JP2008103594A - パターン形成装置 - Google Patents
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Abstract
る。
【解決手段】転写体30を、複数の微小な転写素子31を束ねることで構成した。そして
、圧電素子34によって、撥液パターンが形成される各領域に対向する位置に配置された
転写素子31のみを基板に接触するように押し出して基板上に機能液を転写すようにした
。従って、押し出す転写素子31を適宜選択することによって、撥液パターンの形状を自
由に変更することが可能となることから、オンデマンドな配線パターンが形成される。
【選択図】図3
Description
レジストパターンを形成することによって所望の形状を成した配線パターンを形成する方
法が知られている。この方法は、高解像度のパターニングが可能となるが、レジストパタ
ーンを形成する際にフォトプロセスを使用するため、装置の規模が大きくなるばかりかオ
ンデマンドなパターンを形成することが不可能となるという問題があった。
に分散させてなる液状体を作製し、その液状体を液滴化して基板上の所定の位置に塗布す
ることでパターニングを行う、所謂インクジェット法が提案されている(例えば、特許文
献1参照)。
ンの外形状に沿った受容部(スタンプ)を形成し、その受容部(スタンプ)に撥液性液状
体を付着させ、親液性基板上に前記スタンプを使って撥液性液状体からなる撥液パターン
を転写する。すると、親液性基板上にパターンの外枠の形状に沿った撥液パターンが形成
される。その後、親液性基板上に形成された撥液パターンで囲まれた領域内に、インクジ
ェット法によって機能性材料を塗布して乾燥させる。
れ広がって塗布されることから、撥液パターンの形状に応じた配線パターンが形成される
。
えるものの、その受容部(スタンプ)の作製にはフォトプロセスが必要となる。このため
、オンデマンドなパターンを形成することができないという問題があった。また、基板上
に直接インクジェット法によって撥液パターンを形成するという方法を提案されている。
この場合、オンデマンドなパターンを形成することが可能となるが、その基板を親液性と
すると、撥液パターンも基板上に濡れ広がって塗布されるため、パターンの解像度が低下
してしまうという問題があった。
を形成することが可能となるパターン形成装置を提供することにある。
前記支持部材上に固定された前記基板のパターン形成面を複数の領域に区分し、その区分
された各領域に対向してそれぞれ設けられた、機能材料を含む機能液が付着した転写素子
を備えた転写体と、前記各転写素子を、前記基板側に押し出して前記基板上に前記機能液
を付着させる押出部材とを具備している。
パターン形状に対応した機能液のパターニングを行うことができる。従って、オンデマン
ドなパターンを形成することができる。
前記支持部材上に固定された前記基板のパターン形成面を複数の領域に区分し、その区分
された各領域に対向してそれぞれ設けられた、機能材料を含む機能液が付着した転写素子
を備えた転写体と、前記各転写素子を、前記基板側に押し出して前記基板上に前記機能液
を付着させる押出部材と、前記複数の転写素子のうち前記パターンの外周に沿った位置に
対向して配置された転写素子を、前記基板側に押し出して前記基板上に前記機能液を付着
させるために前記押出部材を駆動制御する制御手段とを具備している。
る。従って、オンデマンドなパターンを形成することができる。
このパターン形成装置において、前記パターンは、マップデータに基づいたドットパタ
ーンによって形成され、前記転写体の転写素子の数は、前記マップデータの数以上であっ
てもよい。
うことができる。この結果、高解像度のパターンを形成することが可能となる。
このパターン形成装置において、前記転写素子は、前記機能液を貯留する貯留部を有し
ていてもよい。
の形態を成している。従って、パターニングする毎に転写素子に対して機能液を付着させ
る必要は無いことから、短時間でパターンを形成することが可能となる。
これによれば、受容体を高密度で配置することが可能となることから、高い解像度のパ
ターンを形成することができる。
配置されていてもよい。
これによれば、少ない転写素子でパターニングすることができる。
体または高分子の希釈液であってもよい。
これによれば、パターンの外周にはシランカップリング剤或いは高分子の希釈液で形成
された撥液性のパターンが形成される。従って、撥液性のパターンを予め形成するように
しておくことによって、パターンを所謂インクジェット法といった液相成長法で形成した
場合、そのパターンを構成する液滴が他の領域に濡れ広がることはない。この結果、高解
像度のパターンを形成することができる。
は、親液性を備えていてもよい。
これによれば、パターンを、所謂インクジェット法によって形成するようにした場合、
そのパターンを形成するインクが撥液パターンに囲まれた基板領域内に濡れ広がって配置
する。この結果、高品位のパターンが形成される。尚、親液処理方法としては、紫外線処
理、オゾン処理、プラズマ処理、酸処理、アルカリ処理などが挙げられる。
まず、本発明のパターン形成装置によって形成された配線パターンについて説明する。
図1(a)は、パターン基板としての回路基板の一部上面図であり、図1(b)は、そ
の一部拡大断面図である。図1(a)に示すように、回路基板(以下、単に「基板」とい
う)Sは、本実施形態ではガラス基板であって、そのパターン形成面Soには親液処理が
施されている。
れ、そのパターン形成領域R内にパターンとしての配線パターン10が形成されている。
配線パターン10は、図1(b)に示すように、一定の距離(幅W)を有した帯状の配
線パターンである。配線パターン10は、機能性材料としての公知の導電性材料から構成
され、本実施形態では銀(Ag)で構成されている。
ン状に延設された1本の配線パターン10が形成されているのみであるが、一般に、パタ
ーン形成領域Rに形成される配線パターン10は複数本配設されるとともに、その一部は
曲線を成している。
bが形成されている。つまり、撥液パターン11a,11bは、幅Wの配線パターン10
を挟むように並設されている。換言すれば、配線パターン10は、その2本の撥液パター
ン11a,11bで囲まれた領域G内に隙間無く均一は膜厚で配置形成されている。撥液
パターン11a,11bは、幅狭のライン形状を成している。各撥液パターン11a,1
1bは、公知の撥液剤から構成されたものであって、本実施形態ではシランカップリング
剤で構成されている。
置について図2〜図4に従って説明する。
図2に示すように、パターン形成装置20の概略構成を説明するための全体斜視図であ
る。図2に示すように、パターン形成装置20は、直方体形状に形成された基台21を備
えている。基台21の上面には、その長手方向(Y矢印方向)に沿って延設された一対の
案内溝22が形成されている。案内溝22の上方には、該案内溝22に沿ってY矢印方向
及び反Y矢印方向に移動する支持部材としてのステージ23が設けられている。
固定されるようになっている。そして、載置部24は、ステージ23がY矢印方向及び反
Y矢印方向に搬送されることによって支持固定された基板SをY矢印方向及び反Y矢印方
向に搬送する。
型のガイド部材25が架設されている。ガイド部材25の上側には、X矢印方向に延びる
インクタンク26が架設されている。インクタンク26には、機能液Fが充填されている
。この機能液Fは、本実施形態においては、水系溶媒中に機能材料として撥液剤(シラン
カップリング剤)が分散された分散系液体である。
対のガイドレール28が取着されている。上下一対のガイドレール28には、キャリッジ
29が取り付けられている。キャリッジ29は、ガイドレール28に案内されてX矢印方
向及び反X矢印方向に移動する。キャリッジ29には、その底部に転写装置Dが取り付け
られている。キャリッジ29の底部に設けられた転写装置Dは、下方側(ステージ23側
)が開口したカバー体Cが取り付けられ、そのカバー体Cで囲まれた内部には転写体30
(図3参照)が配設されている。
転写体30をステージ23側からキャリッジ29側を見たときの様子である。
図3(a)に示すように、転写体30は複数の転写素子31の集合であって、略直方体
形状を成し、カバー体C内に配置されている。転写体30は、その基板Sと対向する対向
面30aが基板Sのパターン形成面Soとほぼ同じ大きさを有している。
は、説明の便宜上、11×11個の転写素子31を図示)が束ねられるようにして配置さ
れている。そして、図3(b)に示すように、パターン形成面Soを11×11個の領域
に区分し、その各領域に対して一つの転写素子31が配置されるようになっている。
とを有している。貯留部32及び押圧部33は、それぞれ、保湿性を備えた多孔質樹脂で
構成されている。本実施形態の貯留部32及び押圧部33は、エラストマーで構成されて
いる。
内に充填された機能液Fが供給されるようになっている。貯留部32は、インクタンク2
6から供給された機能液Fを貯留するとともに、その貯留した機能液Fを押圧部33に供
給する。押圧部33は、貯留部32からの機能液Fが供給され、基板Sのパターン形成面
Soにその押圧部33の対向面33aが接触するとその機能液Fが対向面33aと同じ形
状の四角形状のドットパターンで基板Sに転写される。
素子)34がそれぞれ設けられている。各圧電素子(ピエゾ素子)34は、後記する制御
手段としての制御装置50(図4参照)から供給される制御パルス信号SPに応答してそ
れぞれ独立して駆動制御されるようになっている。そして、各圧電素子(ピエゾ素子)3
4は、例えばHレベルの制御パルス信号SPが入力されると、それぞれ対応した位置に配
置された転写素子31をステージ23側(図3(a)において反Z矢印方向側)に向かっ
て押し出す。また、各圧電素子(ピエゾ素子)34は、例えば「0」(Lレベル)の制御
パルス信号SPが入力されると、それぞれ対応する位置に配置された転写素子31をキャ
リッジ29側(図3(a)においてZ矢印方向側)に向かって引き戻す。
がそれぞれ独立して駆動制御されるようになっている。従って、転写素子31の配置密度
に応じた解像度で機能液Fからなるパターンが転写される。
図4に示すように、制御装置50は、CPU50A、ROM50B、RAM50C等を
備えている。制御装置50は、格納された各種データ及び各種制御プログラムに従って、
ステージ23やキャリッジ29の往復動処理、各転写素子31の圧電素子(ピエゾ素子)
34の駆動制御処理等を実行する。
れている。入出力装置51は、パターン形成装置20が実行する各種処理の処理状況を表
示する。また、入出力装置51は、撥液パターン11a,11bを形成するためのビット
マップデータBDを制御装置50に入力する。
ル))に応じて各圧電素子(ピエゾ素子)34のオン或いはオフを規定した一枚の基板S
分のデータである。つまり、ビットマップデータBDは、基板Sのパターン形成面Soを
複数の領域(本実施形態では、11×11)に区分し、その区分された各領域に、それぞ
れ機能液Fを配置するか否かを規定したデータである。換言すると、ビットマップデータ
BDは、パターン形成面Soに規定された撥液パターン11a,11bの目標形成位置に
機能液Fを配置するためのデータである。
、駆動制御信号をX軸モータ駆動回路52に出力する。X軸モータ駆動回路52は、制御
装置50からの駆動制御信号に応答して、キャリッジ29を移動させるためのX軸モータ
MXを正転又は逆転させる。
は、駆動制御信号をY軸モータ駆動回路53に出力する。Y軸モータ駆動回路53は、制
御装置50からの駆動制御信号に応答して、ステージ23を移動させるためのY軸モータ
MYを正転又は逆転させる。
0は、RAM50Cに記憶されたビットマップデータBDを利用して所定の周波数に同期
した制御信号Tを生成し、制御信号Tを転写素子駆動回路54にシリアル転送する。転写
素子駆動回路54は、制御装置50からの制御信号Tを各圧電素子(ピエゾ素子)34に
対応させて順次シリアル/パラレル変換する。また、転写素子駆動回路54は、制御装置
50からの吐出タイミング信号LTのタイミングで、制御信号Tに基づいて機能液Fを吐
出する圧電素子(ピエゾ素子)34に対して「1」(Hレベル)、機能液Fを吐出しない
圧電素子(ピエゾ素子)34に対して「0」(Lレベル)を有した制御パルス信号SPを
生成し供給する。
成する方法について図2及び図5〜図8に従って説明する。
まず、図2に示すように、パターン形成面Soが上側(Z矢印方向側)を向くように基
板Sをステージ23に支持固定する。このとき、ステージ23は、基板Sをキャリッジ2
9よりも反Y矢印方向側に配置する。尚、この基板Sは、予め親液処理して、そのパター
ン形成面So上を親液性としておく。この親液性処理は、紫外線処理、オゾン処理、酸処
理、アルカリ処理或いはプラズマ処理といった公知の方法によって行うようにする。
ータBDが入出力装置51から制御装置50に入力される。制御装置50は、入出力装置
51からのビットマップデータBDを格納する。
体30が対向するように、Y軸モータ駆動回路53を介してY軸モータMYを駆動してス
テージ23を搬送するとともに、X軸モータ駆動回路52を介してX軸モータMXを駆動
してキャリッジ29(転写装置D)を移動させる。
Dの転写体30が対向した位置に至ると、制御装置50は、ビットマップデータBDに従
って制御信号Tを生成して転写素子駆動回路54に出力する。すると、転写素子駆動回路
54は、この制御信号Tに従って吐出タイミング信号LTのタイミングで制御パルス信号
SPを生成する。そして、撥液パターン11a,11bが形成される領域(即ち、配線パ
ターン10の外形状を囲む領域)Ha,Hbに対向する位置に配置された転写素子31の
圧電素子(ピエゾ素子)34に対して「1」(Hレベル)を有した制御パルス信号SPを
供給する。この結果、図5(b)に示すように、各領域Ha,Hbに対向する位置に配置
された転写素子31のみが基板S側に押し出される。
)34に対して「0」(Lレベル)を有した制御パルス信号SPを供給する。この結果、
図5(c)に示すように、全ての転写素子31がキャリッジ29側に引き戻される。する
と、各領域Ha,Hbには、各転写素子31の押圧部33に付着した機能液Fからなる略
四角形状のドットパターンが連なって繋がることによって形成されたライン状の機能液F
が転写される。
ン形成面So上に転写された機能液Fの溶媒成分が除去される。この結果、撥液剤(シラ
ンカップリング剤)が凝集して、図6に示すような縦方向(Y矢印方向)に沿って一定の
距離(幅W)をおいた帯状の2本の撥液パターン11a,11bが形成される。そして、
その2本の撥液パターン11a,11bで囲まれた断面略凹状の領域Gが形成される。
では銀(Ag))が所定の溶媒に分散または溶解された液状体(インク)の液滴55を撥
液パターン11a,11bで囲まれた領域Gに吐出する。ここで、液滴55を吐出するイ
ンクジェット装置(液滴吐出装置)は公知のものを使用する。即ち、図7(a)に示すよ
うに、インクジェット装置は、微小なノズル56を有した吐出ヘッド57を備えている。
そして、吐出ヘッド57を基板Sに対して相対移動させて、前記領域Gに対向する位置に
移動させる。そして、液滴55を順次吐出して領域G内に均一に吐出する。
データBDに等しいだけのデータ数を有したビットマップデータを有し、このビットマッ
プデータに基づいて基板S上に液滴55を吐出するようになっている。つまり、本実施形
態では、11×11(=121)個のデータ数を有したビットマップデータに基づいて液
滴55が吐出される。従って、領域G内に着弾する液滴55の着弾面積は、前記した各転
写素子31の押圧部33によるドットパターンの面積とほぼ等しい。
a,11bによって領域Gから左右外側には濡れ広がらず、領域G内に局在する。また、
前述したように、基板Sのパターン形成面Soは親液性を有していることから、前記領域
G内に配置された液滴55は、該領域G内の基板Sのパターン形成面So上の全面に隙間
無く密着して濡れ広がる。
の領域G内に塗布された液滴55の溶媒成分が除去される。すると、図8(a),(b)
に示すように、その2本の撥液パターン11a,11bで囲まれた領域G内に銀(Ag)
から構成された配線パターン10が形成される。
(1)本実施形態によれば、機能液Fを転写する微小な転写素子31を複数束ねること
で構成された転写体30を備えた転写装置Dを設け、撥液パターン11a,11bが形成
される各領域Ha,Hbに対向する位置に配置された各転写素子31のみを基板Sに接触
するように押し出すようにした。この結果、各領域Ha,Hb内にのみ機能液Fが転写さ
れることから、各領域Ha,Hb内にのみ撥液パターン11a,11bを形成することが
できる。
を適宜選択することによって、撥液パターン11a,11bの形状を自由に変更すること
が可能となることから、オンデマンドな配線パターン10を形成することができる。
備え、各圧電素子(ピエゾ素子)34を独立して駆動制御されるようにした。従って、転
写素子31の配置密度に応じた解像度で機能液Fからなるパターンが転写されることとな
る。また、各圧電素子(ピエゾ素子)34に供給される制御パルス信号SPを制御するだ
けで押し出す転写素子31を適宜選択することができることから、簡単に撥液パターン1
1a,11bの形状を変更することができる。
うにした。そして、配線パターン10を形成するためのインクジェット装置は、撥液パタ
ーン11a,11bに対するビットマップデータBDに等しいだけのデータ数を有したビ
ットマップデータを備え、このビットマップデータに基づいて基板S上に液滴55を吐出
するようにした。従って、領域G内に着弾する液滴55の着弾面積は、前記した各転写素
子31の押圧部33によるドットパターンの面積とほぼ等しくなる。この結果、撥液パタ
ーン11a,11bの解像度と同じ解像度の配線パターン10が形成されることとなるこ
とから、高解像度の配線パターンを形成することができる。
貯留部32及び押圧部33を一体的に構成した。従って、各転写素子31は、所謂浸透印
の形態を成す。この結果、機能液Fを転写する毎に各転写素子31に対して機能液Fを付
着させる必要は無いことから、短時間で撥液パターン11a,11bを形成することがで
きる。
のシランカップリング剤を使用した。従って、特別な撥液剤を用意する必要はない。この
結果、製造コストが高くなるのを極力抑えることができる。
形成した後に、撥液パターン11a,11bで囲まれた領域G内にインクジェット法によ
って配線パターン10を構成する導電材料(本実施形態では銀(Ag))が分散した液滴
17を吐出するようにした。従って、撥液パターン11a,11bで囲まれた領域G内に
液滴17が隙間無く濡れ広がることから、隙間無く均一な膜厚の配線パターン10を形成
することができる。
・上記実施形態では、転写体30を、マトリクス状に配置された複数の転写素子31を束
ねて構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、複数の転写
素子31が一方向(Y矢印方向)に沿ってライン状に配置された形態を有していてもよい
。このような場合では、図10(a)〜(f)に示すように、まず、キャリッジ29をX
矢印方向(走査方向)に移動させて、転写素子31を撥液パターン11bが形成される領
域Hbと対向する位置に移動させ、全ての転写素子31を駆動させて領域Hbに機能液F
を転写させる。その後、キャリッジ29をX矢印方向(走査方向)に移動させて、転写素
子31を撥液パターン11aが形成される領域Haと対向する位置に移動させ、全ての転
写素子31を駆動させて領域Haに機能液Fを転写させる。このようにすることによって
、上記実施形態の効果に加えて少ない転写素子31で撥液パターンを形成することができ
る。
・上記実施形態では、転写素子31を押し出す押出部材として圧電素子を使用したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、他の形態を有したものであってもよい。例えば、
空気圧を利用して転写素子31を押し出ようにしてもよい。
・上記実施形態では、各転写素子31は、貯留部32と押圧部33とを備え、その貯留部
32及び押圧部33を一体としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
押圧部33のみを備えているものであってもよい。この場合、例えば、機能液Fが塗布さ
れたテープを介して領域Ha,Hbに対応した位置に配置された押圧部33を押し出され
るようにした、所謂ドットインパクト方式であってもよい。
・上記実施形態では、転写素子31の押圧部33の断面形状を四角形状としたが、本発明
はこれに限定されなく、他の形状であってもよい。例えば、円形状や三角形状であっても
よい。要は、隣接して配置される機能液Fのドットパターンが緻密に繋がればどんな形状
であってもよい。
・上記実施形態では、転写体30を構成する転写素子31の数を11×11(=121)
個とし、配線パターン10を構成するためのビットマップデータのデータ数と等しくした
が、本発明はこれに限定されない。要は、転写素子31の数を、配線パターン10を構成
するためのビットマップデータのデータ数以上であればよい。
・上記実施形態では、配線パターン10を形成する機能性材料として導電材料(銀(Ag
))に具体化したが、本発明はこれに限定されない。例えば、金(Au)、白金(Pt)
、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、オスミウム(Os)、ルテニウ
ム(Ru)、イリジウム(Ir)、鉄(Fe)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、コバルト
(Co)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タ
ングステン(W)、インジウム(In)のいずれか1つが利用されていてもよいし、また
は、いずれか2以上が組み合わされた合金が利用されていてもよい。但し、銀であれば比
較的低温で還元されるため、扱いが容易であり、この点で、液滴吐出装置を利用する場合
には、銀(Ag)を含有する機能液を利用することが好ましい。
による分解によって金属が析出するような化合物である。このような有機化合物としては
、クロロトリエチルホスフィン金、クロロトリメチルホスフィン金、クロロトリフェニル
フォスフィン金、銀2,4−ペンタンヂオナン錯体、銅ヘキサフルオロペンタンジオナシ
クロオクタジエン錯体、等がある。
、有機化合物のような化合物の形態であってもよい。
さらにまた、機能液は。金属に代えて、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリフェニレ
ンビニレン、ポリ(3,4エチレンジオキシトオフェン)(PEDOT)等の導電性高分
子の可溶性材料を含んでいてもよい。
・上記実施形態では、ガラス基板からなる回路基板Sにパターン形成した。しかしながら
、ガラス基板からなる基板に代えて、エポキシ基板、ガラスエポキシ基板、セラミック基
板、またはシリコン基板などが利用されてよい。このようにした場合であっても、上記実
施形態では説明した効果と同様な効果を奏することができる。
・上記実施形態では、機能液Fとして水系溶媒中に撥液剤(シランカップリング剤)が分
散された分散系液体に適用したが、本発明はこれに限定されない。例えば、分散系液体で
はなく、水系溶媒中に撥液剤が溶解された液体であってもよい。
・上記実施形態では、機能液Fを、シランカップリング剤が含まれたものに具体化したが
、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、高分子の希釈液であってもよい。こ
のようにした場合であっても、上記各実施形態と同様な効果を得ることができる。
・上記実施形態では、基板Sのパターン形成面Soは、親液性を有していたが、本発明は
これに限定されるものではない。要は、パターン形成面So上に塗布された配線パターン
10を構成する液滴55が領域G内に濡れ広がるように処理されていればよい。
・上記実施形態では、パターンとしての撥液パターン11a,11bに挟まれた配線パタ
ーン10を形成するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、撥液パターン
11a,11bに挟まれていない任意の形状を成した機能性材料からなるパターンであっ
ても形成することが可能である。
10…パターンとしての配線パターン、20…パターン形成装置、23…支持部材として
のステージ、30…転写体、31…転写素子、32…貯留部、33…押出部。
Claims (8)
- パターンが形成される基板を支持固定する支持部材と、
前記支持部材上に固定された前記基板のパターン形成面を複数の領域に区分し、その区
分された各領域に対向してそれぞれ設けられた、機能材料を含む機能液が付着した転写素
子を備えた転写体と、
前記各転写素子を、前記基板側に押し出して前記基板上に前記機能液を付着させる押出
部材と
を具備したことを特徴とするパターン形成装置。 - パターンが形成される基板を支持固定する支持部材と、
前記支持部材上に固定された前記基板のパターン形成面を複数の領域に区分し、その区
分された各領域に対向してそれぞれ設けられた、機能材料を含む機能液が付着した転写素
子を備えた転写体と、
前記各転写素子を、前記基板側に押し出して前記基板上に前記機能液を付着させる押出
部材と、
前記複数の転写素子のうち前記パターンの外周に沿った位置に対向して配置された転写
素子を、前記基板側に押し出して前記基板上に前記機能液を付着させるために前記押出部
材を駆動制御する制御手段と
を具備したことを特徴とするパターン形成装置。 - 請求項1または2に記載のパターン形成装置において、
前記パターンは、マップデータに基づいたドットパターンによって形成され、
前記転写体の転写素子の数は、前記マップデータの数以上であることを特徴とするパタ
ーン形成装置。 - 請求項1〜3のいずれか一つに記載のパターン形成装置において、
前記転写素子は、前記機能液を貯留する貯留部を有していることを特徴とするパターン
形成装置。 - 請求項1〜4のいずれか一つに記載のパターン形成装置において、
前記押出部材は、圧電素子を備えていることを特徴とするパターン形成装置。 - 請求項1〜5のいずれか一つに記載のパターン形成装置において、
前記転写体は、その前記複数の転写素子がライン状に配置されていることを特徴とする
パターン形成装置。 - 請求項1〜6のいずれか一つに記載のパターン形成装置において、
前記機能材料は、シランカップリング剤を有した液状体または高分子の希釈液であるこ
とを特徴とするパターン形成装置。 - 請求項1〜7のいずれか一つに記載のパターン形成装置において、
前記基板の前記パターンが形成されるパターン形成面は、親液性を備えていることを特
徴とするパターン形成装置。
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