JP2008107945A - 車載器、自動料金収受用コンピュータプログラム及び自動料金収受システム - Google Patents

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Abstract

【課題】DSRCを利用した料金収受の仕組みにおいて、同一の購入対象物について同一の決済要求が繰返しなされてしまう場合であっても、当該決済要求に応じた重複支払いを生じさせないようにする。
【解決手段】狭域無線通信を介して路側機からの決済要求を車載器が受信した場合、受信した決済要求が単発型なのか繰返し型なのかを記憶部が記憶している決済要求種別定義に従い判定し(ステップS105、ステップS106)、受信した決済要求が繰返し型である場合には(ステップS106のY)、記憶部が記憶する支払い管理ファイルを参照して当該決済要求の原因をなす対価が支払い済みか否かを判定し(ステップS111)、支払い済みでない場合にのみ(ステップS111のN)、自動料金収受処理(第2の自動料金収受処理)を実行するようにした(ステップS110、ステップS113)。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば有料道路の自動料金収受に利用される車載器等に係り、特に、有料道路以外の例えば公共料金等の自動料金収受についての可能性を拡大する車載器等の技術に関する。
近年、高速道路の料金所ゲートでの通行料金の徴収を支援するETC(Electronic Toll Collection)と呼ばれる自動料金収受システムが普及し始めている。ETCは、DSRC(Dedicated Short Range Communication)と呼ばれる狭域無線通信方式を採用し、料金所ゲート付近に設置されている路側機と料金所ゲートを通過する車両に搭載されている車載器との間で必要なデータの送受信を実現している。この場合の必要なデータは、車載器に記憶されている車両情報及び車載器にセットされているETCカードに記憶されている利用者情報である。
高速道路の通行料金徴収というDSRCの利用形態は、いわば、特定区域への入域課金として理解することができる。このため、特定区域への入域課金という観点からすると、例えば駐車場やフェリー等の利用というサービスに対してDSRCを利用することも可能である。また、DSRCの利用形態としては、そのような特定区域への入域課金に留まらず、ガソリンスタンド、外食産業のドライブスルー等のような特定の商品やサービスの対価を決済する手法としての利用形態も実施可能である。更には、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、高速道路のサービスエリア(SA)等での音楽や動画等のコンテンツの配信、目的地までの経路情報(地図、最適経路、渋滞情報等)や周辺のエリア情報(天候、宿泊施設、レストラン、イベント等)の配信、webページの閲覧、電子メールの利用、テレビ電話等というような利用形態も実施可能である。
このようなDSRCの利用は、外食産業におけるドライブスルーでの対価決済手法として、例えば特許文献1に紹介されている。
現実にも、平成13年9月に、湘南地域(江ノ島)のハンバーガ店でキャッシュレスドライブスルーの実証実験が行なわれ、成功を収めている(非特許文献1参照)。また、平成15年1月〜2月に、常磐自動車道の守屋SAにて「スマートコミュニケーション実験」と題され、DSRCを用いたIP接続によるwebページの閲覧、電子メールの利用、テレビ電話等の実証実験も行なわれ、成功を収めている(非特許文献2参照)。
特開2002−32452公報 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/6001.html http://sociosys.mri.co.jp/stuff/2003/0528_1.html
DSRCを利用した料金収受の各種利用形態は、現在のところ、路側機の側から車載器の側へのDSRCによる決済要求が一度に限りなされることを条件としている。つまり、道路の通行、駐車場の占有、フェリーの利用、商品やサービスを購入対象物と捉えた場合、同一の購入対象物について同一の決済要求が繰返しなされてはならず、同一の決済要求については一度限りで完了することが求められる。
これに対して、この出願の発明者等は、高速道路のような通行料金の支払いを必要とするような道路ではなく、一般道の各所に路側機を配置しておき、そのような一般道を通行するだけで自動的に料金を収受し得るようにした自動料金収受システムを着想している。この場合の料金は、一例として、電気、ガス、下水道のような公共料金を主に想定しているが、実際には、公共料金に限らず、ユーザによる各種の購入対象物の対価支払いに適用可能である。要は、購入対象物を特定することでユーザの対価支払い意思が確認できるので、あらゆる種類の購入対象物の対価を、ユーザが一般道を通行するだけで自動的に収受することが可能となる。
ところが、この場合に問題となるが、同一の購入対象物について同一の決済要求が繰返しなされてしまうということである。このため、同一の購入対象物についての重複支払いの可能性が生じてしまい、甚だ不都合である。
本発明の目的は、DSRCを利用した料金収受の仕組みにおいて、同一の購入対象物について同一の決済要求が繰返しなされてしまう場合であっても、当該決済要求に応じた重複支払いを生じさせないようにすることである。
本発明は、ユーザが使用する道路の通行が可能な移動体に搭載される車載器であって、情報処理を実行する情報処理部と、信販事業者が発行した個人の識別コードを記憶する記憶媒体の装着を許容して当該記憶媒体に対して情報の読み書きを実行するカードリーダライタと、前記移動体が通行可能な道路上に設置される路側機との間で狭域無線通信を実行する無線通信部と、を備え、前記情報処理部が、(1)前記無線通信部による前記路側機との間の狭域無線通信の確立後に当該路側機から送信されるユーザの購入対象物に対する対価についての決済要求を受信し、(2)記憶部に記憶されている同一の購入対象物についての同一の決済要求が一回限りで完了する単発型の決済要求と同一の決済要求が繰返しなされる可能性がある繰返し型の決済要求との別を規定する決済要求種別定義に従い、前記受信した決済要求の種別を判定し、(3)前記受信した決済要求が単発型であると判定した場合、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第1の自動料金収受処理を実行し、(4)前記受信した決済要求が繰返し型であると判定した場合、前記記憶部に記憶されているユーザの購入対象物についてその対価の支払いの有無を管理する支払い管理ファイルを参照し、当該決済要求の原因をなす対価が支払い済みか否かを判定し、(5)前記決済要求の原因をなす対価が支払い済みでないと判定した場合にのみ、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第2の自動料金収受処理を実行する。
本発明の自動料金収受用コンピュータプログラムは、ユーザが使用する道路の通行が可能な移動体に搭載され、信販事業者が発行した個人の識別コードを記憶する記憶媒体の装着を許容して当該記憶媒体に対して情報の読み書きを実行するカードリーダライタと、前記移動体が通行可能な道路上に設置される路側機との間で狭域無線通信を実行する無線通信部と、を備える車載器のコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、(1)前記無線通信部による前記路側機との間の狭域無線通信の確立後に当該路側機から送信されるユーザの購入対象物に対する対価についての決済要求を受信する機能と、(2)記憶部に記憶されている同一の購入対象物についての同一の決済要求が一回限りで完了する単発型の決済要求と同一の決済要求が繰返しなされる可能性がある繰返し型の決済要求との別を規定する決済要求種別定義に従い、前記受信した決済要求の種別を判定する機能と、(3)前記受信した決済要求が単発型であると判定した場合、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第1の自動料金収受処理を実行する機能と、(4)前記受信した決済要求が繰返し型であると判定した場合、前記記憶部に記憶されているユーザの購入対象物についてその対価の支払いの有無を管理する支払い管理ファイルを参照し、当該決済要求の原因をなす対価が支払い済みか否かを判定する機能と、(5)前記決済要求の原因をなす対価が支払い済みでないと判定した場合にのみ、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第2の自動料金収受処理を実行する機能と、を実行させる。
本発明の自動料金収受システムは、ユーザが使用する道路の通行が可能な移動体に搭載される上記本発明の車載器と、前記移動体が通行可能な道路上に設置されて狭域無線通信を実行する路側機と、を備える。
本発明によれば、狭域無線通信を介して路側機からの決済要求を車載器が受信した場合、受信した決済要求が単発型なのか繰返し型なのかを記憶部が記憶している決済要求種別定義に従い判定し、受信した決済要求が繰返し型である場合には記憶部が記憶する支払い管理ファイルを参照して当該決済要求の原因をなす対価が支払い済みか否かを判定し、支払い済みでない場合にのみ自動料金収受処理(第2の自動料金収受処理)を実行するようにしたので、同一の購入対象物について同一の決済要求が繰返しなされてしまう場合であっても、当該決済要求に応じた重複支払いを生じさせないようにすることができ、しかも、支払い済みである場合には決済の必要性を風上である車載器自体で判定することができるので、そのような判定を路側機からの送信で例えばホストコンピュータに集計して行なうような場合に不可避的に発生する社会基盤をなすシステム全体にかかる負担を大幅に軽減することができる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図8に基づいて説明する。本実施の形態は、ETC用車載器を利用して、ETCと共に、公共料金(電気、ガス、上下水道)の支払いサービスの提供を受けられるようにした例である。したがって、本実施の形態においては、電気及びガスの提供、ならびに上下水道の利用が、購入対象物ということになる。
図1は、本発明の実施の一形態を示す自動料金収受システムのスキームを示す模式図である。ユーザAは、自らが所有等する道路の通行が可能な図示しない自動車(移動体)に搭載される車載器101を保有する。車載器101は、ユーザAが使用する自動車の車両番号を記憶し、記録媒体であるICカード構成のETCカード102の装着を許容する。ETCカード102にはユーザAの識別コードが記録されている。このようなETCカード102は、ユーザAの求めに応じてカード会社B(信販事業者)が発行する。ETCカード102にはユーザAを特定する識別コードが記録されている。
道路事業者C及び公共事業事業者Dは、それぞれ、路側機201、202を管理運営する。本実施の形態において、道路事業者Cは通行料金を徴収する高速道路等の有料道路の管理者である。公共事業事業者Dは、電力事業を営む電力会社D1、ガス事業を営むガス会社D2及び上下水道事業を営む水道局D3である。公共事業事業者Dは、その管理対象である路側機202の管理運営を仲介業者Eに委託している。
道路事業者Cが管理運営する路側機201は、有料道路の出入口に配置されている。この路側機201をユーザAの自動車が通過すると、その自動車に搭載されている車載器101と路側機201との間で通信が確立され、入口での有料道路に対する進入許可と出口での有料道路からの退出許可と入口又は出口での通行料金の決済(第1の自動料金収受)とが行なわれる。この際に用いられる通信は、DSRC(Dedicated Short Range Communication)と呼ばれる狭域無線通信方式による通信である。
公共事業事業者Dが管理運営する路側機202は、一般道11(図2参照)の各所に配備されている。この路側機202をユーザAの自動車が通過すると、その自動車に搭載されている車載器101と路側機202との間で通信が確立され、ユーザAが購入対象物として購入している電気、ガス、上下水道サービスの対価に対する決済(第2の自動料金収受)が行なわれる。
第1及び第2の自動料金収受についてより詳細に説明する。路側機201、202は、決済処理に際して、車載器101からその車載器101が搭載される自動車の車両番号と当該車載器に装着されているETCカード102に記録されているユーザAの識別コードとを取得する。
そこで、道路事業者Cは、路側機201で取得した車両番号及び識別コードを道路事業者Cのホストコンピュータ(図示せず)に集計し、識別コードを特定してカード会社BにユーザAに課金すべき通行料金の支払いを請求する。これに応じてカード会社Bは、道路事業者Cに対して支払いを行ない、その分の金額をユーザAに請求する。この際、カード会社Bは、道路事業者Cとの間の契約によって決められた必要な手数料を確保する。
仲介業者Eは、路側機202で取得した車両番号及び識別コードを仲介業者Eのホストコンピュータ(図示せず)に集計し、識別コードを特定してカード会社BにユーザAが支払うべき公共料金(電気代、ガス代、上下水道代)の支払いを請求する。これに応じてカード会社Bは、公共事業事業者Dである電力会社D1、ガス会社D2及び水道局D3に対して公共料金(電気代、ガス代、上下水道代)の対価について支払いを行ない、仲介業者Eには仲介手数料の支払いを行ない、その分の金額をユーザAに請求する。この際、カード会社Bは、公共事業事業者Dとの間の契約によって必要な手数料を確保する。
図2は、一般道に路側機202が設置されている状態の一例を示す斜視図である。一般道11に設置される路側機202は、外観態様上、本体部202aとDSRC部202bとに分かれている。本体部202aは、例えば一般道11における車両及び歩行者の通行の妨げにならない場所に設置されている。この設置場所は、図2に示す例では、歩道12における一本の電柱13の隣接位置である。DSRC部202bは、一例として、本体部202aが隣接する一方の電柱13を含む二本の電柱13の間に掛け渡されたワイヤ14に懸架されて保持されている。
図3は、一般道11に設置される路側機202と車両に搭載される車載器101とのブロック図である。
路側機202は、マイクロコンピュータ構成の制御部203と通信インタフェース204とを備え、制御部203の制御下で通信インタフェース204を介して外部機器301と電話回線網401を介して通信を実行する。これらの制御部203及び通信インタフェース204は、本体部202aに内蔵されている。路側機202は、また、DSRCユニット205を備えている。このDSRCユニット205は、DSRC部202bに内蔵されている。DSRCユニット205は、ユーザAの車両に搭載されている車載器101との間でDSRC(Dedicated Short Range Communication)と呼ばれる狭域無線通信方式による無線通信を実行する。この無線通信によって、車載器101から取得したその車載器101が記憶する車両番号と当該車載器101に装着されているETCカード102に記録されているユーザAの識別コードとをDSRCユニット205は取得する。DSRCユニット205は取得した車両番号及び識別コードを制御部203に送信する。制御部203は、受信した車両番号及び識別コードを通信インタフェース204が接続する電話回線網401を介して外部機器301、ここでは仲介業者Eが管理運営するホストコンピュータに送信する。
車載器101は、マイクロコンピュータ構成の制御部103を備える。制御部103は、情報処理を実行する情報処理部として機能し、インストールされている制御プログラム104に従った処理を実行する。ここでの処理は、路側機201、202との間の狭域無線通信によるデータ送受信処理、当該データ送受信処理に際して実行される各種処理(例えば図6、図7に示すフローチャートの処理等)、後述するユーザインタフェース105を駆動してのユーザへの情報提供処理、ETCカード102を装着するICカードリーダライタ106の駆動制御処理等である。したがって、制御部103は、路側機201、202との間の狭域無線通信を実現するためのDSRC制御部107を内蔵すると共にRFモジュール108と接続し、ユーザインタフェース105及びICカードリーダライタ106とも接続している。
RFモジュール108は、路側機201、202との間で狭域無線通信を実行する無線通信部を構成する。そこで、路側機201、202と狭域無線通信を行うためのDSRC無線アンテナ109を備え、DSRC無線プロトコル(ARIB規格)に基づく無線通信を実行する。DSRC制御部107は、制御部103を構成するプロセッサとは別個のプロセッサを備え(いずれも図示せず)、制御部103とは別個独立して情報処理の実行が可能である。DSRC制御部107が実行する情報処理は、専ら、RFモジュール108との間のデータ送受信や制御等の処理である。
ユーザインタフェース105は、ディスプレイ110と音声ユニット111とから構成されている。ディスプレイ110は、例えば小型の液晶ディスプレイであり、数行程度の簡単な表示出力を行なう。音声ユニット111は、音声合成LSIとD/Aコンバータと増幅回路とを内蔵し(全て図示せず)、スピーカ112に接続している。そこで、音声ユニット111は、音声合成LSIによる合成音声をスピーカから音声出力可能に構成されている。
ICカードリーダライタ106は、制御部103に動作制御される。但し、制御部103は、ICカードリーダライタ106との間で直接的なデータ送受信を行なわず、データ送受信についてはSAM113(Secure Application Module)を介在させている。SAM113は、セキュリティプログラム114が組み込まれたLSIによって構成されたモジュールであり、車載器101と路側機201、202との間で送受信するデータを暗号化/復号化する。つまり、SAM113は、制御部103からの要求に応じた暗号情報の復号化、ETCカード102から読み取った情報及びETCカード102に書き込む情報の暗号化等を行なう。これにより、車載器101は、情報の改竄・漏洩等に対して高いレベルのセキュリティが確保することができる。
ここで、制御部103にインストールされている制御プログラム104に従い実行される路側機201、202との間の通信機能について若干の説明を加える。この通信機能には、路側機201、202からのフレームコントロールメッセージ(FCM:Frame Control Message)やビーコンサービステーブル(BST:Beacon Service Table)を受信する機能、FCMを受信した場合にアクティベーションチャンネル(ACTC:Activation Channel)やビークルサービステーブル(VST:Vehicle Service Table)を路側機201、202に対して送信する機能が含まれる。FCM、BST、ACTC及びVSTは、いずれもARIB規格にて定められたリンクシーケンスに使用されるフレームである。これらの機能の動作シーケンスについては後述する。
図4は、サービス種別毎に自動料金収受の適用の有無を規定するサービス種別ファイルの内容を示す模式図である。サービス種別ファイル151は、ETC、電気料金、ガス料金、上下水道料金というサービス種別151a毎に、自動料金収受の適用の有無151bを定義している。この意味で、サービス種別ファイル151は、1又は2以上のユーザの購入対象物(電気料金、ガス料金、上下水道料金)を自動料金収受の適用情報と共に規定する自動料金収受適用定義を構成する。
このようなデータ構造を有するサービス種別ファイル151は、制御プログラム104の一部としての制御部103が有する記憶領域に記憶保持されている。そして、サービス種別ファイル151が規定する定義内容は、一例として、ユーザAからの車載器101のセットアップ要求に伴われ、この要求に応じてセットアップ業者が実行する制御プログラム104のインストールに際して制御部103の記憶領域に記憶保持される。
なお、図4に示すサービス種別ファイル151の例では、全てのサービス(ETC、電気料金、ガス料金、上下水道料金)について自動料金収受の適用が指定されている。
図5は、個々の公共料金についてその支払いの締め日と締め日までの支払い状況とを管理する支払い管理ファイルの内容を示す模式図である。支払い管理ファイル152は、電気料金、ガス料金、上下水道料金というサービス種別152a毎に、支払い開始日及び締め日152bと支払い状況152cとを記録し、サービス種別152aに規定されている個々のサービス毎に支払い状況152cの記録内容をもって支払い状況の管理を可能としている。支払い状況152cは、支払い開始日及び締め日152bによって特定される各支払い月についての支払いの有無と各月の請求に対する支払い年月日とを管理可能なデータ構造を有している。
このようなデータ構造を有する支払い管理ファイル152は、一例として、制御プログラム104の一部としての制御部103が有する記憶領域に記憶保持されている。別の一例としては、ユーザAが保持するETCカード102のICチップに設けられている記憶領域に支払い管理ファイル152が保持されていても良い。
図6は、車載器101の起動処理の内容を示すフローチャートである。車載器101の制御部103は、その車載器101を搭載している車両のエンジン始動時(所定のイベントの発生)、図6に示す起動処理を実行する。つまり、各部の診断処理を実行し(ステップS11)、正常と判定したならば(ステップS12のY)、車載器101が使用可能である旨を音声ユニット111によって音声報知する(ステップS13)。この際、正常判定には(ステップS12のY)、ICカードリーダライタ106にETCカード102が装着されていることが条件とされる。これに対して、制御部103は、正常と判定できない場合(ステップS12のN)、車載器101にエラーが生じている旨を音声ユニット111によって音声報知する(ステップS14)。
制御部103は、各部の診断結果が正常であって車載器101が使用可能である旨を音声ユニット111によって音声報知したならば(ステップS13)、公共料金が支払い済みであるかどうかを判定する(ステップS15)。つまり、図4に例示したサービス種別ファイル151を参照し、自動料金収受の適用の有無151bで自動料金収受の適用が選択されているサービス種別151a中のサービス種別のうち、公共料金についてのサービス種別(電気料金、ガス料金、上下水道料金)を確認し、続いて支払い管理ファイル152を参照し、サービス種別152aに規定している中から適用を確認したサービス種別についての支払い開始日及び締め日152bと支払い状況152cとを参照する。これにより、対象となっているサービス種別(電気料金、ガス料金、上下水道料金)について、支払い開始日及び締め日152bによって特定される各支払い月についての支払いの有無を取得することが可能とする。
そこで、制御部103は、ステップS15で支払い済みと判定した場合(ステップS15のY)にはそのまま処理を終了し、未支払いであると判定した場合(ステップS15のN)にはステップS16に進む。ステップS16では、対象となっている公共料金が支払われていない旨を音声ユニット111によって音声報知する。この際、支払い開始日が到来していて未だ締め日が到来していないことと、支払い開始日が到来して既に締め日が経過してしまったこととを別個に音声報知しても良い。このような音声報知内容の区別処理は、支払い開始日及び締め日152bに規定される日と本日とを対比させることで容易に実行可能である。
ステップS16の処理による警告報知によって、ユーザAは、公共料金の支払いが済んでいないことを知ることができる。
図7は、路側機201、202と車載器101との間の狭域無線通信に際して車載器101の制御部103が実行する処理の流れを示すフローチャートである。ユーザAの車両に搭載されている車載器101が路側機201、202の通信エリアに進入すると、車載器101の制御部103は通信確立処理を実行する(ステップS101)。この処理については、図8に示すタイミングチャートに基づいて詳しく述べる。
図8は、路側機201、202と車載器101との間の狭域無線通信に際してのタイミングチャートである。車載器101を搭載した車両が路側機201、202の通信エリアに進入すると、DSRC無線プロトコルに従って通信が開始される。まず、路側機201、202から車載器101に対してフレームコントロールメッセージ(FCM)が発信され、これを受けて車載器101はアクティベーションチャンネル(ACTC)を送信する。次に、路側機201、202がFCMとビーコンサービステーブル(BST)とを続けて送信し、再びFCMを送信する。これに応じて車載器101がビークルサービステーブル(VST)を送信すると、路側機201、202からはFCMが送信される。これにより、路側機201、202と車載器101との間の通信が確立される。
通信が確立した路側機201、202と車載器101とは、実体的な情報を送受信する。図8中、実体的な情報を情報A及び情報Bとして示す。これらの情報A及び情報Bは、暗号化された情報である。そのため、路側機201、202及び車載器101では、暗号化された情報の復号化及び情報の暗号化が必要となる。図7に示すフローチャート及び図8に示すタイミングチャートに、車載器101で実行される暗号化された情報の復号化及び情報の暗号化の処理を示す。この処理について、基本的には図8のタイミングチャートを参照しながら、図7のフローチャートも適宜参照して説明する。
通信の確立後、路側機201、202から車載器101に情報A(暗号文)が送信されるので、車載器101の制御部103は、情報Aに復号化要求のコマンドを付加してSAM113に入力する。つまり、制御部103は、SAM113に復号化要求を送信する(図7のステップS103も参照のこと)。SAM113は、受信したコマンドに従って情報Aを復号化し、制御部103に返す。これにより、制御部103は、SAM113からの復号化結果を受信する(図7のステップS104も参照のこと)。
ここで車載器101の制御部103は、図7中のステップS105以降の処理を実行するわけであるが、その処理の詳細については後述するものとして、ここでは暗号化された情報の復号化及び情報の暗号化についての一般的な処理の説明を続ける。
車載器101の制御部103は、復号化された情報Aに従い生成した情報Bの暗号化をSAM113に要求する(図7のステップS109、ステップS110、ステップS112も参照のこと)。すると、SAM113は、一例として、車載器101が記憶している当該車載器101を搭載する車両の車両番号やETCカード102が記録しているユーザAの識別コード等が含まれる情報Bを暗号化処理して制御部103に返す。その後、制御部103は、路側機201、202からのFCMの受信を待って、暗号化された情報Bを路側機201、202に送信する(図7のステップS113も参照のこと)。
その後、路側機201、202と車載器101との間での情報の送受信が全て完了したか、或いは、車載器101が通信エリアの外に移動することで通信が終了する。
図7に示すフローチャートの説明に戻る。車載器101の制御部103は、ステップS104でSAM113から受信した情報Aの復号化結果を分析し、その情報がETC情報なのか(ステップS105)、公共料金情報なのか(ステップS106)、それとも他の情報なのかを判定する。他の情報の場合、対応する他の処理(ステップS107)を実行して処理を終了する。
制御部103は、情報AがETC情報であると判定した場合(ステップS105のY)、それが決済要求を含んでいるかどうかを判定する(ステップS108)。ここでのETC情報というのは、有料道路の通行料金についての自動利用金収受のための情報である。一般的に、高速道路への進入に際しては通行料金が請求されず、高速道路からの退出時に通行料金が請求される。このような場合、高速道路の進入に際して路側機201から送信されるETC情報は、インターチェンジ(IC)を特定する識別コードや進入時間等の情報であり、高速道路からの退出に際して路側機201から送信されるETC情報は、高速道路の進入時に路側機201から送信されて車載器101がETCカード102に記録したICを特定する識別コード(ステップS114参照)に基づき算出される通行料金についての決済要求を含んでいる。これに対して、通行料金が通行区間に拘らずに一律である場合には、高速道路への進入に際して通行料金が請求されることもある。このような場合には、高速道路への進入に際して路側機201から送信されるETC情報は、当該通行料金の決済要求を含んでいる。
そこで、制御部103は、ステップS104でSAM113から受信した復号化された情報AがETC情報であって(ステップS105のY)、それが決済要求を含んでいないと判定した場合には(ステップS108)、必要な情報を生成してSAM113に暗号化要求を送信する(ステップS109)。これに対して、制御部103は、復号化された情報Aが決済要求を含んでいると判定した場合には(ステップS108のY)、決済情報を生成しSAM113に暗号化要求を送信する(ステップS110)。「必要な情報」及び「決済情報」は、一例として、車載器101が記憶している当該車載器101を搭載する車両の車両番号やETCカード102が記録しているユーザAの識別コード等を含んでいる。
制御部103は、ステップS109の処理を実行した場合もステップS110の処理を実行した場合も、共に、SAM113から暗号化結果を受信し、受信した情報を情報BとしてRFモジュール108によってRF送信する(ステップS113)。これにより、高速道路側の路側機201に対して、暗号化された情報Bを送信することができる(第1の自動料金収受処理)。
その後、制御部103は、ICカードリーダライタ106を駆動制御し、ETCカードに必要情報を書き込む(ステップS114)。そして、制御部103は、現在の処理がETC処理であるので(ステップS115のY)、音声ユニット111を駆動制御して必要情報を音声報知し(ステップS116)、処理を終了する。この場合の音声報知は、一例として、高速道路への進入時には「ETCゲートを通過しました。」というような報知、高速道路からの退出時には決済金額及び決済した旨の報知である。
制御部103は、情報Aが公共料金情報であると判定した場合(ステップS105のN〜ステップS106のY)、支払い済みであるかどうかを判定する(ステップS111)。つまり、この場合の情報Aは、公共事業事業者Dが運営管理する路側機202を車両が通過することによってその車両に搭載されている車載器101が路側機202から受信した情報であり、公共料金の決済要求を含んでいる。そして、このような情報Aを出力する公共事業事業者Dが管理運営する路側機202は、一般道の至る箇所に配備されている。このため、ユーザAが一般道を通行する仮定で、その車両が搭載する車載器101は、幾つもの路側機202を通過する可能性があり、その度に公共料金の決済要求を含む公共料金情報である情報Aを受信することになる。そこで、制御部103は、図5に示す支払い管理ファイル152を参照し、該当月の支払い状況152cから当該決済要求に対する支払いが既になされているかどうかを判定する(ステップS111)。その結果、制御部103は、支払い済みでないと判定すると(ステップS111のN)、決済情報を生成しSAM113に暗号化要求を送信する(ステップS110)。この場合の「決済情報」は、一例として、車載器101が記憶している当該車載器101を搭載する車両の車両番号やETCカード102が記録しているユーザAの識別コード等を含んでいる。これに対して、制御部103は、支払い済みであると判定すると(ステップS111のY)、支払い済み情報を生成しSAM113に暗号化要求を送信する(ステップS110)。
制御部103は、ステップS110の処理を実行した場合もステップS112の処理を実行した場合も、共に、SAM113から暗号化結果を受信し、受信した情報を情報BとしてRFモジュール108によってRF送信する(ステップS113)。これにより、一般道の路側機202に対して、暗号化された情報Bを送信することができる(第2の自動料金収受処理)。
その後、制御部103は、ICカードリーダライタ106を駆動制御し、ETCカードに必要情報を書き込む(ステップS114)。そして、制御部103は、現在の処理がETC処理ではないので(ステップS115のN)、支払い済みであったかどうかの判定処理に移る(ステップS117)。制御部103は、支払い済みでなかったと判定した場合(ステップS117のN)、図5に示す支払い管理ファイル152の支払い状況152cに支払い状況を記録し(ステップS118)、音声ユニット111を駆動制御して公共料金を決済した旨の情報を音声報知し(ステップS116)、処理を終了する。これに対して、制御部103は、支払い済みだったと判定した場合には(ステップS117のY)、音声ユニット111を駆動制御して既に支払い済みであることを音声報知する(ステップS120)。
以上説明したように、制御部103は、路側機201、202から送信された情報AがETC情報なのか公共料金情報なのかを判定する(ステップS105、ステップS106)。この場合、ETC情報には決済要求が含まれていることがあり、公共料金情報には決済要求が含まれている。そこで、この判定は、一例として、制御部103がその記憶領域に記憶している決済要求の種別を規定する決済要求定義に従い、情報Aが含んでいる情報種別コード(図示せず)を解釈することによって実行される。そして、ETC情報に含まれている決済要求は、本来的に、同一の購入対象物についての同一の決済要求が一回限りで完了する単発型の決済要求であると解釈することができる。これに対して、公共料金情報に含まれている決済要求は、本来的に、同一の決済要求が繰返しなされる可能性がある繰返し型の決済要求であると解釈することができる。そこで、路側機201、202から送信された情報AがETC情報なのか公共料金情報なのかの判定(ステップS105、ステップS106)は、記憶部に記憶されている同一の購入対象物についての同一の決済要求が一回限りで完了する単発型の決済要求と同一の決済要求が繰返しなされる可能性がある繰返し型の決済要求との別を規定する決済要求種別定義に従い、情報Aという形態で受信した決済要求の種別を判定する処理であるということになる。
そして、情報Aが単発型である場合(ステップS105のY)、DSRCを利用した一般的な料金収受の各種利用形態と異なる点がないので、前述した第1の自動料金収受処理を実行する(ステップS108のY〜ステップS110〜ステップS113)。これに対して、情報Aが繰返し型である場合(ステップS106のY)、前述した第1の自動料金収受処理と同一の処理を実行したのでは、同一の購入対象物についての重複支払いの可能性が生じてしまい、甚だ不都合である。そこで、本実施の形態では、情報Aが繰返し型である場合には(ステップS106のY)、支払い管理ファイル152中の支払い状況152cを参照し、情報Aに含まれている決済要求に対する対価支払いが既になされているかどうかを判定し(ステップS111)、支払いがなされていないと判定された場合にのみ第2の自動料金収受処理を実行する(ステップS111のY〜ステップS110〜ステップS113)。これにより、上記不都合を解消することができる。
なお、本発明の実施に際しては、上記実施の形態に限らず、本発明の範囲内で種々の変形等が可能である。
本発明の実施の一形態を示す自動料金収受システムのスキームを示す模式図である。 一般道に路側機が設置されている状態の一例を示す斜視図である。 一般道に設置される路側機と車両に搭載される車載器とのブロック図である。 サービス種別毎に自動料金収受の適用の有無を規定するサービス種別ファイルの内容を示す模式図である。 個々の公共料金についてその支払いの締め日と締め日までの支払いの有無とを管理する支払い管理ファイルの内容を示す模式図である。 車載器の起動処理の内容を示すフローチャートである。 路側機と車載器との間の狭域無線通信に際して車載器の制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 路側機と車載器との間の狭域無線通信に際してのタイミングチャートである。
符号の説明
101 車載器
102 ETCカード(記憶媒体)
103 制御部(情報処理部)
106 ICカードリーダライタ(カードリーダライタ)
108 RFモジュール(無線通信部)
151 サービス種別ファイル(自動料金収受適用定義)
152 支払い管理ファイル
201、202 路側機
A ユーザ

Claims (8)

  1. ユーザが使用する道路の通行が可能な移動体に搭載される車載器であって、
    情報処理を実行する情報処理部と、
    信販事業者が発行した個人の識別コードを記憶する記憶媒体の装着を許容して当該記憶媒体に対して情報の読み書きを実行するカードリーダライタと、
    前記移動体が通行可能な道路上に設置される路側機との間で狭域無線通信を実行する無線通信部と、
    前記情報処理部が、前記無線通信部による前記路側機との間の狭域無線通信の確立後に当該路側機から送信されるユーザの購入対象物に対する対価についての決済要求を受信する手段と、
    前記情報処理部が、記憶部に記憶されている同一の購入対象物についての同一の決済要求が一回限りで完了する単発型の決済要求と同一の決済要求が繰返しなされる可能性がある繰返し型の決済要求との別を規定する決済要求種別定義に従い、前記受信した決済要求の種別を判定する手段と、
    前記情報処理部が、前記受信した決済要求が単発型であると判定した場合、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第1の自動料金収受処理を実行する手段と、
    前記情報処理部が、前記受信した決済要求が繰返し型であると判定した場合、前記記憶部に記憶されているユーザの購入対象物についてその対価の支払いの有無を管理する支払い管理ファイルを参照し、当該決済要求の原因をなす対価が支払い済みか否かを判定する手段と、
    前記情報処理部が、前記決済要求の原因をなす対価が支払い済みでないと判定した場合にのみ、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第2の自動料金収受処理を実行する手段と、
    を備える車載器。
  2. 前記情報処理部は、前記決済要求の原因をなす対価が支払い済みであることを判定した場合、その旨を前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する、請求項1記載の車載器。
  3. 前記ユーザの購入対象物は、公共サービスである、請求項1又は2記載の車載器。
  4. 前記ユーザの購入対象物は、電気の提供サービスである、請求項3記載の車載器。
  5. 前記情報処理部は、前記記憶部に記憶されている前記繰返し型の決済要求の原因をなす1又は2以上のユーザの購入対象物を自動料金収受の適用情報と共に規定する自動料金収受適用定義に従い、自動料金収受が適用される購入対象物についてのみ前記第2の自動料金収受処理を実行する、請求項1ないし4のいずれか一記載の車載器。
  6. 前記情報処理部に制御されてユーザに情報を提供するユーザインタフェースと、
    前記情報処理部が、所定のイベントの発生をトリガとして前記支払い管理ファイルを参照し、対価が未決済の購入対象物についての情報を前記ユーザインタフェースによってユーザに提供する手段と、
    を備える、請求項1ないし5のいずれか一記載の車載器。
  7. ユーザが使用する道路の通行が可能な移動体に搭載され、信販事業者が発行した個人の識別コードを記憶する記憶媒体の装着を許容して当該記憶媒体に対して情報の読み書きを実行するカードリーダライタと、前記移動体が通行可能な道路上に設置される路側機との間で狭域無線通信を実行する無線通信部と、を備える車載器のコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、
    前記無線通信部による前記路側機との間の狭域無線通信の確立後に当該路側機から送信されるユーザの購入対象物に対する対価についての決済要求を受信する機能と、
    記憶部に記憶されている同一の購入対象物についての同一の決済要求が一回限りで完了する単発型の決済要求と同一の決済要求が繰返しなされる可能性がある繰返し型の決済要求との別を規定する決済要求種別定義に従い、前記受信した決済要求の種別を判定する機能と、
    前記受信した決済要求が単発型であると判定した場合、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第1の自動料金収受処理を実行する機能と、
    前記受信した決済要求が繰返し型であると判定した場合、前記記憶部に記憶されているユーザの購入対象物についてその対価の支払いの有無を管理する支払い管理ファイルを参照し、当該決済要求の原因をなす対価が支払い済みか否かを判定する機能と、
    前記決済要求の原因をなす対価が支払い済みでないと判定した場合にのみ、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第2の自動料金収受処理を実行する機能と、
    を実行させる自動料金収受用コンピュータプログラム。
  8. ユーザが使用する道路の通行が可能な移動体に搭載される車載器と、
    前記移動体が通行可能な道路上に設置されて狭域無線通信を実行する路側機と、
    を備え、
    前記車載器が、
    情報処理を実行する情報処理部と、
    信販事業者が発行した個人の識別コードを記憶する記憶媒体の装着を許容して当該記憶媒体に対して情報の読み書きを実行するカードリーダライタと、
    前記移動体が通行可能な道路上に設置される路側機との間で狭域無線通信を実行する無線通信部と、
    前記情報処理部が、前記無線通信部による前記路側機との間の狭域無線通信の確立後に当該路側機から送信されるユーザの購入対象物に対する対価についての決済要求を受信する手段と、
    前記情報処理部が、記憶部に記憶されている同一の購入対象物についての同一の決済要求が一回限りで完了する単発型の決済要求と同一の決済要求が繰返しなされる可能性がある繰返し型の決済要求との別を規定する決済要求種別定義に従い、前記受信した決済要求の種別を判定する手段と、
    前記情報処理部が、前記受信した決済要求が単発型であると判定した場合、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第1の自動料金収受処理を実行する手段と、
    前記情報処理部が、前記受信した決済要求が繰返し型であると判定した場合、前記記憶部に記憶されているユーザの購入対象物についてその対価の支払いの有無を管理する支払い管理ファイルを参照し、当該決済要求の原因をなす対価が支払い済みか否かを判定する手段と、
    前記情報処理部が、前記決済要求の原因をなす対価が支払い済みでないと判定した場合にのみ、現在装着中の前記記憶媒体が記憶している識別コードを前記カードリーダライタに読み取らせて当該識別コードを取得し、取得した識別コードを前記無線通信部の狭域無線通信によって前記路側機に送信する第2の自動料金収受処理を実行する手段と、
    を備える、
    自動料金収受システム。
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