JP2008106368A - 銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト - Google Patents

銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト Download PDF

Info

Publication number
JP2008106368A
JP2008106368A JP2007311619A JP2007311619A JP2008106368A JP 2008106368 A JP2008106368 A JP 2008106368A JP 2007311619 A JP2007311619 A JP 2007311619A JP 2007311619 A JP2007311619 A JP 2007311619A JP 2008106368 A JP2008106368 A JP 2008106368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
copper powder
silver compound
coated copper
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007311619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4666663B2 (ja
Inventor
Takahiko Sakagami
貴彦 坂上
Katsuhiko Yoshimaru
克彦 吉丸
Keita Furumoto
啓太 古本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP2007311619A priority Critical patent/JP4666663B2/ja
Publication of JP2008106368A publication Critical patent/JP2008106368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4666663B2 publication Critical patent/JP4666663B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】 銅の融点よりも低い焼成温度で、電子回路用の導電性の配線部を形成することができる導電性ペースト用の銀化合物付き銅粉及びこの製造方法を提供すること。
【解決手段】 上記課題を解決するために、芯材として、銀コート銅粒子を用い、その表面を酸化銀、炭酸銀、及び有機酸銀のいずれかの銀化合物で被覆したことを特徴とする銀化合物被覆銅粉を採用した。また、湿式法又は乾式法により、銀コート銅粒子表面に銀化合物が被覆(固着)された銀化合物被覆銅粉の製造方法を採用した。これにより、銀化合物被覆銅粉に被覆(固着)されている銀化合物から熱分解した銀により、銀化合物被覆銅粉の粒子同士が溶着され、その後銅粒子が焼結されて、電子回路基板上の配線部やビアホール内の配線部等を形成することができる。
【選択図】 なし

Description

本件発明は、銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペーストに関する。
近年、電子機器の小型化・集積化に伴い、電子回路用基板として多層プリント配線板等が普及している。そして、これらの基板へ電子回路、例えばビアホール内に配線を施すために導電性ペースト用の導電性材料として、コスト的に有利であり、かつ、優れた導電性を持つ銅粉が一般に用いられている。
ところで、銅の融点は1083.4℃である一方、上記多層プリント配線板はこの融点よりもかなり低い温度でプレス成形されるため、銅粉を当該基板配線用の導電性ペーストとして使用するには、銅を微粉化して銅粒子の焼結温度を多層プリント配線板のプレス成形温度に可能な限り近づける必要がある。
「金属便覧」日本金属学会編 改訂5版 (P.935)
しかし、銅は上述したようにコストと導電性について長所を持つ反面、(特に水分と酸素を含む雰囲気中で)酸化し易いという短所を持つ。このような酸化のし易さは銅の微粉化により銅粉の比表面積が大きくなるとさらに助長される。この酸化された銅粉を含む導電性ペーストによる配線部では比抵抗値が高くなり当該配線部として実用性がなくなる。
したがって、(1)第一に、当該酸化によって特に比抵抗値の物性値に弊害が出ないように銅の微粉化をある程度に留めて酸化を防ぎ、銅粒子同士の焼結化を促進する必要がある。
また、(2)第二に、銅の微粉化の程度とは別に銅の酸化を防ぎ、銅粒子同士の低温焼結化を促進する必要がある。
本件発明の目的は、上述の課題(1)及び課題(2)を同時に解決することにある。なお、本件発明では、粒子表面を銀化合物で被覆した銅粉の全てを「銀化合物被覆銅粉」と称することとする。以下、本件発明に関して説明する。
本件発明者らは、鋭意検討の結果、銀化合物被覆銅粒子を含む銀化合物被覆銅粉を導電性ペーストの導電性材料として使用することによって、通常の銅粉の本質的な欠点から起因する課題(1)及び(2)を解決でき、上記目的を達成し得ることを知見した。
<本件発明に係る銀化合物被覆銅粉>
本件発明に係る銀化合物被覆銅粉とは、「芯材として銀コート銅粒子を用い、その表面を銀化合物で被覆した銀化合物被覆銅粉。」との概念を含むものとしている。
即ち、芯材に銅粉の表面に予め銀コート層を設けた銀コート銅粉を用いるのである。芯材の表面を銀化合物で被覆することにより、通常の銅粉の銅粒子同士の焼結温度と比べ、低い銀化合物分解温度で銀化合物から分解する銀により、粒子同士が溶着することができるようになるのである。(本明細書において「溶着」とは、銀化合物から熱分解した溶融銀で金属粒子同士が連結することをいうものとする。)
従って、本件発明に言う銀化合物とは、銅の融点(1083.4℃)よりも大幅に低い分解温度400℃以下の銀化合物を用いることを意図している。即ち、酸化銀、炭酸銀、及び有機酸銀等の銀化合物、すなわち銀難溶性塩(水に溶けにくい銀塩)を銅粒子の表面に被覆させる。その結果、樹脂基板と配線形成のためのプレス成形時において、銅粒子表面を被覆している銀化合物が熱分解することによって生成される銀が隣接する銅粒子と溶着するのである。
そして、通常の銅粉に代えて、芯材に銀コート銅粉を用いると、実質的な芯材である銅粉の粉粒表面が予め銀で被覆されているため、表層に付着させる銀化合物の付着安定性が増すのである。そして、仮に、銀化合物が不均一に付回ったとしても、銀化合物と銅粉粒子との間に耐酸化性に優れた銀コート層が存在しており、銅粉粒子の粒子表面が露出する可能性が少なくなり、耐酸化性能の一層の向上が望めるのである。したがって、より耐酸化性に優れる銀化合物被覆銅粉は、銅の酸化による粉体特性の経時変化が起こりにくい。(後述するが、表1及び表2に示された比抵抗値がこのことを立証していると考えられる。すなわち経時変化が起こりにくい粉体は比抵抗値が低く、すなわち導電性が良いためである。)
そして、以下に述べる銀化合物被覆銅粉の製造方法を採用することで、上記銀化合物被覆銅粉は、以下の如き滑らかな表面層を持ち、且つ、微粒というレベルの粒径を持つ粉体特性を有するものとなる。
粉体特性の一つとしての比表面積SSAは、0.1m/g〜10.0m/gの範囲が好ましい。ここで、SSAはBET1点法による比表面積である。SSAが0.1m/g未満であると低温焼結性を得ることが困難となる傾向にあり、SSAが10.0m/gより大であるとペースト作製時に吸油量が大きくペースト粘度が上昇し均一なペースト内分散が困難となる。
次の粉体特性は、レーザー回折散乱式粒度分布測定方法による50%の体積累積粒径D50であり、0.5μm〜10.0μmの範囲となる。D50が0.5μm未満であるとペースト作製時に吸油量が大きくペースト化が困難であり、当該銅粉が酸化し易く導電性を劣化させる、D50が10.0より大であると基板上に形成されるべき電子回路の配線のファイン化に支障が出る。
次に、銀化合物の付着量に関して説明する。本件発明において、前記銀化合物は、銀化合物被覆銅粉100wt%に対して1wt%〜40wt%の比率で銅粉に付着させたことが好ましい。銀化合物の被覆量が1wt%未満の場合には、芯材の表面の被覆が極めて不均一となり、耐酸化性の向上及び低温焼結性能を安定して確保することが出来ないのである。一方、銀化合物の被覆量が40wt%を超えると、耐酸化性及び低温焼結性能が、それ以上に向上せず、資源の無駄となるからである。
<本件発明に係る銀化合物被覆銅粉の製造方法>
以上に述べてきた本件発明に係る銀化合物被覆銅粉の製造方法は、以下の方法を採用することが好ましい。湿式法のみによる製造方法、湿式法と物理的手法とを含む製造方法、物理的手法を主体とした製造方法がある。
(湿式法のみによる製造方法)
芯材である銀コート銅粉の粒子表面に湿式法で銀化合物を析出させるために、銀イオンを含む水溶液と、銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液とを混合し、銀化合物を形成し、この銀化合物を銀コート銅粉粒子の表面に被覆することを特徴とした銀化合物被覆銅粉の製造方法である。
上記銀化合物被覆銅粉の製造方法をより具体的に示すと、以下の工程a.〜工程c.により銀化合物を銀コート銅粉粒子の表面に被覆することを特徴とするものである。
工程a:硝酸銀水溶液と、銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液とを準備する工程。
工程b:銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液に銅粉を分散させたスラリーを作る工程。
工程c:前記スラリーに硝酸銀水溶液を添加し、銀化合物被覆銅粉を形成する工程。
(湿式法と物理的手法とを含む製造方法)
この製造方法は、上記湿式法による銀化合物被覆銅粉の製造方法により得られた銀化合物被覆銅粉に対し、更に工程dの固着強化処理を施すのである。ここで、工程dとは、前記銀化合物被覆銅粉の粒子同士を物理的に衝突させ、表面を被覆した銀化合物を強固に固着させる固着強化処理工程である。
(物理的手法を主体とした製造方法)
本件発明に係る銀化合物被覆銅粉の製造方法であって、以下の工程a.〜工程c.により銀化合物を銀コート銅粉粒子の表面を被覆することを特徴とする製造方法を採用することも出来る。
工程a:硝酸銀水溶液と、銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液とを混合し、銀化合物を合成する工程。
工程b:前記銀化合物を乾燥し、当該銀化合物の乾燥粉を得る工程。
工程c:この乾燥粉を銀コート銅粉の粒子表面に物理的に固着させ、銀化合物を乾燥銀粉の表面上に固着させる工程。
そして、以上に述べてきた製造方法で用いる「銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液」は、水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、ヘキサン酸ナトリウム水溶液、マロン酸ナトリウム水溶液、蟻酸ナトリウム水溶液のいずれかを用いることが好ましい。
<本件発明に係る銀化合物被覆銅粉の保管方法>
当該銀化合物被覆銅粉は、その粒子表面に上記銀化合物が付着した構造を備えているため銀化合物が大気と接触し化学的に変質することを極力抑制することが好ましい。特に、炭酸銀等はペースト化する直前まで、有機溶剤に湿潤させた状態で保管することをが望ましいのである。
<本件発明に係る銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト>
本件発明に係る銀化合物被覆銅粉は、その粒子表面に微粒の上記銀化合物が付着した構造を備えているため、低温での焼結特性に優れプリント配線板のスルーホール等の層間導通手段の形成に用いると粒子同士の良好な連結性が得られ、回路を形成する銅箔層との接合性をも良好に維持するものとなるのである。
本件発明の銀化合物被覆銅粉は、コスト的に有利で、良好な導電性を示し、しかも銅の融点よりも低い温度である銀化合物分解温度で粉体粒子同士を溶着でき、特にLTCC等の低焼成温度で形成される電子回路基板の配線部に好適である。
更に、芯材に銀コート銅粉を用いることで、銀コート層が存在することにより銅化合物の被覆していない銅粒子の酸化を防止できるため、導電性が高く、しかも再表層に微粒の銀化合物が存在することで銀の融点よりも低い温度の銀化合物分解温度で粉体粒子同士を溶着でき、特にLTCC等の低焼成温度で形成される電子回路基板の配線部により好適となる。
以下、実施の形態に関して説明し、各実施の形態に対応した実施例を随時示すこととする。
<具体例1:湿式法のみによる製造方法>
この製造方法は、銀イオンを含む水溶液と、銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液とを混合することにより、銀化合物を形成し、この銀化合物を粒子の表面上に湿式法で被覆する銀化合物被覆銅粉の製造方法である。以下、上記銀化合物被覆銅粉の製造方法をさらに具体的に詳述する。
この銀化合物被覆銀粉の製造方法の具体例を示す。まず、0.01mol/L〜2mol/Lの硝酸銀水溶液(「溶液A」とする。)と、この硝酸銀水溶液に含まれる銀との反応当量の1倍〜2倍の、難溶性塩を形成する陰イオンを含む塩の0.01mol/L〜5mol/Lの水溶液(「溶液B」とする。)を準備する。次に、溶液Bに銀コート銅粉を10g/L〜700g/Lの割合で分散させたスラリーを作り、最後にこのスラリーに溶液Aを添加し、銀化合物被覆銅粉を得る。
さらに、ここで言う銀化合物は酸化銀、炭酸銀、又は有機酸銀である。従って、溶液Bは、水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、ヘキサン酸ナトリウム水溶液、マロン酸ナトリウム水溶液、蟻酸ナトリウム水溶液のいずれかを用いることが好ましいのである。
そして、100mL〜10Lの純水で上記銀化合物被覆銅粉を洗浄し、その後、10mL〜10Lのメタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソブタノール、イソプロパノール、ヘキサン、トルエン、テルピネオール、及びブチルカルビトールアセテート等の揮発性溶剤を添加し、銀化合物被覆銀コート銅粉に含まれる水分を除去し、銀化合物被覆銅粉を乾燥させることができる。一方、乾燥させることなく上記揮発性溶剤に銀化合物被覆銅粉を湿潤させ有機溶剤湿潤品として提供することもできる。
この実施例では、以下の工程を経て酸化銀被覆銅粉を得た。100mLの純水に硝酸銀17gを溶解させて得られた硝酸銀水溶液(溶液A)と、銀と塩(主に水に溶けにくい難溶性塩)を形成する陰イオンを含む塩の水溶液として水酸化ナトリウム10gを純水1Lに溶解させて得られた水酸化ナトリウム水溶液(溶液B)とを準備した。
そして、溶液Bに100gの銀コート銅粉を分散させたスラリーを作製し、このスラリーに溶液Aを添加し、30分間撹拌し、その後、水、メタノールにて濾過、洗浄、乾燥させて酸化銀被覆銅粉を得た。なお、ここで芯材として用いた銀コート銅粉は、SSAが0.24m/g、レーザー回折散乱式粒度分布測定方法による50%の体積累積粒径D50は4.65μmであった。そして、以下の実施例でも同様の銀コート銅粉を用いた。このときの銀酸化物被覆量は、銀酸化物被覆銅粉100wt%に対して10wt%であった。その他の粉体特性等に関しては、表1に示す。
この実施例では、以下の工程を経て炭酸銀被覆銅粉を得た。炭酸銀被覆銅粉の製造方法は、100mLの純水に硝酸銀17gを溶解させて得られた硝酸銀水溶液(溶液A)と、銀と難溶性塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液として炭酸水酸ナトリウム12gを純水1Lに溶解させて得られた水酸化ナトリウム水溶液(溶液B)と、を準備した。
そして、溶液Bに、100gの銀コート銅粉を分散させたスラリーを作製し、このスラリーに溶液Aを添加し、30分間撹拌し、その後、水、メタノールにて濾過、洗浄、乾燥させて炭酸銀被覆銅粉を得た。なお、ここで用いた銀コート銅粉の粉体特性は、実施例1で用いたと同じ銀コート銅粉である。このときの炭酸銀被覆量は、炭酸銀被覆銅粉100wt%に対して12wt%であった。その他の粉体特性等に関しては、表1に示す。
この実施例では、以下の工程を経てヘキサン酸銀被覆銅粉を得た。ヘキサン酸銀被覆銅の製造方法は、まず、100mLの純水に硝酸銀6gを溶解させて得られた硝酸銀水溶液(溶液A)と、銀と難溶性塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液としてヘキサン酸ナトリウム6gを純水1Lに溶解させて得られた水溶液(溶液B)を準備した。
次に、溶液Bに100gの銅粉を分散させたスラリーを作製する。そして最後に、このスラリーに溶液Aを添加し、すぐに水、メタノールにて濾過、洗浄、乾燥させてヘキサン酸銀被覆銅粉を得た。なお、ここで用いた銀コート銅粉の粉体特性は、実施例1で用いたと同じ銀コート銅粉である。このときのヘキサン酸銀被覆量は、ヘキサン酸銀被覆銅粉100wt%に対して7wt%であった。その他の粉体特性等に関しては、表1に示す。
Figure 2008106368
<具体例2:湿式法と物理的手法とを含む製造方法>
さらに銀化合物被覆銅粉は、上記の湿式法のみによる製造方法で得られた銀化合物被覆銅粉を、粉粒同士が物理的に衝突し合うような固着強化処理を施すのである。このときの固着強化処理は、衝突摩擦式粉砕装置の如きものを用いるのである。いわゆるジェットミル、ディスインテグレータ、ハイブリタイザー等が使用でき、各々の粉粒同士を衝突させることで、ある程度の分散効果を得ながら、粒子表面の銀化合物を強固に固着させ、同時に滑らかな表面を形成することができる。また、単なる攪拌翼を備えた攪拌機内で銀化合物被覆銅粉を攪拌する方法、ボールミルの如きメカニカルな手法等を用いることも可能である。
この実施例4では、上記実施例1で得られた乾燥した酸化銀被覆銅粉に対し、固着強化処理を行った。この固着強化処理は、当該酸化銀被覆銅粉100gをハイブリタイザーのチャンバーに投入かつ密閉し、窒素ガス雰囲気中で回転数6000rpmで5分間の固着強化処理を行った。その結果、表層の酸化銀が粒子表面に対し、より強固に固着した。この実施例4では不活性ガスとしてコスト的に有利な窒素を用いたが、例えばアルゴンやヘリウム等の他の不活性ガスも代替可能である(以下、同様)。その他の粉体特性等に関しては、表2に示す。
この実施例5では、上記実施例2で得られた乾燥した炭酸銀被覆銅粉に対し、固着強化処理を行った。この固着強化処理は、当該酸化銀被覆銅粉100gをハイブリタイザーのチャンバーに投入かつ密閉し、窒素ガス雰囲気中で回転数6000rpmで5分間の固着強化処理を行った。その結果、表層の酸化銀が粒子表面に対し、より強固に固着した。その他の粉体特性等に関しては、表2に示す。
この実施例6では、上記実施例3で得られた乾燥したヘキサン酸銀被覆銅粉を、ハイブリタイザーへ投入し、密閉された窒素雰囲気中で回転数6000rpmで5分間固着処理を行った。その結果、表層のヘキサン酸銀が粒子表面に対し、より強固に固着した。その他の粉体特性等に関しては、表2に示す。なお、表2における各測定値の単位は省略している。
Figure 2008106368
<具体例3:物理的手法を主体とした製造方法>
本件発明の実施形態として、銀イオンを含む水溶液と、銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液とを混合することにより、銀化合物を形成し、この銀化合物を乾燥させた後、銀化合物を銀コート銅粉粒子の表面上に物理的手法で固着する銀化合物被覆銅粉の製造方法である。この銀化合物被覆銅粉の製造方法の具体例を示す。
まず、0.01mol/L〜2mol/Lの硝酸銀を含む溶液Aと、溶液Aに含まれる銀との反応当量の1倍〜2倍の、銀と難溶性塩を形成する陰イオンを含む塩の0.01mol/L〜5mol/Lの水溶液(溶液B)と、を混合し、銀化合物(銀塩)を合成する。次に、前記銀化合物を乾燥し、当該銀化合物の乾燥粉を得る。そして、この乾燥銀化合物1g〜80gと芯材として銀コート銅粉200gとを混合し、銀化合物を当該芯材の粒子表面上に物理的に固着させ、銀化合物被覆銅粉を得る。このときの物理的固着は、上述の固着強化処理に用いたと同様の衝突摩擦式粉砕装置の如きものを用いるのである。
なお、上記製造法において、上記銀化合物が形成されるときの反応式は、yAgNO+NaX→AgX+yNaNO、2AgNO+NaHCO→AgCO+NaNO+HNOのような式で表される。「AgX」で表される塩(銀化合物)は、yはそれぞれの式に応じて決まる妥当な価数(自然数)、XはOH−、CO −、CH(CHCOO−等である。
さらに、ここで言う銀化合物は酸化銀、炭酸銀、又は有機酸銀である。従って、上記水溶液(溶液B)は、水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、ヘキサン酸ナトリウム水溶液、マロン酸ナトリウム水溶液、蟻酸ナトリウム水溶液のいずれかを用いることが好ましいのである。
この実施例7では、乾燥酸化銀粉11.6gと、乾燥銀コート銅粉100gとを、ハイブリタイザーのチャンバーに投入かつ密閉し、不活性ガス雰囲気中で回転数6000rpmで5分間の固着処理を行った。なお、乾式法において投入される、酸化銀粉及び銀コート銅粉の乾燥粉は投入前の保管時には酸化防止のために不活性ガスでパージされた雰囲気中で貯蔵しておくことが望ましい。以下の実施例においても同様である。
なお、上記乾燥した酸化銀粉と、上記乾燥銀コート銅粉との混合比(重量比)は上記の実施例の場合の被覆酸化銀と銀コート銅粉との重量比に準ずるように調整した。即ち、このときの酸化銀被覆量は、酸化銀被覆銅粉100wt%に対して10wt%であった。その他の粉体特性等に関しては、表3に示す。
この実施例8では、乾燥した炭酸銀粉13.8gと、乾燥した銀コート銅粉100gとを、ハイブリタイザーのチャンバーに投入かつ密閉し、不活性ガス雰囲気中で回転数6000rpmで5分間の固着処理を行った。
なお、上記乾燥した炭酸銀粉と、乾燥した銀コート銅粉との混合比(重量比)は上記の実施例の場合の被覆炭酸銀と銀コート銅粉との重量比に準ずるように調整した。即ち、このときの炭酸銀被覆量は、炭酸銀被覆銅粉100wt%に対して12wt%であった。その他の粉体特性等に関しては、表3に示す。
この実施例9では、乾燥したヘキサン酸銀粉7.9gと、乾燥した銀コート銅粉100gとを、ハイブリタイザーへ投入し、密閉された不活性ガス雰囲気中で回転数6000rpmで5分間固着処理を行った。その結果、表層のヘキサン酸銀が粒子表面に対し、より強固に固着した。
なお、上記乾燥したヘキサン酸銀粉と、乾燥した銀コート銅粉との混合比(重量比)は上記の実施例の場合の被覆ヘキサン酸銀と銀コート銅粉との重量比に準ずるように調整した。即ち、このときのヘキサン酸銀被覆量は、ヘキサン酸銀被覆銅粉100wt%に対して7wt%であった。その他の粉体特性等に関しては、表3に示す。なお、表3における各測定値の単位は省略している。
Figure 2008106368
比較例
(比較例1)
比較例1として用いたのは、SSAが0.26m/g、レーザー回折散乱式粒度分布測定方法による50%の体積累積粒径D50は4.65μmである銅粉であり、粒子表面の銀化合物による被覆は何ら行っていないものである。
(比較例2)
比較例2として用いたのは、実施例1に記載した芯材として用いた銀コート銅粉であり、粒子表面の銀化合物による被覆は何ら行っていないものである。
<実施例と比較例の評価結果>
表1は、実施例1〜実施例3で示された銀化合物被覆銅粉、並びに比較例1で示された銅粉のみの評価結果をまとめたものである。この表1から分かるように、銀化合物による被覆が存在する方が、比抵抗が低くなり、同時に銅箔との密着性が良好という結果が出ている。これらの結果から各種銀化合物の銅粒子への被覆が銅の酸化を防ぐと同時に、銀化合物の分解温度が低いため銀化合物同士がまず溶着することで銅粉よりも高い密着性をもたらしていると考えられる。
また、表2は、実施例4〜実施例6で示された銀化合物被覆銅粉、並びに比較例2で示された銀コート銅粉の評価結果をまとめたものである。実施例4〜実施例6で示された銀化合物被覆銅粉は、湿式で銀化合物を銀コート銅粉の粒子表面に付着させ、更に固着強化処理をおこなったものである。この銀化合物被覆銅粉は、比抵抗も小さく、密着性評価が極めて良好なものとなり、固着強化処理を行っていない表1に記載の実施例1〜実施例3以上に良好な銅箔との密着性を示すのである。これは、固着処理をしていないときの銀化合物は、銀コート銅粉の粒子表面上に乗っているだけのものや、銀コート銅粉粒子間に散在しているものがあるためと考えられる。これに対し、銀化合物被覆が物理的な固着強化処理により、銀コート銅粉の粒子表面に対して強固に固着し、単に粒子表面に銀化合物が付着しているのではないためと考えられる。また、固着強化処理時に、粒子の分散性が高くなり、粉体の充填性が高く接触点が多くなったためとも考えられる。また、比較例2の銀コート銅粉と銅箔との密着性は得られなかった。銅及び銀の融点が下記試験温度200℃よりかなり高いため、銅箔に溶着することが困難であったと考えられる。
更に、表3は、実施例7〜実施例9で示された銀化合物被覆銅粉の評価結果をまとめたものである。この実施例7〜実施例9に示した銀化合物被覆銅粉は、実施例4〜実施例6で示された銀化合物被覆銅粉と同程度の、良好な比抵抗及び密着性を示すことが分かるのである。従って、本件発明に係る銀化合物被覆銅粉の製造方法としてみれば、上述の物理的方法を主に用いる製造方法を採用し、芯材に銀コート銅粉を用いることが、最も工程数も少なく効率の良いものと考えられる。
以下、本件発明で評価に用いた手法を理解するために必要な事項に関して、説明しておくこととする。
<導電性ペーストの製造>
本件発明の導電性ペーストは、銀化合物被覆銅粉を85wt%、エチルセルロースを0.75wt%、タービネオールを14.25wt%の組成比率とし混練し作製した。
<比抵抗値の測定>
本件発明の各種粉体の比抵抗値(μΩ・m)は、上記の組成で作製された導電性ペーストを用いてセラミック基板上に1mm幅の回路を引き回し、180℃〜250℃の温度で焼結加工して得られた回路を用いて測定したものである。
<銅箔との密着性の測定>
上記と同様の導電性ペーストを作製し、5cm×2cmの大きさで公称厚さ35μmの厚さの銅箔に、膜厚500μmとなるように塗工機(ヨシミツ精機 Model YOA)を用いて上記導電性ペーストを銅箔の表面上にほぼ全面に塗布した。その後、この塗布による塗膜の上に、もう一枚の上記と同じサイズの銅箔を貼り合わせた。さらに、当該導電性ペーストがサンドイッチされたこれら二枚の銅箔を、10cm×3cmの大きさとし、約500μmの厚さの二枚のセラミック基板でさらに挟み込んだ。そして、事務用のダブルクリップの如き、簡易な圧着・挟持手段(ここでは、伊藤忠商事(株)製 ダブルクリップ形式 BCS−30(シルバー)を使用)を用いてセラミックス基板の上から挟みこみ、全体を圧着・挟持し固定した状態で、還元雰囲気中の恒温槽中において200℃×1時間の条件で全体を加熱した。
加熱終了後、自然冷却し、ダブルクリップを外し二枚のセラミック基板に挟まれていた、重なり合っている二枚の銅箔の端を、一枚ずつ右手と左手の人指と親指でつまんで互いに反対方向に引っ張ることによって二枚の銅箔が密着されているか否かという定性的な評価を行った。銅箔同士が完全に密着されていれば銅箔との密着性は「◎」とし、全く密着されていなければ当該密着性は「×」とし、その中間の密着性は「○」という評価を行い、表中の密着性の欄に記した。
本件発明の銀化合物被覆銅粉及びその製造方法等は、多層プリント配線板のビアホール内の層間導通手段や基板上の電子回路配線部を形成するための導電性ペースト用の導電性材料に適用することができる。

Claims (11)

  1. 芯材として、銀コート銅粒子を用い、その表面を酸化銀、炭酸銀、及び有機酸銀のいずれかの銀化合物で被覆したことを特徴とする銀化合物被覆銅粉。
  2. 請求項1に記載の銀化合物被覆銅粉であって、以下に示す粉体特性を備えることを特徴とする銀化合物被覆銅粉。
    a.SSA(m/g):0.1〜10.0
    b.D50(μm):0.5〜10.0
    (ここで、SSAは、BET法による比表面積、D50は、レーザー回折散乱式粒度分布測定方法による、50%の体積累積粒径を指す。以下同様に表記する。)
  3. 前記銀化合物は、銀化合物被覆銅粉100wt%に対して1wt%〜40wt%の比率で、銀コート銅粉粒子表面に付着させたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の銀化合物被覆銅粉。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の銀化合物被覆銅粉の製造方法であって、
    芯材である銀コート銅粉の粒子表面に湿式法で銀化合物を析出させるために、銀イオンを含む水溶液と、銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液とを混合し、銀化合物を形成し、この銀化合物を銅粉粒子の表面に被覆することを特徴とした銀化合物被覆銅粉の製造方法。
  5. 請求項4に記載の銀化合物被覆銅粉の製造方法であって、以下に示す工程a.〜工程c.により銀化合物を銅粉粒子の表面に被覆することを特徴とした銀化合物被覆銅粉の製造方法。
    工程a: 硝酸銀水溶液と、銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液とを準備する工程。
    工程b: 銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液に銅粉を分散させたスラリーを作る工程。
    工程c: 前記スラリーに硝酸銀水溶液を添加し、銀化合物被覆銅粉を形成する工程。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の銀化合物被覆銅粉の製造方法において、以下の工程d.を付加したことを特徴とした銀化合物被覆銅粉の製造方法。
    工程d:前記銀化合物被覆銅粉の粒子同士を物理的に衝突させ、表面を被覆した銀化合物を強固に固着させる固着強化処理工程。
  7. 銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液は、水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、ヘキサン酸ナトリウム水溶液、マロン酸ナトリウム水溶液、蟻酸ナトリウム水溶液のいずれかを用いることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の銀化合物被覆銅粉の製造方法。
  8. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の銀化合物被覆銅粉の製造方法であって、以下に示す工程a.〜工程c.により銀化合物を銀コート銅粉粒子の表面に被覆することを特徴とした銀化合物被覆銅粉の製造方法。
    工程a: 硝酸銀水溶液と、銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液とを混合し、銀化合物を合成する工程。
    工程b: 前記銀化合物を乾燥し、当該銀化合物の乾燥粉を得る工程。
    工程c: この乾燥粉を銀コート銅粉の粒子表面に物理的に固着させ、銀化合物を乾燥銀粉の表面上に固着させる工程。
  9. 前記銀と塩を形成する陰イオンを含む塩の水溶液は、水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、ヘキサン酸ナトリウム水溶液、マロン酸ナトリウム水溶液、蟻酸ナトリウム水溶液のいずれかを用いることを特徴とする請求項8に記載の銀化合物被覆銅粉の製造方法。
  10. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の銀化合物被覆銅粉の保管方法であって、
    当該銀化合物被覆銅粉は、有機溶剤に湿潤させ保管することを特徴とする銀化合物被覆銅粉の保管方法。
  11. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の前記銀化合物被覆銅粉を用いて得られる導電性ペースト。
JP2007311619A 2007-11-30 2007-11-30 銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト Expired - Lifetime JP4666663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311619A JP4666663B2 (ja) 2007-11-30 2007-11-30 銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311619A JP4666663B2 (ja) 2007-11-30 2007-11-30 銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004149603A Division JP4149410B2 (ja) 2004-05-19 2004-05-19 銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008106368A true JP2008106368A (ja) 2008-05-08
JP4666663B2 JP4666663B2 (ja) 2011-04-06

Family

ID=39439972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007311619A Expired - Lifetime JP4666663B2 (ja) 2007-11-30 2007-11-30 銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4666663B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102328076A (zh) * 2011-06-20 2012-01-25 宁波广博纳米新材料股份有限公司 电子浆料用银包铜粉的制备方法
WO2016114106A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 Dowaエレクトロニクス株式会社 銀被覆銅粉およびその製造方法
US10486231B2 (en) 2015-08-31 2019-11-26 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Silver-coated copper powder
TWI680470B (zh) * 2015-01-13 2019-12-21 日商同和電子科技有限公司 覆銀銅粉、其製造方法及使用該覆銀銅粉之導電性糊以及使用該導電性糊之太陽電池用電極之製造方法
WO2021221202A1 (ko) * 2020-04-29 2021-11-04 주식회사 씨앤씨머티리얼즈 은 코팅층을 포함하는 금속 입자
CN115319330A (zh) * 2022-08-19 2022-11-11 重庆平创半导体研究院有限责任公司 球状核壳结构低温烧结焊膏及其制备方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310806A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd 導電ペースト用銅銀複合粉の製造方法
JP2000219901A (ja) * 1999-01-29 2000-08-08 Nisshin Flour Milling Co Ltd 酸化物被覆金属微粒子およびその製造方法
JP2000345201A (ja) * 1999-05-31 2000-12-12 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 複合銅微粉末及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310806A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd 導電ペースト用銅銀複合粉の製造方法
JP2000219901A (ja) * 1999-01-29 2000-08-08 Nisshin Flour Milling Co Ltd 酸化物被覆金属微粒子およびその製造方法
JP2000345201A (ja) * 1999-05-31 2000-12-12 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 複合銅微粉末及びその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102328076A (zh) * 2011-06-20 2012-01-25 宁波广博纳米新材料股份有限公司 电子浆料用银包铜粉的制备方法
WO2016114106A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 Dowaエレクトロニクス株式会社 銀被覆銅粉およびその製造方法
TWI680470B (zh) * 2015-01-13 2019-12-21 日商同和電子科技有限公司 覆銀銅粉、其製造方法及使用該覆銀銅粉之導電性糊以及使用該導電性糊之太陽電池用電極之製造方法
US10486231B2 (en) 2015-08-31 2019-11-26 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Silver-coated copper powder
WO2021221202A1 (ko) * 2020-04-29 2021-11-04 주식회사 씨앤씨머티리얼즈 은 코팅층을 포함하는 금속 입자
CN115319330A (zh) * 2022-08-19 2022-11-11 重庆平创半导体研究院有限责任公司 球状核壳结构低温烧结焊膏及其制备方法
CN115319330B (zh) * 2022-08-19 2023-11-10 重庆平创半导体研究院有限责任公司 球状核壳结构低温烧结焊膏及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4666663B2 (ja) 2011-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6154507B2 (ja) 銀被覆銅合金粉末およびその製造方法
JP5065607B2 (ja) 微粒銀粒子製造方法及びその製造方法で得られた微粒銀粒子
JP4583063B2 (ja) 銀化合物被覆銀粉及びその製造方法
JP4894266B2 (ja) 導電粉の表面処理方法と導電粉及び導電性ペースト
JP4660701B2 (ja) 銀被覆銅粉およびその製造方法並びに導電ペースト
JP4666663B2 (ja) 銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト
JP5772241B2 (ja) 銀粉の製造方法
JP6224933B2 (ja) 銀被覆銅合金粉末およびその製造方法
JP6186197B2 (ja) 銀被覆銅合金粉末およびその製造方法
JP2020076155A (ja) 銀被覆銅粉およびその製造方法
JP4879473B2 (ja) フレーク銅粉及びフレーク銅粉の製造方法並びにフレーク銅粉を含む導電性スラリー
JP6194166B2 (ja) 銀被覆銅合金粉末の製造方法
JP5576318B2 (ja) 銅粒子
JP6159505B2 (ja) 扁平銅粒子
JP6258616B2 (ja) 銀被覆銅合金粉末およびその製造方法
JP2016094665A (ja) 銀コート銅粉及びそれを用いた導電性ペースト、導電性塗料、導電性シート
JP5576319B2 (ja) 銅粒子
JP4149410B2 (ja) 銀化合物被覆銅粉、その銀化合物被覆銅粉の製造方法、その銀化合物被覆銅粉の保管方法及びその銀化合物被覆銅粉を用いた導電性ペースト
JP4761110B2 (ja) 金属被膜とその形成方法
JP6577316B2 (ja) 導電性ペースト用銅粉およびその製造方法
JP2015096637A (ja) 銅含有微粒子集合体及びその製造方法
JP6175304B2 (ja) 銅複合粒子、これを含む銅ペースト及びこれを用いた回路基板の製造方法
JP6722495B2 (ja) 銀被覆銅粉およびその製造方法
TWI763637B (zh) 金屬複合粉末及其製造方法(二)
JP2017201062A (ja) 銀被覆銅合金粉末の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4666663

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250