JP2008103747A - 部品情報取得方法 - Google Patents

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徳實 小林
Yukichi Nishida
裕吉 西田
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Abstract

【課題】設備を複雑化することなく部品情報を簡単に取得することが可能な部品情報取得方法を提供する。
【解決手段】設備を複雑化することなく部品情報を簡単に取得することが可能な部品情報取得方法は、前記複数の部品カセット114のうちの何れか1つのZ番号を、ICタグリーダ/ライタ111が特定する位置特定ステップS12と、その位置特定ステップS12で特定されたZ番号にある部品カセット114のICタグ426bから、そのICタグ426b近傍に配設されたアンテナ111aを介し、ICタグリーダ/ライタ111が部品情報を読み取る情報取得ステップS13とを含む。
【選択図】図20

Description

本発明は、部品実装機に装着された複数の部品保持具のそれぞれに保持される部品に関する部品情報を取得する部品情報取得方法に関する。
従来より、複数の電子部品を収納する部品テープから電子部品を取り出してこれを基板に実装する部品実装機がある。部品テープは、リールに巻回された状態で、基板に実装する電子部品の種類に応じた個数分だけ部品実装機に装着される(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
このような特許文献1及び特許文献2の部品実装機に装着される各部品テープのリールには、メモリが付されている。このメモリは、その部品テープに収納されている部品に関する部品情報を予め記憶しており、非接触通信でその部品情報を送信する機能を有する。
特許文献1及び特許文献2の部品実装機は、そのメモリと通信するリーダを備えて、各リールに付されたメモリからそのリーダで部品情報を読み出す。
具体的に、特許文献1の部品実装機は、上述のリーダを1つだけ備えて、複数のリールを移動させることにより、各リールに付されたメモリを順次、リーダの情報の読み取り可能な位置に配置する。そしてこの部品実装機は、読み取り可能位置に配置されたメモリから順次、部品情報をリーダで読み出す。これにより、特許文献1の部品実装機は、何れの位置にどのような電子部品を有する部品テープが配置されているかを把握し、その結果に基づいて、各部品テープから電子部品を取り出して基板に実装する。
一方、特許文献2の部品実装機は、上述のリーダを複数個備えている。この複数のリーダは、部品テープが装着される位置に1つずつ配置さている。即ち、特許文献2の部品実装機は、各リーダでそれぞれに対応する部品テープのメモリから部品情報を読み出す。これにより、特許文献2の部品実装機は、上記特許文献1の部品実装機と同様、何れの位置にどのような電子部品を有する部品テープが配置されているかを把握し、その結果に基づいて、各部品テープから電子部品を取り出して基板に実装する。
特開2004−79712号公報 特開2004−15037号公報
しかしながら、特許文献1の部品実装機が部品情報を取得する方法では、複数のリールを移動させなければ各部品テープの部品情報を取得することができず、手間がかかってしまうという問題がある。
また、特許文献2の部品実装機が部品情報を取得する方法では、装着される部品テープの数に対応して複数個のリーダを要するため、部品情報の取得のための設備が複雑となってしまうという問題がある。また、設備コストも高くなってしまう。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、設備を複雑化することなく部品情報を簡単に取得することが可能な部品情報取得方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の部品情報取得方法は、部品実装機に装着された複数の部品保持具のそれぞれに保持される部品に関する部品情報を1つのリーダにより非接触通信で取得する部品情報取得方法であって、前記各部品保持具には、当該部品保持具が保持する部品に関する部品情報を記憶しているIC(Integrated Circuit)タグが付されており、前記部品情報取得方法は、前記各部品保持具のICタグ近傍に配設された複数のアンテナのうち、前記部品情報の取得対象とされるICタグ近傍に配設されたアンテナを、前記リーダに切り換えて接続する切換接続ステップと、前記複数の部品保持具のうち、前記切換接続ステップで接続されたアンテナに基づいて、前記アンテナに対応する部品保持具の位置を特定する位置特定ステップと、前記位置特定ステップで特定された位置にある部品保持具のICタグから、前記切換接続ステップで接続されたアンテナを介し、前記リーダが前記部品情報を読み取る情報取得ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、リーダがアンテナを介してICタグから部品情報を読み取るため、リーダはICタグから離れていても部品情報を確実に読み取ることができる。その結果、1つのリーダによって、各部品保持具を移動させなくても、位置特定ステップで特定された位置ごとに、その位置の部品保持具に付されたICタグから部品情報を取得することができる。即ち、複数のリーダを要さずに設備の複雑化を防ぎ、各部品保持具の移動を要することなく簡単に部品情報を取得することができる。
なお、本発明は、このような部品情報取得方法として実現することができるだけでなく、その方法に基づいて部品情報を取得する部品実装機や、その方法に基づいて部品情報を取得するようにコンピュータを実行させるプログラム、そのプログラムを格納する記憶媒体としても実現することができる。
本発明の部品情報取得方法は、設備を複雑化することなく部品情報を簡単に取得することができるという作用効果を奏する。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る部品実装システムについて説明する。
(部品実装システム)
図1は、本発明に係る部品実装システム10全体の構成を示す外観図である。この部品実装システム10は、上流から下流に向けて回路基板(基板)20を送りながら電子部品を実装していく生産ラインを構成する複数の部品実装機100、200と、基板に実装するための部品(電子部品)が部品実装機100、200に正しく装着されているか否かを判別する部品照合装置300とからなる。
部品実装機100は、同時かつ独立して、又は、お互いが協調して(又は、交互動作にて)部品実装を行う2つのサブ設備(前サブ設備110及び後サブ設備120)を備える。各サブ設備110(120)は、直交ロボット型装着ステージであり、部品テープを収納する最大48個の部品カセット114の配列からなる2つの部品供給部115a及び115bと、それら部品カセット114から最大10個の部品を吸着し基板20に装着することができる10個の吸着ノズル(以下、単に「ノズル」ともいう。)を有するマルチ装着ヘッド112(10ノズルヘッド又はヘッドとも言う)と、そのマルチ装着ヘッド112を移動させるXYロボット113と、マルチ装着ヘッド112に吸着された部品の吸着状態を2次元又は3次元的に検査するための部品認識カメラ116と、トレイ部品を供給するトレイ供給部117と、ICタグに格納された情報を読み出したり、ICタグに情報を書き込んだりするICタグリーダ/ライタ111等を備える。ICタグは部品テープが巻きつけられるリールに取り付けられる。各サブ設備は、他のサブ設備とは独立して(並行して)、基板への部品実装を実行する。
なお、「部品テープ」とは、現実には、同一部品種の複数の部品がテープ(キャリアテープ)上に並べられたものであり、リール(供給用リール)等に巻かれた状態で供給される。主に、チップ部品と呼ばれる比較的小さいサイズの部品を部品実装機に供給するのに使用される。なお、部品テープによって供給される部品をテーピング部品と呼ぶ。
この部品実装機100は、具体的には、高速装着機と呼ばれる部品実装機と多機能装着機と呼ばれる部品実装機のそれぞれの機能を併せもつ実装機である。高速装着機とは、主として□10mm以下の電子部品を1点あたり0.1秒程度のスピードで装着する高い生産性を特徴とする設備であり、多機能装着機とは、□10mm以上の大型電子部品やスイッチ・コネクタ等の異形部品、QFP(Quad Flat Package)・BGA(Ball Grid Array)等のIC部品を装着する設備である。
つまり、この部品実装機100は、ほぼ全ての種類の電子部品(装着対象となる部品として、0.6mm×0.3mmのチップ抵抗から200mmのコネクタまで)を装着できるように設計されており、この部品実装機100を必要台数だけ並べることで、生産ラインを構成することができる。
(部品実装機の構成)
図2は、本発明に係る部品実装機100の主要な構成を示す平面図である。
シャトルコンベヤ118は、トレイ供給部117から取り出された部品を載せて、マルチ装着ヘッド112による吸着可能な所定位置まで運搬するための移動テーブル(部品搬送コンベア)である。ノズルステーション119は、各種形状の部品種に対応するための交換用ノズルが置かれるテーブルである。
各サブ設備110(又は120)を構成する2つの部品供給部115a及び115bは、それぞれ、部品認識カメラ116を挟んで左右に配置されている。したがって、部品供給部115a又は115bにおいて部品を吸着したマルチ装着ヘッド112は、部品認識カメラ116を通過した後に、基板20の実装点に移動し、吸着した全ての部品を順次装着していく動作を繰り返す。「実装点」とは、部品を装着すべき基板上の座標点のことであり、同一部品種の部品が異なる実装点に装着される場合もある。同一の部品種に係る部品テープに並べられた部品(実装点)の個数の合計は、その部品種の部品数(実装すべき部品の総数)と一致する。
ここで、マルチ装着ヘッド112による部品の吸着・移動・装着という一連の動作の繰り返しにおける1回分の動作(吸着・移動・装着)、又はそのような1回分の動作によって実装される部品群を「タスク」と呼ぶ。例えば、10ノズルヘッド112によれば、1個のタスクによって実装される部品の最大数は10となる。なお、ここでいう「吸着」には、ヘッドが部品を吸着し始めてから移動するまでの全ての吸着動作が含まれ、例えば、1回の吸着動作(マルチ装着ヘッド112の上下動作)で10個の部品を吸着する場合だけでなく、複数回の吸着動作によって10個の部品を吸着する場合も含まれる。
ICタグリーダ/ライタ111は、各サブ設備110(又は120)に1つ設けられている。ICタグリーダ/ライタ111は、読み出しコマンドを含む所定周波数の電波をICタグに送信し、ICタグに記憶された情報を含む所定周波数の電波をICタグから受信する。このICタグリーダ/ライタ111が受信する電波の方向又は強度によりICタグの位置が特定される。
図3は、ICタグリーダ/ライタ111の回路構成およびICタグの回路構成を示す図である。
ICタグリーダ/ライタ111は、交流電源461に接続された変調復調部462と、制御部463と、インターフェース部464と、アンテナ465とを備えている。
変調復調部462は、アンテナ465を介してICタグ426bと通信を行なう回路であり、ICタグ426bに対して電力搬送電波を送信するとともに、ICタグ426bから送信されてきた部品情報を受信する。すなわち、変調復調部462では、制御部463より出力された制御コードを受信している間、無線周波数(RF:Radio Frequency、例えば、13.56MHz)の電力搬送信号を生成し、その信号を電力搬送電波に変換しアンテナ465より送信する。また、変調復調部462は、ICタグ426bに書込むべき部品の情報をアンテナ465より送信する。
制御部463は、変調復調部462による電力搬送電波の送信やその送信の停止を制御したり、変調復調部462により受信した部品情報をインターフェース部464を介して外部に出力したりする。
ICタグ426bは、アンテナ471と、変調復調部472と、電力生成部473と、ロジックメモリ474とを備える。ロジックメモリ474は、部品の情報を格納する。
電力生成部473は、アンテナ471を介して、ICタグリーダ/ライタ111より送信された電力搬送電波を電磁誘導方式または電磁結合方式によって受信し、高周波の誘起電力を生成する。電力生成部473は、さらに、誘起電力を整流するとともに、整流された誘起電力の電圧を一定の値に平滑化したり、直流電力を蓄積したりし、アンテナ471が電力搬送電波を受信している間、変調復調部472およびロジックメモリ474に対し、生成した直流電力を供給し続ける。
変調復調部472は、ロジックメモリ474に格納された部品情報を電波に変換し、アンテナ471を介して外部に出力する。なお、変調方式は、ICタグリーダ/ライタ111の変調復調部462における復調方式と合致している限り、ASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequency-Shift Keying)等の任意のものを利用することができる。変調復調部472は、また、変調復調部472は、ICタグリーダ/ライタ111より送信された部品の情報を復調して、ロジックメモリ474に書込む。
図4は、マルチ装着ヘッド112と部品カセット114の位置関係を示す模式図である。このマルチ装着ヘッド112は、「ギャングピックアップ方式」と呼ばれる作業ヘッドであり、最大10個の吸着ノズル112a〜112bを装着することが可能であり、このときには、最大10個の部品カセット114それぞれから部品を同時に(1回の上下動作で)吸着することができる。
なお、「シングルカセット」と呼ばれる部品カセット114には1つの部品テープだけが装填され、「ダブルカセット」と呼ばれる部品カセット114には2つの部品テープが装填される。また、部品供給部115a及び115bにおける部品カセット114(又は、部品テープ)の位置を「Z軸上の値(Z番号)」又は「Z軸上の位置」と呼び、部品供給部115aの最左端を「1」とする連続番号等が用いられる。したがって、テーピング部品についての実装順序を決定するための重要な手順として、部品種(又は、部品テープ、又は、その部品テープを収納した部品カセット114)の並び(Z軸上の位置)を決定する。「Z軸」とは、部品実装機(サブ設備を備える場合には、サブ設備)ごとに装着される部品カセットの配列位置を特定する座標軸(又は、その座標値)のことをいう。
図5(a)に示されるように、各部品供給部115a、115b、215a、215bは、それぞれ、最大48個の部品テープを搭載することができる(それぞれの位置(Z番号)は、Z1〜Z48、Z49〜Z96、Z97〜Z144、Z145〜Z192)。具体的には、図5(b)に示されるように、テープ幅が8mmの部品テープを2つ収納したダブルカセットを用いることで、各部品供給部(Aブロック〜Dブロック)に最大48種類の部品を搭載することができる。テープ幅の大きい部品(部品カセット)ほど、1つのブロックに搭載できるカセット本数は減少する。
なお、各サブ設備に向かって左側の部品供給部115a、215a(Aブロック、Cブロック)を「左ブロック」、各サブ設備に向かって右側の部品供給部115b、215b(Bブロック、Dブロック)を「右ブロック」とも呼ぶ。
図6(a)及び図6(b)は、10ノズルヘッドが吸着可能な部品供給部の位置(Z軸)の例を示す図及び表である。なお、図中のH1〜H10は、10ノズルヘッドに搭載されたノズル(の位置)を指す。
ここでは、10ノズルヘッドの各ノズルの間隔は、1つのダブルカセットの幅(21.5mm)に相当するので、1回の上下動により吸着される部品のZ番号は、1つおき(奇数のみ又は偶数のみ)となる。また、10ノズルヘッドのZ軸方向における移動制約により、図6(b)に示されるように、各部品供給部の一端を構成する部品(Z軸)に対しては、吸着することができないノズル(図中の「−」)が存在する。
次に、図7〜図9を用いて、部品カセット114の詳細な構造を説明する。
図7(a)〜(d)に示すような各種チップ形電子部品423a〜423dは、図8に示すキャリアテープ424に一定間隔で複数個連続的に形成された収納凹部424aに収納されて、この上面にカバーテープ425を貼付けて包装される。そしてこのようにカバーテープ425が貼り付けられたキャリアテープ424は、供給用リール426に所定の数量分を巻回したテーピング形態でユーザに供給されている。ただし、電子部品が収納される部分の形状は凹形状には限られない。また、このようなキャリアテープ424及びカバーテープ425が部品テープを構成し、この部品テープ及び供給用リール426が、電子部品を保持する部品保持具として機能する。
供給用リール426にはICタグ426bが取り付けられており、ICタグ426bにはテーピング部品の部品名、員数、製造メーカ名、製造工場名、製造日時、ロット名などの製造情報、部品寸法、キャリアテープ424が取り付けられる部品カセット114の幅、収納凹部424aのピッチ間隔などの情報が格納されている。また、図8に示すようなキャリアテープ424以外であっても、部品をテープに粘着固定させた粘着テープや、紙テープなどもある。
このようなテーピング電子部品423dは図9に示すような部品カセット114に装着されて使用されるものであり、図9において供給用リール426は本体フレーム427に結合されたリール側板428に回転自在に取り付けられている。この供給用リール426より引き出されたキャリアテープ424は送りローラ429に案内され、この部品カセット114が搭載された電子部品自動装着装置(図示せず)の動作に連動し、同装置に設けられたフィードレバー(同じく図示せず)により部品カセット114の送りレバー430が図中の矢印Y1方向に移動し、送りレバー430に取り付けられているリンク431を介してラチェット432を定角度回転させる。そしてラチェット432に連動した前記送りローラ429を定ピッチ(たとえば、2mm又は4mmの送りピッチ)だけ動かす。なお、キャリアテープ424は、モータ駆動またはシリンダ駆動により送り出される場合もある。
また、キャリアテープ424は送りローラ429の手前(供給用リール426側)のカバーテープ剥離部433でカバーテープ425を引き剥がされる。引き剥がされたカバーテープ425はカバーテープ巻取りリール434に巻取られ、カバーテープ425を引き剥がされたキャリアテープ424は電子部品取り出し部435に搬送される。前記送りローラ429がキャリアテープ424を搬送するのと同時に前記ラチェット432に連動して開口する電子部品取り出し部435から、真空吸着ヘッド(図示せず)は、収納凹部424aに収納されたチップ形電子部品423dを吸着して取り出す。その後、送りレバー430は上記フィードレバーによる押し力を解除されて引張りバネ436の付勢力でもって同Y2方向に、すなわち元の位置にもどる。
上記一連の動作が繰り返されると使用済のキャリアテープ424は部品カセット114の外部へ排出されるように構成されている。
この部品実装機100の動作上の特徴をまとめると、以下の通りである。
(1)ノズル交換
次の装着動作に必要なノズルがマルチ装着ヘッド112にないとき、マルチ装着ヘッド112は、ノズルステーション119へ移動し、ノズル交換を実施する。ノズルの種類としては、吸着できる部品のサイズに応じて、例えば、タイプS、M、L等がある。
(2)部品吸着
マルチ装着ヘッド112が部品供給部115a及び115bに移動し、電子部品を吸着する。一度に10個の部品を同時に吸着できないときは、吸着位置を移動させながら複数回、吸着上下動作を行うことで、最大10個の部品を吸着することができる。
(3)認識スキャン
マルチ装着ヘッド112が部品認識カメラ116上を一定速度で移動し、マルチ装着ヘッド112に吸着された全ての電子部品の画像を取り込み、部品の吸着位置を正確に検出する。
(4)部品装着
基板20に、順次電子部品を装着する。
上記(1)から(4)の動作を繰り返し行うことで、全ての電子部品を基板20に搭載する。上記(2)から(4)の動作は、この部品実装機100による部品の実装における基本動作であり、「タスク」に相当する。つまり、1つのタスクで、最大10個の電子部品を基板に装着することができる。
(部品照合装置)
部品照合装置300は、部品テープを収めた部品カセット114が部品供給部115a及び115bに正しくセットされているかを照合する装置である。このような部品照合装置300は、パーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータシステムで実現される。
図10は、図1に示された部品照合装置300のハードウェア構成を示すブロック図である。この部品照合装置300は、演算制御部301、表示部302、入力部303、メモリ部304、通信I/F(インターフェース)部306及びデータベース部307、部品配列データ格納部308等から構成される。
演算制御部301は、CPU(Central Processing Unit)や数値プロセッサ等であり、ユーザからの指示等に従って各構成要素302〜307を制御する。また、演算制御部301は、部品実装機100(200)より部品カセット114に関する部品情報を得て、当該情報より部品ライブラリおよび部品配列データを作成し、データベース部307および部品配列データ格納部308にそれぞれ格納する。部品ライブラリおよび部品配列データの作成処理については後述する。
表示部302はCRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等であり、入力部303はキーボードやマウス等であり、これらは、演算制御部301による制御の下で、本部品照合装置300と操作者とが対話する等のために用いられる。
通信I/F部306は、LAN(Local Area Network)アダプタ等であり、本部品照合装置300と部品実装機100、200との通信等に用いられる。
メモリ部304は、演算制御部301による作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)等である。
データベース部307は、実装点データ307a、部品ライブラリ307b及び実装装置情報307cを記憶するハードディスク等である。
部品配列データ格納部308は、部品テープのZ軸上の位置を示す部品配列データ等を記憶するハードディスク等である。
図11〜図13は、それぞれ、実装点データ307a、部品ライブラリ307b及び実装装置情報307cの例を示す。
実装点データ307aは、実装の対象となる全ての部品の実装点を示す情報の集まりである。図11に示されるように、1つの実装点piは、部品種ci、X座標xi、Y座標yi、制御データφiからなる。ここで、「部品種」は、図12に示される部品ライブラリ307bにおける部品名に相当し、「X座標」及び「Y座標」は、実装点の座標(基板上の特定位置を示す座標)であり、「制御データ」は、その部品の実装に関する制約情報(使用可能な吸着ノズルのタイプ、マルチ装着ヘッド112の最高移動速度等)である。なお、最終的に求めるべきNCデータとは、ラインタクトが最小となるような実装点の並びである。
部品ライブラリ307bは、部品実装機100、200が扱うことができる全ての部品種それぞれについての固有の情報を集めたライブラリであり、図12に示されるように、部品種ごとの部品サイズ、タクト(一定条件下における部品種に固有のタクト)、その他の制約情報(使用可能な吸着ノズルのタイプ、部品認識カメラ116による認識方式、マルチ装着ヘッド112の最高速度比等)からなる。なお、本図には、参考として、各部品種の部品の外観も併せて示されている。部品ライブラリには、その他に、部品の色や部品の形状などの情報が含まれていてもよい。
実装装置情報307cは、生産ラインを構成する全てのサブ設備ごとの装置構成や上述の制約等を示す情報であり、図13に示されるように、設備番号を示すユニットID、マルチ装着ヘッドのタイプ等に関するヘッド情報、マルチ装着ヘッドに装着され得る吸着ノズルのタイプ等に関するノズル情報、部品カセット114の最大数等に関するカセット情報、トレイ供給部117が収納しているトレイの段数等に関するトレイ情報等からなる。
これらの情報は、以下のように呼ばれるデータである。つまり、設備オプションデータ(サブ設備毎)、リソースデータ(設備毎で利用可能なカセット本数とノズル本数)、ノズルステーション配置データ(ノズルステーション付きのサブ設備毎)、初期ノズルパターンデータ(サブ設備毎)、Z軸配置データ(サブ設備毎)等である。また、リソースに関して、SX,SA,S等の各タイプのノズル本数は10本以上とする。
図14は、部品配列データ格納部308に格納されている部品配列データの一例を示す図である。部品配列データは、テーピング部品の配列されるべきZ軸上の位置を示すデータであり、テーピング部品の部品名と、その部品カセット114がセットされている設備番号(ユニットID)と、部品カセット114のZ軸上の位置(Z番号)とからなる。この部品配列データに従って、部品カセット114を配列しなければならない。
(Z番号の特定及びつなぎ目検出)
図15は、部品供給部115a及び115bをより詳細に説明するための図である。部品供給部115a及び115bには、継ぎ目検出センサー452がZ番号ごとに設けられている。
継ぎ目検出センサー452は、キャリアテープ424の継ぎ目を光学的に検出するセンサーである。
図16は、キャリアテープの継ぎ目を示す図である。
部品実装時には、キャリアテープ441(424)の終端が外れる前に、当該終端を他のキャリアテープ442(424)の始端と接続する。このような接続により、部品実装機100(200)を停止させることなく部品補充が可能になる。この際、キャリアテープ441とキャリアテープ442との継ぎ目445部分には切り込み446が生じる。継ぎ目検出センサー452は、この切り込み446を光学的に検出する。なお、光学的な検出方法以外であっても継ぎ目を検出できるセンサーであればどのようなセンサーを用いてもよい。
(部品情報の取得方法)
図17は、部品実装機100,200が各Z番号にある部品カセット114ごとに、そこにあるICタグ426bから部品情報を取得する方法を説明するための図である。
例えば、部品実装機100,200は、1つのICタグリーダ/ライタ111と、そのICタグリーダ/ライタ111から、部品供給部115a,115bにおける各部品カセット114のICタグ426b付近にまで配設されたアンテナ111aとを備える。なお、ICタグリーダ/ライタ111とアンテナ111aとから部品情報取得装置が構成される。
このようにアンテナ111aが各ICタグ426bの近くにまであることにより、ICタグリーダ/ライタ111は、各ICタグ426bから離れていても、各ICタグ426bから部品情報を確実に取得することができる。また、ICタグリーダ/ライタ111は、各ICタグ426bの出力信号(例えば、電波の強度や方向)に基づいて、各ICタグ426bの位置、即ちその部品カセット114のZ番号を特定する。
したがって、本実施の形態に係る部品実装機100,200は、従来例のように部品供給部を移動させたり、複数のリーダを備えたりすることなく、Z番号ごとに、そのZ番号に装着された部品カセット114の部品情報を簡単に取得することができる。また、このように特定されたZ番号や部品情報に基づいて部品照合装置300は、どのZ番号にどのような電子部品を有する部品カセット114が装着されているかを把握し、その結果に基づいて部品照合を行う。そして、部品実装機100,200は、その照合結果に基づいて部品の実装を行う。
なお、ダブルカセットの場合には、同じZ番号に2つの部品テープが存在することになるが、各部品テープのリール426に付されたICタグ426bの位置が異なるため、ICタグリーダ/ライタ111は、信号の発信元がダブルカセットの左側に位置する部品テープか右側に位置する部品テープかを判別することができる。
また、ICタグ426bが電磁波や赤外線などを無線通信媒体として信号を出力している場合には、ICタグリーダ/ライタ111はその信号の強度や方向などに基づいてICタグ426bの位置を特定しても良い。
図18は、部品実装機100,200が各Z番号にある部品カセット114ごとに、そこにあるICタグ426bから部品情報を取得する他の方法を説明するための図である。
例えば、部品実装機100,200は、1つのICタグリーダ/ライタ111と、それぞれ各部品カセット114のICタグ426b付近に配設されたアンテナAn1〜An5と、ICタグリーダ/ライタ111を各アンテナAn1〜An5に切り換えて接続する切換スイッチSw1と、その切換スイッチSw1を制御する切換制御部Cl1とを備える。
切換制御部Cl1は、例えば、Z=1にあるICタグ426bの部品情報をICタグリーダ/ライタ111に読み取らせようとするときには、切換スイッチSw1を制御して、ICタグリーダ/ライタ111をアンテナAn1に接続させる。そして、切換制御部Cl1は、部品情報の発信元となるICタグ426b(部品カセット114)のZ番号がZ=1であることを、ICタグリーダ/ライタ111に知らせる。これにより、ICタグリーダ/ライタ111は、アンテナAn1を介してICタグ426bから部品情報を取得するとともに、そのICタグ426bが備えられた部品カセット114のZ番号(Z=1)を知得する。
これと同様に、切換制御部Cl1は、例えば、Z=2にあるICタグ426bの部品情報をICタグリーダ/ライタ111に読み取らせようとするときには、切換スイッチSw1を制御して、ICタグリーダ/ライタ111をアンテナAn2に接続させる。そして、切換制御部Cl1は、部品情報の発信元となるICタグ426b(部品カセット114)のZ番号がZ=2であることを、ICタグリーダ/ライタ111に知らせる。これにより、ICタグリーダ/ライタ111は、アンテナAn2を介してICタグ426bから部品情報を取得するとともに、そのICタグ426bが備えられた部品カセット114のZ番号(Z=2)を知得する。
このように、アンテナAn1〜An5がICタグリーダ/ライタ111に切り換えて接続されることにより、上述と同様、部品実装機100,200は、Z番号ごとに、そのZ番号に装着された部品カセット114の部品情報を簡単に取得することができる。
図19は、部品実装機100,200が各Z番号にある部品カセット114ごとに、そこにあるICタグ426bから部品情報を取得するさらに他の方法を説明するための図である。
例えば、部品実装機100,200は、1つのICタグリーダ/ライタ111と、そのICタグリーダ/ライタ111から、部品供給部115a,115bにおける各部品カセット114のICタグ426b付近にまで配設されたアンテナ111aとを備える。
各ICタグ426bは、自らが位置する部品カセット114のZ番号を部品情報に含めてICタグリーダ/ライタ111に送信する。例えば、Z=1にある部品カセット114のICタグ426bは、Z番号(Z=1)を部品情報に含めてこれをICタグリーダ/ライタ111に送信する。これにより、ICタグリーダ/ライタ111は、部品情報を受け取ると、その部品情報に含まれるZ番号から、その部品情報の発信元となるICタグ426b(部品カセット114)のZ番号(Z=1)を特定する。また、例えば、Z=2にある部品カセット114のICタグ426bは、Z番号(Z=2)を部品情報に含めてこれをICタグリーダ/ライタ111に送信する。これにより、ICタグリーダ/ライタ111は、部品情報を受け取ると、その部品情報に含まれるZ番号から、その部品情報の発信元となるICタグ426b(部品カセット114)のZ番号(Z=2)を特定する。
このように、ICタグ426bがZ番号を部品情報に含めて送信し、ICタグリーダ/ライタ111がその部品情報をアンテナ111aを介して取得することにより、上述と同様、部品実装機100,200は、Z番号ごとに、そのZ番号に装着された部品カセット114の部品情報を簡単に取得することができる。
なお、上述の説明では、ICタグ426bがZ番号を部品情報に含めて送信したが、部品情報に含めずに付随させて送信しても良い。
(部品照合処理)
図20は、部品照合処理のフローチャートである。
部品照合装置300は、部品テープを収めた部品カセット114が部品供給部115a及び115bにセットされたか否かを、ICタグリーダ/ライタ111を用いて判別する(S11)。部品テープを収めた部品カセット114が部品供給部115a及び115bに新たにセットされると、部品照合装置300は、さらに、セットされた部品カセット114のZ番号を、ICタグリーダ/ライタ111を用いて特定する(S12)。その後、ICタグリーダ/ライタ111は、セットされた部品テープのICタグ426bより部品情報を取得する(S13)。このようなステップS12、S13の処理は、上述の部品情報取得方法に基づいて行われる。
部品照合装置300は、セットされた部品テープが正しいものか否かを調べる(S14)。すなわち、セットされた部品テープの部品名、ユニットIDおよびZ番号が部品配列データに登録されているものと一致する場合には、正しいと判断される。また、セットされた部品テープの部品名が一致しない場合であっても、部品配列データに登録されている部品と代替可能な部品の部品テープがセットされている場合にも正しいと判断する。代替可能な部品に関する情報は、ICタグ426bに予め書き込まれているものとする。
正しい部品テープがセットされていなければ(S14でNO)、警告を発した後(S15)、部品カセットがセットされたか否かを調べる処理(S11)に戻る。正しい部品カセットがセットされている場合には(S14でYES)、部品照合処理を終了する。
以上のようにして部品実装開始前に、部品カセットを部品供給部にセットした際に、正しい部品が部品供給部115a及び115bに装着されているかを調べることができ、誤った部品の実装が行なわれるのを防ぐことができる。
(部品テープつなぎ時の部品照合処理)
図21は、部品テープつなぎ時の部品照合処理のフローチャートである。部品テープが残り少なくなった場合には、その部品テープの終端と新しい部品テープの始端とを接続するが、その際、誤った部品が接続されることのないように本プログラムが実行される。なお、本プログラムは、部品実装処理開始後に起動され、部品実装処理のプログラムと並列に実行される。
継ぎ目検出センサー452がキャリアテープ424の継ぎ目を検出するまで待機し(S21)、継ぎ目が検出されると(S21でYES)、新しくつながれた部品テープが収められている部品カセットのZ番号が特定される(S22)。Z番号の特定は、継ぎ目検出センサー452の出力に基づいて行なわれる。その後、ICタグリーダ/ライタ111が新たにつながれた部品テープのICタグ426bより部品情報を取得する(S23)。このようなステップS22,S23の処理は、上述の部品情報取得方法に基づいて行われる。
部品照合装置300は、部品情報より新たにつながれた部品テープが正しいものか否かを調べる(S24)。正しいか否かの判断は、図20の部品照合処理(S14)と同じである。正しい部品テープがつながれた場合には(S24でYES)、何も処理をしないが、誤った部品テープがつながれた場合には(S24でNO)、警告を発した後(S25)、部品テープから部品を取り出すのを禁止して、部品実装処理を中止させる(S26)。
このようにして、誤った部品テープがつながれた場合であっても、部品実装前に部品実装処理を中止させることができるため、製品の歩留まりを向上させることができる。
(製造情報書込み処理)
図22は、製造情報書込み処理のフローチャートである。
製造情報書込み処理は、部品実装時に、基板に設けられたICタグに製造情報を書込む処理である。この処理のプログラムは、部品実装処理のプログラムと並列に実行される。
部品照合装置300は、基板に部品が実装されるごとに(S31でYES)、実装された部品の残数を1つデクリメントする(S32)。部品照合装置300は、部品テープ装着時にICタグ426bに登録されている部品の員数から、ステップS32でデクリメントされた結果を部品の残数として扱う。
次に、部品照合装置300は、実装した部品の情報を基板に設けられたICタグに書込む(S33)。その他、製造時に使用した部品実装機100(200)に関する情報を書き込んでも良い。たとえば、基板への部品実装時に用いられた部品に関する部品情報、ならびに生産管理情報、エラー情報、ノズル情報およびカメラ情報などの製造情報などである。情報の書込みはICタグリーダ/ライタ111を用いて行なわれる。
その後、部品の残数が予め定められたしきい値未満となっているか調べ(S34)、しきい値未満になっていれば(S34でYES)、部品テープの残数が残り少ないため、部品照合装置300は警告を発する(S35)。警告後、部品残数が0か否かを調べ(S36)、部品残数が0になった場合には(S36でYES)、部品テープからの部品の取り出しを禁止して、部品実装を中止させる(S37)。
このように製造装置や部品等の情報を基板に設けられたICタグ426bに書込むことにより製造時の情報を追跡することができる。
以上説明したように、本実施の形態によると、供給用リールに付されたICタグより部品情報を非接触で取得し、部品の照合を行なっている。このため、少ない手間で部品の照合を行なうことができる。
また、部品情報の読み取りのために部品カセットを移動させる必要がなく、部品実装時の稼動ロスを少なくすることができる。
さらに、キャリアテープの継ぎ目が検出された場合には、新たにつながれた部品テープのICタグより部品情報を取得し、部品照合を行なっている。このため、部品テープのつなぎミスを防ぐことができる。
また、実装した部品の情報を基板に設けられたICタグに書込むようにしている。このため、製品に不都合が生じた場合の原因究明に役立てることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る部品実装システムについて説明する。本実施の形態に係る部品実装システムの構成は、実施の形態1に示したものと同様である。ただし、本実施の形態に係る部品実装システムは、以下に示す部品配列データ作成処理および部品ライブラリ作成処理を部品実装に先立って行なうことができる。
(部品配列データ作成処理)
図23は、部品配列データ作成処理のフローチャートである。
部品実装に先立って、図23に示すような部品配列データの作成処理が行なわれる。部品照合装置300は、セットされている部品カセット114のZ番号を調べる(S1)。次に、部品照合装置300はICタグ426bから部品情報を取得する(S2)。このようなステップS1,S2の処理は、上述の部品情報取得方法に基づいて行われる。
部品照合装置300は、ICタグ426bより取得した部品情報に基づいて、部品名、ユニットID及びZ番号からなる部品配列データを作成し、部品配列データ格納部308に格納する(S3)。
以上のように、必要な部品テープを部品供給部115aおよび115bにセットするだけで、どこにどの部品がセットされたかが分かり、ユーザの手で部品配列データを事前に作成することなしに、配列データを自動的に生成することができ、部品実装を実施することができる。
(部品ライブラリ作成処理)
図24は、部品ライブラリ作成処理のフローチャートである。
部品実装に先立って、図24に示すような部品ライブラリの作成処理が行なわれる。部品照合装置300は、セットされている部品カセット114のZ番号を調べる(S16)。次に、部品照合装置300はICタグ426bから部品情報を取得する(S17)。このようなステップS16,S17の処理は、上述の部品情報取得方法に基づいて行われる。
部品照合装置300は、ICタグ426bより取得した部品情報から図12に示すような部品ライブラリを作成する(S18)。
以上のように、部品ライブラリが自動的に作成されるため、ユーザの部品ライブラリ作成に要する手間を削減することができる。
このように本実施の形態によると、実施の形態1に記載の作用、効果に加え、部品配列データ及び部品ライブラリを部品実装の事前に、迅速かつ簡単に作成することができる。
(変形例1)
ここで、実施の形態1及び2のICタグ426bの取り付け方法に関する第1の変形例について説明する。
図25は、本変形例に係るICタグ426bの取り付け方法を説明するための説明図である。
本変形例では、部品テープに対して、例えば樹脂成型品からなるスライド部材509がスライド自在に取り付けられる。そして、ICタグ426bは、このスライド部材509に取着される。
このように取り付けられたICタグ426bは、その部品テープが部品実装のために順次引き出されている状況であっても、常に、部品実装機100,200に対して一定の位置に留まることができる。
図26は、ICタグ426bが常に一定の位置に留まる様子を説明するための説明図である。
部品カセット114は、リール426から部品テープを引き出して、部品テープに収納された電子部品423aを一つずつ部品実装機100,200の部品吸着位置にまで送り出すものであって、部品テープを引き出す引出機構(図示せず)と、その機構を保持するカセット筐体114aとを具備する。このような部品カセット114は、上述のように、複数個がZ軸に沿って配列するように部品実装機100に装着される。
部品テープは、部品カセット114の引出機構により、カセット筐体114aの取込口114cからそのカセット筐体114a内部に送り込まれる。その内部に送り込まれた部品テープの各電子部品423aは順次、上述の部品吸着位置に配置される。
部品テープは、上述のように部品カセット114の取込口114cからカセット筐体114a内部に送り込まれるが、部品テープ、つまりキャリアテープ424及びカバーテープ425のみが内部に送り込まれ、スライド部材509はカセット筐体114aの取込口114c周辺に係止する。即ち、キャリアテープ424及びカバーテープ425が、部品カセット114の引出機構によりカセット筐体114a内部に送り込まれる一方、スライド部材509は、カセット筐体114aに係止するため、キャリアテープ424及びカバーテープ425に対してスライドし、取込口114c周辺の位置に留まる。
また、アンテナ111a(An1〜An5)は、各部品カセット114付近に至るまで配設されている。したがって、ICタグリーダ/ライタ111は、上述のように取込口114c周辺に留まるスライド部材509のICタグ426bと、確実に通信することができる。
図27は、カセット筐体114a内において部品テープが送り出される様子を説明するための説明図である。
この図27に示すように、部品テープのキャリアテープ424及びカバーテープ425は、カセット筐体114aの取込口114cからカセット筐体114a内部に送り込まれるが、スライド部材509は、カセット筐体114aの取込口114c周辺に係止してその場に留まる。これにより、ICタグリーダ/ライタ111は、部品テープが引き出されている状態、つまり部品実装が行われている状態であっても、常に、スライド部材509にあるICタグ426bと通信することができる。
また、カセット筐体114aの内部に送り込まれたカバーテープ425は、キャリアテープ424から剥がされて、カバーテープ巻取りリール434に巻き取られる。そしてカバーテープ425が剥がされたキャリアテープ424の収納凹部424aが部品吸着位置に到達すると、その収納凹部424aに収納されている電子部品423aは、ヘッド112の吸着ノズル112aで吸着される。
その結果、部品実装機100,200のICタグリーダ/ライタ111は、部品実装の途中であっても、その部品テープにあるICタグ426bから部品情報を読み出すことができる。
また、部品実装機100,200は、ICタグリーダ/ライタ111を用いて、部品テープに含まれる電子部品423dの残りの員数をICタグ426bに書き込んでおくことができる。これにより、使用途中の部品テープ503を、部品実装機100,200から供給用リール426ごと取り外しても、その部品テープのスライド部材509に取着されたICタグ426bには電子部品423dの残りの員数が書き込まれている。その結果、作業員は、途中で取り外された部品テープに含まれる電子部品423aの残りの員数を数え直すことなく、確実に管理することができる。
(変形例2)
ここで、実施の形態1及び2のICタグ426bの取り付け方法に関する第2の変形例について説明する。
実施の形態1及び2では、ICタグ426bを供給用リール426に取り付けたが、本変形例に係るICタグ426bは、一群の電子部品423a〜423dを保持するトレイやバルク、スティックなどに取り付けられる。
図28は、トレイにICタグ426bを取り付けた様子を示す図である。
トレイ117aは、一群の電子部品423a〜423dが平面上に配列するようにこれらを支え受けるものである。上述のトレイ供給部117には、このようなトレイ117aが複数枚、互いに間隔を開けて重なり合うように収納されている。
そして、ICタグ426bは、この各トレイ117aに取り付けられている。部品実装機100,200は、上述の部品情報取得方法に基づいて、即ちアンテナ111a(An1〜An5)及びICタグリーダ/ライタ111を用いて、各トレイ117aの位置ごとに、そのトレイ117aに付されたICタグ426bから部品情報を取得する。なお、トレイ117aの位置は、各トレイ117aの配列方向における位置である。
図29は、スティックにICタグ426bを取り付けた様子を示す図である。
スティック177bは、例えば樹脂成型品からなる細長い容器であって、一群の電子部品423a〜423dが一列に隙間なく配列するようにこれらを収納する。このような複数のスティック117bは、それぞれの長手方向を鉛直方向に沿わせる形で、部品実装機100,200に一列に配列して取り付けられる。
そして、ICタグ426bは、この各スティック117bに取り付けられている。部品実装機100,200は、上述の部品情報取得方法に基づいて、即ちアンテナ111a(An1〜An5)及びICタグリーダ/ライタ111を用いて、各スティック117bの位置ごとに、そのスティック117bに付されたICタグ426bから部品情報を取得する。なお、スティック117bの位置は、各スティック117bの配列方向における位置である。
また、一群の電子部品を保持する部品保持具であれば、スティックやバルク(バルクカセット)、トレイ、部品テープ、リールなどの他、部品カセット(フィーダ)114にICタグ426bを取り付けても良い。
本発明の部品情報取得方法は、設備を複雑化することなく部品情報を簡単に取得することができるという効果を奏し、例えば電子部品の照合を行いながらその電子部品を実装する部品実装機などに適用することができる。
本発明に係る第1の実施の形態の部品実装システム全体の構成を示す外観図である。 同上の部品実装機の主要な構成を示す平面図である。 同上のICタグリーダ/ライタおよびICタグの回路構成を示す図である。 同上の部品実装機のヘッドと部品カセットとの位置関係を示す模式図である。 (a)は、同上の部品実装機が備える2つの実装ユニットそれぞれが有する合計4つの部品供給部の構成例を示す図であり、(b)は、同上の構成における各種部品カセットの搭載本数及びZ軸上の位置を示す表図である。 (a)は、同上の10ノズルヘッドが吸着可能な部品供給部の位置(Z軸)の例を示す図であり、(b)は、同上の位置を説明するための表図である。 (a)は、同上の実装の対象となるチップ形電子部品の例を示す図であり、(b)は、その他の例を示す図であり、(c)は、さらに他の例を示す図であり、(d)は、さらに他の例を示す図である。 同上の部品を収めたキャリアテープ及びその供給用リールの例を示す図である。 同上のテーピング電子部品が装着された部品カセットの例を示す図である。 同上の部品照合装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 同上の実装点データの内容例を示す図である。 同上の部品ライブラリの内容例を示す図である。 同上の実装装置情報の内容例を示す図である。 同上の部品配列データ格納部に格納されている部品配列データの一例を示す図である。 同上の部品供給部の構成をより詳細に説明するための図である。 同上のキャリアテープの継ぎ目を示す図である。 同上の部品実装機が各Z番号にある部品カセットごとに、そこにあるICタグから部品情報を取得する方法を説明するための図である。 同上の部品実装機が各Z番号にある部品カセットごとに、そこにあるICタグから部品情報を取得する他の方法を説明するための図である。 同上の部品実装機が各Z番号にある部品カセットごとに、そこにあるICタグから部品情報を取得するさらに他の方法を説明するための図である。 同上の部品照合処理のフローチャートである。 同上の部品テープつなぎ時の部品照合処理のフローチャートである。 同上の製造情報書込み処理のフローチャートである。 本発明に係る第2の実施の形態における部品配列データ作成処理のフローチャートである。 同上の部品ライブラリ作成処理のフローチャートである。 変形例1に係るICタグの他の取り付け方法を説明するための説明図である。 同上のICタグが常に一定の位置に留まる様子を説明するための説明図である。 同上のカセット筐体内において部品テープが送り出される様子を説明するための説明図である。 変形例2に係るトレイにICタグを取り付けた様子を示す図である。 同上のスティックにICタグを取り付けた様子を示す図である。
符号の説明
10 部品実装システム
20 回路基板
100 部品実装機
110 前サブ設備
111 ICタグリーダ/ライタ
111a アンテナ
112 マルチ装着ヘッド
112a〜112b 吸着ノズル
113 XYロボット
114 部品カセット
115a,115b 部品供給部
116 部品認識カメラ
117 トレイ供給部
120 後サブ設備
300 部品照合装置
301 演算制御部
302 表示部
303 入力部
304 メモリ部
306 通信I/F部
307 データベース部
307a 実装点データ
307b 部品ライブラリ
307c 実装装置情報
308 部品配列データ格納部
423d テーピング電子部品
424,441,442 キャリアテープ
424a 収納凹部
425 カバーテープ
426 供給用リール
426b ICタグ
An1〜An5 アンテナ
Cl1 切換制御部
Sw1 切換スイッチ

Claims (4)

  1. 部品実装機に装着された複数の部品保持具のそれぞれに保持される部品に関する部品情報を1つのリーダにより非接触通信で取得する部品情報取得方法であって、
    前記各部品保持具には、当該部品保持具が保持する部品に関する部品情報を記憶しているIC(Integrated Circuit)タグが付されており、
    前記部品情報取得方法は、
    前記各部品保持具のICタグ近傍に配設された複数のアンテナのうち、前記部品情報の取得対象とされるICタグ近傍に配設されたアンテナを、前記リーダに切り換えて接続する切換接続ステップと、
    前記複数の部品保持具のうち、前記切換接続ステップで接続されたアンテナに基づいて、前記アンテナに対応する部品保持具の位置を特定する位置特定ステップと、
    前記位置特定ステップで特定された位置にある部品保持具のICタグから、前記切換接続ステップで接続されたアンテナを介し、前記リーダが前記部品情報を読み取る情報取得ステップと
    を含むことを特徴とする部品情報取得方法。
  2. 部品実装機に装着された複数の部品保持具のそれぞれに保持される部品に関する部品情報を1つのリーダにより非接触通信で取得する部品情報取得装置であって、
    前記各部品保持具には、当該部品保持具が保持する部品に関する部品情報を記憶しているIC(Integrated Circuit)タグが付されており、
    前記部品情報取得装置は、
    前記各部品保持具のICタグ近傍に配設された複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナのうち、前記部品情報の取得対象とされるICタグ近傍に配設されたアンテナを、前記リーダに切り換えて接続する切換接続手段と、
    前記複数の部品保持具のうち、前記切換接続手段により接続されたアンテナに基づいて、前記アンテナに対応する部品保持具の位置を特定する位置特定手段と、
    前記位置特定手段により特定された位置にある部品保持具のICタグから、前記切換接続手段により接続されたアンテナを介し、前記リーダが読み取った前記部品情報を、前記リーダから取得する情報取得手段と
    を備えることを特徴とする部品情報取得装置。
  3. 部品を保持する複数の部品保持具が装着され、前記部品保持具から部品を取り出して基板に実装する部品実装機であって、
    前記各部品保持具には、当該部品保持具が保持する部品に関する部品情報を記憶しているIC(Integrated Circuit)タグが付されており、
    前記部品実装機は、
    前記各部品保持具のICタグ近傍に配設された複数のアンテナと、
    前記アンテナを介して前記各部品保持具のICタグから部品情報を読み込むために1つ設けられたリーダと、
    前記複数のアンテナのうち、前記部品情報の取得対象とされるICタグ近傍に配設されたアンテナを、前記リーダに切り換えて接続する切換接続手段と、
    前記複数の部品保持具のうち、前記切換接続手段により接続されたアンテナに基づいて、前記アンテナに対応する部品保持具の位置を特定する位置特定手段と、
    前記位置特定手段により特定された位置にある部品保持具のICタグから、前記切換接続手段により接続されたアンテナを介し、前記リーダが読み取った前記部品情報を、前記リーダから取得する情報取得手段と、
    前記位置特定手段で特定された位置と、前記情報取得手段で取得された部品情報とを用いて、前記部品保持具から部品を取り出して基板に実装する実装手段と
    を備えることを特徴とする部品実装機。
  4. 請求項1に記載の部品情報取得方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラム。
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