JP2014525956A - 合成ガスおよび燃料ガスの生成のためのシステムおよびプロセス - Google Patents
合成ガスおよび燃料ガスの生成のためのシステムおよびプロセス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014525956A JP2014525956A JP2014521618A JP2014521618A JP2014525956A JP 2014525956 A JP2014525956 A JP 2014525956A JP 2014521618 A JP2014521618 A JP 2014521618A JP 2014521618 A JP2014521618 A JP 2014521618A JP 2014525956 A JP2014525956 A JP 2014525956A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten pool
- water
- reactor
- gas
- carbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10J—PRODUCTION OF PRODUCER GAS, WATER-GAS, SYNTHESIS GAS FROM SOLID CARBONACEOUS MATERIAL, OR MIXTURES CONTAINING THESE GASES; CARBURETTING AIR OR OTHER GASES
- C10J3/00—Production of combustible gases containing carbon monoxide from solid carbonaceous fuels
- C10J3/72—Other features
- C10J3/723—Controlling or regulating the gasification process
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B3/00—Hydrogen; Gaseous mixtures containing hydrogen; Separation of hydrogen from mixtures containing it; Purification of hydrogen
- C01B3/02—Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10J—PRODUCTION OF PRODUCER GAS, WATER-GAS, SYNTHESIS GAS FROM SOLID CARBONACEOUS MATERIAL, OR MIXTURES CONTAINING THESE GASES; CARBURETTING AIR OR OTHER GASES
- C10J3/00—Production of combustible gases containing carbon monoxide from solid carbonaceous fuels
- C10J3/57—Gasification using molten salts or metals
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B2203/00—Integrated processes for the production of hydrogen or synthesis gas
- C01B2203/04—Integrated processes for the production of hydrogen or synthesis gas containing a purification step for the hydrogen or the synthesis gas
- C01B2203/0465—Composition of the impurity
- C01B2203/0475—Composition of the impurity the impurity being carbon dioxide
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B2203/00—Integrated processes for the production of hydrogen or synthesis gas
- C01B2203/04—Integrated processes for the production of hydrogen or synthesis gas containing a purification step for the hydrogen or the synthesis gas
- C01B2203/0465—Composition of the impurity
- C01B2203/048—Composition of the impurity the impurity being an organic compound
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10J—PRODUCTION OF PRODUCER GAS, WATER-GAS, SYNTHESIS GAS FROM SOLID CARBONACEOUS MATERIAL, OR MIXTURES CONTAINING THESE GASES; CARBURETTING AIR OR OTHER GASES
- C10J2300/00—Details of gasification processes
- C10J2300/09—Details of the feed, e.g. feeding of spent catalyst, inert gas or halogens
- C10J2300/0913—Carbonaceous raw material
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10J—PRODUCTION OF PRODUCER GAS, WATER-GAS, SYNTHESIS GAS FROM SOLID CARBONACEOUS MATERIAL, OR MIXTURES CONTAINING THESE GASES; CARBURETTING AIR OR OTHER GASES
- C10J2300/00—Details of gasification processes
- C10J2300/09—Details of the feed, e.g. feeding of spent catalyst, inert gas or halogens
- C10J2300/0953—Gasifying agents
- C10J2300/0973—Water
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10J—PRODUCTION OF PRODUCER GAS, WATER-GAS, SYNTHESIS GAS FROM SOLID CARBONACEOUS MATERIAL, OR MIXTURES CONTAINING THESE GASES; CARBURETTING AIR OR OTHER GASES
- C10J2300/00—Details of gasification processes
- C10J2300/18—Details of the gasification process, e.g. loops, autothermal operation
- C10J2300/1807—Recycle loops, e.g. gas, solids, heating medium, water
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/36—Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
ガスの生成、特に、水素の生成を含む合成ガスおよび燃料ガスの生成のためのシステムおよび方法が記載される。1つの実施形態において、システムおよび方法は、炭酸ナトリウムを備える材料の溶融プールを有する反応器を含む。調整された水の供給源が反応器と連通する。炭素含有材料の供給源も反応器と連通する。1つの特定の実施形態では、炭素含有材料が減圧残油(VR)を含んでもよい。水およびVRは、反応器内で行なわれるようになっているプロセスに適合する所望の温度および圧力に維持されてもよい。反応器へ導入されると、水、VR、および、溶融プールは、水素および他のガスの生成を含む化学反応が行なわれる環境内で均一に混合されてもよい。
Description
関連出願の相互参照
この出願は、参照することによりその全体が本願に組み入れられる、SYSTEM AND PROCESS FOR THE PRODUCTION OF SYNGAS AND FUEL GASSESと題される、2011年7月21日に出願された米国非仮特許出願第13/188,167号の利益および優先権を主張する。
この出願は、参照することによりその全体が本願に組み入れられる、SYSTEM AND PROCESS FOR THE PRODUCTION OF SYNGAS AND FUEL GASSESと題される、2011年7月21日に出願された米国非仮特許出願第13/188,167号の利益および優先権を主張する。
政府の権利
この発明は、米国エネルギー省により与えられた契約書第DE−AC07−05ID14517号に基づき、Western HydrogenとBattelle Energy Alliance,LLCとの間の共同研究・開発協定の下で行なわれた。米国政府は、本発明において一定の権利を有する。
この発明は、米国エネルギー省により与えられた契約書第DE−AC07−05ID14517号に基づき、Western HydrogenとBattelle Energy Alliance,LLCとの間の共同研究・開発協定の下で行なわれた。米国政府は、本発明において一定の権利を有する。
本発明は、ガスの生成に関し、特に、水素の生成を含む合成ガスおよび燃料ガスの生成のためのシステムおよび方法に関する。
炭化水素系の燃料(石油生成物、天然ガスなどを含む)は、世界のエネルギー生産の主要な源となってきており、現在も依然としてそうである。世界の石油備蓄の突出、より「無害な」または環境に優しいエネルギーを提供したいという欲求、および、多くの他の問題は、可能なエネルギー生成代替物を研究するために個人、企業、および、政府を動かしてきた。これらの研究および開発の努力は、既存の公知のエネルギー源からエネルギーを生成するための改良された技術、システム、および、方法の探求を含んできた。例えば、従来の技術を使用して到達することが難しい地球物理学的な場所に位置される油を抽出できる能力に関して努力がなされてきた。また、努力は、既存のエネルギープロセスを更に効率的に、更に高い費用効率で、および、更に環境に優しく行なうべくなされてきた。
他の努力は、これまでおおかた無視されてきた埋蔵資源からのエネルギー抽出に注がれてきた。ある場合には、これらの資源または埋蔵資源は、それらが他の利用可能な資源ほど炭素が豊富でないことから、無視されてきた。他の場合には、単に、資源を使用可能なエネルギー形態へと変換することがより困難である。例えば、タールサンドやオイルシェールなどの油源から油を抽出するためにかなりの努力がなされてきた。そのような油源からのこれまでの油の抽出は、技術的には実現可能であるが、従来においては、非効率的であって環境に優しくないと考えられてきた。
現在の研究も、想定し得る新たなエネルギー源および他の既存の代替のエネルギー源の改良に焦点が合わされてきた。例えば、ソーラー技術、風力エネルギー生成、生体燃料生成、および、水素生成を改良する努力は全てが継続中である。しかしながら、当業者であれば分かるように、これらの努力の全ては、様々な何らかの経済的障害、何らかの政治的障害、および、何らかの科学的障害を伴う。
したがって、エネルギーを更に効率的に、更に豊富に、および、更に環境に優しい様式で供給するために、新規なエネルギー源を提供し、エネルギー抽出努力を向上させ、および、既存のプロセスおよび技術を改良することが継続的要望である。
本発明は、ガスの生成に関するものであり、水素およびメタンなどの合成ガスおよび燃料ガスの生成のためのシステムおよび方法を提供する。本明細書中に記載される本発明の1つの実施形態は、アルカリ金属改質(AMR)を含むシステムおよび方法を含む。しかしながら、プロセスは、一連のエネルギー変換に適用できる。
1つの特定の実施形態によれば、ガスを生成する方法が提供される。方法は、溶融プールを反応器内に設けることを含む。溶融プールは、炭酸ナトリウムなどの材料を含んでもよい。酸化材料が溶融プールへ導入されるとともに、炭素含有材料が溶融プールへ導入される。酸化材料、炭素含有材料、および、溶融プールは、水素を備える蒸気を含む出力流を生成するべく反応する。
方法は、以下の平衡式にしたがって材料を反応させることを更に含んでもよい。
Na2CO3+2C+4H2O←→Na2CO3+2CO2+4H2
Na2CO3+2C+4H2O←→Na2CO3+2CO2+4H2
方法は、減圧残油を炭素源として溶融プールへ導入すること、および、軟水を酸化剤として溶融プールへ導入することを更に含んでもよい。1つの実施形態では、軟水と減圧残油とが溶融プールへ導入される前に混合されてもよい。
方法は、反応器の出力生成物から水を抽出する、水をリサイクルして反応器内の溶融プールへ戻す、様々な基準にしたがって気体、液体、および、固体を分離する、および、例えば溶融プールまたは溶融プールに導入される他の成分を加熱する際に、熱エネルギーを分離プロセスから使用のために抽出するなどの他の作業を更に含んでもよい。
本発明の他の実施形態によれば、ガスを生成するためのシステムが提供される。システムは、炭酸ナトリウムを含む溶融プールを有する反応器と、反応器と連通する軟水の供給源と、反応器と連通する減圧残油の供給源とを含む。
システムは、様々な制御システムを更に含んでもよい。例えば、制御システムは、水供給源を所望の温度、所望の圧力、および、所望の流量に維持するために水供給源と関連付けられてもよい。同様に、制御システムは、減圧残油供給源を所望の温度、所望の圧力、および、所望の流量に維持するために減圧残油供給源と関連付けられてもよい。
システムは、軟水と減圧残油とをそれらを溶融プールへ導入する前に混合させるように構成されてもよい。溶融プールへ導入されると、システムは、所望の反応を行なうために、混合物を所望の温度および圧力で略均一な状態に維持するように構成されてもよい。例えば、混合物は、約930℃以上の温度に、且つ約13.9MPa以上の圧力に維持されてもよい。
システムは、反応器によって生成されてもよい気体、液体、および、固体を分離するために分離システムを含んでもよい。分離システムは、出力から水を抽出するとともに、その水をリサイクルして水供給源に戻すように構成されてもよい。また、可溶性固体が、分離されて、水に溶解されて、溶融プールに戻されてもよい。
後述するように、また、当業者であれば分かるように、他の様々な構成要素および作用がこれらの方法およびシステムに含まれてもよい。
本発明の前述した利点および他の利点は、以下の詳細な説明を読むとともに、図面を参照すると、明らかになる。
人類のエネルギー需要を満たすべく、かなりの労力がエネルギー変換、エネルギー効率、および、資源の最適な使用に注がれてきた。本開示は、ガスの生成について記載し、特に、水素の生成を含む合成ガスおよび燃料ガスの生成のためのシステムおよび方法について記載する。本明細書中に記載される本発明の1つの実施形態は、アルカリ金属改質(AMR)を含むシステムおよび方法を含む。しかしながら、プロセスは、一連のエネルギー変換に適用できる。確かに、本発明の1つの利点は、広範囲の供給材料を更に有用なエネルギー源へと改質できるという点である。供給材料は、一般に、酸化材料、および、何らかの形状の炭化水素を含むが、純粋な炭素も使用できる。1つの実施形態では、酸化成分が水を含んでもよく、また、炭化水素が減圧残油(VR)を含んでもよい。VRは、原油の減圧蒸留中に生成されるとともに経済価値が低いと一般に認識される舗装タールまたはアスファルトに類似する材料である。当業者であれば分かるように、VR組成は、主に、少ない比率の水素、非常に少量の硫黄、および、他の微量元素を伴う炭素である。
図1を参照すると、ブロック図は、アルカリ金属改質システム100および関連プロセスの概要を示す。システム100は、以下で更に詳しく説明する多数のサブシステムまたはサブプロセスを含む。第1のサブシステムまたはサブプロセスは水供給200を含む。水供給200と関連するシステムまたはプロセスは、システム100内の水の調整、貯蔵、および、リサイクリングなどの様々な特定の態様を含んでもよい。水供給200には送水250プロセスまたはシステムが関連付けられる。フィードバックライン102Aにより示されるように、送水250は、水をリサイクルして水供給200に戻してもよい。なお、図1に示されるように、フィードバックライン102を形成するために、フィードバックライン102Aがフィードバックライン102B、102Cと組み合わされてもよい。無論、組み合わされるように図1に示される(本願で与えられる他の図面も同様)様々なフィードバックラインは、他の形状では、個々のフィードバックラインのままであってもよい。
システム100は、システム内で使用されるべき炭化水素を受け入れて、貯蔵し、調整する炭化水素源300も含む。炭化水素源300には、炭化水素送り込み350プロセスまたはシステムが関連付けられる。フィードバックライン103により示されるように、炭化水素送り込み350は、炭化水素材料をリサイクルして炭化水素供給300に戻してもよい。
送水250および炭化水素送り込み350は、望ましい化学反応を行なうために必要とされる材料を反応器104へ供給する。反応器104は、反応器調整400のためのプロセスまたはシステム制御機能、および、溶融プール調整500のためのプロセスまたはシステム制御機能を含んでもよい。反応器は、例えば、BELL COLUMN DOWN TUBE,REACTORS UTILIZING SAME AND RELATED METHODSと題される米国特許出願第13/188,121号明細書、または、MOLTEN SALT ROLLING BUBBLE COLUMN,REACTORS UTILIZING SAME,AND RELATED METHODSと題される米国特許出願第13/188,202号明細書に記載されるような構成要素を含んでもよく、これらの特許出願はいずれも2011年7月21日に出願され、これらの各特許出願の開示内容は参照することによりそれらの全体が本願に組み入れられる。
反応器104から出る生成物は、生成物相分離600、固体抽出700、水抽出800、および、ガス浄化900などの様々なプロセスまたはシステムに晒されてもよい。なお、別個のプロセスまたはシステムとして示されるが、分離するプロセスが絡み合わされてもよく、また、図1などに示されないが、これらのプロセスの一部が反応器104内で行なわれてもよい。これらのプロセスまたはシステムのそれぞれについては以下で更に詳しく説明する。これらのプロセスおよびシステムの互いとの関係および相互作用は、文字A〜Nを使用して図面全体にわたって示される。したがって、例えば、図3は、226において、図2に示される入力「A」および「B」を参照する「AまたはB」のための接続または入力を示す。
図2は、全体のプロセスまたはシステム100のための水供給を示す。なお、送水システムには意図的に酸化還元化学反応が存在しない(すなわち、還元化学反応がなく、または、酸化化学反応がない)。また、水供給プロセスと関連付けられるユーザ制御可能な化学反応が何ら必要ない。特定の実施形態において、水供給プロセスと関連付けられる化学反応は、従来の硬水軟化技術を含んでもよい。システム100を通じてリサイクルされる水は、それが水供給システムまたはプロセス200を通じて戻されるときに必ずしも再び軟化されるとは限らない。しかしながら、生成物流(例えば図1に示されるような生成物相分離600後の生成物流)から凝縮される水の組成は、システムまたはプロセスのルーチン動作中に可溶性ナトリウム化合物以外の鉱物が加えられるべきか否かを決定するために分析されてもよい。抽出水のそのような分析中に、例えばこの水が反応プロセスへ戻されるべきでない成分を含む場合には、この水の再使用に関して決定が行なわれてもよい。
1つの実施形態において、水供給200は、おそらくナトリウムを除く金属系鉱物の大部分を除去するために、水を調理源から軟化プロセス210を通じて引き出す。この軟化された水は、その後、使用のために貯蔵される。水は、その鉱物含有量を評価して軟化プロセスの有効性を監視するために、不定期チェックを必要とする場合がある。例えば、212に示されるように、水は、十分に処理されて必要に応じて水軟化システムへ戻されるかどうかを決定するべくチェックされてもよい。同様に、リサイクルされる水が調整を必要とする場合、その水は、望ましい処理のためにプロセス中の適切な場所へ変向されてもよい。
214に示されるように、プロセス中の他の場所からリサイクルされている水が導入されて貯蔵部からの水と組み合わされてもよい。リサイクルされる水は、実際には、貯蔵部内にある軟水よりも、プロセスで用いるのに良好な状態にあるかもしれない。確かに、1つの実施形態において、貯蔵部からの軟水は、AMRプロセス中に行なわれる化学反応中に消費される軟水の補給としてのみシステムに加えられてもよい。後述するように、水をリサイクルできるように、経済的に許容できる程度まで、プロセス中に生成される蒸気流から余剰水が凝縮される。
リサイクル水と水貯蔵部からの補給水とを組み合わせた後、水は、その後、216に示されるように、プロセスの流量要件を満たすべく十分な大きさの所要プロセス圧まで加圧されてもよい。水質調整がプロセスにとって的確であるようにするため、例えば218に示されるように、圧力および流量の閉ループ制御が実施されてもよい。特定の圧力要件および流量要件を満たす水は、その後、220に示されるように所望の温度まで加熱される。所望の温度は、化学反応の必要性およびプロセス全体の経済性を依然として満たしつつ、システム100のハードウェアにより許容される温度である。水温度が設計要件を満たすようにするため、222に示されるように、閉ループ制御が実施されてもよい。所望の温度、圧力、および、流量の調整された水は、その後、224に示されるように、送水システムへ供給されてもよい。適切な条件でプロセスを停止または継続できるようにする水需要のための同時チェックが存在してもよい。
ここで、図3を参照すると、送水250と関連するプロセスまたはシステムが示される。水の特性(例えば、圧力、温度、および、流量)は、プロセス全体にとって重要であり、一定の監視および制御を必要とする場合がある。したがって、例えば、262に示されるように水が反応器内へ導入されるときには、264に示されるように、水の圧力、温度、および、流量などの特性が所望のレベルにあるかどうかを決定するために制御が使用されてもよい。水の特性が所望のレベルにない場合には、266に示されるように、水が調整システム200(すなわち、図2のフロー図のポイントAおよび/またはB)に戻されてもよい。水供給200からの水がプロセスニーズに適合する状態となるように調整された後、水は、268に示されるように水を過熱して可能な限り反応器温度に近い蒸気を与えるためにプロセスから通常失われる熱を使用できる場所へと導入される。この場合も先と同様に、270および272に示されるように、過熱蒸気が適切な温度になるようにするために、制御が利用されてもよい。全てのパラメータが的確な動作範囲内にあるときに、274に示されるように、水が反応器の溶融プールへ注入されてもよい。1つの実施形態では、溶融プールがナトリウム塩を含んでもよい。
ここで、図4を参照すると、炭化水素を受け入れて、貯蔵し、調整するためのプロセスおよびシステム300が示される。現在記載される実施形態では、炭化水素がVR(減圧残油)と称されるが、他の炭化水素源が利用されてもよい。なお、1つの実施形態において、炭素質VRは、VR送り込みループ350(図1および図5)に入る前に前処理される必要がない。これは、VR送り込み材料に関して、組成、温度、圧力、粘度、または、湿潤能力の特性に関する許容限度の定義が確立されることを必要とする場合がある。これらの特性または特徴は、他にも理由はあるが、プロセスの出力に許容生成物を依然として供給しつつ、ハードウェアおよびシステムのフローラインのコークス化や詰まりを回避するのに役立つべく定められてもよい。
VRがプロセスへ導入されると、310に示されるように、VRが貯蔵されて加熱される。312に示されるように、VRが十分な温度になるようにするために、閉ループ制御が利用されてもよい。貯蔵状態は、VRの受け入れおよび分配の両方に対応するべく監視されて制御される。これは、貯蔵の状態がVR供給プロセスの状態によって影響される場合があるからである。例えば、VRがトラックによりプロセス設備へ供給される場合、VRは、それを貯蔵部へ移動させるべく依然として十分に流体の状態になければならない。VRがパイプラインにより供給される場合、VRは、パイプラインを通じて移動するために流体状態をサポートする温度に維持されなければならない。したがって、VR貯蔵部の温度および圧力は、受け入れ要件および分配要件の両方に適合しなければならない。
VRが貯蔵部から引き出されると、VRは、任意の更なる熱を加える前に、314に示されるように、特定のプロセス圧で圧送されて、所要流量に計測される。VRの圧力および流量がプロセスにとって望ましいレベルになるようにするために、316に示されるように、閉ループ制御が実施されてもよい。プロセスの初期におけるVRの圧力および流量の制御は、下流側プロセスの変数および対応する生成物に対する望ましくない影響が少ない更に良好なプロセス制御を可能にする。例えば、プロセスの初期における特定の変数の更に正確な制御は、その後のプロセス中に更に効率的な生成物流浄化および成分分離をもたらし得る。
加圧および計測の後、318に示されるように、VR流が再び加熱される。VR流は、それが関連するシステムパイプ内で揮発せず且つコークス化しない温度まで加熱される。揮発およびコークス化を回避することは、大きな流れが材料のコークス化温度に近い均一な温度を有さなければならない場合には困難な課題となり得る。このプロセスにおける熱伝達表面は、バルク材料を所望の状態に維持するために、バルク材料よりもかなり高い温度でなければならない。しかしながら、これらの熱伝達表面は、コークス化のための核生成部位となる場合がある。したがって、320に示されるように、VRの温度が所望のレベルにあることをチェックして確保するために制御が使用されてもよい。322に示されるように、関連する炭化水素送り込みシステム350(図1および図5)からの需要のチェックが存在してもよい。
ここで、図5を参照すると、炭化水素送り込みシステムまたはプロセス350が、反応器へのVRの導入と関連する事前注入作業を含めて示される。362に示されるようにVRが反応器内に進入すると、364に示されるように、VRは、流量、圧力、および、温度などの状態がチェックされて、それらの状態がプロセス要件を満たすようにされる。VR特性が所望のレベルにない場合には、366に示されるように、VRが調整システム300(すなわち、図4のフロー図のポイントCおよび/またはD)に戻されてもよい。圧力および流量の状態が許容できる場合には、368に示されるように、反応器により熱がVRに加えられ、それにより、VRが適切な反応温度に至らされる。これは、炭素の温浸が行なわれるようになっている反応器の領域でコークスの生成をもたらす場合があるため、VRは、反応器プロセスの温度を下回る温度で反応器内へ導入される。したがって、370および372に示されるように、VRの温度を絶えず監視して補正するために制御が使用されてもよい。全てのパラメータが許容できる動作範囲内にあると、374に示されるように、VRが反応器内に収容される溶融プール内へ注入されてもよい。1つの実施形態において、VRは、溶融プール内への導入前に、水/蒸気の少なくとも一部と混合されてもよい。VRと蒸気との混合は、熱い表面上でVRがコークス化しないように維持するのに役立つ。これは、VRと蒸気との混合により、反応器ハードウェアの熱い表面とVRとの間に水蒸気境界層が形成され得るからである。他の実施形態において、VRは、溶融プールへの注入前にいかなる蒸気とも混合されない。
ここで、図6を参照すると、反応器調整・制御400と関連するプロセスおよびシステムが示される。反応器調整・制御は、主に、410に示されるような溶融プール内への供給物(VRおよび水/蒸気)の注入、412に示されるような様々な成分の混合、および、414、416、418、420に示されるような反応器の温度の継続的な監視および制御を伴う。反応器の制御は、反応の温度、関連するハードウェア、および、反応成分が補正されるようにし、且つ反応器の内容物が均一に混合されるようにするべく構成されてもよい。反応器内容物の温度は、内容物が十分に撹拌されれば、均一になるはずである。略均一な混合は、蒸気が比較的小さいサイズの均一に分布される気泡としてスラリ中に存在することを意味する。一方、VRは、殆どの場合、揮発蒸気と固体との混合物である。固体と気体とのこの混合物は、溶融物内で効率的な反応を行なうために均一に近づかなければならない。エネルギーを任意の特定の割合で反応スラリへとあるいは反応スラリから効率的に伝える必要性は、反応が吸熱かあるいは発熱かどうかに依存する。したがって、反応器およびその構成要素の温度を絶えず監視して制御することが望ましい。
ここで、図7を参照すると、本発明の一実施形態に係るAMRプロセスに関して、溶融プールと関連付けられる調整・化学反応500が示される。前述したように、反応器の内容物は、均一な混合をもたらして維持するために、510に示されるように均一に撹拌されてかき回されてもよい。516に示されるように、プロセスは何らかの蒸気生成をもたらす。モデリングおよび実験データに基づく反応器内で行なわれる化学反応の以下の説明は、512に示されるように、溶融物中で行なわれる化学反応が本質的に単純であることを前提とする。また、何らかのレベルの完了または平衡が得られるまで材料の様々な相が化学反応に影響を及ぼさないと仮定する。
均一な混合物の存在は、化学反応をモデル化するための非常に簡単な手法を可能にする。したがって、この実施形態に係る本発明の化学反応を説明する目的で、想定し得る中間反応が最小限に抑えられてもよい。この説明は、例えば514に示されるような2つの想定し得る中間反応のみを考慮しつつ、プロセスの終点または平衡構成を記載する。
実験データおよびモデリングに基づき、第1の中間反応は、以下に記載される式1に示されるような炭酸ナトリウムと蒸気との相互作用による水酸化ナトリウムの生成である。
式1 Na2CO3+C+3H2O→2NaOH+2CO2+2H2
式1 Na2CO3+C+3H2O→2NaOH+2CO2+2H2
同様に、実験データおよびモデリングに基づき、第2の中間反応は、以下に記載される式2に示されるような炭酸ナトリウムおよび水素を生成するための水酸化ナトリウム、炭素、および、水の組み合わせである。
式2 2NaOH+C+H2O→Na2CO2+2H2
式2 2NaOH+C+H2O→Na2CO2+2H2
当業者であれば分かるように、これらの2つの反応は、必ずしも基本的な中間反応とは限らない。それは、おそらく、簡単な試験およびモデリングが明らかにしない 多くの他の中間反応が存在するからである。
最も高いレベルの平衡式は、以下に示される式3に記載されるようなものである。
式3 Na2CO3+2C+4H2O←→Na2CO3+2CO2+4H2
式3 Na2CO3+2C+4H2O←→Na2CO3+2CO2+4H2
これは、先の式1および式2に記載される中間反応の単純な和である。ギブス自由エネルギー計算に基づき、式3は、実際には、化学量論が先に記載される化学量論のように見えないような多くの想定し得る中間反応から構成される。この反応を右へ押し進めるためには、入力流の温度が上昇するように熱が加えられる。一例として、100℃および139バール(13.9MPa)の圧力で、反応は、二酸化炭素および水素を殆ど生成しないあるいは全く生成しないが、同じ圧力で温度が930℃まで上昇すると、水および炭素の半分が、その量の半分の二酸化炭素および水素へと変換される。水および炭素は、式の右側の生成物として残る。温度が高ければ高いほど、ギブス自由エネルギー平衡は、種が上記式中の種に限られれば、更に一層、式3のように見える。更に多くの数(例えば、20〜30)の種を使用すれば、平衡が式3に示される平衡から離れ、それにより、例えば、生成物流は、CO2およびH2の非常に少ない生成を示す。なお、プロセスが他の温度および圧力で行なわれてもよい。例えば、更に低い圧力が使用されてもよいが、その後、任意の水素生成物のために後続の事後圧縮が必要とされてもよい。また、生成されるべき最終生成物に応じて、圧力および温度が変えられてもよい。
なお、上記反応のモデリングは、極小部分の均一な混合という前提に基づく。実際には、反応は、認識を必要とする様々な利点および不利点を含む。例えば、成分の混合は、均一でなく、相と成分との複雑な混合であってもよい。気相と液相との分離は、現実の世界では容易に適用できるが、モデリングの世界で表わすことが難しい。
ここで、図8を参照すると、生成物相分離600のためのシステムおよびプロセスが図示されて記載される。分離プロセスの一部は、実際に、反応器の反応域内で行なわれてもよい。反応域内では、蒸気から固体と液体とが更に容易に分離し、それにより、蒸気が高温溶融槽から出ることができる。混入される固体および液体は、それらを気流から除去するために、更なる労力を必要とする場合がある。それらの固体および液体は、気体が最終的にガス浄化・種分離単位へと変換される間、再処理のために反応域へ戻される。
610に示されるように、様々な相が最初に分離される。612に示されるように、液体/固体相は反応器内にとどまってもよく、この場合、614および616に示されるように固体が液体から除去され、また、618に示されるように液体が反応器の混合域内に保持される(または、混合域へ戻される)。固体の一部分は水溶性であると予期されるが、他の部分は水溶性でない場合がある。プロセスは、液相を反応器へ戻す前に任意の不溶性材料を液体から濾過させつつ、任意の水溶性固体を溶解することを含んでもよい。そのような手法は、水使用量を節約するとともに、システムからのナトリウムの損失を制限する。
起動の初めに、蒸気性生成物が1つ以上の材料特性の特定の許容限界外である場合があり、そのため、それらの生成物を廃棄する必要がある。1つの費用効率が高い方法は、620に示されるように、気体を燃焼させることを含んでもよい。燃焼は、更なるガス浄化および分離のために経路付けられてもよい流れが所望の値を有するまで行なわれてもよい。622に示されるように、固体粒子が気相から分離されてもよい。1つの実施形態では、粒子が気体から濾過された後に更に処理されてもよい。例えば、624に示されるように、固体粒子を気体状態へ転移させるために、固体粒子が高温に晒されてもよく、その場合、結果として生じる気体は、626に示されるように、既に分離された気体と再結合される。結合された気流は、図10に関して以下で更に詳しく説明するように、必要に応じて更なる浄化および処理に晒されてもよい。気体は、628および630に示されるようなプロセスによって生成されるべき気体の含有量および品質を決定するために監視されてもよい。気化されない固体は、例えば、水に溶けない灰を含んでもよい。そのような灰は、632に示されるように、コンクリートにおける道路充填としてのその後の使用のためにあるいは他の適切な材料と共に使用するために処理されてもよい。さもなければ、そのような灰は、工業用埋立地に配置されてもよい。
ここで、図9を参照すると、水抽出700と関連するプロセスおよびシステムが示される。前述した高温気体が熱回復ユニットを通じて運ばれてもよく、このユニットにおいて、システム圧力を維持しつつ気体の温度が低下される。これにより、710に示されるように、大きな割合の水蒸気が気流から凝縮できる。その後、712に示されるように、水の液相および気相の相分離が行なわれてもよい。714に示されるように、水が再び反応器内に戻されて使用されてもよく、また、716に示されるように、蒸気がガス浄化プロセスへと運ばれる。718に示されるように、水を凝縮するプロセス710および液体/蒸気分離712のプロセスから解放されるエネルギーまたは熱が、捕捉されて、プロセスへと至らされる材料の温度を上げるために使用されてもよい。
図10を参照すると、本発明の1つの実施形態に係るガス処理800が示される。最も簡単なケースにおいて、気流は、主に、水素、炭素、一酸化物、二酸化炭素、メタン、硫化水素、および、少量の他の硫黄を担持する蒸気である。1つの実施形態では、大きな圧力降下を受けることなく気体成分を分離することが望ましい場合がある。
810に示されるように、水素およびメタンが最初に気流から分離されてもよい。その後、812に示されるように、水素およびメタンが互いから分離されてもよく、また、水素が他のプロセスへと進められてもよい一方で、メタンが他の場所で使用するために燃料ガスとして送られる。
残りの気流、すなわち、水素およびメタンがそこから分離されてしまった気流は、814に示されるように、二酸化炭素を残りの成分から分離するために処理されてもよい。加圧された二酸化炭素は、比較的純粋な生成物流として使用するためにパイプラインまたは貯蔵部へ導入されてもよい。残りの気流成分は、816に示されるように、硫化水素、二酸化硫黄、または、他の気体などの硫黄を担持する気体を除去するためのプロセスに晒されてもよい。これにより、硫黄を回収できるとともに、存在する気体と気体の関連する発熱量とに応じて残りの気体を燃料として使用できる。
図11は、910に示されるように反応から抽出される可溶性固体が水に溶解される固体抽出システムまたはプロセス900を描く。その後、912に示されるように、結果として生じる溶液から不溶性固体材料が分離されてもよい。融けない固体は、材料が溶融プロセスに値する場合には、任意の数の溶融プロセスを使用して、914に示されるように現場で処理されてもよく、あるいは、916に示されるように処理のために現場から離れて輸送されてもよい。融ける材料は、溶解された固体から分離されて、918に示されるようにプロセスへ戻されてもよい。例えば、1つの実施形態において、可溶性固体は、ナトリウムを含んでもよく、また、反応溶融物がナトリウム系であることからプロセスへと戻されてもよい。
本発明は様々な変更および代替形態を受け入れる余地があるが、特定の実施形態が図面で一例として示されて本明細書中で詳しく説明されてきた。しかしながら、言うまでもなく、本発明は、開示された特定の形態に限定されるように意図されていない。むしろ、本発明は、以下の添付の特許請求の範囲により規定される本発明の思想および範囲内に入る全ての変更、等価物、および、代替物を含む。
Claims (29)
- ガスを生成する方法であって、
炭酸ナトリウムを備える溶融プールを反応器内に設けるステップと、
酸化材料を前記溶融プールへ導入するステップと、
炭素含有材料を前記溶融プールへ導入するステップと、
前記酸化材料、前記炭素含有材料、および、前記溶融プールを反応させて、水素を含有する蒸気を含む出力流を生成するステップと、
を備える方法。 - 前記酸化材料、前記炭素含有材料、および、前記溶融プールを反応させて、水素を含有する蒸気を生成する前記ステップは、以下の平衡反応にしたがって材料を反応させることを更に含む、
Na2CO3+2C+4H2O←→Na2CO3+2CO2+4H2
請求項1に記載の方法。 - 炭素含有材料を前記溶融プールへ導入する前記ステップは、減圧残油を前記溶融プールへ導入することを含む請求項1に記載の方法。
- 酸化材料を前記溶融プールへ導入する前記ステップは、軟水を前記溶融プールへ導入することを含む請求項3に記載の方法。
- 前記軟水と前記減圧残油とを前記溶融物へ導入する前に混合させるステップを更に備える請求項4に記載の方法。
- 前記出力流から水を抽出するとともに、当該水をリサイクルして前記反応器内の前記溶融プールへ戻すステップを更に備える請求項4に記載の方法。
- 前記水を前記溶融プールへ導入する前に前記軟水を加熱して蒸気を生成するステップを更に備える請求項4に記載の方法。
- 前記溶融プール、前記減圧残油、および、前記軟水の略均一な混合をもたらすステップを更に備える請求項4に記載の方法。
- 略均一な混合をもたらす前記ステップは、前記溶融プール、前記減圧残油、および、前記軟水を撹拌させることを更に含む請求項8に記載の方法。
- 出力流を生成する前記ステップは、前記反応器によって生成される液体と気体とを分離することを更に含む請求項1に記載の方法。
- 液体を前記反応器内に保持するとともに、前記水素に加えて少なくともメタンガスおよび二酸化炭素ガスを含む前記出力流として気流を生成するステップを更に備える請求項10に記載の方法。
- 任意の混入された固体を前記気流から分離するステップを更に備える請求項11に記載の方法。
- 前記二酸化炭素および任意の更なるガスから前記水素ガスおよび前記メタンガスを分離するステップを更に備える請求項12に記載の方法。
- 前記水素ガスから前記メタンガスを分離するステップを更に備える請求項13に記載の方法。
- 前記出力流中の任意の他の残存ガスから前記二酸化炭素ガスを分離するステップを更に備える請求項13に記載の方法。
- 融ける任意の分離された固体を溶解して、それらの固体を前記溶融プールへ戻すステップを更に備える請求項12に記載の方法。
- 前記酸化材料、前記炭素含有材料、および、前記溶融プールを約930℃以上の温度で反応させるステップを更に備える請求項1に記載の方法。
- 前記酸化材料、前記炭素含有材料、および、前記溶融プールを約13.9MPa以上の圧力で反応させるステップを更に備える請求項17に記載の方法。
- ガスを生成するためのシステムであって、
炭酸ナトリウムを含む溶融プールを有する反応器と、
前記反応器と連通する軟水の供給源と、
前記反応器と連通する減圧残油の供給源と、
を備えるシステム。 - 前記水供給源を所望の温度、所望の圧力、および、所望の流量に維持するために前記水供給源と関連する制御システムを更に備える請求項19に記載のシステム。
- 前記水供給源を所望の温度、所望の圧力、および、所望の流量に維持するために前記水供給源と関連する制御システムを更に備える請求項20に記載のシステム。
- 軟水の前記供給源と前記反応器との間の第1の流路と、減圧残油の前記供給源と前記反応器との間の第2の流路とを更に備え、前記第1の流路および前記第2の流路は、水および減圧残油が前記反応器の前記溶融プールに入る前に前記水供給源により与えられる水と前記減圧残油供給源により与えられる減圧残油との混合を収容する請求項19に記載のシステム。
- 前記反応器により出力として生成される気体、液体、および、固体を分離するように構成される分離システムを更に備える請求項19に記載のシステム。
- 前記分離システムは、水素、メタン、および、二酸化炭素の出力ガス流を生成するように構成される請求項23に記載のシステム。
- 前記分離システムは、前記反応器の出力から水を抽出するとともに、その抽出水をリサイクルして前記水供給源に戻すように構成される請求項23に記載のシステム。
- 前記分離システムは、前記反応器の出力の任意の可溶性固体を溶解させるとともに、その溶解された固体を前記溶融プールへとリサイクルするように構成される請求項23に記載のシステム。
- 前記反応器は、前記溶融プールと該溶融プールに加えられる任意の軟水および減圧残油との略均一な混合を維持して、以下の平衡式に示される化学反応を行なうように構成される、
Na2CO3+2C+4H2O←→Na2CO3+2CO2+4H2
請求項19に記載のシステム。 - 前記溶融プールと該溶融プールに加えられる任意の軟水および減圧残油とが約930℃の温度に維持される請求項19に記載のシステム。
- 前記溶融プールと該溶融プールに加えられる任意の軟水および減圧残油とが約13.9MPaの圧力に維持される請求項28に記載のシステム。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US13/188,167 | 2011-07-21 | ||
US13/188,167 US8685281B2 (en) | 2011-07-21 | 2011-07-21 | System and process for the production of syngas and fuel gasses |
PCT/US2012/038276 WO2013012473A2 (en) | 2011-07-21 | 2012-05-17 | System and process for the production of syngas and fuel gasses |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014525956A true JP2014525956A (ja) | 2014-10-02 |
Family
ID=47555157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014521618A Pending JP2014525956A (ja) | 2011-07-21 | 2012-05-17 | 合成ガスおよび燃料ガスの生成のためのシステムおよびプロセス |
Country Status (11)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US8685281B2 (ja) |
EP (1) | EP2734467A4 (ja) |
JP (1) | JP2014525956A (ja) |
KR (1) | KR20140067009A (ja) |
CN (1) | CN103874651A (ja) |
AU (1) | AU2012284513A1 (ja) |
BR (1) | BR112014001432A2 (ja) |
CA (1) | CA2841260A1 (ja) |
IN (1) | IN2014DN00087A (ja) |
MX (1) | MX2014000587A (ja) |
WO (1) | WO2013012473A2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9114984B2 (en) | 2012-06-25 | 2015-08-25 | Battelle Energy Alliance Llc | System and process for upgrading hydrocarbons |
CA2881187C (en) | 2012-08-07 | 2016-03-29 | Justin LANGLEY | Method for the integration of carbochlorination into a staged reforming operation as an alternative to direct residue oxidation for the recovery of valuable metals |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3252774A (en) * | 1962-06-11 | 1966-05-24 | Pullman Inc | Production of hydrogen-containing gases |
JPS50123105A (ja) * | 1974-03-15 | 1975-09-27 | ||
JPS5323302A (en) * | 1976-08-18 | 1978-03-03 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | Thermal cracking of hydrocarbons |
JPS54144302A (en) * | 1978-04-28 | 1979-11-10 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | Method and apparatus for preparation of olefins |
JP2003155486A (ja) * | 2001-11-20 | 2003-05-30 | Nkk Corp | 石炭ガス化方法 |
JP2007333278A (ja) * | 2006-06-14 | 2007-12-27 | Kajima Corp | 蒸発装置 |
JP2008101066A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | 燃料ガス精製設備及び発電設備 |
US20110089377A1 (en) * | 2009-10-19 | 2011-04-21 | Battelle Energy Alliance, Llc | Molten metal reactor and method of forming hydrogen, carbon monoxide and carbon dioxide using the molten alkaline metal reactor |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2754187A (en) * | 1952-12-02 | 1956-07-10 | Houdry Process Corp | Production of synthesis gas |
US3567412A (en) * | 1968-08-12 | 1971-03-02 | Pullman Inc | Gasification of carbonaceous fuels |
US3948759A (en) * | 1973-03-28 | 1976-04-06 | Exxon Research And Engineering Company | Visbreaking a heavy hydrocarbon feedstock in a regenerable molten medium in the presence of hydrogen |
US3876527A (en) | 1973-03-28 | 1975-04-08 | Exxon Research Engineering Co | Hydrocarbon cracking in a regenerable molten medium |
US3916617A (en) | 1974-03-29 | 1975-11-04 | Rockwell International Corp | Process for production of low BTU gas |
US4017271A (en) * | 1975-06-19 | 1977-04-12 | Rockwell International Corporation | Process for production of synthesis gas |
US4092236A (en) | 1976-08-30 | 1978-05-30 | Rockwell International Corporation | Molten salt hydroconversion process |
US4367077A (en) * | 1981-04-20 | 1983-01-04 | Air Products And Chemicals, Inc. | Integrated hydrogasification process for topped crude oil |
US7279077B2 (en) | 2003-10-13 | 2007-10-09 | Bettelle Energy Alliance, Llc | Method of forming a chemical composition |
US7078012B2 (en) | 2003-10-14 | 2006-07-18 | Eattelle Energy Alliance, Llc | Method of producing a high pressure gas |
US7153489B2 (en) | 2004-02-13 | 2006-12-26 | Battelle Energy Alliance, Llc | Method of producing hydrogen |
US7665328B2 (en) | 2004-02-13 | 2010-02-23 | Battelle Energy Alliance, Llc | Method of producing hydrogen, and rendering a contaminated biomass inert |
US7294323B2 (en) | 2004-02-13 | 2007-11-13 | Battelle Energy Alliance, Llc | Method of producing a chemical hydride |
DE602006020314D1 (de) | 2005-10-24 | 2011-04-07 | Shell Int Research | Verfahren zur filterung eines in einem in-situ-wärmebehandlungsprozess erzeugten flüssigkeitsstroms |
US20080141591A1 (en) | 2006-12-19 | 2008-06-19 | Simulent Inc. | Gasification of sulfur-containing carbonaceous fuels |
US20090074656A1 (en) | 2007-09-18 | 2009-03-19 | Calvin Billings | Process for production of hydrogen from coal and other fossil fuels |
JP4999907B2 (ja) * | 2009-11-13 | 2012-08-15 | 民朗 金辺 | 水素ガス製造方法 |
US9187325B2 (en) | 2011-07-21 | 2015-11-17 | Battelle Energy Alliance Llc | Molten salt rolling bubble column, reactors utilizing same and related methods |
US9216401B2 (en) | 2011-07-21 | 2015-12-22 | Battelle Energy Alliance Llc | Bell column downtube, reactors utilizing same and related methods |
-
2011
- 2011-07-21 US US13/188,167 patent/US8685281B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2012
- 2012-05-17 KR KR1020147004479A patent/KR20140067009A/ko not_active Application Discontinuation
- 2012-05-17 WO PCT/US2012/038276 patent/WO2013012473A2/en active Application Filing
- 2012-05-17 CN CN201280036168.7A patent/CN103874651A/zh active Pending
- 2012-05-17 EP EP12814265.0A patent/EP2734467A4/en not_active Withdrawn
- 2012-05-17 BR BR112014001432A patent/BR112014001432A2/pt not_active IP Right Cessation
- 2012-05-17 CA CA2841260A patent/CA2841260A1/en not_active Abandoned
- 2012-05-17 JP JP2014521618A patent/JP2014525956A/ja active Pending
- 2012-05-17 MX MX2014000587A patent/MX2014000587A/es not_active Application Discontinuation
- 2012-05-17 AU AU2012284513A patent/AU2012284513A1/en not_active Abandoned
- 2012-05-17 IN IN87DEN2014 patent/IN2014DN00087A/en unknown
-
2014
- 2014-02-06 US US14/174,561 patent/US9011725B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3252774A (en) * | 1962-06-11 | 1966-05-24 | Pullman Inc | Production of hydrogen-containing gases |
JPS50123105A (ja) * | 1974-03-15 | 1975-09-27 | ||
JPS5323302A (en) * | 1976-08-18 | 1978-03-03 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | Thermal cracking of hydrocarbons |
JPS54144302A (en) * | 1978-04-28 | 1979-11-10 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | Method and apparatus for preparation of olefins |
JP2003155486A (ja) * | 2001-11-20 | 2003-05-30 | Nkk Corp | 石炭ガス化方法 |
JP2007333278A (ja) * | 2006-06-14 | 2007-12-27 | Kajima Corp | 蒸発装置 |
JP2008101066A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | 燃料ガス精製設備及び発電設備 |
US20110089377A1 (en) * | 2009-10-19 | 2011-04-21 | Battelle Energy Alliance, Llc | Molten metal reactor and method of forming hydrogen, carbon monoxide and carbon dioxide using the molten alkaline metal reactor |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
"第2部 副原料", 新めんの本, JPN6016002386, ISSN: 0003240979 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20130020538A1 (en) | 2013-01-24 |
EP2734467A4 (en) | 2015-08-05 |
BR112014001432A2 (pt) | 2017-02-21 |
EP2734467A2 (en) | 2014-05-28 |
US20140150342A1 (en) | 2014-06-05 |
US8685281B2 (en) | 2014-04-01 |
AU2012284513A1 (en) | 2014-02-06 |
CA2841260A1 (en) | 2013-01-24 |
IN2014DN00087A (ja) | 2015-05-15 |
US9011725B2 (en) | 2015-04-21 |
WO2013012473A2 (en) | 2013-01-24 |
WO2013012473A3 (en) | 2014-05-08 |
CN103874651A (zh) | 2014-06-18 |
MX2014000587A (es) | 2014-04-30 |
KR20140067009A (ko) | 2014-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6016868A (en) | Production of synthetic crude oil from heavy hydrocarbons recovered by in situ hydrovisbreaking | |
CA2727766C (en) | Carbon removal from an integrated thermal recovery process | |
EA008755B1 (ru) | Способ производства и облагораживания нефти | |
BR112013027115B1 (pt) | processo para o aprimoramento de betume e óleo pesado | |
US8673131B2 (en) | Integrated sequence of methods for extracting and processing extra-heavy or bituminous crude oil with CO2 capture | |
US9109167B2 (en) | Integrated process for treatment and gasification of bituminous feedstocks by chemical looping combustion | |
Lazzaroni et al. | Design and simulation of a petcoke gasification polygeneration plant integrated with a bitumen extraction and upgrading facility and net energy analysis | |
JP2014525956A (ja) | 合成ガスおよび燃料ガスの生成のためのシステムおよびプロセス | |
RU2734821C2 (ru) | Способ получения синтез-газа | |
US20140014558A1 (en) | Integrated Oil Production and Upgrading Using Molten Alkali Metal | |
Javan-Bari et al. | Simulation and multi-objective optimization of liquid hydrocarbons production by coupling Blast Furnace Gas with Coke Oven Gas of steelwork | |
CA2806044C (en) | Integrated xtl and in-situ oil sands extraction processes | |
Heal et al. | North West sturgeon refinery project overview-carbon capture through innovative commercial structuring in the canadian oil sands | |
Shi et al. | In-situ upgrading of heavy crude oils inspired by ex-situ petroleum refining processes | |
CA2822455C (en) | Integrated xtl and open pit oil sands mining processes | |
US9114984B2 (en) | System and process for upgrading hydrocarbons | |
Bingham et al. | System and Process for Upgrading Hydrocarbons | |
Cunningham et al. | Plasma ARC furnace with supercritical CO 2 heat recovery | |
LAZZARONI | Modeling the energy infrastructure for Alberta's oil sands industry: current technology vs petcoke gasification | |
Alkan et al. | Hydrogen from Depleted/Depleting Hydrocarbon Reservoirs: An Engineering Overview | |
Elkamel et al. | Carbon Management and Hydrogen Requirements in Oil Sands Operations | |
Slimane et al. | Production of hydrogen by superadiabatic decomposition of hydrogen sulfide-final technical report for the period june 1, 1999-September 30, 2000 | |
DISTRiBi et al. | COAL LIBOEFACTIOB COMMERCIAL PLANT | |
Frauen et al. | Method for treatment of tar-bearing fuel gas | |
Marano | Refinery Technology Profiles |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150313 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160126 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160823 |