JP2008101066A - 燃料ガス精製設備及び発電設備 - Google Patents

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寛 森田
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誠 河瀬
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Abstract

【課題】固体燃料をガス化したガスを燃料とする高温形燃料電池あるいはガスタービン発電システムにおいて、高温場にてガス化あるいはガス精製を行うことが可能な溶融塩プロセスを提供する。
【解決手段】溶融塩槽6から構成されるコンバスタ部10とリダクタ部20において、コンバスタ部10、リダクタ部20における燃焼反応、ガス化反応を、溶融塩5の液層内あるいは気層との界面部分で行わせることにより、燃料電池、ガスタービン等の発電装置に有害な未燃分、灰分、不純物を高温の溶融塩5中に取り込み、有害な未燃分、灰分、不純物を除去し、精製されたガス化ガス、燃焼ガスを高温のまま燃料電池あるいはガスタービン装置へ供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、石炭、バイオマス、廃棄物等の固形燃料をガス化した粗ガス中に含まれる未燃分、灰分、不純物等を除去、精製する燃料ガス精製設備に関する。
また、本発明は、例えば、石炭、バイオマス、廃棄物等の固形燃料をガス化した粗ガス中に含まれる未燃分、灰分、不純物等を除去、精製する燃料ガス精製設備で精製された燃料ガスにより発電を行う発電設備に関する。
高温形燃料電池である溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)、固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、高効率発電が可能であることに加えて、電極に白金等の触媒を用いないため、一酸化炭素(CO)も水素(H)と同等な燃料として利用できる燃料多様性を有する。
この燃料多様性は、天然ガスを改質した水素を主成分とする燃料ガスだけでなく、近年注目が集まっているバイオマス、廃棄物を用いたガス化ガスあるいは将来の大規模高効率発電システムとして期待される石炭のガス化ガスにおけるCOを主成分とする燃料ガスも高効率に利用可能とする。
ガス化ガスによる高温形燃料電池発電システムは、従来から幾つかのシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。従来の高温形燃料電池発電システムでは、ガス化炉設備から供給される粗ガスには燃料電池に有害な灰分、硫黄等の不純物を数多く含んでいるため、燃料電池設備の手前でガス精製設備を設ける必要がある。同様に、ガス化ガスによりガスタービンを駆動させる発電システムも従来から提案されており(例えば、特許文献2参照)、ガスタービンの手前でガス精製設備を設ける必要がある。
従来の燃料電池用のガス精製設備やガスタービン用のガス精製設備では、粗ガス中の灰分、不純物を除去するために、脱じん装置、COS変換装置、脱硫装置、ガス冷却装置、ガス洗浄装置等の組み合わせを用いている。このため、ガス精製を行うための設備構成が複雑化し、設備の運用性を高めることが困難で、コストが高くなっていた。
また、従来の高温形燃料電池用のガス精製設備やガスタービン用のガス精製設備では、高温の粗ガスを常温近傍まで冷却してガス精製を行い、その精製ガスを再度加熱あるいは燃焼させ発電装置である高温形燃料電池あるいはガスタービンに供給することになるため、再加熱、燃焼過程を担う熱交換器、燃焼器部分での熱損失が大きくなる結果となり、発電システム全体の効率低下要因ともなっていた。
特開2000−212580号公報 特開2003−138947号公報
ガス化ガスを燃料とする高温形燃料電池発電システムやガスタービン発電システムを構築する場合、バイオマス、廃棄物、石炭等の固体燃料をガス化炉設備にてガス化し、そのガス化炉からの粗ガスを燃料電池やガスタービンに適したレベルまでガス精製する従来の工程は、幾つかのプロセスを組み合わせる必要があったため、ガス精製部分の設備構成が複雑化し、設備運用性の低下、設備コストの増大を招いていた。
また、従来のガス精製工程は、高温の粗ガスを常温近傍まで冷却する工程を含むため、ガス精製後再び、高温形燃料電池の動作温度、ガスタービンの燃焼器温度まで精製ガスを加熱あるいは燃焼させる必要があり、ガス化ガスの冷却、加熱あるいは燃焼に関する熱損失の増大が、発電システム全体の効率低下を招いていた。
更に、従来のガス精製工程においてガス化ガスを常温近傍まで冷却した場合、ガス化ガス中の水蒸気から発生する凝縮水あるいはガス洗浄に用いた水を処理するための排水処理設備が必要となり、システム的には肥大化した設備を設けなければならなかった。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたもので、バイオマス、廃棄物、石炭等の固体燃料を高温場でガス化し、そのガス化ガスを高温形燃料電池、ガスタービンを始めとする発電設備に供給する発電システムのガス化・ガス精製設備において、簡素な設備構成でかつ熱損失も少ない燃料ガス精製設備を提供することを目的とする。
また、簡素な設備構成でかつ熱損失も少ない燃料ガス精製設備を有する発電設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の様態は、粗ガスが導入される導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中に導入管の先端を配し、導入管から送られて溶融塩を流通した粗ガスが溶融塩との反応により精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えたことを特徴とする燃料ガス精製設備にある。
第1の態様では、溶融塩に粗ガスを流通させることで、粗ガスが溶融塩との反応により精製されて燃料ガスとされる。
つまり、第1の様態は、溶融塩プロセスを既存のガス化炉と組み合わせて使用する形態であり、この場合の溶融塩槽は、ガス精製の機能を持つ1つの槽から構成される。溶融塩槽は、ガス化炉から供給される未燃分、灰分、不純物を含む高温状態の粗ガスを供給する供給系、精製されたガス化ガスを高温のまま排出する排出系から構成され、粗ガス中の未燃分、灰分、不純物は、この溶融塩槽を通過する過程で物理的あるいは化学的な反応により溶融塩中に取り込まれ、精製された高温のガス化ガスが、槽から排出される。溶融塩中に取り込まれた未燃分、灰分、不純物は、溶融塩槽に設けられた溶融塩の排出系から系外に排出される。
上記目的を達成するための本発明の第2の様態は、少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるリダクタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にリダクタ導入管の先端を配し、溶融塩槽を加熱する加熱手段を備え、リダクタ導入管から送られた固体燃料が溶融塩を流通する際、溶融塩下での反応によりガス化・精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えたことを特徴とする燃料ガス精製設備にある。
第2の態様では、バイオマス、石炭、廃棄物等の固体燃料を加熱された溶融塩に流通させることで、バイオマス、石炭、廃棄物等の固体燃料が溶融塩下で反応を起こし、ガス化・精製されて燃料ガスとなる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、加熱手段は、少なくとも酸素と燃料とが供給されて燃焼ガスを排出する燃焼器であることを特徴とする燃料ガス精製設備にある。
第3の態様では、燃焼器により溶融塩を加熱することができる。
つまり、第2、第3の様態は、後述する第4の様態における溶融塩プロセスのうちリダクタ部のみを用い、リダクタ部に熱を供給するコンバスタ部は、通常の燃焼器を用いる形態である。この場合のリダクタ部である溶融塩槽は、第1の様態と同様、固体燃料を溶融塩槽に供給する供給系、ガス化剤としての水蒸気、空気あるいは酸素を溶融塩槽に供給する供給系、ガス化後のガス化ガスを外部へ排出する排出系から構成され、溶融塩槽から排出されるガス化ガスは、未燃分、灰分、不純物を含まない精製されたガスとなる。溶融塩中に取り込まれた未燃分、灰分、不純物は、溶融塩槽に設けられた溶融塩の排出系から系外に排出される。コンバスタ側である燃焼器は、可燃成分を含んだ燃料電池の燃料極側排気ガスを燃焼器に供給する供給系、燃焼用の空気あるいは酸素を燃焼器に供給する供給系、燃焼後の燃焼ガスを外部へ排出する排出系から構成され、燃焼により生じた熱は、リダクタ部側へ供給される。
上記目的を達成するための本発明の第4の様態は、少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるコンバスタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にコンバスタ導入管の先端を配する一方、少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるリダクタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にリダクタ導入管の先端を配し、コンバスタ導入管から送られた固体燃料が溶融塩を流通する際、溶融塩下での燃焼反応により燃焼ガスとして送られる燃焼ガス供給管を溶融塩槽の上部に備え、リダクタ導入管から送られた固体燃料がコンバスタ部からの加熱により還元雰囲気での溶融塩下でガス化・精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えたことを特徴とする燃料ガス精製設備にある。
第4の態様では、バイオマス、石炭、廃棄物等の固体燃料を加熱された溶融塩に流通させることで、バイオマス、石炭、廃棄物等の固体燃料が溶融塩との反応によりガス精製されて燃料ガスとされる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、燃焼ガス供給管が備えられる溶融塩槽をコンバスタ室とすると共に、燃料ガス供給管が備えられる溶融塩槽のリダクタ室とし、コンバスタ室とリダクタ室とは仕切りにより隔てられていることを特徴とする燃料ガス精製設備にある。
第5の態様は、コンバスタ室側の溶融塩下での燃焼反応により生じる熱がリダクタ室側の溶融塩に供給され、リダクタ室での還元雰囲気によりガス化・精製される。
つまり、第4、第5の様態は、コンバスタ部とリダクタ部を溶融塩槽で構成する溶融塩ガス化・ガス精製プロセスであり、コンバスタ部とリダクタ部は液層である溶融塩部分において熱交換できる構造となっている。コンバスタ部は、固体燃料をガス化する際に必要となる熱をリダクタ部に供給するための燃焼室であり、固体燃料を溶融塩槽に供給する供給系、燃焼用の空気あるいは酸素を溶融塩槽に供給する供給系、燃焼後の燃焼ガスを外部へ排出する排出系から構成され、燃焼により生じた熱は、溶融塩を媒体としてリダクタ部側へ供給される。リダクタ部は、固体燃料をガス化するガス化室であり、固体燃料を溶融塩槽に供給する供給系、ガス化剤としての水蒸気、空気あるいは酸素を溶融塩槽に供給する供給系、ガス化後のガス化ガスを外部へ排出する排出系から構成される。ガス化に必要な熱は溶融塩を介したコンバスタ部における燃焼熱あるいはリダクタ部における空気、酸素のガス化剤と固体燃料による部分燃焼熱により供給される。
第4、第5の様態では、溶融塩の液層内あるいは気層との界面部分で燃焼およびガス化反応が行われ、燃料電池等の発電装置に有害な未燃分、灰分、不純物は、物理的あるいは化学的な反応により溶融塩中に取り込まれる。この結果、溶融塩槽から排出される燃焼ガス、ガス化ガスは精製されたガスとなり、溶融塩中に取り込まれた未燃分、灰分、不純物は、溶融塩槽に設けられた溶融塩の排出系から系外に排出される。
本発明の第6の態様は、第1〜第5のいずれか一つの態様において、燃料ガス供給管により送られる燃料ガスは、溶融炭酸塩形燃料電池の燃料極側に送られることを特徴とする燃料ガス精製設備にある。
第6の態様では、精製された燃料ガスは溶融炭酸塩形燃料電池の燃料として使用される。
本発明の第7の態様は、第2〜第6のいずれか一つの態様において、燃焼ガスは、溶融炭酸塩形燃料電池の空気極側に送られることを特徴とする燃料ガス精製設備にある。
第7の態様では、燃焼ガスは溶融炭酸塩形燃料電池の作動用の酸素としても使用される。
本発明の第8の態様は、第3の態様において、燃焼器に供給される燃料は、燃料電池の燃料極側の排気ガスであることを特徴とする燃料ガス精製設備にある。
第8の態様では、燃料電池の燃料極側の排気ガスを燃焼器の燃料として用いることができる。
本発明の第9の態様は、第1〜第5のいずれか一つの態様において、燃料ガス供給管により送られる燃料ガスは、ガスタービンの燃焼器に送られることを特徴とする燃料ガス精製設備にある。
第9の態様では、精製された燃料ガスはガスタービンの燃料として使用される。
上記目的を達成するための本発明の第10の態様は、粗ガスが導入される導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中に導入管の先端を配し、導入管から送られた粗ガスが溶融塩を流通する際、溶融塩との反応により精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えた燃料ガス精製設備と、粗ガスを導入管に供給するガス化炉と、燃料ガス供給管からの燃料ガスが送られる燃料極を備えた溶融炭酸塩形燃料電池とを有することを特徴とする発電設備にある。
第10の態様では、精製された高温のガス化ガスは燃料電池の燃料極へ供給されることにより、シンプルな設備構成かつ熱損失も少ないガス精製プロセスを組み込んだ高温形燃料電池発電システムとなる。
上記目的を達成するための本発明の第11の態様は、粗ガスが導入される導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中に導入管の先端を配し、導入管から送られた粗ガスが溶融塩を流通した際、溶融塩との反応により精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えた燃料ガス精製設備と、粗ガスを導入管に供給するガス化炉と、燃料ガス供給管からの燃料ガスが送られるタービン燃焼器と、タービン燃焼器からの燃焼ガスが膨張されて動力を得ることで発電機の駆動を行うガスタービンとを有することを特徴とする発電設備にある。
第11の態様では、精製された高温のガス化ガスはガスタービン燃焼器に供給されることにより、シンプルな設備構成かつ熱損失も少ないガス精製プロセスを組み込んだガスタービン発電システムとなる。
上記目的を達成するための本発明の第12の態様は、少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるリダクタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にリダクタ導入管の先端を配し、少なくとも酸素と燃料とが供給されて燃焼が行われることで溶融塩槽を加熱する燃焼器を備え、リダクタ導入管から送られた固体燃料が溶融塩を流通する際、溶融塩下での反応によりガス化・精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えた燃料ガス精製設備と、燃料ガス供給管からの燃料ガスが送られると共に排気ガスを燃料ガス精製設備の燃焼器の燃料として送る燃料極を備え、燃料ガス精製設備の燃焼器からの燃焼ガスが送られる空気極を備えた溶融炭酸塩形燃料電池とを有することを特徴とする発電設備にある。
第12の態様では、精製された高温のガス化ガスは燃料電池の燃料極(負極)へ、燃料電池の燃料極側排気ガスを燃料とした燃焼器の燃焼ガスは再度、燃料電池の空気極(正極)へ供給されることにより、シンプルな設備構成かつ熱損失も少ないガス化・ガス精製プロセスを組み込んだ高温形燃料電池発電システムとなる。
上記目的を達成するための本発明の第13の態様は、少なくとも酸素と共に燃料が導入されるコンバスタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にコンバスタ導入管の先端を配する一方、少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるリダクタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にリダクタ導入管の先端を配し、コンバスタ導入管から送られた固体燃料が溶融塩を流通する際、溶融塩下での燃焼反応により燃焼ガスとして送られる燃焼ガス供給管を溶融塩槽の上部に備え、リダクタ導入管から送られた固体燃料がコンバスタ部からの加熱により還元雰囲気での溶融塩下でガス化・精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えた燃料ガス精製設備と、燃料ガス供給管からの燃料ガスが送られる燃料極を備え、燃料ガス精製設備の燃焼ガス供給管からの燃焼ガスが送られる空気極を備えた溶融炭酸塩形燃料電池とを有することを特徴とする発電設備にある。
第13の態様では、精製された高温のガス化ガスは燃料電池の燃料極へ、精製された燃焼ガスは空気極へ供給されることにより、シンプルな設備構成かつ熱損失も少ないガス化・ガス精製プロセスを組み込んだ高温形燃料電池発電システムとなる。
そして、本発明の溶融塩としては、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸カリウム(KCO)等の各種アルカリ金属炭酸塩を、単独又は複数混合したものを用い、これらの炭酸塩組成の組み合わせにより、融点を400℃以上とし、上記溶融塩ガス化プロセスの動作温度(融点以上)を制御する。なお、上記アルカリ金属炭酸塩の他に、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)等のアルカリ土類金属の炭酸塩を溶融塩として用いることも可能である。
本発明の燃料ガス精製設備及び発電設備では、溶融塩プロセスを用いたガス化あるいはガス精製を行うことにより、ガス化ガスを高温のままガス精製し、発電設備の燃料として供給することができ、ガス化ガスによる高温形燃料電池あるいはガスタービンの発電システムにおける燃料供給系を簡素な構成かつ熱損失の少ないものとすることができる。
以下、本発明の好適一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1及び図2に基づき第1実施形態例を説明する。
図1には本発明の第1実施形態例に係る燃料ガス精製設備の概略構成を示してある。図1は、溶融塩を用いたガス化・ガス精製プロセスの原理図となっている。
図1に示す溶融塩槽は、ガス化反応に必要な熱を供給するコンバスタ部10と固体燃料(バイオマス、石炭、廃棄物等)を熱分解によりガス化するリダクタ部20から成り、溶融塩で満たされた液層部分を介してコンバスタ部、リダクタ部の間で熱交換ができる構造となっている。
つまり、空気または酸素(少なくとも酸素)と共に固体燃料1(バイオマス、石炭、廃棄物等)が導入されるコンバスタ導入管2が備えられ、コンバスタ導入管2には固体燃料1のホッパ3が連結管4を介して連結されている。溶融塩槽6の溶融塩5中にはコンバスタ導入管2の先端が配され、コンバスタ導入管2が設けられた側の溶融塩槽6がコンバスタ室7とされている。コンバスタ室7の上部には燃焼ガス供給管8が設けられ、燃焼ガス供給管8は後述する溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)の空気極(カソード)とつながれている。燃焼ガス供給管8には、コンバスタ導入管2から送られて溶融塩5を流通した固体燃料1が溶融塩5下での燃焼反応により燃焼し、燃焼ガスとして送られる。また、コンバスタ室7側の溶融塩槽6の下部には未燃分、灰分、不純物が排出されるコンバスタ部溶融塩排出管9が設けられている。
一方、水蒸気、空気、酸素(少なくとも酸素)と共に固体燃料1(バイオマス、石炭、廃棄物等)が導入されるリダクタ導入管11が備えられ、リダクタ導入管11には固体燃料1のホッパ3が連結管12を介して連結されている。溶融塩槽6の溶融塩5中にはリダクタ導入管11の先端が配され、リダクタ導入管11が設けられた側の溶融塩槽6がリダクタ室13とされている。リダクタ室13の上部には燃料ガス供給管14が設けられ、燃料ガス供給管14は後述する溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)の燃料極(アノード)とつながれている。燃料ガス供給管14には、リダクタ導入管11から送られて溶融塩5を流通した固体燃料1が、コンバスタ側の燃焼反応による熱により加熱された溶融塩5下での還元雰囲気によりガス化・精製されて燃料ガスとして送られる。また、リダクタ室13側の溶融塩槽6の下部には未燃分、灰分、不純物が排出されるリダクタ部溶融塩排出管15が設けられている。
コンバスタ室7とリダクタ室13とは仕切り16で仕切られ、溶融塩5の貯留部の仕切り16は溶融塩5の流通が自在とされて溶融塩5における熱の授受が行われている。尚、溶融塩5の貯留部をコンバスタ室7とリダクタ室13とに分離し、配管等により溶融塩5を移動させて熱交換する構成も可能である。
用いられる溶融塩は、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸カリウム(KCO)等のアルカリ金属炭酸塩を、単独又は複数混合したものを用い、これらの炭酸塩組成の組み合わせにより、融点を400℃以上とし、燃料電池およびガスタービンにおいて要求される最適なガス化・ガス精製プロセス(融点以上の動作温度)を得ることができる。
コンバスタ部10には、固体燃料1を溶融塩槽6に供給する供給系、燃焼用の空気あるいは酸素を溶融塩槽6に供給する供給系、燃焼後の燃焼ガスを燃料電池のカソードへ排出する排出系が設けられ、固体燃料1は空気あるいは酸素と共に溶融塩5の液層部分に投入される。投入された固体燃料1は、高温の溶融塩5の部位で酸素と燃焼反応を起こし、燃焼反応により生じた熱は、溶融塩5を媒体としてリダクタ部20側へ供給される。
リダクタ部20には、固体燃料1を溶融塩槽6に供給する供給系、ガス化剤としての水蒸気、空気あるいは酸素を溶融塩槽6に供給する供給系、ガス化後のガス化ガスを燃料電池のアノードへ排出する排出系が設けられ、固体燃料1はガス化剤である水蒸気、空気あるいは酸素と共に溶融塩5の液層部分に投入される。投入された固体燃料1は、高温の溶融塩5の部位で熱分解反応あるいはガス化剤との部分燃焼反応を起こし、リダクタ部20内でガス化される。ガス化に必要な熱は、溶融塩5を介したコンバスタ部10側からの供給、あるいはリダクタ部20における空気、酸素のガス化剤と固体燃料による部分燃焼熱により供給される。
尚、ガス化に必要な熱が、溶融塩5を介したコンバスタ部10側から十分供給される場合には、リダクタ部20におけるガス化剤は、固体燃料1を溶融塩の液層部分に搬送する程度の供給流量まで絞ることができ、生成するガス化ガスは単位体積当たりにおいて、より高いカロリーを持つガス化ガスとなる。
本実施形態において固体燃料1中から発生する未燃分、灰分は、溶融塩が液体であるため、コンバスタ部10、リダクタ部20いずれにおいても溶融塩槽6内で集塵可能である。固体燃料1中における代表的な不純物元素としては、硫黄(S)分、ハロゲン(F、Cl)分、窒素(N)が挙げられ、これらの元素から高温の酸化雰囲気では、硫黄酸化物(SO)、窒素酸化物(NO)等の代表的な不純物ガスが発生する。高温の還元雰囲気では、硫化水素(HS)、塩化水素(HCl)、フッ化水素(HF)、アンモニア(NH)等の代表的な不純物ガスが発生する。
本実施形態における溶融塩5(ここではアルカリ金属炭酸塩、MCO、M=Li、Na、K)を用いた上記不純物の除去メカニズムをコンバスタ部10側、リダクタ部20側に分けて、以下に説明する。
酸化雰囲気となるコンバスタ部10では、通常は酸素との火炎燃焼反応により、SO、NOが生成するが、コンバスタ部10での燃焼は溶融塩5中での無炎反応であり、発生するSOはSO 2―として、発生するNOはNO 、NO として溶融塩5中に取り込まれ、硫酸塩(MSO)、硝酸塩(MNO)として捕捉される。
還元雰囲気であるリダクタ部20でのHSは、S2―として溶融塩5中に取り込まれ、硫化アルカリ金属(MS)として、HCl、HFは、Cl、Fとして溶融塩に取り込まれ、塩素分は塩化アルカリ金属(MCl)として、フッ素分はフッ化アルカリ金属(MF)として捕捉される。
尚、NHに関しては、溶融塩中に捕捉されない可能性があるが、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)の場合、NHは電池性能に影響を与えない不純物ガスであることが確認されており、高温形燃料電池においてNHによる電池への影響は少ないと考えられる。
本実施形態において、上記不純物ガスをより低濃度まで効果的に除去するため、コンバスタ部10、リダクタ部20から排出されたガスを燃料電池手前で、組成等の異なる多段の溶融塩槽に通し、より精製されたガスを燃料電池へ供給することも可能である。
また、溶融塩5中に捕捉されると考えられる種々のアルカリ金属化合物(MSO、MNO、MCl、MF)および媒体となるアルカリ金属炭酸塩自身が、溶融塩槽6から蒸発し、後段の燃料電池側に悪影響を及ぼすことが懸念される場合には、コンバスタ部10、リダクタ部20から排出されたガスを燃料電池手前で金属またはセラミックス製のフィルターに通し、捕捉することも可能である。
本実施形態における溶融塩槽6に設けられた溶融塩排出管9、15から排出される灰分、未燃分、不純物を含む溶融塩は、系外に排出後、別途、再生等の処理が施される。また、溶融塩槽には、蒸発等により失われた溶融塩を補給するための供給系も必要に応じて、設けるものとする。
図2には本発明の第1実施形態例に係る発電設備の概略系統、即ち、上記ガス化・ガス精製プロセスをMCFC21に組み込んだ空気による燃料電池発電システム(発電設備)の例を示してある。
図2に示すように、リダクタ部20から排出される精製されたガス化ガス(燃料ガス:原理的には600℃以上)は、蒸発したアルカリ金属化合物あるいはアルカリ金属炭酸塩を捕捉するフィルター22を介した後、理想的には600℃程度でMCFC21のアノード23側に供給される。この際、フィルター22の手前(Al)の部分で、不純物ガスをより低濃度まで効果的に除去するため、組成等の異なる多段の溶融塩槽を別途、設けることも可能である。
MCFC21のアノード23に導入されたガス化ガスは、燃料ガス利用率(MCFC21内の発電反応により消費されたH+COガス量/MCFC21に供給したH+COガス量の比)に応じて、H、COをCOとHOへと転換させ、700℃程度の可燃成分(MCFC21の燃料ガス利用率に応じて、可燃成分=1−燃料ガス利用率)を含んだ排ガスとしてコンバスタ部10側へ送られる。
コンバスタ部10に送られた排ガスは固体燃料(F2)の助燃剤として固体燃料と共に、コンバスタ部10に導入された空気と燃焼反応を生じ、リダクタ部20への供給熱源に寄与すると共に、COを含んだ燃焼ガスとして、蒸発したアルカリ金属化合物あるはアルカリ金属炭酸塩を捕捉するフィルター24を介した後、理想的には600℃程度でMCFC21のカソード25側へ供給される。この際も、フィルター24の手前(Cl)の部分で、不純物ガスをより低濃度まで効果的に除去するため、組成等の異なる多段の溶融塩槽を別途、設けることも可能である。
MCFC21のカソード25に導入された燃焼ガスは、ガス利用率に応じて、O、COを消費し、700℃程度の排ガスとして一部をカソードブロワ26により循環させながら、後段の排熱回収系へと送られる。
排熱回収系に送られた700℃程度の排ガスは、熱交換器27を介して空気コンプレッサー28の空気予熱源として、排熱回収ボイラー29を介しての蒸気発生熱源として熱回収された後、排気用煙突30から大気中へ排気される。排熱回収ボイラー29で必要となる水は、熱回収された排ガス中の水蒸気を凝縮させて水ポンプ32から給水するか、外部の給水系から供給される。発生した水蒸気は、リダクタ部20のガス化剤、MCFC21の入口でのカーボン析出を防止するための水蒸気あるいはガス化・ガス精製プロセスの温度を制御するプロセスガスとして用いられる。
図2における燃料電池発電システムにおいて、コンバスタ部、リダクタ部を含む溶融塩槽およびフィルターを含むガス化・ガス精製プロセスの温度制御は、コンバスタ部、リダクタ部に導入される固体燃料の比率、コンバスタ部に導入される空気流量およびアノードからの可燃性ガス流量(アノードの燃料利用率により調整)、リダクタ部に導入されるガス化剤流量等により制御される。また、溶融塩槽およびフィルター外壁部に排熱回収ボイラーより発生した水蒸気を導入することにより、プロセス容器の温度を維持し、ガス化・ガス精製プロセスの温度制御を行うことも可能である。
上述したガス化・ガス精製プロセスとMCFCの組み合わせにおいては、600℃以上の高温で未燃分、灰分、不純物を溶融塩にて除去するため、従来の燃料電池用ガス精製設備において必要であった熱交換器、排水処理設備等が不要となり、シンプルな設備構成で熱損失も少ないガス化ガスMCFC発電システムの構築が可能になる。また、本システムでは、燃料電池のアノード側から排出される可燃成分を含んだ700℃程度の高温ガスをガス化・ガス精製プロセスにフィードバックし、ガス化の熱源として再利用するため、ガス化炉のガス化効率が向上し、システム全体の高効率化も期待できる。
図2における実施の形態は、動作温度がMCFC21に比べて100℃程度高いSOFCにおいても、ガス化・ガス精製プロセスの動作温度を100℃程度高めに設定することにより適用可能である。また、図2における実施の形態において、空気の代わりに酸素製造設備を設けた場合には、酸素による発電システムとして動作させることも可能である。
(実施の形態2)
図3および図4に基づき第2実施形態例を説明する。
図3には本発明の第2実施形態例に係る燃料ガス精製設備の概略構成を示してある。図3は、リダクタ部20のみを溶融塩槽6とした溶融塩プロセスであり、コンバスタ部10は通常の燃焼器31を使用する形態である。また、図4には本発明の第2実施形態例に係る発電設備の概略系統、即ち、上記ガス化・ガス精製プロセスをMCFCに組み込んだ空気による燃料電池発電システムの例を示してある。このため、図1、図2に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
図3に示すリダクタ部20の溶融塩槽6は、第1実施形態例と同様、固体燃料1(バイオマス、石炭、廃棄物等)を溶融塩槽6に供給する供給系、ガス化剤としての水蒸気、空気あるいは酸素を溶融塩槽6に供給する供給系、ガス化後のガス化ガスをMCFC21のアノード23へ排出する排出系が設けられ、固体燃料はガス化剤である水蒸気、空気あるいは酸素と共に溶融塩の液層部分に投入される。投入された固体燃料1は、高温の溶融塩槽で熱分解反応あるいはガス化剤との部分燃焼反応を起こし、リダクタ部20内でガス化される。
この際、固体燃料1中に含まれる未燃分、灰分、不純物は、第1実施形態例で説明したように、物理的あるいは化学的な反応により溶融塩5中に取り込まれ、ガス化ガスは精製されたガスとして排出される。溶融塩5中に取り込まれた未燃分、灰分、不純物は、溶融塩槽6に設けられた溶融塩5の排出系から系外に排出される。また、溶融塩槽6には、蒸発等により失われた溶融塩5を補給するための供給系も必要に応じて、設けるものとする。
コンバスタ部10である燃焼器31には、可燃成分を含んだMCFC21のアノード排気ガスを燃焼器31に供給する供給系(コンバスタ導入管2)、燃焼用の空気あるいは酸素を燃焼器31に供給する供給系33、燃焼後の燃焼ガスをカソード25へ排出する排出系(燃焼ガス供給管8)から構成され、燃焼により生じた熱は、リダクタ部20側へ供給される。
尚、ガス化に必要な熱が、コンバスタ部10である燃焼器31から十分供給される場合には、リダクタ部20におけるガス化剤は、固体燃料1を溶融塩5の液層部分に搬送する程度の供給流量まで絞ることができ、生成するガス化ガスは単位体積当たりにおいて、より高いカロリーを持つガス化ガスとなる。
本実施形態においても、不純物ガスをより低濃度まで効果的に除去するため、リダクタ部20から排出されるガス化ガスをMCFC21の手前で組成等の異なる多段の溶融塩槽に通し、より精製されたガスを燃料電池へ供給することも可能である。更に、蒸発するアルカリ金属化合物、アルカリ金属炭酸塩を捕捉する金属又はセラミックス製フィルターを燃料電池手前に設けることも可能である。
図4には本発明の第2実施形態例に係る発電設備の概略系統、即ち、上記ガス化・ガス精製プロセスをMCFCに組み込んだ空気による燃料電池発電システムの例を示してある。
リダクタ部20から排出される精製されたガス化ガスは、蒸発したアルカリ金属化合物あるはアルカリ金属炭酸塩を捕捉するフィルター22を介した後、600℃程度でMCFC21のアノード23側に供給される。この際、フィルター22の手前(Al)の部分で、不純物ガスをより低濃度まで効果的に除去するため、組成等の異なる多段の溶融塩槽を別途、設けることも可能である。
MCFC21のアノード23に導入されたガス化ガスは、燃料ガス利用率に応じて、H、COをCOとHOへと転換させ、700℃程度の可燃成分を含んだ排ガスとしてコンバスタ部10である燃焼器31へ送られる。燃焼器31ではアノード23からの排ガスを燃料にした燃焼反応により、リダクタ部20側へ熱を供給すると共に、600℃程度のCOを含んだ燃焼ガスをカソード25側へ排出する。
この際、リダクタ部20の溶融塩槽6、MCFC21のアノード23を除去されることなく通過したNHは、燃焼器31にてNOとなり、カソード25側へ供給される可能性があるが、50ppm以下の濃度であれば、MCFC21の性能に大きな悪影響を与えないことが確認されており、NOによる電池への影響は少ないと考えられる。
MCFC21のカソード25に導入された燃焼ガスは、ガス利用率に応じて、O、COを消費し、700℃程度の排ガスとして一部をカソードブロワ26により循環させながら、後段の排熱回収系へと送られる。
排熱回収系に送られた700℃程度の排ガスは、熱交換器27を介して空気コンプレッサー28の空気予熱源として、排熱回収ボイラー29を介しての蒸気発生熱源として熱回収された後、排気用煙突30から大気中へ排気される。排熱回収ボイラー29で必要となる水は、熱回収された排ガス中の水蒸気を凝縮させて水ポンプ32で給水するか、外部の給水系から供給される。発生した水蒸気は、リダクタ部のガス化剤、MCFC21の入口でのカーボン析出を防止するための水蒸気あるいは上記ガス化・ガス精製プロセスの温度を制御するプロセスガスとして用いられる。
図4における燃料電池発電システムにおいて、コンバスタ部10である燃焼器31、リダクタ部20の溶融塩槽6およびフィルター22を含むガス化・ガス精製プロセスの温度制御は、コンバスタ部10に導入される空気流量およびアノード23からの可燃性ガス流量(アノード23の燃料利用率により調整)、リダクタ部20に導入されるガス化剤流量等により制御される。
尚、第1実施形態例と異なり、本実施形態例でのコンバスタ部10である燃焼器31が、アノード23からの排気ガスのみを燃料とし、固体燃料1を導入しない場合、リダクタ部20側への熱供給及び600℃程度の燃焼ガスを確保するため、MCFC21側の燃料利用率を70%以下に設定し(通常は70%以上に設定)、アノード排気ガス中に含まれる可燃性ガス比率を増加させることで、ガス化・ガス精製プロセスの熱的なバランスを取ることも想定される。また、溶融塩槽6及びフィルター22の外壁部に排熱回収ボイラー29より発生した水蒸気を導入することにより、プロセス容器の温度を維持し、ガス化・ガス精製プロセスの温度制御を行うことも可能である。
上述したガス化・ガス精製プロセスとMCFC21の組み合わせにおいては、600℃以上の高温で未燃分、灰分、不純物を溶融塩にて除去するため、従来の燃料電池用ガス精製設備において必要であった熱交換器、排水処理設備等が不要となり、簡素な設備構成で熱損失も少ないガス化ガスMCFC発電システムの構築が可能になる。また、本システムでは、MCFC21のアノード23側から排出される可燃成分を含んだ700℃程度の高温ガスを、既存の燃焼器31を組み込んだガス化・ガス精製プロセスに循環し、ガス化の熱源として再利用するため、ガス化炉のガス化効率が向上し、システム全体の高効率化も期待できる。
図4における実施の形態は、動作温度がMCFCに比べて100℃程度高いSOFCにおいても、ガス化・ガス精製プロセスの動作温度を100℃程度高めに設定することにより適用可能である。また、図4における実施の形態において、空気の代わりに酸素製造設備を設けた場合には、酸素による発電システムとして動作させることも可能である。
(実施の形態3)
図5および図6に基づき第3実施形態例を説明する。
図5には本発明の第3実施形態例に係る燃料ガス精製設備の概略構成を示してある。図5は、溶融塩プロセスを既存のガス化炉と組み合わせて使用する形態であり、この場合の溶融塩槽はガス精製の機能を持つ1つの槽からなる。また、図6には本発明の第3実施形態例に係る発電設備の概略系統、即ち、上記ガス精製プロセスを既存のガス化炉に組み込んだMCFCの空気による燃料電池発電システムの例を示してある。このため、図1乃至図4に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
図5に示すガス精製用の溶融塩槽35には、ガス化炉36からの粗ガスG1を供給する供給系(リダクタ導入管11)、粗ガスG1中の未燃分、灰分、不純物が除去された精製ガスをMCFC21のアノード23側へ排出する排出系、捕捉された灰分、未燃分、不純物を系外に排出する溶融塩5の排出系および蒸発等により失われた溶融塩5を補給するための供給系が設けられる。用いられる溶融塩5は、第1実施形態例と同様であり、未燃分、灰分、不純物の除去メカニズムも第1実施形態例のリダクタ部20と同様である。
本実施形態においても、不純物ガスをより低濃度まで効果的に除去するため、MCFC21の手前で組成等の異なる多段の溶融塩槽に通し、より精製されたガスをMCFC21へ供給することも可能であると共に、蒸発するアルカリ金属化合物、アルカリ金属炭酸塩を捕捉する金属又はセラミックス製フィルターをMCFC21の手前に設けることも可能である。
溶融塩槽35から排出される精製ガスは、蒸発したアルカリ金属化合物あるはアルカリ金属炭酸塩を捕捉するフィルター22を介した後、600℃程度でMCFC21のアノード23側に供給される。この際、フィルター22の手前(Al)の部分で、不純物ガスをより低濃度まで効果的に除去するため、組成等の異なる多段の溶融塩槽を別途、設けることも可能である。MCFC21のアノード23に導入された精製ガスは、燃料ガス利用率に応じて、H、COをCOとHOへと転換させ、700℃程度の可燃成分を含んだ排ガスとしてMCFC21の燃焼器38へ送られる。
燃焼器38に送られた排ガスは燃焼後、600℃程度のCOを含んだ燃焼ガスとして、カソード25側へ供給される。この際、溶融塩槽35、MCFC21のアノード23を除去されることなく通過したNHは、燃焼器38においてNOとなり、カソード25側へ供給される可能性があるが、第2実施形態例で説明したように、NOによる電池への影響は少ないと考えられる。
MCFC21のカソード25に導入された燃焼ガスは、ガス利用率に応じて、O、COを消費し、700℃程度の排ガスとして一部をカソードブロワ26により循環させながら、後段の排熱回収系へと送られる。
排熱回収系に送られた700℃程度の排ガスは、熱交換器27を介して空気コンプレッサー28の空気予熱源として、排熱回収ボイラー29を介しての蒸気発生熱源として熱回収された後、排気用煙突30から大気中へ排気される。排熱回収ボイラー29で必要となる水は、熱回収された排ガス中の水蒸気を凝縮させて水ポンプ32により給水するか、外部の給水系から供給される。発生した水蒸気は、MCFC21の入口でのカーボン析出を防止するための水蒸気あるいはガス化炉36、上記溶融塩ガス精製プロセスの温度を制御するプロセスガスとして用いられる。
図6における燃料電池発電システムにおいて、溶融塩槽35およびフィルター22を含むガス精製プロセスの温度制御は、排熱回収ボイラー29から発生する水蒸気を直接、溶融塩槽35に導入するか、あるいは溶融塩槽35およびフィルター22の外壁部に水蒸気を導入することにより、ガス精製プロセスの温度制御を行うことが可能である。
上述したガス精製プロセスを既存のガス化炉36とMCFC21の間に配することにより、600℃以上の高温で未燃分、灰分、不純物を溶融塩にて除去するため、従来の燃料電池用ガス精製設備において必要であった熱交換器、排水処理設備等が不要となり、簡素な設備構成で熱損失も少ないガス化ガスMCFC発電システムの構築が可能になる。
図6における実施形態例は、動作温度がMCFCに比べて100℃程度高いSOFCにおいてもガス化・ガス精製プロセスの動作温度を100℃程度高めに設定することにより、適用可能である。また、図6における実施形態例において、空気の代わりに酸素製造設備を設けた場合には、酸素による発電システムとして動作させることも可能である。
(実施の形態4)
図7に基づき第4実施形態例を説明する。
図7には本発明の第4実施形態例に係る発電設備の概略系統を示してある。本実施形態例は、溶融塩プロセスを既存のガス化炉と組み合わせたガスタービン発電システムであり、溶融塩槽35は、第3実施形態例と同様、ガス精製の機能を持つ1つの槽からなる。このため、図5、図6に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
本実施形態例においても、不純物ガスをより低濃度まで効果的に除去するため、ガスタービン燃焼器41の手前で組成等の異なる多段の溶融塩槽に通し、より精製されたガスをガスタービン燃焼器41へ供給することも可能であると共に、蒸発するアルカリ金属化合物、アルカリ金属炭酸塩を捕捉する金属又はセラミックス製フィルターをガスタービン燃焼器41の手前に設けることも可能である。
溶融塩槽35から排出される精製ガスは、蒸発したアルカリ金属化合物あるはアルカリ金属炭酸塩を捕捉するフィルター22を介した後、ガスタービン燃焼器41に供給される。ガスタービン燃焼器41にて燃焼した高温の燃焼ガスは、ガスタービン42に導入され、発電機43による発電のための動力回収が行われた後、排熱回収系へ送られる。
尚、ガスタービン42自体は加圧動作のため、図7のシステムにおいては、ガスタービン燃焼器41の手前あるいはガスタービン42の出口側に圧力調整弁を設け、加圧システムとする必要がある。また、除去されることなく溶融塩槽35を通過したNHは、ガスタービン燃焼器41における火炎燃焼反応により、サーマルNOを含む高濃度のNOを発生させる可能性があるが、この高濃度NOはガスタービン燃焼器41の構造および燃焼条件等を工夫した低NO燃焼器の採用、あるいは排気用煙突30の手前に脱硝設備を設けることにより、システム内で抑制、回収することが可能である。
排熱回収系に送られた排ガスは、熱交換器27を介して空気コンプレッサー28の空気予熱源として、排熱回収ボイラー29を介しての蒸気発生熱源として熱回収された後、排気用煙突30から大気中へ排気される。排熱回収ボイラー29で必要となる水は、熱回収された排ガス中の水蒸気を凝縮させて水ポンプ32で給水するか、外部の給水系から供給される。発生した水蒸気は、ガス化炉36、上記溶融塩ガス精製プロセスの温度を制御するプロセスガスとして用いられる。
上述したガス精製プロセス(図5に示した設備)を既存のガス化炉36とガスタービン42の間に配することにより、高温で未燃分、灰分、不純物を溶融塩にて除去するため、従来のガスタービン用ガス精製設備において必要であった多段のプロセス(脱じん、脱硫、冷却・洗浄等)が不要となり、簡素な設備構成で熱損失も少ないガス化ガスガスタービン発電システムの構築が可能になる。
また、図7における実施形態において、空気の代わりに酸素製造設備を設けた場合には、酸素による発電システムとして動作させることも可能である。
本発明の第1実施形態例に係る燃料ガス精製設備の概略構成図である。 本発明の第1実施形態例に係る発電設備の概略系統図である。 本発明の第2実施形態例に係る燃料ガス精製設備の概略構成図である。 本発明の第2実施形態例に係る発電設備の概略系統図である。 本発明の第3実施形態例に係る燃料ガス精製設備の概略構成図である。 本発明の第3実施形態例に係る発電設備の概略系統図である。 本発明の第4実施形態例に係る発電設備の概略系統図である。
符号の説明
1 固体燃料
2 コンバスタ導入管
3 ホッパ
4、12 連結管
5 溶融塩
6、35 溶融塩槽
7 コンバスタ室
8 燃焼ガス供給管
9 コンバスタ部溶融塩排出管
10 コンバスタ部
11 リダクタ導入管
13 リダクタ室
14 燃料ガス供給管
15 リダクタ部溶融塩排出管
16 溶融塩槽の仕切り
20 リダクタ部
21 MCFC
22、24 フィルター
23 アノード
25 カソード
26 カソードブロワ
27 熱交換器
28 空気コンプレッサー
29 排熱回収ボイラー
30 排気用煙突
31、38 燃焼器
32 水ポンプ
33 燃焼用空気又は酸素供給系
36 ガス化炉
41 ガスタービン燃焼器
42 ガスタービン
43 発電機

Claims (13)

  1. 粗ガスが導入される導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中に導入管の先端を配し、導入管から送られて溶融塩を流通した粗ガスが溶融塩との反応により精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えたことを特徴とする燃料ガス精製設備。
  2. 少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるリダクタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にリダクタ導入管の先端を配し、溶融塩槽を加熱する加熱手段を備え、リダクタ導入管から送られた固体燃料が溶融塩を流通する際、溶融塩下での反応によりガス化・精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えたことを特徴とする燃料ガス精製設備。
  3. 請求項2において、
    加熱手段は、少なくとも酸素と燃料とが供給されて燃焼ガスを排出する燃焼器であることを特徴とする燃料ガス精製設備。
  4. 少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるコンバスタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にコンバスタ導入管の先端を配する一方、少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるリダクタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にリダクタ導入管の先端を配し、コンバスタ導入管から送られた固体燃料が溶融塩を流通する際、溶融塩下での燃焼反応により燃焼ガスとして送られる燃焼ガス供給管を溶融塩槽の上部に備え、リダクタ導入管から送られた固体燃料がコンバスタ部からの加熱により還元雰囲気での溶融塩下でガス化・精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えたことを特徴とする燃料ガス精製設備。
  5. 請求項4において、
    燃焼ガス供給管が備えられる溶融塩槽をコンバスタ室とすると共に、燃料ガス供給管が備えられる溶融塩槽のリダクタ室とし、コンバスタ室とリダクタ室とは仕切りにより隔てられていることを特徴とする燃料ガス精製設備。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つにおいて、
    燃料ガス供給管により送られる燃料ガスは、溶融炭酸塩形燃料電池の燃料極側に送られることを特徴とする燃料ガス精製設備。
  7. 請求項3〜6のいずれか一つにおいて、
    燃焼ガスは、溶融炭酸塩形燃料電池の空気極側に送られることを特徴とする燃料ガス精製設備。
  8. 請求項3において、燃焼器に供給される燃料は、燃料電池の燃料極側の排気ガスであることを特徴とする燃料ガス精製設備。
  9. 請求項1〜5のいずれか一つにおいて、
    燃料ガス供給管により送られる燃料ガスは、ガスタービンの燃焼器に送られることを特徴とする燃料ガス精製設備。
  10. 粗ガスが導入される導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中に導入管の先端を配し、導入管から送られた粗ガスが溶融塩を流通する際、溶融塩との反応により精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えた燃料ガス精製設備と、粗ガスを導入管に供給するガス化炉と、燃料ガス供給管からの燃料ガスが送られる燃料極を備えた溶融炭酸塩形燃料電池とを有することを特徴とする発電設備。
  11. 粗ガスが導入される導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中に導入管の先端を配し、導入管から送られた粗ガスが溶融塩を流通する際、溶融塩との反応により精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えた燃料ガス精製設備と、粗ガスを導入管に供給するガス化炉と、燃料ガス供給管からの燃料ガスが送られるタービン燃焼器と、タービン燃焼器からの燃焼ガスが膨張されて動力を得ることで発電機の駆動を行うガスタービンとを有することを特徴とする発電設備。
  12. 少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるリダクタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にリダクタ導入管の先端を配し、少なくとも酸素と燃料とが供給されて燃焼が行われることで溶融塩槽を加熱する燃焼器を備え、リダクタ導入管から送られた固体燃料が溶融塩を流通する際、溶融塩下での反応によりガス化・精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えた燃料ガス精製設備と、燃料ガス供給管からの燃料ガスが送られると共に排気ガスを燃料ガス精製設備の燃焼器の燃料として送る燃料極を備え、燃料ガス精製設備の燃焼器からの燃焼ガスが送られる空気極を備えた溶融炭酸塩形燃料電池とを有することを特徴とする発電設備。
  13. 少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるコンバスタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にコンバスタ導入管の先端を配する一方、少なくとも酸素と共に固体燃料が導入されるリダクタ導入管を備え、溶融塩が収容される溶融塩槽の溶融塩中にリダクタ導入管の先端を配し、コンバスタ導入管から送られた固体燃料が溶融塩を流通する際、溶融塩下での燃焼反応により燃焼ガスとして送られる燃焼ガス供給管を溶融塩槽の上部に備え、リダクタ導入管から送られた固体燃料がコンバスタ部からの加熱により還元雰囲気での溶融塩下でガス化・精製されて燃料ガスとして送られる燃料ガス供給管を溶融塩槽の上部に備えた燃料ガス精製設備と、燃料ガス供給管からの燃料ガスが送られる燃料極を備え、燃料ガス精製設備の燃焼ガス供給管からの燃焼ガスが送られる空気極を備えた溶融炭酸塩形燃料電池とを有することを特徴とする発電設備。
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