JP2008103168A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解質・電極構造体と冷却媒体との距離を良好に短くすることができ、温度制御の応答性を向上させることを可能にする。
【解決手段】燃料電池10は、互いに隣接する第1発電セル12及び第2発電セル14を備える。第1発電セル12を構成する金属セパレータ18は、第1波形状流路部を設ける一方、第2発電セル14を構成し前記金属セパレータ18に隣接する金属セパレータ24は、前記第1波形状部と同一の流路ピッチに設定され且つ前記第1波形状部との間に第1冷却媒体流路48aが形成される第2波形状流路部を設ける。金属セパレータ18の第1冷却媒体流路48a側の直線状凹部40bは、金属セパレータ24の直線状凸部72aと積層方向に重なり合う平坦面43bを有するとともに、前記平坦面43bの裏面側の平坦面43aは、第1電解質膜・電極構造体16aに直接接触する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が配設される電解質・電極構造体が、第1金属セパレータ及び第2金属セパレータで挟持される発電セルを備えるとともに、前記発電セルが積層される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、特に車載用として使用する場合、所望の発電力を得るために数百の発電セルが積層されている。その際、燃料電池スタックの設置スペース等の関係から、前記燃料電池スタック全体の小型化が望まれている。そこで、セパレータとして、カーボンセパレータに代えて薄肉化が容易な金属セパレータを使用するとともに、前記金属セパレータの積層方向のさらなる短尺化を図る工夫がなされている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池用セパレータでは、波部の高さが異なり波部のピッチが同じである一対の金属製波板を備え、波部の高さが大きい一方の金属製波板の凹部に、波部の高さが低い他方の金属製波板の凸部を重ね合わせて、前記凹部と前記凸部との間の空間で冷却媒体流路を形成し、重ね合わせた前記一対の金属製波板の両外側の凹部のうち、一方の凹部で酸化剤ガス流路を形成し、他方の側の凹部で燃料ガス流路を形成することを特徴としている。
特開2002−100381号公報(図1)
上記の特許文献1では、凹部と凸部とが重なり合った状態で、この凹部の外側(突起側)が電解質・電極構造体に接触している。このため、凹部と凸部との間の空間に冷却媒体流路が形成されていても、前記凹部の外側が電解質・電極構造体に接触する部分では、前記凹部と前記凸部とが互いに面接触して密着し易い。これにより、電解質・電極構造体には、セパレータが接触することにより冷却媒体との距離が大きく離間する部分が存在してしまい、低温始動時や運転時の温度制御に対する応答性が低下するおそれがある。
本発明はこの種の燃料電池に関するものであり、電解質・電極構造体と冷却媒体との距離を良好且つ確実に短尺化させることができ、温度制御の応答性を向上させることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が配設される電解質・電極構造体が、一対の金属セパレータにより挟持される発電セルを備えるとともに、複数の前記発電セルが積層される燃料電池に関するものである。
この燃料電池は、互いに隣接する第1の発電セル及び第2の発電セルを備え、前記第1の発電セルを構成する第1金属セパレータは、凸部と凹部とを有する第1波形状流路部を設け、前記第2の発電セルを構成し前記第1金属セパレータに隣接する第2金属セパレータは、凸部と凹部とを有して前記第1波形状流路部と同一の流路ピッチに設定され且つ前記第1波形状流路部との間に冷却媒体流路が形成される第2波形状流路部を設けている。
そして、第1波形状流路部の冷却媒体流路側の凹部は、第2波形状流路部の凸部と積層方向に重なり合う平坦面を有するとともに、前記平坦面が電解質・電極構造体に接触している。
また、第2波形状流路部の冷却媒体流路側の凹部は、第1波形状流路部の凸部と積層方向に重なり合う平坦面を有するとともに、前記平坦面が電解質・電極構造体に接触することが好ましい。さらに、凸部は、凹部の平坦面に対して積層方向に重なり合う部分が湾曲形状に設定されることが好ましい。
本発明では、第1波形状流路部の凹部の平坦面が、第2波形状流路部の凸部と積層方向に重なり合って電解質・電極構造体に接触するため、前記凹部と前記凸部とは、広範囲に密着することがなく、例えば、互いに線接触している。これにより、凹部と凸部との間には、冷却媒体流路用の空間が有効に形成され、電解質・電極構造体では、金属セパレータが接触する領域で冷却媒体との距離を短くすることができる。従って、電解質・電極構造体に部分的な温度勾配が発生することを抑制することが可能になり、燃料電池の低温始動時や運転時における温度制御に対する応答性が良好に向上する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10の要部分解斜視説明図であり、図2は、前記燃料電池10の一部断面説明図である。
燃料電池10は、第1発電セル12と第2発電セル14とが、矢印A方向に交互に積層されて構成され、例えば、自動車等の車両に搭載されている。
第1発電セル12は、第1電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)16aを、一対の金属セパレータ18、20により挟持するとともに、第2発電セル14は、第2電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)16bを、一対の金属セパレータ22、24とにより挟持して構成される。
第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜26と、前記固体高分子電解質膜26を挟持するカソード側電極28及びアノード側電極30とを備える。
カソード側電極28及びアノード側電極30は、図示しないが、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜26の両面に形成される。
図1に示すように、燃料電池10の矢印B方向の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガス(空気等)を供給するための酸化剤ガス供給連通孔32a、冷却媒体、例えば、純水やエチレングリコール等を供給するための冷却媒体供給連通孔34a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔36bが設けられる。
燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔36a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔34b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔32bが設けられる。
金属セパレータ18(第1金属セパレータ)は、波状に成形されることにより凹凸形状を有する第1波形状流路部を設ける。この金属セパレータ18の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面18aには、図3に示すように、第1波形状流路部の一方である第1燃料ガス流路38aが形成される。第1燃料ガス流路38aは、複数の直線状凸部40a間に、矢印B方向に延在して設けられる複数の直線状凹部42bを有する。直線状凸部40aは、第1電解質膜・電極構造体16aに接触する平坦面43aを有する(図2参照)。第1燃料ガス流路38aは、燃料ガス供給連通孔36a側に複数のエンボス44aを有する入口分配部46aと、燃料ガス排出連通孔36b側に複数のエンボス44bを有する出口分配部46bとを設ける(図3参照)。
図4に示すように、金属セパレータ18の面18aと反対の面18bには、前記面18aに第1燃料ガス流路38aを形成することによって第1波形状流路部の他方である第1冷却媒体流路48aが設けられる。この第1冷却媒体流路48aは、直線状凸部42a間に形成される直線状凹部40bを有する。直線状凹部40bは、後述する第2波形状流路部の直線状凸部72aと積層方向に重なり合う平坦面43bを有する。第1冷却媒体流路48aは、冷却媒体供給連通孔34a側に複数のエンボス50aを有する入口分配部52aと、冷却媒体排出連通孔34b側に複数のエンボス50bを有する出口分配部52bとを設ける。
金属セパレータ18の面18a、18bには、シール部材54が一体成形される。面18aには、図3に示すように、シール部材54が設けられることにより、燃料ガス供給連通孔36a及び燃料ガス排出連通孔36bが第1燃料ガス流路38aに連通する。面18bでは、図4に示すように、シール部材54が設けられることにより、冷却媒体供給連通孔34a及び冷却媒体排出連通孔34bが第1冷却媒体流路48aに連通する。
図5に示すように、金属セパレータ20(第2金属セパレータ)は、波状に成形されることにより凹凸形状を有する第2波形状流路部を設ける。この金属セパレータ20の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面20aには、第2波形状流路部の他方である第1酸化剤ガス流路54aが形成される。第1酸化剤ガス流路54aは、複数の直線状凸部56a間に矢印B方向に延在して設けられる複数の直線状凹部58bを有する。第1酸化剤ガス流路54aは、酸化剤ガス供給連通孔32a側に複数のエンボス60aを有する入口分配部62aと、酸化剤ガス排出連通孔32b側に複数のエンボス60bを有する出口分配部62bとを設ける。
図1に示すように、金属セパレータ20の面20aと反対の面20bには、前記面20aに第1酸化剤ガス流路54aを形成することによって、第2波形状流路部の他方である第2冷却媒体流路48bが設けられる。この第2冷却媒体流路48bは、鋭角状に湾曲する直線状凸部58a間に形成される直線状凹部56bを有する。第2冷却媒体流路48bは、第1冷却媒体流路48aと同様に、複数のエンボス50aを有する入口分配部52aと、複数のエンボス50bを有する出口分配部52bとを設ける。
金属セパレータ20の面20a、20bには、シール部材60が一体成形される。面20aでは、シール部材60により酸化剤ガス供給連通孔32a及び酸化剤ガス排出連通孔32bが、第1酸化剤ガス流路54aに連通し(図5参照)、面20bでは、前記シール部材60により冷却媒体供給連通孔34a及び冷却媒体排出連通孔34bが第2冷却媒体流路48bに連通する(図1参照)。
金属セパレータ22(第1金属セパレータ)は、波状に成形されることにより凹凸形状を有する第1波形状流路部を設ける。図1及び図6に示すように、金属セパレータ22の第2電解質膜・電極構造体16b側の面22aには、第1波形状流路部の一方である第2燃料ガス流路38bが形成される。第2燃料ガス流路38bは、複数の直線状凸部66aと直線状凹部68bとを交互に設けることにより形成される。直線状凸部66aは、第2電解質膜・電極構造体16bに接触する平坦面69aを有する(図2参照)。
図1及び図2に示すように、第1燃料ガス流路38aと第2燃料ガス流路38bとは、積層方向に対してそれぞれの直線状凸部40a、66aが、直線状凹部68b、42bに対向して配置される。
金属セパレータ22の面22aとは反対の面22bには、この面22aに第2燃料ガス流路38bを形成することによって第1波形状流路部の他方である第2冷却媒体流路48bが形成される。この第2冷却媒体流路48bは、直線状凸部68aと直線状凹部66bとを交互に有するとともに、金属セパレータ20との間に形成される。直線状凹部66bは、直線状凸部58aと積層方向に重なり合う平坦面69bを有する。
金属セパレータ22のその他の構成は、上記の金属セパレータ18と同様であり、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、金属セパレータ24は、金属セパレータ24と同様に構成されており、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
金属セパレータ24(第2金属セパレータ)は、波状に成形されることにより凹凸形状を有する第2波形状流路部を設ける。図1及び図7に示すように、金属セパレータ24の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面24aには、第2波形状流路部の一方である第2酸化剤ガス流路54bが形成される。この第2酸化剤ガス流路54bは、複数の直線状凸部70aと直線状凹部72bとにより形成される。
金属セパレータ24の面24aとは反対の面24bには、金属セパレータ18と接合されることにより、第2波形状流路部の他方である第1冷却媒体流路48aが形成される。この第1冷却媒体流路48aは、複数の直線状凸部72aと直線状凹部70bとにより形成される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、燃料電池10を構成する第1発電セル12及び第2発電セル14において、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔32aに供給される一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔36aに供給される。また、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔34aに供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔32aから金属セパレータ20の面20aに形成されている第1酸化剤ガス流路54aに導入される。図5に示すように、第1酸化剤ガス流路54aは、入口分配部62aを有しており、酸化剤ガスが前記入口分配部62aで分配されて各直線状凹部58bに供給される。このため、直線状凹部58bに沿って矢印B方向に移動する酸化剤ガスは、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード側電極28に供給される。
一方、酸化剤ガス供給連通孔32aは、金属セパレータ24に形成されている第2酸化剤ガス流路54bに連通している。従って、酸化剤ガスは、金属セパレータ24の第2酸化剤ガス流路54bに供給され、各直線状凹部72bに沿って第2電解質膜・電極構造体16bのカソード側電極28に供給される(図7参照)。
また、図1に示すように、燃料ガス供給連通孔36aに供給される燃料ガスは、金属セパレータ18に形成された第1燃料ガス流路38aに導入される。このため、燃料ガスは、図3に示すように、入口分配部46aから各直線状凹部42bを通って第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極30に沿って供給される。燃料ガスは、さらに金属セパレータ22の第2燃料ガス流路38bに送られ、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極30に沿って供給される(図1参照)。
従って、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bでは、それぞれカソード側電極28に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極30に供給される燃料ガスとが、電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、第1酸化剤ガス流路54aに供給された酸化剤ガスは、図5に示すように、出口分配部62bを介して酸化剤ガス排出連通孔32bに排出される。第2酸化剤ガス流路54bに供給された酸化剤ガスは、図7に示すように、出口分配部62bを介して酸化剤ガス排出連通孔32bに導出される。
第1燃料ガス流路38a及び第2燃料ガス流路38bに供給された燃料ガスは、出口分配部46bを通って燃料ガス排出連通孔36bに排出される(図3及び図6参照)。
また、純水やエチレングリコール等の冷却媒体は、図1に示すように、第1発電セル12と第2発電セル14との間、すなわち、金属セパレータ18、24間に形成された第1冷却媒体流路48a及び金属セパレータ20、22間に形成された第2冷却媒体流路48b間に導入される。この冷却媒体は、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bを冷却した後、冷却媒体排出連通孔34bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図2に示すように、互いに隣接する第1発電セル12と第2発電セル14とを備え、前記第1発電セル12を構成する金属セパレータ18と、前記第2発電セル14を構成する金属セパレータ24とは、互いに隣接し且つそれぞれ同一の流路ピッチに設定される第1波形状流路部と第2波形状流路部とを設けている。
そして、金属セパレータ18の第1冷却媒体流路48a側の直線状凹部40bは、金属セパレータ24の直線状凸部72aと積層方向に重なり合う平坦面43bを有するとともに、前記平坦面43bの反対側の平坦面43aは、第1電解質膜・電極構造体16aに直接接触している。さらに、直線状凸部72aは、先端が鋭角状に湾曲している。従って、直線状凸部72aと直線状凹部40bとは線接触しており、前記直線状凸部72aと前記直線状凹部40bとが互いに広範囲に密着することがない。
これにより、直線状凹部40bと直線状凸部72aとの間には、第1冷却媒体流路48aを形成するための空間が有効に設けられ、第1電解質膜・電極構造体16aでは、金属セパレータ18が接触する領域で冷却媒体との距離を有効に短尺化することができる。このため、第1電解質膜・電極構造体16aの部分的な温度変化を惹起することがなく、燃料電池10の低温始動時や運転時における温度制御に対する応答性が良好に向上するという効果が得られる。
また、金属セパレータ22の直線状凹部66bは、金属セパレータ20の先端鋭角状に湾曲する直線状凸部58aと積層方向に重なり合う平坦面69bを有するとともに、前記直線状凹部66bの反対側の平坦面69aが第2電解質膜・電極構造体16bに直接接触している。このため、第2電解質膜・電極構造体16bに部分的な温度勾配が発生することを抑制することができる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池80の一部断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池80は、第1発電セル82と第2発電セル84とが矢印A方向に交互に積層される。第1発電セル82は、第1電解質膜・電極構造体16aを一対の金属セパレータ86、20により挟持するとともに、第2発電セル84は、第2電解質膜・電極構造体16bを一対の金属セパレータ88、24により挟持する。
金属セパレータ86は、金属セパレータ18と同様に構成されており、第1燃料ガス流路38aを設けるとともに、この第1燃料ガス流路38aは、複数の直線状凸部40aと直線状凹部90bとを交互に設けることにより構成される。直線状凹部90bの裏面側、すなわち、第1冷却媒体流路48a側は、直線状凸部90aを構成し、この直線状凸部90aが、金属セパレータ24の凹部70bの平坦面92と積層方向に重なり合っている。この平坦面92の裏面側は、第2電解質膜・電極構造体16bに直接接触する。
金属セパレータ88は、金属セパレータ22と同様に構成されており、第2燃料ガス流路38bを有するとともに、この第2燃料ガス流路38bは、複数の直線状凸部66aと直線状凹部94bとを交互に設けることにより構成される。
直線状凹部94bの反対側、すなわち、第2冷却媒体流路48b側に直線状凸部94aが設けられ、この直線状凸部94は、金属セパレータ20の凹部56bの平坦面96に積層方向に重なり合っている。平坦面96の裏面側は、第1電解質膜・電極構造体16aに直接接触する。
このように構成される第2の実施形態では、金属セパレータ20、24の直線状凸部58a、72aが、直線状凹部66b、40bの平坦面69a、43bに線接触で重なり合う一方、金属セパレータ86、88の直線状凸部90a、94aが、凹部70b、56bの平坦面92、96に線接触で重なり合っている。
このため、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bに部分的な温度勾配が惹起することを抑制するとともに、燃料電池80全体の積層方向の強度が一層向上するという効果が得られる。
さらに、それぞれの直線状凸部58a、72a、90a及び94aは、先端鋭角状の湾曲形状を有している。従って、流路ピッチを可及的に短尺化することができ、発電性能の向上が容易に図られるという利点がある。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の一部断面説明図である。 前記燃料電池を構成する金属セパレータの一方の面の説明図である。 前記金属セパレータの他方の面の説明図である。 前記燃料電池を構成する他の金属セパレータの一方の面の説明図である。 前記燃料電池を構成するさらに他の金属セパレータの一方の面の説明図である。 前記燃料電池を構成する別の金属セパレータの一方の面の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の一部断面説明図である。
符号の説明
10、80…燃料電池 12、14、82、84…発電セル
16a、16b…電解質膜・電極構造体
18、20、22、24、86、88…金属セパレータ
26…固体高分子電解質膜 28…カソード側電極
30…アノード側電極 32a…酸化剤ガス供給連通孔
32b…酸化剤ガス排出連通孔 34a…冷却媒体供給連通孔
34b…冷却媒体排出連通孔 36a…燃料ガス供給連通孔
36b…燃料ガス排出連通孔 38a、38b…燃料ガス流路
40a、42a、56a、58a、66a、68a、70a、72a、90a、94a…直線状凸部
40b、42b、56b、58b、66b、68b、70b、72b、90b、94b…直線状凹部
43a、43b、69a、69b、92、96…平坦面
48a、48b…冷却媒体流路 54a、54b…酸化剤ガス流路
52、60…シール部材

Claims (3)

  1. 電解質の両側に一対の電極を配設する電解質・電極構造体が、一対の金属セパレータにより挟持される発電セルを備えるとともに、複数の前記発電セルが積層される燃料電池であって、
    互いに隣接する第1の発電セル及び第2の発電セルを備え、
    前記第1の発電セルを構成する第1金属セパレータは、凸部と凹部とを有する第1波形状流路部を設け、
    前記第2の発電セルを構成し前記第1金属セパレータに隣接する第2金属セパレータは、凸部と凹部とを有して前記第1波形状流路部と同一の流路ピッチに設定され且つ前記第1波形状流路部との間に冷却媒体流路が形成される第2波形状流路部を設け、
    前記第1波形状流路部の前記冷却媒体流路側の凹部は、前記第2波形状流路部の凸部と積層方向に重なり合う平坦面を有するとともに、前記平坦面が前記電解質・電極構造体に接触することを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記第2波形状流路部の前記冷却媒体流路側の凹部は、前記第1波形状流路部の凸部と前記積層方向に重なり合う平坦面を有するとともに、前記平坦面が前記電解質・電極構造体に接触することを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記凸部は、前記凹部の平坦面に対して前記積層方向に重なり合う部分が湾曲形状に設定されることを特徴とする燃料電池。
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