が接続されている。2値化回路13は2値化データをPLL回路14へ入力し、PLL回路14は、2値化データに同期したクロックを生成し、生成したクロックのタイミングで2値化データ中のハイ又はローを検出した1,0のデジタル信号を生成する。このようにして、2値化回路13及びPLL回路14は、本発明におけるデジタル化手段として機能する。アシンメトリ検出回路16は、2値化回路13で2値化すべきRF信号のピークレベル及びボトムレベル、並びにRF信号を2値化すべく2値化回路13が用いるスライスレベルを検出する。アシンメトリ検出回路16は、制御処理部21に接続されており、検出したRF信号のピークレベル及びボトムレベル並びにスライスレベルを制御処理部21へ入力する。
制御処理部21は、アシンメトリ検出回路16から入力された値を用いて、RF信号のスライスレベルに対する非対称性を示すアシンメトリ値を計算する処理を行う。このようにして、アシンメトリ検出回路16及び制御処理部21は、本発明におけるアシンメトリ取得手段として機能する。RF信号のピークレベルをVa、RF信号のボトムレベルをVb、スライスレベルをVcとすると、アシンメトリ値は以下の(1)式で表される。アシンメトリ値が小さく、マイナスの値を示す場合は、RF信号に含まれる14T信号等の長周期の信号に対して3T信号等の短周期の信号の振幅が小さい傾向にあり、短周期の信号レベルがスライスレベルに対して一方に偏ってローとすべき信号をハイとする等、2値化が不正確に行われてエラーが増加する虞がある。またアシンメトリ値がゼロ付近からプラスの値を示す場合は、周期の信号に対して短周期の信号の振幅が比較的大きくなり、正確に2値化が行われている可能性が高い。
アシンメトリ値={(Va+Vb)/2−Vc}/(Va−Vb) …(1)
またPLL回路14には、ジッターレベル検出回路(ジッター検出手段)17及び復調回路15が接続されている。PLL回路14は生成したデジタル信号を復調回路15へ入力し、復調回路15はデジタル信号のエラー訂正を行い、復調データを生成する。復調回路15は、制御処理部21に接続されており、デジタル信号のエラー訂正ができない場合にはリードエラーを示すエラー信号を制御処理部21へ入力する。ジッターレベル検出回路17は、PLL回路14で生成したクロックと2値化回路13からPLL回路14へ入力された2値化データとの位相誤差であるジッターを検出し、検出したジッターをDCレベルに変換したジッターレベルを生成する。ジッターレベル検出回路17は、制御処理部21に接続されており、生成したジッターレベルを制御処理部21へ入力する。制御処理部21は、ジッターレベル検出回路17から入力されたジッターレベルをA/DコンバータでA/D変換して受け付ける。
更にRFイコライザ12は、制御処理部21に接続されている。制御処理部21は、RFイコライザ12へ制御信号を入力することにより、RFイコライザ12のイコライザ特性を制御する構成となっている。このようにして、制御処理部21は、本発明における調整手段として機能する。制御処理部21は、ジッターレベルの閾値A、及びアシンメトリ値の閾値Bを予め記憶しており、更に、RF信号に含まれる3T信号等の短周期の信号を増幅する増幅率が小であるイコライザ特性と増幅率がより大であるイコライザ特性との二つのイコライザ特性を含むイコライザ設定情報を複数種類予め記憶している。
次に、以上の構成でなる本発明のディスク装置が実行する処理を説明する。ディスク装置は、光ディスクDを取り込んだ場合に、データのリードを行う前に、エラーレートに応じたイコライザ設定情報を選択する処理を行う。制御処理部21は、光ディスクDからの信号の読み出し指示をサーボコントローラ22に入力することによって、光ディスクDから所定量のRF信号の読み出しを行い、復調回路15から入力されるエラー信号に応じてエラーレートを算出する。制御処理部21は、予め記憶してある複数種類のイコライザ設定情報の中から、算出したエラーレートに対して適切なイコライザ設定情報を選択する。適切なイコライザ設定情報とは、発生するエラーを最小にすることができるイコライザ設定情報であり、夫々のエラーレートについてどのイコライザ設定情報でエラーを最小にすることができるかは実験的に予め求められ、制御処理部21に記憶されている。
制御処理部21は、選択したイコライザ設定情報に含まれる二つのイコライザ特性の内、RF信号に含まれる短周期の信号を増幅する増幅率が小であるイコライザ特性に、RFイコライザ12のイコライザ特性を設定する。ディスク装置は、次に、必要に応じてRFイコライザ12のイコライザ特性を調整しながら光ディスクDからデータをリードする処理を実行する。
図2は、本発明のディスク装置が実行するイコライザ調整方法の処理の手順を示すフローチャートである。制御処理部21がRF信号の読み出し指示をサーボコントローラ22に入力することによって、ディスク装置は、光ディスクDからRF信号を読み出す(S1)。このとき、光ピックアップ24は光ディスクDに形成された記録マークに対応したRF信号を読み出し、RFアンプ11はRF信号を増幅し、RFイコライザ12はRF信号に含まれる各周期の信号をイコライザ特性で定められた増幅率で増幅し、2値化回路13はRF信号を2値化した2値化信号を生成し、PLL回路14は生成したクロックを用いて2値化信号からデジタル信号を生成する。制御処理部21は、アシンメトリ検出回路16からRF信号のピークレベル及びボトムレベル並びにスライスレベルを受け付け、(1)式に従ってアシンメトリ値を計算し、ジッターレベル検出回路17からジッターレベルを受け付ける(S2)。
図3は、ディスク装置で処理する各種の信号及びジッターレベルを示す特性図である。図中の縦軸は信号レベルを示し、横軸は時間を示す。図3(a)は、RFアンプ11が増幅したRF信号を示し、図中にスライスレベルを示してある。RF信号は3T信号を含んでおり、3T信号はスライスレベルとの信号レベルの差が他の信号に比べて小さい。図3(b)は、RFイコライザ12が周期に応じて増幅したRF信号を示す。短周期の3T信号が増幅されており、スライスレベルとの信号レベルの差が増幅前よりも大きくなっている。図3(c)は、2値化回路13が生成した2値化信号を示す。RF信号がスライスレベルとの比較によってハイ又はローに2値化されている。図3(d)は、PLL回路14が生成するクロックを示す。クロックの一周期が1Tとなる。
図3(e)は、PLL回路14が生成したデジタル信号を示す。図中に示したデジタル信号は、立ち上がり及び立ち下がりをクロックの立ち上がりに同期させて生成したデジタル信号である。3T、5T又は11T等、ハイ又はローの時間幅がクロックの整数倍となった信号が生成されている。図3(c)に示す2値化信号の立ち上がり及び立ち下がりと図3(d)に示すクロックの立ち上がりとは完全に同期していないので、2値化信号とクロックとの間には位相誤差が生じ、この位相誤差がジッターレベルに相当する。ジッターレベルが大きい場合は、デジタル信号の時間的な揺らぎが大きく、エラーの原因となり、光ディスクから読み出すデータの品質が劣化する。
制御処理部21は、次に、ジッターレベル検出回路17から受け付けたジッターレベルが、予め記憶している閾値Aよりも大きいか否かを判定する(S3)。ジッターレベルが閾値A以下である場合は(S3:NO)、デジタル信号の状態が良好であるので、制御処理部21は、イコライザ調整方法の処理を終了する。ジッターレベルが閾値Aよりも大きい場合は(S3:YES)、制御処理部21は、RFイコライザ12のイコライザ特性を、短周期の信号を増幅する増幅率がより大であるイコライザ特性へ変更したことを示す変更フラグを既に記憶しているか否かを判定する(S4)。変更フラグを記憶していない場合は(S4:NO)、制御処理部21は、計算したアシンメトリ値が、予め記憶している閾値Bよりも小さいか否かを判定する(S5)。アシンメトリ値が閾値B以上である場合は(S5:NO)、RF信号の2値化が正確に行われているので、制御処理部21は、イコライザ調整方法の処理を終了する。
ステップS5でアシンメトリ値が閾値Bより小さい場合は(S5:YES)、制御処理部21は、RFイコライザ12のイコライザ特性を、短周期の信号を増幅する増幅率がより大であるイコライザ特性へ変更する(S6)。制御処理部21は、次に、イコライザ特性を変更したことを示す変更フラグを記憶し(S7)、イコライザ調整方法の処理を終了する。
図4は、イコライザ特性を適切に調整した場合のRF信号を示す特性図である。図中の横軸は時間を示し、縦軸は信号レベルを示す。図4(a)は、記録パワー不足で記録マークが形成された光ディスクD上の部分から読み出したRF信号を示す。記録マークが記録パワー不足で形成されている場合は、光ディスクDから読み出したRF信号に含まれる3T信号等の短周期の信号の振幅が特に小さくなる。この場合、アシンメトリ値は小さい値を示し、ジッターレベルが大きくなってエラー発生の原因となる。図4(b)は、RFイコライザ12で周期に応じて増幅されたRF信号を示す。振幅が小であった短周期の信号が適切に増幅されている。このように、記録パワー不足等の原因でRF信号に含まれる短周期の信号の振幅が特に小さくなっている場合は、短周期の信号をより増幅するようにイコライザ特性を調整することにより、ジッターレベルが小さくなってエラーが減少する。
ステップS4で変更フラグを記憶している場合は(S4:YES)、RF信号に含まれる短周期の信号が増幅されていることがジッターの原因となっている可能性があるので、制御処理部21は、RFイコライザ12のイコライザ特性を、短周期の信号を増幅する増幅率がより小であるイコライザ特性へ戻す(S8)。制御処理部21は、次に、イコライザ特性を変更したことを示す変更フラグを消去し(S9)、イコライザ調整方法の処理を終了する。
図5は、RFイコライザ12で過増幅したRF信号を示す特性図である。図中の横軸は時間を示し、縦軸は信号レベルを示す。図5(a)は、十分な記録パワーで記録マークが形成された光ディスクD上の部分から読み出したRF信号を示す。十分な記録パワーで記録マークが形成された光ディスクD上の部分から読み出したRF信号では、3T信号等の短周期の信号も正確な2値化のために適切な振幅を有している。同一の光ディスクD上でも、記録マークを形成したレーザー光の記録パワーは変化しており、読み出したRF信号に含まれる信号の振幅も変化する。図5(b)は、短周期の信号を増幅する増幅率が大であるイコライザ特性の状態でRFイコライザ12が増幅したRF信号を示す。短周期の信号の振幅が十分であるにもかかわらず、短周期の信号を大きく増幅しているので、信号が過増幅された状態となっている。信号が過増幅された場合は、信号の飽和又はスライスレベルの変動等によって、ジッターレベルが大きくなり、エラーが増大する虞がある。従って、短周期の信号の増幅率が大であるイコライザ特性の状態でジッターレベルが大きくなった場合は、短周期の信号の増幅率をより小にするようにイコライザ特性を調整することにより、信号の過増幅が解消され、ジッターレベルが小さくなってエラーが減少する。
イコライザ調整方法の処理を終了した後は、制御処理部21は、復調回路15が生成した復調データを処理し、ステップS1からイコライザ調整方法の処理を繰り返す。このようにして、本発明のディスク装置は、光ディスクDから情報を読み出しながら、ジッターレベル及びアシンメトリ値を監視し、ジッターレベル及びアシンメトリ値に応じてイコライザ特性を調整する。
以上詳述した如く、本発明のディスク装置は、光ディスクDからRF信号を読み出し、RF信号からデジタル信号を生成し、デジタル信号のジッターレベル及びRF信号のアシンメトリ値を求め、求めたジッターレベル及びアシンメトリ値に基づいてRFイコライザ12のイコライザ特性を調整する。アシンメトリ値が減少してマイナスの値を示す場合には、RF信号に含まれる3T信号等の短周期の信号の振幅が小さくなる傾向があり、ジッターレベルが増大してエラーが発生する。従って、アシンメトリ値が小さい場合にジッターレベルの絶対値が小さくなるようにイコライザ特性を調整することにより、エラーの発生を抑制することができる。また光ディスクDから随時読み出す信号についてジッターレベル及びアシンメトリ値を求めてイコライザ特性を調整するので、光ディスクDに記録マークを形成したレーザー光の記録パワーの変動等に対応したRF信号の信号レベルの変動にイコライザ特性を即応させ、安定した品質で光ディスクDから情報を読み出すことができる。
また本発明のディスク装置は、イコライザ特性を所定のイコライザ特性に定めておき、ジッターレベルが閾値を上回っておりアシンメトリ値が閾値を下回っている場合に、3T信号等の短周期の信号をより増幅させるイコライザ特性へイコライザ特性を変更する。記録パワー不足等によってRF信号に含まれる短周期の信号の振幅が小さくなる場合には、アシンメトリ値が減少してマイナス側へ振れ、ジッターレベルが増大するので、短周期の信号をより大きく増幅するようにイコライザ特性を変更することによって、エラーの発生を抑制することができる。従って、光ディスクDに記録パワー不足で記録マークが形成された部分がある場合でも、本発明のディスク装置は、適切にイコライザ特性を調整して安定した品質で光ディスクDから情報を読み出すことができる。
更に本発明のディスク装置は、短周期の信号をより増幅させるイコライザ特性へイコライザ特性を変更したことを示す変更フラグを記憶し、変更フラグを記憶した状態でジッターレベルが閾値を越えた場合に、イコライザ特性を元に戻す。RF信号に含まれる信号の振幅が十分である状態では、短周期の信号を大きく増幅するイコライザ特性によって信号が過増幅されてジッターレベルが増大するので、イコライザ特性を元に戻すことにより、ジッターレベルが小さくなってエラーの発生を抑制することができる。従って、本発明のディスク装置は、記録パワーの変動等によって同一の光ディスクDから読み出したRF信号の信号レベルが変動する場合であっても、適切にイコライザ特性を調整することが可能であり、安定した品質で光ディスクDから情報を読み出すことができる。
なお、本実施の形態においては、本発明のディスク装置は、RFイコライザ12、2値化回路13、PLL回路14、アシンメトリ検出回路16及びジッターレベル検出回路17等のハードウェアを備え、これらのハードウェアを用いて本発明を実現する形態を示したが、本発明のディスク装置の形態はこれに限るものではない。本発明のディスク装置は、RFイコライザ12、2値化回路13、PLL回路14、アシンメトリ検出回路16及びジッターレベル検出回路17等のハードウェアが実行すべき処理の一部又は全部をソフトウェアを利用して実行する形態であってもよい。
また本実施の形態においては、本発明のディスク装置は、本発明における記録ディスクとしてCD又はDVD等の光ディスクDに対してレーザー光を用いて情報の読み出しを行う形態を示したが、これに限るものではなく、光磁気ディスク等のレーザー光を用いて情報の読み出しを行うことができるその他のディスクを扱う形態であってもよい。
本発明のディスク装置の要部の構成を示すブロック図である。 本発明のディスク装置が実行するイコライザ調整方法の処理の手順を示すフローチャートである。 ディスク装置で処理する各種の信号及びジッターレベルを示す特性図である。 イコライザ特性を適切に調整した場合のRF信号を示す特性図である。 RFイコライザで過増幅したRF信号を示す特性図である。
符号の説明
12 RFイコライザ(イコライザ)
13 2値化回路
14 PLL回路
16 アシンメトリ検出回路
17 ジッターレベル検出回路
21 制御処理部
24 光ピックアップ
D 光ディスク(記録ディスク)

Claims (4)

  1. 情報を記録する記録ディスクからRF信号を読み出す手段と、該手段が読み出したRF信号を周期に応じて増幅するイコライザと、該イコライザが増幅したRF信号を2値化してデジタル信号を生成するデジタル化手段とを備えるディスク装置で、前記イコライザのイコライザ特性を調整する方法において、
    前記デジタル化手段が生成したデジタル信号のジッターレベルを検出し、
    前記デジタル化手段がRF信号を2値化するためのスライスレベルに対するRF信号の非対称性を示すアシンメトリ値を求め、
    検出したジッターレベル及び求めたアシンメトリ値に基づいて、前記イコライザのイコライザ特性を調整する
    ことを特徴とするイコライザ調整方法。
  2. 情報を記録する記録ディスクからRF信号を読み出す手段と、該手段が読み出したRF信号を周期に応じて増幅するイコライザと、該イコライザが増幅したRF信号を2値化してデジタル信号を生成するデジタル化手段とを備えるディスク装置において、
    前記デジタル化手段が生成したデジタル信号のジッターレベルを検出するジッター検出手段と、
    前記デジタル化手段がRF信号を2値化するためのスライスレベルに対するRF信号の非対称性を示すアシンメトリ値を求めるアシンメトリ取得手段と、
    前記ジッター検出手段が検出したジッターレベル、及び前記アシンメトリ取得手段が求めたアシンメトリ値に基づいて、前記イコライザのイコライザ特性を調整する調整手段と
    を備えることを特徴とするディスク装置。
  3. 前記調整手段は、
    前記イコライザのイコライザ特性を所定のイコライザ特性に定める手段と、
    前記ジッターレベルを予め定めてある第1の閾値と比較する手段と、
    前記アシンメトリ値を予め定めてある第2の閾値と比較する手段と、
    前記ジッターレベルが前記第1の閾値より大であり、しかも前記アシンメトリ値が前記第2の閾値より小である場合に、前記イコライザのイコライザ特性を、前記所定のイコライザ特性に比べてRF信号に含まれる所定周期範囲の信号をより大きく増幅するイコライザ特性へ変更する手段と
    を有することを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。
  4. 前記調整手段は、
    前記イコライザのイコライザ特性を変更したことを記憶する手段と、
    前記イコライザのイコライザ特性を変更した状態で前記ジッターレベルが前記第1の閾値より大である場合に、前記イコライザのイコライザ特性を、前記所定のイコライザ特性へ戻す手段と
    を有することを特徴とする請求項3に記載のディスク装置。
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