JP2008103788A - タイムチャート表示プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】タイムチャート表示において、イベントの表示領域が縮小されても必要なイベント情報を表示できるようにすること。
【解決手段】本発明は、映像や音声の収録もしくは送出のタイミングを示すイベントを、時間軸を備えた帯グラフ状のタイムチャート内に配置してモニタ上に表示させるタイムチャート表示プログラムにおいて、時間の経過とともにタイムチャートを時間軸に沿ってモニタ上の表示位置を移動させるステップと、タイムチャートの表示位置の移動もしくはタイムチャートの時間軸のステップの変更に伴い、モニタ上に表示されるイベントの表示領域の大きさが小さくなる場合、その小さくなった表示領域の大きさに対応してイベントの表示領域内に表示される情報の再配置を行うステップとを端末113によって実行するタイムチャート表示プログラムである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、映像や音声の収録もしくは送出のタイミングを示すイベントを、時間軸を備えた帯グラフ状のタイムチャート内に配置してモニタ上に表示させるタイムチャート表示プログラムにおいて、時間の経過とともにタイムチャートを時間軸に沿ってモニタ上の表示位置を移動させるステップと、タイムチャートの表示位置の移動もしくはタイムチャートの時間軸のステップの変更に伴い、モニタ上に表示されるイベントの表示領域の大きさが小さくなる場合、その小さくなった表示領域の大きさに対応してイベントの表示領域内に表示される情報の再配置を行うステップとを端末113によって実行するタイムチャート表示プログラムである。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像や音声の収録もしくは送出のタイミングを示すイベントを、時間軸を備えた帯グラフ状のタイムチャート内に配置してモニタ上に表示させるタイムチャート表示プログラムに関する。
VTR(Video Tape Recorder)等のデバイスを制御して、映像音声信号を自動で収録するシステムにおいて、収録日時、収録素材長、収録デバイス等の各種情報を収録リストやタイムチャート表示により、その収録予定や収録情報をオペレータに判り易く表現することは必須である。
通常オペレータは、コンピュータ等の制御端末のGUI(Graphical User Interface)上に表示される収録リストやタイムチャート表示でシステムの稼動状態を監視する。24時間365日無停止で稼動するシステムの場合、収録リストに登録される収録イベント数は非常に多く、1画面内に表示できるイベント数には限りがある。この様な場合、収録リストやタイムチャートをスクロールしたり、タイムチャートの表示スケールを変更したりすることにより、全てのイベントを確認することができる。
ここで、特許文献1では、同じ映像を短い時間で確実に再現してユーザの要望に応じた柔軟な編集を行える技術が開示されている。また、特許文献2では、映像記憶装置の容量に制限されることなく、高画質かつ長時間の映像音声編集を可能とする技術が開示されている。また、特許文献3では、スピーカの接続状態に応じて最適な多チャネル再生を容易に行うことのできる技術が開示されている。
このような映像音声入出力システムにおいて、タイムチャートのスケール(時間軸の時間ピッチ)を変更して、1画面により多くのイベントを表示した場合、タイムチャート上に表示しているイベントの表示領域が小さくなるとイベント内に表示される各種収録情報(文字情報等)の視認が困難となる。すなわち、タイムチャートの表示スケールを変更して、1画面に多くのイベントを表示した場合、1つのイベントの表示領域が狭くなることから、このイベント上に表示されている文字情報は消去され、収録情報が確認できなくなるという問題がある。このイベントの表示領域の縮小化は、時間の経過とともにタイムチャートの表示位置が移動していくことでも生じ得る問題である。
本発明はこのような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、映像や音声の収録もしくは送出のタイミングを示すイベントを、時間軸を備えた帯グラフ状のタイムチャート内に配置してモニタ上に表示させるタイムチャート表示プログラムにおいて、時間の経過とともにタイムチャートを時間軸に沿ってモニタ上の表示位置を移動させるステップと、タイムチャートの表示位置の移動もしくはタイムチャートの時間軸のステップの変更に伴い、モニタ上に表示されるイベントの表示領域の大きさが小さくなる場合、その小さくなった表示領域の大きさに対応してイベントの表示領域内に表示される情報の再配置を行うステップとをコンピュータによって実行するタイムチャート表示プログラムである。
ここで、イベントの表示領域内に表示される情報の再配置としては、文字の大きさの変更したり、文字の行数を変更したり、文字の縦横を変更したり、表示される複数の情報に付された優先順位に基づき表示する情報を選択したりすることが挙げられる。
このような本発明では、タイムチャートの表示位置が時間とともにモニタ上を移動する場合や、タイムチャートの時間軸のステップの変更を行った際に、モニタ上に表示されるイベントの表示領域の大きさが小さくなる場合、その小さくなった表示領域の大きさに対応してイベントの表示領域内に表示される情報の再配置を行うため、イベントの表示領域に合わせて必要な情報を表示できるようになる。
したがって、本発明により、VTR等のデバイスを制御して、映像音声信号を自動で収録するシステムにおいて、タイムチャートの画面上での移動や、タイムチャートの時間軸のスケールを変更して、タームチャート内のイベントの表示領域が小さくなる場合でも、イベント内の情報を確認することが可能となる。これにより、1画面で広範囲の収録イベント状況を確認することが可能となり、オペレータのシステム監視業務を効率化することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本実施形態に係るタイムチャート表示プログラムを実行するコンピュータが適用されるシステムのハードウェア構成図である。すなわち、本システムは、外部から送信される映像や音声を収録してVTRに記憶したり、外部から送信される映像や音声、VTRに収録された映像や音声を所定のタイミングで送出する映像音声切り替えシステムである。
本システムは、例えば放送局で使用され、外部の取材先や中継先から送られてくる映像および音声を所定のVTRに収録するスイッチングや、予めタイムチャートで設定されたイベントに応じて映像および音声を放送するスイッチングといった放送素材の入出力先の切り替えを予め登録したタイムチャートに沿って行うことができる。
本実施形態に係るタイムチャート表示プログラムが実行されるコンピュータは本システムの中の端末113として設けられる。この端末113には本実施形態のタイムチャート表示プログラムのほか、映像および音声の入出力を切り替えるスイッチングのためのプログラムも実行できるようになっている。なお、端末113はLAN等のネットワークを介してシステム本体と接続され、各種プログラムを同じ端末113で実行することも、別個の端末113で実行することも可能となっている。
本システムは、外部から映像や音声を入力するHD(High Definition)回線101aおよびSD(Standard Definition)回線101bと、HD回線101aに接続される映像信号および音声信号の分配器102と、SD回線101bから送られてきたSD信号をHD信号に変換するアップコンバータ103と、カラーバー等の基準信号を発生するシグナルジェネレータ104と、映像信号および音声信号の経路を切り替えるマトリクススイッチャ105と、映像の16分割を行う16分割装置106と、映像信号および音声信号を周力するVTR107と、LCD(Liquid Crystal Display)モニタ用のマルチフォーマットエンジン108と、LCDモニタ109と、ノンリニア編集機110と、映像信号監視用の波形モニタ111と、監視用のビデオモニタ112と、各部の制御および各種操作を行う端末113とを備えている。
このようなシステムにおいて、HD回線101aおよびSD回線101bからの映像音声信号は、HD信号の場合は分配器102を経由して、マトリクススイッチャ105と16分割装置106に入力される。
一方、SD信号の場合は、アップコンバータ103でHD信号に変換後、マトリクススイッチャ105と16分割装置106に入力される。
HD信号に統一し、マトリクススイッチャ105に入力された映像音声信号は、指定されたVTR107に入力され収録される。この時、運用によっては、映像音声信号を編集するためのノンリニア編集機110でも収録され、すぐに編集業務に取り掛かることが可能となる。
16分割装置106に入力された映像音声信号は、LCDモニタ用のマルチフォーマットエンジン108を経由して、LCDモニタ109に表示され、映像の監視として用いられる。また、各系統の映像音声信号を選択し、波形モニタ111やビデオモニタ112で細かなチェックをすることもできる。
以上が、映像音声信号の流れであるが、指定した日時に、指定した回線からの映像音声信号を、指定したVTRに自動で収録するためには、システムを制御するため端末113が必要である。
この端末113では、自動収録アプリケーションが常時稼動しており、自動で収録するための各種データ(収録開始日時、素材長、収録回線、デバイス種別等)が、画面から予め入力され、収録リストやタイムチャートとして画面に表示される。この自動収録アプリケーション内で実行されるのが、本実施形態のタイムチャート表示プログラムである。
図2は、本実施形態に係るタイムチャート表示プログラムでの操作画面の例を示す図である。この操作画面において、上部がタイムチャート、下部がリストである。タイムチャートは横方向を時間軸として帯グラフ状に表示され、VTR毎にイベントが表示されている。ここで、イベントとは、映像や音声の収録、送出のタイミングを設定したものであり、本実施形態では各VTRに対応して所定の時間帯でイベントが表示されている。
図2に示す例では、VTR−1〜VTR−4までの4台のVTRに対応したタイムチャートが表示されている。各VTRのタイムチャートには、各々イベントが登録されており、また、各イベント内にそのイベントの収録日時、収録素材長、収録デバイス等の各種情報が表示される。この情報はテキスト表示であったり、アイコン表示であったりするが、図の例ではテキスト表示のみとなっている。
下部の収録リストは各イベントのリスト表示となっている。各イベントの開示時刻(Start Time)、終了時刻(End Time)、長さ(Duration)、VTR種別(Recorder)、ソース(Source)、イベント名(Name)、備考(Note)、ステータス(Status)、開始までの残り時間(Remain)がリスト表示され、各々昇順、降順での並べ替えを行うことができる。
上部のタイムチャートは時間とともにモニタ画面上の表示位置が順次移動していく。本実施形態では、時間の経過とともに画面左方向へと移動していく。タイムチャートのVTR毎の表示を貫く縦線は現在時刻のグラフ上の位置を示している。
オペレータは、タイムチャート表示の時間軸のステップを大きくしたり、小さくしたりすることができる。例えば、時間軸の左端にあるプルダウンメニューによって所望のステップを選択することができるようになっている。これにともない、イベントの表示領域も変化することになる。また、現在時刻位置を示す縦線も、マウス等の操作によって画面上で任意に移動できるようになっている。
オペレータは、このようなタイムチャート表示のスケールを変更して所望のサイズを設定した状態で、イベントの追加、時間帯の変更や各種情報の編集を行うことができる。イベントの追加を行う場合には、空いているタイムチャート上の範囲を指定し、各種情報を入力もしくは選択することでタイムチャート上に反映される。また、既に登録されたイベントの内容を変更する場合には、登録されたイベントを指定して内容を表示し、その内容を変更して更新すると反映されることになる。
本アプリケーションは、常時現在時刻と登録された収録イベントの収録開始日時とを監視しており、イベントの開始時刻前には収録制御のための処理を開始する。この状態がスタンバイ状態であり、タイムチャート上では、例えば緑色で表現されている。
また、収録開始時刻には、収録が開始され、収録状態となり、タイムチャート上では、そのイベントの表示が赤色で表現される。また、この各VTRのアイコンの右側のイベント帯の長さで素材長(収録時間)を表現している。
各VTR表示の下側には、各々のVTRのステータスと、対応する時間が表示される。例えば、収録中の場合には「REC」のステータス表示とともに、収録経過時間が表示される。また、スタンバイの場合には「STANDBY」のステータス表示とともに、イベント開始時刻までの残り時間が表示される。
ここで、設定されたタイムチャートが時間経過とともに左側に移動していき、現在時刻位置を示す縦線を越えてやがて画面領域からはみ出すと、その部分の表示は消えていくことになる。したがって、各イベントの表示領域も、時間の経過とともに左側に進んでいき、やがて画面領域の左端から徐々に消えて小さくなっていく。
このように、収録リストやタイムチャートにより、各イベントの収録状態が確認できるが、イベント数の多さから、他のイベントを確認する為には、画面のスクロールやタイムチャートの表示スケールの変更が必要となる。タイムチャートの時間軸の表示スケールを変更して縮尺表示することにより、より多くのイベントが表示され、長期間の収録予約状態を確認することができる。
本実施形態のタイムチャート表示プログラムでは、タイムチャートの時間軸の表示スケールを縮尺表示することにより、各イベントの表示領域が縮小される場合や、時間の経過とともに画面領域から外れてイベントの表示領域が縮小される場合、縮尺率に応じてイベントエリア上の各種文字情報のフォントサイズを小さいフォントに変更したり、さらに縮尺された場合は、一行表示から二行表示といった改行変更を行ったり、横書きから縦書きに変更したり、所定の優先順位に従って文字情報を選択して表示したりすることで、可能な限り文字情報をイベントの表示領域上に表示して、各種情報の確認を行うことができるようにしている。
図3は、本実施形態に係るタイムチャート表示プログラムのソフトウェア構成図である。パーソナルコンピュータに装着される「GDC基板」は、フレーム精度でリアルタイム制御が可能なデバイスコントローラである。デバイスコントローラには、「Timecode」が入力され、正確な時刻のリファレンスにしている。VTRやマトリクススイッチャ(ROUTER)の制御は、例えばRS−422やLAN等のネットワーク経由で行なわれる。デバイスコントローラの上部には、「GDC基板ドライバ」、「GDC基板ドライバ制御DLL」、「デバイス制御コンポーネント」の各ドライバ群が常駐しており、自動収録アプリケーションからのデバイス制御コマンドとGDC基板間の処理を整理している。
図4は、本実施形態に係るタイムチャート表示プログラムの動作フローチャートである。まず、最初に自動収録アプリケーション起動時には、環境ファイルの読み込み、各ハードウェアとの接続処理、収録データの読み込み、その収録データに基づいた初期画面の描画処理等の初期処理を行う(ステップS1)。
また、別スレッドによるスケジュール処理が実行され、アプリケーションとしては、トリガ待ちのアイドル状態となる。図5は、別スレッドによるスケジュール処理のフローチャートである。
別スレッドとして動作するスケジューラは、常時現在時刻を取り込み(ステップS21)、スケジュールデータ等の時刻パラメータを参照し(ステップS22)、スタンバイ、収録開始、収録終了等の時刻と比較し(ステップS23)、時刻が合致すれば、当該処理を実行し(ステップS24)、デバイスを制御する。
図4に戻り、トリガとして、マウスやキーボードによるメニュー操作が行なわれた場合は(ステップS2)、イベントの登録やパラメータ設定、ソフトウェアの終了等、各種メニュー処理を行い(ステップS3)、スケジュールデータ等の参照による画像描画処理を行う(ステップS4)。
ここで、マウス操作により、タイムスケール変更のボタントリガが発生した場合は(ステップS5)、各イベントの表示エリアに各種情報が表示できるか否かチェックする。先ず、イベントの表示領域内に各種情報の文字が全て入るか否かを判断する(ステップS6)。入る場合にはタイムチャートの描画処理へ進む(ステップS15)。一方、入らない場合には、縮小したフォントで入るか否かを判断する(ステップS7)。入る場合にはフォントサイズの変更処理を行い(ステップS8)、タイムチャートの描画処理へ進む(ステップS15)。
縮小したフォントでも入らない場合には、情報の表示を二行にして入るか否かを判断する(ステップS9)。入る場合には二行に変更して(ステップS10)、タイムチャートの描画処理へ進む(ステップS15)。
二行に変更しても入らない場合には、予め設定されている表示情報の項目の優先順位によって、低優先度の情報を割愛して入るか否かを判断する(ステップS11)。入る場合には低優先度の情報を割愛する処理を行い(ステップS12)、タイムチャートの描画処理へ進む(ステップS15)。
低優先度の情報の割愛でも入らない場合には、情報表示を縦書きにして入るか否かを判断する(ステップS13)。入る場合には、縦書きに変更する処理を行い(ステップS14)、タイムチャートの描画処理へ進む(ステップS15)。
このような表示情報の再配置処理をタイムスケール変更があった場合に行うことで、イベントの表示領域が変更となっても、その表示領域の大きさに対応した最適なレイアウトで必要な情報を表示できるようになる。
なお、上記の例では、タイムスケールの変更によってイベントの表示領域が変更された場合の処理を示したが、タイムスケールの変更以外でもイベントの表示領域が変更される場合(例えば、時間経過とともに表示領域が順次縮小される場合)にも同様な処理によって対応することが可能となる。
次に、具体例を説明する。図6〜図10は、本実施形態に係るタイムチャート表示プログラムでの表示例を説明する図である。なお、ここでは説明を分かりやすくするため、タイムチャート表示のみを図示し、またVTR−1のイベントのみに情報が表示されている場合を例としている。
先ず、図6に示すタイムチャート表示において、VTR−1のイベントは、次の収録予約情報を表している。このイベントは、以下の表示情報を持っている。
・収録開始時間…15:30:00
・収録終了時間…15:40:00
・収録VTR…VTR-A
・収録回線名称…H1
・イベント名
・備考
・収録開始時間…15:30:00
・収録終了時間…15:40:00
・収録VTR…VTR-A
・収録回線名称…H1
・イベント名
・備考
このようなタイムチャートのイベント表示において、オペレータが時間軸のステップを変更したり、時間の経過によってイベントの表示領域が縮小された場合、その縮小された表示領域の大きさに応じて情報表示を変更していく。
図6に示す例では、時間軸の1目盛りが5秒の場合の表示となっている。この場合、VTR−1のイベントの表示領域には全ての情報が表示されている。この状態で、例えば時間軸の1目盛りの設定を変更して、イベントの表示領域が縮小された場合、その大きさの表示領域で文字を縮小することにより表示可能であれば、フォントサイズを変更(小さく)して文字を表示する。
図7は、図6の表示に比べてフォントサイズを小さくして表示した状態を示す図である。図7に示す例では、時間軸の1目盛りが10秒となっており、図6に示すタイムチャートの時間軸の2倍となっている。したがって、タイムチャートの範囲は2倍に広がるが、各イベントの表示領域は1/2に縮小される。このままでは、図6に示すイベントでの情報表示のフォントサイズでは全ての情報が入らなくなってしまう。そこで、フォントサイズを1段階小さくすることで、縮小された表示領域に収まる場合にはフォントサイズを小さくして表示する。図7は、フォントサイズを小さくした状態での表示を示している。これにより、全ての表示情報がイベント内に表示されることになる。なお、フォントサイズは最小サイズを設定しておくことで、あまりに小さくなり過ぎて参照しにくくなることを防止できるようになる。
また、さらに時間軸の1目盛りを大きくしてイベントの表示領域が縮小された場合、文字表示の行を二行に分割することで表示可能であれば行を分割する。図8は、図7の表示に対して行を分割して表示した状態を示す図である。図8に示す例では、時間軸の1目盛りが20秒となっており、図7に示すタイムチャートの時間軸の2倍となっている。したがって、タイムチャートの範囲は2倍に広がるが、各イベントの表示領域は図7に示すサイズの1/2に縮小される。このままでは、図7に示すイベントでの情報表示が入らなくなってしまう。そこで、中央に表示されるイベント名と備考とを二行に分割することで、縮小された表示領域に収まる場合には二行に分割して表示している。これにより、全ての表示情報がイベント内に表示されることになる。
また、さらに時間軸の1目盛りを大きくしてイベントの表示領域が縮小された場合、低優先度として予め設定されている備考情報を割愛することで表示可能であれば、備考情報を割愛して、他の情報を残して表示する。図9は、図8の表示に対して低優先度の情報を割愛して表示した状態を示す図である。図9に示す例では、時間軸の1目盛りが30秒となっており、図8に示すタイムチャートの時間軸の1.5倍となっている。したがって、タイムチャートの範囲は2倍に広がるが、各イベントの表示領域は図8に示すサイズの2/3に縮小される。このままでは、図8に示すイベントでの情報表示が入らなくなってしまう。そこで、複数の情報のうち、予め設定された優先度によって優先度の最も低いものを割愛し、残りの情報を表示する。
この例では備考情報の優先度が最も低いため、最初に割愛されることになる。図9では、備考情報が削除され、残った情報のみがイベントの表示領域内にレイアウトされている。
なお、さらにイベントの表示領域が縮小された場合には、次に優先度の低い情報を割愛して表示することになる。また、この優先度は予め決められていても、ユーザによって指定できるようにしてもよい。
また、さらに時間軸の1目盛りを大きくしてイベントの表示領域が縮小された場合、一番優先度の高い情報のみを残し、文字の方向を横書きから縦書きに変更して表示する。図10は、縦書きにした状態を示す図である。この例では、時間軸の1目盛りが1分となっており、図9に示すタイムチャートの時間軸の2倍となっている。したがって、タイムチャートの範囲は2倍に広がるが、各イベントの表示領域は図9に示すサイズの1/2に縮小される。そこで、一番優先度の高い収録回線名称である「H1」を横書きから縦書きに変更して表示する。イベントの表示領域が極小となって、横方向の長さが縦方向の長さより短くなった場合には、横書きを縦書きにする方が多くの文字を表示することができる。
このように、イベントの表示領域のサイズが縮小された場合には、段階的に表示状態を変更することで極力情報を表示できるようになる。
なお、上記の例ではタイムチャートの時間軸を変更することでイベントの表示領域が縮小される場合を示したが、時間の経過とともにイベントの表示領域が縮小される場合、イベントの時間帯の範囲を変更した場合であっても同様である。また、上記の例ではイベントの表示領域が縮小される場合を例としたが、縮小された状態から拡大される場合であっても図4に示す処理を行えば、そのサイズに対応した表示状態を選択して情報を表示することが可能となる。また、上記の例では、イベントの表示領域が縮小された場合、フォントサイズを小さくする処理、文字を二行に分割する処理、優先度の低い情報を割愛する処理、横書きを縦書きにする処理の順で行ったが、この順序は必ずしも上記の順でなくてもよい。また、各処理の一部のみを行うようにしてもよく、どの処理をどのような順番で行うかをユーザによる設定で変更できるようにしてもよい。
101a…HD回線、101b…SD回線、102…分配器、103…アップコンバータ、104…シグナルジェネレータ、105…マトリクススイッチャ、106…16分割装置、107…VTR、108…マルチフォーマットエンジン、109…LCDモニタ、110…ノンリニア編集機、111…波形モニタ、112…ビデオモニタ、113…端末
Claims (5)
- 映像や音声の収録もしくは送出のタイミングを示すイベントを、時間軸を備えた帯グラフ状のタイムチャート内に配置してモニタ上に表示させるタイムチャート表示プログラムにおいて、
時間の経過とともに前記タイムチャートを前記時間軸に沿って前記モニタ上の表示位置を移動させるステップと、
前記タイムチャートの表示位置の移動もしくは前記タイムチャートの時間軸のステップの変更に伴い、前記モニタ上に表示される前記イベントの表示領域の大きさが小さくなる場合、その小さくなった表示領域の大きさに対応して前記イベントの表示領域内に表示される情報の再配置を行うステップと
をコンピュータによって実行することを特徴とするタイムチャート表示プログラム。 - 前記イベントの表示領域内に表示される情報の再配置は、文字の大きさの変更を含む
ことを特徴とする請求項1記載のタイムチャート表示プログラム。 - 前記イベントの表示領域内に表示される情報の再配置は、文字の行数の変更を含む
ことを特徴とする請求項1記載のタイムチャート表示プログラム。 - 前記イベントの表示領域内に表示される情報の再配置は、文字の縦横を変更することを含む
ことを特徴とする請求項1記載のタイムチャート表示プログラム。 - 前記イベントの表示領域内に表示される情報の再配置は、前記表示領域の大きさと、表示される複数の情報に付された優先順位とに基づき表示する情報を選択することを含む
ことを特徴とする請求項1記載のタイムチャート表示プログラム。
Priority Applications (1)
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