JP2008107094A - 廃ブラスト材の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】放射性二次廃棄物となる廃ブラスト材の発生量を低減乃至解消でき、最終的な廃棄物の形態が、放射性物質の浸出の観点より安定した状態にできる廃ブラスト材の処理方法を提供する。
【解決手段】原子力関係施設内の金属やセラミックスなどの汚染処理対象物1をブラスト材を用いて除染した後、そのブラスト材を処理するための廃ブラスト材の処理方法において、ブラスト材にガラスビーズ又はガラス粉からなるガラス粒4を用い、そのブラスト処理後のガラス粒4をブラスト処理によって除去した放射性汚染物質と共に回収し、そのガラス粒4をガラス固化装置8にて加熱溶融してガラス粒4を基材とするガラス固化体を形成して減容化及び安定化するものである。
【選択図】図1
【解決手段】原子力関係施設内の金属やセラミックスなどの汚染処理対象物1をブラスト材を用いて除染した後、そのブラスト材を処理するための廃ブラスト材の処理方法において、ブラスト材にガラスビーズ又はガラス粉からなるガラス粒4を用い、そのブラスト処理後のガラス粒4をブラスト処理によって除去した放射性汚染物質と共に回収し、そのガラス粒4をガラス固化装置8にて加熱溶融してガラス粒4を基材とするガラス固化体を形成して減容化及び安定化するものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、原子力発電所のタービンブレードなどを除染処理する際の廃ブラスト材の処理方法に関するものである。
従来、原子力発電所の供用期間中の定期点検において、タービンブレードの除染処理のために、砂をブラスト材として用いたサンドブラスト、セラミックを用いたブラスト処理(特許文献1,2)が行われている。
しかしながら、原子力関係施設で使用されたブラスト材は、除染の際に放射能汚染され、管理保管及び処理・処分しなくてはならない低レベル放射性廃棄物になること、またそれが多量に発生することが課題となっている。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、上記のような放射性二次廃棄物となる廃ブラスト材の管理保管量及び処理・処分量を低減乃至解消でき、最終的な廃棄物の形態が、放射性物質の浸出の観点より安定した状態にできる廃ブラスト材の処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、原子力関係施設内の金属やセラミックスなどの汚染処理対象物をブラスト材を用いて除染した後、そのブラスト材を処理するための廃ブラスト材の処理方法において、ブラスト材にガラスビーズ又はガラス粉からなるガラス粒を用い、そのブラスト処理後のガラス粒をブラスト処理によって除去した放射性汚染物質と共に回収し、そのガラス粒を加熱溶融してブラスト材を基材とするガラス固化体を形成して減容化及び安定化するものである。
ガラス粒の粒径は0.5〜3mmであるとよい。
本発明によれば、ブラスト材にガラス粒を用いることで、ブラスト性能を維持し、しかも回収後のブラスト材を溶融することでガラス粒間の隙間相当の減容固化を行えると共に、放射性物質の浸出の観点における、最終的な廃棄物の形態の安定化及びブラスト材をガラス固化体の基材として利用できるという優れた効果を発揮するものである。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
先ず、ブラスト材としてガラスビーズ又はガラス粉からなる粒径0.5〜3mmのガラス粒を用いる。
図1に示すように、このガラス粒を、除染すべき原子力関係施設内の金属やセラミックスなどの汚染処理対象物1、例えばタービンブレードや壁面に空気と共に噴射してブラスト処理を行い、汚染処理対象物1に付着した被汚染物質を除去する。具体的には、ブラスト処理は、噴射ノズル2と、噴射ノズル2に接続されるエアコンプレッサ等のエア供給手段3と、噴射ノズル2のエア通路(図示せず)に合流するように接続されブラスト材たるガラス粒4を収容するブラスト材供給部5とを備えたブラスト装置6を用い、噴射ノズル2から汚染処理対象物1にエアと共にガラス粒4を噴射して衝突させ、汚染部位の表面を研削することにより行う。
ブラスト後、ガラス粒4をブラスト処理によって除去した放射性汚染物質と共に回収し、これを溶融炉7を有するガラス固化装置8にて加熱溶融してガラス粒4を基材とするガラス固化体(図示せず)を形成し、ガラス粒4間の隙間をなくすことにより廃棄物の減容化処理を行う。このとき、適切な温度で溶融・冷却固化を行うことで放射性物質をガラス基材中に閉じ込めることができ、廃棄体の安定化処理が行える。ガラスはマトリクスの中に廃棄物を取り込み、浸出しづらいものにすることができる。また、廃ブラスト材であるガラス粒4を基材とするため、放射性二次廃棄物となる廃ブラスト材の発生量を低減乃至解消できる。そして、ガラス固化時に従来のように新たなガラス原料を追加する必要がないため、ガラス追加による増容を解消でき、減容に転じることができる。
このように、ブラスト材にガラスビーズ又はガラス粉からなるガラス粒4を用い、そのブラスト処理後のガラス粒4をブラスト処理によって除去した放射性汚染物質と共に回収し、そのガラス粒4を加熱溶融してガラス粒4を基材とするガラス固化体を形成して減容化及び安定化するため、従来のサンドブラストと同等のブラスト処理が行え、しかも回収後のガラス粒4は、ガラス固化時に基材として再利用できるため、多量に使用しても別途管理保管及び処分する必要がなく、二次汚染された廃棄物の発生を低減乃至解消することができる。そして、ガラス固化時にガラス粒4間の隙間をなくすことができ、廃棄物を減容化することができる。また、ブラスト処理によって除去した放射性廃棄物をガラス基材中に閉じ込めることができ、最終的な廃棄物の形態を、放射性物質の浸出の観点で安定した状態にすることができる。
これに伴い、管理保管費及び処分費を低減させることができる。
また、ガラス粒4の粒径を0.5〜3mmとするため、取り扱い容易にできる。
1 汚染処理対象物
2 噴射ノズル
3 エア供給手段
4 ガラス粒
5 ブラスト材供給部
6 ブラスト装置
7 溶融炉
8 ガラス固化装置
2 噴射ノズル
3 エア供給手段
4 ガラス粒
5 ブラスト材供給部
6 ブラスト装置
7 溶融炉
8 ガラス固化装置
Claims (2)
- 原子力関係施設内の金属やセラミックスなどの汚染処理対象物をブラスト材を用いて除染した後、そのブラスト材を処理するための廃ブラスト材の処理方法において、ブラスト材にガラスビーズ又はガラス粉からなるガラス粒を用い、そのブラスト処理後のガラス粒をブラスト処理によって除去した放射性汚染物質と共に回収し、そのガラス粒を加熱溶融してガラス粒を基材とするガラス固化体を形成して減容化及び安定化することを特徴とする廃ブラスト材の処理方法。
- 上記ガラス粒の粒径が0.5〜3mmである請求項1記載の廃ブラスト材の処理方法。
Priority Applications (1)
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JP2006287469A JP2008107094A (ja) | 2006-10-23 | 2006-10-23 | 廃ブラスト材の処理方法 |
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JP (1) | JP2008107094A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019066495A (ja) * | 2019-01-21 | 2019-04-25 | 株式会社環境レジリエンス | セシウム・ストロンチウム吸着材を用いたセシウム・ストロンチウムの濃縮および処分方法 |
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JPS59174735A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-03 | Toshiba Corp | 放射能で汚染された機器の除染方法およびその装置 |
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JPS63188798A (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-04 | 日立プラント建設株式会社 | 湿式ブラスト洗浄装置 |
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2006
- 2006-10-23 JP JP2006287469A patent/JP2008107094A/ja active Pending
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