JP2008104135A - 光中継装置及び光伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】バースト信号の受信及び送信エラーを防止する光中継装置を提供すること。
【解決手段】通信伝送路を伝搬するバースト信号の正常なデータ信号を取り出し、該データ信号の前又は後にプリアンブル信号を付加するプリアンブル補償回路53を有し、さらに、プリアンブル補償回路53は、バースト信号を入力して正常なデータ信号のみを出力する検出回路53aと、検出回路53aから出力されたデータ信号を蓄積、出力するバッファ回路53bと、少なくとも1種類のプリアンブル信号を出力するプリアンブル信号生成回路53dと、バッファ回路53bからデータ信号が出力される時にはデータ信号を出力し、それ以外の時にはプリアンブル信号生成回路53dからプリアンブル信号を出力する出力選択回路53eとを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、光中継装置及び光伝送システムに関し、より詳しくは、光中継装置、及びその光中継器を有する光伝送システムに関する。
FTTH、CATV等の光ネットワークでは、センタからユーザに至るケーブルを経路の途中でユーザ数だけ分岐する分岐部分に受動素子を使用するPDS(Passive Double Star)型の光伝送システムが使用されている。その受動素子としてスプリッタがある。
スプリッタは、センタの光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)内に設けられた各OSU(Optical Subscriber Unit)からユーザ側に引き出される光ファイバに接続され、これにより分岐された光路は複数本の光ファイバによって複数のユーザの光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)に接続される。
そのようにOLTと複数のONUを光ファイバ及びスプリッタにより接続するというPDS型の光伝送システムによれば、1つの波長の光信号で情報を伝送することになるので大容量化が難しい。
これに対し、そのような既存の光伝送システムのONUをそのまま使用して波長分割多重通信(WDM)を行うことができるシステムが下記の特許文献1に記載されている。
そのシステムは、図12に示すように、OLT101のOSU102とスプリッタ103とを結ぶ光ファイバ104に、第1のMUX/DEMUX(multiplexer/de-multiplexer)105、光伝送路106、第2のMUX/DEMUX107及び波長変換装置108を順に接続する構成となっている。この構成により、既存のスプリッタ103及びONU109を使用することができ、しかもOLT101とONU109の間に十分な許容損失を与えて損失による距離制限を解消し、大容量化、長距離化が図れるとされている。
波長変換装置108として図13に示すような一般的な波長変換の構成が採用される。
一般的な波長変換装置は、第2のMUX/DEMUX107とスプリッタ103にそれぞれ接続される2つの3dBカプラ110a,110bを有し、さらに2つの3dBカプラ110a,110bの間の信号の上りと下りの2系統のそれぞれに信号伝搬方向に向けて順に接続される光電気変換111,121、2R/3R受信回路112,122、発光素子用の駆動回路113,123、発光素子114,124及びアイソレータ115,125を有する構成となっている。
なお、特許文献1には、波長変換装置108において、下りの信号路の受光素子121、受信回路122、駆動回路123及び発光素子124を省いた構成も記載されている。
また、下記の非特許文献1には、OLTとスプリッタの間の光信号路のうち信号の下りの系統には2.488Gbit/s変換器、DWDM(Dense Wavelength Division Multiplex)及び変換器を信号伝搬方向に向けて順に接続する一方、信号の上りの系統には変換器、DWDM及び光チャネルフィルタを信号進行方向へ向けて順に接続する構成が記載され、これによりOLTとONUの間の長距離化を図っている。なお、DWDMは、半導体レーザ、モジュレータ、受光器、可変光減衰器(VOA)、MUX/DEMUXから構成されている。
特開2002−261697号公報 R. P. Davey et al. DWDM reach extension of a GPON to 135km"PDP35, 2005, Optical Society of America
ところで、特許文献1、非特許文献1の光伝送システムは、以下に説明するような問題がある。
特許文献1、非特許文献1に記載の装置として、例えばITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告G.984.xに従うG−PON(Gigabit PON (Passive Optical Networka))やEFM(Ethernet(登録商標) in the First Mile)の標準規格IEEE802.3ahに従うGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標) PON)等の規定に適合したものが使用される。
第1の問題は、G−PON、GE−PONのような時分割多重のPDS型のシステムでは1つのスプリッタに繋がる複数のONUから同時にOLTに向けて信号を送信することができないために、ONU側からOLTへの上りの信号はバースト信号となるが、バースト信号に含まれるプリアンブル信号が消失することである。
バースト信号を波長変換装置により中継する場合には、図13の破線で囲んだ信号に示すように、スプリッタ103を介してONU109から波長変換装置108に入力したバースト信号S1 が受信回路112で処理される際に、バースト信号S1 に含まれる信号識別用のプリアンブル信号の一部が消失する。プリアンブル信号の消失は、次のような理由によって生じる。
即ち、信号の上りにおいて、ONU109から波長変換装置108に入力される信号レベルは、各ONU109によって異なるので、各ONU109からバースト信号を受信する場合に、受信回路112は“0”、“1”の信号レベルの識別をするために受信信号を元にフィードフォワードで処理する必要があり、所定の時間が必要となる。通常、バースト信号にはデータ信号にプリアンブル信号が付加されているが、波長変換装置108において信号レベルの識別に必要な時間だけプリアンブル信号が消失してしまう。
つまり、光伝送システムにおいて長距離伝送を行う際には、波形劣化を防ぐために、波長変換装置108内の受信回路112で3R処理、即ち等化増幅(reshaping)、識別再生(regeneration)及びリタイミング(retiming)を行う必要が生じるが、リタイミング時には受信した信号に基づいてデータとクロックの再生を行うため、所定の時間が必要となり、これによってプリアンブル信号の消失が発生する。一方、バースト信号に基づいて安定したデータとクロックを再生するためには一般的には時定数を長くして、長い時間で受信信号を取り込む方がよいため、プリアンブル信号の消失とトレードオフの関係にある。そのため、データとクロックの再生時間をあまり短くすると、データとクロックを適正に再生できなくなってしまう。
以上のように波長変換装置を中継器として用いた場合、通常の方法ではプリアンブル信号の少なくとも一部が消失してしまうため、中継器を使用しないときと比較してOTLに入力されるプリアンブル信号が短くなってしまい、OLTでバースト信号を受信できなくなる場合がある。
これに対して、予めバースト信号のプリアンブル信号のビット数を長くして、中継器でのプリアンブル信号の消失を補う方法を採用することも考えられるが、バースト信号に占めるプリアンブル信号のビット数の比率が大きくなってバースト信号に占めるデータの比率が小さくなってしまい、システムとしての伝送容量(スループット)が低下してしまう。
第2の問題は、特許文献1、非特許文献1では、ONUからOLTへの上りのバースト信号をそのまま中継するシステムになっているため、システムの上り区間に使用する装置及び部品は全てバースト信号に対応させる必要があるため、より構成が簡単で低コストである連続信号用の部品が使用できず、システム全体のコストが増加してしまう。
本発明の目的は、伝送スループットの低下がなく、システム変更に伴う負担を軽減することができる長距離伝送可能な光中継装置及び光伝送システムを提供することにある。
上記の課題を解決するための本発明の第1の態様は、通信伝送路を伝搬するバースト信号の正常なデータ信号を取り出し、該データ信号の前又は後にプリアンブル信号を付加するプリアンブル補償回路を備えたことを特徴とする光中継装置である。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に記載の光中継装置において、前記プリアンブル補償回路は、光電変換された電気信号を等化増幅、識別再生及びリタイミングする受信回路の信号出力端に接続されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、前記第1又は第2の態様に記載の光中継装置において、前記プリアンブル補償回路は、前記バースト信号を入力して正常な前記データ信号のみを出力する検出回路と、前記検出回路から出力された前記データ信号を蓄積、出力するバッファ回路と、少なくとも1種類の前記プリアンブル信号を出力するプリアンブル信号生成回路と、前記バッファ回路から前記データ信号が出力される時には前記データ信号を出力し、それ以外の時には前記プリアンブル信号生成回路から前記プリアンブル信号を出力する出力選択回路とを有することを特徴とする。
本発明の第4の態様は、前記第3の態様に記載の光中継装置において、前記出力選択回路は、基準クロック源から出力されるクロックに同期させて前記プリアンブル信号と前記データ信号を出力させることを特徴とする。
本発明の第5の態様は、前記第3又は第4の態様に記載の光中継装置において、2種類以上の前記プリアンブル信号を生成する前記プリアンブル信号生成回路からの前記プリアンブル信号の種類を選択する制御回路を有することを特徴とする。
本発明の第6の態様は、前記第3乃至第5のいずれか1つに記載の光中継装置において、前記出力選択回路は、前記バースト信号間のギャップにプリアンブル信号を付加する機能を有することを特徴とする。
本発明の第7の態様は、前記第3乃至第5のいずれか1つに記載の光中継装置において、前記出力選択回路は、前記バースト信号間のギャップに符号化則のエラー信号を付加する機能を有することを特徴とする。
発明の第8の態様は、前記第7に記載の光中継装置において、前記エラー信号は、”1”と”0”とを交互に所定回数以上繰り返す信号であることを特徴とする。
本発明の第9の態様は、前記第7又は第8に記載の光中継装置において、前記エラー信号は、前記バースト信号間のギャップのすべてに付加されていることを特徴とする。
本発明の第10の態様は、前記第1乃至第9の態様のいずれか1つに記載の光中継装置をユーザ側光回線終端装置とセンタ側光回線終端装置の間に少なくとも1つ接続したことを特徴とする光伝送システムである。
本発明によれば、バースト信号に含まれるプリアンブル信号を破棄し、さらに正常なデータの前又は後に再びプリアンブル信号を付加しているので、通常の中継器で生じるプリアンブル信号消失に起因する伝送データのスループットの低下を防ぐことができる。
また、ユーザ側光回線終端装置から出力されるバースト信号間のギャップにはプリアンブル信号が付加されてプリアンブル補償回路から出力され、その出力信号は連続信号になるので、それ以降の後段の部品はバースト信号用ではなく連続信号用の安価な部品を使用することが可能になる。
さらに、本発明によればセンタ側とユーザ側の双方のそれぞれに光信号に対する波長分割多重化機能を有する光中継器を接続しているので、既存のユーザ側光回線終端装置と既存のセンタ側光回線終端装置を使用してそれらの既存の規格帯域の波長で送受信することが可能になり、既存の規定のセンタ側光回線終端装置及びユーザ側光回線終端装置をそのまま使用して長距離化を実現することが可能になる。特に、波長多重伝送する場合には、他社の技術とは異なり、各波長に対応したバースト用の光送受信モジュールが不要になるため、汎用のCWDM(Coarse Wavelength Division Multiplexing)用光送受信モジュールやDWDM用光送受信モジュールを使用することが可能になる。
なお、本発明は、IEEEで規定されているGE−PON、ITU−Tで規定されているG−PONのシステムに対しても適用可能である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るPDS型の光伝送システムの構成を示す図である。
図1において、G−PON、GE−PON等で規定されているセンタ側の光回線終端装置(OLT)10内に設けられたOSU11−1、11−2、…11−nは、それぞれセンタ側中継器20、光伝送路30、ユーザ側中継器40及び光カプラ(スプリッタ)60を介して複数のユーザ側の光回線終端装置(ONU)61−1、61−2、…61−nに接続されている。それらのONU61−1、61−2、…61−nはG−PON、GE−PON等に規定の構成を有している。
センタ側中継器20は、各OSU11−1、11−2、…11−nに個別に接続される波長変換器22−1、22−2、…22−nと、それらの波長変換器22−1、22−2、…22−nに接続されるMUX/DEMUX21とを有している。
また、ユーザ側中継器40は、光伝送路30を介してセンタ側のMUX/DEMUX21に接続されるMUX/DEMUX41と、MUX/DEMUX41の信号の下り側に接続される複数の波長変換器42−1、42−2、…42−nとを有し、波長変換器42−1、42−2、…42−nのそれぞれは個別に光カプラ60に接続されている。それらの光カプラ60は、それぞれ光ファイバを介して光路を複数に分岐し、さらに複数のONU61−1、61−2、…61−nに接続されている。
センタ側中継器20内の波長変換器22−1、22−2、…22−nは、図2に示すように、OSU11−1、11−2、…11−nに接続されるWDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラ23と、WDMカプラ23のうちのMUX/DEMUX21側の受信端に接続される光線路24と、WDMカプラ23のうちのMUX/DEMUX21側の送信端に接続される下り伝送系回路29とを有している。光線路24は、光ファイバ、PLCのような光信号を通すための光デバイスである。
下り伝送系回路29は、受光素子25、受信回路26、駆動回路27及び発光素子28を有している。それらのうちの受光素子25は、WDMカプラ23から伝搬された光信号を電気信号に変換してその電気信号を受信回路26に出力する構成を有している。受信回路26は、2R機能又は3R機能を備え、その出力端は受光素子28の駆動回路27に電気的に接続されている。なお、2R機能は識別再生、リタイミングの2つの機能であり、3R機能はそれらの2つの機能に等化増幅の機能を加えた機能である。
また、駆動回路27は、受信回路26により処理された信号に基づいて発光素子28を駆動することにより、所定波長の光信号を発光素子28からMUX/DEMUX21に出射させる構成となっている。複数の波長変換器22−1、22−2、…22−n内の各々の発光素子28は例えば1.5μm帯の異なる波長λ11、λ12、…λ1nの光を出射する構造を持つ半導体レーザであり、これらにより波長分割多重化が行われる。
さらに、センタ側中継器20内のMUX/DEMUX21は、複数の波長変換器22−1、22−2、…22−nの各々から出射される異なる波長の光信号を多重化して光伝送路30に送信する一方、光伝送路30から送信された多重化された光信号を逆多重化して波長変換器22−1、22−2、…22−nに出力するように構成されている。
なお、波長変換器22−1、22−2、…22−nの光線路24と下り伝送系回路29はそれぞれ別々に2心でMUX/DEMUX21に接続されているが、それらをWDMフィルタを介して1心でMUX/DEMUX21に接続するようにしてもよい。
一方、ユーザ側中継器40内の波長変換器42−1、42−2、…42−nは、図3に示すように、光カプラ60に接続されるWDMカプラ43と、WDMカプラ43とMUX/DEMUX41の間に接続される下り伝送系回路44及び上り伝送系回路45とを有している。
なお、WDMカプラ23,43は波長を上りと下りの信号に分波する構造を有しており、サーキュレータであってもよいし、3dBカプラにアイソレータを組み合わせた構造であってもよい。
波長変換器42−1、42−2、…42−n内の下り伝送系回路44は、MUX/DEMUX41からの光信号の伝搬方向に対して順に接続される受光素子46、受信回路47、駆動回路48及び発光素子49を備えている。受光素子46は、MUX/DEMUX41から入力した光信号を電気信号に変換して受信回路47に出力するように構成され、また、受信回路47は2R又は3Rの機能により信号を処理する構成を有している。駆動回路48は、受信回路47により処理された信号に基づいて発光素子49を駆動することにより、所定波長の光信号を発光素子49からMUX/DEMUX41に出射させる構成となっている。なお、複数の波長変換器42−1、42−2、…42−n内の各々の発光素子49は、それぞれ実質的に同じ波長帯、例えば1.48〜1.50μm帯の光を出射する半導体レーザである。
波長変換器42−1、42−2、…42−n内の上り伝送系回路45は、ONU61−1、61−2、…61−nからの光信号の伝搬方向に対して順に接続される受光素子51、受信回路52、プリアンブル補償回路53、駆動回路54及び発光素子55を有している。受光素子51は、ONU61−1、61−2、…61−nから光カプラ60及びWDMカプラ43を介して入力する光信号を電気信号に変換して受信回路52に出力するように構成され、また、受信回路52は3Rの機能により信号を処理する構成を有している。ここで、複数のONU61−1、61−2、…61−nから出力される信号のレベルが異なるために、受信回路52は信号識別回路や利得一定のためのAGC(Auto Gain Control)回路等を有している。また、受信回路52は、3R処理についても、通常のCDR(Clock Date Recovery)の他に、クロックをデータに追従して出力するCPA(Clock Phase Aligner)を有することもある。
プリアンブル補償回路53は、光カプラ60、WDMカプラ43、受光素子51及び受信回路52を介してONU61−1、61−2、…61−nから入力するバースト信号のうちプリアンブル信号を補償するとともにバースト信号を連続信号に変える構成を有している。また、駆動回路54は、プリアンブル補償回路53から出力される信号に基づいて発光素子55を駆動することにより、所定波長の光信号を発光素子55からMUX/DEMUX41に出射させる構成となっている。なお、発光素子55は、例えば半導体レーザであり、発振波長1.26〜1.36μmの範囲にあって、波長変換器42−1、42−2、…42−n毎に異なる波長の光を出射する構成を有している。
なお、バースト信号はプリアンブル部とデータ部(データ信号)から構成され、プリアンブル部はプリアンブル信号と呼ばれるパターン(1周期)を単位として複数回繰り返して構成され、また、データ部はプリアンブル部の後に所定bit単位で連続した信号で構成されている。
上記のプリアンブル補償回路53は、図4に示すように、受信回路52から入力したバースト信号を元にプリアンブル信号の有無及びデータの正常と異常を“0”、“1”の信号パターンに基づいて判断する信号パターン検出回路53aと、バースト信号におけるデータ信号のうち信号パターン検出回路53aにより正常と認識されたデータ信号をメモリとして蓄えるバッファ回路53bと、伝送する信号の規格に適合する周波数のクロック信号を出力するクロック源53cと、クロック源53cからのクロック信号のタイミングでプリアンブル信号を生成するプリアンブル信号生成回路53dと、バッファ回路53bから出力されるデータとプリアンブル信号生成回路53dから出力されるプリアンブル信号のうちのいずれかを選択して出力するデータ出力選択回路53eと、バッファ回路53bにおけるデータの蓄積状態を確認してデータ出力選択回路53eに対してデータかプリアンブル信号のいずれかを出力させることを指令するデータフロー制御回路53fとを有している。
信号パターン検出回路53aは、バースト信号に含まれる1つの正常なデータ信号をバッファ回路53bに出力する過程で図5に示すような状態遷移図に従って信号を処理する。即ち、信号パターン検出回路53aは、最初、プルアンブル信号検出フェーズ(図5のS1)で待ち受けており、受信回路52から入力された信号がプリアンブル信号であるか否かを判定する。入力信号がプリアンブル信号以外の場合は、入力した信号を破棄してそのままプリアンブル検出フェーズ(図5のS1)でさらに続いて入力される信号を待ち受ける。入力信号がプリアンブル信号であった場合には、正常データ信号検出フェーズ(図5のS2)に移行し、続いて入力される信号がデータ信号かプリアンブル信号かそれ以外(異常データ)であるかを検出単位毎に判断する。正常データ信号検出フェーズ(図5のS2)では、プリアンブル信号を検出した場合には、正常状態検出フェーズ(図5のS2)に留まって、引き続き入力される信号を処理する。これに対して、入力信号が正常データと判断した場合には、データをバッファ回路53bに出力した後に、正常データ信号検出フェーズ(図5のS2)に留まり、引き続き入力される信号を単位毎に処理する。一方、データ信号が異常の場合には、プリアンブル信号検出フェーズに移行する。
信号パターン検出回路53aに入力する信号がプリアンブル信号か否かの判定は、入力した信号パターンのビット列が所定のパターンか否かを判断することによって行われる。このとき、プリアンブル信号の検出は少なくても1周期以上のプリアンブル信号を検出す
ることにより行われる。また、データ信号の正常の判定は、所定bit単位を信号パターンとして検出され、例えばGigabit Ethernet(登録商標)信号の場合は8B/10B信号の誤り検出機能を使用してもよいし、スクランブルされた信号の場合には通常あり得ない信号パターンを異常と判断するような機能によるものであってもよい。スクランブルされた信号のあり得ない信号パターンとしては、例えば“0”、“1”が特定の数以上連続する信号パターンがある。また、プリアンブル信号またはデータ信号が正常でないと判断したものを異常データとして扱う。
なお、信号パターン検出回路53aは、フェーズが移行した際(プリアンブル信号検出フェーズから正常データ信号検出フェーズ、もしくはその逆)には、その状態をデータフロー制御回路53fに出力する。
バッファ回路53bは、信号パターン検出回路53aから送信されたデータを蓄積するとともに、信号パターン検出回路53aにより検出されたデータ信号のクロックと基準クロック源53cからの基準クロックとの差による時間的なデータのスリップを防ぐために、入力信号と出力信号で信号の基準クロックの載せ替えを行う機能を有している。ここで、バッファとして最低必要なデータ量は、次の式(1)で与えられる。
バッファデータ量(Min)=2×(入出力クロック差)×(1パケット当たりの最大データ量)+(一周期分のプリアンブル信号のデータ量) (1)
なお、式(1)において、入出力クロック差は、該当する伝送システムの許容最大クロック差に収まる値であり、また、1パケットの最大データ量とは、プリアンブル信号と次のプリアンブル信号が入力するまでのデータ量を指す。
クロック源53cは、データ出力選択回路53eの出力信号の周波数の基準として使用されるとともに、プリアンブル信号生成回路53dから出力されるプリアンブル信号の基準クロックとして使用されるクロックを出力する。
プリアンブル信号生成回路53dは、システムに適したプリアンブル信号を基準クロック源53cのクロックに同期させて繰り返し生成するとともに、データ出力選択回路53e又はデータフロー制御回路53fの要求に応じてプリアンブル信号を出力する構成を有し、例えば、Ethernet(登録商標)信号の場合はIdleと呼ばれるプリアンブル信号を生成する。
データフロー制御回路53fは、バッファ回路53bのバッファ量を監視し、1パケット中にバッファエラーが発生しない状況になったときに、プリアンブル信号生成回路53dで生成されるプリアンブル信号の1周期が終わるタイミングで、データ出力選択回路53eを制御してバッファ回路53bからデータ出力選択回路53eにデータ信号を出力させてその前のプリアンブル信号に連続するように構成されている。また、データフロー制御回路53fは、信号パターン検出回路53aから信号パターン検出回路53aの状態を受け取り、その状態を元にプリアンブル信号に続いてバッファ回路53b内のデータ信号をデータ出力選択回路53eに出力させてデータ出力選択回路53eから連続信号を出力するように制御する機能、もしくはバッファ回路53bを消去する機能を有する。たとえば、正常データ検出フェーズ(図5のS2)からプリアンブル信号検出フェーズ(図5のS1)に移行して、一定時間経過後にバッファ回路53bに蓄積されたデータ信号を消去するようにしてもよい。
データ出力選択回路53eは、バッファ回路53bから出力されたデータ信号を基準クロック源53cのクロックに同期させて駆動回路54にデータ信号を送信するとともに、バッファ回路53bからデータ信号が出力されないときにはプリアンブル信号生成回路53dにより生成されたプリアンブル信号を駆動回路54に出力するように構成されている。
なお、波長変換器42−1、42−2、…42−nにおける下り受信系回路44と上り伝送系回路45は別々に2心でMUX/DEMUX41に接続されているが、それらをWDMフィルタを介して1心でMUX/DEMUX41に接続するようにしてもよい。
次に、上述したPDS型の光伝送システムにおける信号の伝搬と信号の処理について説明する。
まず、下りの伝送系において、OLT10内のOSU11−1、11−2、…11−nのそれぞれから出力された波長1.48〜1.50μmの信号はそれぞれセンタ側中継器20内の波長変換器22−1、22−2、22−nに送信され、それらの中の受信回路26によって2R又は3Rの信号処理が行われるとともに、駆動回路27及び発光素子28によってWDM用の異なる波長に変換され、さらにMUX/DEMUX21により多重化されて光伝送路30を通してWDM伝送される。
また、光伝送路30を通してセンタ側中継器20から送信されたWDM信号は、ユーザ側中継器40内のMUX/DEMUX41により分波され、分波された信号はそれぞれ所定の波長変換器42−1、42−2、…42−nに入力し、その中の下り伝送系回路44の受光素子46により電気信号に変換され、さらに受信回路47によって2R又は3Rの信号処理がなされ、ついで、駆動回路48及び発光素子49によって任意の波長、例えば1.55μm帯や1.3μm帯の光信号に波長変換され、WDMカプラ43を介して光カプラ60に出力される。ユーザ側中継器40から出力される信号は、光カプラ60によりさらに複数の光信号路に分岐されてONU61−1、61−2、…61−nに入力される。
一方、上り方向の伝送系では、複数のONU61−1、61−2、…61−nから個々に出力されるバースト信号は、それぞれ光カプラ60を介して合波され、続いてユーザ側中継器40の波長変換器42−1、42−2、…42−nに入力し、その中のWDMカプラ43を通して受信系回路45の受光素子51に伝搬され、その受光素子51により電気信号に変換され、さらに受信回路52により3R処理された後に、プリアンブル補償回路53に入力する。
各プリアンブル補償回路53において、図6(a)に例示するような受信回路52から入力したバースト信号は、図4に示した信号パターン検出回路53aによって、まず、プリアンブル信号検出フェーズ(図5のS1)によりプリアンブル信号の検出が行われ、プリアンブル信号が検出された場合には正常データ信号検出フェーズ(図5のS2)に移行し、続いて入力される信号がプリアンブル信号か正常データ信号か異常信号かが判定され、プリアンブル信号の場合はそのまま正常データ検出フェーズに留まり、正常データの場合には図6(b)に例示するようにその正常データがバッファ回路53bに出力され、正常データ信号検出フェーズ(図5のS2)に留まる。一方、信号パターン検出回路53aに入力する信号が正常データ信号でもなくプリアンブル信号でもない場合には、信号が異常と判定されてその信号は破棄されプリアンブル信号検出フェーズ(図5のS1)に移行する。また、信号パターン検出回路53aが正常データ信号検出フェーズ(図5のS2)からプリアンブル信号検出フェーズ(図5のS1)に移行した場合にはデータフロー制御回路53fにその状態を示す信号が出力される。
バッファ回路53bは、信号パターン検出回路53aから入力した正常なデータ信号を蓄える。この場合、バッファ回路53bは、上記の式(1)に示したバッファ量を有するので、入力したデータ信号のクロックと基準クロック源53cのクロックの差によるデータのスリップが防止される。
データフロー制御回路53fは、バッファ回路53bのバッファ量を監視し、1パケット中にバッファエラーが発生しない状況であれば、プリアンブル信号生成回路53dによるプリアンブル信号の1周期の出力が終わるタイミングでバッファ回路53bに蓄積されたデータ信号を駆動回路54に出力するようにデータ出力選択回路53eを制御し、また、バッファ回路53bからデータ信号が出力されない状況の場合には、プリアンブル信号生成回路53dで生成されるプリアンブル信号を駆動回路54に送信するようにデータ出力選択回路53eを制御する。さらに、信号パターン検出回路53aから信号パターン検出のフェーズ状態を受け取り、例えば、正常データ検出フェーズからプリアンブル検出フェースに移行して、一定時間経過した後にバッファ回路53bに制御信号を出力して、バッファ回路53bに蓄積されたデータ信号を消去する。
なお、バッファ回路53bから出力されるデータ信号は、データ出力選択回路53eによって基準クロック源53cから出力されるクロックに同期される。
プリアンブル信号のパターンは単一に限られるものではなく、2又はそれ以上の種類のパターンが存在するシステムもあるので、この場合には、プリアンブル信号生成回路53dを複数パターンのプリアンブル信号を生成できる構造にするとともに、プリアンブル信号生成回路53dから出力されるプリアンブル信号のパターンの種類の選択は図4に波線の矢印で示すようにデータフロー制御回路53fからプリアンブル信号生成回路53dに出力される制御信号により行われる。
そのようなプリアンブル補償回路53によれば、各ONU61−1、61−2、…61−nから出力されるバースト信号間のギャップ、例えば“0”の連続信号は、信号パターン検出回路53aにより異常データとしてとして認識されるために、このギャップ時ではデータ出力選択回路53eによりプリアンブル信号が挿入される。従って、受信回路52により処理されるバースト信号は、図6(c)に例示するように、プリアンブル補償回路53によってプリアンブル信号とデータ信号からなる連続信号に変換されることになる。これにより、駆動回路54及びそれより上りにある全ての部品はバースト信号用ではなく、連続信号用の安価な部品を使用することが可能になる。
なお、プリアンブル補償回路53による遅延量は、バッファ回路53bのバッファ量に依存する。
そのようなプリアンブル補償回路53から連続信号が出力されると駆動回路54はその連続信号に基づいて発光素子55を駆動して1.3μm帯、即ち1.26〜1.36μmの波長の光信号を出力させる。
各波長変換器42−1、42−2、…42−nの発光素子55は、それぞれ1.3μm帯で異なる波長の光信号を出力する。これにより各発光素子55から出力される光信号は、MUX/DEMUX41により多重化され、さらに光伝送路30を通してセンタ側中継器20のMUX/DEMUX21に伝搬されてさらに逆多重化され、波長に対応して予め定められた波長変換器22−1、22−2、…22−nに入力し、そこでWDMカプラ23を介して受信波長範囲1.26〜1.36μmのOSU11−1、11−2、…11−nに送信される。この場合、MUX/DEMUX41から出力された信号は、波長変換と信号処理が行われず、回路のコストが抑制されることになる。
以上述べたように、本実施形態によれば、センタ側中継器20は下り信号に対して波長変換機能を有し、上り信号に対してはユーザ側中継器40からそのままOSU11−1、11−2、…11―nに伝搬する機能を有する。
これにより、OLT10からONU61−1、61−2、…61−n側に出力される信号はセンタ側中継器20によりWDM用の波長に変換されるため、既存のOLT10の波長で送信することが可能になる。
また、ユーザ側中継器40では、上り信号に対してOLT10が受信できる波長範囲に収まるようにWDM用の波長に変換する。例えば、G−PON、GE−PONの規定のOLT10では、ある程度広い1.26〜1.36μmの波長範囲の光信号を受信できるので、上りの信号をその波長帯で中継器40によりWDM光信号に変換することにより既存のOLT10で受信することが可能になる。
従って、上記のPDS型の光伝送システムによれば、既存の規定のOLT装置をそのまま使用して長距離化を実現することが可能になる。
また、上りのバースト信号に含まれるプリアンブル信号について、バースト信号受信時やリタイミング動作時に生じるプリアンブル信号の消失は異常として認識され、プリアンブル信号の一部の消失は破棄されて再びプリアンブル信号が付加されて回復することになり、通常の中継器で生じるプリアンブル信号消失に起因する伝送データのスループットの低下を防ぐことができる。さらに、各ONU61−1、61−2、…61−nのバースト信号間のギャップは異常データとして認識され、その間にプリアンブル信号が付加されてプリアンブル補償回路53から出力され、その出力信号は連続信号になるので、それ以降の後段の部品はバースト信号用ではなく連続信号用の安価な部品を使用することが可能になる。
なお上記実施形態では、各ONU61−1、61−2、…61−nから出力されるバースト信号間のギャップ全体にプリアンブル信号を付加するようにしたが、この場合にはバースト信号間の区切りをなくした連続信号となっている。これに対し、バースト信号間の区切りを容易に識別できるよう、バースト信号間のギャップにエラー信号を付加するようにすることもできる。エラー信号を付加した場合には、信号パターン検出回路53aでこのエラー信号を検出し、これによりバースト信号の区切りを確実に検出することが可能となる。
バースト信号間のギャップにエラー信号を付加する手段として、例えばデータ出力選択回路53eにエラー信号の情報を持たせ、バッファ回路53bからデータ信号が出力されずかつプリアンブル信号生成回路からもプリアンブル信号が出力されないときに、データ出力選択回路53eがエラー信号を駆動回路54に出力するようにすることができる。
上記のエラー信号として、符号化則のエラー信号を付加させるようにすることができる。例えば、符号化則として8B/10Bの変換を用いる場合には、少なくとも10ビットのエラー信号を付加するのが好ましい。
また別のエラー信号として、”1”と”0”とを交互に所定回数以上繰り返す信号をエラー信号として付加するのがより好ましい。さらに別のエラー信号として、たとえば”111”と”000”とを交互に付加させるようにすることもできるが、この場合には周波数が3分の1になってしまうため、より好ましくは、”1”と”0”とを交互に所定回数以上繰り返すのがよい。
上記のようにエラー信号をバースト信号間のギャップに付加する場合、例えば図6(d)に示すように、バースト信号間のギャップの一部にエラー信号を付加するようにしてよい。この場合、上記の通り8B/10Bの符号化則では少なくとも10ビットのエラー信号を付加するものとする。
あるいは、図6(e)に示すように、バースト信号間のギャップの全体にエラー信号を付加するようにしてもよい。このように、バースト信号間のギャップの全体にエラー信号を付加した場合には、図6(c)に例示するプリアンブル信号とデータ信号からなる連続信号としたのと同様に、プリアンブル信号とデータ信号とエラー信号からなる連続信号とすることができ、後段の部品として安価な連続信号用の部品を使用することが可能となることからより好ましい。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係るPDS型の光伝送システムのうちのユーザ側中継器の波長変換器を示す回路ブロック図であり、図3と同じ符号は同じ要素を示している。
即ち、図7は、図1に示した光伝送システムのうちのユーザ側中継器40内の波長変換器42−1、42−2、…42−nの構成を示し、図3と異なって伝送系回路45aのうちプリアンブル補償回路53が除かれた構成を有している。
これにより、ONU61−1、61−2、…61−nから出力される上りのバースト信号に含まれるプリアンブル信号は補償されず、しかもバースト信号を連続信号に変換されずに、受信回路52では2R処理又は3R処理される。そのような波長変換器42−1、42−2、…42−nは、プリアンブル信号が十分に長くてユーザ側中継器40で生じるプリアンブル信号の消失が問題とならないPDS型の光伝送システムに使用される。
この場合にも、ユーザ側中継器20により波長分割多重化が可能になり、従来のOLT10とONU61−1、61−2、…61−nを用いて長距離化することが可能になる。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係る光伝送システムなどにおいてプリアンブル信号を有するバースト信号の光伝送路に接続される光中継器装置を示す回路ブロック図であり、図3と同じ符号は同じ要素を示している。
図8に示す光中継器42は、図1のユーザ側中継器40内に設けられる波長変換器42−1、42−2、…42−nの上り伝送系回路45と同じ構成を有し、受光素子51、受信回路52、プリアンブル補償回路53、駆動回路54及び発光素子55を光信号搬送方向に順に接続した構成を有している。
この光中継器42は、図1に示すユーザ側中継器40として使用されることに限定されるものではなく、バースト信号のプリアンブル信号の消失を報償しながら中継したい他の光伝送部分に接続することが可能であり、これによりバースト信号の波長を変換するとともにバースト信号間のギャップをプリアンブル信号で埋めて連続信号に変換することが可能になる。これにより、中継器42の後段に配置される部品を連続信号用の安価な部品が使用できる。
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係る光伝送システムを示す図であり、図1と同じ符号は同じ要素を示している。また、図10、図11は図9に使用される波長変換装置を示す図であり、図3、図7と同じ符号は同じ要素を示している。
図9において、OSU11と光カプラ60の間には、図10に示すプリアンブル補償回路53内蔵の第1の波長変換装置42aと、図11に示すプリアンブル信号補償回路53を有しない通常の第2の波長変換装置42bが接続されている。
図10に示す第1の波長変換装置42aは、図3と同じ構成の下り伝送系回路44及び上り伝送系回路45を有し、さらに、下り伝送系回路44及び上り伝送系回路45の送信端と受信端にはそれぞれWDMカプラ43a,43bが接続されている。
図11に示す第2の波長変換装置42bは、図7と同じ構成の下り伝送系回路44及び上り伝送系回路45aを有し、さらに、下り伝送系回路44及び上り伝送系回路45の送信端と受信端にはそれぞれWDMカプラ43c,43dが接続されている。
第1の波長変換装置42aは、ONU61−1、61−2、…61−nに最も近い中継器として使用され、それよりもセンタ側には第2の波長変換器42bが接続されてもかまわない。
これは、ONU61−1、61−2、…61−nから出力されるバースト信号が第1の波長変換装置42aにより連続信号に変換されて出力されるため、それより後段の中継装置は連続信号用の中継装置としても問題がないからであり、これにより、コストの上昇を抑制できる。
なお、本実施形態では、連続光用の中継器として第2の波長変換装置42bを例に挙げたが、例えば光アンプのような連続信号光の長距離伝送で使用されている手法を採用することも可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る第1実施形態の光伝送システムを示す図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る光伝送システムに使用されるセンタ側中継器を構成する波長変換器を示す図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る光伝送システムに使用されるユーザ側中継器を構成する波長変換器を示す図である。 図4は、図3に示すプリアンブル補償回路の回路ブロック図である。 図5は、図3に示すプリアンブル補償回路における信号パターン検出回路の信号処理を示す状態遷移図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る光伝送システムに使用されるプリアンブル補償回路により処理されるバースト信号の処理の前後を示す波形図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係るPDS型の光伝送システムのうちのユーザ側中継器の波長変換器を示す回路ブロック図である。 図8は、本発明の第3実施形態に係る光伝送システムなどにおいてプリアンブル信号を有するバースト信号の光伝送路に接続される光中継器装置を示す回路ブロック図である。 図9は、本発明の第4実施形態に係る光伝送システムを示す図である。 図10は、図9に示す光伝送システムに使用される第1の波長変換装置を示す図である。 図11は、図9に示す光伝送システムに使用される第2の波長変換装置を示す図である。 図12は、従来の光伝送システムを示す図である。 図13は、図12に示した波長変換装置の回路ブロック図である。
符号の説明
10:OLT
11−1、11−2、…11−n:OSU
20:センタ側中継器
21:MUX/DEMUX
22−1、22−2、…22−n:波長変換器
23:WDMカプラ
24:光線路
25:受光素子
26:受信回路
27:駆動回路
28:発光素子
29:下り伝送系回路
30:光伝送路
40:ユーザ側中継器
41:MUX/DEMUX
42−1、42−2、…42−n、42、42a、42b:波長変換器
43、43a、43b、43c、43d:WDMカプラ
44:下り伝送系回路
45、45a:上り伝送系回路
46:受光素子
47:受信回路
48:駆動回路
49:発光素子
51:受光素子
52:受信回路
53:プリアンブル補償回路
54;駆動回路
55:発光素子
60:光カプラ
62−1、62−2、…62−n:ONU
上記の課題を解決するための本発明の第1の態様は、光通信伝送路の途中に設置されてバースト信号を長距離中継する光中継装置であって、前記バースト信号を電気信号に光電変換した後等化増幅、識別再生及びリタイミングする受信回路と、前記受信回路の出力信号から正常なデータ信号を取り出し、該データ信号の前又は後にプリアンブル信号を付加するプリアンブル補償回路と、前記プリアンブル補償回路からの出力信号を光信号に変換して出力する出力部と、を備え,前記プリアンブル補償回路は、前記バースト信号を入力してビット列のパターンを判定することで、プリアンブル信号または正常な前記データ信号を検出する検出回路と、前記検出回路で検出された前記正常なデータ信号を蓄積するバッファ回路と、前記バッファ回路のデータ蓄積状態を監視して前記正常なデータ信号が蓄積されている場合にはデータ出力を要求するデータフロー制御回路と、少なくとも1種類の前記プリアンブル信号を出力するプリアンブル信号生成回路と、基準クロック源から出力されるクロックに同期させて前記データフロー制御回路から前記データ出力が要求された時には前記データ信号を選択し、それ以外の時には前記プリアンブル信号生成回路から前記プリアンブル信号を選択することにより、前記正常なデータ信号を含む前記バースト信号を再生するとともに前記バースト信号間のギャップに前記プリアンブル信号を付加して出力する出力選択回路とを有することを特徴とする光中継装置である。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に記載の光中継装置において、前記出力選択回路は、前記バースト信号間のギャップの一部またはすべてに1以上の符号化則のエラー信号を付加する機能を有することを特徴とする。
本発明の第の態様は、前記第1または第2の態様の光中継装置をユーザ側光回線終端装置とセンタ側光回線終端装置の間に少なくとも1つ接続することを特徴とする光伝送システムである。
本発明の第の態様は、前記第3の態様に記載の光伝送システムにおいて、前記光中継装置は、波長1.3μm帯の光信号を出力することを特徴とする。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るPDS型の光伝送システムの構成を示す図である。なお、以下では光中継装置を単に「中継器」と記す。
波長変換器42−1、42−2、…42−n内の下り伝送系回路44は、MUX/DEMUX41からの光信号の伝搬方向に対して順に接続される受光素子46、受信回路47、駆動回路48及び発光素子49を備えている。受光素子46は、MUX/DEMUX41から入力した光信号を電気信号に変換して受信回路47に出力するように構成され、また、受信回路47は2R又は3Rの機能により信号を処理する構成を有している。駆動回路48は、受信回路47により処理された信号に基づいて発光素子49を駆動することにより、所定波長の光信号を発光素子49からWDMカプラ43に出射させる構成となっている。なお、複数の波長変換器42−1、42−2、…42−n内の各々の発光素子49は、それぞれ実質的に同じ波長帯、例えば1.48〜1.50μm帯の光を出射する半導体レーザである。
プリアンブル補償回路53は、光カプラ60、WDMカプラ43、受光素子51及び受信回路52を介してONU61−1、61−2、…61−nから入力するバースト信号のうちプリアンブル信号を補償するとともにバースト信号を連続信号に変える構成を有している。また、駆動回路54は、発光素子55とともに波長変換器42の出力部を構成しており、プリアンブル補償回路53から出力される信号に基づいて発光素子55を駆動することにより、所定波長の光信号を発光素子55からMUX/DEMUX41に出射させる構成となっている。なお、発光素子55は、例えば半導体レーザであり、発振波長1.26〜1.36μmの範囲にあって、波長変換器42−1、42−2、…42−n毎に異なる波長の光を出射する構成を有している。
なお、バースト信号はプリアンブル部とデータ部(データ信号)から構成され、プリアンブル部はプリアンブル信号と呼ばれるパターン(1周期)を単位として複数回繰り返して構成され、また、データ部はプリアンブル部の後に所定bit単位で連続した信号で構成
されている。
上記の課題を解決するための本発明の第1の態様は、光通信伝送路の途中に設置されてバースト信号を長距離中継する光中継装置であって、前記バースト信号を電気信号に光電変換した後等化増幅、識別再生及びリタイミングする受信回路と、前記受信回路の出力信号から正常なデータ信号を取り出し、該データ信号の前又は後にプリアンブル信号を付加するプリアンブル補償回路と、前記プリアンブル補償回路からの出力信号を光信号に変換して出力する出力部と、を備え,前記プリアンブル補償回路は、前記バースト信号を入力してビット列のパターンを判定することで、プリアンブル信号または正常な前記データ信号を検出する検出回路と、前記検出回路で検出された前記正常なデータ信号を蓄積するバッファ回路と、前記バッファ回路のデータ蓄積状態を監視して前記正常なデータ信号が蓄積されている場合にはデータ出力を要求するデータフロー制御回路と、少なくとも1種類の前記プリアンブル信号を出力するプリアンブル信号生成回路と、基準クロック源から出力されるクロックに同期させて前記データフロー制御回路から前記データ出力が要求された時には前記データ信号を選択し、それ以外の時には前記プリアンブル信号生成回路から前記プリアンブル信号を選択するか又は符号化則のエラー信号を選択することにより、前記正常なデータ信号を含む前記バースト信号を再生するとともに前記バースト信号間のギャップのすべてに前記エラー信号を付加して出力する出力選択回路とを有することを特徴とする光中継装置である。
本発明の第2の態様は、請求項1に記載の光中継装置をユーザ側光回線終端装置とセンタ側光回線終端装置の間に少なくとも1つ接続することを特徴とする光伝送システムである
本発明の第3の態様は、前記第2の態様に記載の光伝送システムにおいて、前記光中継装置は、波長1.3μm帯の光信号を出力することを特徴とする。

Claims (10)

  1. 通信伝送路を伝搬するバースト信号の正常なデータ信号を取り出し、該データ信号の前又は後にプリアンブル信号を付加するプリアンブル補償回路を備えたことを特徴とする光中継装置。
  2. 前記プリアンブル補償回路は、光電変換された電気信号を等化増幅、識別再生及びリタイミングする受信回路の信号出力端に接続されていることを特徴とする光中継装置。
  3. 前記プリアンブル補償回路は、前記バースト信号を入力して正常な前記データ信号のみを出力する検出回路と、前記検出回路から出力された前記データ信号を蓄積、出力するバッファ回路と、少なくとも1種類の前記プリアンブル信号を出力するプリアンブル信号生成回路と、前記バッファ回路から前記データ信号が出力される時には前記データ信号を出力し、それ以外の時には前記プリアンブル信号生成回路から前記プリアンブル信号を出力する出力選択回路とを有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の光中継装置。
  4. 前記出力選択回路は、基準クロック源から出力されるクロックに同期させて前記プリアンブル信号と前記データ信号を出力させることを特徴とする請求項3に記載の光中継装置。
  5. 2種類以上の前記プリアンブル信号を生成する前記プリアンブル信号生成回路からの前記プリアンブル信号の種類を選択する制御回路を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の光中継装置。
  6. 前記出力選択回路は、前記バースト信号間のギャップにプリアンブル信号を付加する機能を有することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1つに記載の光中継装置。
  7. 前記出力選択回路は、前記バースト信号間のギャップに符号化則のエラー信号を付加する機能を有することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1つに記載の光中継装置。
  8. 前記エラー信号は、”1”と”0”とを交互に所定回数以上繰り返す信号であることを特徴とする請求項7に記載の光中継装置。
  9. 前記エラー信号は、前記バースト信号間のギャップのすべてに付加されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の光中継装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の光中継装置をユーザ側光回線終端装置とセンタ側光回線終端装置の間に少なくとも1つ接続したことを特徴とする光伝送システム。
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