JP2008100786A - シート処理装置と画像形成装置 - Google Patents

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Naoto Saeki
直人 佐伯
Atsushi Takada
篤 高田
Isao Itagaki
勲 板垣
Kouji Minobe
浩二 見延
Naoyasu Funada
尚康 舟田
Yasunori Shimakawa
康則 島川
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Abstract

【課題】画像形成装置に簡単に設置することができ、しかも狭いスペースにも配置可能で、多くのシートを積載することを可能とする。
【解決手段】シート処理装置300は、シート排出方向の下流側が上り勾配に傾斜した画像形成装置150のトレイ154に設けられて、画像形成装置150から搬送されてきたシートを処理した後、シートをトレイ154に排出するようになっている。シート処理装置300は、処理をされてからトレイ154に排出されるシートが、トレイ154に排出される前に積載される処理トレイ205を備え、処理トレイ205シート積載面205Aが、トレイ154の傾斜したトレイ傾斜部154Aと平行に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートを処理するシート処理装置と、このシート処理装置を備えた画像形成装置とに関する。
画像形成装置は、シートに画像を形成する装置である。画像形成装置には、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機能を備えた複合機器等がある。画像形成装置は、シートに画像を形成する装置本体に、画像形成されたシートを処理するシート処理装置を備えているものがある(特許文献1)。
このため、シート処理装置は、購入選択肢(いわゆるオプション)として接続されて使用されるタイプのものがある。シート処理装置は、シート束の縁を揃える(以下、「整合」という)処理、あるいは整合したシート束を綴じるステープル処理等を行うようになっている。
図33は、特許文献1に開示されている画像形成装置を示している。画像形成装置900の装置本体900Aには、排出口902から排出されたシートが積載されるベルト状のシート積載トレイ918が形成されている。このシート積載トレイ918は、高さの低い第1載置部918bと、高さの高い第2載置部918aと、両方の載置部を接続する斜面部918cとで形成されている。第1載置部918bは、シート処理装置950が着脱できるようになっている。シート処理装置950は、排出口902から送り出されるシートPを受け入れる。そして、シート処理装置950は、シートを水平な支持部951上で支持して、不図示の処理部によって処理し、シート積載トレイ918に排出するようになっている。
特許第3667211号公報
しかし、従来のシート処理装置950は、水平にシートを排出するため、シートが早めに第1載置部918aに接触して、湾曲(カール)して、後続シートの積載の妨げになることがあった。
また、従来のシート処理装置は、水平なベルト状のシート積載トレイ918にシートを積載するようになっているので、シートの後端整合を行うのが困難であった。
また、シートの積載性の悪いシート処理装置を備えた画像形成装置は、シートの画像形成効率が悪かった。
本発明は、シートの積載性を向上させるとともに、シートの後端整合を容易に行えるシート処理装置を提供することにある。
本発明は、シートの積載性を向上させたシート処理装置を備えて、シートの画像形成効率を高めた画像形成装置を提供することになる。
本発明のシート処理装置は、シート排出方向の下流側が上り勾配に傾斜した画像形成装置のシート積載手段に設けられて、前記画像形成装置から搬送されてきたシートを処理した後、前記シートを前記シート積載手段に排出するシート処理装置であって、前記処理をされてから前記シート積載手段に排出されるシートが、前記シート積載手段に排出される前に積載される中間積載手段を備え、前記中間積載手段のシート積載面が、前記シート積載手段の傾斜したシート積載面と平行である、ことを特徴としている。
本発明のシート処理装置は、前記画像形成装置から排出される前記シートを案内する案内パスを備え、前記案内パスが、前記シート積載手段の傾斜したシート積載面と平行に設けられている、ことを特徴としている。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像を形成されてから排出されたシートが積載されるシート積載手段と、を備え、前記シート積載手段にシート処理装置が設けられており、前記シート処理装置が、上記いずれかのシート処理装置である、ことを特徴としている。
本発明のシート処理装置は、中間積載手段のシート積載面を画像形成装置のシート積載手段の傾斜したシート積載面に対して平行な斜めにしてあるので、シートの後端を整合して画像形成装置のシート積載手段に排出することができる。
本発明のシート処理装置は、案内パスと中間積載手段を画像形成装置のシート積載手段の傾斜したシート積載面に対して平行な斜めにしてあるので、シートを中間積載手段に積載するとき、シートを斜め上方に排出することができる。
したがって、本発明のシート処理装置は、案内パスから中間積載手段に排出するシートにカールを生じさせることが少なくなる。このとき、シートの下流端が画像形成装置のシート積載手段に積載されるようなことがあっても、シートは斜め上方に排出されているため、カールすることが少ない。よって、本発明のシート処理装置は、シートの積載性を向上させることができる。また、シートの排出性も向上させることができる。
本発明の画像形成装置は、シートの積載性と排出性を向上させたシート処理装置を備えているので、シートの画像形成効率を高めることができる。
本発明のシート処理装置と、このシート処理装置を装置本体に備えた画像形成装置とを図に基づいて説明する。
なお、実施形態の説明において、シート搬送方向とは、図1の左右方向のことである。シート排出方向とは、図1の左から右への方向を言う。シートの後端とは、シート搬送方向上流側の縁のことであり、上流端と言う場合もある。シートの先端とは、シート搬送方向下流側の縁のことであり、下流端と言う場合もある。シートの側端とは、シート搬送方向に沿った縁のことである。シートの幅方向とは、シート搬送方向に対して直角でシートの表面に沿った方向のことである。上下方向とは、図1の上下方向のことである。なお、各図において、矢印Xはシート搬送方向を示している。矢印Yはシートの幅方向を示している。矢印Z方向は上下方向を示している。
(シート処理装置と画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。画像形成装置150は、シートに画像を形成する装置である。画像形成装置150には、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機等がある。画像形成装置150は、シートに画像を形成する装置本体150Aに、画像が形成されたシートを処理するシート処理装置300を備えている。
シート処理装置300は、画像形成装置の装置本体150Aに購入選択肢(いわゆるオプション)として接続されている。なお、シート処理装置300は、装置本体150Aに内蔵されていてもよい。シート処理装置300は、シート束の縁を揃える(以下、「整合」という)処理をするようになっている。
画像形成装置150の装置本体150Aは、外部からの情報に基づいてシートに画像を形成するようになっている。装置本体150Aは、下部に、シートを収納したシートカセット151を図1の右方向に引き出し自在に装備されている。シートカセット151のシートSは、ピックアップローラ261によってシートカセット151から送り出されて、搬送ローラ対262、レジストローラ対263によって、画像形成手段である例えば感光体ドラム264と転写ローラ265との間に送り込まれる。感光体ドラム264には、予めトナー画像が形成されている。このため、感光体ドラム264のトナー画像がシートに転写される。トナー画像を転写されたシートSは、定着器266によってトナー画像を定着されてから、排紙ローラ対153によって、シート処理装置300に送り込まれる。そして、シート処理装置300で処理されたシートはトレイ154に排出される。
トレイ154は、シート排出方向の下流側が高い傾斜したシート積載面である例えばトレイ傾斜部154Aと、これに続く水平なシート積載面であるトレイ水平部154Bとで形成されている。
装置本体150Aとシート処理装置300は、装置本体150Aに設けられた操作パネル152をユーザが操作することによって、作動するようになっている。装置本体150Aの制御は、制御部140によって行われる。
シート処理装置300の処理トレイ205のシート積載面205A(図2)は、トレイ傾斜部154Aに対し略平行に形成されている。また、ステイプラユニット254(図1)を、トレイ傾斜部154Aに対しステイプラユニット254の取り付け面254Aが略平行になるように形成されている。さらに、案内パス268が、シート排出方向下流側に向かってシートの下流側先端が上昇するように形成されている。すなわち、トレイ傾斜部(シート積載面)154Aに対して平行に形成されている。シート処理装置300を画像形成装置150のトレイ傾斜部154Aにこのように配置することにより、簡単に着脱が可能になるとともに、トレイの形状を大幅に変更したりせず、高さ方向が狭いスペースに設置が可能になる。
また、案内パス268と、処理トレイ205のシート積載面205Aと、ステイプラ254の取り付け面254Aとをトレイ傾斜部154Aに対して略平行にしてあるので、トレイ傾斜部154Aに対するシート積載面205Aの高さを高くすることができる。よって、多くのシートをトレイ154に積載することができる。
(シート処理装置)
図2は、本発明の実施形態におけるシート処理装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
図1において、シート処理装置300は、装置本体150Aからシート受入部201で受け入れたシートを、処理トレイ205上で束状にして、シートの後端と、側端とを整合して、装置本体150A上のトレイ154に排出するようになっている。
図1、図2において、シート受入部201は、装置本体150Aの排紙ローラ対153から排出されたシートSを受け取る部分である。このシート受入部201に排出されたシートSは、入口センサ202に検知された後、搬送ローラ対203(203a,203b)、及び処理ローラ204に搬送されて、処理トレイ205上に排出される。
シートを処理トレイ205に排出する搬送ローラ対203は、駆動ローラ203aと、従動ローラ203bとで構成されている。駆動ローラ203aは、図4に示すように、搬送モータ206から、搬送モータ206に取り付けられている搬送モータギア207、搬送プーリギア208、搬送ベルト209、搬送プーリ210を介して回転力を得て、駆動回転するようになっている。
なお、図4は、シート処理装置において、上半分を取り除いた斜視図であるが、駆動ローラ203aは下半分側に設けられている。
移動手段である例えば処理ローラ204は、円筒部材で構成されて、外周部がゴムもしくは発泡体等ゴムに近い弾性を持った弾性体で形成されている。図8、図15、図16に示すように、処理ローラ204は、処理ローラホルダ211に保持されている。処理ローラホルダ211は、昇降ギア213(図7)のカム部213aに押されて、ローラホルダ軸212を中心に上下方向へ回転できるようになっている。この動作は、詳細に後述する。
処理ローラ204は、処理ローラホルダ211によって、シート上を下流側または上流側へ移動するときにはシートと共に移動し、回転しないようになっている。また、本実施形態では、処理ローラ204は、処理ローラホルダ211によって、シートが無い状態での処理トレイ205上を下流側へ移動するときには回転し、上流側へ移動するときには回転しないようになっている。これは、仮に、シートが無い場合、処理ローラ204が回転せずに下流側に移動すると、本実施形態では、処理ローラ204、処理ローラホルダ211の配置、構成により、処理ローラホルダ211が処理ローラ204を押して処理トレイ205上を滑らせることになる。このため、シートがある場合と比較して、処理ローラホルダ211に強い圧縮力が作用して、処理ローラホルダ211が変形する虞があるからである。すなわち、処理ローラ204には例えばトルクリミッタ等の機構で、ある所定の回転力以上の力が作用されると回転するように構成されている。さらに、シートがある場合、シート上を処理ローラ204が上流側に移動するとき処理ローラ204が回転すると、シートを上流側に搬送することができなくなり、シートの後端を整合する後端規制板242(図1)に当接させて後端整合を行えなくなるからである。処理ローラ204が上流側へ移動するときには回転しなくても、処理ローラホルダ211が処理ローラ204を引っ張って処理トレイ205上を滑らせるので、処理ローラホルダ211には逃げる方向で引っ張り力が作用する。このため、処理ローラホルダ211が殆んど変形する虞がない。なお、処理ローラ204、処理ローラホルダ211、処理トレイ205の材質、配置、構成によっては処理ローラホルダ211に作用する負荷を小さくすることが可能であり、処理ローラ204を回転させなくても、また処理ローラ204はローラ形状である必要はなく例えば板状の形状でも実施可能である。
図2において、処理ローラ204は、搬送ローラ対203がシートSを処理トレイ205に搬送するとき、上方に待避している。このため、シートSは処理ローラ204に邪魔されることなく処理トレイ205上に排出される。
処理トレイ205に排出されたシートを整合する処理ローラ204の動作を説明する。処理ローラ204は処理ローラホルダ211と一体となって作動する。その作動力は、図4のTDモータ216から得ている。TDモータ216は、図2に示す処理トレイ205及び下ガイド215の下側に設置されている
図5乃至図7において、駆動力伝達方向選択手段である例えば駆動力伝達方向選択機構270は、TDモータ216の回転力を処理ローラ作動機構271と、押さえ作動機構272とに選択的に伝達するようになっている。なお、駆動力伝達方向選択機構270は、ギアを有しているが、TDモータ216の回転方向によって、回転力を処理ローラ作動機構271と、押さえ作動機構272とに選択的に回転力を伝達するクラッチであってもよい。
処理ローラ作動機構271は、処理ローラ204を上下動、シート搬送方向への移動、シート幅方向への移動をさせる機構である。処理ローラ作動機構271は、駆動力伝達手段である例えば歯車列273、下駆動ベルト226等と、運動方向変更手段である例えばカム部213a、昇降作動軸ユニット214(図15)、ピン部233a、カム部235a(図10)、ピン部231a、カム部237a(図13)等で構成されている。処理ローラ作動機構271と処理ローラ204は、整合手段の構成の一例である。
押さえ作動機構272は、排出手段である例えば爪249(図17乃至図20)、トレイ紙押さえ251とを上下動させる機構である。
駆動力伝達方向選択機構270のギアボックス217には、第1アイドラギア218、第2アイドラギア219、及び第3アイドラギア220が設けられている。ギアばね221は、第1アイドラギア218をギアボックス217に押し付けている。ギアばね221は、ギアボックス217に固定されているばね押さえ222によって、抜け止めされている。また、ギアボックス217は第3アイドラギア220を貫通している軸220aを中心に回転できるようになっている。駆動力伝達方向選択機構270は、ギアボックス217、ギア218,219,220、ギアばね221、ばね押さえ222等で構成されている。
図6において、TDモータ216に設けられたTDモータギア224がTDモータ216によって矢印A方向に回転する。すると、第1アイドラギア218とギアボックス217との摩擦力により、ギアボックス217が第3アイドラギア220を貫通している軸220aを中心に矢印B方向に回転する。そして、第2アイドラギア219が、第4アイドラギア223に噛合する。すると、TDモータ216の駆動力が、TDモータギア224、第3アイドラギア220、第2アイドラギア219、第4アイドラギア223を介しプーリギア225のギア部225aに伝達される。
また、図7に示すように、プーリギア225のプーリ部225bと下駆動プーリ227には、下駆動ベルト226が設けられている。TDモータ216(図4)の駆動力は、第4アイドラギア223(図6)、プーリギア225、下駆動ベルト226、下駆動プーリ227、上下駆動軸228、上駆動ギア229、位置ギア230、CRスライドギア231、昇降ギア213、アイドラギア232を介しFRスライドギア233に伝達される。
図7において、下駆動ベルト226と、ギア229乃至233,213との間には、図1に示す案内パス268が配設してある。案内手段である例えば案内パス268は、シート受入部201に受け入れたシートを中間積載手段である例えば処理トレイ205に案内するようになっている。したがって、案内パス268の下側に駆動手段である例えばTDモータ216が配設され、案内パス268の上側に回転部材である例えばギア229乃至233,213が配設されていることになる。これによって、シート処理装置300を薄型にすることができる。しかも、平たいギア229乃至233,213をシート幅方向に直列に配列してあるので、シート処理装置300を容易に薄型にすることができる。
位置ギア230には、センサ検知部230aが設けられている。位置ギア230のホームポジションは、処理ローラ位置センサ234がセンサ検知部230aを検知して検知される。固定部材に配列された歯車列273の位置ギア230、CRスライドギア231、昇降ギア213、アイドラギア232、FRスライドギア233は、同じモジュールで同じ数の歯が形成されている。このため、位置ギア230が1回転すると、CRスライドギア231、昇降ギア213、アイドラギア232、FRスライドギア233も同じように1回転するようになっている。
図8において、搬送方向作動手段である例えばローラホルダガイド235は、FRスライドギア233の下方に位置して、ガイド板236を案内にしてシート搬送方向に往復移動できるようになっている。ガイド板236は、シート搬送方向に沿った向きに固定部材に固定されている。ローラホルダガイド235には、シート幅方向に沿った向きのローラホルダ軸212が固定されている。このため、ローラホルダガイド235とローラホルダ軸212は、ガイド板236を案内にしてシート搬送方向に移動するが、ガイド板236に規制されてシート幅方向へは移動することができない。ローラホルダ軸212には、上下方向作動手段である例えば処理ローラホルダ211が上下方向に回転自在に、かつシート幅方向に移動自在に設けられている。処理ローラホルダ211には、処理ローラ204が設けられている。
したがって、ローラホルダガイド235がガイド板236を案内にしてシート搬送方向に往復移動すると、ローラホルダ軸212、処理ローラホルダ211、及び処理ローラ204も同方向に一体に往復移動するようになっている。なお、処理ローラホルダ211が上下方向に回転するとき、一緒に上下方向に回転するのは、処理ローラホルダ211に設けられた処理ローラ204のみである。
また、図8において、CRスライドホルダ237は、CRスライド板238を案内にして、シートの幅方向に往復移動できるようになっている。CRスライド板238は、固定部材にシート幅方向に沿った向きに固定されている。図12に示すように、CRスライドホルダ237は、CRスライドホルダ237に設けた1対の連結片237bと、処理ローラホルダ211に設けた1つの連結片211aとの係合によって、処理ローラホルダ211とシート幅方向で連結されている。処理ローラホルダ211とCRスライドホルダ237は、幅方向作動手段の一例である。
したがって、CRスライドホルダ237は、CRスライド板238を案内にしてシート幅方向に移動すると、処理ローラホルダ211も一体になって、ローラホルダ軸212を案内にして移動する。しかし、処理ローラホルダ211がシート搬送方向に移動したり、上下方向に回転したりしても、CRスライドホルダ237は、1つの連結片211aと1対の連結片237bとの係合によって、同方向に移動したり、回転したりしないようになっている。
(処理ローラ204のシート搬送方向への往復移動)
図9に示すように、ローラホルダガイド235には溝状のカム部235aが形成されている。位置ギア230がホームポジションにいるとき、FRスライドギア233のピン部233aと、ローラホルダガイド235に形成されているカム部235aの位置関係は図10(a)のようになっている。
図10(b)は、図7、図8の位置ギア230がホームポジションから45度回転したときのFRスライドギア233の位置を示した図である。TDモータ216の回転にともない、位置ギア230が90度回転するまでに、FRスライドギア233のピン部233aがローラホルダガイド235のカム部235aに作用する。このため、ローラホルダガイド235は、固定のガイド板236を案内にして、矢印のシート排出方向(シート搬送方向の下流側)に移動させられ、ローラホルダ軸212、処理ローラ204を同方向に移動させる。
図11(a)は、位置ギア230がホームポジションから135度回転したときのFRスライドギア233の位置を示した図である。位置ギア230がホームポジションから180度回転するまでに、FRスライドギア233のピン部233aがローラホルダガイド235のカム部235aとの関係によって、処理ローラ204が矢印のようにシート排出方向とは逆方向の上流側に移動する。
図11(b)は、位置ギア230がホームポジションから225度回転したときのFRスライドギア233の位置を示した図である。位置ギア230がホームポジションから180度乃至360度の間を回転しているとき、FRスライドギア233のピン部233aがローラホルダガイド235のカム部235aにおける半円溝部を移動する。このため、ローラホルダガイド235は上流側で同じ位置に停止される。すなわち、処理ローラ204が、シート搬送方向のホームポジションに戻ったことになる。
(処理ローラ204のシート幅方向への往復移動)
図12に示すように、CRスライドホルダ237には溝状のカム部237aが形成されている。位置ギア230がホームポジションにいるとき、CRスライドギア231のピン部231aと、CRスライドホルダ237に形成されているカム部237aの位置関係は図13(a)のようになっている。CRスライドホルダ237は、図8に示すように、CRスライドギア231の下方に位置し、CRスライド板238に案内されてシート排出方向に対して直角の、シート幅方向を往復するようになっている。
TDモータ216の回転にともない、位置ギア230が195度回転する間に、CRスライドギア231のピン部231aは、図13(a)の状態から図13(b)の状態に、CRスライドホルダ237のカム部237aにおける半円溝部を移動する。CRスライドホルダ237はホームポジションに固定されている。図13(a)は、位置ギア230がホームポジションにいるときのCRスライドギア231の位置を示した図である。図13(b)は、位置ギア230がホームポジションから195度回転したときの、CRスライドギア231の位置を示した図である。
そして、位置ギア230がホームポジションから195度乃至270度回転する間に、図13(c)に示すように、CRスライドギア231のピン部231aがCRスライドホルダ237のカム部237aに作用する。すると、CRスライドホルダ237がCRスライド板238を案内にして整合手段である例えば幅規制板239(図3)側に移動し、処理ローラホルダ211に設けてある処理ローラ204も同方向へ移動する。図13(c)は、位置ギア230がホープポジションから225度回転したときの、CRスライドギア231の位置を示す図である。図14(a)は、位置ギア230がホームポジションから270度回転したときの、CRスライドギア231やCRスライド板238の位置を示した図である。
さらに、位置ギア230がホームポジションから270度乃至360度回転する。すると、CRスライドギア231のピン部231aが、図14(b)のように、CRスライドホルダ237のカム部237aに作用して、処理ローラ204は、幅規制板239から離れてホームポジションに戻る。図14(b)は、位置ギア230がホームポジションから315度の回転したときの、CRスライドギア231の位置を示した図である。
(処理ローラ204の上下往復移動)
図15において、昇降作用軸ユニット214は、固定の軸受214dにスラスト方向に移動規制されて回転自在に支持された昇降作用軸214aと、昇降作用軸214aからラジアル方向に突出した作用片214b及びカム受け片214cとで構成されている。
位置ギア230がホームポジションにいるとき、図15、図16(a)に示すように、昇降ギア213のカム部213aがカム受け片214cを押し下げている。このため、作用片214bが処理ローラホルダ211のレバー部211aを押し下げている。この結果、処理ローラホルダ211は、ローラホルダ軸212を中心にして図15において右回転し、処理ローラ204を処理トレイ205に搬送されるシートの邪魔にならない上方に待避させている。なお、図16に示すように、作用片214bは、処理ローラホルダ211がシート幅方向のどの位置にいても、処理ローラホルダ211に当接できる長さを有している。
位置ギア230がホームポジションから10度回転すると、FRスライドギア233のピン部233aによりローラホルダガイド235、ローラホルダ軸212、処理ローラホルダ211を介して処理ローラ204が下流側に移動する。これと同時に、図16(b)に示すように、昇降ギア213のカム部213aがカム受け片214cから離れて、処理ローラホルダ211と処理ローラ204とが自重落下する。そして、位置ギア230の位置がホームポジションから270度回転した位置の少し手前から図16(c)に示すように、昇降ギア213のカム部213aがカム受け片214cに対して押し付けを開始する。その後、位置ギア230がホームポジションから270度乃至360度の位置を回転している最中に、昇降ギア213のカム部213aがカム受け片214cを押圧して、処理ローラホルダ211と処理ローラ204を上方に待避させる。
(処理ローラ204の上下往復移動、シート搬送方向への往復移動、幅方向への往復移動)
図30において、位置ギア230がホームポジションから90度回転するとき、処理ローラ204は自重落下しながらシート排出方向に移動する。位置ギア230がホームポジションから90度乃至180度に回転するとき、処理ローラ204は落下した状態のままシート搬送方向の上流側に移動する。位置ギア230がホームポジションから180度乃至270度に回転するとき、処理ローラ204は落下した状態のまま幅規制板239に近づく。位置ギア230がホームポジションから270度乃至360に回転するとき、処理ローラ204は上方に待避しながら幅規制板239から離れる方向に移動する。
(爪241aの上下動作)
図18において、固定部材に設けられたクランプソレノイド240は、固定部材に回転自在に支持された爪軸241を回転させるようになっている。図24(a)、(b)に示すように、搬送ローラ対203や処理ローラ204がシートSを排出搬送しているとき、クランプソレノイド240(図18)はオフになっている。クランプソレノイド240がオフで、かつ処理トレイ205に既にシートが積載されている場合、爪軸241(図18)の爪241aが、爪軸ばね243の牽引力によってそのシートの上流端部を処理トレイ205に押さえ付けている。このため、処理トレイ205に既に積載されているシートは、次に送られてくるシートによって連れ送りされることがない。
爪241aが爪軸ばね243の牽引力によってシートを処理トレイ205に押さえ付けているとき、クランプソレノイド240は、位置ギア230がホームポジションから90度回転して、処理ローラ204が落下し、シートを若干排出方向に搬送した後に、オンになる。クランプソレノイド240は、オンになると、爪軸ばね243に抗して爪軸241の爪241aを上方へ回動させて、後端規制板242にシートの後端を受け入れ易くする。
そして、位置ギア230がホームポジションから90度乃至270度回転する間に、処理ローラ204は、上流側へ移動して、シートの後端を後端規制板242に突き当てる(図25(b)、図26(a))。なお、シートの後端を整合する整合壁である後端規制板242は、処理トレイ205のシート積載面205Aに対して直角に設けられている。その後、処理ローラ204は、幅規制板239の方に幅移動して、シートの側端を幅規制板239に突き当てる(図26(b))。処理ローラ204は、多少、幅移動を継続してシート上を滑り、シートの側端を幅規制板239に確実に突き当てる。位置ギア230がホームポジションから270度乃至360度回転する間、つまり、処理ローラ204が上方に待避してシートから離れるとき、クランプソレノイド240がオフになる(図27(a))。すると、爪軸ばね243により爪軸241が下方回動し、爪241aがシートを処理トレイ205に押さえ込む。これによって、シートは、後端と側端とを整合されて、処理トレイ205に保持されて、後続シートによる連れ送りもなく、整合が乱れることがない。
(処理トレイ205上でのシート整合動作)
図24乃至図27において、シート処理装置300は、搬送ローラ対203により、画像形成装置の装置本体150Aから受け取ったシートを処理トレイ205へ搬送する(図24(a))。シートが搬送ローラ対203のニップから抜ける前にTDモータ216(図4)が矢印A方向(図6)に回転し、処理ローラ204が落下しながら、シート排出方向(下流側)に移動して、搬送ローラ対203と同時にシートを搬送する(図24(b))。このとき、処理ローラ204は、シートを搬送する際、処理ローラホルダ211に対して回転しないようになっており、シートを確実に下流側へ搬送する。
そして、処理ローラ204は、シートSが搬送ローラ対203のニップを抜けた後も、下流側へ移動を継続して、最大移動地点に到達する(図25(a))。そして、FRスライドギア233(図11(a))のピン部233aがローラホルダガイド235のカム部235aのシート搬送方向上流側に作用するとき、処理ローラ204が後端規制板242(図1)に接近移動を開始する。同時に、クランプソレノイド240(図18)がONになって、爪軸241が回動して、爪241aが上方に退避し、後端規制板242にシートを受け入れることができるようになる。
処理ローラ204は、シートを後端規制板242に突き当て、若干量シートの上を滑って(図25(b)、図26(a))、シートの後端を後端規制板242に確実に突き当てる。その後、処理ローラ204は、幅規制板239に接近移動して、シートを幅規制板239に突き当て若干量シートの上を滑り(図26(b))、上方に待避する。そして、クランプソレノイド240(図18)がOFFになり、後端整合、幅整合(側端整合)したシートの上流側端部を爪241aが処理トレイ205に押さえ付ける(図27(a))。処理ローラ204は、上方に待避したまま、幅規制板239から離れる方向へ移動してホームポジションに戻る。位置ギア230(図7)のセンサ検知部230aが処理ローラ位置センサ234に検知されて、位置ギア230がホームポジションに戻ったことが検知されると、TDモータ216は停止する。これによって、シートの整合動作が完了する(図27(b))。
(処理トレイ205(図1)上で整合したシート束をトレイ154に排出するTDスライダ244(図17)と爪249の動作)
TDスライダ244は、下ガイド215(図2)の下方に設置されているTDモータ216(図18)により、シート排出方向に移動するようになっている。なお、TDモータ216は、処理ローラ204を作動させるときには、図6において矢印A方向に回転するが、TDスライダ244と爪249とを移動させるときには、図17(a)において逆回転の矢印C方向に回転する。
図17(a)に示すように、TDモータ216のTDモータギア224が矢印C方向に回転すると、第1アイドラギア218とギアボックス217との摩擦力により、ギアボックス217が第3アイドラギア220を貫通している軸220aを中心に矢印D方向に回転する。すなわち、駆動力伝達方向選択機構270が、押さえ作動機構272を選択する。すると、第1アイドラギア218は、センサギア245に噛合して、センサギア245を介してTDスライドギア246を回転させる。TDスライドギア246に突設されているピン部246aは、TDスライダ244に形成されているガイド用スリット部244aを介して、TDスライダ244に連結している。
したがって、図17(b)に示すように、TDスライダ244は、ピン部246aがTDスライドギア246によって円運動すると、TDスライダ板247に案内されてシート搬送方向に直線往復移動するようになっている。
図17(a)において、センサギア245には、センサ検知部245aが設けられている。センサギア245の回転位置は、固定されたTDスライダ位置センサ248がセンサ検知部245aを検知することにより検知される。センサギア245とTDスライドギア246には、同じモジュールで同じ数の歯が形成されている。このため、センサギア245が1回転すると、TDスライドギア246も1回転するようになっている。TDスライドギア246が1回転すると、TDスライドギア246に突設されているピン部246aとTDスライダ244のガイド用スリット部244aとの係合によって、TDスライダ244は1往復移動する。
図17、図18において、爪249は、TDスライダ244に上下方向に回動可能に取り付けられている。また、爪249を下方に牽引する爪ばね250が、爪249とTDスライダ244との間に設けられている。TDスライダ244のホームポジションは、センサ検知部245aがTDスライダ位置センサ248によって検知されてセンサギア245が回転停止しているときの位置である。TDスライダ244がホームポジションにいるとき、処理トレイ205の凸部205aに爪249のレバー部249aが乗り上げて、爪249が上方に回動したままになっている。
図19に示すように、TDスライダ244(図17)の移動によりシート束SAをトレイ154(図1)に排出するとき、TDスライダ244の移動にともない、爪249のレバー部249aは、爪ばね250に引かれて、処理トレイ205の凸部205aを降りる。すると、爪249は、下方に回動して、シート押し出し部でシート束SAの上流端部を押しながら、上方から処理トレイ205に押さえ付ける。
図20において、トレイ紙押さえ251は、TDスライドギア246の下部に突設されたカム部246bの回転による紙押さえレバープレス252の移動と、トレイ紙押さえばね253の弾力とによって、上下方向に回動するようになっている。
図20(a)において、トレイ紙押さえ251は、処理トレイ205上に整合されたシート束が爪249で処理トレイ205に押し付けられながら滑ってトレイ154に排出されるまで、トレイ154に先に積載されているシート束をトレイ154に押圧している。すなわち、トレイ紙押さえ251は、図1、図18に示すように、トレイ154上に位置している。なお、処理トレイ205には、爪249がシート束を処理トレイ205に押さえ付けて、下流側に移動できるようにシート搬送方向に沿ったスリット205b(図18)が形成されている。
そして、図20(b)に示すように、シート束がトレイ154に落下する前にTDスライドギア246のカム部246bが回転して、紙押さえレバープレス252をスリット部252aと不図示のピンとの案内によって、矢印E方向に移動させる。紙押さえレバープレス252は、紙押さえばね253に抗して、移動しながらトレイ紙押さえの軸251aを回転させて、トレイ紙押さえ251を矢印G方向に回動させる。トレイ紙押さえ251は、処理トレイ205の不図示の下部空間に進入して待避する。すなわち、トレイ紙押さえ251は、シート処理装置300内に引っ込む。これによって、トレイ紙押さえ251は、後続のシート束がトレイ154に落下するのに邪魔になることがない。
シート束がトレイ154に落下すると、図20(c)に示すように、TDスライドギア246のカム部246bは、回転して、紙押さえレバープレス252に対する作用を止める。すると、紙押さえレバープレス252が紙押さえばね253のばね力により矢印F方向に移動し、トレイ紙押さえ251が矢印K方向に回転して、トレイ154上のシート束をトレイ154に押さえ付ける。
(制御ブロック図)
図21は、本実施形態のシート処理装置300における制御部の構成を示すブロック図である。CPU100は、内部にROM110を有している。ROM110には、後述する図22、図23に示す制御手順に対応するプログラム等が格納されている。CPU100は、このプログラムを読み出しながら各部の制御を行うようになっている。
CPU100は、作業用データや入力データが格納されたRAM121も有している。CPU100は、前述プログラム等に基づいてRAM121に収納されたデータを参照して制御を行うようになっている。さらに、CPU100の入力ポートには、入口センサ202(図2)、処理ローラ位置センサ234(図8)、TDスライダ位置センサ248(図6)が接続されている。
また、CPU100の出力ポートには、搬送モータ206(図4)、TDモータ216(図7)、クランプソレノイド240(図4)が接続されている。CPU100は、これらのセンサ状態に基づき、前述プログラム等に従って出力ポートに接続された各種モータ、ソレノイドの負荷を制御するようになっている。
また、CPU100はシリアルインターフェイス部(I/O)130を備えている。CPU100は、シリアルインターフェイス部(I/O)130を介して装置本体150Aの制御部140と、制御データの授受を行うとともに、制御部140から送られてくる制御データを基にして各部の制御を行うようになっている。CPU100と制御部140とは、いずれか一方が他方に組み込まれていて、一体化されていてもよい。
(シート処理装置の全体の動作説明)
次に、以上のように構成された本実施形態のシート処理装置300のシート処理動作を図24乃至図28の構成図、図21の制御ブロック図、図22及び図23に示すフローチャートに沿って説明する。
画像形成装置の装置本体150Aで画像形成動作が開始されると、シート処理装置300のCPU100(図21)は、装置本体150Aからシート排出信号を受信したか否かをチェックする(図22、S100)。ここでシート排出信号を受信した場合(S100のYES)、CPU100は、搬送モータ206(図4)をオンにし(S110)、案内パス268(図1)に設置されている搬送ローラ対203が装置本体150Aのシート排出方向にシートを搬送できるようにする。
ここで、最初のシートの先端が入口センサ202(図2)をオンにする(S120のYES)。この後、シートが搬送ローラ対203に到達する。すると、シートは、搬送ローラ対203に搬送されて、装置本体150Aの排紙ローラ対153(図1)から離れる。この結果シートの受け渡しが完了する。
搬送ローラ対203(図24(a))は、シートを処理トレイ205まで搬送する。CPU100は、搬送ローラ対203によりシートを所定量搬送させ(S130のYES)、搬送ローラ対203からシートが抜けきらないうちに、TDモータ216を回転させ、TDモータギア224(図6)を矢印A方向に回転させる。すると、処理ローラ204が落下する。処理ローラ204は、下流側へ移動して、搬送ローラ対203とでシートを下流側へ搬送する(図24(b))(S140)。その後、シートが搬送ローラ対203から抜けると、処理ローラ204のみが、シートSを下流側へ搬送する。
そして、図11に示すように、FRスライドギア233のピン部233aがローラホルダガイド235のカム部235aに作用して、図25(a)に示すように、処理ローラ204がシートを上流側へ引き戻す動作を開始する(S150のYES)。CPU100は、シートが上流側へ引き戻され始める直前に、クランプソレノイド240をオンにして(S160)、爪軸241を回転させ、爪241aを上方に回転させる。この後、処理ローラ204は、上流側へ移動して、シートを上流側へ引き戻して、シートの後端を後端規制板242に突き当てる(図25(b)、図26(a))(S170)。これにより、シートSの後端が整合されたことになる。
なお、シートの後端を後端規制板242に突き当てるときの処理ローラ204の移動量は、装置本体150Aから送られてくる際に生じるシートSの斜行を考慮して設定されている。すなわち、処理ローラ204の移動量は、画像形成装置の装置本体150Aから送られてきたシートSの搬送を止めて、スイッチバック(シート排出方向とは逆の方向の移動)を開始する最大移動地点から、後端規制板242までの距離よりもシートを若干多く搬送するように設定されている。
このため、シートSは、処理ローラ204によって、後端規制板242に当接させられる距離だけ搬送された後も、所定時間搬送されるため、後端規制板242に確実に当接させられる。なお、処理ローラ204は、シートを後端規制板242に当接させた後も移動し、シートの上を滑るようになっている。
次に、CPU100は、TDモータ216の回転を継続させて、TDモータギア224(図6)を矢印A方向へ回転を継続させる。図13に示すように、CRスライドギア231のピン部231aが、CRスライドホルダ237のカム部237aに作用して、処理ローラ204を幅規制板239の方へ移動させ(S180)、シートSの側端を幅規制板239に突き当てる。その後、処理ローラ204がシート上を滑る。これにより、シートSの側端が整合されたことになる。
そして、図15、図16(a)に示すように、昇降ギア213のカム部213aが昇降作用軸ユニット214のカム受け片214cを押し下げ始める。すると、処理ローラホルダ211が上方に回転して、処理ローラ204を上方へ移動させ、シートから離れさせる。図14に示すように、CRスライドギア231の回転によって、処理ローラ204は、シートから上方へ離れたまま、幅規制板239から離れる方向へ移動する(S190のYES)。このとき、CPU100は、クランプソレノイド240をオフにする(S200)。爪241a(図2)は、下方に回転して、整合済みのシートSを処理トレイ205に押圧して、整合が乱れないようにする(図27(b))。
この結果、最初に排出されたシートSが、次に排出されるシートにより連れ送りされることを防ぐことができる。そして、図14に示すように、CRスライドギア231のピン部231aがCRスライドホルダ237のカム部237aに作用する。すると、処理ローラ204が幅規制板239から離れる方向に移動してホームポジションに復帰する(図27(b))(S210)。これによって、1枚目のシートSに対する一連の整合動作が完了される。
ただし、シートSが、シート処理装置300が想定しているステープルが可能なシートの幅方向サイズより小さいシートであった場合、そのシートは、幅規制板239には突き当たらずに処理ローラ204が移動した量だけ搬送される。
CPU100は、処理トレイ205に積載されたシートSが、ステープル可能なシートサイズか否かをチェックする(S220)。CPU100は、画像形成装置の装置本体150Aから送られてきた情報に基づいて、ステープルできないでサイズであると判断した場合(S220のNO)、後述する束排出移動(S260)以降の動作を行う。
処理S220において、CPU100が、シートサイズが、ステープル可能なサイズであると判断した場合、最終ページのシートであるか否かをチェックする(S230)。CPU100は、装置本体150Aから送られてきた情報に基づいて、シートが最終シートではないと判断した場合(S230のNO)、処理S100に戻る。そして、CPU100は、装置本体150Aから送られるシート排出信号を受信して、最終のシートSが処理トレイ205に収容されるまで、処理S100乃至処理S230を繰り返す。
処理S230において。CPU100が最終シートと判断した場合(S230のYES)、処理トレイ205上にシート束が形成されていることになる。そこで、CPU100は、ステープル処理が選択されているか否かをチェックする(S240)。選択されている場合(S240のYES)、CPU100は、ステイプラユニット254(図1、図4、図28)を駆動し、図28に示すステープル位置においてステープル処理を実行する(S240)。
ステープル処理が選択されていない場合(S240のNO)、あるいは、ステープル処理が完了したとき、CPU100は、図29のようにTDスライダ244により爪249でシート束SAを上部から押圧した状態でトレイ154の方へ移動させる。そして、シート束SAをトレイ154に排出させる(S260)。
最後、CPU100は、TDスライダ244をホームポジションに戻す(S270)。さらに、搬送モータ206を停止させる(S280)。これにより、シート処理装置300は、一連の処理を終了したことになる。
以上説明した処理ローラ204は、図32(a)に示すように、下降しながら下流側へ移動してシートを一旦下流側へ搬送し、その後、上流側に戻って、シートの後端を後端規制板242に当接させて後端整合してから上昇するようになっている。このため、シートSの後端部Sbが処理トレイ205に落下するとき、処理ローラ204は、後端規制板242から破線の位置に離れており、シートSをあまり撓ませることなく、シートを処理トレイ205に落下させることができる。したがって、処理ローラ204は、シートの後端整合を容易に行うことができる。また、処理ローラ204を移動させてシートSを搬送することにより、シートの上流側端部に近い位置に処理ローラ204を位置させることができる。これによって、後端規制板242に突き当てる際に生じるおそれのあるシートの座屈を防ぐことができる。
ところが、図32(b)の処理ローラ400のように、下降しながら回転してシートを一旦下流側へ搬送し、その後、逆転してシートの後端を後端規制板242に当接させて後端整合してから上昇するようになっていると、後端整合を容易に行えない。すなわち、処理ローラ400は、後端規制板242の近くで下降するため、シートSの後端部Sbを大きく撓ませて下降することになる。このため、シートの後端部は、反った形状に塑性変形させられことがあり、その場合、後端規制板242に突き当るのが不確実になる。したがって、図32(a)の処理ローラ204の方が、シートの後端部を撓ませる量が少なく、その分、後端の整合精度を高めることができる。
本実施形態のシート処理装置300は、シート束SAを綴じるステイプラユニット254を固定式として、幅規制板239付近に配設してあるが、これに限らず、ステイプラユニット254を移動式とし、シート搬送方向又は幅方向に移動可能としてもよい。
また、本実施形態のシート処理装置300は、図22及び図23のフローチャートに示すROM(あるいはRAM)上に書かれたプログラムをCPUが読み出しながら制御を行っているが、制御プログラム上の処理をハードが行うように構成しても同様の効果が得られる。
また、本実施形態のシート処理装置300は、画像形成装置に簡単に設置することができる。しかも高さ方向の狭いスペースにも配置可能である。
本発明の実施形態における画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置のシート搬送方向に沿った断面図である。 図2のシート処理装置をシート排出側から見た斜視図である。 図2のシート処理装置において、上半分を取り除いた斜視図である。 駆動力伝達方向選択機構の斜視図である。 駆動力伝達方向選択機構と、該機構によって選択される処理ローラ作動機構と、押さえ作動機構との一部分を示した図である。 処理ローラ作動機構の斜視図である。 歯車列、処理ローラホルダ、ローラホルダガイド、CRスライドホルダの斜視図である。 ローラホルダガイドに形成されるカム部を示す平面図である。 処理ローラホルダがシート搬送方向へ移動する動作説明用の図である。(a)は、位置ギアがホームポジションにいるときの、FRスライドギアのピン部と、ローラホルダガイドのカム部との位置関係を示す図である。(b)は、位置ギアがホームポジションから45度回転したときのFRスライドギアの位置を示した図である。 処理ローラホルダの動作説明用の図である。(a)は、位置ギアがホームポジションから135度回転したときのFRスライドギアの位置を示した図である。(b)は、位置ギアがホームポジションから225度回転したときのFRスライドギアの位置を示した図である。 ローラホルダガイドに形成されるカム部と、CRスライドホルダに形成されたカム部とを示す平面図である。 CRスライドホルダがシートの幅方向へ移動する動作説明用の図である。(a)は、位置ギアがホームポジションにいるとき、CRスライドギアのピン部と、CRスライドホルダのカム部との位置関係を示した図である。(b)は、位置ギアがホームポジションから195度回転したときの、CRスライドギアの位置を示した図である。(c)は、位置ギアがホープポジションから225度回転したときの、CRスライドギアの位置を示す図である。 CRスライドホルダがシートの幅方向へ移動する動作説明用の図である。(a)は、位置ギアがホームポジションから270度回転したときの、CRスライドギアやCRスライド板の位置を示した図である。(b)は、位置ギアがホームポジションから315度の回転したときの、CRスライドギアの位置を示した図である。 処理ローラホルダを上下動させる昇降作用軸ユニットを図8の右側から見た図である。 処理ローラホルダを、上下動作を説明するための処理ローラホルダと昇降作用軸ユニットの斜視図である。(a)は、処理ローラホルダが上昇した図である。(b)は、処理ローラホルダが下降した図である。(c)は、処理ローラホルダが下降してシートの幅方向へ移動した図である。 TDスライダと爪の動作説明用の図である。(a)は、駆動力伝達方向選択機構が、押さえ作動機構を選択した図である。(b)は、(a)の状態から爪が下流側に移動した図である。 処理トレイの斜視図である。 爪がシートを処理トレイに押さえた図である。 トレイ紙押さえの動作説明用の図である。(a)は、トレイ紙押さえがトレイ上にいるときのトレイ紙押さえの図である。(b)は、トレイ紙押さえがトレイから離れた待機位置にいるときのトレイ紙押さえの図である。(c)は、トレイ紙押さえがシート束をトレイに押さえ付けているときのトレイ紙押さえの図である。 シート処理装置の制御ブロック図である。 シート処理装置の動作説明用のフローチャートである。 図22の続きのフローチャートである。 シート束をシート排出方向に排出する様子を示す図であり、図3を右側から見た図である。(a)は、シートがシート処理装置に送り込まれてきた図である。(b)は、シートの後端が処理トレイに排出される直前の図である。 処理ローラがシートの後端を整合するときの動作説明用の図である。(a)は、シートが後端規制板に接近している状態を示した図である。(b)は、シートが後端規制板に当接した図である。 処理ローラがシートを、側端を整合するときの動作説明用の図である。(a)は、シートが最大移動地点から幅規制板に接近するときの図である。(b)は、シートが幅規制板に当接した図である。 シート処理装置を下流側から見た図である。(a)は、後端整合、幅整合(側端整合)されたシートの上流側端部を爪が処理トレイに押さえ付けている図である。(b)は、(a)の状態から処理ローラが上昇してホームポジションに戻った図である。 シート束を綴じるときのシート処理装置の斜視図である。 シート束をトレイに排出しているときのシート処理装置の斜視図である。 位置ギアの回転角と処理ローラの位置との関係図である。 位置ギアの回転角と爪及びトレイ紙押さえの位置との関係図である。 本発明のシート処理装置の処理ローラがシート搬送方向に移動することによる特徴を説明するための図である。(a)は、本発明の処理ローラの図である。(b)は、回転してシートをシート搬送方向に搬送する処理ローラの図である。 従来のシート処理装置を備えた画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
符号の説明
S シート
SA シート束
100 CPU
140 装置本体の制御部
150 画像形成装置
150A 画像形成装置の装置本体
154 トレイ(シート積載手段)
154A トレイ傾斜部(シート積載手段の傾斜したシート積載面)
154B トレイ水平部
204 処理ローラ(整合手段)
205 処理トレイ(中間積載手段)
205A 処理トレイのシート積載面(中間積載手段のシート積載面)
211 処理ローラホルダ
213a カム部
214 昇降作用軸ユニット
216 TDモータ
217 ギアボックス
224 TDモータギア
229 上駆動ギア
230 位置ギア
231 CRスライドギア
231a ピン部
232 アイドラギア
233 FRスライドギア
233a ピン部
235 ローラホルダガイド
235a カム部
237 CRスライドホルダ
237a カム部
239 幅規制板
240 クランプソレノイド
241a 爪
242 後端規制板(整合壁)
244 TDスライダ
249 爪(排出手段)
251 トレイ紙押さえ
254 ステイプラユニット(後処理ユニット)
254A 取り付け面
264 感光体ドラム(画像形成手段)
268 案内パス
270 駆動力伝達方向選択機構
271 処理ローラ作動機構(整合手段)
272 押さえ作動機構
273 歯車列
300 シート処理装置

Claims (7)

  1. シート排出方向の下流側が上り勾配に傾斜した画像形成装置のシート積載手段に設けられて、前記画像形成装置から搬送されてきたシートを処理した後、前記シートを前記シート積載手段に排出するシート処理装置であって、
    前記処理をされてから前記シート積載手段に排出されるシートが、前記シート積載手段に排出される前に積載される中間積載手段を備え、
    前記中間積載手段のシート積載面が、前記シート積載手段の傾斜したシート積載面と平行である、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記画像形成装置から排出される前記シートを案内する案内パスを備え、
    前記案内パスが、前記シート積載手段の傾斜したシート積載面と平行に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 中間積載手段が、前記画像形成装置から排出される前記シートを案内する案内パスよりも低い位置に配設され、
    前記案内パスと前記中間積載手段との間に設けられた整合壁に、前記中間積載手段に積載された前記シートを当接させて整合する整合手段と、
    前記整合されたシートを前記シート積載手段に排出する排出手段と、を備えた、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記中間積載手段が、前記シートの上流側を支持可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  5. 前記整合壁は、前記中間積載手段のシート積載面に対して直角である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  6. 装置全体が、前記画像形成装置のシート積載手段の傾斜したシート積載面に着脱自在に載置される、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  7. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像を形成されてから排出されたシートが積載されるシート積載手段と、を備え、
    前記シート積載手段にシート処理装置が設けられた画像形成装置において、
    前記シート処理装置が、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート処理装置である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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