JP2008103266A - 回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】たとえセパレータに傾きが生じたとしても、可動接触子が傾斜した状態とならず、可動接点と固定接点とを安定接触させることが可能で、ひいては接点同士の溶着等を防止可能な回路遮断器を提供する。
【解決手段】可動接触子12に部分的に左右方向幅が狭くなる狭幅部を設け、該狭幅部をセパレータ11に押圧される押圧部12bとしている。そのため、たとえセパレータ11に傾きが生じた場合であっても、各可動接触子12の左右方向への傾斜を最小限に抑えることができる。したがって、各可動接点12aを固定接点13aに対して傾きのない状態で安定接触させることが可能となり、可動接点12aと固定接点13aとの接触時に可動接点12aに回転モーメントが加わる等しないため固定接点への不安定な接触を抑止することができ、ひいてはアークの発生による接点同士の溶着といった事態を効果的に防止することができる。
【選択図】図3
【解決手段】可動接触子12に部分的に左右方向幅が狭くなる狭幅部を設け、該狭幅部をセパレータ11に押圧される押圧部12bとしている。そのため、たとえセパレータ11に傾きが生じた場合であっても、各可動接触子12の左右方向への傾斜を最小限に抑えることができる。したがって、各可動接点12aを固定接点13aに対して傾きのない状態で安定接触させることが可能となり、可動接点12aと固定接点13aとの接触時に可動接点12aに回転モーメントが加わる等しないため固定接点への不安定な接触を抑止することができ、ひいてはアークの発生による接点同士の溶着といった事態を効果的に防止することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、水平方向に並設された複数の可動接触子をセパレータにより動作させて、電路を開閉操作する回路遮断器に関するものである。
たとえば特許文献1に記載されているような、従来の回路遮断器における可動接触子及び該可動接触子を動作させるセパレータについて、図9及び10をもとに説明する。図9は、従来の回路遮断器における可動接触子41及びセパレータ42を示した斜視説明図であり、図10は、従来の回路遮断器における電路の開閉接点部を示した説明図である。尚、図10において、可動接点41aの可動接触子41上面から更に上方へ突出する部分等については省略している。
図示しない遮断器ケース内には、前後方向へ長い矩形状に形成された本体の一端に可動接点41aを備えてなる複数の可動接触子41、41・・が左右方向へ並設されているとともに、端部に固定接点45aが設けられてなる複数の固定接触子45、45・・が、可動接触子41、41・・同様、左右方向へ並設されている。また、左右方向へ長い板状体に形成されたセパレータ42が、起立状態で遮断器ケース内を図示しない操作ハンドルの操作に応じて上下動可能に設けられており、下方への移動に伴い可動接触子41、41・・の本体平面部を押圧可能となっている。そして、該セパレータ42の上下動により、可動接点41a、41a・・を固定接点45a、45a・・へ接触/解離させることで、電路が開閉されるようになっている。尚、43は、セパレータ42の上下動をガイドするガイド部材である。
図示しない遮断器ケース内には、前後方向へ長い矩形状に形成された本体の一端に可動接点41aを備えてなる複数の可動接触子41、41・・が左右方向へ並設されているとともに、端部に固定接点45aが設けられてなる複数の固定接触子45、45・・が、可動接触子41、41・・同様、左右方向へ並設されている。また、左右方向へ長い板状体に形成されたセパレータ42が、起立状態で遮断器ケース内を図示しない操作ハンドルの操作に応じて上下動可能に設けられており、下方への移動に伴い可動接触子41、41・・の本体平面部を押圧可能となっている。そして、該セパレータ42の上下動により、可動接点41a、41a・・を固定接点45a、45a・・へ接触/解離させることで、電路が開閉されるようになっている。尚、43は、セパレータ42の上下動をガイドするガイド部材である。
一般的に、回路遮断器では、操作ハンドルを操作してセパレータ42を下方へ移動させ、可動接点41a、41a・・と固定接点45a、45a・・とを接触させようとした場合、セパレータ42やガイド部材43等の各種機構部部品の寸法誤差に起因してセパレータ42に傾きが生じることがある。この場合、上記従来の回路遮断器では、セパレータ42が各可動接触子41の平面部を押圧するため、押圧された可動接触子41も傾斜した状態となり、たとえば図10に示す如く右端の可動接点41aが傾いた状態で固定接点45aと接触するといったアンバランス状態が生じることになる。該アンバランス状態においては、右端の可動接点41aに、左端の接点同士が接触するまでの間、図10中矢印で示した方向へ回転モーメントが加わるため、その際に可動接点41aが不安定な接触をしてアークが発生し、可動接点41aと固定接点45aとが溶着するおそれが高くなる等といった問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、たとえセパレータに傾きが生じたとしても、可動接触子(すなわち、可動接点)が傾斜した状態とならず、可動接点と固定接点とを安定接触させることが可能で、ひいては接点同士の溶着等を防止可能な回路遮断器を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、水平方向に複数の電路を並設し、各電路に可動接点と固定接点とからなる開閉接点部を設けるとともに、前記電路の並設方向へ長いセパレータを前記可動接点と前記固定接点との接触/解離方向へ移動可能に設け、前記セパレータが前記可動接点を有する可動接触子に当接して該可動接触子を押圧することにより、全電路の前記可動接点を前記固定接点側へ同期させて移動させ、前記開閉接点部を閉操作して前記電路を通電可能とする一方、過電流や漏電、短絡等といった異常が発生すると、前記セパレータによる前記可動接触子の押圧動作を解除して前記開閉接点部を開操作し、前記電路を遮断する回路遮断器であって、前記可動接触子に、部分的に前記並設方向への幅が狭くなる狭幅部を設け、前記セパレータが該狭幅部に当接して前記可動接触子を押圧することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、可動接触子に、切り欠き又はセパレータ当接側とは逆側への切り起こしを設けることにより狭幅部を形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、可動接触子に、セパレータ当接側へ突出する凸部を設け、該凸部を狭幅部としたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、可動接触子が、可動接触子本体に狭幅部を有する当接部材を取り付けてなることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項5に記載の発明は、水平方向に複数の電路を並設し、各電路に可動接点と固定接点とからなる開閉接点部を設けるとともに、前記電路の並設方向へ長いセパレータを前記可動接点と前記固定接点との接触/解離方向へ移動可能に設け、前記セパレータが前記可動接点を有する可動接触子に当接して該可動接触子を押圧することにより、全電路の前記可動接点を前記固定接点側へ同期させて移動させ、前記開閉接点部を閉操作して前記電路を通電可能とする一方、過電流や漏電、短絡等といった異常が発生すると、前記セパレータによる前記可動接触子の押圧動作を解除して前記開閉接点部を開操作し、前記電路を遮断する回路遮断器であって、前記セパレータに、可動接触子よりも前記並設方向への幅が狭い突起状の狭幅部を設け、前記セパレータが該狭幅部を前記可動接触子に当接させて該可動接触子を押圧することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、可動接触子に、切り欠き又はセパレータ当接側とは逆側への切り起こしを設けることにより狭幅部を形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、可動接触子に、セパレータ当接側へ突出する凸部を設け、該凸部を狭幅部としたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、可動接触子が、可動接触子本体に狭幅部を有する当接部材を取り付けてなることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項5に記載の発明は、水平方向に複数の電路を並設し、各電路に可動接点と固定接点とからなる開閉接点部を設けるとともに、前記電路の並設方向へ長いセパレータを前記可動接点と前記固定接点との接触/解離方向へ移動可能に設け、前記セパレータが前記可動接点を有する可動接触子に当接して該可動接触子を押圧することにより、全電路の前記可動接点を前記固定接点側へ同期させて移動させ、前記開閉接点部を閉操作して前記電路を通電可能とする一方、過電流や漏電、短絡等といった異常が発生すると、前記セパレータによる前記可動接触子の押圧動作を解除して前記開閉接点部を開操作し、前記電路を遮断する回路遮断器であって、前記セパレータに、可動接触子よりも前記並設方向への幅が狭い突起状の狭幅部を設け、前記セパレータが該狭幅部を前記可動接触子に当接させて該可動接触子を押圧することを特徴とする。
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、可動接触子に、部分的に並設方向への幅が狭くなる狭幅部を設け、セパレータが該狭幅部に当接して可動接触子を押圧するようにしている。そのため、並設方向での幅が広い平面部を押圧していた従来のものと比較すると、たとえセパレータに傾きが生じた場合であっても、各可動接触子の左右方向への傾斜を最小限に抑えることができる。したがって、各可動接点を固定接点に対して傾きのない状態で安定接触させることが可能となり、可動接点と固定接点との接触時に、可動接点に回転モーメントが加わる等しないため、可動接点と固定接点とが不安定な接触をするといった事態を抑止することができ、ひいてはアークの発生による接点同士の溶着といった事態を効果的に防止することができる。
また、請求項2及び3に記載の発明によれば、可動接触子に切り欠きや切り起こし、凸部を設けることで、狭幅部を形成するようにしているため、別途部材を用いて可動接触子に狭幅部を形成するようなものと比較すると、構成の簡素化を図ることができる。
さらに、請求項2及び4に記載の発明によれば、従来から使用されている可動接触子に切り欠きや切り起こしを設けたり、当接部材を取り付けるだけで構成可能となっており、汎用性に富む
一方、本発明のうち請求項5に記載の発明によれば、セパレータに、可動接触子よりも並設方向への幅が狭い突起状の狭幅部を設け、セパレータが該狭幅部を可動接触子に当接させて該可動接触子を押圧するようにしている。したがって、請求項1に記載の発明同様、並設方向での幅が広い平面部を押圧していた従来のものと比較すると、たとえセパレータに傾きが生じた場合であっても、各可動接触子の左右方向への傾斜を最小限に抑えることができる。そのため、各可動接点を固定接点に対して傾きのない状態で安定接触させることが可能となり、可動接点と固定接点との接触時における不安定な接触を抑止することができ、ひいてはアークの発生による接点同士の溶着といった事態を効果的に防止することができる。
また、請求項2及び3に記載の発明によれば、可動接触子に切り欠きや切り起こし、凸部を設けることで、狭幅部を形成するようにしているため、別途部材を用いて可動接触子に狭幅部を形成するようなものと比較すると、構成の簡素化を図ることができる。
さらに、請求項2及び4に記載の発明によれば、従来から使用されている可動接触子に切り欠きや切り起こしを設けたり、当接部材を取り付けるだけで構成可能となっており、汎用性に富む
一方、本発明のうち請求項5に記載の発明によれば、セパレータに、可動接触子よりも並設方向への幅が狭い突起状の狭幅部を設け、セパレータが該狭幅部を可動接触子に当接させて該可動接触子を押圧するようにしている。したがって、請求項1に記載の発明同様、並設方向での幅が広い平面部を押圧していた従来のものと比較すると、たとえセパレータに傾きが生じた場合であっても、各可動接触子の左右方向への傾斜を最小限に抑えることができる。そのため、各可動接点を固定接点に対して傾きのない状態で安定接触させることが可能となり、可動接点と固定接点との接触時における不安定な接触を抑止することができ、ひいてはアークの発生による接点同士の溶着といった事態を効果的に防止することができる。
以下、本発明の一実施形態となる回路遮断器について、図面にもとづき説明する。
図1は、本実施形態に係る回路遮断器1を上方から示した説明図であり、図2は、回路遮断器1の前後方向断面を左側方から示した断面説明図である。尚、図1及び2における上下方向を、回路遮断器1の前後方向として、図2における左右方向を、回路遮断器1の上下方向(図1右方が回路遮断器上方)として説明する。
図1は、本実施形態に係る回路遮断器1を上方から示した説明図であり、図2は、回路遮断器1の前後方向断面を左側方から示した断面説明図である。尚、図1及び2における上下方向を、回路遮断器1の前後方向として、図2における左右方向を、回路遮断器1の上下方向(図1右方が回路遮断器上方)として説明する。
回路遮断器1は、単相三線式電路に使用するものであって、合成樹脂製の遮断器ケース2の後部には、分電盤内等に配置された導体バーに連結金具(図示せず)等を介して連結される電源側端子3が配置されている。該電源側端子3は、3つの端子P1、P2、P3を左右方向へ並設して構成される。また、遮断器ケース2の前部には、3つの端子L1、L2、L3を左右方向へ並設してなる負荷側端子4が設けられている。さらに、遮断器ケース2の上面には、後述の如くして電路を開閉操作する操作ハンドル5が、左右方向を軸として前後方向へ回動可能に設けられている。
また、遮断器ケース2内には、電源側端子3から負荷側端子4へ亘って電路が設けられており、該電路の途中には、可動接点12aと固定接点13aとからなる開閉接点部6が設けられている。さらに、遮断器ケース2内には、左右方向へ長い棒状体に形成され、操作ハンドル5に連結されたトグルリンク機構7により上下動するセパレータ(接点操作部材)11が設けられている。そして、操作ハンドル5を操作してセパレータ11を下方へ移動させ、可動接点12aを有する可動接触子12を下方へ押圧して可動接点12aと固定接点13aとを接触させることにより、電路を通電可能な状態とすることができる。一方、遮断器ケース2内には、過電流を検知するとセパレータ11を強制的に上方へ移動させる(すなわち、遮断方向へ移動させる)べく動作するトリップコイル8等も設置されており、過電流等の所謂異常が発生すると、セパレータ11を強制的に上方へ移動させ、開閉接点部6を開状態とし(すなわち、可動接点12aを固定接点13aから解離させ)て、電路を遮断可能としている。
ここで、上記開閉接点部6を構成する可動接点12aを備えた可動接触子12について、図3及び4をもとに説明する。図3(a)は、可動接触子12、12・・とセパレータ11とを示した斜視説明図であり、図3(b)は、一の可動接触子12を拡大して示した斜視説明図である。また、図4(a)は、セパレータ11が可動接触子12、12・・を押圧する様子を示した説明図であり、図4(b)は、セパレータ11が可動接触子12に当接した状態を示した断面説明図である。
可動接触子12は、矩形状に成形された本体の後端に可動接点12aを設けてなるもので、該本体の略中央部の左右両側縁には、下方へ切り起こされた一対の切り起こし15、15が設けられている。そして、該切り起こし15、15間に設けられた部分(狭幅部)は、セパレータ11が当接する押圧部12bとして機能する。
このように構成された可動接触子12は、電源側端子3や負荷側端子4と同様、左右方向に3つ並設されており、セパレータ11が下方へ移動すると、3つの可動接触子12、12・・の押圧部12b、12b・・が略同時に押圧されて可動接点12a、12a・・が同期して下方へ移動し、固定接点13a、13a・・と接触するようになっている。尚、各可動接触子12の下方には、可動接触子12を上方へ付勢するバネ部材9が設置されており、セパレータ11が上方へ移動する(すなわち、可動接触子12の押圧が解除となる)と、可動接触子12は、可動接点12aは固定接点13aから解離するまでバネ部材9により押し上げられる。また、一端に固定接点13aが設けられてなる固定接触子13は、可動接触子12同様、左右方向へ3つ並設されている。
このように構成された可動接触子12は、電源側端子3や負荷側端子4と同様、左右方向に3つ並設されており、セパレータ11が下方へ移動すると、3つの可動接触子12、12・・の押圧部12b、12b・・が略同時に押圧されて可動接点12a、12a・・が同期して下方へ移動し、固定接点13a、13a・・と接触するようになっている。尚、各可動接触子12の下方には、可動接触子12を上方へ付勢するバネ部材9が設置されており、セパレータ11が上方へ移動する(すなわち、可動接触子12の押圧が解除となる)と、可動接触子12は、可動接点12aは固定接点13aから解離するまでバネ部材9により押し上げられる。また、一端に固定接点13aが設けられてなる固定接触子13は、可動接触子12同様、左右方向へ3つ並設されている。
以上のような構成を有する回路遮断器1によれば、各可動接触子12に左右方向幅が狭い狭幅部を設け、該狭幅部をセパレータ11に押圧される押圧部12bとしている。そのため、左右方向幅の広い面を押圧していた従来のものと比較すると、たとえセパレータ11に寸法誤差等に起因する傾きが生じた場合であっても、各可動接触子12の左右方向への傾斜を最小限に抑えることができる。したがって、図4に示す如く、各可動接点12aを固定接点13aに対して傾きのない状態で安定接触させることが可能となり、可動接点12aと固定接点13aとの接触時において可動接点12aに回転モーメントが加わる等しないため不安定な接触を抑止することができ、ひいてはアークの発生による接点同士の溶着といった事態を効果的に防止することができる。
また、可動接触子12のセパレータ11に押圧される部分の左右両側縁を下方へ切り起こすことにより、左右方向幅が狭い押圧部12bを形成するようにしているため、別途部材を用いて可動接触子12に押圧部12bを形成するようなものと比較すると、構成の簡素化を図ることができる。さらに、従来から使用されている可動接触子12に切り起こし15、15を設けるだけで構成可能となっており、汎用性に富む。
なお、本発明の回路遮断器に係る構成は、上記実施形態に記載の態様に何ら限定されるものではなく、可動接触子、セパレータ、電源側端子、負荷側端子、及び各種機構等に係る構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、上記実施形態では可動接触子に狭幅部を形成するにあたって、本体の左右両側縁部に一対の切り起こしを設ける構成を採用しているが、本体の左右どちらか一方の側縁部にのみ切り起こしを設けることで可動接触子に狭幅部を形成するようにしてもよいし、下記のような可動接触子を採用してもよい。以下、可動接触子の変更例について、図5〜7をもとに説明する。図5〜7は、可動接触子の変更例について示した説明図であり、(a)は可動接触子とセパレータとを示した斜視説明図、(b)は一の可動接触子を拡大して示した斜視説明図である。
図5に記載の可動接触子21は、本体の左右両側縁部に一対の切り欠き21a、21aを設けることにより、狭幅部21bを形成したものである。尚、左右どちらか一方の側縁部にのみ切り欠きを設けるような構成としてもよい。
図6に記載の可動接触子22は、本体上面の略中央に、本体よりも左右方向で幅が狭い凸部22aを突設し、該凸部22aをセパレータ11が押圧する狭幅部としたものである。
図7に記載の可動接触子23は、上面に左右方向へ下降傾斜する山形のテーパ面23bが形成された環状部材(当接部材)23aを本体に嵌装してなるもので、山形のテーパ面23bの頂部23cが狭幅部として機能するようになっている。
以上のような可動接触子21〜23であっても、セパレータ11が当接する部分が左右方向幅の狭い狭幅部に形成されているため、たとえセパレータ11に傾きが生じた場合であっても、各可動接触子21〜23の左右方向への傾斜を最小限に抑えることができる。したがって、各可動接点12aを固定接点13aに対して傾きのない状態で安定接触させることが可能となり、可動接点12aと固定接点13aとの接触時における不安定な接触を抑止することができ、ひいてはアークの発生による接点同士の溶着といった事態を効果的に防止することができる。また、可動接触子21、22では、構成の簡素化を図ることができるといった効果を奏することができ、可動接触子21、23では、従来から使用されている可動接触子に切り欠き21aや環状部材23aを設けるだけで構成可能となっており、汎用性に富むといった効果を奏することができる。尚、一の可動接触子に複数の上述したような狭幅部を設けることも可能である。
図6に記載の可動接触子22は、本体上面の略中央に、本体よりも左右方向で幅が狭い凸部22aを突設し、該凸部22aをセパレータ11が押圧する狭幅部としたものである。
図7に記載の可動接触子23は、上面に左右方向へ下降傾斜する山形のテーパ面23bが形成された環状部材(当接部材)23aを本体に嵌装してなるもので、山形のテーパ面23bの頂部23cが狭幅部として機能するようになっている。
以上のような可動接触子21〜23であっても、セパレータ11が当接する部分が左右方向幅の狭い狭幅部に形成されているため、たとえセパレータ11に傾きが生じた場合であっても、各可動接触子21〜23の左右方向への傾斜を最小限に抑えることができる。したがって、各可動接点12aを固定接点13aに対して傾きのない状態で安定接触させることが可能となり、可動接点12aと固定接点13aとの接触時における不安定な接触を抑止することができ、ひいてはアークの発生による接点同士の溶着といった事態を効果的に防止することができる。また、可動接触子21、22では、構成の簡素化を図ることができるといった効果を奏することができ、可動接触子21、23では、従来から使用されている可動接触子に切り欠き21aや環状部材23aを設けるだけで構成可能となっており、汎用性に富むといった効果を奏することができる。尚、一の可動接触子に複数の上述したような狭幅部を設けることも可能である。
また、可動接触子に狭幅部を設けるのではなく、図8に示すようにセパレータ側に狭幅部を設けるようにしてもよい。つまり、セパレータの下面に、下方へ突出し、且つ、可動接触子より左右方向幅の狭い突条部(狭幅部)を設け、該突条部により可動接触子の略中央部を押圧するように構成してもよい。該構成を採用したとしても、各可動接触子の左右方向への傾斜を最小限に抑えることができ、上記可動接触子に狭幅部を設けてなる構成と同様の効果を奏することができる。尚、図8(a)では、セパレータ31に逆三角状の突条部31aを設けており、図8(b)では、セパレータ32に半円状の突条部31bを設けている。このように、突条部の形状は適宜変更可能であって、他にもセパレータの下面にラック歯状の波形部を設け、該波形部により可動接触子を押圧する等といった構成が考えられる。
さらに、セパレータによる遮断動作も上記実施形態に記載の態様に何ら限定されることはなく、上方への移動により電路を閉じ、下方への移動により電路を開くように構成してもよいし、水平移動により電路を開閉するように構成することも可能である。またさらに、そのようなセパレータの設置態様の変更に応じて、可動接触子やセパレータに設ける狭幅部の位置も変更して何ら問題はない。
加えて、上記実施形態では、単相三線式電路対応の回路遮断器を示しているが、多極型の回路遮断器であれば、端子数が3つに限定されることはないし、漏電を検知すると電路を遮断する漏電遮断機能や短絡を検知すると電路を遮断する短絡遮断機能等の種々の機能を備えることも可能である。
1・・回路遮断器、2・・遮断器ケース、3・・電源側端子、4・・負荷側端子、5・・操作ハンドル、6・・開閉接点部、11・・セパレータ、12・・可動接触子、12a・・可動接点、13・・固定接触子、13a・・固定接点、15・・切り起こし。
Claims (5)
- 水平方向に複数の電路を並設し、各電路に可動接点と固定接点とからなる開閉接点部を設けるとともに、前記電路の並設方向へ長いセパレータを前記可動接点と前記固定接点との接触/解離方向へ移動可能に設け、前記セパレータが前記可動接点を有する可動接触子に当接して該可動接触子を押圧することにより、全電路の前記可動接点を前記固定接点側へ同期させて移動させ、前記開閉接点部を閉操作して前記電路を通電可能とする一方、過電流や漏電、短絡等といった異常が発生すると、前記セパレータによる前記可動接触子の押圧動作を解除して前記開閉接点部を開操作し、前記電路を遮断する回路遮断器であって、
前記可動接触子に、部分的に前記並設方向への幅が狭くなる狭幅部を設け、前記セパレータが該狭幅部に当接して前記可動接触子を押圧することを特徴とする回路遮断器。 - 可動接触子に、切り欠き又はセパレータ当接側とは逆側への切り起こしを設けることにより狭幅部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
- 可動接触子に、セパレータ当接側へ突出する凸部を設け、該凸部を狭幅部としたことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
- 可動接触子が、可動接触子本体に狭幅部を有する当接部材を取り付けてなる請求項1に記載の回路遮断器。
- 水平方向に複数の電路を並設し、各電路に可動接点と固定接点とからなる開閉接点部を設けるとともに、前記電路の並設方向へ長いセパレータを前記可動接点と前記固定接点との接触/解離方向へ移動可能に設け、前記セパレータが前記可動接点を有する可動接触子に当接して該可動接触子を押圧することにより、全電路の前記可動接点を前記固定接点側へ同期させて移動させ、前記開閉接点部を閉操作して前記電路を通電可能とする一方、過電流や漏電、短絡等といった異常が発生すると、前記セパレータによる前記可動接触子の押圧動作を解除して前記開閉接点部を開操作し、前記電路を遮断する回路遮断器であって、
前記セパレータに、可動接触子よりも前記並設方向への幅が狭い突起状の狭幅部を設け、前記セパレータが該狭幅部を前記可動接触子に当接させて該可動接触子を押圧することを特徴とする回路遮断器。
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- 2006-10-20 JP JP2006286631A patent/JP2008103266A/ja active Pending
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