JP3880184B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フォーカス・トラッキング制御ならびにディスク回転制御を行う光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク装置では、ディスクを回転させるとともに光ヘッドをディスクの半径方向に移動させることにより、光スポットでディスクの情報記録面を走査している。その回転や外部振動の影響、およびディスクやディスク装置の機械精度のため、トラックは上下左右に激しく動いたり、回転が揺らいだりする。そこで、光ディスクの場合は光スポットをディスクのトラック上に高精度で保持し、正しい信号再生を行うために光スポットの走査を制御している。トラッキング制御とは、光スポットがトラック上を正しく走査しているかどうかを光学的に検出し、その信号で光スポット駆動機構を動かし、常に正しい走査を行うことである。
【0003】
また、フォーカス制御は、ディスクの面振れに対し、対物レンズとディスクの情報記録面との相対距離を一定に保ち、ディスクの情報記録面がレーザのビームウェストの範囲、いわゆる焦点深度内に位置するように対物レンズを制御するものである。このフォーカス制御は、ディスクからの反射光よりフォーカス誤差信号を検出し、これにより対物レンズをディスクの情報記録面と垂直の方向に駆動する。
【0004】
また、ディスクの回転制御において、ディスクから読み出された信号からほとんど単一周波数成分であるスペクトルを持つ連続クロックを抽出するのがPLL(Phase Locked Loop)の役目で、中心周波数が少し可変の、狭い通過帯域を持つバンドパスフィルタとして働く。このクロックと水晶発振子とを同期させれば、モータの制御ができたことになる。ここでモータは電圧制御発振器の代わりを果たしており、ディスクとピックアップは周波数を検出する装置の役目を成す。つまりPLLがロックしている限りCD方式のディスクとピックアップは極めて精密な回転検出器となり、PLLの出力はFG(Frequency Generator)と同じ働きをする。
【0005】
図16は、従来の光ディスクを用いた記録再生および再生装置の、主にフォーカス制御系の構成を示すブロック図であり、トラッキング制御系、回転制御系および信号処理系のデータ復調部等は省略してある。図において、1は光ディスク、2はディスクモータ、3は光ピックアップ、4はRFアンプ、5はマトリクスアンプ、6はリードチャネル(R−CH)、7はRFエンベロープ検出部、8はフォーカス制御回路、9はドライバ、10はコイルである。
【0006】
次に動作を説明する。まず、光ディスク1をディスクモータ2によって回転させ、光ピックアップ3 から得られた信号はRFアンプ4、およびマトリクスアンプ5に送られる。RFアンプ4では送られてきたRF信号を後段のリードチャネル6に適した信号振幅となるように増幅してリードチャネル6およびRFエンベロープ検出部7に送る。一方、マトリクスアンプ5ではサーボ用に信号を増幅してフォーカス制御回路8に出力する。
【0007】
また、ここでは示していないが、トラッキング制御回路が光ディスク装置には必要であり、そのトラッキング制御回路にも信号を出力している。リードチャネル6ではその内部でRF信号を整形したり、信号振幅を一定になるようゲインコントロールしたり、RF信号をスライスして2値化しPLLロックした再生データを出力したりする。RFエンベロープ検出部7ではRF信号のエンベロープ信号を検出してフォーカス制御回路8にその検出信号を出力する。フォーカス制御回路8はRFエンベロープ検出部7から送られるRFエンベロープが最大となるようにフォーカスオフセットを調整しドライバ9はコイル10を駆動する。
【0008】
図17は、フォーカスオフセットを調整したときのRFエンベロープ信号の振幅を示したものでフォーカス制御回路8ではこのRFエンベロープ信号が最大となるようにフォーカスオフセットを調整する。フォーカスオフセット調整が的確に行われないとフォーカスサーボが不安定になるだけでなくジッタが劣化し、光ディスク装置全体としてみたときに重要な項目である再生データの誤り率が大幅に悪くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光ディスク装置におけるフォーカス制御システムは、以上のようにRFエンベロープ信号が最大となるようにフォーカスオフセットが調整されていた。しかし、実際にはRFエンベロープ信号が最大になるフォーカスオフセット調整点において必ずしもジッタが最小にはならない。ジッタは光ディスク装置の再生データ誤り率に関係してくるため極力小さくする必要があり、DVD等の高密度な光ディスク装置においては特にそうであるため、従来のフォーカスオフセット調整点が最適なフォーカスオフセット調整点とはならず、ジッタおよび再生データの誤り率が最良調整点よりも劣化するという問題が発生する。
【0010】
また、ジッタが最小になるフォーカスオフセット調整点を探すにしても単純にジッタだけを監視してフォーカスオフセットを調整するには、ジッタ最小化のためのフォーカスオフセット調整範囲がフォーカスオフセット調整範囲全体の中では狭いため、最適なフォーカスオフセット調整点を求めにくいという問題がある。
【0011】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、フォーカスオフセット調整を最適に行うことができる光ディスク装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光ディスク装置は、光ディスクのフォーカス制御システムにおいて、ディジタル演算処理を行うディジタル演算回路と、光ディスクから読み出したRF信号のエンベロープを検出するRFエンベロープ検出回路と、上記光ディスク再生時のPLLがロックしている状態を検出するPLLロック検出回路と、上記光ディスク再生時のジッタ量を検出するジッタ量検出回路と、ディジタル演算処理により、上記RFエンベロープ検出回路の出力に基きRFエンベロープが最大になるようにフォーカスオフセットを調整し、次に上記PLLロック検出回路の出力に基きPLLロックするフォーカスオフセット調整範囲を確認し、次に上記ジッタ量検出回路の出力に基き上記PLLロック範囲内でジッタが最小となるようにフォーカスオフセットを調整する制御手段とを備えたものである。
【0013】
上記構成によれば、光ディスクに記録されている信号を再生して得られるRF信号のRFエンベロープが最大となるようにフォーカスサーボオフセットを始めに調整した後、上記RF信号を再生することで得られる読み出しクロックを基準クロックと比較して周波数、および位相がロックするフォーカスオフセット範囲を検出し、その範囲内で再生信号のジッタ値が最小となるようにフォーカスオフセットを微調整することにより最適なフォーカスオフセット値を得て安定なフォーカス制御を行う。
【0014】
また、ディジタル演算処理を行うディジタル演算回路と、上記光ディスクから読み出したRF信号のエンベロープを検出するRFエンベロープ検出回路と、上記光ディスク再生時のPLLがロックしている状態を検出するPLLロック検出回路と、上記光ディスクを回転させるディスクモータを制御するとともにFGを出力するディスクモータ制御回路と、上記FGをディスク一周分カウントしてディスク一周分のジッタ量を記憶する回路と、上記ディスク一周分のジッタの最小値を検出するジッタ量検出回路と、ディジタル演算処理により、上記RFエンベロープ検出回路の出力に基きRFエンベロープが最大になるようにフォーカスオフセットを調整し、次に上記PLLロック検出回路の出力に基きPLLロックするフォーカスオフセット調整範囲を確認し、次に上記ジッタ量検出回路の出力に基き上記PLLロック範囲内でジッタが最小となるようにフォーカスオフセットを調整する制御手段とを備えたものである。
【0015】
上記構成によれば、ジッタを検出する際にFGをカウントしてディスク1回転分のジッタ値を検出してその最小値を求め、この値が最小となるようにフォーカスオフセットを山登り制御することで最適なフォーカスオフセット値を得て安定なフォーカス制御を行う。
【0016】
また、検出したジッタ量の高周波成分を除去する手段を備え、ジッタを検出する際にある一定値以下の変動は無視するような簡易フィルタを通すことにより、微小変動を除去する。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1である光ディスク装置の全体構成を示すブロック図である。図において11は光ディスク、12はディスクモータ、13は光ピックアップ、14はRFアンプ、15はマトリクスアンプ、16はイコライザ、17はスライサ、18は3T検出部、19はオートスライサーループフィルタ、20はRFエンベロープ検出部、21はアシンメトリ検出部、22は位相比較部、23はローパスフィルタ、24はVCO、25はデータ検出部、26はジッタ量検出部、27はPLLロック検出部、28はジッタ最小化アルゴリズム部、29はA/D変換器、30は低域補償フィルタ、31は位相補償フィルタ、32はノイズフィルタ、33は加算器、34はD/A変換器、35はドライバ、36はコイルである。
【0018】
次に、動作について図をもとに説明する。まず、光ディスク11から光ピックアップ13が読取った信号はI/V変換されてRFアンプ14およびマトリクスアンプ15に送られる。RFアンプ14で増幅されたRF信号はイコライザ16およびRFエンベロープ検出部20に送られる。イコライザ16は後段のスライサ17における2値化処理が安定に動作するように入力されるRF信号の適当な高周波成分を持ち上げて波形整形する。スライサ17はアナログRF信号を適当なレベルでスライスして2値データに変換する。
【0019】
この2値化された信号の最短パルス幅が3T検出部18で検出され、そのパルス幅が規定の長さと比較して長いか短いかによって、オートスライサーループフィルタ19を通してスライサ17のスライスレベルを補正している。また、オートスライサーループフィルタ19の出力はアシンメトリを検出するためにアシンメトリ検出部にも送られている。一方、位相比較部22、ローパスフィルタ23、VCO24はPLLループを形成しており、2値化されたRF信号とVCO24の出力が位相比較部22で比較され、その誤差信号はローパスフィルタ23で高周波成分を除去されるとともに、ジッタ量検出部26にてジッタ検出のために使用される。
【0020】
ローパスフィルタ23を通った誤差信号はVCO24で周波数制御に使われる以外にPLLロック検出部27にてPLLがロック状態かアンロック状態か判別するのに用いられる。PLLがロックしている場合、データ検出部25にて正しくデータが再生されることになる。RFエンベロープ検出部20では、RFアンプ14が出力するRF信号のエンベロープを検出してジッタ最小化アルゴリズム部28に送る。ジッタ最小化アルゴリズム部28ではこれ以外にアシンメトリ検出部21、ジッタ量検出部26、PLLロック検出部27からそれぞれ信号を受取って最適なオフセット補正を行うための処理を行い加算器33にオフセット補正信号を出力する。
【0021】
一方、マトリクスアンプ15から得られたフォーカスエラー信号はA/D変換器29においてディジタル信号に変換され、低域補償フィルタ30、位相補償フィルタ31、そしてノイズフィルタ32を通過して加算器33に送られる。ノイズフィルタ35の出力信号は加算器33においてジッタ最小化アルゴリズム部28の出力信号によって補正された後D/A変換器24にてアナログ信号に変換される。この信号をもとにドライバ35はコイル36を駆動してフォーカスサーボを行うこととなる。
【0022】
図2は、図1におけるジッタ最小化アルゴリズム部28の動作内容を示すフローチャートである。フォーカスサーボがONした時点でアルゴリズムが実行開始され、RFエンベロープ最大調整、PLLロック範囲確認、ジッタ最小調整というそれぞれのフォーカスオフセット調整が行われて終了となる。
また、図3は、図2における各調整時のフォーカスオフセット調整範囲を示すものであり、1つの調整が処理されるごとに次の調整の調整範囲は狭まっていくことを示している。
【0023】
図4は、RFエンベロープ検出部20およびジッタ最小化アルゴリズム部28のRFエンベロープ処理に関する部分の構成を示す図であり、図において、37はA/D変換器、38はノイズフィルタ、39は山登り制御アルゴリズム部である。
また、図5はフォーカスオフセットを補正したときのRFエンベロープ信号を示す図である。
【0024】
次に動作について説明する。RFエンベロープ検出部20で検出されたアナログ信号はA/D変換器37でディジタル信号に変換されノイズフィルタ38で高周波成分が除去される。山登り制御アルゴリズム部39はノイズフィルタ38から出力されるRFエンベロープ信号を確認しながらフォーカスオフセット量を補正して最適なフォーカスオフセット量を算出する。この時、図5に示すようなRFエンベロープ信号が最大となるようにフォーカスオフセット量を調整する。
【0025】
図6は、RFエンベロープ信号が最大となるようにフォーカスオフセット量を調整するアルゴリズムを示すフローチャートであり、図2に示したフローチャートのRFエンベロープ最大調整の処理内容に該当する。フォーカスONした時点で本アルゴリズムが実行開始される。まず、フォーカスONした後、フォーカスオフセット量を+α加算する。次に加算後のRFエンベロープと加算前のRFエンベロープとを比較し、加算後のRFエンベロープの方が大きい場合は再度+α加算し1ステップ前のRFエンベロープと比較する。加算後のRFエンベロープが大きい限り、この動作を繰り返す。
【0026】
加算後のRFエンベロープが小さくなった時、あるいは最初の加算後のRFエンベロープが小さくなった時はフォーカスオフセット量を−α加算する。加算後のRFエンベロープの方が大きい場合は再度−α加算し1ステップ前のRFエンベロープと比較する。加算後のRFエンベロープが大きい間、この動作を繰り返す。加算後のRFエンベロープが小さくなった時、あるいは最初の負の加算後のRFエンベロープが小さくなった時はフォーカスオフセット量を+α加算し、アルゴリズムは終了となる。この時点でRFエンベロープが最大となる調整が完了したことになる。
【0027】
図7は、PLLロック検出部27の構成を示したブロック図であり、40はウィンドーコンパレータ、41はPLLロック判定部である。
図8は、図7におけるローパスフィルタ23の出力がPLLロックするまでの動作を示す図である。
【0028】
次に動作について説明する。位相比較部22の出力はローパスフィルタ23で低域成分だけ取出されVCO24とPLLロック検出部27に送られる。PLLロック検出部27内部ではウィンドーコンパレータ40にて図8に示すようなロック範囲に収まっていれば“H”レベル、ロック範囲外であれば“L”レベルの信号を出力する(H,Lは逆でも構わない)。次段のPLLロック判定部41ではPLLロック信号がある一定以上の時間続けばPLLがロック範囲内に安定に収束したと判断してPLLロック確認信号をジッタ最小化アルゴリズム部28へ出力する。
【0029】
図9は、ジッタ量が最小となるフォーカスオフセット量を求めるアルゴリズムを示すフローチャートであり、図2に示すPLLロック範囲確認とジッタ最小調整における処理内容に該当する。
また、図10は、フォーカスオフセットを調整したときのジッタ値の検出レベルを示す図である。
【0030】
次に動作について説明する。図2におけるRFエンベロープ最大調整が完了し、トラッキングサーボオンした時点で本アルゴリズムが実行開始される。まず、RFエンベロープ最大調整が終了した後、フォーカスオフセット量を±C加算する。これにより、PLLがロックしているフォーカスオフセット量範囲D〜Eを確認しておく。PLLがロックしているかどうかの判断は前述した通りである。次に、PLLがロックしCLV制御がかかった後ジッタ値を読取り、フォーカスオフセット量を+β加算する。次に加算後のジッタ値と加算前のジッタ値とを比較し、加算後のジッタ値の方が小さい場合は再度+β加算し1ステップ前のジッタ値と比較する。加算後のジッタ値が小さい限り、この動作を繰り返す。
【0031】
加算後のジッタ値が大きくなった時、あるいは最初の加算後のジッタ値が大きくなった時はフォーカスオフセット量を−β加算する。加算後のジッタ値の方が小さい場合は再度−β加算し1ステップ前のジッタ値と比較する。加算後のジッタ値が小さい限り、この動作を繰り返す。加算後のジッタ値が大きくなった時、あるいは最初の負の加算後のジッタ値が大きくなった時はフォーカスオフセット量を+β加算し、アルゴリズムは終了となる。この時点でジッタ最小化調整が完了したことになる。これにより図2のフローチャートが全て処理終了となり最適なフォーカスオフセット量が求まる。
【0032】
高いNAのレンズを用い、記録密度の高いディスクを再生する際には、従来よりもフォーカスオフセットの調整を厳密に行わなくてはならない。一般的にはジッタが最小になるようにフォーカスオフセットが調整できれば、すなわち、再生データのデータ誤り率も小さくすることができる。そのため、この実施の形態1では、最終的にデータ検出回路における再生データのジッタ値が最小となるポイントにフォーカスのオフセットを調整している。上記フォーカスのオフセットは光ヘッドの光検出器調整ずれや、ヘッドとディスクの傾角ずれ等により、フォーカスエラー信号のセンターが必ずしも最高フォーカス点になっていないためである。特に上記のような高NAレンズで高密度なディスクの場合、これが顕著になる。
【0033】
しかしながら、上記ジッタの検出は、データ検出回路におけるPLLがロックする範囲でないと測定ができない問題や、ジッタが測定不能な範囲でむやみにフォーカスオフセットを動かすと、フォーカスオフセット中にフォーカスオフセットが外れてしまう問題があった。そこでこの実施の形態1では、まずRFエンベロープ最大点にオフセットを調整し、ほぼPLLがロックする付近にオフセット調整点を移動させるとともに、そこからオフセットを前後させPLLロック範囲を探し、PLLがロックする範囲でのみジッタ最小点をさがすようにした。また、ジッタ最小点を探しながらフォーカスオフセットを動かす際に、必ずジッタが検出できる範囲内でのみ調整を行えるため、ジッタ検出ミスによるフォーカス外れを防ぎ安全にオフセット調整を行うことができる。
【0034】
実施の形態2.
図11は、この発明の実施の形態2の構成を示すブロック図で、図1と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。この実施の形態2は、FGによりフォーカスオフセット調整時のジッタ値記憶・計算期間を管理するものである。図において、42はモータ制御部、43はFGを1回転分カウントする1回転カウント部、44はリードチャネル、45は1 回転分のジッタ値を記憶しておく記憶部、46はフォーカス制御回路である。但し、RFエンベロープ検出部は省略しており、PLLロック検出部やイコライザ等はリードチャネル44に含まれるものである。
また、図12は時間軸に対するジッタ計測値を示したものであり、図13はジッタ最小調整のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0035】
次に動作について説明する。ディスクモータ12から出力されるFGによりモータ制御部42はその回転をコントロールされている。また、ディスク1回転分のFGの数は決まっているため、その数を1回転カウント部43でカウントすることでディスク1回転中の期間を管理できる。1回転カウント部43がカウントしている期間、記憶部45はリードチャネル44から送られるそのジッタ値を記憶させておく。これによりジッタ最小化アルゴリズム部28はディスク1回転中のジッタ値から最小値を求めることが出来る。ここで、ジッタ最小値を求めるのはディスクが偏心していることにより図12に示す通りディスク1回転分を周期としてジッタ値が変動することの影響を防ぐためであり、また、フィンガープリント等によって信号が乱れた際にジッタ値が瞬間的に劣化することによる影響を取り除くためでもある。アルゴリズム的には図13に示すように実施の形態1で示した図9のフローチャートにてジッタ値を求めているところをジッタ最小値を求めるようにするだけである。
【0036】
実施の形態3.
図14は、ジッタ量検出部29およびジッタ最小化アルゴリズム部31のジッタ最小調整処理に関する部分の構成を示す図である。図において、47は加算器、48は遅延素子、49は係数器、50は比較部である。
また、図15は、図12の信号をフィルタリングしたものである。
【0037】
次に動作について説明する。測定されたジッタ値は加算器47において1ステップ前のジッタ値に−γを掛けた係数器49の出力と加算され比較部50において1ステップ前のジッタ値と比較される。遅延素子48、係数器49、加算器47はディジタルフィルタを構成しており、高周波成分はここで除去されている。比較部50では図13に示すようにジッタ量が最小となるフォーカスオフセット量を求めるアルゴリズムを実行することになる。これにより、不要な高周波成分の影響を取り除くことが可能になる。
【0038】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0039】
フォーカスオフセット調整をRFエンベロープ信号が最大になるようにした後PLLロック範囲を確認し、最後にジッタが最小となるようにしたことでジッタ検出ミスによるフォーカス外れを防ぎ安全に最適なオフセット調整ができる。
【0040】
また、フォーカスオフセット調整をRFエンベロープ信号が最大になるようにした後PLLロック範囲を確認し、ジッタが最小になるようにする際、ディスク一周分のジッタの最小値を求めるようにしたことでディスクの偏心の影響を取り除くとともに、フィンガープリントがある場合でもその影響を受けずに最適なオフセット調整ができる。
【0041】
また、フォーカスオフセット調整をRFエンベロープ信号が最大になるようにした後PLLロック範囲を確認し、ジッタの値が最小となるようにする際、微小変動を除去するようにしたことで高周波成分の影響を取り除き正常なオフセット調整ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1のジッタ最小化アルゴリズムのフローチャートである。
【図3】 実施の形態1のジッタ最小化アルゴリズム部における各調整処理のフォーカスオフセット可変範囲を示す図である。
【図4】 実施の形態1のRFエンベロープ検出部およびジッタ最小化アルゴリズム部の構成を示すブロック図である。
【図5】 実施の形態1のRFエンベロープ最大調整におけるフォーカスオフセット量とRFエンベロープ信号の関係を示す図である。
【図6】 実施の形態1のRFエンベロープ最大調整のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図7】 実施の形態1のPLL回路およびPLLロック検出部の構成を示す図である。
【図8】 実施の形態1のPLL動作を示す図である。
【図9】 実施の形態1のPLLロック範囲確認およびジッタ最小調整のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態1のジッタ最小調整におけるフォーカスオフセット量とジッタ値の関係を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態2である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 実施の形態2の時間とジッタの関係を示す図である。
【図13】 実施の形態2のPLLロック範囲確認およびジッタ最小調整のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態3である光ディスク装置のジッタ量検出部およびジッタ最小化アルゴリズム部の構成を示す図である。
【図15】 実施の形態3の時間とジッタの関係を示す図である。
【図16】 従来の光ディスク装置の構成を示す図である。
【図17】 従来の光ディスク装置におけるオフセット量に対するRFエンベロープ信号を示す図である。
【符号の説明】
11 光ディスク、12 ディスクモータ、13 光ピックアップ、14 RFアンプ、15 マトリクスアンプ、16 イコライザ、17 スライサ、18 3T検出部、19 オートスライサーループフィルタ、20 RFエンベロープ検出部、21 アシンメトリ検出部、22 位相比較部、23 ローパスフィルタ、24 VCO、25 データ検出部、26 ジッタ量検出部、27 PLLロック検出部、28 ジッタ最小化アルゴリズム部、29 A/D変換器、30 低域補償フィルタ、31 位相補償フィルタ、32 ノイズフィルタ、33 加算器、34 D/A変換器、35 ドライバ、36 コイル、37 A/D変換器、38 ノイズフィルタ、39 山登り制御アルゴリズム部、40 ウィンドーコンパレータ、41 PLLロック判定部、42 モータ制御部、43 1回転カウント部、44 リードチャネル、45 記憶部、46 フォーカス制御回路、47 加算器、48 遅延素子、49 係数器、50 比較部。

Claims (4)

  1. ディジタル演算処理にて光ディスクのフォーカス制御におけるオフセットを修正する光ディスク装置であって、
    上記ディジタル演算処理を行うディジタル演算手段と、
    上記光ディスクから読み出されたRF信号の振幅を検出する振幅検出手段と、
    上記光ディスクを回転させるディスクモータを制御するとともに、回転角度情報を検出するディスクモータ制御手段と、
    上記回転角度情報に基づき、上記光ディスクの一周分の領域におけるジッタ値を計測して記憶するとともに、上記一周分の領域における最小のジッタ値を検出するジッタ量検出手段と、
    上記ディジタル演算手段により、上記RF信号振幅が最大になるようにフォーカスオフセットを調整し、次に上記ジッタ量検出手段により検出されたジッタが最小となるようにフォーカスオフセットを再調整する制御手段と
    を備えた光ディスク装置。
  2. 上記光ディスク再生時のPLLがロックしている状態を検出するPLLロック検出手段をさらに有し、
    上記PLLロック検出手段によりPLLがロックする範囲を確認するとともに、PLLがロックする範囲内でジッタが最小になるように上記フォーカスオフセット再調整が行われることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. ディジタル演算処理にて光ディスクのフォーカス制御におけるオフセットを修正する光ディスク装置であって、
    上記ディジタル演算処理を行うディジタル演算回路と、
    上記光ディスクから読み出したRF信号のエンベロープを検出するRFエンベロープ検出回路と、
    上記光ディスク再生時のPLLがロックしている状態を検出するPLLロック検出回路と、
    上記光ディスクを回転させるディスクモータを制御するとともにFGを出力するディスクモータ制御回路と、
    上記FGをディスク一周分カウントしてディスク一周分のジッタ量を記憶する回路と、
    上記ディスク一周分のジッタの最小値を検出するジッタ量検出回路と、
    ディジタル演算処理により、上記RFエンベロープ検出回路の出力に基きRFエンベロープが最大になるようにフォーカスオフセットを調整し、次に上記PLLロック検出回路の出力に基きPLLロックするフォーカスオフセット調整範囲を確認し、次に上記ジッタ量検出回路の出力に基き上記PLLロック範囲内でジッタが最小となるようにフォーカスオフセットを調整する制御手段とを備えた光ディスク装置。
  4. 検出したジッタ量の高周波成分を除去する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ディスク装置。
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