JP3034674B2 - 放射性廃棄物の除染方法および装置 - Google Patents

放射性廃棄物の除染方法および装置

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JP3034674B2
JP3034674B2 JP4004413A JP441392A JP3034674B2 JP 3034674 B2 JP3034674 B2 JP 3034674B2 JP 4004413 A JP4004413 A JP 4004413A JP 441392 A JP441392 A JP 441392A JP 3034674 B2 JP3034674 B2 JP 3034674B2
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radioactive
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昭教 服部
人志 西脇
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NGK Insulators Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
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NGK Insulators Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラスト処理による放射
性廃棄物の除染方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所等から発生する金属パイ
プ、金属板のような金属製の放射性廃棄物は、その表面
に付着している放射性物質を除去し、非放射性廃棄物化
することが望ましい。このために鋳鉄グリット、ステン
レスカットワイヤのような研削材を金属製の放射性廃棄
物の表面にブラストし、表面に付着している放射性物質
を除去する放射性廃棄物の除染方法が開発されている。
【0003】ところが新しい研削材であっても放射性廃
棄物に対してブラストすると研削材自体が放射能によっ
て汚染されてしまい、その放射線レベルが増加してく
る。このため従来は3〜4回程度使用された研削材は廃
棄されており、大量の研削材が必要となるとともに、汚
染された研削材が多量の二次廃棄物として発生するとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消し、二次廃棄物の発生量を最小とすると
ともに放射性廃棄物を十分に低いレベルまで除染するこ
とができる放射性廃棄物の除染方法および装置を提供す
るために完成されたものである。
【0005】上記の課題を解決するため、本発明者は従
来は3〜4回の使用で廃棄されていた研削材をそのまま
繰り返し使用した場合の放射線レベルの変化と、そのよ
うな研削材による放射性廃棄物の除染効果について研究
した。その結果、繰り返し使用しても研削材の放射線レ
ベルはある値以上に増加することはなく、そのような研
削材を使用しても一定の除染効果が得られることを確認
した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の研究に基
づいて完成されたものであり、第1の発明は、放射性廃
棄物に対して鋳鉄グリット又はステンレスカットワイヤ
からなる研削材をブラストして表面に付着している放射
性物質を除去する放射性廃棄物のドライブラスト除染方
法において、ブラストされた研削材を回収して分級し、
循環使用することにより研削材自体の放射能濃度を飽和
させ、その状態で研削材が微粉化して使用できなくなる
まで循環使用することを特徴とする放射性廃棄物の除染
方法を要旨とするものである。また第2の発明は、表面
汚染密度の高い放射性廃棄物のための高レベルブラスト
室と、表面汚染密度の低い放射性廃棄物のための低レベ
ルブラスト室とを、放射性廃棄物を移送可能なように
列に設置するとともに、各ブラスト室に、ブラスト用の
ノズルと、ブラスト後回収された鋳鉄グリット又はステ
ンレスカットワ イヤからなる研削材の分級器と、分級さ
れた研削材が微粉化して使用できなくなるまでノズルへ
循環させる循環経路とをそれぞれ設けたことを特徴とす
る放射性廃棄物の除染装置を要旨とするものである。
【0007】
【実施例】以下にこれらの発明を実施例に基づいてより
詳細に説明する。図1は第1の発明を実施するための装
置を示す図であって、1はブラスト室、2はその内部に
支持された例えば金属パイプを二つ割りにしたような放
射性廃棄物である。3はブラスト用のノズルであり、圧
縮空気源4から供給される例えば6Kg/cm2程度の圧縮空
気により鋳鉄グリット、ステンレスカットワイヤのよう
な研削材を放射性廃棄物2の表面に斜め方向からブラス
トする。
【0008】ブラスト室1の下方にはカスケード式の分
級器5が設けられており、ブラスト後回収された研削材
を分級する。そして使用できない程度に微粉化された研
削材は回収容器6に回収するが、その他の大部分の研削
材はホッパー7へ送られて、再び循環経路8を介してノ
ズル3へ戻り、ブラストに使用される。なお9はバグフ
ィルタ、10はHEPAフィルタ、11は排気ブロアである。
【0009】前記したように、従来は3〜4回の使用に
より研削材を廃棄していたが、本発明では何度も繰り返
して研削材を循環させ、全量が微粉化して使用できなく
なるまで使用する。図2は研削材として直径1mm程度の
鋳鉄グリットを使用した場合の結果を示すもので、横軸
は研削材の循環回数、縦軸は黒四角が研削前の放射性廃
棄物2の表面汚染密度(Bq/cm2)、黒丸が研削後の放射性
廃棄物2の到達表面汚染密度(Bq/cm2)、黒三角が研削材
の放射能濃度(Bq/g)である。なお白丸はブラスト後に更
に超音波洗浄を施した場合の放射性廃棄物2の到達表面
汚染密度を表しており、超音波洗浄により表面汚染密度
は30〜40%低減する。
【0010】図2から分かるように、研削材を繰り返し
使用すると最初の内はその放射能濃度が次第に上昇して
行くが、循環回数が50回を越えた当りから放射能濃度は
飽和値に達し、ほとんど増加しなくなる。これは研削材
自体もその表面を削られて行き、一種の除染効果を受け
るためである。この図2のように、研削前の放射性廃棄
物2の表面汚染密度が15Bq/cm2であると研削材の放射能
濃度は0.9Bq/g 程度で飽和することとなる。
【0011】また、図3は研削材として直径1mm程度の
カットワイヤを使用した場合についての図2と同様のグ
ラフである。なお図3における白丸の意味については後
述する。この図3から、研削前の放射性廃棄物2の表面
汚染密度が17Bq/cm2程度であるとカットワイヤからなる
研削材の放射能濃度は0.3Bq/g 程度で飽和することが分
かる。
【0012】上記のようなテストを多数繰り返した結果
をまとめると、図4と図5のような結果が得られる。す
なわち図4は横軸に研削前の放射性廃棄物2の表面汚染
密度を取り、縦軸に研削材の放射能濃度を取ったグラフ
である。このグラフから例えば研削材として鋳鉄グリッ
トを使用した場合、放射性廃棄物2の表面汚染密度が3
Bq/cm2であると矢印のようにグラフをたどり、研削材の
放射能濃度が0.18Bq/gで飽和することが分かる。また図
5は横軸に研削材の放射能濃度を取り、縦軸に研削後の
放射性廃棄物2の到達表面汚染密度を取ったグラフであ
り、上記の0.18Bq/gの放射能濃度の研削材でブラストす
ると、放射性廃棄物2の到達表面汚染密度が約0.13Bq/c
m2となることが分かる。
【0013】以上のように、本発明の方法によって研削
材を全量が微粉化して使用できなくなるまで循環使用し
た場合にも、放射性廃棄物2の到達表面汚染密度を十分
に低くすることが可能である。しかも本発明によれば研
削材を徹底的に使用するので、従来のように3〜4回の
使用で廃棄していた場合に比較して二次廃棄物の発生量
が極めて少なくなる利点がある。
【0014】図6は、本願第2の発明の放射性廃棄物の
除染装置の構成を示すブロック図である。図示のよう
に、第2の発明では高レベルブラスト室20と低レベルブ
ラスト室30とが放射性廃棄物を移送可能なように直列に
設置されており、各ブラスト室に図1に示したと同様の
ブラスト用のノズル3、ブラスト後回収された研削材の
分級器5、分級された研削材が微粉化して使用できなく
なるまでノズルへ循環させる循環経路8とをそれぞれ設
けてある。また21は処理すべき放射性廃棄物のレベル区
分用放射線モニタ、31は低レベルブラスト室30を出た放
射性廃棄物の放射線モニタである。
【0015】放射性廃棄物はまずレベル区分用放射線モ
ニタ21によって高レベル廃棄物と低レベル廃棄物とに区
分され、高レベル廃棄物は高レベルブラスト室20で、ま
た低レベル廃棄物は低レベルブラスト室30で処理され
る。前述のように、本発明の方法では研削前の放射性廃
棄物2の表面汚染密度と研削後の放射性廃棄物2の到達
表面汚染密度との間に一定の関係が成立し、高レベルブ
ラスト室20でブラスト処理された放射性廃棄物2はなお
あるレベルの表面汚染密度を持つ。しかしこれを低レベ
ルブラスト室30に移して再度処理すれば、低レベルブラ
スト室30における研削前の放射性廃棄物2の表面汚染密
度は大きく低下していることとなるため、研削後の放射
性廃棄物2の到達表面汚染密度を極めて低いレベルまで
下げることができる。図3の白丸はこのように再処理さ
れた放射性廃棄物2の到達表面汚染密度を示している。
このようにして表面汚染密度が十分に低下された放射性
廃棄物2は放射線モニタ31によりモニタリングされ、表
面汚染密度が所定レベル以下であることが確認されれば
以後は非放射性廃棄物として処理することが可能とな
る。
【0016】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明の
放射性廃棄物の除染方法および装置によれば、従来技術
に比較して二次廃棄物の発生量を大幅に減少させること
ができ、しかも放射性廃棄物をその表面汚染密度が十分
に低いレベルとなるまで除染することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除染方法を示すフローシートである。
【図2】本発明の実施例を示すグラフである。
【図3】本発明の他の実施例を示すグラフである。
【図4】本発明における研削前の放射性廃棄物の表面汚
染密度と研削材の放射性濃度との関係を示すグラフであ
る。
【図5】本発明における研削材の放射性濃度と研削後の
放射性廃棄物の到達表面汚染密度との関係を示すグラフ
である。
【図6】第2の発明の実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ブラスト室 2 放射性廃棄物 3 ノズル 5 カスケード式の分級器 7 ホッパー 20 高レベルブラスト室 30 低レベルブラスト室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−13899(JP,A) 特開 平4−132999(JP,A) 特開 平4−110798(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21F 9/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性廃棄物に対して鋳鉄グリット又は
    ステンレスカットワイヤからなる研削材をブラストして
    表面に付着している放射性物質を除去する放射性廃棄物
    のドライブラスト除染方法において、ブラストされた研
    削材を回収して分級し、循環使用することにより研削材
    自体の放射能濃度を飽和させ、その状態で研削材が微粉
    化して使用できなくなるまで循環使用することを特徴と
    する放射性廃棄物の除染方法。
  2. 【請求項2】 表面汚染密度の高い放射性廃棄物のため
    の高レベルブラスト室と、表面汚染密度の低い放射性廃
    棄物のための低レベルブラスト室とを、放射性廃棄物を
    移送可能なように直列に設置するとともに、各ブラスト
    室に、ブラスト用のノズルと、ブラスト後回収された
    鉄グリット又はステンレスカットワイヤからなる研削材
    の分級器と、分級された研削材が微粉化して使用できな
    くなるまでノズルへ循環させる循環経路とをそれぞれ設
    けたことを特徴とする放射性廃棄物の除染装置。
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