JP2008101982A - 水質評価方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡易な装置構成でありながら超純水などの水質を精度よく評価することができる水質評価装置及び方法を提供する。
【解決手段】水質評価装置10の基板保持容器11に、該容器11内に収容された基板Wに向けて光を照射する光照射装置30と、該基板Wからの反射光を吸収する反射光トラップ40と、該基板Wからの散乱光を受光する散乱光受光装置50とが設けられている。散乱光受光装置50は、散乱光の強度を経時的に記録する散乱光強度記録演算器52を備えている。容器11内に検水を通水した状態で、光照射装置30から該容器11内の基板Wに向けて光を照射すると共に、散乱光受光装置50により該基板Wからの散乱光の強度を検出し、この検出値を散乱光強度記録演算器52により経時的に記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、超純水などの水質を評価する装置と、この装置を用いた水質評価方法に係り、特に電子デバイス基板に検水を接触させると共に、この電子デバイス基板の表面性状を測定して水質を評価する水質評価装置及び水質評価方法に関する。
半導体や液晶等の電子デバイスの製造工程に超純水が大量に使用されている。超純水中の不純物濃度は電子デバイス基板に影響を与えるため、超純水中の不純物を検知する必要がある。
超純水中の不純物濃度を検出する水質評価方法として、特開2001−208748、特開2001−228138、特開2001−237289には、半導体基板(ウエハ)を容器内に収容し、超純水を該容器に通水して超純水中の不純物をウエハに付着させ、その後、半導体基板の表面性状を測定し、超純水の水質を評価する方法が記載されている。
上記のうち特開2001−208748では、通水後、ウエハを容器から取り出して乾燥し、ウエハ表面の微粒子数をウエハパーティクルカウンタで測定し、水質評価を行っている。また、特開2001−228138では、同様に容器から取り出して乾燥したウエハ表面の鉄濃度を全反射蛍光X線分析装置で測定し、水質を評価している。
これらの方法では、容器外にウエハを取り出すところから、ウエハ汚染による測定誤差が大きくなるおそれがある。また、全反射蛍光X線分析装置は装置が大掛りでコスト高である。
特開2001−237289号では、容器内でウエハを高速回転させて乾燥させた後、全反射蛍光X線分析装置で測定するようにしており、ウエハ汚染による誤差は解消されるが、全反射蛍光X線分析装置が大掛りでコスト高である。また、容器を高速回転させる機構が必要であり、容器コストも高くつく。
特開2001−208748号公報 特開2001−228138号公報 特開2001−237289号公報
本発明は、上記従来の問題点を解決し、比較的簡易な装置構成でありながら超純水などの水質を精度よく評価することができる水質評価装置及び方法を提供することを目的とする。
請求項1の水質評価装置は、電子デバイス基板を収容する収容室を有すると共に、該収容室に検水を流通させるための流入口及び流出口を有する容器と、該収容室内に収容された電子デバイス基板に向けて光を照射する光照射手段と、該電子デバイス基板からの反射光又は散乱光を受光してその強度を検出する受光手段とを備えてなるものである。
請求項2の水質評価装置は、請求項1において、前記光照射手段の光の照射端及び受光手段の光の受光端は、それぞれ前記収容室内に露呈していることを特徴とするものである。
請求項3の水質評価装置は、請求項1において、前記容器の少なくとも一部が透光性を有しており、前記受光手段は、前記容器外に配置され、且つ該透光性の部分に臨んで配置されていることを特徴とするものである。
請求項4の水質評価装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記受光手段の受光信号強度又はその変化を経時的に記録する記録手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項5の水質評価装置は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記受光手段の受光信号強度又はその変化が所定値に達したときに警報信号を発生する警報手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項6の水質評価装置は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記光照射手段は特定波長の光を照射するものであり、前記受光手段はこの特定波長の光の強度を検知するものであることを特徴とするものである。
請求項7の水質評価方法は、超純水の水質を評価する水質評価方法において、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の水質評価装置の収容室内に電子デバイス基板を収容し、該収容室内に超純水よりなる検水を連続的に流通させると共に、電子デバイス基板に前記光照射手段で光を照射し、反射光又は散乱光の強度を前記受光手段で検知して水質評価を行うことを特徴とするものである。
請求項8の水質評価方法は、請求項7において、電子デバイス基板として、シリコンウエハ、シリコンウエハの表面にシリコン酸化膜、アルミニウム薄膜又は銅薄膜が形成された基板、ガラス基板、GaAsウエハ、又はサファイアウエハを用いることを特徴とするものである。
本発明の水質評価方法及び装置では、容器内の電子デバイス基板に向けて光を照射し、その反射光又は散乱光の強度を検出し、水質評価を行う。超純水などの検水中の微粒子が電子デバイス基板の表面に付着すると、反射光強度が低下し、散乱光強度が増大するので、反射光強度又は散乱光強度から検水中の不純物濃度を検出し、水質評価を行うことができる。
本発明では、電子デバイス基板を容器内に収容したまま測定を行うため、汚染による誤差は生じることがない。また、光の照射手段と受光手段は、全反射蛍光X線分析装置に比べて構成が簡易であり、低コストである。さらに、通水した状態で、又は容器内に水を存在させた状態で測定するので、容器内の電子デバイス基板を高速回転させる機構も不要であり、容器コストも低い。
本発明では、光照射手段の光照射端及び受光手段の受光端を収容室内に露呈させるようにしてもよく、容器の少なくとも一部を透光性としておき、この透光性部分に光を透過させるように上記受光手段を容器外に配置してもよい。後者のようにすれば、容器の構成の簡易化、特にシール部材の数の削減を図ることができる。
この場合でも、照射する光は電子デバイス基板に直接、正確に照射できるように光の照射端は、収容室内に露呈していることが望ましい。
本発明では、受光手段によって検知される受光信号の強度又は変化を経時的に記録し、水質の経時的な変化を確認できるようにしてもよい。
また、この受光信号の強度又は変化の経時的な変化が予め設定した所定値に達したときに警報信号を発し、超純水などの水質の低下を知ることができるようにしてもよい。
なお、測定用の光は紫外光、可視光のいずれでもよい。光として特定波長のものを用いることにより、測定精度を高くすることが可能である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係る水質評価装置の縦断面図、第2図はこの水質評価装置の基板保持容器の上面図、第3図はこの基板保持容器の底盤の斜視図、第4図はこの水質評価装置を用いた水質評価方法を示す概略的な系統図である。
[電子デバイス基板W]
本発明の水質評価方法で用いられる電子デバイス基板(以下、単に基板と称することがある。)Wとしては、シリコンウエハや、シリコンウエハの表面にシリコン酸化膜、アルミニウム薄膜又は銅薄膜が形成された基板、ガラス基板、GaAsウエハ、又はサファイアウエハなどが挙げられる。ただし、これらは一例であり、本発明では、これ以外の電子デバイス基板を用いることもできる。
[水質評価装置10]
この実施の形態における水質評価装置10は、基板Wの収容室12aを有した底盤12と、この収容室12aを閉鎖する上蓋13とからなる基板保持容器11を備えている。該収容室12aは、底盤12の上面から凹陥した円形の窪みよりなる。
この実施の形態では、該基板保持容器11は、光を透過しない材質、例えば金属製のものとなっている。
上蓋13の中央付近には、該収容室12a内に検水(超純水)を流入させるための流入口14が設けられており、収容室12aの底面の中央付近には、該収容室12a内から検水を流出させるための流出口15が設けられている。この流入口14に給水管16が接続され、流出口15に排水管17が接続されている。
符号12bは、底盤12の下面から下方へ立設された脚を示している。なお、この脚12bは、基板保持容器11を略水平面上に配置したときに該基板保持容器11を略水平に支持するよう構成されている。
この実施の形態では、上蓋13に、収容室12a内に収容された基板Wに向けて光を照射する光照射装置30と、該基板Wからの反射光を吸収する反射光トラップ40と、該基板Wからの散乱光を受光する散乱光受光装置50とが設けられている。
該光照射装置30は、基板保持容器11の外部に配置された照射光源31と、該照射光源31から照射された光を収容室12a内に導くための照射光導入部材32と、該照射光源31に電力を供給するための電源33とを備えている。この実施の形態では、該照射光源31としてレーザー光源を用いている。該照射光導入部材32は、中空管や、ガラス又は透明樹脂製の棒状体等よりなる。この照射光導入部材32は、上蓋13の上面から所定角度にて収容室12a内の基板Wの上面の中央付近に向って差し込まれ、その先端面(光の照射端)は、収容室12a内に露出している。照射光源31からの光は、照射光導入部材32内を通って、収容室12a内の基板Wの上面の中央付近に照射される。
反射光トラップ40は、流入口14回りに光照射装置30と180°反対側に配置されている。この反射光トラップ40は、基板保持容器11の外部に配置された反射光吸収器41と、基板Wからの反射光を収容室12a内から該反射光吸収器41に導く反射光導出部材42とを備えている。該反射光導出部材42も中空管やガラス又は透明樹脂製の棒状体等よりなり、その軸心が基板Wからの反射光の光軸と一致するように、上蓋13の上面から所定角度にて収容室12a内の基板Wの上面の中央付近に向って差し込まれ、その先端面(受光端)は収容室12a内に露出している。
散乱光受光装置50は、流入口14回りに光照射装置30から90°位置をずらして配置されている。この散乱光受光装置50は、基板保持容器11の外部に配置された散乱光受光素子(図示略)と、基板Wからの散乱光を収容室12a内から該散乱光受光素子に導く散乱光導出部材51と、該散乱光受光素子が検知した散乱光の強度を経時的に記録する散乱光強度記録演算器52とを備えている。該散乱光導出部材51も中空管やガラス又は透明樹脂製の棒状体等よりなり、その軸心が基板Wからの散乱光の光軸と一致するように、上蓋13の上面から所定角度にて収容室12a内の基板Wの上面の中央付近に向って差し込まれ、その先端面(受光端)は収容室12a内に露出している。
この実施の形態では、水質評価装置10には、この散乱光受光装置50により検知された散乱光の強度又はこの強度変化が所定値以上となったときに警報信号を発生する警報装置(図示略)が設けられている。
なお、本発明においては、照射光源31からの照射光は紫外光、可視光のいずれでもよい。また、照射光源31から特定波長の光を照射するようにしてもよい。この場合、照射光源31自体が特定波長の光を発光するものであってもよく、分光器やフィルタを介して、該照射光源31からの照射光のうち特定波長の光のみを基板Wに照射するよう構成してもよい。あるいは、散乱光受光装置50が特定波長の光の強度を検知するよう構成されてもよい。このように特定波長の光を測定に用いることにより、測定精度を高くすることができる。
前記底盤12の円形の収容室12aの内径は保持すべき基板Wの直径よりも充分に大である。収容室12aの底面上には、基板Wの保持手段として、円周方向に等間隔に複数(この実施の形態では3条)の放射状畝24が隆設されている。各放射状畝24は収容室12aの半径方向に延在している。
基板Wは、収容室12aの中央に同心状に、板面を上に向けて、これらの放射状畝24の上に略水平に保持される。各畝24の外端部上には基板Wの周縁部が載置される段26を有する階段形の支持台25が設けられている。段26の段差は基板Wの厚さに対応している。また、各畝24の延在方向途中部には基板Wの半径方向の途中の下面を支持する支持部27が突設されている。
底盤12の上面からは、上蓋13の位置決め用の複数の突起23が突設されている。これらの突起23は、収容室12aの周方向に略等間隔に配置されている。上蓋13の下面には、これらの突起23が係合する凹部(図示略)が設けられている。符号28bは、該上蓋13を底盤12に固定するためのボルト28aが螺じ込まれるボルト孔を示している。
この収容室12a内に基板Wを収容して該収容室12a内に流入口14から検水を流入させると、該流入口14から基板Wの中央に検水が供給され、この基板W上を、その中央から外周側へ向って放射状に略一定流速にて検水が流れる。これにより、該基板Wの表面全体に略均一に検水を接触させることができる。
前記給水管16の下流側の外周面には雄ねじ16aが形成されており、流入口14の内周面にはこの雄ねじ16aが螺合する雌ねじ(図示略)が形成されている。この雄ねじ16aがシール材(図示略)を介して流入口14内に螺じ込まれることにより、給水管16が流入口14に接続されている。また、排水管17の上流側の外周面には雄ねじ17aが形成されており、流出口15の内周面にはこの雄ねじ17aが螺合する雌ねじ(図示略)が形成されている。この雄ねじ17aがシール材(図示略)を介して流出口15内に螺じ込まれることにより、排水管17が流出口15に接続されている。
以下、このように、一方に設けられた雄ねじが、他方に設けられた雌ねじに螺じ込まれることにより両者が接続されることを、螺じ込みによる接続と称する。このように螺じ込みにより接続を行うことにより、接続部の気密性が良好なものとなる。
給水管16の上流側は、導入管18と導出管19とに二叉に分岐している。なお、この実施の形態では、該給水管16、導入管18及び導出管19は一連のT字管よりなり、該導入管18と導出管19とは各々の軸心線が略一直線状となるように互いに反対方向に延在しており、給水管16はこれらと略直交方向に延在している。ただし、導入管18と導出管19とは二叉に分岐していれば、一直線状でなくともよい。
これらの導入管18と導出管19の先端側にそれぞれ開閉バルブ20,21が接続されている。この実施の形態では、該開閉バルブ20,21として、閉鎖時の気密性が良好なボールバルブを用いている。導入管18及び導出管19と開閉バルブ20,21との接続はそれぞれ螺じ込みにより行われている。符号18aは、導入管18の先端外周に形成され、シール材(図示略)を介して開閉バルブ20の下流側接続口(符号略)に螺じ込まれた雄ねじを示し、符号19aは、導出管19の先端外周に形成され、シール材(図示略)を介して開閉バルブ21の上流側接続口(符号略)に螺じ込まれた雄ねじを示している。
ユースポイントの手前で、超純水供給用配管1から開閉バルブ2を介して水質評価装置10に検水を供給するためのサンプリングチューブ3が分岐している。このサンプリングチューブ3がチューブ継手4に外嵌及びバンド留め等によって接続されている。このサンプリングチューブ3及びチューブ継手4により検水供給用配管が構成されている。導入管18の開閉バルブ20の上流側接続口(符号略)に、このチューブ継手4が螺じ込みにより接続されている。符号4aは、該チューブ継手4の先端外周に形成され、開閉バルブ20の該上流側接続口に螺じ込まれた雄ねじを示している。
排水管17の下流側にも、開閉バルブ22が接続されている。この実施の形態では、この開閉バルブ22もボールバルブとなっている。この排水管17と開閉バルブ22との接続も螺じ込みにより行われている。符号17bは、排水管17の下流端外周に形成され、開閉バルブ22の上流側接続口(符号略)に螺じ込まれた雄ねじを示している。
なお、この排水管17は、流出口15から下方へ延出した後、途中から略直角に折れ曲がるL字管よりなるが、配水管17の形状はこれに限定されない。
前記導出管19の開閉バルブ21の下流側及び排水管17の開閉バルブ22の下流側には、それぞれ、該導出管19及び排水管17からの流出水を排水系に導く排水用配管5,6が接続されている。この実施の形態では、これらの配管5,6の開閉バルブ21,22への接続も螺じ込みにより行われている。符号5a,6aは、それぞれ、該配管5,6の上流端外周に形成され、該開閉バルブ21,22の下流側接続口(符号略)に螺じ込まれた雄ねじを示している。
ただし、これらの配管5,6は排水側であるので、各配管5,6と各バルブ21,22との接続についてはさほど気密性を考慮する必要はない。従って、各配管5,6と各バルブ21,22との接続は、螺じ込みによるものでなくてもよい。他の箇所における接続も、必ずしも螺じ込みによるものでなくてもよいが、給水側では、気密性の高い螺じ込み式であることが好ましい。
かかる構成の水質評価装置10を用いた超純水の水質評価手順について次に説明する。
まず、収容室12a内に基板Wを配置し、上蓋13を底盤12に被せてボルト28aで固定し、収容室12aを閉鎖する。
次いで、サンプリングチューブ3の開閉バルブ2と導入管18及び導出管19の各開閉バルブ20,21を開として該導入管18、導出管19及び各開閉バルブ20,21内に検水を流し、これらを清浄化する。
次に、排水管17の開閉バルブ22を開として検水を収容室12a内に通水し、基板Wに検水を接触させる。
この際、導入管18側の開閉バルブ20を一定開度とした状態にて、導出管19側の開閉バルブ21の開度を調節することにより、検水の流速を調節する。なお、導入管18側の開閉バルブ20の開度を調節することにより検水の流速を調節することも考えられるが、このようにすると、バルブ操作の際に各部の摩擦等によりバルブ構成材料が検水中に溶出したり、微粒子が検水中に混入するおそれがある。これに対し、導出管19側の開閉バルブ21の開度を調節して検水の流速を調節した場合には、仮に開閉バルブ21から検水に構成材料の溶出や微粒子の混入が生じても、この開閉バルブ21は給水管16よりも下流側に位置しているので、収容室12a内への供給水が汚染されることがない。
このように収容室12a内に通水した状態で、光照射装置30から収容室12a内の基板Wに向けて光を照射すると共に、散乱光受光装置50により該基板Wからの散乱光の強度を検出し、この検出値を散乱光強度記録演算器52により経時的に記録する。
検水中の不純物が基板Wの表面に付着すると、その付着量が多くなるほど、基板Wからの反射光強度が低下すると共に、基板Wからの散乱光強度が増大する。従って、この基板Wからの散乱光の強度又はその経時的な変化から、検水の水質(不純物濃度等)を評価することができる。
この実施の形態では、散乱光受光装置50により検知された散乱光の強度、又はこの強度の変化が所定値以上となったときには、警報装置が警報信号を発し、検水の水質が基準以下であることを知らせるようになっている。
この水質評価方法では、基板Wを基板保持容器11内に収容したまま測定を行うため、外気等による汚染で測定結果に誤差が生じることはない。また、光照射装置30と散乱光受光装置50(及び反射光トラップ40)は、全反射光X線分析装置に比べて構成が簡易であり、低コストである。
さらに、この水質評価方法では、基板Wを収容した収容室12a内に通水した状態で測定するので、基板Wを乾燥させる必要がなく、測定作業を現場で簡単且つ迅速に行うことができる。また、これにより、前述の特開2001−237289号のような収容室12a内の基板Wを高速回転させて該基板Wを乾燥させる機構も不要であり、容器コストも低い。
この実施の形態のように、ユースポイントの手前で超純水供給用配管1から検水を取り出すように構成することにより、実際に使用される水と同じ水質の水を評価することができる。
この水質評価は、一定期間ごとに定期的に行われることが望ましい。
上記の実施の形態では、基板Wからの散乱光の強度及びその経時変化から水質評価を行うよう構成しているが、例えば、反射光トラップ40の代わりに散乱光受光装置50と同様の構成を有する反射光受光装置を設置し、基板Wからの反射光の強度及びその経時変化を測定することにより水質評価を行うように構成してもよい。
また、基板Wの表面が特定波長の光を吸収する材質よりなる場合には、基板Wからの反射光又は散乱光における該特定波長の光の吸収量や吸収率を測定することにより水質評価を行うことも可能である。
上記の実施の形態では、基板保持容器11は光を透過しない材質よりなるため、中空管やガラス又は透明樹脂製の棒状体等よりなる照射光導入部材32、反射光導出部材42及び散乱光導出部材51をこの容器11に差し込んで、収容室12aの内外に照射光、反射光、散乱光を導くようにしているが、照射光源31や光吸収器41、散乱光受光素子(図示略)をこの収容室12a内に直に(例えば収容室12aの壁面や天井、底面などに埋め込むようにして)設置してもよい。
また、この基板保持容器11の少なくとも一部を透光性の材質により構成し、この透光性の部分を透過させて、容器11の外部においてこの基板Wからの反射光又は散乱光を受光するように構成してもよい。
この場合、この透光性の部分を構成する材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4フッ化エチレン、PFA、PVDFなどの半透明樹脂が好ましい。ただし、これ以外の透明又は半透明樹脂、あるいは樹脂以外の透明又は半透明材料により、この透光性の部分を構成してもよい。
基板保持容器11のうち光照射装置30や散乱光受光装置50が配置される部分のみこのような透光性の材質にて構成してもよく、基板保持容器11の全体をこのような透光性の材質にて構成してもよい。
上記の水質評価装置10を用いて水質評価を行った。
[実施例1]
基板保持容器11内に基板Wとしてシリコンウエハを収容し、検水として、抵抗率18.2MΩ・cm、TOC濃度1ppbの超純水を該容器11内に通水した。この状態で、光照射装置30から収容室12a内のシリコンウエハに向けてレーザー光を照射すると共に、散乱光受光装置50により該シリコンウエハからの散乱光の強度を検出し、この検出値を散乱光強度記録演算器52により経時的に記録した。
通水開始から40時間後、散乱光強度は通水開始直後の10倍になった。
これは、容器11内に検水を40時間通水したことにより検水中の不純物がシリコンウエハの表面に付着して該シリコンウエハ表面が荒れ、これにより該シリコンウエハからの散乱光強度が増加したことを示している。
[実施例2]
実施例1で用いた超純水に抵抗率17.0MΩ・cm、TOC濃度8ppbの一次純水を混合し、シリコンウエハを収容した基板保持容器11内に通水した。この混合した水の水質は、抵抗率18.0MΩ・cm、TOC濃度2ppbを示した。この状態で、光照射装置30から収容室12a内のシリコンウエハに向けてレーザー光を照射すると共に、散乱光受光装置50により該シリコンウエハからの散乱光の強度を検出し、この検出値を散乱光強度記録演算器52により経時的に記録した。
その結果、通水開始から5時間後に、散乱光強度が通水開始直後の10倍になった。
この測定結果は、検水中のTOC濃度の増加を如実に反映したものとなっており、本発明方法及び装置の水質評価における有効性を示している。
実施の形態に係る水質評価装置の縦断面図である。 水質評価装置の基板保持容器の上面図である。 基板保持容器の底盤の斜視図である。 図1の水質評価装置を用いた水質評価方法を示す概略的な系統図である。
符号の説明
3 サンプリングチューブ
4 チューブ継手
10 水質評価装置
11 基板保持容器
12 底盤
12a 収容室
13 上蓋
14 給水口
15 排水口
16 給水管
17 排水管
18 導入管
19 導出管
20〜22 開閉バルブ
30 光照射装置
40 反射光トラップ
50 散乱光受光装置
52 散乱光強度記録演算器
W 基板

Claims (8)

  1. 電子デバイス基板を収容する収容室を有すると共に、該収容室に検水を流通させるための流入口及び流出口を有する容器と、
    該収容室内に収容された電子デバイス基板に向けて光を照射する光照射手段と、
    該電子デバイス基板からの反射光又は散乱光を受光してその強度を検出する受光手段と
    を備えてなる水質評価装置。
  2. 請求項1において、前記光照射手段の光の照射端及び受光手段の光の受光端は、それぞれ前記収容室内に露呈していることを特徴とする水質評価装置。
  3. 請求項1において、前記容器の少なくとも一部が透光性を有しており、
    前記受光手段は、前記容器外に配置され、且つ該透光性の部分に臨んで配置されていることを特徴とする水質評価装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記受光手段の受光信号強度又はその変化を経時的に記録する記録手段を備えたことを特徴とする水質評価装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記受光手段の受光信号強度又はその変化が所定値に達したときに警報信号を発生する警報手段を備えたことを特徴とする水質評価装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記光照射手段は特定波長の光を照射するものであり、前記受光手段はこの特定波長の光の強度を検知するものであることを特徴とする水質評価装置。
  7. 超純水の水質を評価する水質評価方法において、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の水質評価装置の収容室内に電子デバイス基板を収容し、該収容室内に超純水よりなる検水を連続的に流通させると共に、
    電子デバイス基板に前記光照射手段で光を照射し、反射光又は散乱光の強度を前記受光手段で検知して水質評価を行うことを特徴とする水質評価方法。
  8. 請求項7において、電子デバイス基板として、シリコンウエハ、シリコンウエハの表面にシリコン酸化膜、アルミニウム薄膜又は銅薄膜が形成された基板、ガラス基板、GaAsウエハ、又はサファイアウエハを用いることを特徴とする水質評価方法。
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