JP2008101502A - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

過給機付き内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】最良の排気エミッション特性を得ることが可能な過給機付き内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】排気系への新気の吹き抜け量を算出し(ステップ102)、この吹き抜け量分の新気が排気系で後燃えするときの空燃比が目標空燃比となるような後燃え噴射量を算出する(ステップ106)。この目標空燃比は、後燃えによる排気温度が最大となり、かつ、後燃えによる排気エミッション特性が最良となる空燃比である。カウンタCCRNKと基準値A1,B1,C1,D1との比較に応じて後燃え噴射量分の燃料を噴射する気筒を設定する(ステップ110〜124)。
【選択図】図4

Description

本発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に係り、特に、排気系へ吹き抜ける新気の後燃え時の空燃比制御に関する。
低過給圧領域における出力要求時に、点火時期を遅角制御することで、エンジン燃焼を後燃え状態とする装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この装置によれば、排気ガス温度を上昇させることができるため、過給効率を高めることができる。
特許第2530647号公報 特開平07−269379号公報 特開2006−17051号公報
しかしながら、上記装置によれば、後燃え時の空燃比が制御されていない。このため、後燃え時の排気温度を最大に高めることができない場合がある。車両の加速応答性を最大限得るためには、機関発生トルクとターボラグとが共に最適に制御される必要がある。このため、上記装置によれば、ターボラグが最適に制御されず、車両の加速応答性を最大に得ることができない可能性がある。
さらに、上記装置によれば、後燃え時の空燃比が制御されていないため、排気エミッション特性を最適に制御することができない可能性がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、後燃え時の排気温度を最大に得つつ、最良の排気エミッション特性を得ることが可能な過給機付き内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、過給機付き内燃機関の制御装置であって、
加速中に、排気系への新気の吹き抜け量を取得する吹き抜け量取得手段と、
前記新気が前記排気系で後燃えするときの空燃比を、該後燃えによる排気温度が最大となり、かつ、該後燃えによる排気エミッション特性が最良となる目標空燃比に制御する後燃え空燃比制御手段とを備え、
前記空燃比制御手段は、前記吹き抜け量と前記目標空燃比とに基づいて、前記新気と混合させる燃料噴射量である後燃え噴射量を算出する後燃え噴射量算出手段を有することを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記過給機は、シングルエントリ型過給機であって、
前記後燃え空燃比制御手段は、一気筒の前記吹き抜け量分の新気に対して、他気筒の膨張行程で前記後燃え噴射量分の燃料噴射を実行する噴射制御手段を更に有することを特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明において、
前記過給機は、ツインエントリ型過給機であって、
気筒内に直接燃料を噴射可能な筒内インジェクタを更に備え、
前記後燃え空燃比制御手段は、一気筒の前記吹き抜け量分の新気に対して、前記筒内インジェクタを用いて該一気筒のバルブオーバラップ期間中に前記後燃え噴射量分の燃料噴射を実行する噴射制御手段を更に有することを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、
吸気ポート近傍に燃料を噴射可能なポートインジェクタを更に備え、
前記噴射制御手段は、前記後燃え噴射量が所定量を超える場合には、前記筒内インジェクタを用いて該一気筒のバルブオーバラップ期間中に前記後燃え噴射量のうちの該所定量分の燃料噴射を実行すると共に、前記ポートインジェクタを用いて該バルブオーバラップ期間の直前に前記後燃え噴射量のうちの残り分の燃料噴射を実行することを特徴とする。
第1の発明によれば、後燃え空燃比制御手段により、加速中に排気系へ吹き抜けた新気が燃料と混合されて後燃えするときの空燃比が目標空燃比に制御される。この目標空燃比は、該後燃えによる排気温度が最大となり、かつ、該後燃えによる排気エミッション特性が最良となる空燃比である。従って、後燃えによる排気温度が最大とされることでターボラグを改善することができると共に、後燃えによる最良の排気エミッション特性を得ることができる。
第2の発明によれば、シングルエントリ型過給機を備えた内燃機関において、一気筒で吹き抜けた新気と、他気筒の膨張行程で噴射された燃料とが排気系で混合される。高温場の膨張行程で燃料を噴射することで、燃料の霧化を促進することができる。このため、後燃えの燃焼状態を良好にすることができる。
第3の発明によれば、一気筒で吹き抜けた新気と、該一気筒のバルブオーバラップ期間中に噴射された燃料とが排気系で混合される。これにより、ツインエントリ型過給機を備えた内燃機関の排気系において、確実に後燃えを起こすことができる。
第4の発明によれば、後燃え噴射量が所定量を超える場合には、後燃え噴射量のうちの所定量分が筒内インジェクタにより噴射されるとともに、残り分がポートインジェクタにより噴射される。これにより、後燃え噴射量が多い場合であっても、後燃え空燃比を目標空燃比に制御することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1によるシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関1として、4サイクルのガソリンエンジン(火花着火式内燃機関)を備えている。エンジン1は、車両に搭載され、その動力源とされているものとする。図1に示すエンジン1は直列4気筒型であるが、本発明において、気筒数および気筒配置はこれに限定されるものではない。
エンジン1の各気筒2のピストンは、図示しないクランク機構を介してクランク軸4に連結されている。クランク軸4の近傍には、クランク軸4の回転角度(クランク角度)を検出するクランク角センサ5が設けられている。
エンジン1の各気筒2には、燃料を筒内に直接噴射する筒内インジェクタ6が設置されている。各筒内インジェクタ6は、共通のデリバリパイプ7に接続されている。デリバリパイプ7には、燃圧Pfを検出する燃圧センサ9が設けられている。図示しない燃料タンク内の燃料は、高圧ポンプ8によって所定の燃圧まで加圧される。この加圧された燃料は、デリバリパイプ7内に蓄えられ、デリバリパイプ7から各筒内インジェクタ6に供給される。筒内インジェクタ6は、1サイクル中に任意のタイミングで燃料を筒内に噴射することができる。この筒内インジェクタ6は、筒内燃焼用の燃料に加えて、後燃え用の燃料を噴射することができる(後述)。
エンジン1の吸気ポート10には、吸気バルブ12が設けられている。この吸気バルブ12のバルブタイミングは、公知の可変バルブタイミング機構(以下「VVT機構」という。)13により変更可能である。
吸気ポート10は、吸気マニホールド16を介して吸気通路18に接続されている。吸気マニホールド16には、過給圧を検出する過給圧センサ17が設けられている。吸気通路18の途中には、スロットルバルブ20が設けられている。スロットルバルブ20は、アクセル開度センサ21により検出されるアクセル開度AAに基づき、その開度が決定される電子制御弁である。吸気絞り弁20の上流には、インタークーラ22が設けられている。インタークーラ22の上流にはターボ過給機24のコンプレッサ24aが設けられている。コンプレッサ24aは、排気通路38に設けられたタービン24bと連結軸24cを介して連結されている。
コンプレッサ24aの上流には、吸入空気量Gaを検出するエアフロメータ26が設けられている。エアフロメータ26の上流にはエアクリーナ28が設けられている。
このような構成によれば、ターボ過給機24のコンプレッサ24aにより圧縮された吸入空気は、インタークーラ22で冷却される。インタークーラ22を通過した吸入空気は、吸気マニホールド16によって各気筒の吸気ポート10に分配される。
また、エンジン1の排気ポート30には、排気バルブ32が設けられている。この排気バルブ32のバルブタイミングは、公知のVVT機構33により変更可能である。
排気ポート30は、排気マニホールド36を介して排気通路38に接続されている。排気通路38の途中には、ターボ過給機24のタービン24bが設けられている。タービン24bの下流には、排気ガスを浄化する浄化触媒40が設けられている。浄化触媒40は、例えば、三元触媒である。
タービン24bと浄化触媒40との間には、触媒上流の排気空燃比を検出する空燃比センサ42が設けられている。浄化触媒40の下流には、酸素センサ44が設けられている。酸素センサ44は、触媒下流の排気空燃比がリッチであるかリーンであるかに応じて出力信号を反転するように構成されている。
また、本実施の形態1のシステムは、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)60を備えている。ECU60の出力側には、インジェクタ6、高圧ポンプ8、VVT機構13,33、スロットルバルブ20等が接続されている。ECU60の入力側には、クランク角センサ5、燃圧センサ9、過給圧センサ16、アクセル開度センサ21、エアフロメータ26、空燃比センサ42、酸素センサ44等が接続されている。
また、ECU60は、クランク角センサ5の出力に基づいて、機関回転数NE(rpm)を算出する。また、ECU60は、アクセル開度AA等に基づいて、負荷率KL(%)を算出する。さらに、ECU60は、この負荷率KLに基づいて、筒内インジェクタ6から噴射される筒内燃焼用の燃料量Qを算出する。ECU60は、各センサからの信号に基づき、所定のプログラムに従って各アクチュエータを作動させることにより、エンジン1の運転状態を制御する。
また、ECU60は、加速中に、VVT機構13,33を用いて吸気及び排気バルブ12,32のバルブタイミングを制御することで、吸気及び排気バルブ12,32が共に開弁されるバルブオーバラップ期間が設けられる。
[本実施の形態1の特徴]
上記システムによれば、空燃比センサ42出力に基づく公知のメインフィードバック制御、及び/又は、酸素センサ44出力に基づくサブフィードバック制御のような、筒内燃焼空燃比のフィードバック制御が行われる。かかるフィードバック制御により、機関発生トルクを最適に制御することができる。
また、上記システムによれば、加速中に、バルブオーバラップ期間を設けることで、新気を排気通路38に吹き抜けさせることができる。そして、この吹き抜けた新気を排気通路38で後燃えさせることにより、ターボ過給機24に与える排気エネルギを高めることができ、ターボラグを改善することができる。
ところで、既述した特許文献1によれば、後燃えさせることについて開示されているものの、新気を後燃えさせる時の空燃比(以下「後燃え空燃比」という。)を制御することについて開示されていない。すなわち、上記の筒内燃焼空燃比とは独立して、後燃え空燃比を制御することが開示されていない。最良の加速応答性を得るためには、ターボラグと機関発生トルクとを共に最適に制御する必要がある。よって、最大の機関発生トルクを得るべく筒内燃焼空燃比が最適に制御されても、後燃え空燃比が最適に制御されていない場合には、ターボラグが最適に制御されず、最良の加速応答性を得ることができない可能性がある。
また、筒内燃焼空燃比の目標値は、上述したように、最適な機関発生トルクを得る観点から決定される。よって、筒内燃焼空燃比の目標値と、後燃え空燃比の最適値とは一致しない場合が多い。このため、筒内燃焼空燃比を目標値に制御したとしても、後燃え空燃比が最適値から大きく乖離する場合には、排気エミッション特性が悪化してしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態1では、加速応答性が要求される加速中に、排気通路38へ吹き抜ける新気の量(以下「吹き抜け量」という。)を取得する。ここで、上述したように、各気筒のバルブオーバラップ期間中に排気通路38への新気の吹き抜けが起こる。このため、吹き抜け量は、吸気及び排気バルブ12,32のバルブタイミング(すなわち、VVT機構13,33の制御位置)と相関を有している。ECU60には、該バルブタイミング毎(VVT機構制御位置毎)に、予め作成された図2に示すようなマップが格納されている。図2に示すマップによれば、吹き抜け量は、機関回転数NEと負荷率KLに対して相関を有している。従って、バルブタイミング、機関回転数NE及び負荷率KLが分かれば、図2に示すマップを参照することで、吹き抜け量を取得することができる。
その後、この取得された吹き抜け量分の新気を後燃えさせるための燃料噴射量(以下「後燃え噴射量」という。)を算出する。ここで、吹き抜け量に対する後燃え噴射量は、後燃えにより発生するエネルギ(排気温度)が最大となり、かつ、排気エミッション特性が最適となる所定の空燃比となるように算出される。この所定の空燃比は、通常、機関発生トルクを最適に得るための筒内燃焼空燃比(例えば、理論空燃比)とは異なっている。所定の空燃比は、理論空燃比よりもややリーン側の空燃比であり、例えば、15.0〜15.5である。本発明者の知見によれば、後燃えの空燃比を16.0程度にまでリーン側に制御したとすると、未燃HC量がより低減されるため後燃え時の排気エネルギを高めることができるものの、排気エミッション特性(特に、NOx排出特性)が悪化してしまう。
その後、この算出された後燃え噴射量分の噴射時期を決定する。
図3は、本実施の形態1における後燃え噴射量の噴射時期を示す図である。具体的には、図3(A)は、各気筒の後燃え噴射量の噴射時期を示す図であり、図3(B)は、噴射時期を決定するために用いられるカウンタCCRNKの変化を示す図である。図3(A)において、符号#1〜#4は、それぞれ第1〜第4気筒を表している。
図3(A)に示すように、各気筒のバルブオーバラップ期間中に、排気通路38へ新気が吹き抜ける。本実施の形態1では、任意の一気筒のバルブオーバラップ期間と同時期にある他気筒の膨張行程で、より好適には該膨張行程の後半で、後燃え噴射量の噴射が行われる。例えば、第3気筒#3のバルブオーバラップ期間中に吹き抜ける新気に対して、同時期の第4気筒#4の膨張行程後半で後燃え噴射量の噴射が行われる。
ここで、通常は、圧縮行程の最後に点火が行われる。よって、膨張行程では、通常噴射による燃料が筒内で既に燃焼しているため、未燃燃料が後燃え用の燃料に対して影響を与えることがない。このため、後燃えの空燃比制御性が低下することを防止することができる。また、筒内燃焼後の高温場である膨張行程では、後燃え燃料の霧化を促進することができる。
ところで、図1に示すシステムは、シングルエントリ型のターボ過給機24を備えている。すなわち、各気筒2の排気ポート30と連通する共通の排気マニホールド36をターボ過給機24の上流に備えている。これにより、各気筒からの排気が排気マニホールド36により集められた後、排気通路36を介してタービン24bに導かれる。すなわち、一気筒のバルブオーバラップ期間中に吹き抜けた新気と、該バルブオーラップ期間と同時期の他気筒の膨張行程で噴射された燃料とが、排気マニホールド36及び/又は排気通路38において混合され、後燃えする。
また、図3(B)に示すカウンタCCRNKは、第1気筒#1の吸気行程開始時にゼロにされ、1サイクル中にクランク角と共に増大するカウンタである。このカウンタCCRNKを参照することで、図3(A)に示すような各気筒の行程を把握することができる。そして、このカウンタCCRNKを所定値A1,B1,C1,D1と比較することで、後燃え噴射量の噴射を実行する気筒を決定することができる。具体的には、カウンタCCRNKが0以上A1未満,及びD1以上である場合には、第4気筒#4の膨張行程で後燃え噴射が実行される。同様に、カウンタCCRNKがA1以上B1未満である場合には、第2気筒#2の膨張行程で後燃え噴射が実行される。例えば、所定値A1,B1,C1,D1は、第4気筒#4,第2気筒#2,第3気筒#3,第1気筒#1の膨張行程の中間におけるカウンタ値である。
本実施の形態1によれば、筒内の燃焼空燃比とは独立して、排気系に吹き抜けた新気を後燃えさせる時の空燃比が目標空燃比に制御される。この目標空燃比は、ターボ過給機24に与える排気エネルギが最大(すなわち、排気温度が最大)となり、排気エミッション特性が最良となる空燃比である。よって、ターボラグを最適に制御することができるため、機関発生トルクを最適に制御することにより、加速応答性を最大限に得ることができる。さらに、後燃えによる排気エミッション特性を最良に制御することができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図4は、本実施の形態1において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、加速中に起動されるものである。加速中か否かは、アクセル開度AAの変化等に基づいて判別することができる。
図4に示すルーチンによれば、先ず、過給圧が目標過給圧に達していないか否かを判別する(ステップ100)。このステップ100では、後燃えを実行する必要があるか否かが判断される。過給圧が目標過給圧に達している場合には、後燃えを実行する必要が無いと判断されるため、本ルーチンを一旦終了する。
上記ステップ100で過給圧が目標過給圧に達していないと判別された場合には、後燃えを実行する必要があると判断される。この場合、図2に示すマップを参照して、機関回転数NEと負荷率KLに応じた吹き抜け量を取得する(ステップ102)。
その後、上記ステップ102で取得された吹き抜け量がゼロよりも大きいか否かを判別する(ステップ104)。このステップ104で吹き抜け量がゼロであると判別された場合には、後燃え空燃比の制御を行うことができないため、本ルーチンを一旦終了する。一方、上記ステップ104で吹き抜け量がゼロよりも大きいと判別された場合には、上記ステップ102で取得された吹き抜け量を用いて次式(1)に従って、後燃え噴射量を算出する(ステップ106)。次式(1)における目標空燃比は、例えば、15.0〜15.5の範囲の値である。
後燃え噴射量=吹き抜け量/目標空燃比・・・(1)
次に、上記ステップ106で算出された後燃え噴射量が最小噴射量よりも多いか否かを判別する(ステップ108)。ここで、最小噴射量とは、筒内インジェクタ6により噴射可能な最小の噴射量である。このステップ108で後燃え噴射量が最小噴射量よりも小さいと判別された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
上記ステップ108で後燃え噴射量が最小噴射量以上であると判別された場合には、カウンタCCRNKが基準値A1未満であるか否かを判別する(ステップ110)。ここで、該カウンタCCRNKは、図3(B)に示すように、ゼロ以上である。また、基準値A1は、第4気筒#4の膨張行程で後燃え噴射を実行するか否かを判別するための基準値である。このステップ110でカウンタCCRNKが(0以上)A1未満であると判別された場合には、上記ステップ106で算出された後燃え噴射量の噴射タイミングが、第4気筒#4の膨張行程に設定される(ステップ112)。
上記ステップ110でカウンタCCRNKが基準値A1以上であると判別された場合には、カウンタCCRNKが基準値B1未満であるか否かを判別する(ステップ114)。ここで、基準値B1は、第2気筒#2の膨張行程で後燃え噴射を実行するか否かを判別するための基準値である。このステップ114でカウンタCCRNKが基準値B1未満であると判別された場合には、上記ステップ106で算出された後燃え噴射量の噴射タイミングが、第2気筒#2の膨張行程に設定される(ステップ116)。
上記ステップ114でカウンタCCRNKが基準値B1以上であると判別された場合には、カウンタCCRNKが基準値C1未満であるか否かを判別する(ステップ118)。ここで、基準値C1は、第1気筒#1の膨張行程で後燃え噴射を実行するか否かを判別するための基準値である。このステップ118でカウンタCCRNKが基準値C1未満であると判別された場合には、上記ステップ106で算出された後燃え噴射量の噴射タイミングが、第1気筒#1の膨張行程に設定される(ステップ120)。
上記ステップ120でカウンタCCRNKが基準値C1以上であると判別された場合には、カウンタCCRNKが基準値D1未満であるか否かを判別する(ステップ122)。ここで、基準値D1は、第3気筒#3の膨張行程で後燃え噴射を実行するか否かを判別するための基準値である。このステップ122でカウンタCCRNKが基準値D1未満であると判別された場合には、上記ステップ106で算出された後燃え噴射量の噴射タイミングが、第3気筒#3の膨張行程に設定される(ステップ124)。一方、上記ステップ122でカウンタCCRNKが基準値D1以上であると判別された場合には、上記ステップ112に移行する。
上記ステップ112,116,120又は124の処理を実行した後、本ルーチンを一旦終了する。次回以降本ルーチンが再度起動されると、過給圧が目標過給圧に達するまでは、上記ステップ102以降の処理が順次実行される。
以上説明したように、図4に示すルーチンによれば、加速中に、新気の吹き抜け量が算出された後、この吹き抜け量と目標空燃比(例えば、15.0〜15.5)とに基づき、後燃え噴射量が算出される。この目標空燃比は、ターボ過給機24に与える排気エネルギが最大(すなわち、排気温度が最大)となり、排気エミッション特性が最良となる空燃比である。よって、ターボラグを最適に制御することができ、後燃えによる排気エミッション特性を最良に制御することができる。
ところで、本実施の形態1によれば、新気の吹き抜け量をマップを参照して求めているが、モデルや関数式を用いて求めてもよい。
尚、本実施の形態1においては、ターボ過給機24が第1及び第2の発明における「過給機」に、排気マニホールド36及び排気通路38が第1の発明における「排気系」に、それぞれ相当している。また、本実施の形態1においては、ECU60が、ステップ102の処理を実行することにより第1の発明における「吹き抜け量算出手段」が、ステップ106〜124を実行することにより第1の発明における「後燃え空燃比制御手段」が、ステップ106の処理を実行することにより「後燃え噴射量算出手段」が、ステップ112,116,120又は124の処理を実行することにより第2の発明における「噴射制御手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図5〜図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図5は、本実施の形態2のシステム構成を説明するための図である。本実施の形態2のシステムは、ツインエントリ型のターボ過給機を備えている点で、図1に示すシステムと異なっている。
図2に示すように、本システムは、2つの排気マニホールド46,48を備えている。排気マニホールド46の上流側は第1及び第4気筒の排気ポート30に接続され、下流側は排気通路50に接続されている。一方、排気マニホールド48の上流側は第2及び第3気筒の排気ポート30に接続され、下流側は排気通路52に接続されている。これらの排気通路50,52は、ターボ過給機24のタービン24bに独立して接続されている。タービン24bの下流側は、図1にシステムと同様に、共通の排気通路38が接続されている。
また、本システムは、筒内インジェクタ6に加えて、各気筒の吸気ポート10近傍に燃料を噴射するポートインジェクタ11を備えている。図示しないが、各ポートインジェクタ11は、共通のデリバリパイプを介して上記燃料タンクに連通している。また、ポートインジェクタ11は、ECU60の出力側に接続されている。ポートインジェクタ11は、筒内インジェクタ6と共に、後燃え用の燃料を噴射することができる(後述)。
なお、本システムのその他の構成は、図1に示すシステムと概略同様であるので、説明を省略する。
[実施の形態2の特徴]
上記実施の形態1のシステムは、シングルエントリ型のターボ過給機を備えている。このため、一気筒のバルブオーバラップ期間中に吹き抜けた新気と、該バルブオーバラップ期間と同時期の他気筒の膨張行程で噴射された燃料とが、排気マニホールド36で混合される。
しかし、本実施の形態2のシステムは、ツインエントリ型のターボ過給機を備えている。すなわち、第1及び第4気筒からの排気が排気マニホールド46により集められた後、排気通路50を介してタービン24bに導かれる一方、第2及び第3気筒からの排気が排気マニホールド48により集められた後、排気通路52を介してタービン24bに導かれる。これにより、排気干渉を避けることができる。
しかし、本実施の形態2に対して上記実施の形態1による噴射時期を適用すると、一気筒から吹き抜けた新気と、他気筒の膨張行程で噴射された燃料とが混合されるのは、タービン24b以後となってしまう。このため、霧化された燃料の温度が低下してしまい、後燃えしにくくなってしまう。よって、この場合、ターボ過給機24へ与える排気エネルギが最大とならない可能性がある。
そこで、本実施の形態2では、上記実施の形態1とは異なる噴射時期を採用する。
図6は、本実施の形態2における後燃え噴射量の噴射時期を示す図である。具体的には、図6(A)は、各気筒の後燃え噴射量の噴射時期を示す図であり、図6(B)は、噴射時期を決定するために用いられるカウンタCCRNKの変化を示す図である。図6(A)において、符号#1〜#4は、それぞれ第1〜第4気筒を表している。
図6(A)に示すように、各気筒のバルブオーバラップ期間中に、排気通路38へ新気が吹き抜ける。本実施の形態2では、上記ツインエントリ型のターボ過給機を採用しているため、このバルブオーバラップ期間中に後燃え噴射量の噴射が行われる。例えば、第3気筒#3のバルブオーバラップ期間中に吹き抜ける新気に対して、該第3気筒#3のバルブオーバラップ期間中に、筒内インジェクタ6により後燃え噴射量の噴射が行われる。ここで、筒内インジェクタ6を優先して使用するのは、燃圧が高いため、燃料の良好な霧化状態が得られるためである。
同じ気筒で吹き抜けた新気と後燃え噴射量とは、排気マニホールド46,48及び/又は排気通路50,52において混合され、後燃えする。
また、図6(B)に示すカウンタCCRNKは、第1気筒#1の吸気行程開始時にゼロにされ、1サイクル中にクランク角と共に増大するカウンタである。このカウンタCCRNKを参照することで、図6(A)に示すような各気筒の行程を把握することができる。そして、このカウンタCCRNKを所定値A2,B2,C2,D2と比較することで、後燃え噴射量の噴射を実行する気筒を決定することができる。具体的には、カウンタCCRNKが0以上A2未満,及びD2以上である場合には、第3気筒#3のバルブオーバラップ期間中に後燃え噴射が実行される。同様に、カウンタCCRNKがA2以上B2未満である場合には、第2気筒#2の膨張行程で後燃え噴射が実行される。例えば、所定値A2,B2,C2,D2は、第3気筒#3,第4気筒#4,第2気筒#2,第1気筒#1の排気行程の中間におけるカウンタ値である。
ところで、燃圧が同じであるとすると、後燃え噴射量が多い場合には、少ない場合に比して噴射時間が長くなる。噴射時間が長くなると、筒内インジェクタ6だけではバルブオーバラップ期間中に全ての後燃え噴射量を噴射することができない場合がある。
図7は、本実施の形態2において、筒内インジェクタ6とポートインジェクタ11を併用して後燃え噴射量の噴射を行う場合を説明するための図である。具体的には、図7(A)は任意気筒(例えば、図6(A)に示した第4気筒#4)のバルブオーバラップ期間を示す図であり、図7(B)は筒内インジェクタ6のみを用いて後燃え噴射量の噴射を行う場合を示す図であり、図7(C)は筒内インジェクタ6とポートインジェクタ11を併用して後燃え噴射量の噴射を行う場合を示す図である。
図7(A)に示すバルブオーバラップ期間Tolのうち最初の所定時間Taと最後の所定時間Tbは、筒内に噴射された燃料が排気系に供給される確率は低く、そのまま筒内に残留する確率が高い。よって、実質的に後燃え噴射が可能な時間(以下「噴射可能期間」という。)Tは、次式(2)によって求められる。
T=Tol-Ta-Tb・・・(2)
図7(B)に示すように、後燃え噴射量を噴射するために要する時間(以下「後燃え噴射期間」という。)Tpが噴射可能期間T以下である場合には、筒内インジェクタ6のみを用いて、要求された後燃え噴射量を全て噴射することができる。よって、ツインエントリ型過給機24を備えた内燃機関の排気系において、確実に後燃えを起こすことができる。
一方、後燃え噴射期間Tpが噴射可能期間Tを超える場合には、筒内インジェクタ6のみでは後燃え噴射量を全て噴射することができない可能性がある。
そこで、図7(C)に示すように、後燃え噴射期間Tpのうち噴射可能期間T分は筒内インジェクタ6を用いて噴射すると共に、噴射可能期間Tを超える残りの分はポートインジェクタ11を用いて噴射するようにする。これにより、排気系に吹き抜けた新気を目標空燃比で後燃えさせるために必要な後燃え噴射量を全て噴射することができる。よって、後燃え噴射量が多い場合であっても、後燃え空燃比を目標空燃比に制御することができる。このため、ターボラグを最適に制御することができると共に、後燃えによる排気エミッション特性を最良に制御することができる。
[実施の形態2における具体的処理]
図8は、本実施の形態2において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、加速中に起動されるものである。加速中か否かは、アクセル開度AAの変化等に基づいて判別することができる。
図8に示すルーチンによれば、先ず、図4に示すルーチンのステップ100〜108を順次実行する。ステップ108で後燃え噴射量が最小噴射量以上であると判別された場合には、後燃え噴射期間Tpを算出する(ステップ130)。このステップ130では、ECU60内に予め格納されたマップを参照して、燃圧とステップ106で算出された後燃え噴射量とに応じた後燃え噴射期間Tpが求められる。
次に、上記ステップ130で算出された後燃え噴射期間Tpが、噴射可能期間Tよりも長いか否かを判別する(ステップ132)。この噴射可能期間Tは、筒内インジェクタ6だけを用いて後燃え噴射量を噴射可能な時間であり、上式(2)に従って算出することができる。このステップ132では、上記ステップ106で算出された後燃え噴射量を筒内インジェクタ6だけを用いて噴射可能か否かが判別される。
上記ステップ132で後燃え噴射期間Tpが噴射可能期間Tよりも短いと判別された場合には、筒内インジェクタ6だけを用いて後燃え噴射量を噴射することができると判断される。この場合、上記ステップ106で算出された後燃え噴射量が、筒内インジェクタ6により噴射される後燃え噴射量とされる(ステップ133)。
一方、上記ステップ132で後燃え噴射期間Tpが噴射可能期間Tよりも長いと判別された場合には、筒内インジェクタ6だけを用いて後燃え噴射量を噴射することができないと判断される。この場合、噴射可能期間Tに噴射可能な燃料量を、筒内インジェクタ6により噴射される後燃え噴射量(以下「筒内分の後燃え噴射量」という。)とする(ステップ134)。このステップ134では、ECU60内に予め格納されているマップを参照して、燃圧Pfと噴射可能期間Tとに応じた筒内分の後燃え噴射量が求められる。
続いて、上記ステップ116で算出された後燃え噴射量から上記ステップ134で算出された筒内分の後燃え噴射量を減算することにより、ポートインジェクタ11により噴射される後燃え噴射量(以下「ポート分の後燃え噴射量」という。)を求める(ステップ136)。
次に、カウンタCCRNKが基準値A2未満であるか否かを判別する(ステップ138)。ここで、該カウンタCCRNKは、図6(B)に示すように、ゼロ以上である。また、基準値A2は、第3気筒#3に対して後燃え噴射を実行するか否かを判別するための基準値である。このステップ138でカウンタCCRNKが(0以上)A2未満であると判別された場合には、上記ステップ133で算出された筒内分の後燃え噴射量の噴射タイミングが第3気筒#3のバルブオーバラップ期間中に設定されるか、または、上記ステップ134で算出された筒内分の後燃え噴射量の噴射タイミングが第3気筒#3のバルブオーバラップ期間中に、かつ、上記ステップ136で算出されたポート分の後燃え噴射量の噴射タイミングが該オーバラップ期間の直前に設定される(ステップ140)。
上記ステップ138でカウンタCCRNKが基準値A2以上であると判別された場合には、カウンタCCRNKが基準値B2未満であるか否かを判別する(ステップ142)。ここで、基準値B2は、第4気筒#4に対して後燃え噴射を実行するか否かを判別するための基準値である。このステップ142でカウンタCCRNKが基準値B2未満であると判別された場合には、上記ステップ133で算出された筒内分の後燃え噴射量の噴射タイミングが第4気筒#4のバルブオーバラップ期間中に設定されるか、または、上記ステップ134で算出された筒内分の後燃え噴射量の噴射タイミングが第4気筒#4のバルブオーバラップ期間中に、かつ、上記ステップ136で算出されたポート分の後燃え噴射量の噴射タイミングが該オーバラップ期間の直前に設定される(ステップ144)。
上記ステップ142でカウンタCCRNKが基準値B2以上であると判別された場合には、カウンタCCRNKが基準値C2未満であるか否かを判別する(ステップ146)。ここで、基準値C2は、第2気筒#2に対して後燃え噴射を実行するか否かを判別するための基準値である。このステップ146でカウンタCCRNKが基準値C2未満であると判別された場合には、上記ステップ133で算出された筒内分の後燃え噴射量の噴射タイミングが第2気筒#2のバルブオーバラップ期間中に設定されるか、または、上記ステップ134で算出された筒内分の後燃え噴射量の噴射タイミングが第2気筒#2のバルブオーバラップ期間中に、かつ、上記ステップ136で算出されたポート分の後燃え噴射量の噴射タイミングが該オーバラップ期間の直前に設定される(ステップ148)。
上記ステップ146でカウンタCCRNKが基準値C2以上であると判別された場合には、カウンタCCRNKが基準値D2未満であるか否かを判別する(ステップ150)。ここで、基準値D2は、第1気筒#1に対して後燃え噴射を実行するか否かを判別するための基準値である。このステップ150でカウンタCCRNKが基準値D2未満であると判別された場合には、上記ステップ133で算出された筒内分の後燃え噴射量の噴射タイミングが第1気筒#1のバルブオーバラップ期間中に設定されるか、または、上記ステップ134で算出された筒内分の後燃え噴射量の噴射タイミングが第1気筒#1のバルブオーバラップ期間中に、かつ、上記ステップ136で算出されたポート分の後燃え噴射量の噴射タイミングが該オーバラップ期間の直前に設定される(ステップ152)。一方、上記ステップ150でカウンタCCRNKが基準値D2以上であると判別された場合には、上記ステップ140に移行する。
上記ステップ140,144,148又は152の処理を実行した後、本ルーチンを終了する。次回以降本ルーチンが再度起動されると、過給圧が目標過給圧に達するまでは、上記ステップ102以降の処理が順次実行される。
以上説明したように、図8に示すルーチンによれば、加速中に、新気の吹き抜け量が算出された後、この吹き抜け量と目標空燃比(例えば、15.0〜15.5)とに基づき、後燃え噴射量が算出される。よって、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、図8に示すルーチンによれば、後燃え噴射期間Tpが噴射可能期間Tよりも長い場合には、筒内インジェクタ6とポートインジェクタ11とを併用して後燃え噴射量分の燃料が噴射される。よって、後燃え噴射量が多い場合であっても、後燃え空燃比を目標空燃比に制御することができる。
ところで、本実施の形態2では、マップを参照して筒内分の後燃え噴射量を求めているが(ステップ134)、燃圧と噴射可能期間Tをパラメータとする関数式により求めてもよい。また、本実施の形態2では、燃圧センサ9により燃圧を検出しているが、運転状態との相関により作成されたマップを参照することで求めてもよい。
尚、本実施の形態2においては、ターボ過給機24が第3の発明における「過給機」に、筒内インジェクタ6が第3及び第4の発明における「筒内インジェクタ」に、ポートインジェクタ11が第4の発明における「ポートインジェクタ」に、それぞれ相当している。また、本実施の形態2においては、ECU60が、ステップ133の処理を実行することにより第3の発明における「噴射制御手段」が、ステップ134,136を実行することにより第4の発明における「噴射制御手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1によるシステム構成を説明するための図である。 ECU60が吹き抜け量を取得する際に参照されるマップである。 本発明の実施の形態1における後燃え噴射量の噴射時期を示す図である。 本発明の実施の形態1において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2における後燃え噴射量の噴射時期を示す図である。 本発明の実施の形態2において、筒内インジェクタ6とポートインジェクタ11を併用して後燃え噴射量の噴射を行う場合を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
5 クランク角センサ
6 筒内インジェクタ
9 燃圧センサ
11 ポートインジェクタ
12 吸気バルブ
13,33 可変バルブタイミング機構
16 吸気マニホールド
17 過給圧センサ
24 ターボ過給機
30 排気ポート
32 排気バルブ
36,46,48 排気マニホールド
38,50,52 排気通路
60 ECU

Claims (4)

  1. 過給機付き内燃機関の制御装置であって、
    加速中に、排気系への新気の吹き抜け量を取得する吹き抜け量取得手段と、
    前記新気が前記排気系で後燃えするときの空燃比を、該後燃えによる排気温度が最大となり、かつ、該後燃えによる排気エミッション特性が最良となる目標空燃比に制御する後燃え空燃比制御手段とを備え、
    前記空燃比制御手段は、前記吹き抜け量と前記目標空燃比とに基づいて、前記新気と混合させる燃料噴射量である後燃え噴射量を算出する後燃え噴射量算出手段を有することを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
    前記過給機は、シングルエントリ型過給機であって、
    前記後燃え空燃比制御手段は、一気筒の前記吹き抜け量分の新気に対して、他気筒の膨張行程で前記後燃え噴射量分の燃料噴射を実行する噴射制御手段を更に有することを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1に記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
    前記過給機は、ツインエントリ型過給機であって、
    気筒内に直接燃料を噴射可能な筒内インジェクタを更に備え、
    前記後燃え空燃比制御手段は、一気筒の前記吹き抜け量分の新気に対して、前記筒内インジェクタを用いて該一気筒のバルブオーバラップ期間中に前記後燃え噴射量分の燃料噴射を実行する噴射制御手段を更に有することを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  4. 請求項3に記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
    吸気ポート近傍に燃料を噴射可能なポートインジェクタを更に備え、
    前記噴射制御手段は、前記後燃え噴射量が所定量を超える場合には、前記筒内インジェクタを用いて該一気筒のバルブオーバラップ期間中に前記後燃え噴射量のうちの該所定量分の燃料噴射を実行すると共に、前記ポートインジェクタを用いて該バルブオーバラップ期間の直前に前記後燃え噴射量のうちの残り分の燃料噴射を実行することを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
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