JP2008100770A - レベルワウンドコイルとその製造方法、およびレベルワウンドコイルの包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ETTS方式において、レベルワウンドコイル(LWC)から銅管を引き出す際の乗り移り部分における引っ掛かり等のトラブルを解消することのできるLWCとその製造方法、およびLWCの包装体を提供する。
【解決手段】管が整列巻きかつトラバース巻きされた複数のコイル層から構成され、m層目(mは、コイル中心軸が載置面に対して垂直となるようにLWC1Aを載置した際、巻き始めが上の場合は奇数、下の場合は偶数)のコイル上にm+1層目のコイルをその巻始端がm層目のコイルの最終巻とその直前巻の管間の外側凹部に嵌め込まれるように配置したLWC1Aの製造に際し、載置した際の下面に存在する乗り移り部分3Aのk+1番目(外層側)(kは自然数)の始末端1aを、k番目(内層側)の始末端1aに対して、管の巻き方向の逆方向に推移させず、所定の式を満たすように制御を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、レベルワウンドコイル(LWC:Level Wound Coil、以下「LWC」と言うことがある。)とその製造方法、およびレベルワウンドコイルの包装体に関し、特に、エアコン等の空調用熱交換器の伝熱管、及び建築用の給水配管等に使用される銅又は銅合金管等のレベルワウンドコイルとその製造方法、およびレベルワウンドコイルの包装体に関する。
空調装置等の熱交換器及び建築用の給水配管等には、内面溝付管や平滑管等の伝熱管が使用されている。この伝熱管には、一般に、銅又は銅合金による金属管(以下、単に「銅管」という)が用いられ、その製造工程において、コイル状に巻き取られてから焼鈍が行われて所定の調質材とされ、レベルワウンドコイルの状態で保管され、或いは搬送される。そして、使用時に巻戻しされ、所要の長さで切断して使用される。
上記レベルワウンドコイルの使用時には、銅管引き出し装置(巻き戻し機、アンコイラー)を用いて銅管の引き出しが行われる。例えば、特許文献1に示される銅管引き出し装置があり、この銅管引き出し装置について以下に図を示して説明する。
図13は、従来の銅管引き出し装置を示す図である。(a)は縦型アンコイラー、(b)は横型アンコイラーを使用したものである。図13(a)の銅管引き出し装置(縦型アンコイラー)10Aでは、LWC20が巻回されたボビン21が縦に取り付けられた後、ボビン21から銅管22を引き出し、ガイド11により引き出し方向へガイドし、図示しない切断機によって所定の長さに切断して使用される。
一方、図13(b)の銅管引き出し装置(横型アンコイラー)10Bでは、LWC20が巻回されたボビン21がターンテーブル12上に横に設置された後、ボビン21から銅管22を引き出し、ガイド13により引き出し方向へガイドし、図示しない切断機によって所定の長さに切断して使用される。
図14は、図13に示したボビンに巻き付けられたLWCの詳細構成を示す図である。銅管22により構成されているLWC20は、ボビン21に巻き付けられた状態となっている。ボビン21は、銅管22が複数の層に巻回された円筒状の内胴23と、内胴23の両側に取り付けられた一対の円板状の側板24とにより構成されている。
図13に示した銅管引き出し装置10A,10Bは、構造上の複雑さ等から装置コストが高いという問題がある。そこで、上記問題を解決する方法として、Eye to the sky(以下、「ETTS」という。)と称される銅管の引き出し方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、「Eye to the sky」は「Inner end payoff (ID payoff)」と称される場合もある。
図15は、ETTSによる銅管の引き出し方法を示す説明図である。複数のLWC32を積載したLWC集合体30は、パレット31上に、複数のLWC32がそのコイル中心軸方向がパレット31上面に対して垂直方向となるように緩衝材33を介して積載されて構成されている。パレット31は、例えば、複数本の木製等による角材31aと、この角材31a上に取り付けられた1枚または複数枚の木製板材31bにより四角形に作られている。パレット31は、木製の他にプラスチック製や金属製の場合もある。また、緩衝材33は、例えば、木材、紙材、樹脂等により、LWC32の直径より大きな円板状に作られている。なお、緩衝材33は、パレット31とLWC32の間にもしばしば挿入される。
1つのLWC32は、例えば、直径が約1000mmで、内径が500〜600mmであり、パレット31を含めたLWC集合体30の全体の高さはおよそ1〜2mである。
次に、図15を参照してETTS方式による銅管引き出し方法を説明する。銅管35は、LWC集合体30の最上段のLWC32の内側から上方に向かって引き出された後、通常、床から1メートルほどのパスライン上で水平な状態で切断されるために、上方に設置されたガイド34によって引き出し方向が変更されて、切断機へと挿入され所望の長さに切断される。ガイド34は、金属管や樹脂管を円形に加工して作られており、その内径は銅管35の外径より大きくされている。パレット31の設置面からガイド34までの高さは、およそ2.5〜3.5mである。切断機は、通常、床から1メートル程度の高さのパスライン上で、水平な状態で銅管の切断を行う。ETTS方式とは、このように、コイル中心軸が載置面に対して垂直となるように載置したLWCの内側から上方に向かって管を引き出していく方式をいう。
このETTS方式は、図14に示したボビン21を使わずに済むため、ボビン購入費を削減することができる。また、図15に示したようにLWCを回転させる必要がないため、図13に示したアンコイラー、ターンテーブル等が不要になり、設備導入費も大幅に削減できるという特徴を有する。
次に、LWC32を巻く方法について説明する。例えば、図14に示すように、ボビン21の内胴23に、巻き始め箇所を銅管22aとして図の右方向に整列巻きを行う方法がある。この整列巻きとは、銅管22を内胴23に沿って一周するように巻いた後、銅管22が相互に接触するように、即ち、隙間が生じないように密に銅管22を巻いていく方法である。
図14において、銅管を右端まで円筒状に一層目を巻いた後、二層目として一層目の外側に銅管22を整列巻きしながら円筒軸方向の右端から左端(一層目の反対方向)へ巻回する。このとき、二層目の銅管は、一層目のコイルにおける隣接する銅管部分の間に形成される凹部に、はめ込むようにして巻回されていく。更に、この二層目のコイルの外側に上記と同様にして三層目以降のコイルを積層する。このような円筒状のコイルを形成する巻き方をトラバース巻きという。また、このように銅管22を巻回することにより、体積が小さいLWCを製作することができ、保管及び輸送に必要なスペースの低減が可能となる。
図16は、LWCの巻き解き方法の一例を示す断面概略図である。図14に示したLWCの巻き方法を用いてボビン21に巻回した後、ボビン21を外し、図15に示した緩衝材33上に載置し、ETTS方式により引き出しを行う様子を示したものであり、まず、始端の銅管22aが、内層側から上方に引き出される。銅管22は、一層目の引き出しが終了すると、二層目が下の段(下端の銅管22b)から引き出され、最外層の銅管まで順次引き出しが行われる。
しかし、図16のLWC20の巻き形状では、このLWC20を図15のようにLWC32としてセットしたとき、例えば2層目の下端の銅管22bは、その下部に緩衝材33(或いはパレット31)が存在し、その上部には銅管22が存在するため、緩衝材33(或いはパレット31)と上部の銅管22に挟まれて、摩擦抵抗によって引き出されにくくなる場合がある。引き出し時の摩擦抵抗が大きくなると、銅管22が折れ曲がり(キンクが発生し)、製品不良となる。更に、下端の銅管22bから引き出された後、二層目、四層目、・・・の偶数層の最下端でも同様の問題が生じる。
下端の銅管22bの引き出しを容易にした巻き解き方法が、上記特許文献1の図3および図7に示されており、図17および図18にそれを示す。
図17および図18は、下端の銅管の引き出しを容易にした巻き解き方法を示す断面概略図である。図17は、巻き始めの部位を上方とし、奇数層の巻数をn、偶数層の巻数をn−1としたときのLWCの片側の断面を示している。nは2以上の自然数であり、通常は10以上で整列巻きされる。
図17のように、LWC40を内層側から上方に引き出した場合、例えば、上端から引き出された始端の銅管41aは、1周毎に下側の段が引き出され、最下段まで引き出された後、二層目の銅管41が上側に向けて引き出される。このとき、二層目の下端の銅管41bとパレット31や緩衝材33との間には隙間が存在するため、銅管41が挟まれて引き出されにくくなることが少なくなり、安定して銅管41を引き出すことができるとされている。
図18は、図17とは逆に、引き出しの始端(巻き始めの部位)の銅管41aをパレット31側に配置し、下側から上側に向かって一層目の銅管41を引き出したときのLWCの片側の断面を示している。図18においては、奇数層の巻数をn、偶数層の巻数もnとした場合を示した。一層目の銅管41を引き出した後、二層目の銅管41が下側に向けて引き出される。この巻き形状でも、銅管41が下方向から上方向へ折り返すときに最下段の銅管41が挟まれることがないので、図17と同様に安定して銅管41を引き出すことができるとされている。
特開2002−370869号公報([0009]〜[0012]、[0014]〜[0017]、[0039]、[0042]、[0062]、[0063]、図3、図7、図14)
しかしながら、従来のLWCからの管供給方法によると、例えば、図17に示した巻き方を行った場合、実際には、一層目の最下段から二層目の下端の銅管41bまでは一本の銅管で繋がっているため、銅管は円周上のある部分でコイル径方向の外層側ならびにコイル中心軸方向の鉛直上方に連続的に遷移する部分(乗り移り部分)が存在するはずである。そして、この乗り移り部分のうちコイル径方向の外層側へ移動する遷移部分が長い(鉛直上方への移動開始が遅い)と銅管41の下部の隙間が出来にくくなり、上部の銅管41と下部のパレット31や緩衝材33に挟まれ、銅管41が引き出しにくくなり、銅管41の折れ曲がり(キンク、塑性屈服)が生じる場合がある。
なお、次層(外層側)へ移動する遷移部分(乗り移り部分)についての詳細な説明は、後述する。
従って、本発明の目的は、ETTS方式において、LWCから銅管を引き出す際の乗り移り部分における引っ掛かり等のトラブルを解消することのできるレベルワウンドコイルとその製造方法、およびレベルワウンドコイルの包装体を提供することにある。
本発明者らは、ETTS方式の詳細な検討により、上述の乗り移り部分の配置(コイル下面における配置と縦断面における銅管コイル列の配置)と長さが、ETTS方式における銅管引き出しの際の引っかかり等のトラブル発生の原因であることを解明したことに基づき、本発明を完成した。
本発明は、上記目的を達成するため、管が整列巻き、かつトラバース巻きされた複数のコイル層から構成され、m層目(mは、コイル中心軸が載置面に対して垂直となるようにレベルワウンドコイルを載置した際、巻き始め部位が上側である場合は奇数の自然数(1,3,5,・・・)であり、巻き始め部位が下側である場合は偶数の自然数(2,4,6,・・・)である)のコイルの外側にm+1層目のコイルをその巻始端が前記m層目のコイルの最終巻およびその直前巻の管間の外側凹部に嵌め込まれるように配置したレベルワウンドコイルの製造方法であって、そのコイル中心軸が載置面に対して垂直となるように当該レベルワウンドコイルを載置した際の下面に存在する、m層目からm+1層目へ前記管が巻き移る部分(以下、乗り移り部分という)において、一部又は全部のk+1番目(外層側)(kは自然数)の乗り移り部分の始末端を、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端に対して、前記管の巻き方向の逆方向に推移させない工程と、所定の式(後述する式(16))の関係を満たすように制御する工程(以下、制御工程という)とを含むことを特徴とするレベルワウンドコイルの製造方法を提供する。
本発明で言う「乗り移り部分の始末端」とは、管を巻いていく際のm層目からm+1層目へ巻き移る開始点、すなわち、m層目の最下段の管がコイル径方向に移動を開始した点を言い、後述の「乗り移り部分の終末端」とは、管を巻いていく際のm層目からm+1層目へ巻き移る終了点、すなわち、m+1層目の1巻き目がm層目の外面の管間の凹部に納まったところを言う。
また、本発明で言う「管の巻き方向」とは、管をボビン等に巻く付けていく際の巻き方向を言い、ボビン等を回転させて管を巻き付けていく場合においては、その回転方向とは逆方向を管の巻き方向と定義する。
また、本発明で言う「逆方向に推移させない」とは、順方向に推移している、又はどちらへも推移していない状態を言う。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記本発明の製造方法により製造されたことを特徴とするレベルワウンドコイルを提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、パレットと、当該パレット上にコイル中心軸が載置面に対して垂直となるように1段又は緩衝材を介して多段に積載された上記本発明のレベルワウンドコイルと、当該レベルワウンドコイルの全体を包む袋と、当該袋の側部に緊張巻きされた帯状の樹脂フィルムとを含んで構成されることを特徴とするレベルワウンドコイルの包装体を提供する。
なお、本発明における「乗り移り部分」は、概略的に、コイル中心軸方向に遷移していない「軸方向非遷移部」(コイル径方向にのみ遷移する部位と、コイル径方向にのみ遷移後、径方向および軸方向のどちらへも遷移していない部位を含む)と、コイル中心軸方向に遷移する「軸方向遷移部」の和の形で表される。「乗り移り部分」のうち、「軸方向非遷移部分」が、上方の銅管とコイルスペーサ(緩衝材)の間に挟まれ、銅管引出し時にキンクの発生しやすい箇所である。なお、前述したように、「乗り移り部分」の開始点では、銅管は少なくともコイル径方向に遷移する。
ここで、LWCにおける用語を定義する。LWCのコイル中心軸方向から見て、同心円状の銅管の並びを「層」とし、中心(コイル中心軸)から遠心方向へ1層目、2層目…と数えるものとする。LWCのコイル中心軸方向1層における銅管の周回数を「巻数」とするが、コイル中心軸が鉛直方向に設置された場合(例えば、銅管引出し時)には、「巻数」を「段」と称することもある。コイル中心軸が鉛直方向に設置された場合(例えば、銅管引出し時)に、コイルスペーサまたはパレット等と接する当該コイルの鉛直下方の面を「コイル下面(下端)」または「コイル底面」、当該コイルの鉛直上方の面を「コイル上面(上端)」と定義する。また、m層目からm+1層目へ遷移する部分を「乗り移り部分」と定義し、コイル中心軸が鉛直方向に設置された場合(例えば、銅管引出し時)のコイル下面において、k番目(内層側)、k+1番目(外層側)…と数えるものとする(コイル上面は考慮しない)。
本発明によれば、ETTS方式で管供給する場合における乗り移り部分のあるコイル最下段から引き出されるときの銅管の引っかかり等のトラブルを解消することができるレベルワウンドコイル及びレベルワウンドコイルの包装体を得ることができる。
〔本発明の第1〜3の実施の形態〕
(LWCの構成)
図1〜3は、本発明の実施の形態に係るLWCを下から見たコイル底面の模式図である。便宜上、銅管の形状は省略し、LWC1A〜1Cの乗り移り部分3A〜3Cの配置のみを示す。本実施の形態に係るLWCは、特許文献1記載のLWCと同様の構成を有するが、その下面に存在する乗り移り部分の配置を規定し、その長さに係わる制御が行われている点において相違している。
なお、巻き始め部位が上側である場合は、全体として奇数層(最外層が奇数層目)であり、最外層の下端で乗り移り部分の軸方向非遷移部領域まで巻いてあることが望ましい。また、巻き始め部位が上側で全体として偶数層(最外層が偶数層目)であり、最外層の巻数が5以下であることがより望ましい。一方、巻き始め部位が下側である場合は、全体として偶数層(最外層が偶数層目)であり、最外層の下端で乗り移り部分の軸方向非遷移部領域まで巻いてあることが望ましい。また、巻き始め部位が下側で全体として奇数層(最外層が奇数層目)であり、最外層の巻数が5以下であることがより望ましい。
特許文献1記載のLWCとは、
(a)コイル軸方向が垂直で且つ巻き始め部位が上側になるように載置され内側から巻き解かれるレベルワウンドコイルにおいて、管を整列巻きして1層目コイルを形成し、その後、この1層目コイルの上に2層目コイルを前記1層目コイルの外面の管間の凹部に嵌め込んで整列巻きし、以後同様にして、2層目コイルの上に3層目コイル、3層目コイルの上に4層目コイルを整列巻きした複数層のコイルからなるレベルワウンドコイルにおいて、奇数層目のコイルの巻数をnとすると、偶数層目のコイルの巻数は(n−1)であり、奇数層目のコイルの巻き方向と偶数層目のコイルの巻き方向とが相互に逆であることを特徴とするレベルワウンドコイル
(b)コイル軸方向が垂直で且つ巻き始め部位が下側になるように載置され内側から巻き解かれるレベルワウンドコイルにおいて、管を整列巻きして1層目コイルを形成し、その後、この1層目コイルの上に2層目コイルを前記1層目コイルの外面の管間の凹部とその両隣に配置して整列巻きし、以後同様にして、2層目コイルの上に3層目コイル、3層目コイルの上に4層目コイルを整列巻きした複数層のコイルからなるレベルワウンドコイルにおいて、奇数層目のコイルの巻数をnとすると、偶数層目のコイルの巻数は(n+1)であり、奇数層目のコイルの巻き方向と偶数層目のコイルの巻き方向とが相互に逆であることを特徴とするレベルワウンドコイル
(c)コイル軸方向が垂直になるように載置され内側から巻き解かれるレベルワウンドコイルにおいて、管を整列巻きして1層目コイルを形成し、その後、この1層目コイルの上に2層目コイルをその巻始端が前記1層目コイルの最終巻及びその直前巻の管間の凹部に嵌め込まれるようにして前記1層目コイルの外面の管間の凹部とその外側に配置して整列巻きし、以後同様にして、2層目コイルの上に3層目コイル、3層目コイルの上に4層目コイルを整列巻きした複数層のコイルからなるレベルワウンドコイルにおいて、奇数層目のコイルの巻数をnとすると、偶数層目のコイルの巻数はnであり、奇数層目のコイルの巻き方向と偶数層目のコイルの巻き方向とが相互に逆であることを特徴とするレベルワウンドコイル
である。
図1および図2は、本発明の第1,2の実施の形態に係るLWCを下から見たコイル底面の模式図であり、k+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端1aが、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端1aに対して銅管の巻き方向(図においては時計回り)に対して、順方向(図においては時計回り)に推移している具体例を示している。ここでは、乗り移り部分が銅管の巻き方向(時計回り)と順方向(時計回り)に推移する構成を示したが、もちろん、乗り移り部分が銅管の巻き方向(反時計回り)と順方向(反時計回り)に推移する構成であってもよい。
一方、図3は、本発明の第3の実施の形態に係るLWCを下から見たコイル底面の模式図であり、本実施の形態は、k+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端1aが、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端1aに対して管の巻き方向に対して、順方向へも逆方向へも推移していない具体例を示している。図3に示すLWC1Cは、k番目(内層側)の乗り移り部分3Cとk+1番目(外層側)の乗り移り部分3Cが、LWC1Cの下面における同一の半径上に存在している。また、最外層の乗り移り部分3Cの始末端1aおよび終末端1bと、LWC1Cの下面の中心点1cとを結んで形成される扇形状の領域内に、当該下面の乗り移り部分3Cのすべてが存在している。
本発明に係るLWCは、図1(又は図2)と図3(第1(又は第2)と第3の実施の形態)に示した配置の混合形態、すなわち、管の巻き方向に対して、順方向へ推移している乗り移り部分と、順方向へも逆方向へも推移していない乗り移り部分の双方が存在していてもよい。また、すべての乗り移り部分が上記形態である場合のほか、乗り移り部分の一部が逆方向へ推移しているものも含む。
管の巻き方向に対して、順方向へ推移している乗り移り部分と、順方向へも逆方向へも推移していない乗り移り部分については、以下に説明する乗り移り部分の長さに係わる制御工程を行なう必要がある。
ここで、乗り移り部分の形成過程を説明する。
図4は、LWCにおける乗り移り部分の形成過程の概略を模式的に示した斜視図である。(a)〜(e)の各図の下側がLWCのある層における最下段を示している。最下段に相当するところまで巻いていくと(図a、図b)、次の層(一層外)に移るために乗り移り部分3が現れ(図c)、乗り移り部分3を形成して次の層へと移っていく(図d,図e)。なお、図4では説明を簡素化するために、管(コイル)をヘリカル巻き(らせん巻き)したものとして記述した。
次に、図5〜10を参照して、銅管の巻き方と、乗り移り部分の配置の関係を詳細に説明する。なお、図5〜10において乗り移り部の始末端を表示しているが、実際上の始末端は、図に表示した位置の直後の部分である。
図5〜6は、k+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端が、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端に対して、銅管の巻き方向の順方向に推移していく巻き方を示している。図5は、1層目から2層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図(乗り移り部分とその前後の遷移を表した)である。図6は、3層目から4層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図(乗り移り部分とその前後の遷移を表した)である。図5における乗り移り部分の位置(6の位置の始末端〜3の位置の終末端)に比較して、図6における乗り移り部分の位置が1周を越えて(8の位置の始末端〜図の背面位置の終末端)遅れていることが判る。これによれば、図1や図2に示すようなLWCが形成される。ETTS方式用のLWCを製造するにあたり巻きやすい巻き方であるが、図から明らかなように、乗り移り部分において、軸方向非遷移部(銅管と載置面に挟まれている部分)が長く、引っかかりやすいことがわかる。従って、後述する長さに係わる制御工程が必須となる。
図7〜8は、k+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端が、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端に対して、銅管の巻き方向の順方向へも逆方向へも推移しない巻き方を示している。図7は、1層目から2層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図(乗り移り部分とその前後の遷移を表した)である。図8は、3層目から4層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図(乗り移り部分とその前後の遷移を表した)である。図7における乗り移り部分の位置(6の位置の始末端〜1の位置の終末端)と、図8における乗り移り部分の位置(6の位置の始末端〜1の位置の終末端)がほぼ同位置に来ていることが判る。これによれば、図3に示すようなLWCが形成される。図より明らかなように、図5〜6の場合に比べて、乗り移り部分において、軸方向非遷移部(銅管と載置面に挟まれている部分)が短くなっており、引っかかりにくくなっていることがわかる。しかしながら、後述する長さに係わる制御工程を施すことが望ましい。
図9〜10は、k+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端が、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端に対して、銅管の巻き方向の逆方向に推移していく巻き方を示している。図9は、1層目から2層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図(乗り移り部分とその前後の遷移を表した)である。図10は、3層目から4層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図(乗り移り部分とその前後の遷移を表した)である。図9における乗り移り部分の位置(6の位置の始末端〜1の位置の終末端)に比較して、図10における乗り移り部分の位置(5の位置の始末端〜9の位置の終末端)が1周より手前にきていることが判る。また、図から明らかなように、図7〜8の場合よりも、乗り移り部分において、軸方向非遷移部(銅管と載置面に挟まれている部分)がさらに短くなっており(挟まれている部分がほとんどなく)、より引っかかりにくくなっていることがわかる。従って、後述する長さに係わる制御工程を行う必要がない。
図11は、乗り移り部分が存在するLWCの最下段を写した写真である。図中、最内層から8〜9層目あたりの巻き方が他の部分に比べて異なっていることが分かる。この部分が、乗り移り部分の一部分である。
(LWCの製造方法)
本発明の実施の形態に係るLWCは、常法により製造でき、例えば、上記特許文献1(例えば、段落[0039])記載の方法により製造できるが、m層目(内層側)からm+1層目(外層側)へ巻き移る際の巻き方を変えて、その下面に存在する乗り移り部分の配置を調整(制御)する点において異なる。
配置の制御方法については、特に限定されるものではないが、例えば、銅管をボビンに巻き付けていく際に、乗り移り部分が銅管の巻き方向に対して順方向に推移するように形成すべく、LWCの下面を構成するトラバース巻きの折り返し部分において、m層目(内層側)からm+1層目(外層側)へ巻き移るタイミングを遅らせて(「軸方向遷移部」の開始点を遅らせて)巻いていくことで制御できる。k+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端を、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端が位置するコイル中心軸を含む縦断面(コイル中心軸から見て同じ側)よりも管の巻き方向の順方向に遅らせるように巻き付けていくと図1,2に示すような乗り移り部分の配置となる。
また、k番目(内層側)とk+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端がコイル中心軸を含む同一の縦断面(コイル中心軸から見て同じ側)にあり、かつk番目(内層側)とk+1番目(外層側)の乗り移り部分の終末端がコイル中心軸を含む同一の縦断面(コイル中心軸から見て同じ側で、始末端と異なる縦断面)となるように巻き付けていくと図3に示すような乗り移り部分の配置となる。
また、本実施の形態に係るLWCの製造方法は、逆方向に推移させない乗り移り部分において後述する式を満たすように制御する工程(制御工程)を含むことを特徴とする。
以下、制御工程をより詳細に説明する。
Eye to the sky方式のLWCにおいて、銅管2を引き出すのに要する力は、銅管2と銅管2、及び銅管2とパレット4(または緩衝材)との間に作用する摩擦力に比例する。
一方、銅管2を引き出すと、引き出し部には曲げモーメントが生じるので、銅管2が曲がる。銅管2を引き出すのに要する力が大きいほど、引き出し部の曲げモーメントが大きくなり、銅管2の曲率半径は小さくなる。この曲率半径が小さくなり過ぎると(限界曲率半径より小さくなると)、塑性屈服を生じて銅管2が折れる(キンクが発生する)。言い換えると、「管を引出す時の抵抗力(管を引出すのに要する力)≦ 銅管が折れない(塑性屈服しない)最大力」とすることが、銅管引き出し時にキンクを生じさせない必要条件と考えられる。
ここで、ETTS方式による銅管引き出し時に、乗り移り部分で上方の銅管と載置面に挟まれている部分(軸方向非遷移部)において、例えば、1層目から2層目への軸方向非遷移部(図5の6→2、図7の6→8を参照)を考えた場合、最も荷重分担の大きい状態は、鉛直上方に略1層分のコイルが存在し、かつ銅管間の凹部に嵌め込むように整列巻きされた次層(外層側)の質量の半分が掛かった状態(図5における1と2、図7における8を参照。この場合、3層目のコイル質量は2層目と4層目で折半すると考える)と考えられる。
m層目のコイルの段数(コイル高さ方向の巻数)がnであり、m+1層目のコイルの段数(コイル高さ方向の巻数)がn−1の場合について考えると(m層目がnで、m+1層目がn+1の場合も同様)、銅管引き出し時において、当該乗り移り部分の軸方向非遷移部における最大荷重部分では、パレットまたは緩衝材に対して次式(1)分の銅管が積み上がっていると見なせる。
Figure 2008100770
また、当該軸方向非遷移部で挟まれている銅管に対しては、次式(2)分の銅管が積み上がっていると見なせる。
Figure 2008100770
上記式(1)および式(2)から導かれる荷重が、乗り移り部分の軸方向非遷移部全長に亘って掛かっていると仮定した場合、銅管引き出し時の最大抵抗力Fは、銅管2と銅管2、及び銅管2とパレット4(または緩衝材)の摩擦力の和として次式(3)で表されると考えられる。
Figure 2008100770
ここで、
:銅管引き出し時の最大抵抗力 [単位:N]
NA:乗り移り部分における軸方向非遷移部長さ [単位:m]
ρ:単位長さあたりの管の質量 [単位:kg/m]
g:重力加速度 [単位:m/s]
μ* ts:管とコイルスペーサ(緩衝材)間の実効的な摩擦係数
μtt:管同士間の摩擦係数
:レベルワウンドコイルの1層の巻数(層により巻数が異なる場合は最も大きい数とする。例えば、巻数がnとn−1の場合はnを、巻数がnとn+1の場合はn+1をnとする。)
である。
なお、μ* tsにおける実効的な摩擦係数とは、管とコイルスペーサ(緩衝材)の間に介在物等を挿入した場合を含むものとする。言い換えると、介在物等を挿入したことによる摩擦抵抗力への影響・効果をμ* ts(実効的な摩擦係数)として捉えることを意味する。
引き出し部分においては、(コイル中心軸方向から見て)当初円弧状である銅管が、楕円弧状に引き伸ばされながら引出される。この過程において、楕円の長径と短径がともに小さくなるように長径方向の楕円弧が小さくなる(曲率半径が小さくなる、管が曲がる)と考えると、引出し部の曲げモーメントは次式(4)で表されると考えられる。
Figure 2008100770
ここで、
M:曲げモーメント [単位:N・m]
:LWC中のm層目の銅管の曲率半径 [単位:m]
R:引出し部分の銅管曲げの曲率半径 [単位:m]
である。
真直な円管(円形断面の直管)の場合、引曲げにおける曲げモーメントは次式(5)〜(7)で表される。
Figure 2008100770
Figure 2008100770
Figure 2008100770
ここで
Z:断面係数 [単位:m]
σ:引張強さ [単位:Pa]
d:管の外径 [単位:m]
t:管の平均肉厚 [単位:m]
である。
式(6)の条件において、望ましくは0.015d≦t≦0.057dであり、更に望ましくは0.02d≦t≦0.055dである。また、式(7)の条件において、望ましくは0.062d≦t≦0.3dであり、更に望ましくは0.063d≦t≦0.2dである。
LWCのように曲がった(巻いた)円管の場合は、式(5)における曲率を、曲率の差に置き換えて考えると次式(8)が得られる。
Figure 2008100770
式(4)と式(8)から(式(4)=式(8)から)、管を引出すのに要する力と管の曲率半径には次式(9)のような関係が成立する。
Figure 2008100770
一方、真直な円管(円形断面の直管)において、塑性屈服しない最小曲率半径(限界曲率半径)は次式(10)で表されることが知られている。
Figure 2008100770
ここで
min:円管が塑性屈服しない最小曲率半径 [単位:m]
:加工硬化指数
である。
LWCのように曲がった(巻いた)円管で、かつ焼鈍されている(加工硬化がリセットされている)状態の場合は、式(10)における曲率を曲率の差に置き換えて考えると、LWC中のm層目引出し時の曲率差ΔCが式(10)から導かれる最大曲率差ΔCmax以下であれば、塑性屈服しない(キンクが発生しない)と考えられる。
また、LWCにおいては、外層ほどRが大きくなることから、外層側ほど引出し時の曲率差が大きくなりやすく、キンクが発生しやすいと考えられる。言い換えると、最外層での曲率差を最大曲率差ΔCmax以下となるように制御することにより、少なくとも内層側での許容度は確保されると考えられる(なお、厳密には、最外層の1層内側での曲率差を最大曲率差ΔCmax以下となるように制御すれば良い)。すなわち、次式(11)の関係が成立する。
Figure 2008100770
ここで
ΔC:LWC中のm層目引出し時の曲率差 [単位:m−1]
ΔCout:LWC最外層引出し時の曲率差 [単位:m−1]
ΔCmax:円管が塑性屈服しない最大曲率差 [単位:m−1]
out:LWC最外層の管の曲率半径 [単位:m]
である。
上述したように、管の曲げ部の曲率半径が限界曲率半径より小さくなると塑性屈服が起きて管が折れる(キンクが発生する)。よって、式(9)と式(11)から、管が折れない(キンクが発生しない)ように管を引出せる最大力は次式(12)で表される。
Figure 2008100770
Figure 2008100770
ここで
max:円管を塑性屈服させないように引き出せる最大力 [単位:N]
である。
ETTS方式でキンクを生じさせずに銅管を引出すためには、少なくとも必要条件として、銅管2を引き出すのに要する力F[単位:N]が「F≦Fmax」を満たさなくてはならない。一方、図9〜12及び式(3)から判るように、銅管を引き出すのに要する力Fは、銅管引き出し時の最大抵抗力Fよりも小さいと考えられる(F<F)。よって、「F≦Fmax」となるように乗り移り部分における軸方向非遷移部長さLNAを制御することにより、少なくとも「F<Fmax」となり十分条件を満たすと考えられる。すなわち、式(3)と式(12)から、ETTS巻きのLWCにおいて、管を塑性屈服させずに(キンクを発生させずに)引出すための条件式は次式(15)で表される。
Figure 2008100770
Figure 2008100770
max: 円管が塑性屈服しないように引出せる許容挟まれ長さ [単位:m]
である。
ここにおいて、管を引出す力の方向(LWCのコイル軸方向(円の中心方向)への曲げモーメントの分力)は、管の長手方向に関してLWCの1/4周で一旦ゼロになると考えられる。言い換えると、管の引出しに対する摩擦力の掛かる長さは、LWCの1/4周にのみ関わると考えられることから、最大乗り移り長さ(限界乗り移り長さ)Lmaxが、引き出しているm層目の1/4周以上の長さになれば(πR/2≦Lmax)、乗り移り部分における軸方向非遷移部長さLNAに関する制約を受けることなく、引出し可能と考えられる。特に、最外層の1/4周以上の長さになれば(πRout/2≦Lmax)、全ての層において乗り移り部分における軸方向非遷移部長さLNAに関する制約を受けることなく、引出し可能と考えられる(LWCのある層が引き出し可能条件を満たしているなら,それより内層は必ず条件を満たすため)。なお、LmaxがLWCの1/2周以上の長さになることは、より好ましい。よって、ETTS巻きで銅管引出し時にキンク(塑性屈服)を生じさせない(キンクレスとなる)LWCの条件式は次式で表される。
Figure 2008100770
ここで、
Figure 2008100770
Figure 2008100770
Figure 2008100770
Figure 2008100770
次に、LWCの質量W とLWC最外層の管の曲率半径Routの関係を考える。まず、LWC最外層の管の曲率半径Rout、LWCの外径DoutおよびLWCの質量Wは、それぞれ次式で表される。
Figure 2008100770
Figure 2008100770
Figure 2008100770
ここで、
m:LWCにおける銅管の層数
in:LWCの内径 [単位:m]
out:LWCの外径 [単位:m]
W:LWCの質量 [単位:kg]
である。
LWCの質量W(式(19))をmについて解くと、次式が得られる。
Figure 2008100770
式(20)を式(17)に代入すると、RoutとWには正の相関があることが判る。すなわち、LWCの質量Wを制御することにより、LWC最外層の管の曲率半径Routの制御することが可能である(Dinとnを固定した条件下では、Wを小さくするとRoutも小さくなる)。
以上の考察から、ETTS方式において銅管引き出し時にLWC下面でキンクを生じさせないためには、式(16)の関係を満足させれば良いことが判る。
よって、本発明における乗り移り部分の長さに係わる制御工程の制御因子は「管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* ts」、「管と管の間の摩擦係数μtt」、「LWCの1層の巻数(層により巻数が異なる場合は最も大きい数とする)n」、「銅管の仕様(管の外径d、単位長さあたりの管の質量ρまたは管の平均肉厚t)」、「LWCの質量を制御することによるLWC最外層の管の曲率半径Rout」、または「管の引張強さσ」となる。
これらの制御因子を制御することによって、乗り移り部分における軸方向非遷移部長さLNAの許容度(設定の自由度)が拡大することが判る(例えば、式(15)右辺の値を大きくすることによって、LNAの許容度(設定の自由度)が拡大する)。
ただし、銅管の仕様(管の外径d、単位長さあたりの管の質量ρまたは管の平均肉厚t)とLWCの内径Dinは、顧客から指定されることが多いため、制御の自由度が小さいことが通常である。
発明の効果を達成するために、式(15)の関係を満足させるように、乗り移り部分における軸方向非遷移部長さLNAを制御するのが望ましいのは言うまでもない。
管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* tsを制御する方法としては、例えば、テフロン(登録商標)製のコイルスペーサを用いる、コイルスペーサ表面にテフロン(登録商標)コーティングを施す、コイルスペーサ表面に滑り材(例えば、タルク粉末、窒化ホウ素粉末、LWCから管を引き出した後の工程で利用される潤滑油など)を塗布する(介在させる)、または管とコイルスペーサの間に滑り層を挿入する(介在させる)などが挙げられる。
管と管の間の摩擦係数μttを制御する方法としては、例えば、LWCの焼鈍工程の直前に、乗り移り部分にケロシン等の油分を塗布または散布してから焼鈍工程を行う方法や、焼鈍条件(例えば、温度や時間)を調整する方法などが挙げられる。
また、銅管の引張強さσを制御する場合、具体的には、銅合金管(例えば、ASTM B111 C23000(Red brass, 丹銅)、ASTM B111 C44300(Admiralty brass, アドミラルティ黄銅)、ASTM B111 C60800(Aluminum bronze, アルミニウム青銅)、ASTM B111 C68700(Arsenical aluminum brass, アルミニウム黄銅)、ASTM B111 C70600, C71000, C71500(Copper nickel, 白銅)など)および調質した銅管(例えば、ASTM B111 C10200(Oxygen-free copper, 無酸素銅)やASTM B111 C12200(Phosphorus deoxidized copper, リン脱酸銅)において、1/2H材(半軟化材、半焼鈍材)、1/4H材(半々軟化材、1/4硬化材: 焼鈍材(O材)と半軟化材の中間程度の調質))を用いることにより、ETTS巻きされたLWCからETTS方式によるキンクレスの引出しが可能となる。
〔本発明のその他の実施の形態〕
図12は、比較対象および本発明の実施の形態に係るLWCの一部断面図である。図12(a)は、最内層の銅管がコイル端面まで巻いてある状態で複数のLWCを積み上げて梱包したときに、コイル端面からはみ出した最内層の銅管2の末端が他の層を潰した状況を示している(比較対象)。図12(b)は、この不具合を改善すべく、銅管を巻き付ける時(LWCの製造時)に、ボビン5の片側端部に段差部5aを設けることで、最内層から二層目をn巻きとした場合、最内層をn−i巻き(i=0)とし、ボビン5を外した後でもコイル端面から最内層の末端が飛び出さない構造とした。ここで、最内層のn−i巻きは、i=0に固定する必然性はなく、銅管のスプリングバック現象(銅管端部がコイル端面から突出しようとする現象)の程度に応じて適宜選択できる。好ましくは、i=0〜2の正数である。すなわち、LWCにおいて、最内層を1層目として、2層目以降偶数層目のコイルの巻数をnとすると、1層目のコイルの巻数はn以下、特にn,n−1,n−2であることが望ましい。
(包装体の構成)
本発明の実施の形態に係る包装体は、例えば、特許文献1記載の梱包体(包装体)と同様の構成を有するが、積載されるLWCのその下面に存在する乗り移り部分の配置において相違している。これにより、乗り移り部分における引っ掛かり等のトラブルを著しく低減できる。
(包装体の製造方法)
本発明の実施の形態に係る包装体は、常法により製造でき、例えば、上記特許文献1記載の方法にしたがって製造できる。但し、上記特許文献1記載のLWCに換えて、本発明のLWCを使用する点において相違する。
(摩擦係数μ* ts・μttを制御したLWC)
「銅管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* ts」および「銅管と銅管の間の摩擦係数μtt」を制御因子とし、その他は顧客から指定される仕様により定まる定数と考えた実施例を以下に示す。
異なる寸法仕様(管外径、平均肉厚)の銅管を用いて、LWCの内径Din、高さ、質量Wを略一定とし、銅管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* tsおよび/または銅管と銅管の間の摩擦係数μttを制御したLWCを作製し、コイルスペーサ上に設置してETTS引出し実験を行った。銅管素材は無酸素銅(Oxygen-free copper: JIS H3300 C1020, ASTM B111 C10200)およびリン脱酸銅(Phosphorus deoxidized copper: JIS H3300 C1220, ASTM B111 C12200)を用いた。共通条件を表1に示す。各試料の条件および結果を表2に示す。
なお、「銅管と銅管の間の摩擦係数μtt」の制御方法は、LWCの焼鈍工程の直前に、コイル下面全体にケロシンを散布してから、焼鈍材(O材)となる条件で焼鈍工程を行う方法(μtt制御1)、および前記焼鈍方法に加えて、焼鈍工程後(コイルスペーサ上に設置する前)にLWCの利用工程で使用される潤滑油をコイル下面全体に散布する方法(μtt制御2)により行った。
ベースとなるコイルスペーサには、(素材として約3mm厚みのBフルート両面段ボール(表(クラフトライナ):K180、中芯(セミクラフトパルプ):SCP120、裏(クラフトライナ):K180)を用い、3枚を積層して(貼り合わせて)作製したものを使用した。
「銅管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* ts」の制御方法は、上記コイルスペーサ表面にテフロン(登録商標)コーティングを施す方法(μ* ts制御1、市販のコーティングスプレーを十分に噴霧した)、コイルスペーサ表面に滑り材としてタルク粉末を塗布する方法(μ* ts制御2、市販のベビーパウダーを一様に塗布した)、および管とコイルスペーサの間に滑り層を挿入する方法(μ* ts制御3、市販のティッシュペーパを一面に挿入した)により行った。
また、「銅管と銅管の間の摩擦係数μtt」および「銅管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* ts」は、用意したLWCから一部を切り出した試料を用い、摩擦係数試験機(株式会社オリエンテック製、型式:EFM−4)を用いて評価した。
摩擦係数試験機による評価の結果、「銅管と銅管の間の摩擦係数μtt」において、特段の制御を行わない場合はμtt≒0.3、μtt制御1の場合はμtt≒0.2、μtt制御2の場合はμtt≒0.1と見積もられた。
摩擦係数試験機による評価の結果、「銅管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* ts」において、特段の制御を行わない場合はμ* ts≒0.3、μ* ts制御1の場合はμ* ts≒0.1、μ* ts制御2とμ* ts制御3の場合はμtt≒0.2と見積もられた。
Figure 2008100770
Figure 2008100770
ETTS方式による銅管の引出し実験において、1回もキンク(塑性屈服)が発生しなかった試料No.1-1〜1-3、1-5〜1-7、1-9〜1-11、1-13〜1-15、1-17〜1-19、1-21〜1-23、1-25〜1-27は、何れも式(16)を満たしており、銅管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* tsおよび/または銅管と銅管の間の摩擦係数μttを制御することが有効であることが判る。また、銅管の耐圧性能(断面係数と引張強さに依存)が表2の試料と同程度ならば、μ* tsとμttの和が0.4程度以下となるように制御することが好ましい。
一方、式(16)の関係を満たさない試料No.1-4, 1-8, 1-12, 1-16, 1-20, 1-24, 1-28においては、引出し中にそれぞれ複数回のキンク(塑性屈服)が発生し、「Lmax<L」である部分が存在したと考えられる。また、「Lmax<L<πR/2」の関係にある部分の存在するLWCは、ETTS方式による銅管の供給に適さないことが確認された。
(管の引張強さσを制御したLWC)
管の引張強さσを制御因子とし、その他を定数と考えた場合の実施例を以下に示す。
異なる寸法仕様(管外径、平均肉厚)、異なる材質(組成、調質の程度)の銅管を用いて、LWCの内径Din、質量W、銅管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* tsおよび銅管と銅管の間の摩擦係数μttを略一定としたLWCを作製し、コイルスペーサ上に設置してETTS引出し実験を行った。共通条件を表3に示す。各試料の条件および結果を表4に示す。
Figure 2008100770
Figure 2008100770
ETTS方式による銅管の引出し実験において、1回もキンク(塑性屈服)が発生しなかった試料No.2-1〜2-9、2-11〜2-19、2-21〜2-29、2-31〜2-39、2-41〜2-49、2-51〜2-59、2-61〜2-69は、何れも式(16)を満たしており、銅合金管および調質した銅管を用いることによって管の引張強さσを制御することが有効であることが判る。
一方、式(16)の関係を満たさない試料No.2-10, 2-20, 2-30, 2-40, 2-50, 2-60, 2-70においては、引出し中にそれぞれ複数回のキンク(塑性屈服)が発生し、「Lmax<L」である部分が存在したと考えられる。また、「Lmax<L<πR/2」の関係にある部分の存在するLWCは、ETTS方式による銅管の供給に適さないことが確認された。
(n*・d・ρ・t・Routを制御したLWC)
「LWCの1層の巻数(層により巻数が異なる場合は最も大きい数とする)n*」、「ETTS方式に対する銅管仕様(管の外径dと、単位長さあたりの管の質量ρまたは管の平均肉厚t)の選定」、および「LWCの質量を制御することによるLWC最外層の管の曲率半径Routの制御」を制御因子とし、その他を定数と考えた場合の実施例を以下に示す。
異なる寸法仕様(管外径、平均肉厚)の銅管を用いて、LWCの内径Din、質量W、銅管とコイルスペーサの間の実効的な摩擦係数μ* tsおよび銅管と銅管の間の摩擦係数μttを略一定としたLWCを作製し、コイルスペーサ上に設置してETTS引出し実験を行った。銅管素材は無酸素銅(JIS H3300 C1020, ASTM B111 C10200)およびリン脱酸銅(JIS H3300 C1220, ASTM B111 C12200)を用いた。共通条件を表5に示す。各試料の条件および結果を表6に示す。
Figure 2008100770
Figure 2008100770
ETTS方式による銅管の引出し実験において、1回もキンク(塑性屈服)が発生しなかった試料No.3-1, 3-3, 3-5, 3-7, 3-9, 3-11, 3-13, 3-15, 3-17, 3-19, 3-21, 3-23, 3-25, 3-27, 3-29〜3-33は、何れも式(16)を満たしており、「LWCの1層の巻数n*を制御する」または「LWC質量を制御することによるLWC最外層の管の曲率半径Routを制御する」ことが有効であることが判る。
また、試料No.3-29〜3-33のような銅管仕様(管の外径dと、単位長さあたりの管の質量ρまたは管の平均肉厚t)を選定することにより、キンク(塑性屈服)を発生させないで引出し可能なn*(LWCの1層の巻数)の上限が飛躍的に増大し、今回作製したコイル質量(3.6×10kg以下)の範囲でキンクが発生することは無かった(キンクレスが可能であることが判った)。
一方、式(16)の関係を満たさない試料No.3-2, 3-4, 3-6, 3-8, 3-10, 3-12, 3-14, 3-16, 3-18, 3-20, 3-22, 3-24, 3-26, 3-28においては、引出し中にそれぞれ複数回のキンク(塑性屈服)が発生し、「Lmax<L」である部分が存在したと考えられる。また、「Lmax<L<πR/2」の関係にある部分の存在するLWCは、ETTS方式による銅管の供給に適さないことが確認された。
本発明の第1の実施の形態に係るLWCを下から見たコイル底面の模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係るLWCを下から見たコイル底面の模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係るLWCを下から見たコイル底面の模式図である。 LWCにおける乗り移り部分の形成過程の概略を模式的に示した斜視図である。 k+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端が、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端に対して、銅管の巻き方向の順方向に推移していく巻き方を示しており、1層目から2層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図である。 図5の巻き方における、3層目から4層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図である。 k+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端が、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端に対して、銅管の巻き方向の順方向へも逆方向へも推移させない巻き方を示しており、1層目から2層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図である。 図7の巻き方における、3層目から4層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図である。 k+1番目(外層側)の乗り移り部分の始末端が、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端に対して、銅管の巻き方向の逆方向に推移していく巻き方を示しており、1層目から2層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図である。 図9の巻き方における、3層目から4層目への乗り移る領域の側面模式図と縦断面模式図である。 乗り移り部分が存在するLWCの最下段を写した写真である。 (a)は比較対象、(b)は本発明の実施の形態、に係るLWCの一部断面図(模式図)である。 従来の銅管引き出し装置を示し、(a)は縦型アンコイラー、(b)は横型アンコイラーの斜視図(模式図)である。 図13に示したボビンに巻き付けられたLWCの詳細構成を示す模式図である。 ETTS法による銅管の引き出し方法を示す説明図である。 LWCの巻き解き方法の一例を示す断面概略図である。 下端の銅管の引き出しを容易にした巻き解き方法を示す断面概略図である。 下端の銅管の引き出しを容易にした巻き解き方法を示す断面概略図である。
符号の説明
1A,1B,1C LWC
1a 始末端
1b 終末端
1c 中心点
2 銅管
3,3A,3B.3C.3D,3E 乗り移り部分
4 パレット(緩衝材)
5 ボビン
5a 段差部
10A 銅管引き出し装置(縦型アンコイラー)
10B 銅管引き出し装置(横型アンコイラー)
11 ガイド
12 ターンテーブル
13 ガイド
20 LWC
21 ボビン
22 銅管
22a 始端の銅管
22b 下端の銅管
23 内胴
24 側板
30 LWC集合体
31 パレット
31a 角材
31b 木製板材
33 緩衝材
34 ガイド
35 銅管
40 LWC
41 銅管
41a 始端の銅管
41b 下端の銅管

Claims (3)

  1. 管が整列巻き、かつトラバース巻きされた複数のコイル層から構成され、m層目(mは、コイル中心軸が載置面に対して垂直となるようにレベルワウンドコイルを載置した際、巻き始め部位が上側である場合は奇数の自然数であり、巻き始め部位が下側である場合は偶数の自然数である)のコイルの外側にm+1層目のコイルをその巻始端が前記m層目のコイルの最終巻およびその直前巻の管間の外側凹部に嵌め込まれるように配置したレベルワウンドコイルの製造方法であって、
    そのコイル中心軸が載置面に対して垂直となるように当該レベルワウンドコイルを載置した際の下面に存在する、m層目からm+1層目へ前記管が巻き移る部分(以下、乗り移り部分という)において、一部又は全部のk+1番目(外層側)(kは自然数)の乗り移り部分の始末端を、k番目(内層側)の乗り移り部分の始末端に対して、前記管の巻き方向の逆方向に推移させない工程と、下記式(1)の関係を満たすように制御する工程(以下、制御工程という)とを含むことを特徴とするレベルワウンドコイルの製造方法。
    Figure 2008100770
    ρ:単位長さあたりの管の質量 [単位:kg/m]
    g:重力加速度 [単位:m/s]
    μ* ts:管とコイルスペーサ間の実効的な摩擦係数
    μtt:管同士間の摩擦係数
    :レベルワウンドコイルの1層の巻数(層により巻数が異なる場合は最も大きい数とする)
    out:レベルワウンドコイル最外層の管の曲率半径 [単位:m]
    R:引出し部分の銅管曲げの曲率半径 [単位:m]
    Z:断面係数 [単位:m
    σ:引張強さ [単位:Pa]
    ΔCmax:円管が塑性屈服しない最大曲率差 [単位:m−1
    d:管の外径 [単位:m]
  2. 請求項1に記載の製造方法により製造されたことを特徴とするレベルワウンドコイル。
  3. パレットと、当該パレット上にコイル中心軸が載置面に対して垂直となるように1段又は緩衝材を介して多段に積載された請求項2に記載のレベルワウンドコイルと、当該レベルワウンドコイルの全体を包む袋と、当該袋の側部に緊張巻きされた帯状の樹脂フィルムとを含んで構成されることを特徴とするレベルワウンドコイルの包装体。
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