JP2008104930A - マイクロ波反応装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
危険が少なく、またバッチ処理であっても短時間で処理できる、マイクロ波で加熱して化学反応を促進させる装置を提供する。
【解決手段】
マイクロ波反応装置は、マイクロ波発振器2が付された筐体1内に、マイクロ波が照射される反応物質の入るべき封鎖空間の反応容器3が配置され、反応容器3に付随する温度センサー5の挿入口、不活性ガスまたは反応原料の流入パイプの挿入口、あるいは反応生成物または反応余剰物の排出パイプの挿入口が筐体1内に位置している。
【選択図】 図1
危険が少なく、またバッチ処理であっても短時間で処理できる、マイクロ波で加熱して化学反応を促進させる装置を提供する。
【解決手段】
マイクロ波反応装置は、マイクロ波発振器2が付された筐体1内に、マイクロ波が照射される反応物質の入るべき封鎖空間の反応容器3が配置され、反応容器3に付随する温度センサー5の挿入口、不活性ガスまたは反応原料の流入パイプの挿入口、あるいは反応生成物または反応余剰物の排出パイプの挿入口が筐体1内に位置している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マイクロ波を反応物質または媒体物質に照射し、その反応物質または媒体物質を活性化させ化学反応を促進させる装置に関するものである。
マイクロ波は極超短波とも呼ばれ、極性基を持つ物質に照射すると、その物質が加熱等、活性化する。かかるマイクロ波による加熱は、内部加熱とも呼ばれ、応用製品として家庭用の電子レンジがある。
マイクロ波による加熱作用を化粧品・薬品の製造装置における液体等の加熱や、化学反応促進の試みが行われている。例えば特許文献1には、マイクロ波を用いた反応装置が記載されている。この反応装置は、筐体天井に穴を明けて、フラスコの各口端を突出させ、該先端に窒素ガスの流出入管、冷却器または滴下ロートを接続していた。また特許文献2には、マイクロ波による化学反応装置が示されている。これら特許文献1、特許文献2の反応装置で、フラスコ等の反応容器は筐体の内部に配置されているが、反応原料の供給口等は筐体の外部に位置している。
特許文献1や特許文献2の反応装置のように、反応容器であるフラスコへの供給口等が筐体から突出していると、ガラス製フラスコの場合、破損しやすいという問題がある。また、反応物質のロット変え、あるいは物質変え等のバッチ処理にあたり、反応装置から反応容器を取り出し、取り付けに手間がかかるという問題がある。また反応装置からマイクロ波が遺漏するという問題がある。
そこで、本発明は前記の問題点を解消するためになされたもので、危険が少なく、またバッチ処理であっても短時間で処理できる、マイクロ波で化学反応を促進させる装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載されたマイクロ波反応装置は、マイクロ波発振器が付された筐体内に、マイクロ波が照射される反応物質の入る反応容器が配置され、該反応容器は封鎖系であって、付随する温度センサーの挿入口、不活性ガスまたは反応原料の流入パイプの挿入口、あるいは反応生成物または反応余剰物の排出パイプの挿入口が該筐体内に位置していることを特徴とする。
同じく請求項2に記載されたマイクロ波反応装置は、請求項1に記載のマイクロ波反応装置であって、該挿入口と、挿入される温度センサーまたは各パイプとの隙間が、非導電物質で封鎖されていることを特徴とする。
請求項3に記載されたマイクロ波反応装置は、請求項1に記載のマイクロ波反応装置であって、該挿入口と、挿入される温度センサーまたは各パイプとの隙間が、アース電位に導通する導電物質で封鎖されていることを特徴とする。
請求項4に記載されたマイクロ波反応装置は、請求項1に記載のマイクロ波反応装置であって、該流入パイプおよび/または排出パイプに、アース電位に導通する導電物質のフィルターが付されていることを特徴とする。
請求項5に記載されたマイクロ波反応装置は、前記導電物質が金属であることを特徴とする。
請求項6に記載されたマイクロ波反応装置は、請求項1に記載のマイクロ波反応装置であって、前記した不活性ガスまたは反応原料の流入パイプ、あるいは反応生成物または反応余剰物の排出パイプが変心継ぎ手で連結されていることを特徴とする。
請求項7に記載されたマイクロ波反応装置は、請求項1に記載のマイクロ波反応装置であって、該変心継ぎ手の断面が多角形状であることを特徴とする。
本発明のマイクロ波反応装置は、反応容器内の反応物質または媒体物質にマイクロ波が照射され、その反応物質または媒体物質が活性化して化学反応が促進する。このマイクロ波反応装置は、筐体によるシールド効果と開口部に設置された導電性物質、例えば金属によるシールド効果が大きく、外部に電磁波の遺漏がないため、安全である。反応容器の付属するパイプ類の挿入口等が筐体の内部にあるから、破損することがない。また、反応物質のロット変え、あるいは物質変え等のバッチ処理にあたり、反応装置から反応容器の取り出しや、取り付けがやりやすく、短時間で処理できる。
以下、本発明を実施するための好ましい実施形態を図面を参照して詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施形態に限定されるものではない。
図1は本発明のマイクロ波反応装置の一実施例を示す外観正面図である。このマイクロ波反応装置は、筐体1と、マイクロ波発振器2と、装置の制御ボックス20とを備えている。
筐体1は、多くの孔があいている金属板でつくられた前扉26で開閉でき、前扉26を閉じていても、内部を透視できるようになっている。マイクロ波発振器2に繋がる導波管4が筐体1に向かって取り付けられている。筐体1内には、反応容器である三口フラスコ3が台座21に戴置されている。フラスコ3内にマグネットスターラー12が配置される。台座21にはマグネットスターラー12のためのモーターが内蔵されている。
三口フラスコ3の中央の開口は、温度シーズカップル線5が挿入され、ゴム栓10で気密が保たれている。三口フラスコ3の右側の開口は、図2に示すとおり、変心継ぎ手8がゴム栓6で気密を保って挿入される。変心継ぎ手8は、不活性ガス用ホース14に挿入され、不活性ガス、例えば窒素やアルゴンガスのボンベに繋がっている。同じく左側の開口は変心継ぎ手9がゴム栓7で気密を保って挿入される。変心継ぎ手9は、排気ホース15に繋がっている。
金属シーズの温度シーズカップル線5は、金属ねじ込み継ぎ手21で筐体1に取り付けられる。不活性ガス用金属ホース14、および排気用金属ホース15は、図3に示す構造の金属ねじ込み継ぎ手22・23で筐体1に取り付けられる。金属ねじ込み継ぎ手22・23は、金属のフィルター25が付されている。筐体1は金属製のジャケット構造である。また金属ねじ込み継ぎ手21、22、23が筐体1に取り付けらた穴の内周は金属の内張り13が付される。
マイクロ波反応装置の制御ボックス20には、温度シーズカップル5を入力とする温度制御回路、マイクロ波発振器2に繋がる発振出力回路、タイマー、電源回路等が組み込まれている。この実施例では、制御ボックス20の外観として、温度設定スイッチボックス17、出力メーター18、タイマー設定つまみ19、デジタル温度表示器27を示している。
このマイクロ波反応装置を用いて、化学物質の合成等の反応を行うときには、三口フラスコ3に反応原料を入れてから上記のとおりセットし、制御ボックス20から温度設定、タイマー設定をして、電源を入れる。するとマイクロ波発振器2から発振したマイクロ波が導波管4を通じて筐体1内の三口フラスコ3に入っている反応原料を照射する。マイクロ波を照射された反応原料は、昇温等の活性化がされ、化学反応が促進する。その間、不活性ガスがボンベからホース14、変心継ぎ手8を経て三口フラスコ3内に導入される。反応原料または反応副生物のアウトガス、あるいは導入されてきた不活性ガスが、変心継ぎ手9、排気ホース15を経て排出される。
このような一連の反応操作中、このマイクロ波反応装置は筐体1が金属で覆われているので、外部にマイクロ波の遺漏がない。特に筐体1に設置されるねじ込み継ぎ手21・22・23は金属、フィルター25も金属であるから、マイクロ波のシールドが完全になる。
尚、不活性ガス用ホース14、排気用ホース15、および継ぎ手エルボ16はプラスチック等の非導電性物質であってもよい。
図4には、変心継ぎ手の別の実施例の正面図が示してある。4角形の耐熱ゴム30に変心して2個の有低孔があけられ、これらの有低孔は内部で通じている。そこにガラスパイプ、または耐熱プラスチックのパイプを差し込むことで変心継ぎ手とすることができる。これは、耐熱プラスチックまたは耐熱ガラスによる一体型でも良い。図5、図6はこの変心継ぎ手の平面図である。
また、継ぎ手が図2、図4(図5又は図6)に示すように偏平であることによって、ゴム栓に抜き挿しするときには、回しやすい構造となっている。特に図4、図5に示すように多角形であると、工具が掛かりやすく滑らないので、ゴム栓への抜き挿しの作業性はさらに良くなる。
1は筐体、2はマイクロ波発振器、3は反応容器、4は導波管、5は温度シーズカップル線、6・7・10はゴム栓、8・9は変心継ぎ手、12はマグネットスターラ、13は金属の内張り、14は不活性ガス用ホース、15は排気用ホース、16は継ぎ手エルボ、17はスイッチボックス、18は出力メーター、19は時間設定タイマー、20は制御ボックス、21・22・23は金属継ぎ手、25は金属フィルター、26は前扉、27はデジタル温度表示器、30は変心継ぎ手用耐熱ゴムまたは一体成形プラスチックである。
Claims (7)
- マイクロ波発振器が付された筐体内に、マイクロ波が照射される反応物質の入る反応容器が配置され、該反応容器は封鎖系であって、付随する温度センサーの挿入口、不活性ガスまたは反応原料の流入パイプの挿入口、あるいは反応生成物または反応余剰物の排出パイプの挿入口が該筐体内に位置していることを特徴とするマイクロ波反応装置。
- 該挿入口と、挿入される温度センサーまたは各パイプとの隙間が、非導電物質で封鎖されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波反応装置。
- 該挿入口と、挿入される温度センサーまたは各パイプとの隙間が、アース電位に導通する導電物質で封鎖されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波反応装置。
- 該流入パイプおよび/または排出パイプに、アース電位に導通する導電物質のフィルターが付されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波反応装置。
- 請求項3または4に記載された導電物質が金属であることを特徴とするマイクロ波反応装置。
- 前記した反応不活性ガスまたは反応原料の流入パイプ、あるいは反応生成物または反応余剰物の排出パイプが変心継ぎ手で連結されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波反応装置。
- 該変心継ぎ手の断面が多角形状であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波反応装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006289088A JP2008104930A (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | マイクロ波反応装置 |
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JP2006289088A JP2008104930A (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | マイクロ波反応装置 |
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Cited By (2)
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2006
- 2006-10-24 JP JP2006289088A patent/JP2008104930A/ja active Pending
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