JP2008101551A - ギヤポンプ - Google Patents

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和朗 村上
Masaki Ota
太田  雅樹
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Katsumi Yamashita
勝巳 山下
Hironao Yokoi
宏尚 横井
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Abstract

【課題】部品の実測寸法に応じたランク分け及び選択嵌合を必要とすることなく、容易にバックラッシレス状態での運転を実現したギヤポンプを提供する。
【解決手段】ギヤ室10内に、互いに外接して噛み合う駆動ギヤ6と従動ギヤ8とが収容されている。駆動ギヤ6の回転方向に対して反対側の歯面6bには、駆動ギヤ6を形成するギヤ母材6cよりも軟らかい被磨耗層15が設けられている。従動ギヤ8の回転方向側の歯面8aには、従動ギヤ8を形成するギヤ母材8cよりも軟らかい被磨耗層16が設けられている。ギヤポンプ1が組み立てられた時点において、駆動ギヤ6の回転方向側の歯面6aと、従動ギヤ8の回転方向に対して反対側の歯面8bとが、ギヤ母材6c、8c同士で接触している。また、駆動ギヤ6の歯面6bに設けられた被磨耗層15と、従動ギヤ8の歯面8aに設けられた被磨耗層16とが接触している。
【選択図】図2

Description

この発明はギヤポンプに関する。
ギヤポンプにおいて、吐出脈動を増大させる原因の1つにバックラッシの存在が挙げられる。バックラッシとは、図8に示されるように、駆動ギヤ71のギヤ歯72の歯面72aと、従動ギヤ73のギヤ歯74の歯面74aとの間に形成された隙間(バックラッシBR)のことである。バックラッシBRが存在すると、駆動ギヤ71側の閉塞領域75と従動ギヤ73側の閉塞領域76とがバックラッシBRを介して連通し、1つの閉塞領域を形成する。このバックラッシBRを縮小して閉塞領域75と閉塞領域76とを分離することにより、ギヤポンプの吐出脈動の増大及び、これに起因する騒音の増大を共に抑制することが公知である。
例えば、特許文献1では、バックラッシを0または略0、すなわちバックラッシレスの状態で運転を行うために、駆動ギヤ及び従動ギヤを支持する軸受の軸受間距離を、ギヤの歯幅に応じて設定しておき、予め製造され、寸法の実測値に応じてランク分けされた複数のケース及びギヤ対の中から、設定に基づいた組み合わせを選択して組み立てることによって、バックラッシレスのギヤ噛み合いが可能な最適な軸受間距離を実現するギヤポンプが記載されている。
また、特許文献2では、一対のギヤの両方または一方の噛み合い歯面に被磨耗層を設けたギヤポンプが記載されている。
特開2001−32780号公報 特開2001−289180号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたギヤポンプのように、各部品を実測寸法に応じてランク分けして選択嵌合を行うことは効率的ではなく、コストが高くなるという問題点を有していた。
また、特許文献2に記載されたギヤポンプでは、上記の問題点は解決されるが、駆動ギヤから従動ギヤに動力が伝達される側の歯面に設けられた被磨耗層には運転中常に面圧が作用するため、シャフトと軸受との隙間がなくなり、好適なバックラッシが形成された後にも被磨耗層の磨耗が進行し、バックラッシが拡大してしまう。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、製造した部品の実測寸法に応じたランク分け及び選択嵌合を必要とすることなく、容易にバックラッシレス状態での運転を実現したギヤポンプを提供することを目的とする。
この発明に係るギヤポンプは、互いに噛み合って回転する、駆動ギヤ及び従動ギヤからなるギヤ対を備え、外部から吸入された流体を昇圧して吐出するギヤポンプにおいて、駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面と、歯面に対向する、従動ギヤの回転方向側の歯面とのうち、少なくとも一方には、駆動ギヤ及び従動ギヤのギヤ母材よりも軟らかい減厚層が設けられ、駆動ギヤの回転方向側の歯面と、従動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面とは、減厚層の減厚が停止した時点においてギヤ母材同士が少なくとも歯面の一部で接触することを特徴とするものである。
駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面と、従動ギヤの回転方向側の歯面とのうち、少なくとも一方に設けられた減厚層が、ギヤポンプ内に吸入された流体の圧力差に起因する荷重によって対向するギヤに接触し、減厚層の厚さがバックラッシレス状態での運転が可能となる厚さまで減少する。減厚層の厚さは厳しい寸法精度を必要とせず、その減少量はギヤポンプを構成する各部品の寸法のばらつきに応じて自律的に調整される。したがって、部品の実測寸法に応じたランク分け及び選択嵌合を必要とすることなく、容易にバックラッシレス状態での運転を実現することが可能となる。
また、減厚層はギヤ母材よりも軟らかく、短時間で厚さが減少するため、容易にバックラッシレス状態での運転を実現できる。
さらに、駆動ギヤの回転方向側の歯面と、従動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面とは、ギヤ母材の一部同士で接触しているために短時間で磨耗することがなく、確実にバックラッシレス状態での運転を実現できる。
減厚層が、駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面と、歯面に対向する、従動ギヤの回転方向側の歯面との両方に設けられてもよい。両方のギヤに設けられた減厚層の厚さが減少し、バックラッシレス状態でギヤ対が噛み合う。
減厚層が、駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面と、歯面に対向する、従動ギヤの回転方向側の歯面とのいずれか一方に設けられてもよい。
減厚層が、磨耗してその厚さが減少する被磨耗層であってもよい。被磨耗層が磨耗して、その厚さが減少し、バックラッシレス状態でギヤ対が噛み合う。
減厚層が、塑性変形してその厚さが減少する被塑性変形層であってもよい。被塑性変形層が塑性変形して、その厚さが減少し、バックラッシレス状態でギヤ対が噛み合う。
減厚層が、駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面と、歯面に対向する、従動ギヤの回転方向側の歯面との両方またはいずれか一方にのみ設けられてもよい。駆動ギヤから従動ギヤに動力が伝達される歯面には減厚層が形成されないので、好適なバックラッシが形成された後に、さらにバックラッシが拡大されてしまうことが、より確実に防止される。
この発明によれば、実測寸法による部品のランク分け及び選択嵌合を必要とすることなく、容易にバックラッシレス状態での運転を実現することが可能となる。
以下に、この発明の実施の形態について、添付図に基づいて説明する。
実施の形態1.
この実施の形態1に係るギヤポンプの構造について、荷役装置用の油圧ポンプとして適用した場合を例にして説明する。
図1に示すように、ギヤポンプ1は内部に空洞部を有するボディ2と、この空洞部を塞ぐようにボディ2の両側に設けられた一対のハウジング3とを備えている。ボディ2の空洞部と、ハウジング3の端面との間にはサイドプレート4が設けられ、サイドプレート4がボディ2の空洞部を囲むことによって、ギヤポンプ1の内部にギヤ室10が形成されている。また、ギヤ室10内には、駆動ギヤ6と従動ギヤ8とからなるギヤ対5が収納されている。
駆動ギヤ6には駆動ギヤ回転軸7が固定されており、駆動ギヤ6と駆動ギヤ回転軸7とが一体として回転する。一方、ハウジング3の、駆動ギヤ6の両側に位置する部位には軸受穴3aが設けられ、軸受穴3aには両端が開口した円筒形状のプレーン軸受11が嵌入されている。プレーン軸受11には駆動ギヤ回転軸7が挿入され、駆動ギヤ回転軸7は回転自在に支持されている。また、駆動ギヤ回転軸7の一端は、ハウジング3の一方を貫通してギヤポンプ1の外部に露出しており、図示しない駆動源に接続される。さらに、駆動ギヤ回転軸7が外部に露出する側のハウジング3には、駆動ギヤ回転軸7に対するオイルシール13が設けられ、ギヤポンプ1内のオイルが駆動ギヤ回転軸7に沿って外部に漏洩することを防止している。
一方、従動ギヤ8には従動ギヤ回転軸9が固定され、従動ギヤ8と従動ギヤ回転軸9とが一体として回転する。ハウジング3の、従動ギヤ8の両側に位置する部位にも軸受穴3bが設けられ、軸受穴3bには両端が開口した円筒形状のプレーン軸受12が嵌入されている。プレーン軸受12には従動ギヤ回転軸9が挿入され、従動ギヤ回転軸9は回転自在に支持されている。
図2に示すように、ギヤ室10内には、駆動ギヤ6と従動ギヤ8とからなるギヤ対5が、互いに外接して噛み合った状態で収納されている。ギヤ対5の噛み合い部の図2の左側には、昇圧すべき流体であるオイルをギヤポンプ1の外部からギヤ室10内に吸入するために図示しない吸入口が設けられており、ギヤポンプ1の外部とギヤ室10とを連通している。また、ギヤ対5の図2の右側には、昇圧したオイルをギヤポンプ1の外部へ吐出するために図示しない吐出口が設けられており、ギヤポンプ1の外部とギヤ室10とを連通している。ギヤ室10内において、ギヤ対5の図2の左側には吸入口に連通する空間である吸入側空間INが形成され、ギヤ対5の図2の右側には吐出口に連通する空間である吐出側空間OUTが形成されている。また、駆動ギヤ6の歯間または従動ギヤ8の歯間、ボディ2及びサイドプレート4によって、ほぼ閉成された空間Sが形成されている。
このように構成されたギヤポンプ1において、駆動ギヤ回転軸7に外部より駆動力を与えると、それに伴って駆動ギヤ6が図2の矢印Aで示される方向に回転を始める。駆動ギヤ6の回転に伴って、駆動ギヤ6と互いに噛み合う従動ギヤ8は、従動ギヤ回転軸9と共に図2の矢印Bで示される方向に同期回転を始める。このようにギヤ対5が噛み合いながら回転すると、オイルがギヤポンプ1の外部から吸入口を介してギヤ室10内の吸入側空間INに吸入される。吸入側空間INに吸入されたオイルは空間Sに閉じ込められて吐出側空間OUTへ運ばれ、昇圧された状態で吐出口を介してギヤポンプ1の外部に吐出され、いわゆるポンプ作用を営む。
このポンプ作用によって、ギヤ室10内には昇圧前のオイルの圧力と昇圧後のオイルの圧力との差が生じ、図2の太実線で示す高圧側空間領域HPと、太破線で示す低圧側空間領域LPとが形成される。高圧側空間領域HPは、サイドプレート4に設けられた図示しない小さな面取り部を介して、吐出側空間OUTと連通している領域であり、昇圧後のオイルで満たされている領域である。高圧側空間領域HPの範囲は吐出側空間OUTから少なくとも中央を越え、吸入側空間IN側にθ°入り込んだ範囲まで形成される。一方、吸入側空間INを中心とした残りの領域が低圧側空間領域LPとなる。低圧側空間領域LPは、ギヤ室10内で昇圧される前のオイルで満たされた領域であり、低圧側空間領域LPと、高圧側空間領域HPとのオイルの圧力には隔たりがある。
このように、ギヤポンプ1の運転中、ギヤ室10内のオイルには圧力差が生じるため、この圧力差に起因する荷重が駆動ギヤ6及び従動ギヤ8に作用する。したがって、駆動ギヤ回転軸7及び従動ギヤ回転軸9には、オイルの圧力差に起因する荷重Fが、図2に示す矢印のように高圧側空間領域HPから低圧側空間領域LPに向かう方向に作用している状態となる。
ここで、図3を用いて、ギヤポンプ1が組み立てられた時点における駆動ギヤ6及び従動ギヤ8の噛み合い部の構造について説明する。
図3に詳細に示すように、駆動ギヤ6は、図3の矢印Aで示される回転方向において、回転方向側の歯面である歯面6aと、回転方向に対して反対側の歯面である歯面6bとを有している。また、従動ギヤ8も、図3の矢印Bで示される回転方向において、回転方向側の歯面8aと、回転方向に対して反対側の歯面8bとを有している。したがって、駆動ギヤ6と従動ギヤ8とが互いに噛み合うと、駆動ギヤ6の歯面6aと従動ギヤ8の歯面8bとが対向し、駆動ギヤ6の歯面6bと従動ギヤ8の歯面8aとが対向している状態となる。
駆動ギヤ6及び従動ギヤ8は、例えば炭素鋼等の材料からなるギヤ母材6c、8cによって形成されており、駆動ギヤ6の回転方向側の歯面6aと、従動ギヤ8の回転方向に対して反対側の歯面8bとは、共にギヤ母材6c、8cが露出している。一方、駆動ギヤ6の回転方向に対して反対側の歯面6bにおいて、ギヤ母材6cの表面上には減厚層である被磨耗層15が設けられている。また、従動ギヤ8の回転方向側の歯面8aにおいても、ギヤ母材8cの表面上には減厚層である被磨耗層16が設けられている。被磨耗層15、16は、例えば4フッ化エチレン(PTFE)や二硫化モリブデンなどのように、ギヤ母材6c、8cよりも軟らかい材料によって形成されており、ギヤ母材6c、8cと比較して磨耗しやすく、且つ摩擦係数が低い特性を有している。
被磨耗層15、16の厚さは、ギヤポンプ1が組み立てられ、駆動ギヤ6の歯面6aと従動ギヤ8の歯面8bとが接触した状態において、被磨耗層15と被磨耗層16とが接触するような厚さにて形成されている。また、被磨耗層15、16の厚さによって、駆動ギヤ6及び従動ギヤ8の歯形形状は、歯厚が大きくなった状態となっている。歯厚が大きくなることによって駆動ギヤ6と従動ギヤ8との噛み合いは浅くなるため、駆動ギヤ回転軸7と従動ギヤ回転軸9との軸間距離が大きくなる。被磨耗層15、16の厚さは、後述するように、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11との間に隙間d1が形成され、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12との間に隙間d2が形成されるような厚さにて形成されている。
次に、図4を用いて、ギヤポンプ1が組み立てられた時点における駆動ギヤ回転軸7及び従動ギヤ回転軸9の支持構造について説明する。
図4に示すように、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11との間、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12との間には、それぞれ隙間が形成されている。ギヤポンプ1の運転中、駆動ギヤ回転軸7にはオイルの圧力差に起因する荷重Fが図4の矢印の方向に作用するため、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11とが、図4の左側で接触する。また、従動ギヤ回転軸9にも荷重Fが図4の矢印の方向に作用するため、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12とが、図4の左側で接触する。ここで、駆動ギヤ回転軸7の中心から見て、荷重Fが作用する方向と一致する点を点P1とし、従動ギヤ回転軸9の中心から見て、荷重Fが作用する方向と一致する点を点P3とする。
駆動ギヤ6の歯面6bと従動ギヤ8の歯面8aとには、それぞれ被磨耗層15、16が設けられており、被磨耗層15、16の厚さによって駆動ギヤ6と従動ギヤ8との歯厚が大きくなった状態となっている。駆動ギヤ6と従動ギヤ8との歯厚が大きくなることによって駆動ギヤ6と従動ギヤ8との噛み合いは浅くなり、噛み合いが浅くなった分、駆動ギヤ回転軸7と従動ギヤ回転軸9との軸間距離が大きくなる。したがって、ギヤポンプ1が組み立てられた時点において、被磨耗層15、16の厚さに応じて、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11との接触点の位置、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12との接触点の位置が変わってくる。被磨耗層15、16は、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11とが、点P1よりも図4の上方側である点P2で接触するような厚さにて形成されている。また、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12とが、点P3よりも図4の下方側である点P4で接触するような厚さにて形成されている。ここで、駆動ギヤ回転軸7の中心から見て荷重Fが作用する方向において、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11との間には隙間d1が形成される。また、従動ギヤ回転軸9の中心から見て荷重Fが作用する方向において、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12との間には隙間d2が形成される。
以上のように、ギヤポンプ1が組み立てられた時点において、駆動ギヤ6の歯面6aと従動ギヤ8の歯面8bとがギヤ母材6c、8c同士で接触し、駆動ギヤ6の被磨耗層15と従動ギヤ8の被磨耗層16とが接触している状態となる。さらに、被磨耗層15、16を設けることによって、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11とが点P2で接触し、オイルの圧力差に起因する荷重Fが作用する方向において、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11との間には隙間d1が形成される。また、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12とが点P4で接触し、オイルの圧力差に起因する荷重Fが作用する方向において、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12との間には隙間d2が形成される。
次に、この実施の形態1に係るギヤポンプ1の動作について説明する。
一般に、ギヤポンプ1が組み立てられた後には慣らし運転が行われ、例えば1〜2分程度、通常使用と同様の回転数にて運転を行う。以下の説明は、この慣らし運転中のギヤポンプ1の動作を、図2、4に基づいて説明したものである。
図2に示すように、駆動ギヤ回転軸7に外部より駆動力を与えると、それに伴って駆動ギヤ6が図2の矢印Aで示される方向に回転する。駆動ギヤ6と噛み合う従動ギヤ8は、従動ギヤ回転軸9と共に図2の矢印Bで示される方向に回転する。駆動ギヤ6及び従動ギヤ8が噛み合いながら回転を始めると、吸入口から吸入されたオイルは吸入側空間INから空間Sに閉じ込められて吐出側空間OUTに運ばれ、昇圧された状態で吐出口から吐出される。同時に、ギヤ室10内には昇圧前のオイルの圧力と昇圧後のオイルの圧力との差が生じる。このオイルの圧力差に起因する荷重Fが、それぞれ図2に示す矢印のように高圧側空間領域HPから低圧側空間領域LPに向かう方向で、駆動ギヤ回転軸7及び従動ギヤ回転軸9に作用する。
図4に示すように、ギヤポンプ1が運転を開始すると、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11とは、駆動ギヤ回転軸7の中心から見て荷重Fの作用する方向と一致する点である点P1よりも、図4の上方側である点P2で接触する。一方、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12とは、従動ギヤ回転軸9の中心から見て荷重Fの作用する方向と一致する点である点P3よりも、図4の下方側である点P4で接触する。また、駆動ギヤ6と従動ギヤ8とが接離する方向を垂直方向とすると、この荷重Fの垂直方向成分Fvが、図4の矢印に示すように、駆動ギヤ回転軸7と従動ギヤ回転軸9とが互いに接近する方向へ作用している状態となる。
この荷重Fの垂直方向成分Fvは、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11とが点P2で接触し、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12とが点P4で接触しているため、主に駆動ギヤ6と従動ギヤ8との噛み合い部によって支持される。駆動ギヤ6と従動ギヤ8との噛み合い部は、駆動ギヤ6の歯面6aと従動ギヤ8の歯面8bとが接触し、被磨耗層15と被磨耗層16とが接触している状態となっている。したがって、歯面6aと歯面8bとの間、被磨耗層15と被磨耗層16との間には、それぞれ荷重Fの垂直方向成分Fvに起因する面圧が発生する。このように、駆動ギヤ6と従動ギヤ8とは、歯面6aと歯面8bとが接触し、被磨耗層15と被磨耗層16とが接触し、且つ歯面6aと歯面8bとの間、被磨耗層15と被磨耗層16との間に面圧が生じている、いわゆるマイナスバックラッシ状態で噛み合いながら回転している。
ここで、被磨耗層15、16は、駆動ギヤ6及び従動ギヤ8を形成するギヤ母材6c、8cよりも軟らかく、磨耗しやすい材料によって形成されている。したがって、被磨耗層15、16は、ギヤポンプ1の運転開始直後から荷重Fの垂直方向成分Fvの作用によって磨耗し始め、運転時間が経過するにつれて、その厚さが減少する。ギヤポンプ1の運転中、荷重Fは作用し続けるため、被磨耗層15、16が磨耗するのに伴い、駆動ギヤ回転軸7と従動ギヤ回転軸9とが、荷重Fの垂直方向成分Fvによって互いに近づく。駆動ギヤ回転軸7と従動ギヤ回転軸9とが互いに近づくことによって、駆動ギヤ6と従動ギヤ8とのマイナスバックラッシ状態での噛み合いは維持され、被磨耗層15と被磨耗層16とが、常に接触しながら磨耗が進行する状態となる。
被磨耗層15、16の磨耗が進行し、駆動ギヤ回転軸7と従動ギヤ回転軸9とが互いに近づくにつれて、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11との接触点である点P2の位置は徐々に点P1に近づき、隙間d1が徐々に小さくなる。また、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12との接触点である点P4の位置も徐々に点P3に近づき、隙間d2が徐々に小さくなる。
駆動ギヤ回転軸7側において、隙間d1が0、すなわち点P1と点P2とが一致すると、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11との接触点である点P1における荷重Fの方向と、その反力の方向とが一致する。荷重Fの方向と、その反力の方向とが一致すると、荷重Fは全て点P1によって支持され、駆動ギヤ6と従動ギヤ8との噛み合い部には作用しなくなる。したがって、荷重Fの垂直方向成分Fvによって、駆動ギヤ回転軸7が従動ギヤ回転軸9に向かって移動しなくなり、以後、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11とが点P1で接触した状態で安定する。また、従動ギヤ回転軸9側においても、隙間d2が0、すなわち点P3と点P4とが一致すると、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12との接触点である点P3における荷重Fの方向と、その反力の方向とが一致する。したがって、従動ギヤ回転軸9に作用する荷重Fは、全て点P3によって支持されるため、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12とが点P3で接触した状態で安定する。
また、荷重Fが全て点P1、P3によって支持されて駆動ギヤ回転軸7及び従動ギヤ回転軸9の移動が止まると、駆動ギヤ6と従動ギヤ8との噛み合い部には、荷重Fの垂直方向成分Fvが作用しなくなる。したがって、歯面6aと歯面8bとの間、被磨耗層15と被磨耗層16との間には、荷重Fの垂直方向成分Fvに起因する面圧が発生しなくなり、被磨耗層15、16の磨耗が止まり、バックラッシレス状態の噛み合いを保ったまま、その厚さが維持される。また、駆動ギヤ回転軸7に外部より与えられる駆動力は、駆動ギヤ6の回転方向側の歯面6aと、従動ギヤ8の回転方向に対して反対側の歯面8bとには作用するが、被磨耗層15、16には作用しない。したがって、駆動ギヤ回転軸7及び従動ギヤ回転軸9の位置が安定した後は被磨耗層15、16が磨耗することはなく、以後の運転中においてバックラッシレス状態での噛み合いが維持される。
このように、駆動ギヤ6の回転方向に対して反対側の歯面6bと、従動ギヤ8の回転方向側の歯面8aとに、それぞれ被磨耗層15、16を設けたので、オイルの圧力差に起因する荷重Fの作用によって、バックラッシレス状態での運転が可能となる最適な厚さまで被磨耗層15、16が磨耗する。ギヤポンプ1を構成する各部品の寸法には所定の公差範囲内のばらつきがあるが、被磨耗層15、16が磨耗する量は、そのばらつきに応じて自律的に調整される。また、被磨耗層15、16の厚さは厳しい寸法精度を必要としない。したがって、実測寸法による部品のランク分けや選択嵌合を必要とすることなく、容易にバックラッシレス状態での運転を実現することが可能となる。
また、被磨耗層15、16を形成する材料は駆動ギヤ6及び従動ギヤ8を形成するギヤ母材6c、8cよりも軟らかく磨耗しやすいため、慣らし運転等、短い運転時間内で容易にバックラッシレス状態での運転を実現することが可能となる。
さらに、駆動ギヤ回転軸7に外部より与えられる駆動力は、駆動ギヤ6の歯面6aと従動ギヤ8の歯面8bとの間には作用し続けるが、被磨耗層15と被磨耗層16との間には作用しない。歯面6aと歯面8bとはギヤ母材6c、8c同士で接触し、短時間内で磨耗することがないため、被磨耗層15、16の厚さが最適となった後に、駆動ギヤ回転軸7に外部より与えられる駆動力によってバックラッシが拡大することがない。したがって、確実にバックラッシレス状態での運転を実現することが可能となる。
実施の形態2
実施の形態2に係るギヤポンプにおけるギヤ対の噛み合い部を図5に示す。
この実施の形態2に係るギヤポンプは、実施の形態1における駆動ギヤ6、従動ギヤ8の代わりに駆動ギヤ21、従動ギヤ22を用いるように構成し、従動ギヤ22のみに減厚層を設けたものである。尚、以下の実施の形態において、図1〜4の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、駆動ギヤ21は、図5の矢印Aで示される回転方向において、回転方向側の歯面21aと、回転方向に対して反対側の歯面21bとを有している。駆動ギヤ21の歯面21a、21bは、それぞれ駆動ギヤ21を形成するギヤ母材21cが露出した状態となっている。一方、従動ギヤ22も、図5の矢印Bで示される回転方向において、回転方向側の歯面22aと、回転方向に対して反対側の歯面22bとを有している。従動ギヤ22の、回転方向側の歯面22aには、減厚層である被磨耗層23が設けられている。被磨耗層23は、実施の形態1における被磨耗層15、16と同様の材料によって形成されている。また、従動ギヤ22の、回転方向に対して反対側の歯面22bは、従動ギヤ22を形成するギヤ母材22cが露出した状態となっている。駆動ギヤ21及び従動ギヤ22を形成するギヤ母材21c、22cは、実施の形態1におけるギヤ母材6c、8cと同様の材料となっている。その他の構成については実施の形態1と同様である。
このように、被磨耗層23を従動ギヤ22の回転方向側の歯面22aのみに設けても、被磨耗層23が、バックラッシレス状態での運転が可能となる最適な厚さまで磨耗し、実施の形態1と同様の効果を得ることが可能となる。
さらに、被磨耗層23はギヤ母材21cが露出した駆動ギヤ21の歯面21bと接触することになるので、実施の形態1に比べて、被磨耗層23の磨耗によるバックラッシの調整が、より早期に達成される。
実施の形態3
実施の形態3に係るギヤポンプにおけるギヤ対の噛み合い部を図6に示す。この実施の形態3に係るギヤポンプは、実施の形態1における駆動ギヤ6、従動ギヤ8の代わりに駆動ギヤ31、従動ギヤ32を用いるように構成し、減厚層として、塑性変形することによって、その厚さが減少する被塑性変形層を設けたものである。
図6に示すように、駆動ギヤ31は、図6の矢印Aで示される回転方向において、回転方向側の歯面31aと、回転方向に対して反対側の歯面31bとを有している。従動ギヤ32も、図6の矢印Bで示される回転方向において、回転方向側の歯面32aと、回転方向に対して反対側の歯面32bとを有している。駆動ギヤ31の回転方向に対して反対側の歯面31bと、従動ギヤ32の回転方向側の歯面32aとには、それぞれ減厚層である被塑性変形層33、34が設けられている。被塑性変形層33、34は、例えば銅溶射やアルミ蒸着などによって形成されており、駆動ギヤ31及び従動ギヤ32を形成するギヤ母材31c、32cよりも軟らかく、且つ摩擦係数が低い特性を有している。また、駆動ギヤ31の回転方向側の歯面31aと、従動ギヤ32の回転方向に対して反対側の歯面32bとは、ギヤ母材31c、32cが露出した状態となっている。ギヤ母材31c、32cは、実施の形態1のギヤ母材6c、8cと同様となっている。その他の構成については実施の形態1と同様である。
このように、駆動ギヤ31の回転方向に対して反対側の歯面31bと、従動ギヤ32の回転方向側の歯面32aとに設けられる減厚層を被塑性変形層33、34としても、オイルの圧力差に起因する荷重Fの垂直方向成分Fvによって、被塑性変形層33、34が、バックラッシレス状態での運転が可能となる最適な厚さに塑性変形する。したがって、実施の形態1と同様の効果を得ることが可能となる。
実施の形態4
実施の形態4に係るギヤポンプにおけるギヤ対の噛み合い部を図7に示す。
実施の形態1において、被磨耗層15、16は駆動ギヤ6の回転方向に対して反対側の歯面6bと、従動ギヤ8の回転方向側の歯面8aとに設けられたが、これに限定されるものではなく、この実施の形態4で説明するように、歯面の両側に被磨耗層を設けることも可能である。この実施の形態4に係るギヤポンプは、実施の形態1における駆動ギヤ6、従動ギヤ8の代わりに駆動ギヤ41、従動ギヤ42を用いるように構成したものである。
図7に示すように、ギヤ母材41cによって形成されている駆動ギヤ41は、図7の矢印Aで示される回転方向において回転方向側の歯面41aと、回転方向に対して反対側の歯面41bとを有している。一方、ギヤ母材42cによって形成されている従動ギヤ42は、図6の矢印Bで示される回転方向において回転方向側の歯面42aと、回転方向に対して反対側の歯面42bとを有している。駆動ギヤ41の回転方向に対して反対側の歯面41bと、従動ギヤ42の回転方向側の歯面42aとには、それぞれ被磨耗層43、44が設けられている。被磨耗層43、44は、実施の形態1における被磨耗層15、16と同様に形成されている。一方、駆動ギヤ41の回転方向側の歯面41aと、従動ギヤ42の回転方向に対して反対側の歯面42bとには、それぞれ被磨耗層45、46が設けられている。被磨耗層45、46は、被磨耗層43、44と同様の材料であるが、その厚さW1は被磨耗層43、44の厚さW2よりも薄く形成されている。また、被磨耗層45、46の厚さW1は、駆動ギヤ回転軸7とプレーン軸受11との隙間d1、従動ギヤ回転軸9とプレーン軸受12との隙間d2が無くなるまでには完全に磨耗し、ギヤ母材41c、42c同士の接触が起こるような厚さに設定されている。ギヤ母材41c、42cは実施の形態1におけるギヤ母材6c、8cと同様となっている。その他の構成については実施の形態1と同様である。
このように、被磨耗層45、46が被磨耗層43、44よりも薄い厚さW1に形成されているので、被磨耗層43、44がバックラッシレス状態での運転が可能となる厚さになるまで磨耗する前に、図7の領域Cで示されるような被磨耗層45と被磨耗層46との接触部分が摩滅する。また、被磨耗層45と被磨耗層46との間には、オイルの圧力差に起因する荷重Fの他に、駆動ギヤ回転軸7に与えられる駆動力に起因する荷重も作用しており、被磨耗層43と被磨耗層44との間に生じる面圧よりも高い面圧が発生し、摩滅するまでの時間がさらに短縮される。したがって、駆動ギヤ41の回転方向側の歯面41aと、従動ギヤ42の回転方向に対して反対側の歯面42bとがギヤ母材41c、42c同士で接触するようになり、以後、実施の形態1と同様に動作する。よって、ギヤの片側の歯面のみに被磨耗層を設けることが困難な場合においても実施の形態1と同様の効果を得ることが可能となる。なお、本実施形態においては、被磨耗層45、46を被磨耗層43、44よりも薄い厚さW1に形成しているが、被磨耗層45、46に加わる面圧は被磨耗層43,44よりも大きいので、両被磨耗層の厚さをほぼ同等としたとしても、被磨耗層45、46が先に磨耗し、本実施形態と同様の効果を得ることができる。ただし、この場合の被磨耗層の厚さは、少なくともバックラッシレス状態での運転が可能になる時期までには、駆動力を伝達する側の被磨耗層45、46の少なくとも一部が完全に磨耗し、ギヤ母材同士での接触が可能になるような厚さとする必要がある。
実施の形態1〜4において、この発明に係るギヤポンプを荷役装置用の油圧ポンプを例として説明したが、これに限定されるものではない。エンジンのオイル潤滑に用いる油圧ポンプや、燃料供給に用いるギヤポンプなど、他の用途に用いるギヤポンプにも適用できる。
この発明の実施の形態1に係るギヤポンプの構造を示す断面側面図である。 実施の形態1に係るギヤポンプの構造を示す断面正面図である。 実施の形態1に係るギヤポンプの駆動ギヤ及び従動ギヤの噛み合いを説明するための部分断面正面図である。 実施の形態1に係るギヤポンプの動作を説明するための部分断面正面図である。 この発明の実施の形態2に係るギヤポンプの駆動ギヤ及び従動ギヤの噛み合いを説明するための部分断面正面図である。 この発明の実施の形態3に係るギヤポンプの駆動ギヤ及び従動ギヤの噛み合いを説明するための部分断面正面図である。 この発明の実施の形態4に係るギヤポンプの駆動ギヤ及び従動ギヤの噛み合いを説明するための部分断面正面図である。 従来のギヤポンプの駆動ギヤ及び従動ギヤの噛み合いを説明するための断面正面図である。
符号の説明
1 ギヤポンプ、5 ギヤ対、6,21,31,41 駆動ギヤ、
6a,21a,31a,41a 駆動ギヤの回転方向側の歯面、
6b,21b,31b,41b 駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面、
6c,21c,31c,41c 駆動ギヤのギヤ母材、
8,22,32,42 従動ギヤ、
8a,22a,32a,42a 従動ギヤの回転方向側の歯面、
8b,22b,32b,42b 従動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面、
8c,22c,32c,42c 従動ギヤのギヤ母材
15,16,23,43,44,45,46 被磨耗層(減厚層)、
33,34 被塑性変形層(減厚層)。

Claims (6)

  1. 互いに噛み合って回転する、駆動ギヤ及び従動ギヤからなるギヤ対を備え、外部から吸入された流体を昇圧して吐出するギヤポンプにおいて、
    前記駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面と、
    前記歯面に対向する、前記従動ギヤの回転方向側の歯面と
    のうち、少なくとも一方には、前記駆動ギヤ及び前記従動ギヤのギヤ母材よりも軟らかい減厚層が設けられ、
    前記駆動ギヤの回転方向側の歯面と、前記従動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面とは、前記減厚層の減厚が停止した時点においてギヤ母材同士が少なくとも前記歯面の一部で接触することを特徴とするギヤポンプ。
  2. 前記減厚層が、
    前記駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面と、
    前記歯面に対向する、前記従動ギヤの回転方向側の歯面と
    の両方に設けられる請求項1に記載のギヤポンプ。
  3. 前記減厚層が、
    前記駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面と、
    前記歯面に対向する、前記従動ギヤの回転方向側の歯面と
    のいずれか一方に設けられる請求項1に記載のギヤポンプ。
  4. 前記減厚層が、磨耗してその厚さが減少する被磨耗層である請求項1〜3のいずれか一項に記載のギヤポンプ。
  5. 前記減厚層が、塑性変形してその厚さが減少する被塑性変形層である請求項1〜3のいずれか一項に記載のギヤポンプ。
  6. 前記減厚層が、前記駆動ギヤの回転方向に対して反対側の歯面と、
    前記歯面に対向する、前記従動ギヤの回転方向側の歯面と
    の両方またはいずれか一方にのみ設けられる請求項1〜5のいずれか一項に記載のギヤポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108050057A (zh) * 2017-12-08 2018-05-18 镇江沃尔夫重工部件有限公司 一种具有齿轮自润滑功能的齿轮泵

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