JP2008104640A - 超音波診断装置、心拍同期信号生成装置及び心拍同期信号生成方法 - Google Patents

超音波診断装置、心拍同期信号生成装置及び心拍同期信号生成方法 Download PDF

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雄志 深澤
Kazuto Nakada
一人 中田
Kenichi Unayama
憲一 宇南山
Nobuyuki Iwama
信行 岩間
Katsuteru Kuramata
勝輝 倉俣
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Abstract

【課題】生体信号に基づく心拍同期信号を正確かつ短時間で生成する。
【解決手段】標準波形情報保管部13は、予め収集された標準心電波形(第1の心電波形)におけるP−R間隔を検出する。P/R波近傍位置設定部14は、略リアルタイムで供給される第2の心電波形と閾値αとの比較によって第2の心電波形におけるP波の近傍位置に基準位置P1を設定し、更に、基準位置P1からP−R間隔だけ経過した基準位置P2をR波の近傍位置に設定する。そして、利得制御部15は、第2の心電波形におけるR波の近傍領域に対する増幅度が最大となるように増幅部16の利得特性を基準位置P1及び基準位置P2に基づいて設定する。次いで、同期信号発生部17は、増幅部16によってR波が強調された第2の心電波形と閾値βとの比較によって第2の心電波形におけるR波を検出し、このR波を基準として心拍同期信号を発生する。
【選択図】図3

Description

本発明は、超音波診断装置、心拍同期信号生成装置及び心拍同期信号生成方法に係り、特に、心電波形等の生体信号に基づく心拍同期信号を正確に得ることが可能な超音波診断装置、心拍同期信号生成装置及び心拍同期信号生成方法に関する。
超音波診断装置は、超音波プローブに内蔵された振動素子から発生する超音波パルスを被検体内に放射し、被検体組織の音響インピーダンスの差異によって生ずる超音波反射波を前記振動素子によって受信することにより各種生体情報を収集するものである。
この装置を用いた診断法は、超音波プローブを体表に接触させるだけの簡単な操作でリアルタイムの2次元あるいは3次元の超音波画像が容易に観察できるため、生体臓器の機能診断や形態診断に広く用いられている。生体内の組織あるいは血球からの反射波により生体情報を得る超音波診断法は、超音波パルス反射法と超音波ドプラ法の2つの大きな技術開発により急速な進歩を遂げ、これらの技術を用いて得られるBモード画像とカラードプラ画像は、今日の超音波画像診断において不可欠なものとなっている。
又、心臓領域における超音波診断では、心機能を客観的かつ定量的に評価することが極めて重要とされており、その測定項目として心臓組織の運動速度、血流の速度や乱れ、心腔内容積の変化に基づく心臓駆出率等がある。
特に、心臓の拡張末期及び収縮末期における心腔内容積から算出される心臓駆出率は心機能評価に極めて有効な情報を与えてくれる。この心腔内容積の計測は、従来、医師や検査技師(以下、操作者と呼ぶ。)が超音波診断装置によって得られた心臓の2次元画像データにおける心筋内壁に輪郭線をマニュアル設定し、この輪郭線によって囲まれる心腔内の長軸を基準としたModified-Simpson法を適用することによって行なわれてきたが、ボリュームデータの短時間収集が可能な超音波診断装置の実用化により、従来の2次元画像データから推定する方法と比較してその計測精度は著しく向上し、又、操作者の負担も低減した。
ところで、所望の心拍時相における画像データやボリュームデータの収集、更には、これらのデータに基づいた心臓駆出率等の各種診断パラメータの計測は、通常、被検体から得られる心電波形等の生体信号に同期して行なわれる。
例えば、当該被検体に対する時系列的な画像データの生成と並行して生体信号に基づく心拍時相を計測し、画像データを保存する際に前記心拍時相を画像データの付帯情報として保存する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この方法によれば、上述の画像データを表示する際に、心拍時相情報に基づいて画像データを読み出すことができるため所望の心拍時相における画像データを短時間かつ容易に表示することが可能となる。同様にして、診断パラメータの計測においても、付帯情報として付加された心拍時相情報に基づいて読み出した画像データやボリュームデータに対して所定の処理を行なうことにより所望の心拍時相における診断パラメータを精度よく計測することが可能となる。
一方、被検体によってその振幅や形状が異なる生体信号に基づいて心拍時相の設定に必要な心拍同期信号を生成する際、正確な心拍同期信号を生成するために種々の工夫がなされている。例えば、心電波形を用いて心拍同期信号の生成を行なう場合、最大振幅を有するR波の検出位置(検出時刻)に基づいて心拍同期信号を生成する方法が通常行なわれており、第1の方法として、R波の振幅値近傍に設定された閾値と心電波形を比較し、心電波形が閾値を超えたタイミングを検出することによって心拍同期信号を生成する方法がある。又、第2の方法として、当該被検体から予め検出された標準的な心電波形(テンプレート)と略リアルタイムで検出される心電波形との相関処理(所謂、パターンマッチング)を行ない、相関値が最大となるR波の位置(時刻)に基づいて心拍同期信号を生成する方法も行なわれている。
特開2004−305453号公報
上述の心電波形と所定の閾値とを比較する第1の方法は、リアルタイムかつ簡単な回路構成で心拍同期信号を生成することができるため、所望の心拍時相における各種診断パラメータの計測を効率よく行なうことが可能となる。しかしながら、R波に先行するP波やR波に後続するT波の振幅に対してR波の振幅が顕著に大きくない場合、P波やT波の発生タイミングにおいてもR波の場合と同様な心拍同期信号が生成される可能性がある。即ち、1心拍周期において複数個の心拍同期信号が生成されるという問題が発生する。この場合、心電波形の振幅や形状は被検体によって異なり時間的な変動も発生するため、P波やT波の振幅がR波の振幅に接近した場合にはR波のタイミングのみが検出される好適な閾値を常時設定することは不可能となる。
一方、テンプレートと心電波形とのパターンマッチングによる第2の方法は、R波の振幅がP波やT波の振幅に対して著しく大きくない場合においても正確な心拍同期信号を生成することが可能となるが、パターンマッチングの処理に多くの時間を要するため各種診断パラメータの短時間計測を困難にするという問題点を有している。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被検体から検出された生体信号に基づき、正確な心拍同期信号を短時間で生成することが可能な超音波診断装置、心拍同期信号生成装置及び心拍同期信号生成方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の心拍同期信号生成装置は、被検体から収集された心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する心拍同期信号生成装置において、前記被検体から予め収集された第1の心電波形におけるP波及びR波の位置情報に基づいて前記被検体からリアルタイムで収集される第2の心電波形に設定されたR波近傍領域を強調増幅する増幅手段と、この増幅手段によって強調増幅された前記第2の心電波形におけるR波を検出して心拍同期信号を発生する同期信号発生手段とを備えたことを特徴としている。
又、請求項2に係る本発明の心拍同期信号生成装置は、被検体から収集された心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する心拍同期信号生成装置において、前記被検体から予め収集された第1の心電波形におけるP波及びR波を検出するP/R波検出手段と、前記被検体からリアルタイムで収集される第2の心電波形に対し第1の閾値及び前記第1の閾値より大きな値を有する第2の閾値を設定する閾値設定手段と、前記第1の閾値と前記P波及びR波の位置情報に基づき前記第2の心電波形のP波近傍における第1の基準点とR波近傍における第2の基準点を設定するP/R波近傍位置設定手段と、前記第2の心電波形を増幅する増幅手段と、前記第2の基準点の利得が前記第1の基準点の利得より大きくなるように前記増幅手段の利得特性を制御する利得制御手段と、前記増幅手段によって増幅された前記第2の心電波形と前記第2の閾値に基づいて心拍同期信号を発生する同期信号発生手段とを備えたことを特徴としている。
一方、請求項7に係る本発明の超音波診断装置は、被検体に対する超音波の送受信によって得られた受信信号に基づいて所望の心拍時相における超音波データを生成する超音波診断装置において、前記心拍時相を設定する手段として請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載した心拍同期信号生成装置を備えることを特徴としている。
又、請求項8に係る本発明の心拍同期信号生成方法は、被検体から収集された心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する心拍同期信号生成方法であって、P/R波検出手段が、前記被検体から予め収集された第1の心電波形に対してP波及びR波を検出するステップと、P/R波近傍位置設定手段が、前記被検体からリアルタイムで収集される第2の心電波形に第1の閾値を設定して前記第2の心電波形のP波近傍に第1の基準点を設定し、前記第1の心電波形における前記P波及びR波の位置情報に基づき前記第1の基準点から所定間隔経過した前記第2の心電波形のP波近傍に第2の基準点を設定するステップと、増幅手段が、前記第2の基準点を最大利得として前記第2の心電波形を増幅するステップと、同期信号発生手段が、増幅された前記第2の心電波形に第2の閾値を設定してR波を検出し、このR波に基づいて心拍同期信号を発生するステップとを有することを特徴としている。
本発明によれば、被検体から検出された生体信号に基づいて心拍同期信号を生成する際、正確な心拍同期信号を短時間で生成することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下に述べる本発明の第1の実施例における超音波診断装置では、振動素子が2次元配列された超音波プローブを用いて当該被検体から収集した受信信号に基づき時系列的なボリュームデータを生成し、更に、前記被検体から得られた心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する。そして、心拍同期信号に基づいて設定された心臓の収縮末期及び拡張末期において生成されたボリュームデータを用いて心腔内容積を計測し、これらの心拍時相における心腔内容積の変化に基づいて心臓駆出率を診断パラメータとして算出する。
このとき、上述の超音波診断装置に備えられ心拍同期信号を生成する心拍同期信号生成装置は、予め収集された当該被検体の標準心電波形(第1の心電波形)に対してP波及びR波の位置とP−R間隔を検出する。次いで、当該被検体から略リアルタイムで検出される心電波形(第2の心電波形)と閾値α(第1の閾値)との比較によって第2の心電波形におけるP波の近傍位置に基準位置P1(第1の基準位置)を設定し、更に、基準位置P1からP−R間隔だけ経過した基準位置P2(第2の基準位置)を第2の心電波形におけるR波の近傍位置に設定する。そして、第2の心電波形におけるR波の近傍領域に対する増幅度が最大となるように増幅部の利得特性を基準位置P1及び基準位置P2に基づいて設定する。次いで、増幅部によってR波が強調された第2の心電波形と閾値β(第2の閾値)との比較によって第2の心電波形におけるR波を検出し、このR波を基準として心拍同期信号を生成する。
尚、本実施例では、診断パラメータとして収縮末期及び拡張末期の心腔内容積に基づく心臓駆出率を計測する場合について述べるが、これに限定されない。又、Bモードデータから生成されたボリュームデータに基づいて上述の診断パラメータを計測する場合について述べるが、カラードプラデータのような他のデータから生成されたボリュームデータに基づいて各種診断パラメータを計測してもよい。
(装置の構成)
本発明の第1の実施例における超音波診断装置の構成と基本動作につき図1乃至図6を用いて説明する。尚、図1は、本実施例における超音波診断装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、この超音波診断装置を構成する送受信部及びデータ生成部の構成を示すブロック図である。
図1に示した本実施例の超音波診断装置100は、被検体の3次元領域に対し超音波パルス(送信超音波)を送信し、この送信によって得られた超音波反射波(受信超音波)を電気信号(受信信号)に変換する複数個の振動素子を有した超音波プローブ3と、当該被検体の所定方向に対して超音波パルスを送信するための駆動信号を前記振動素子に供給し、この振動素子から得られた複数チャンネルの受信信号を整相加算する送受信部2と、整相加算後の受信信号を処理してボリュームデータを生成するボリュームデータ生成部4と、当該被検体の生体信号として心電波形(ECG信号)を計測する生体信号計測ユニット5と、計測された心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する心拍同期信号生成装置1と、心拍同期信号に基づいてボリュームデータ生成部4が生成した心臓の収縮末期及び拡張末期におけるボリュームデータを用いて診断パラメータを計測する診断パラメータ計測部6を備えている。
更に、超音波診断装置100は、生体信号計測ユニット5によって計測された心電波形や心拍同期信号生成装置1が生成した心拍同期信号、更には、診断パラメータ計測部6による診断パラメータの計測結果等を表示する表示部7と、被検体情報の入力やボリュームデータ生成条件の設定、閾値の入力、利得特性における最大利得及び最小利得の設定等を行なう入力部8と、超音波診断装置100における上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部9を備えている。
超音波プローブ3は、2次元配列されたNx個の図示しない振動素子を有した先端部を被検体の体表に接触させ体内の3次元領域に対し超音波の送受信を行なう。そして、超音波プローブ3における振動素子の各々は、図示しないNxチャンネルの多芯ケーブルを介して送受信部2に接続されている。振動素子は電気音響変換素子であり、送信時には電気パルス(駆動信号)を超音波パルス(送信超音波)に変換し、又、受信時には超音波反射波(受信超音波)を電気的な受信信号に変換する機能を有している。この超音波プローブ3には、セクタ走査対応、リニア走査対応、コンベックス走査対応等があり、本実施例ではセクタ走査用の超音波プローブ3を用いた場合について述べるが、リニア走査やコンベックス走査等に対応した超音波プローブであっても構わない。
次に、図2に示す送受信部2は、超音波プローブ3におけるNx個の振動素子に対して駆動信号を供給する送信部21と、前記振動素子から得られたNxチャンネルの受信信号に対して整相加算を行なう受信部22を備えている。
送信部21は、送信超音波の繰り返し周期を決定するレートパルスを発生するレートパルス発生器211と、送信超音波を所定の深さに集束するための遅延時間と所定の方向に送信するための遅延時間を前記レートパルスに与える送信遅延回路212と、このレートパルスの遅延時間に基づいて駆動パルスを生成し超音波プローブ3に内蔵されたNx個の振動素子を駆動する駆動回路213を有している。
一方、受信部22は、振動素子から供給されたNxチャンネルの受信信号をA/D変換するA/D変換器221と、所定の深さからの受信超音波を集束するための遅延時間と所定方向に対して受信指向性を設定するための遅延時間をA/D変換されたNxチャンネルの受信信号の各々に与える受信遅延回路222と、受信遅延回路222から出力されたNxチャンネルの受信信号を加算合成する加算器223を有し、受信遅延回路222と加算器223により、被検体の所定方向から得られた受信信号は整相加算される。
次に、ボリュームデータ生成部4は、送受信部2の受信部22から出力される整相加算後の受信信号に対し所定の処理を行なってBモードデータを生成する受信信号処理部41と、このBモードデータを当該被検体の3次元領域における超音波の送受信方向に対応させて順次保存しボリュームデータを生成するデータ記憶部42を備えている。そして、受信信号処理部41は、受信部22の加算器223から供給された受信信号を包絡線検波する包絡線検波器411と、包絡線検波された信号の振幅を対数変換してBモードデータを生成する対数変換器412を備えている。但し、包絡線検波器411と対数変換器412は順序を入れ替えて構成しても構わない。
生体信号計測ユニット5は、被検体の心電波形を計測する機能を有し、被検体体表面に配置され心電波形を検出する計測用電極と、この計測用電極が検出した心電波形を所定の振幅に増幅する増幅回路と、増幅された心電波形をデジタル信号に変換するA/D変換器(何れも図示せず)を備えている。
次に、図3に示した心拍同期信号生成装置1は、生体信号計測ユニット5によって計測された心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する機能を有し、微分処理部12と、標準波形情報保管部13と、P/R波近傍位置設定部14を備え、更に、利得制御部15と、増幅部16と、同期信号発生部17と、閾値設定部18を備えている。
微分処理部12は、心電波形において急峻な特性を有するR波を確実に検出するための前処理として生体信号計測ユニット5から供給されるA/D変換後の心電波形を微分処理あるいは差分処理する。
標準波形情報保管部13は、当該被検体から予め収集された微分処理後の標準心電波形(第1の心電波形)におけるP波及びR波の位置とこれらの間隔(P−R間隔)を検出し、更に、検出されたP波及びR波の位置情報やP−R間隔の情報を保存する機能を有している。この標準波形情報保管部13は、微分処理部12から複数心拍周期分(例えば、5心拍周期分)にわたって供給される複数の心電波形を合成し第1の心電波形として保存する波形記憶部131と、第1の心電波形におけるP波及びR波の位置を検出するための閾値γ(第3の閾値)を設定する閾値設定部132と、閾値γに基づいて第1の心電波形におけるP波及びR波の位置とP−R間隔を検出するP/R波検出部133と、検出されたP波及びR波の位置情報やP−R間隔の情報を保存する波形位置情報記憶部134を備えている。尚、上述の標準心電波形とは、R波がP波やT波に較べて明らかに大きな振幅を呈する心電波形を意味しており、被検体体表面の好適な位置に計測用電極を配置したり時系列的に得られる複数の心電波形を加算合成することによりこのような標準心電波形を収集することができる。
図4は、P/R波検出部133によるP波及びR波の位置検出の具体例を示したものであり、P/R波検出部133は、波形記憶部131から読み出された当該被検体の第1の心電波形WF1と閾値設定部132から供給された閾値γとを比較することによって第1の心電波形WF1におけるP波とR波の位置を検出する。この第1の心電波形WF1におけるR波の振幅はP波やT波の振幅より大きな値を有しており、P波の振幅より大きな値で初期設定された閾値γを順次低減させながら第1の心電波形WF1と交叉する位置を検出する。この場合、最初に閾値γ(γ=γ1)と交叉する第1の心電波形WF1に基づいてR波の位置が検出され、次いで、このR波より先行する第1の心電波形WF1と閾値γ(γ=γ2)との交点に基づいてP波の位置が検出される。このような方法によりT波の振幅がP波の振幅より大きな場合においてもR波とP波を確実に検出することが可能となる。
次に、図3のP/R波近傍位置設定部14は図示しない比較回路を有し、微分処理部12から略リアルタイムで供給される微分処理後の心電波形(第2の心電波形)WF21に対して閾値設定部18から供給される閾値α(第1の閾値)を設定することにより、第2の心電波形WF21におけるP波の近傍に基準点P1(第1の基準点)を設定する。
更に、P/R波近傍位置設定部14は、標準波形情報保管部13の波形位置情報記憶部134に保管された第1の心電波形WF1におけるP―R間隔の情報に基づいて第2の心電波形WF21における基準点P1からP−R間隔だけ離れた位置(即ち、第2の心電波形WF21におけるR波の近傍)に基準点P2(第2の基準点)を設定する。そして、基準点P1及び基準点P2の位置情報を利得制御部15に供給する。
利得制御部15は、上述の基準点P1及び基準点P2の位置情報に基づいて増幅部16に対する利得制御信号を生成し、増幅部16は、利得制御部15から供給される利得制御信号に基づいて微分処理部12から供給される第2の心電波形WF21を所定の大きさに増幅する。この場合、増幅部16の利得特性は利得制御信号に基づいて時間的に変化し、第2の心電波形WF21におけるR波の近傍領域に対して最大の利得が得られるように利得制御部15によって制御される。
次に、利得制御部15による増幅部16の利得制御につき図5を用いて更に詳しく説明する。
図5(a)は、P/R波近傍位置設定部14において所定の閾値αが設定された第2の心電波形WF21を、図5(b)は、利得制御部15によって設定された増幅部16の利得特性を、又、図5(c)は、増幅部16から出力された増幅後の第2の心電波形WF22を夫々示している。
図5(a)に示すように、微分処理部12から供給される第2の心電波形WF21と閾値設定部18から供給される閾値αはP/R波近傍位置設定部14において比較され、第2の心電波形WF21が閾値αと交叉する位置に基準点P1が設定される。次いで、標準波形情報保管部13の波形位置情報記憶部134から供給される第1の心電波形WF1におけるP−R間隔Pxに基づき、基準点P1からPxだけ経過した位置に基準点P2が設定される。即ち、基準点P1は第2の心電波形WF21におけるP波の近傍に設定され、基準点P2は第2の心電波形WF21におけるR波の近傍に設定される。
そして、P/R波近傍位置設定部14から基準点P1と基準点P2の位置情報を受信した利得制御部15は、利得特性が例えば図5(b)になるような利得制御信号を生成し増幅部16に供給する。このとき、基準点P1までは一定の値を有した増幅部16の利得は、基準点P1から基準点P2までの期間で徐々に増大し、基準点P2以降では減少する。即ち、第2の心電波形WF21におけるR波の位置に略対応する基準点P2において増幅部16の利得特性は最大となる。このような利得特性を有する増幅部16から出力された第2の心電波形WF22のR波は、図5(c)に示すように、P波やT波と比較して著しく増幅される。
再び図3に戻って、同期信号発生部17は、図示しない比較回路を有し、増幅部16から供給される第2の心電波形WF22と閾値設定部18から供給される閾値β(第2の閾値)(β>α)とを比較する。そして、閾値βと交叉する第2の心電波形WF22の位置において心拍同期信号を発生する。図6は、同期信号発生部17による心拍同期信号の発生を説明するための図であり、増幅部16から供給される第2の心電波形WF22と閾値設定部18から供給される閾値βとが交叉する位置において心拍同期信号SPを発生する。
一方、閾値設定部18は、閾値α及び閾値βの情報を保管する図示しない記憶回路を備え、閾値αの情報をP/R波近傍位置設定部14に、又、閾値βの情報を同期信号発生部17に供給する。
次に、図1に示した診断パラメータ計測部6は、心腔内容積を計測する容積計測部61と、心腔内容積の計測結果に基づいて心臓駆出率を算出する駆出率算出部62を備えている。
容積計測部61は、図示しない演算回路と記憶回路を備え、前記演算回路は、例えば、画像データ生成部4から出力される心臓の収縮末期及び拡張末期におけるボリュームデータに対し心臓内壁の輪郭データを生成し、得られた輪郭データに基づいて収縮末期の心腔内容積Vs及び拡張末期の心腔内容積Vdを計測する。そして、得られた計測結果は前記記憶回路に保存される。
一方、駆出率算出部62は、容積計測部61の記憶回路に一旦保存された上述の心腔内容積Vs及び心腔内容積Vdを読み出し、下式(1)に基づいて心臓駆出率Zxを診断パラメータとして算出する。
Zx=(Vd−Vs)/Vd×100 (%) ・・・(1)
次に、表示部7は、生体信号計測ユニット5によって計測された当該被検体の心電波形や心拍同期信号生成装置1が生成した心拍同期信号、更には、診断パラメータ計測部6によって計測された心臓駆出率等の診断パラメータを表示する。又、ボリュームデータ生成部4が生成したボリュームデータに基づいて図示しない画像データ生成部が生成した所望の心拍時相におけるボリュームレンダリング画像データやMIP画像データ等を上述の診断パラメータ計測結果等と共に表示してもよい。
この表示部7は、表示用データ生成部71とモニタ72を備え、表示用データ生成部71は、心拍同期信号、心電波形、診断パラメータの計測結果、更には、所望の心拍時相における画像データ等を合成して表示用データを生成し、モニタ72に表示する。尚、上述の心拍同期信号、心電波形、診断パラメータの計測結果を入力部8に備えられた表示パネルに表示してもよい。
一方、入力部8は、表示パネルやキーボード、各種スイッチ、選択ボタン、マウス、トラックボール等の入力デバイスを備えたインターラクティブなインターフェースであり、心拍同期信号生成装置1に設けられた閾値設定部18に対し閾値α及び閾値βを入力する閾値入力部81と、利得制御部15に対し利得特性における最小利得及び最大利得等を設定する最大/最小利得設定部82を備えている。又、入力部8では、被検体情報の入力、ボリュームデータ生成条件の設定、更には、各種コマンド信号の入力等も上述の入力デバイスや表示パネルを用いて行なわれる。
システム制御部9は、図示しないCPUと記憶回路を備え、前記記憶回路には、入力部8にて入力/設定された上述の被検体情報やボリュームデータ生成条件等が保存される。そして、前記CPUは、上述の入力/設定情報に基づき超音波診断装置100の各ユニットを制御して診断パラメータの計測を行なう。
(心拍同期信号の生成手順)
次に、本実施例における心拍同期信号の生成手順につき、図7のフローチャートに沿って説明する。
心拍同期信号の生成に先立って、操作者は、入力部8の閾値入力部81において閾値α及び閾値βを入力し、更に、最大/最小利得設定部82において増幅部16の利得特性における最小利得及び最大利得を設定する。そして、入力された閾値α及び閾値βの情報は閾値設定部18の記憶回路に、又、設定された最小利得及び最大利得の情報は利得制御部15の図示しない記憶回路に夫々保存される(図7のステップS1)。但し、上述の記憶回路に予め保管されている閾値α及び閾値βや最小利得及び最大利得の情報を用いても構わない。
これらの入力/設定が終了したならば、操作者は、入力部8にて診断パラメータの計測を開始するためのコマンド信号を入力し、このコマンド信号に従って心拍同期信号の生成を開始するための指示信号がシステム制御部9より心拍同期信号生成装置1に供給される(図7のステップS2)。
心拍同期信号の生成に際し、心拍同期信号生成装置1の標準波形情報保管部13に備えられた波形記憶部131には、生体信号計測ユニット5にて予め検出され心拍同期信号生成装置1の微分処理部12において微分された当該被検体の標準的な心電波形(第1の心電波形)が保存される(図7のステップS3)。
次いで、P/R波検出部133は、上述の波形記憶部131から読み出した第1の心電波形と閾値設定部132から供給された閾値γとを比較することによって第1の心電波形におけるP波及びR波の位置を検出し、更に、P−R間隔を検出する。そして、検出されたP波及びR波の位置情報とP−R間隔の情報は波形位置情報記憶部134に保存される(図7のステップS4)。
第1の心電波形におけるR波及びR波の位置とP−R間隔の検出が終了したならば、P/R波近傍位置設定部14は、微分処理部12から略リアルタイムで供給される微分処理後の心電波形(第2の心電波形)に対して閾値設定部18から供給される閾値α(第1の閾値)を設定することにより、第2の心電波形におけるP波の近傍に基準点P1(第1の基準点)を設定する。
更に、P/R波近傍位置設定部14は、標準波形情報保管部13の波形位置情報記憶部134に保管された第1の心電波形におけるP―R間隔の情報に基づき第2の心電波形における基準点P1からP−R間隔だけ経過した位置に基準点P2(第2の基準点)を設定する(図7のステップS5)。そして、基準点P1及び基準点P2の位置情報を利得制御部15に供給する。
一方、利得制御部15は、基準点P1及び基準点P2の位置情報に基づいて増幅部16に対する利得制御信号を生成し(図7のステップS6)、増幅部16は、利得制御部15から供給された利得制御信号に基づき、微分処理部12から供給された第2の心電波形を所定の大きさに増幅する(図7のステップS7)。
次に、同期信号発生部17は、増幅部16から供給された第2の心電波形と閾値設定部18から供給された閾値β(第2の閾値)とを比較し、閾値βと交叉する第2の心電波形の位置において心拍同期信号を発生する(図7のステップS8)。
そして、微分処理部12を介して時系列的に供給される当該被検体の第2の心電波形の各々に対し上述のステップS5乃至ステップS8の手順を繰り返し行なうことにより周期的な心拍同期信号が連続的に生成される。
以上述べた上述の第1の実施例によれば、被検体から検出された心電波形のR波に基づいて心拍同期信号を生成する際、R波をより大きな利得で増幅することにより正確な心拍同期信号を短時間で生成することが可能となる。このため、所望の心拍時相における超音波画像データの表示や各種診断パラメータの計測等を効率よく行なうことができる。
又、この実施例によれば、心電波形の前処理としてR波を強調するための微分処理を行なっているため、R波の検出を更に確実に行なうことが可能となる。
更に、上述の実施例では、複数心拍周期において収集された複数の心電波形を合成することによりノイズの影響や時間的な変動の影響が低減された第1の心電波形を生成し、得られた第1の心電波形を用いてP波やR波の位置検出やP−R間隔の検出を行なっているため高い検出精度を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施例における心拍同期信号生成装置について説明する。本実施例における心拍同期信号生成装置では、先ず、予め収集された被検体の標準心電波形(第1の心電波形)においてP波及びR波の位置とP−R間隔を検出する。次いで、当該被検体から略リアルタイムで検出される心電波形(第2の心電波形)と閾値α(第1の閾値)との比較によって第2の心電波形におけるP波の近傍位置に基準位置P1(第1の基準位置)を設定し、更に、基準位置P1からP−R間隔だけ経過した基準位置P2(第2の基準位置)を第2の心電波形におけるR波の近傍位置に設定する。そして、第2の心電波形におけるR波の近傍領域に対する増幅度が最大となるように増幅部の利得特性を基準位置P1及び基準位置P2に基づいて設定する。次に、増幅部によってR波が強調された第2の心電波形と閾値β(第2の閾値)との比較によって第2の心電波形におけるR波を検出し、このR波を基準として心拍同期信号を生成する。
(装置の構成)
本発明の第2の実施例における心拍同期信号生成装置の構成につき図8のブロック図を用いて説明する。但し、図8において、図3に示した心拍同期信号生成装置1の各ユニットと同一の構成あるいは機能を有するユニットは同一の符号を付加し詳細な説明は省略する。
図8に示した本実施例の心拍同期信号生成装置1aは、別途設置されている生体信号計測ユニットによって計測された心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する機能を有し、心電波形において急峻な特性を有するR波を確実に検出するための前処理として前記生体信号計測ユニットから供給されるA/D変換後の心電波形を微分処理する微分処理部12と、当該被検体から予め収集された微分処理後の標準心電波形(第1の心電波形)におけるP波及びR波の位置とこれらの間隔(P−R間隔)を検出し、得られたP波及びR波の位置情報やP−R間隔の情報を保存する標準波形情報保管部13と、微分処理部12から略リアルタイムで供給される微分処理後の心電波形(第2の心電波形)に対し後述の閾値設定部18から供給される閾値α(第1の閾値)を設定して第2の心電波形におけるP波の近傍に基準点P1(第1の基準点)を設定し、更に、標準波形情報保管部13の波形位置情報記憶部134に保管された第1の心電波形におけるP―R間隔の情報に基づいて第2の心電波形における基準点P1からP−R間隔だけ経過した位置(即ち、第2の心電波形におけるR波の近傍)に基準点P2(第2の基準点)を設定するP/R波近傍位置設定部14を備えている。
又、心拍同期信号生成装置1aは、上述の基準点P1及び基準点P2の位置情報に基づいて増幅部16に対する利得制御信号を生成する利得制御部15と、利得制御部15から供給される利得制御信号に基づき、第2の心電波形を所定の大きさに増幅する増幅部16と、増幅部16から供給される第2の心電波形と閾値設定部18から供給される閾値β(第2の閾値)とを比較することにより閾値βと交叉する第2の心電波形の位置において心拍同期信号を発生する同期信号発生部17と、閾値αの情報をP/R波近傍位置設定部14に、又、閾値βの情報を同期信号発生部17に供給する閾値設定部18を備え、更に、閾値設定部18に対する閾値α及び閾値βの入力や利得制御部15の利得特性における最小利得及び最大利得の設定等を行なう入力部8aと、心拍同期信号生成装置1aにおける上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部9aを備えている。尚、本実施例の心拍同期信号生成装置1aによる心拍同期信号生成手順は図7に示したフローチャートと略同様であるため説明は省略する。
以上述べた上述の第2の実施例によれば、被検体から検出された心電波形のR波に基づいて心拍同期信号を生成する際、R波をより大きな利得で増幅することにより正確な心拍同期信号を短時間で生成することが可能となる。このため、所望の心拍時相における医療データの生成や表示を正確かつ効率よく行なうことができる。更に、心電波形の前処理としてR波を強調するための微分処理を行なっているため、R波の検出を更に確実に行なうことが可能となる。
又、複数心拍周期において収集された複数の心電波形を合成することによりノイズの影響や時間的な変動の影響が低減された第1の心電波形を生成し、得られた第1の心電波形を用いてP波やR波の位置検出やP−R間隔の検出を行なっているため高い検出精度を得ることができる。
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例では心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する場合について述べたが、心音波形等の他の生体信号に基づいて心拍同期信号を生成してもよい。
又、複数心拍周期において収集された複数の心電波形を合成して得られた第1の心電波形に対してP波及びR波の位置を検出する場合について述べたが、前記複数の心電波形の各々においてP波及びR波の位置を検出し、得られた位置情報を加算平均して第1の心電波形におけるP波及びR波の位置情報としてもよい。
本発明の第1の実施例における超音波診断装置の全体構成を示すブロック図。 同実施例の超音波診断装置が備える送受信部及びボリュームデータ生成部の構成を示すブロック図。 同実施例の超音波診断装置が備える心拍同期信号生成装置の構成を示すブロック図。 同実施例の心拍同期信号生成装置に設けられたP/R波検出部によるP波及びR波の位置検出方法を示す図。 同実施例の心拍同期信号生成装置に設けられた利得制御部による利得制御方法を示す図。 同実施例の同期信号発生部による心拍同期信号の発生を示す図。 同実施例における心拍同期信号の生成手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施例における心拍同期信号生成装置の全体構成を示すブロック図。
符号の説明
1、1a…心拍同期信号生成装置
12…微分処理部
13…標準波形情報保管部
131…波形記憶部
132…閾値設定部
133…P/R波検出部
134…波形位置情報記憶部
14…P/R波近傍位置設定部
15…利得制御部
16…増幅部
17…同期信号発生部
18…閾値設定部
2…送受信部
21…送信部
22…受信部
3…超音波プローブ
4…ボリュームデータ生成部
41…受信信号処理部
42…データ記憶部
5…生体信号計測ユニット
6…診断パラメータ計測部
61…容積計測部
62…駆出率算出部
7…表示部
71…表示用データ生成部
72…モニタ
8、8a…入力部
81…閾値入力部
82…最大/最小利得設定部
9、9a…システム制御部
100…超音波診断装置

Claims (8)

  1. 被検体から収集された心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する心拍同期信号生成装置において、
    前記被検体から予め収集された第1の心電波形におけるP波及びR波の位置情報に基づいて前記被検体からリアルタイムで収集される第2の心電波形に設定されたR波近傍領域を強調増幅する増幅手段と、
    この増幅手段によって強調増幅された前記第2の心電波形におけるR波を検出して心拍同期信号を発生する同期信号発生手段とを
    備えたことを特徴とする心拍同期信号生成装置。
  2. 被検体から収集された心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する心拍同期信号生成装置において、
    前記被検体から予め収集された第1の心電波形におけるP波及びR波を検出するP/R波検出手段と、
    前記被検体からリアルタイムで収集される第2の心電波形に対し第1の閾値及び前記第1の閾値より大きな値を有する第2の閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記第1の閾値と前記P波及びR波の位置情報に基づき前記第2の心電波形のP波近傍における第1の基準点とR波近傍における第2の基準点を設定するP/R波近傍位置設定手段と、
    前記第2の心電波形を増幅する増幅手段と、
    前記第2の基準点の利得が前記第1の基準点の利得より大きくなるように前記増幅手段の利得特性を制御する利得制御手段と、
    前記増幅手段によって増幅された前記第2の心電波形と前記第2の閾値に基づいて心拍同期信号を発生する同期信号発生手段とを
    備えたことを特徴とする心拍同期信号生成装置。
  3. 前記P/R波近傍位置設定手段は、前記第2の心電波形と前記第1の閾値との比較によって前記第1の基準点を設定し、前記第2の心電波形におけるP波とR波との間隔に基づき、前記第1の基準点から前記間隔だけ経過した位置に前記第2の基準点を設定することを特徴とする請求項2記載の心拍同期信号生成装置。
  4. 前記利得制御手段は、前記第2の基準点の利得が心拍周期において最大となるように前記増幅手段の利得特性を制御することを特徴とする請求項2記載の心拍同期信号生成装置。
  5. 前記同期信号発生手段は、前記増幅手段によって増幅された前記第2の心電波形と前記第2の閾値を比較することによって前記第2の心電波形におけるR波を検出し、検出された前記R波に基づいて心拍同期信号を発生することを特徴とする請求項2記載の心拍同期信号生成装置。
  6. 微分処理手段を備え、前記微分処理手段は、前記被検体から検出された心電波形を微分処理して前記第1の心電波形及び前記第2の心電波形を生成することを特徴とする請求項2記載の心拍同期信号生成装置。
  7. 被検体に対する超音波の送受信によって得られた受信信号に基づいて所望の心拍時相における超音波データを生成する超音波診断装置において、
    前記心拍時相を設定する手段として請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載した心拍同期信号生成装置を備えることを特徴とする超音波診断装置。
  8. 被検体から収集された心電波形に基づいて心拍同期信号を生成する心拍同期信号生成方法であって、
    P/R波検出手段が、前記被検体から予め収集された第1の心電波形に対してP波及びR波を検出するステップと、
    P/R波近傍位置設定手段が、前記被検体からリアルタイムで収集される第2の心電波形に第1の閾値を設定して前記第2の心電波形のP波近傍に第1の基準点を設定し、前記第1の心電波形における前記P波及びR波の位置情報に基づき前記第1の基準点から所定間隔経過した前記第2の心電波形のP波近傍に第2の基準点を設定するステップと、
    増幅手段が、前記第2の基準点を最大利得として前記第2の心電波形を増幅するステップと、
    同期信号発生手段が、増幅された前記第2の心電波形に第2の閾値を設定してR波を検出し、このR波に基づいて心拍同期信号を発生するステップとを
    有することを特徴とする心拍同期信号生成方法。
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