JP2008104976A - 油圧破砕機 - Google Patents

油圧破砕機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008104976A
JP2008104976A JP2006291465A JP2006291465A JP2008104976A JP 2008104976 A JP2008104976 A JP 2008104976A JP 2006291465 A JP2006291465 A JP 2006291465A JP 2006291465 A JP2006291465 A JP 2006291465A JP 2008104976 A JP2008104976 A JP 2008104976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
flow path
pilot
crusher
hydraulic flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006291465A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5074739B2 (ja
Inventor
Takashi Motomasa
敬史 本正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Rock Drill Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Rock Drill Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Rock Drill Co Ltd filed Critical Furukawa Rock Drill Co Ltd
Priority to JP2006291465A priority Critical patent/JP5074739B2/ja
Publication of JP2008104976A publication Critical patent/JP2008104976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5074739B2 publication Critical patent/JP5074739B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/10Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

【課題】油圧回路のエネルギー効率を高め、台車ポンプの燃費向上を図り、油圧モータ上流側に高圧がかかることを抑制し、操作者が意図しない破砕機本体の旋回を防止する。
【解決手段】破砕アーム開閉用の油圧シリンダ10と破砕機本体旋回用の油圧モータ5を有する油圧破砕機において、作業台車側から油圧シリンダ10に開閉用油圧流路61、62を接続し、旋回用油圧流路74をパイロット操作逆止弁49Aを介して油圧モータ5に接続し、開閉用油圧流路61をパイロット油圧流路65、66、切替弁30、遅延弁40及びパイロット油圧流路67を介して逆止弁49Aに接続し、油圧シリンダ10の位置に応じて切替弁30を操作してパイロット油圧流路66の連通と閉止を切り替え、パイロット油圧流路67のパイロット圧により逆止弁49Aを操作して旋回用油圧流路74の連通と閉止を切り替える。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベル等の作業台車のアームに装着されて破砕作業を行う油圧破砕機に関する。
近年、油圧破砕機がコンクリートや鉄骨構造物等の解体に多く用いられている。油圧破砕機は破砕機本体に支持された破砕アームを有し、破砕アームが破砕対象物を挟圧破砕する。油圧破砕機には破砕機本体を旋回可能に構成したものが多い。破砕作業の際、破砕機本体を旋回させて、破砕対象物の形状や状態に応じて油圧破砕機の姿勢や破砕アームの開閉方向を調整する。
旋回操作や保守が容易であるという理由から、油圧旋回式の破砕機に対するニーズが高い。しかし、油圧旋回式には、油圧破砕機を搭載する作業台車に旋回用の油圧配管を配設する必要があるという欠点がある。
この欠点を解決するため、旋回用の油圧配管を作業台車に配設することなく油圧旋回を可能とした油圧破砕機の油圧回路が提唱されている(特許文献1を参照)。
この油圧回路を図6に示す。油圧破砕機の破砕機本体を旋回させる油圧モータ110が固定ブラケット111内に配置され、往復の開用油圧流路112と閉用油圧流路113が、破砕アームを開閉する油圧シリンダ115、台車ポンプ116及び作動油タンク117の間を接続している。油圧シリンダ115は、開用油圧流路112から作動油が供給されると縮小して破砕アームの開動作を行い、閉用油圧流路113から作動油が供給されると伸長して破砕アームの閉動作を行う構成となっている。
開用油圧流路112から枝管118が分岐し、油圧モータ110に接続されている。枝管118にはリリーフ弁122が設置されており、開動作遅延手段120と可変絞り123がリリーフ弁122と油圧モータ110の間に設置されている。また、閉用油圧流路113から枝管119が分岐し、油圧モータ110に接続されている。枝管119には、逆止弁121が設置され、作動油が閉用油圧流路113から油圧モータ110へ流れることを阻止する構成となっている。
この油圧破砕機において、破砕アームの開動作中は開用油圧流路112の圧力がリリーフ弁122の設定圧力まで上昇せず、リリーフ弁122が閉じており、枝管118は油圧モータ110に連通していない。破砕アームが開きエンドとなると、開用油圧流路112の圧力がリリーフ弁122の設定圧力まで上昇し、リリーフ弁122が開く。リリーフ弁122が開いた後、遅延して開動作遅延手段120が開き、枝管118が油圧モータ110に連通し、作動油が開用油圧流路112から枝管118を通って油圧モータ110に流れ、破砕機本体が旋回する。
破砕機本体の旋回動作は、可変絞り123によって油圧モータ110への作動油の油量と圧力を調整することで制御する。
したがって、破砕機本体が旋回可能となるのは、破砕アームが開きエンドとなった後であり、破砕作業中に破砕機本体が旋回することが防止されている。また、破砕アームが開きエンドとなった後、一定時間以上操作を継続すれば破砕機本体が旋回するので、破砕機本体の旋回のために別のレバー等を操作する必要がなく、使い勝手が良い。
特開2001−116005号公報
しかしながら、前述の油圧回路を有する油圧破砕機には、以下に述べる問題点が存在する。
発明者の知見によれば、油圧破砕機が備える一般的な油圧モータ110においては、油圧モータ110の回転に必要な前後の差圧は5MPa程度であり、同じく必要な作動油の流量は30L/min程度である。これに対して、油圧破砕機が標準的に搭載される作業台車の台車ポンプ116は、一般に5MPaをはるかに超える吐出圧力と30L/minをはるかに超える吐出流量を有するので、可変絞り123の上流側の油圧回路にかかる圧力は5MPaをはるかに超える。また、破砕アームの開動作中、開用油圧流路112の圧力は一般に20MPaを超えている。破砕アームが開きエンドとなった後にリリーフ弁122を開くには、リリーフ弁122の設定圧力を20MPaを超える値としておかなければならない。そして、破砕機本体の旋回中は、開用油圧流路112の圧力をリリーフ弁122の設定圧力よりも高く維持し、リリーフ弁122を開いておくこととなる。
したがって、台車ポンプ116が吐出する作動油の圧力と流量は、油圧モータ110の回転に必要とされる値をはるかに超えており、多量の高圧作動油が余剰油となって油圧回路を循環する。このため、油圧回路のエネルギー効率が悪く、台車ポンプ116の燃費が嵩む。また、油圧回路には20MPaを超える高圧がかかるので、高圧にさらされる機器の耐久性が低下しやすく、循環する高圧の作動油の温度が上昇してオーバーヒートする可能性がある。
破砕機本体の旋回については、操作者が意図しない場合であっても破砕機本体が旋回する可能性がある。油圧破砕機を被破砕構造物内に進入させて破砕作業を行う場合、破砕アームの開動作中に次の破砕作業の位置決め等を行い、作業能率の向上を図ることがある。被破砕構造物内の空間が狭い場合、開動作中の破砕アームが周囲の破砕対象物等に接触し、破砕アームの開動作に抵抗が加わりやすい。この抵抗によって、開用油圧流路112の圧力がリリーフ弁122の設定圧力まで直ちに上昇し、リリーフ弁122と開動作遅延手段120が順次開き、枝管118が油圧モータ110に連通し、油圧モータ110が回転し、破砕機本体が旋回することがある。この破砕機本体の旋回は、突発的なものであり、作業能率に少なからぬ影響を与えるとともに、破砕ガラの落下や破砕対象物の崩壊の原因となる。
本発明は、上記問題を解決するものであり、その目的とするところは、旋回時の油圧回路のエネルギー効率が良く、台車ポンプの燃費向上を可能とし、油圧回路に高圧がかかることを抑制し、操作者が意図しない破砕機本体の旋回を防止する油圧破砕機を提供することである。
本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明に係る油圧破砕機は、破砕アームと、破砕アームを開閉可能に支持する破砕機本体と、破砕機本体を旋回可能に作業台車のアームに接続する固定ブラケットと、破砕機本体に配置されて破砕アームの開閉を行う油圧アクチュエータと、破砕機本体の旋回を行う油圧モータと、を有する油圧破砕機であって、作業台車側から油圧アクチュエータに接続された開閉用油圧流路と、前記開閉用油圧流路から分岐して油圧モータに接続された旋回用油圧流路と、前記開閉用油圧流路又は油圧アクチュエータからのパイロット圧によって開閉して前記旋回用油圧流路の連通と閉止とを切り替えるパイロット操作逆止弁と、前記パイロット圧を前記パイロット操作逆止弁に伝えるパイロット油圧流路と、破砕アーム又は油圧アクチュエータの位置に応じて前記パイロット油圧流路の連通と閉止とを切り替えるパイロット油圧流路開閉手段と、前記旋回用油圧流路から分岐し油圧モータをバイパスし前記旋回用油圧流路に再び合流するとともに可変絞りが設置されているバイパス流路と、前記パイロット油圧流路が連通してから油圧モータが回転するまでの遅延時間を与える遅延手段と、を有する。
請求項1の発明によれば、パイロット油圧流路開閉手段が、破砕アーム又は油圧アクチュエータの位置に応じてパイロット油圧流路の連通と閉止を切り替える。パイロット油圧流路が連通すると、開閉用油圧流路又は油圧アクチュエータからのパイロット圧によってパイロット操作逆止弁が開き、旋回用油圧流路が連通する。旋回用油圧流路が連通すると、作動油が開閉用油圧流路から旋回用油圧流路を通って油圧モータに流れ、油圧モータが回転し、破砕機本体が旋回する。
作動油が旋回用油圧流路を通って油圧モータに流れ、油圧モータが回転している間、旋回用油圧流路の入側で必要な圧力は、旋回用油圧流路の出側の圧力、油圧モータの回転に必要な差圧、及び、旋回用油圧流路から受ける抵抗を合計した合計圧力で足りる。パイロット操作逆止弁が、開閉用油圧流路又は油圧アクチュエータからのパイロット圧によって開閉して旋回用油圧流路の連通と閉止とを切り替えるので、旋回用油圧流路の入側の圧力を高くして旋回用油圧流路の連通と閉止を切り替える必要がなく、油圧モータから上流側の圧力を前述の合計圧力よりも高くする必要もない。また、余剰油を旋回用油圧流路からバイパス流路に流すことができる。バイパス流路に流れる余剰油の流量をバイパス流路の可変絞りによって調節することによって、油圧モータから上流側に高圧がかかることを抑制できる。
破砕アーム又は油圧アクチュエータが所定の位置になければ、パイロット油圧流路及び旋回用油圧流路は閉止したままであり、作動油が油圧モータに流れず、破砕機本体が旋回しない。操作者は破砕機本体が旋回可能か否かを容易に認識でき、破砕機本体が操作者の意思と無関係に旋回することが防止される。また、遅延手段が与える遅延時間は、パイロット油圧流路が連通してから油圧モータが回転するまでの時間である。この遅延時間内に、操作者は破砕機本体を旋回させるか否か判断できる。
請求項2の発明に係る油圧破砕機は、請求項1記載の油圧破砕機であって、前記パイロット油圧流路開閉手段が油圧アクチュエータに設けられている。
パイロット油圧流路開閉手段が油圧アクチュエータに設けられているので、必要部品数が減り、部品配置の自由度が向上し、コストが低減する。
本発明に係る油圧破砕機は上記のような構成を有するので、油圧回路のエネルギー効率が良く、台車ポンプの燃費向上を図ることができ、油圧回路に高圧がかかることを抑制でき、操作者が意図しない破砕機本体の旋回を防止できる。
本発明を実施するための第1の実施形態を図1及び図2を参照しつつ説明する。
図1に示すように、油圧破砕機1は破砕機本体2と固定ブラケット3を有する。固定ブラケット3が作業台車のアームに固定され、破砕機本体2が固定ブラケット3に旋回輪4を介して接続されている。旋回輪4は内輪と外輪を有し、内輪が破砕機本体2に固定され、外輪が固定ブラケット3に固定されている。固定ブラケット3に設置された油圧モータ5の出力歯車が、旋回輪4の内輪の歯車と噛み合っている。
破砕機本体2に破砕アーム6が開閉可能に支持されており、油圧シリンダ10が破砕アーム6を開閉する油圧アクチュエータとして破砕機本体2に設置されている。油圧シリンダ10が縮小すると破砕アーム6が開動作を行い、油圧シリンダ10が伸長すると破砕アーム6が閉動作を行い、油圧シリンダ10のピストンが縮小側ストロークエンドに達すると、破砕アーム6が開きエンドとなり、ピストンが伸長側ストロークエンドに達すると、破砕アーム6が閉じエンドとなる構成となっている。
図2に示すように、開閉用油圧流路61、62が作業台車からスイベル54Aを通って油圧シリンダ10に接続されている。油圧シリンダ10の縮小時に、開閉用油圧流路61が作動油の供給側となり、開閉用油圧流路62が作動油の排出側となり、油圧シリンダ10の伸長時に、開閉用油圧流路62が作動油の供給側となり、開閉用油圧流路61が作動油の排出側となる構成となっている。
旋回用油圧流路74が固定ブラケット3側で開閉用油圧流路61から分岐して油圧モータ5に接続されており、逆止弁49Aが旋回用油圧流路74に設置されている。逆止弁49Aはパイロット操作逆止弁であり、後述するパイロット油圧流路67が逆止弁49Aのパイロットポートに接続されている。
油圧モータ5は過負荷時や当てまわし時に備えて一般的なブレーキ弁53を有する。
旋回用油圧流路75が油圧モータ5から固定ブラケット3側の開閉用油圧流路62に接続されており、逆止弁49Dが旋回用油圧流路75に設置されている。逆止弁49Dは油圧モータ5側から開閉用油圧流路62側に作動油を流す構成となっている。
バイパス油圧流路78が旋回用油圧流路74から分岐し、旋回用油圧流路75に接続されている。可変絞り50Aがバイパス油圧流路78に設置されている。
パイロット油圧流路67が逆止弁49Aのパイロットポートと固定ブラケット3側の開閉用油圧流路61との間を接続しており、逆止弁49Eがパイロット油圧流路67に設置されている。逆止弁49Eは逆止弁49A側から開閉用油圧流路61側に作動油を流す構成となっている。
ここまで述べた油圧破砕機1の構成を、以下、基本的構成という。
ロッドガード12が油圧シリンダ10のピストンロッドに装着されている。油圧シリンダ10のピストンが縮小側ストロークエンドに達すると、ロッドガード12が後述する切替弁30のスプール31を押し、油圧シリンダ10のピストンが縮小側ストロークエンドから離れると、ロッドガード12がスプール31から離れる構成となっている。
破砕機本体2側において、パイロット油圧流路65が開閉用油圧流路61から分岐して切替弁30の一次側に接続されている。切替弁30は機械式のカム操作式弁であり、パイロット油圧流路開閉手段をなす。破砕機本体2における切替弁30の設置位置は、切替弁30が破砕機本体2から外部に露出しない位置となっている。切替弁30はバネによって付勢されたスプール31を有し、ロッドガード12がスプール31を押すと、切替弁30が開位置となり、ロッドガード12がスプール31から離れると、切替弁30が閉位置となる構成となっている。
パイロット油圧流路66が切替弁30の二次側からスイベル54Bを通って後述する遅延弁40のポート44Aに接続されており、逆止弁49Fが破砕機本体2側のパイロット油圧流路66に設置されている。逆止弁49Fは遅延弁40側から切替弁30側に作動油を流す構成となっている。切替弁30が開位置にある場合、パイロット油圧流路66が逆止弁49Fをバイパスして連通し、切替弁30が閉位置にある場合、パイロット油圧流路66が逆止弁49Fによって閉止する構成となっている。
遅延弁40はキャビティ方式の遅延弁であり、遅延手段をなし、ピストン41、一次側油室42、二次側油室43、ポート44A、44B、44C、44Dを有する。一次側油室42と二次側油室43がピストン41の両側にあり、ポート44Aが一次側油室42側端に形成され、ポート44C、44Dが二次側油室43側端に形成され、ポート44Bが中央よりもやや一次側油室42寄り位置に形成されている。ポート44Bは、逆止弁49Aと逆止弁49Eとの間のパイロット油圧流路67に接続されている。ピストン41が二次側油室43側端まで動くとポート44Bが開き、遅延弁40が開状態となり、ピストン41が一次側油室42側に向かって動くとポート44Bが閉じ、遅延弁40が閉状態となる構成となっている。なお、図2では、遅延弁40が閉状態となっている。
遅延弁流路88が固定ブラケット3側の開閉用油圧流路62から分岐している。遅延弁流路88は分岐遅延弁流路89、90に分かれ、分岐遅延弁流路89、90が遅延弁40のポート44C、44Dに接続されている。可変絞り50Bが分岐遅延弁流路89に設置され、逆止弁49Gが分岐遅延弁流路90に設置されている。逆止弁49Gは遅延弁流路88側から遅延弁40側に作動油を流す構成となっている。
次に、作用について説明する。
まず、油圧シリンダ10が縮小し、破砕アーム6が開動作を行う場合について述べる。なお、最初、遅延弁40が閉状態にあるものとする。
開閉用油圧流路61が作動油の供給側となって高圧となり、開閉用油圧流路62が作動油の排出側となって低圧となり、油圧シリンダ10が縮小する。油圧シリンダ10のピストンが縮小側ストロークエンドに達するまでは、ロッドガード12が切替弁30のスプール31から離れており、切替弁30が閉位置にあり、パイロット油圧流路66が閉止している。したがって、作動油が開閉用油圧流路61からパイロット油圧流路65を通ってパイロット油圧流路66に流れることはない。
油圧シリンダ10のピストンが縮小側ストロークエンドに達すると、破砕アーム6が開きエンドとなるとともに、ロッドガード12が切替弁30のスプール31を押し、切替弁30が開位置に切り替わる。切替弁30が開位置になると、パイロット油圧流路66が逆止弁49Fをバイパスして連通し、作動油が開閉用油圧流路61からパイロット油圧流路65、66を通って遅延弁40の一次側油室42に流れる。一次側油室42の作動油が遅延弁40のピストン41を二次側油室43側端まで押し、二次側油室43の作動油が分岐遅延弁流路89及び遅延弁流路88を通って開閉用油圧流路62に排出される。二次側油室43から排出される作動油が可変絞り50Bによって絞られ、ピストン41の速度が減速し、遅延弁40が徐々に開状態となる。
遅延弁40が開状態となると、作動油が遅延弁40の一次側油室42からパイロット油圧流路67を通って逆止弁49Aのパイロットポートに流れ、パイロット油圧流路67の圧力をパイロット圧として逆止弁49Aが開く。逆止弁49Aが開くと、作動油が高圧の開閉用油圧流路61から旋回用油圧流路74に流れ、さらに、旋回用油圧流路74から油圧モータ5及びバイパス油圧流路78に流れる。
作動油が旋回用油圧流路74から油圧モータ5に流れると、油圧モータ5が回転し、破砕機本体2が旋回する。油圧モータ5に流れた作動油は旋回用油圧流路75に流れる。
バイパス油圧流路78に流れた作動油は余剰油となって旋回用油圧流路75に流れる。バイパス油圧流路78の可変絞り50Aによって余剰油の流量を調節でき、同時に、油圧モータ5に流れる作動油の圧力と流量をも調節できる。油圧モータ5に流れる作動油の流量を調節することによって破砕機本体2の旋回速度を調節できる。
油圧モータ5を回転させた作動油とバイパス油圧流路78に流れた余剰油はともに旋回用油圧流路75から開閉用油圧流路62に排出される。
破砕機本体2が旋回したら、開閉用油圧流路61、62を閉止し、油圧モータ5への作動油の供給を絶ち、油圧モータ5の回転を停止し、破砕機本体2の旋回を停止する。破砕機本体2の旋回を停止したら、作業台車のアームで破砕機本体2の位置決めを行う。破砕機本体2の位置決めを行ったら、油圧シリンダ10を伸長して破砕アーム6を閉じ、破砕アーム6で破砕対象物を挟圧破砕し、破砕作業を行う。
油圧シリンダ10を伸長するときは、開閉用油圧流路62が作動油の供給側となって高圧となり、開閉用油圧流路61が作動油の排出側となって低圧となる。油圧シリンダ10が伸長すると、ロッドガード12が切替弁30のスプール31から離れ、切替弁30が閉位置に切り替わり、パイロット油圧流路66が逆止弁49Fによって閉止する。
開閉用油圧流路62が高圧であるので、作動油が開閉用油圧流路62から遅延弁流路88及び分岐遅延弁流路89、90を通って遅延弁40の二次側油室43に流れる。遅延弁40のピストン41が一次側油室42側端まで動き、一次側油室42の作動油がパイロット油圧流路66、65を通って開閉用油圧流路61に排出され、遅延弁40が閉状態に戻る。
遅延弁40のピストン41が一次側油室42側に動き始めると遅延弁40のポート44Bが直ちに閉じる。ポート44Bが閉じると、パイロット油圧流路67内に作動油が残留するが、残留した作動油は逆止弁49Eを通って開閉用油圧流路61に排出され、パイロット油圧流路67の圧力が低下し、逆止弁49Aが閉じ、旋回用油圧流路74が閉止する。
破砕アーム6で破砕対象物を挟圧破砕したら、油圧シリンダ10を縮小して破砕アーム6を開く。破砕アーム6を開いたら、必要に応じて破砕機本体2を旋回させ、次の破砕作業のために破砕機本体2の位置決めを行う。
以上のような油圧破砕機1であるので、油圧モータ5が回転して破砕機本体2が旋回する際、旋回用油圧流路74の入側で必要な圧力は、逆止弁49A、49Dにおける各抵抗、油圧モータ5の前後の差圧、開閉用油圧流路62からの背圧を足し合わせた合計圧力である。逆止弁49A、49Dの各抵抗を小さくすれば、旋回用油圧流路74の入側で必要な圧力が一層低くなり、油圧回路の機器にかかる圧力を低く抑制でき、これらの機器の耐久性が低下することを防止できる。
また、旋回用油圧流路74の入側で必要な圧力は前記合計圧力で足りるので、台車ポンプは多量の高圧の作動油を吐出する必要がない。この時の台車ポンプの吐出圧力がPQ曲線の変曲点以下であるので、油圧回路のエネルギー効率が良く、台車ポンプの燃費が低く抑制される。
なお、破砕機本体2が旋回するのは、油圧シリンダ10が縮小側ストロークエンドまで縮小して破砕アーム6が開きエンドとなるときのみであり、破砕アーム6が開閉動作中に破砕機本体2が旋回することはない。
破砕アーム6が開きエンドとなってから遅延弁40が開状態となるまでの遅延時間内に、操作者が破砕機本体2を旋回させるか否かを判断できる。遅延時間は可変絞り50Bによって調整する。
切替弁30が破砕機本体2から外部に露出しない位置に設置されているので、切替弁30のスプール31が破砕対象物や破砕ガラ等と接触することが防止されており、スプール31が破砕対象物等と接触して切替弁30が偶発的に開位置となることはなく、遅延弁40及び逆止弁49Aが開位置となることもなく、破砕機本体2が突発的に旋回することもない。したがって、操作者が意図したときのみ破砕機本体2が旋回することとなり、油圧破砕機1の安全性と確実性が優れたものとなる。
本発明を実施するための第2の実施形態を図3を参照しつつ説明する。第1の実施形態と同様の構成のものには同じ符号を付する。
油圧破砕機1は、第1の実施形態で図1に示したものと同様の基本的構成を有する。
油圧シリンダ10のシリンダチューブ14にシリンダポート15が形成されており、シリンダポート15がパイロット油圧流路開閉手段をなす。シリンダチューブ14内におけるシリンダポート15の開口位置は、ピストン11が縮小側ストロークエンドに達したときに縮小側油室18に連通する位置である。ピストン11が縮小側ストロークエンドに達すると、シリンダポート15が縮小側油室18に連通し、ピストン11が縮小側ストロークエンドから伸長側ストロークエンドに向かって動くと、まず、シリンダポート15がピストン11によって塞がれ、その後、シリンダポート15が伸長側油室19に連通する構成となっている。なお、図3では、シリンダポート15が縮小側油室18に連通した状態を示している。
開閉用油圧流路61が油圧シリンダ10の縮小側油室18に接続され、開閉用油圧流路62が油圧シリンダ10の伸長側油室19に接続されている。
パイロット油圧流路65がシリンダポート15から逆止弁49Hに接続され、パイロット油圧流路66が逆止弁49Hから遅延弁40のポート44Aに接続されている。逆止弁49Hはパイロット操作逆止弁であり、パイロット油圧流路71が開閉用油圧流路62から逆止弁49Hのパイロットポートに接続されている。逆止弁49Hのパイロット比は、シリンダポート15が縮小側油室18に連通したときに、縮小側油室18から逆止弁49Hに流れる作動油が逆止弁49Hを通過可能となるように、適切な値が選択されている。
固定ブラケット3側で、分岐油圧流路84がパイロット油圧流路66から分岐して開閉用油圧流路61に接続され、逆止弁49Jが分岐油圧流路84に設置されている。逆止弁49Jはパイロット油圧流路66側から開閉用油圧流路61側に作動油を流す構成となっている。
固定ブラケット3には、第1の実施形態と同様の構成を有する遅延弁40、遅延弁流路88、分岐遅延弁流路89、90、可変絞り50B及び逆止弁49Gが設置されている。
次に、作用について説明する。
まず、油圧シリンダ10が伸長し、破砕アーム6が閉動作を行う場合について述べる。
開閉用油圧流路61が作動油の排出側となって低圧となり、開閉用油圧流路62が作動油の供給側となって高圧となり、油圧シリンダ10が伸長し、破砕アーム6が閉動作を行う。
ピストン11が縮小側ストロークエンドに達しているときは、シリンダポート15が縮小側油室18に連通し、ピストン11が伸長側ストロークエンドに向かって動くと、シリンダポート15がピストン11によって一旦塞がれ、その後、シリンダポート15が伸長側油室19に連通する。シリンダポート15が縮小側油室18に連通している間は、逆止弁49Hが開閉用油圧流路62の油圧をパイロット圧として閉じている。シリンダポート15が伸長側油室19に連通している間は、逆止弁49Hが自己圧をパイロット圧として閉じている。したがって、油圧シリンダ10が伸長する間は、逆止弁49Hが閉じており、作動油がパイロット油圧流路65からパイロット油圧流路66に流れない。
作動油が高圧の開閉用油圧流路62から遅延弁流路88及び分岐遅延弁流路89、90を通って遅延弁40の二次側油室43に流れ、遅延弁40のピストン41が動き、一次側油室42の作動油がパイロット油圧流路66及び分岐油圧流路84を通って低圧の開閉用油圧流路61に排出され、遅延弁40が閉状態となる。
破砕アーム6の閉動作が終わったら、開閉用油圧流路61が作動油の供給側となって高圧となり、開閉用油圧流路62が作動油の排出側となって低圧となり、油圧シリンダ10が縮小し、破砕アーム6が開動作を行う。
ピストン11が伸長側ストロークエンド側にある状態で、シリンダポート15が伸長側油室19に連通し、ピストン11が縮小側ストロークエンドに向かって動くと、シリンダポート15がピストン11によって一旦塞がれ、ピストン11が縮小側ストロークエンドに達すると、シリンダポート15が縮小側油室18に連通する。シリンダポート15が伸長側油室19に連通している間は、逆止弁49Hが自己圧、すなわち、開閉用油圧流路62に排出される作動油の背圧をパイロット圧として閉じている。シリンダポート15が縮小側油室18に連通すると、作動油が縮小側油室18からパイロット油圧流路65に流れる。縮小側油室18からパイロット油圧流路65を通って逆止弁49Hに流れる作動油の圧力は、それまで逆止弁49Hを閉じていたパイロット圧よりも大きい。したがって、ピストン11が縮小側ストロークエンドに達し、シリンダポート15が縮小側油室18に連通することによって、逆止弁49Hが開き、パイロット油圧流路65とパイロット油圧流路66とが連通し、作動油がパイロット油圧流路65からパイロット油圧流路66に流れる。
作動油がパイロット油圧流路66から遅延弁40の一次側油室42に流れ、遅延弁40の二次側油室43の作動油が分岐遅延弁流路89及び遅延弁流路88を通って開閉用油圧流路62に排出され、遅延弁40は徐々に開状態となる。
遅延弁40は徐々に開状態となった後は、第1の実施形態と同様、逆止弁49Aが開き、作動油が油圧モータ5に流れて油圧モータ5が回転し、破砕機本体2が旋回する。また、作動油の一部が余剰油としてバイパス油圧流路78を流れ、油圧モータ5及びバイパス油圧流路78からそれぞれ作動油が開閉用油圧流路62に排出される。破砕機本体2が旋回したら、開閉用油圧流路61、62を閉止し、油圧モータ5への作動油の供給を絶ち、油圧モータ5の回転を停止し、破砕機本体2の旋回を停止する。そして、破砕機本体2の旋回を停止したら、作業台車のアームで破砕機本体2の位置決めを行い、破砕アーム6の閉動作を行う。
以上のような油圧破砕機1であり、油圧シリンダ10がパイロット油圧流路開閉手段としてシリンダポート15を有するので、必要部品数を減らすことができ、部品配置の自由度が向上し、コスト低減が可能となる。
他の作用は、第1の実施形態と同様である。
本発明を実施するための第3の実施形態を図4を参照しつつ説明する。第1の実施形態と同様の構成のものには同じ符号を付する。
油圧破砕機1は、第1の実施形態で図1に示したものと同様の基本的構成を有する。
油圧シリンダ10は、シリンダチューブ14及びピストン11を有し、シリンダチューブ14にシリンダポート15が形成されており、シリンダポート15は第2の実施形態と同様の構成を有する。
シリンダチューブ14のエンドプレート20に、シリンダチューブ14内に突出する突出部21が形成され、ピストン11先端に突出部21と嵌合可能にクッション室22が形成されている。エンドプレートポート23がエンドプレート20に形成されており、エンドプレートポート23によって伸長側油室19と後述する分岐油圧流路85とが連通している。突出部21、クッション室22及びエンドプレートポート23と、後述する分岐油圧流路85に設置された逆止弁49K及び可変絞り50Cが、遅延手段をなす。
第1の実施形態と同様に、油圧シリンダ10に開閉用油圧流路61、62が接続されており、開閉用油圧流路61が縮小側油室18に連通し、開閉用油圧流路62が伸長側油室19に連通している。
破砕機本体2側で、分岐油圧流路85が開閉用油圧流路62から分岐し、エンドプレートポート23に接続されている。逆止弁49K及び可変絞り50Cが分岐油圧流路85に並列設置されており、逆止弁49Kは開閉用油圧流路62側からエンドプレートポート23側に作動油を流す構成となっている。
パイロット油圧流路65がシリンダポート15から逆止弁49Hに接続されている。逆止弁49Hは第2の実施形態と同様の構成を有する。パイロット油圧流路66が逆止弁49Hからパイロット油圧流路67に接続されており、パイロット油圧流路71が分岐油圧流路85から逆止弁49Hのパイロットポートに接続されている。
次に、作用について説明する。
まず、油圧シリンダ10が伸長し、破砕アーム6が閉動作を行う場合について述べる。
開閉用油圧流路61が作動油の排出側となって低圧となり、開閉用油圧流路62が作動油の供給側となって高圧となると、油圧シリンダ10が伸長し、破砕アーム6が閉動作を行う。
油圧シリンダ10が伸長すると、作動油が、開閉用油圧流路62から伸長側油室19に直接流れるとともに、開閉用油圧流路62から分岐油圧流路85を通って伸長側油室19に流れる。
第2の実施形態と同様に、油圧シリンダ10が伸長する間は、逆止弁49Hが閉じており、作動油がパイロット油圧流路65からパイロット油圧流路66に流れない。
破砕アーム6が閉動作を終わったら、開閉用油圧流路61が作動油の供給側となって高圧となり、開閉用油圧流路62が作動油の排出側となって低圧となり、油圧シリンダ10が縮小し、破砕アーム6が開動作を行う。作動油が伸長側油室19から直接開閉用油圧流路62に排出されるとともに、分岐油圧流路85の可変絞り50Cを通って開閉用油圧流路62に排出される。
ピストン11が縮小側ストロークエンドに接近し、エンドプレート20の突出部21がピストン11のクッション室22に嵌合すると、伸長側油室19から開閉用油圧流路62に排出される作動油が可変絞り50Cによって絞られ、ピストン11の速度が減速し、破砕アーム6の開き速度も減速する。
第2の実施形態と同様に、ピストン11が縮小側ストロークエンドに達しシリンダポート15が縮小側油室18に連通して、逆止弁49Hが開く。逆止弁49Hが開くと、作動油がパイロット油圧流路65からパイロット油圧流路66、67を介して逆止弁49Aのパイロットポートに流れ、逆止弁49Aが開く。
逆止弁49Aが開いた後は、第1の実施形態と同様、逆止弁49Aが開き、作動油が油圧モータ5に流れて油圧モータ5が回転し、破砕機本体2が旋回する。また、作動油の一部が余剰油としてバイパス油圧流路78を流れ、油圧モータ5及びバイパス油圧流路78から作動油が開閉用油圧流路62に排出される。破砕機本体2が旋回したら、開閉用油圧流路61、62を閉止し、油圧モータ5への作動油の供給を絶ち、油圧モータ5の回転を停止し、破砕機本体2の旋回を停止する。そして、破砕機本体2の旋回を停止したら、作業台車のアームで破砕機本体2の位置決めを行い、破砕アーム6の閉動作を行う。
以上のような油圧破砕機1であるので、操作者が破砕アーム6の開き速度の減速を視認してから、破砕アーム6が開きエンドとなるまでの時間が遅延時間となり、この遅延時間内に操作者が破砕機本体2を旋回させるか否かを判断できる。可変絞り50Cを調節することで、破砕アーム6の開き速度が減速してから開きエンドとなるまでの時間を調整できる。
油圧シリンダ10がパイロット油圧流路開閉手段及び遅延手段を有するので、必要部品数を減らすことができ、空間的余裕が小さな固定ブラケット3における各部品の配置の自由度が向上し、コスト低減が可能となる。
他の作用は、第1の実施形態と同様である。
本発明を実施するための第4の実施形態を図5を参照しつつ説明する。第1の実施形態と同様の構成のものには同じ符号を付する。
油圧破砕機1は、以下の点を除いて、第1の実施形態で図1に示したものと同様の構成を有する。
旋回用油圧流路74が固定ブラケット3側で開閉用油圧流路61から分岐して遅延弁40のポート44Aに接続されており、パイロット操作逆止弁である逆止弁49Aが旋回用油圧流路74に設置されている。パイロット油圧流路66が切替弁30の二次側から逆止弁49Aのパイロットポートに接続されている。旋回用油圧流路77が遅延弁40のポート44Bから油圧モータ5に接続されている。
次に、作用について説明する。
まず、油圧シリンダ10が縮小し、破砕アーム6が開動作を行う場合について述べる。なお、最初、遅延弁40が閉状態にあるものとする。
第1の実施形態と同様に、油圧シリンダ10が縮小し、油圧シリンダ10のピストンが縮小側ストロークエンドに達するまでは、切替弁30が閉位置にある。逆止弁49Fによってパイロット油圧流路66が閉止しており、作動油が開閉用油圧流路61からパイロット油圧流路65を通ってパイロット油圧流路66に流れることはない。
油圧シリンダ10のピストンが縮小側ストロークエンドに達すると、切替弁30が開位置になり、パイロット油圧流路66が逆止弁49Fをバイパスして連通する。作動油が開閉用油圧流路61からパイロット油圧流路65、66を通って逆止弁49Aのパイロットポートに流れ、逆止弁49Aが開き、旋回用油圧流路74が連通する。旋回用油圧流路74が連通すると、作動油が開閉用油圧流路61から旋回用油圧流路74を通って遅延弁40の一次側油室42とバイパス流路78に流れる。作動油が遅延弁40の一次側油室42に流れると、二次側油室43の作動油が開閉用油圧流路62に排出され、遅延弁40が徐々に開状態となる。
遅延弁40が開状態となると、作動油が遅延弁40の一次側油室42からポート44Bを通って旋回用油圧流路77に流れ、旋回用油圧流路77から油圧モータ5に流れて、油圧モータ5が回転し、破砕機本体2が旋回する。作動油は油圧モータ5から旋回用油圧流路75に流れる。
旋回用油圧流路74からバイパス油圧流路78に流れる作動油は余剰油となり、余剰油の流量はバイパス油圧流路78の可変絞り50Aによって調節され、同時に、旋回用油圧流路74から遅延弁40及び旋回用油圧流路77を通って油圧モータ5に流れる作動油の流量も調節され、破砕機本体2の旋回速度が調整される。
油圧モータ5に流れた作動油とバイパス油圧流路78に流れた余剰油はそれぞれ旋回用油圧流路75から開閉用油圧流路62に排出される。
破砕機本体2が旋回したら、開閉用油圧流路61、62を閉止し、油圧モータ5への作動油の供給を絶ち、油圧モータ5の回転を停止し、破砕機本体2の旋回を停止する。破砕機本体2の旋回を停止したら、作業台車のアームで破砕機本体2の位置決めを行い、油圧シリンダ10を伸長して破砕アーム6を閉じ、破砕アーム6で破砕対象物を挟圧破砕し、破砕作業を行う。
油圧シリンダ10を伸長するときは、第1の実施形態と同様に、開閉用油圧流路62が作動油の供給側となって高圧となり、開閉用油圧流路61が作動油の排出側となって低圧となる。油圧シリンダ10が伸長し、切替弁30が閉位置に切り替わり、パイロット油圧流路66が逆止弁49Fによって閉止する。作動油が高圧の開閉用油圧流路62から遅延弁40の二次側油室43に流れ、遅延弁40のピストン41が一次側油室42側端まで動く。一次側油室42の作動油が旋回用油圧流路74に排出され、遅延弁40が閉状態に戻る。一次側油室42から旋回用油圧流路74に排出された作動油は逆止弁49Aを通って低圧の開閉用油圧流路61に流れる。
遅延弁40のピストン41が一次側油室42側に動き始めると遅延弁40のポート44Bが直ちに閉じ、旋回用油圧流路77が閉止する。
破砕アーム6で破砕対象物を挟圧破砕したら、油圧シリンダ10を縮小して破砕アーム6を開き、必要に応じて破砕機本体2を旋回させ、次の破砕作業のために破砕機本体2の位置決めを行う。
以上のような油圧破砕機1であり、遅延弁40は、逆止弁49Aが切換わり、油圧回路内の圧力が低下した後で作動するので、第1〜第3の実施形態と比べて、遅延弁40に作用する圧力は低くなり、機器自体を小型化できる。
他の作用は、第1の実施形態と同様である。
なお、第1、第4の実施形態において、パイロット油圧流路65が開閉用油圧流路62から分岐して切替弁30の一次側に接続する構成とするとともに、破砕アーム6が閉じエンドとなるときにロッドガード12が切替弁30のスプール31を押し、切替弁30が開位置となるように構成すれば、被破砕構造物を挟圧破砕した後、露出した鉄筋を破砕アーム6でつまんで旋回することも可能である。
また、第1、第4の実施形態において、油圧シリンダ10のロッドガード12が切替弁30のスプール31を押す構成としたが、代わりに、破砕アーム6の状態に応じて位置が変化する他のものがスプール31を押す構成としてもよい。例えば、油圧シリンダ10のピストンロッドがスプール31を押す構成としてもよく、破砕アーム6がスプール31を押す構成としてもよく、破砕アーム6の動作に応じて揺動する油圧シリンダ10自身がスプール31を押す構成としてもよい。
第2の実施形態において、パイロット油圧流路71が開閉用油圧流路61から分岐して逆止弁49Hに接続する構成とするとともに、シリンダチューブ14内におけるシリンダポート15の開口位置を、ピストン11が伸長側ストロークエンドに達したときに伸長側油室19と連通する位置とすれば、破砕アーム6が閉じエンドとなるときのみ、破砕機本体2を旋回させることが可能となる。
第1の実施形態に係る油圧破砕機の断面図である。 第1の実施形態に係る油圧破砕機の油圧回路の構成図である。 第2の実施形態に係る油圧破砕機の油圧回路の構成図である。 第3の実施形態に係る油圧破砕機の油圧回路の構成図である。 第4の実施形態に係る油圧破砕機の油圧回路の構成図である。 従来の油圧破砕機の油圧回路の構成図である。
符号の説明
1 油圧破砕機
2 破砕機本体
3 固定ブラケット
4 旋回輪
5 油圧モータ
6 破砕アーム
10 油圧シリンダ
11 油圧シリンダのピストン
12 ロッドガード
14 シリンダチューブ
15 シリンダポート
18 縮小側油室
19 伸長側油室
20 エンドプレート
21 突出部
22 クッション室
23 エンドプレートポート
30 切替弁
31 切替弁のスプール
40 遅延弁
41 遅延弁のピストン
42 一次側油室
43 二次側油室
44A、44B、44C、44D 遅延弁のポート
49A、49D、49E、49F、49G、49H、49J、49K 逆止弁
50A、50B、50C 可変絞り
53 ブレーキ弁
54A、54B スイベル
61、62 開閉用油圧流路
65、66、67、71 パイロット油圧流路
74、75、77 旋回用油圧流路
78 バイパス油圧流路
84、85 分岐油圧流路
88 遅延弁流路
89、90 分岐遅延弁流路

Claims (2)

  1. 破砕アームと、破砕アームを開閉可能に支持する破砕機本体と、破砕機本体を旋回可能に作業台車のアームに接続する固定ブラケットと、破砕機本体に配置されて破砕アームの開閉を行う油圧アクチュエータと、破砕機本体の旋回を行う油圧モータと、を有する油圧破砕機であって、
    作業台車側から油圧アクチュエータに接続された開閉用油圧流路と、
    前記開閉用油圧流路から分岐して油圧モータに接続された旋回用油圧流路と、
    前記開閉用油圧流路又は油圧アクチュエータからのパイロット圧によって開閉して前記旋回用油圧流路の連通と閉止とを切り替えるパイロット操作逆止弁と、
    前記パイロット圧を前記パイロット操作逆止弁に伝えるパイロット油圧流路と、
    破砕アーム又は油圧アクチュエータの位置に応じて前記パイロット油圧流路の連通と閉止とを切り替えるパイロット油圧流路開閉手段と、
    前記旋回用油圧流路から分岐し油圧モータをバイパスし前記旋回用油圧流路に再び合流するとともに可変絞りが設置されているバイパス流路と、
    前記パイロット油圧流路が連通してから油圧モータが回転するまでの遅延時間を与える遅延手段と、を有することを特徴とする油圧破砕機。
  2. 前記パイロット油圧流路開閉手段が油圧アクチュエータに設けられていることを特徴とする請求項1記載の油圧破砕機。
JP2006291465A 2006-10-26 2006-10-26 油圧破砕機 Active JP5074739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006291465A JP5074739B2 (ja) 2006-10-26 2006-10-26 油圧破砕機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006291465A JP5074739B2 (ja) 2006-10-26 2006-10-26 油圧破砕機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008104976A true JP2008104976A (ja) 2008-05-08
JP5074739B2 JP5074739B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=39438784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006291465A Active JP5074739B2 (ja) 2006-10-26 2006-10-26 油圧破砕機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5074739B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115350743A (zh) * 2022-08-04 2022-11-18 江苏安疆装备有限公司 一种往复式破碎机
CN115839357A (zh) * 2023-02-10 2023-03-24 青岛力克川液压机械有限公司 一种用于液压回转马达的延时制动控制阀

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05171934A (ja) * 1991-12-24 1993-07-09 Toyota Motor Corp 統合型油圧供給装置に於ける油圧駆動式冷却ファン装置の回転数制御装置
JP2001065608A (ja) * 1999-08-31 2001-03-16 Okada Aiyon Corp 破砕機の旋回制動機構
JP2001116005A (ja) * 1999-10-15 2001-04-27 Okada Aiyon Corp 破砕機の油圧回路
JP2002120990A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd 建設機械の旋回制御装置
JP2003232301A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Okada Aiyon Corp 破砕機及び建築作業用アタッチメント
JP2003343509A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Okada Aiyon Corp 破砕機、並びに、破砕機の油圧回路
JP2004169732A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Howa Mach Ltd スイーパのブラシ回転油圧制御回路
JP2006075726A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Furukawa Co Ltd 油圧破砕機

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05171934A (ja) * 1991-12-24 1993-07-09 Toyota Motor Corp 統合型油圧供給装置に於ける油圧駆動式冷却ファン装置の回転数制御装置
JP2001065608A (ja) * 1999-08-31 2001-03-16 Okada Aiyon Corp 破砕機の旋回制動機構
JP2001116005A (ja) * 1999-10-15 2001-04-27 Okada Aiyon Corp 破砕機の油圧回路
JP2002120990A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd 建設機械の旋回制御装置
JP2003232301A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Okada Aiyon Corp 破砕機及び建築作業用アタッチメント
JP2003343509A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Okada Aiyon Corp 破砕機、並びに、破砕機の油圧回路
JP2004169732A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Howa Mach Ltd スイーパのブラシ回転油圧制御回路
JP2006075726A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Furukawa Co Ltd 油圧破砕機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115350743A (zh) * 2022-08-04 2022-11-18 江苏安疆装备有限公司 一种往复式破碎机
CN115350743B (zh) * 2022-08-04 2024-04-02 江苏安疆装备有限公司 一种往复式破碎机
CN115839357A (zh) * 2023-02-10 2023-03-24 青岛力克川液压机械有限公司 一种用于液压回转马达的延时制动控制阀
CN115839357B (zh) * 2023-02-10 2024-01-12 青岛力克川液压机械有限公司 一种用于液压回转马达的延时制动控制阀

Also Published As

Publication number Publication date
JP5074739B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104097686B (zh) 液压转向装置
CN105090154B (zh) 一种卸荷阀块、开闭芯液压系统及工程机械
CN107284522B (zh) 液压转向装置
CN204985136U (zh) 一种卸荷阀块、开闭芯液压系统及工程机械
US9650232B2 (en) Hydraulic drive apparatus for work machine
JP2005003183A (ja) 建設機械の油圧回路
US7540231B2 (en) Control valve device for the control of a consumer
JP4240075B2 (ja) 油圧ショベルの油圧制御回路
US7617760B2 (en) Valve device
JP5074739B2 (ja) 油圧破砕機
JP2010014244A (ja) 建設機械
JP2004308746A (ja) カウンタバランス弁
JP2002089505A (ja) 液圧回路
US7395662B2 (en) Hydraulic control arrangement
JP5009494B2 (ja) 油圧破砕機
JP2008308944A (ja) 建設機械におけるアタッチメントの油圧制御装置
JP2009063115A (ja) 流体圧制御装置
JP2002130473A (ja) 油圧閉回路
JP2007107607A (ja) 液圧回路
JP4943119B2 (ja) 油圧破砕機
JP4951363B2 (ja) 油圧回路
JP2010112493A (ja) 作業機械の制御装置
JP2003293400A (ja) 油圧ショベルの油圧回路
JP2001116005A (ja) 破砕機の油圧回路
JP2010248858A (ja) 破砕機の油圧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20090806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120814

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5074739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250